「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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&font(#6495ED){登録日}:2024/12/14 Sat 00:58:08
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#center(){&bold(){優秀な人材を増やしていたら、}}
#center(){&bold(){&size(20){&color(red){最強領地}になってた}}}
『&bold(){転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になっていた~}』は、未来人Aによるライトノベル作品である。
2019年より「[[小説家になろう]]」にて連載されている。書籍版は2020年よりKラノベブックス(講談社)より連載されている。
既刊7巻(2024年10月現在)
略称は「&bold(){鑑定スキル}」
#openclose(show=●目次){
#contents()
}
*【概要】
「[[小説家になろう]]」掲載作品でお馴染みの[[異世界>異世界モノ]]転生作品の1つである。
転生後、異世界にて活躍する主人公。
しかし、本作で特筆すべきところは、彼の持つ特殊なスキルである。いわゆる「&bold(){鑑定スキル}」と呼ばれるものなのだが、彼の持つそれは「人間」にも適用され、すなわち「人の能力」を把握する。これが物語において重要な役割を果たしていく。
鑑定スキルは戦闘向けではなく、特段直接戦闘で秀でる所のない主人公が戦闘面で無双する展開は少ない。
潜在した能力を探ることが出来る鑑定スキルを駆使して、作中では武術・魔術・交渉術・戦略・戦術等に秀でた人材を、紆余曲折を経てスカウトしていく。そうして得た仲間と信頼関係を結び、領主として一目置かれる存在になりあがっていく主人公の奮闘ぶりを描いている。
このため、&u(){&color(#F54738){戦闘面で活躍するのは主人公よりも彼に才能を見出された部下たち}}であることが多い。
併せて、政治的な駆け引き、交渉術、戦略、人物の生きざまを[[大河ドラマ>NHK大河ドラマ]]さながらに描いていることも特徴的である。とりわけ主人公と仲間たちの人となり、そしてそれらのコミュニケーションを丁寧に描いている「対話劇」であることも特筆すべきところであろう。
第5回ネット小説大賞受賞作品。
2024年現在でのシリーズ累計部数は350万部を突破している。
漫画版はマガジンポケットにて連載中。漫画担当は井上菜摘。
テレビアニメ版については、2024年4月~6月で1期が放送され、同年10月より2期が放送されている。
*【あらすじ】
アルス・ローベントは転生者だ。 卓越した身体能力も、圧倒的な魔法の力も持たないアルスだが、 「鑑定」という、人の能力を測るスキルを持っていた! ゆくゆくはローベント家の長男として家を継がねばならないアルスは、 鑑定スキルを使い、有能な人物を出自に関わらず取りたてていく。 「類い稀なる才能を感じたので、私の家臣になってほしい」 アルスが取りたてた有能な人材が活躍し、 大志は燃え上がる――!?
#right(){(講談社ラノベ文庫公式サイトより引用)}
*【キャラクター】
**◆主要人物
-&bold(){アルス・ローベント}
CV:藤原夏海
&bold(){&color(#3B4EF0){『今日よりこの私、アルス・ローベントがローベント家の当主になる』}}
本作の主人公
前世はサラリーマンだったが、会社へ出勤する際、突如として倒れ35歳でこの世を去った。(心筋梗塞のような形で急死したのかと推察される)
転生後は弱小貴族であるローベント家の長男として転生する。
戦闘能力については平凡なレベルの彼であるが、対象となる人物の能力を数値化できる「&bold(){鑑定スキル}」を有している。
幼少期よりスキルを用いて、様々な分野において何らかの能力に特化した有能な人材をスカウトして、領地の発展に尽力する。その後病気により早世してしまった父に代わり若くしてローベント家の領主として仲間たちと共に奮闘していくことになる。
本人は謙虚な性格であるが、領民や部下思いの優しい性格が多くの人々を魅了していく。
-&bold(){リーツ・ミューセス}
CV:坂泰斗
&bold(){&color(brown){『これから一生かけてアルス様にいただいたご恩を返すことをここに誓います』}}
アルスの右腕的な存在。
差別を受けているマルカ人の青年。路頭に迷っていたところを彼の鑑定スキルによりスカウトされた。当初はマルカ人という事実だけで差別の目を受けたが、彼の説得とレイヴンから認められたことでその頭角を表していく。
生きがいをくれたアルスやレイヴンに多大なる恩義を感じている
ただ愛が重いがあまり、長期出張でアルスがいなくなると「&color(#F54738){ロス}」のような症状がでることも。
騎兵・築城・計略の数値がSクラス。統率力が抜きんでている(数値は87)
-&bold(){シャーロット・レイス}
CV:佳穂成美
&bold(){&color(deepskyblue){『まさか自分より年下に仕えるとは思わなかった』}}
城郭都市カナレで過ごしていた孤児。身寄りはなく、他の孤児たちの面倒を見つつ生き残ることだけを考えて過ごしていた。
そんな彼女だが、「魔法」のステータスが抜きんでており、仲間探しをしていたアルスの鑑定スキルにとまった。
その容姿の良さから奴隷として売り飛ばされそうになったところをアルスに「買われる」形で引き取られた。
スカウトされた当初から広範囲に及ぶ強力な攻撃魔法を展開することが可能。
ここぞという大一番で形勢逆転するレベルの魔法だが、これにより、訓練の際自管轄の領地にクレーターが出来て、怒られることもしばしば。
結構な健啖家で食べることが好き。&s(){その食べたものはお腹へはいかず胸に集中していることはそのスタイルを見て明らかである。}
アルスのことを好いているが、リシアと婚約していることを知った際には「&color(deepskyblue){&bold(){私は認めないぞ}}」とかたくなだった。
スカウト前の経緯は、リーツをアルスがスカウトした時と同じく「おなかいっぱいおいしいもの食べたい」だったり、奴隷商に捕われた時にリーツが命を救うなど、リーツに通じる所がある。
スカウトの対価として孤児院の院長に就任し名義を貸す。
魔法兵のランクはSクラス 武勇は93の数値をたたき出している。
-&bold(){ロセル・キーシャ}
CV:岡咲美保
&bold(){&color(coral){『僕、お父さんのこと嫌いになんかならないよ』}}
狩りで生計を立てるキーシャ家の末っ子。
本人は自覚していないが知略と計略に優れた軍師タイプの少年。しかし狩人で生計を立ててきた父親を始めとする家族の者からはその素質を理解する者は誰としていなかった。
その中でアルスと出会い、彼の鑑定スキルによりその才能を見出されスカウトされるにいたった。
%%アニメ版では尺の都合かスカウトエピソードは省略され、いつのまにかいた。%%
後に、ミレーユからは軍師としてあるべき姿を諭されるが、それまでは彼女の言動が理解できず、反発していたことも(不必要に走らされ、スタミナをつけさせることも理解できていなかった。知略を授ける軍師たるもの、どんな状況でも逃げて生き延びることを優先しなければならないことを理解していなかった)
知略の最高値は100を超える。築城と空軍スキルはAランク。
-&bold(){リシア・プレイド}
CV:[[花澤香菜]]
&bold(){&color(#F54738){『私、アルス様に見初められるように頑張りますわ』}}
トルペキスタの領主であるハマンドの娘である。
アルスの婚約者であるが、当のアルスはその事実を始めて出会う直前まで知らされていなかった。
アルスの鑑定スキルにより政治能力と野心の数値が高い事を見抜かれた結果、最初彼は自身とその領地が彼女の成り上がりの踏み台にされるではないかと心配していた。
当の本人も最初はアルスとは婚約破棄も視野に入れていたが、彼の能力や民衆に慕われる人格を見て、彼のことを好きになった。
貴族間のやり取りを幼い頃から見てきたこともあり、交渉術は得意。
時には味方すら欺く裏をかく交渉術はアルスの舌を巻くほどである。
政治に関する最高値は100 野心の数値も80と記録される&s(){(そりゃあアルスも警戒するよ)}
計略に関してはBランク。
#openclose(show=調略役として最適 ※ネタバレあり){顔の表情を見ると、相手の感情が判別できるスキルを持っている。
初対面時のファムも、彼女やリーツに頼まれたので、アルスの初依頼を依頼主として引き受けた。
やがてアルスの妻になるが、貴族との交渉役としてアルスに同伴したリシアは(渋るレングを貴族パーティに送り込み、)シャクマ・ドリーズ宰相にリシアが着用していた貴金属や高級衣装を贈り交渉を成功させる。}
-&bold(){ミレーユ・グランジオン}
CV:[[生天目仁美]]
&bold(){&color(purple){『アルス!何よりこのメンツを従えている君がすごいよ!』}}
諸国を旅しながら美味い酒を飲み歩く謎の女性
自由奔放な性格で、基本呑んでいるか寝ているか仕事をさぼっているか
そんな傍から見えれば使い物にならないダメ人間っぽい雰囲気を持つこの女性だが、実は過去にランベルク総督に仕えていた実力者。
アルスの鑑定スキルでも統率と知略に関してはトップクラスの数値。&s(){代わりに野心も100であることから、アルスに警戒されたところはある。笑}
アルスの仲間に入ってからは、ロセルと共に作戦立案を行う。併せて持ち前の洞察力で敵の動きを推察して適格な分析を行う
(最も歯に衣着せぬ物言いでアルスの周囲、他の貴族の人々に反発を作ってしまうこともあるが)
#openclose(show=家族について){再鑑定によると、&color(#F54738){アルス陣営全員がミレーユよりも年下であり、&bold(){実はショタコンやロリコンで}}、アルスと出会う前にミレーユの両親は亡くなっている。
弟のトーマス・グランジオン(CV:間宮康弘)は、バサマーク陣営についている。
&color(pueple){「いいぜ!兄妹ゲンカは犬も食わないってな!!」}&color(silver){←言ってないセリフ%%だけど、ミレーユなら言いそう%%}}
計略はSクラス。兵器はAクラス。
-&bold(){ファム}
CV:[[戸松遥]]
&color(gray){&bold(){『これを見るためなら、悪くない仕事だったぜ』}}
情報収集が得意な傭兵団「シャドー」の団長。変装の達人。
普段は酒場でウェイトレスをしているが、女装で&color(#F54738){本当は男である}。傍目は美少女に見えるから面食らった読者・視聴者もいるだろう。
本人はアルスの人柄・その周囲の人々に興味を持ち、情報収集や偵察など様々な依頼を請け負ってくれる。
弓兵のスキルはS 歩兵・騎兵・魔法兵もA 武勇と知略は共に高い。
-&bold(){レイヴン・ローベント}
CV:[[東地宏樹]]
&bold(){&color(green){『親バカかもしれんがあの子は優しく領民から愛されている。お前たちが証明してくれたように人の才を見抜く才もある自慢の息子なんだ』}}
アルスの父親でランベルクの領主。
平民(農民)上がりであったが、高い統率力と人柄で一領主にまで成り上がった。厳格な性格だが、アルスに対する愛情は本物。そしてアルスがスカウトした仲間たちからも慕われている。(シャーロットは彼のことを「オヤジ」と呼んで慕っていたりする)
物語が進むと、病気に罹ってしまい、次第に衰弱し,志半ばで逝去してしまう。その中で何とか後継である息子に様々伝えたい思いが強くなるものの、それが出来ず後悔してしまう。しかし、彼の思いはアルスにも受け継がれることになり、アルスにとって大きな影響を与えた人物であることに間違いはない。
騎兵スキルはS 歩兵もAスキルの持ち主。武勇の数値も94と高め。
作中でアルスに対して「アルスよ、お前はまだ戦士の顔になっておらん」と言い、戦場に行くのを止めたが、[[某プロ野球チーム>中日ドラゴンズ]]の[[監督>立浪和義]]の類似発言「戦う顔」がきっかけでネット上では話題となり、ニコニコ動画で配信された第6話のタグに「戦う顔」と付け加えられていた(現在は削除)。
**◆その他
-&bold(){ルメイル・パイレス}
CV:てらそままさき
ミーシアン州のカナレ郡長。
実直な人柄で総督のクランも彼を信頼している。クランの息子であるレングを幼少期より支えていた。
アルスの力を見込んでおり、レイヴンの後継領主になってからも様々協力を惜しまない存在である。
-&bold(){クラン・サレマキア}
CV:[[井上和彦]]
ミーシアン州総督の長男で貿易都市のセンプラーを統治している。
アルスの鑑定スキルでも描かれているが基本どの項目も高い数値を持っており、騎兵はSランク、Aランクになっている項目も多い。
弟バサマ―クとの後継戦争に勝利し、自らの国を作りたいと考えるなど野心も高め。
能力のある者を積極的に取り立てており、子どもながら領主になったアルスに対して様々功績をあげたことから、彼を重用しているのが見て取れる。
-&bold(){レング・サレマキア}
CV:野上翔
クランの息子。思っていたことを口にしてしまうところがあり、これが時に敵国との交渉であだになってしまうこともある・・・
クランも息子の行く末を心配している。
とは言え見方を変えればそれは彼の美徳でもあり、幼少期より支えていたルメイルはこの長所を活かせば、よき主君になると考えている。
-&bold(){ハマンド・プレイド}
CV:塩屋浩三
リシアの父親。強面な感じがしてアルスも最初はビビッていたが、ルシアのことを溺愛している良き父親でもある。
-&bold(){バサマ―ク・サレマキア}
CV:[[堀内賢雄]]
ミーシアン州総督の次男でクランの弟
ミレーユ曰く「完璧主義者」。クランとは次期総督の座をかけて戦争をすることになる。
*【用語】
-&bold(){鑑定スキル}
アルスの持っているスキルである。目を介して見た対象の能力や適性を数値化・ランク化することが出来る。
「統率」「武勇」「知略」「政治」「野心」を数値化し、「歩兵」「騎兵」「弓兵」「魔法兵」「築城」「兵器」「水軍」「空軍」「計略」などをランクで表示することが出来る
これにより数値やランクが有能な者をスカウトしていった。
物語が進むと、この鑑定スキルが「進化」を果たし、対象となる人物の経歴や人となりも鑑定することが出来るようになる。これにより相手の実情を知ることが出来るため、交渉を有利に運ぶことが出来る。
-&bold(){サマフォース大陸/サマフォース帝国}
本作の舞台となる場所。アルスはこの大陸の人間として転生した。
-&bold(){ランベルク}
ローベント家が管轄している領地。約200戸、人口1,000人ほどの小さな規模の土地である。
-&bold(){マルカ人}
サマフォース大陸からは侮蔑の対象となっている人種。その考えはアルスのいるランベルクでも同様であった。しかし、鑑定スキルでリーツの高い能力値を知ったアルスはためらうことなく彼を家臣として引き入れることにした。
-&bold(){魔力水}
魔力石を溶かして作るものである。触媒機にこの魔力水を流し込み呪文を唱えると魔法が発生する。これがなくても呪文さえ唱えれば魔法は発動できるが、威力も弱く使い物にならなかったという。魔力水と触媒機が開発されたことにより、魔法の使途は大きく変化したと言えよう。
-&bold(){シャド―}
ファムが団長として率いている傭兵団。情報収集・工作・暗殺などを得意としている。&color(silver){日本で言うと探偵か。}アルスを始めとする領主にとっては、いかに戦を有利に進めることが出来るかを考える上でもシャドーのような組織はとても重宝する。
*【テレビアニメ版】
2024年4月~6月、2024年10月~12月にかけて分割2クールで放送された。
1期はミレーユと出会うまで、2期からはバサマ―クとの戦争に挑むところを中心に描いている。
監督は加戸誉夫、シリーズ構成は中西やすひろ。
アニメーション制作はstudioMOTHER。
2期終了時に3期の制作決定が発表された。
**◆主題歌
[[OP>オープニングテーマ]]
&bold(){「ブルーデイズ」}:TRUEによるオープニングテーマ(1話~12話)
&bold(){「SKILLAWAKE」}:PassCodeによるオープニングテーマ(13話~25話)
[[ED>エンディングテーマ]]
&bold(){「Finally」}
リシアを演じた花澤香菜によるエンディングテーマ(1話~12話)
&bold(){「Familiar」}
田中有紀によるエンディングテーマ。(13話~25話)
追記・修正は鑑定スキルで有能な仲間を見つけた時にお願いします。
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#right(){この項目が面白かったなら……\鑑定/
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}
#include(テンプレ3)
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- アニメを字幕ありで見てると、モブにしか見えないのにも名前が設定されていて驚く -- 名無しさん (2024-12-14 01:12:22)
- 丁寧にアニメ化されていて素晴らしい。三期以降も作って欲しいな。 -- 名無しさん (2024-12-14 01:19:46)
- アルスと家臣達のやり取りが面白くて良い。Blu-ray買ったな -- 名無しさん (2024-12-14 02:24:06)
- 「主人公と崇拝者(信奉者)の面白おかしいリアクションを眺める」という、なろう系の本質の一端が抽出された作品だと思う。リーツ以外はベタベタの信者じゃない点が丁度いいなのかも。 -- 名無しさん (2024-12-14 07:48:30)
- 名前で敬遠するかもだけど普通に面白い、下手なドラマよりずっと政治描写しっかりしてる -- 名無しさん (2024-12-14 08:39:35)
- これもまたコミカライズに恵まれている。表情豊かでよく動く「マンガ」になってて素晴らしい -- 名無しさん (2024-12-14 09:24:58)
- アニメで観てるけどミレーユが死なないかと心配してる… -- 名無しさん (2024-12-14 13:25:23)
- リーツとシャーロットとロセルの家臣3人の兄妹の様な雰囲気とかも好きだな -- 名無しさん (2024-12-15 04:37:10)
- 野良の足利尊氏がいたらこの作品は間違いなく混沌と化していた -- 名無しさん (2024-12-16 17:53:15)
- 3期までやるとは、よほど人気なようだね -- 名無しさん (2024-12-22 23:57:00)
- シャーロットアルス、リーツアルス、ミレーユロセルが推しカップリング -- 名無しさん (2024-12-31 17:05:59)
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『&bold(){転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になっていた~}』は、未来人Aによるライトノベル作品である。
2019年より「[[小説家になろう]]」にて連載されている。書籍版は2020年よりKラノベブックス(講談社)より連載されている。
既刊7巻(2024年10月現在)
略称は「&bold(){鑑定スキル}」
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*【概要】
「[[小説家になろう]]」掲載作品でお馴染みの[[異世界>異世界モノ]]転生作品の1つである。
転生後、異世界にて活躍する主人公。
しかし、本作で特筆すべきところは、彼の持つ特殊なスキルである。いわゆる「&bold(){鑑定スキル}」と呼ばれるものなのだが、彼の持つそれは「人間」にも適用され、すなわち「人の能力」を把握する。これが物語において重要な役割を果たしていく。
鑑定スキルは戦闘向けではなく、特段直接戦闘で秀でる所のない主人公が戦闘面で無双する展開は少ない。
潜在した能力を探ることが出来る鑑定スキルを駆使して、作中では武術・魔術・交渉術・戦略・戦術等に秀でた人材を、紆余曲折を経てスカウトしていく。そうして得た仲間と信頼関係を結び、領主として一目置かれる存在になりあがっていく主人公の奮闘ぶりを描いている。
このため、&u(){&color(#F54738){戦闘面で活躍するのは主人公よりも彼に才能を見出された部下たち}}であることが多い。
併せて、政治的な駆け引き、交渉術、戦略、人物の生きざまを[[大河ドラマ>NHK大河ドラマ]]さながらに描いていることも特徴的である。とりわけ主人公と仲間たちの人となり、そしてそれらのコミュニケーションを丁寧に描いている「対話劇」であることも特筆すべきところであろう。
第5回ネット小説大賞受賞作品。
2024年現在でのシリーズ累計部数は350万部を突破している。
漫画版はマガジンポケットにて連載中。漫画担当は井上菜摘。
テレビアニメ版については、2024年4月~6月で1期が放送され、同年10月より2期が放送されている。
*【あらすじ】
アルス・ローベントは転生者だ。 卓越した身体能力も、圧倒的な魔法の力も持たないアルスだが、 「鑑定」という、人の能力を測るスキルを持っていた! ゆくゆくはローベント家の長男として家を継がねばならないアルスは、 鑑定スキルを使い、有能な人物を出自に関わらず取りたてていく。 「類い稀なる才能を感じたので、私の家臣になってほしい」 アルスが取りたてた有能な人材が活躍し、 大志は燃え上がる――!?
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*【キャラクター】
**◆主要人物
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CV:藤原夏海
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本作の主人公
前世はサラリーマンだったが、会社へ出勤する際、突如として倒れ35歳でこの世を去った。(心筋梗塞のような形で急死したのかと推察される)
転生後は弱小貴族であるローベント家の長男として転生する。
戦闘能力については平凡なレベルの彼であるが、対象となる人物の能力を数値化できる「&bold(){鑑定スキル}」を有している。
幼少期よりスキルを用いて、様々な分野において何らかの能力に特化した有能な人材をスカウトして、領地の発展に尽力する。その後病気により早世してしまった父に代わり若くしてローベント家の領主として仲間たちと共に奮闘していくことになる。
本人は謙虚な性格であるが、領民や部下思いの優しい性格が多くの人々を魅了していく。
-&bold(){リーツ・ミューセス}
CV:坂泰斗
&bold(){&color(brown){『これから一生かけてアルス様にいただいたご恩を返すことをここに誓います』}}
アルスの右腕的な存在。
差別を受けているマルカ人の青年。路頭に迷っていたところを彼の鑑定スキルによりスカウトされた。当初はマルカ人という事実だけで差別の目を受けたが、彼の説得とレイヴンから認められたことでその頭角を表していく。
生きがいをくれたアルスやレイヴンに多大なる恩義を感じている
ただ愛が重いがあまり、長期出張でアルスがいなくなると「&color(#F54738){ロス}」のような症状がでることも。
騎兵・築城・計略の数値がSクラス。統率力が抜きんでている(数値は87)
-&bold(){シャーロット・レイス}
CV:佳穂成美
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城郭都市カナレで過ごしていた孤児。身寄りはなく、他の孤児たちの面倒を見つつ生き残ることだけを考えて過ごしていた。
そんな彼女だが、「魔法」のステータスが抜きんでており、仲間探しをしていたアルスの鑑定スキルにとまった。
その容姿の良さから奴隷として売り飛ばされそうになったところをアルスに「買われる」形で引き取られた。
スカウトされた当初から広範囲に及ぶ強力な攻撃魔法を展開することが可能。
ここぞという大一番で形勢逆転するレベルの魔法だが、これにより、訓練の際自管轄の領地にクレーターが出来て、怒られることもしばしば。
結構な健啖家で食べることが好き。&s(){その食べたものはお腹へはいかず胸に集中していることはそのスタイルを見て明らかである。}
アルスのことを好いているが、リシアと婚約していることを知った際には「&color(deepskyblue){&bold(){私は認めないぞ}}」とかたくなだった。
スカウト前の経緯は、リーツをアルスがスカウトした時と同じく「おなかいっぱいおいしいもの食べたい」だったり、奴隷商に捕われた時にリーツが命を救うなど、リーツに通じる所がある。
スカウトの対価として孤児院の院長に就任し名義を貸す。
魔法兵のランクはSクラス 武勇は93の数値をたたき出している。
-&bold(){ロセル・キーシャ}
CV:岡咲美保
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狩りで生計を立てるキーシャ家の末っ子。
本人は自覚していないが知略と計略に優れた軍師タイプの少年。しかし狩人で生計を立ててきた父親を始めとする家族の者からはその素質を理解する者は誰としていなかった。
その中でアルスと出会い、彼の鑑定スキルによりその才能を見出されスカウトされるにいたった。
%%アニメ版では尺の都合かスカウトエピソードは省略され、いつのまにかいた。%%
後に、ミレーユからは軍師としてあるべき姿を諭されるが、それまでは彼女の言動が理解できず、反発していたことも(不必要に走らされ、スタミナをつけさせることも理解できていなかった。知略を授ける軍師たるもの、どんな状況でも逃げて生き延びることを優先しなければならないことを理解していなかった)
知略の最高値は100を超える。築城と空軍スキルはAランク。
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CV:[[花澤香菜]]
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トルペキスタの領主であるハマンドの娘である。
アルスの婚約者であるが、当のアルスはその事実を始めて出会う直前まで知らされていなかった。
アルスの鑑定スキルにより政治能力と野心の数値が高い事を見抜かれた結果、最初彼は自身とその領地が彼女の成り上がりの踏み台にされるではないかと心配していた。
当の本人も最初はアルスとは婚約破棄も視野に入れていたが、彼の能力や民衆に慕われる人格を見て、彼のことを好きになった。
貴族間のやり取りを幼い頃から見てきたこともあり、交渉術は得意。
時には味方すら欺く裏をかく交渉術はアルスの舌を巻くほどである。
政治に関する最高値は100 野心の数値も80と記録される&s(){(そりゃあアルスも警戒するよ)}
計略に関してはBランク。
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初対面時のファムも、彼女やリーツに頼まれたので、アルスの初依頼を依頼主として引き受けた。
やがてアルスの妻になるが、貴族との交渉役としてアルスに同伴したリシアは(渋るレングを貴族パーティに送り込み、)シャクマ・ドリーズ宰相にリシアが着用していた貴金属や高級衣装を贈り交渉を成功させる。}
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CV:[[生天目仁美]]
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諸国を旅しながら美味い酒を飲み歩く謎の女性
自由奔放な性格で、基本呑んでいるか寝ているか仕事をさぼっているか
そんな傍から見えれば使い物にならないダメ人間っぽい雰囲気を持つこの女性だが、実は過去にランベルク総督に仕えていた実力者。
アルスの鑑定スキルでも統率と知略に関してはトップクラスの数値。&s(){代わりに野心も100であることから、アルスに警戒されたところはある。笑}
アルスの仲間に入ってからは、ロセルと共に作戦立案を行う。併せて持ち前の洞察力で敵の動きを推察して適格な分析を行う
(最も歯に衣着せぬ物言いでアルスの周囲、他の貴族の人々に反発を作ってしまうこともあるが)
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弟のトーマス・グランジオン(CV:間宮康弘)は、バサマーク陣営についている。
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計略はSクラス。兵器はAクラス。
-&bold(){ファム}
CV:[[戸松遥]]
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情報収集が得意な傭兵団「シャドー」の団長。変装の達人。
普段は酒場でウェイトレスをしているが、女装で&color(#F54738){本当は男である}。傍目は美少女に見えるから面食らった読者・視聴者もいるだろう。
本人はアルスの人柄・その周囲の人々に興味を持ち、情報収集や偵察など様々な依頼を請け負ってくれる。
弓兵のスキルはS 歩兵・騎兵・魔法兵もA 武勇と知略は共に高い。
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CV:[[東地宏樹]]
&bold(){&color(green){『親バカかもしれんがあの子は優しく領民から愛されている。お前たちが証明してくれたように人の才を見抜く才もある自慢の息子なんだ』}}
アルスの父親でランベルクの領主。
平民(農民)上がりであったが、高い統率力と人柄で一領主にまで成り上がった。厳格な性格だが、アルスに対する愛情は本物。そしてアルスがスカウトした仲間たちからも慕われている。(シャーロットは彼のことを「オヤジ」と呼んで慕っていたりする)
物語が進むと、病気に罹ってしまい、次第に衰弱し,志半ばで逝去してしまう。その中で何とか後継である息子に様々伝えたい思いが強くなるものの、それが出来ず後悔してしまう。しかし、彼の思いはアルスにも受け継がれることになり、アルスにとって大きな影響を与えた人物であることに間違いはない。
騎兵スキルはS 歩兵もAスキルの持ち主。武勇の数値も94と高め。
作中でアルスに対して「アルスよ、お前はまだ戦士の顔になっておらん」と言い、戦場に行くのを止めたが、[[某プロ野球チーム>中日ドラゴンズ]]の[[監督>立浪和義]]の類似発言「戦う顔」がきっかけでネット上では話題となり、ニコニコ動画で配信された第6話のタグに「戦う顔」と付け加えられていた(現在は削除)。
**◆その他
-&bold(){ルメイル・パイレス}
CV:てらそままさき
ミーシアン州のカナレ郡長。
実直な人柄で総督のクランも彼を信頼している。クランの息子であるレングを幼少期より支えていた。
アルスの力を見込んでおり、レイヴンの後継領主になってからも様々協力を惜しまない存在である。
-&bold(){クラン・サレマキア}
CV:[[井上和彦]]
ミーシアン州総督の長男で貿易都市のセンプラーを統治している。
アルスの鑑定スキルでも描かれているが基本どの項目も高い数値を持っており、騎兵はSランク、Aランクになっている項目も多い。
弟バサマ―クとの後継戦争に勝利し、自らの国を作りたいと考えるなど野心も高め。
能力のある者を積極的に取り立てており、子どもながら領主になったアルスに対して様々功績をあげたことから、彼を重用しているのが見て取れる。
-&bold(){レング・サレマキア}
CV:野上翔
クランの息子。思っていたことを口にしてしまうところがあり、これが時に敵国との交渉であだになってしまうこともある・・・
クランも息子の行く末を心配している。
とは言え見方を変えればそれは彼の美徳でもあり、幼少期より支えていたルメイルはこの長所を活かせば、よき主君になると考えている。
-&bold(){ハマンド・プレイド}
CV:塩屋浩三
リシアの父親。強面な感じがしてアルスも最初はビビッていたが、ルシアのことを溺愛している良き父親でもある。
-&bold(){バサマ―ク・サレマキア}
CV:[[堀内賢雄]]
ミーシアン州総督の次男でクランの弟
ミレーユ曰く「完璧主義者」。クランとは次期総督の座をかけて戦争をすることになる。
*【用語】
-&bold(){鑑定スキル}
アルスの持っているスキルである。目を介して見た対象の能力や適性を数値化・ランク化することが出来る。
「統率」「武勇」「知略」「政治」「野心」を数値化し、「歩兵」「騎兵」「弓兵」「魔法兵」「築城」「兵器」「水軍」「空軍」「計略」などをランクで表示することが出来る
これにより数値やランクが有能な者をスカウトしていった。
物語が進むと、この鑑定スキルが「進化」を果たし、対象となる人物の経歴や人となりも鑑定することが出来るようになる。これにより相手の実情を知ることが出来るため、交渉を有利に運ぶことが出来る。
-&bold(){サマフォース大陸/サマフォース帝国}
本作の舞台となる場所。アルスはこの大陸の人間として転生した。
-&bold(){ランベルク}
ローベント家が管轄している領地。約200戸、人口1,000人ほどの小さな規模の土地である。
-&bold(){マルカ人}
サマフォース大陸からは侮蔑の対象となっている人種。その考えはアルスのいるランベルクでも同様であった。しかし、鑑定スキルでリーツの高い能力値を知ったアルスはためらうことなく彼を家臣として引き入れることにした。
-&bold(){魔力水}
魔力石を溶かして作るものである。触媒機にこの魔力水を流し込み呪文を唱えると魔法が発生する。これがなくても呪文さえ唱えれば魔法は発動できるが、威力も弱く使い物にならなかったという。魔力水と触媒機が開発されたことにより、魔法の使途は大きく変化したと言えよう。
-&bold(){シャド―}
ファムが団長として率いている傭兵団。情報収集・工作・暗殺などを得意としている。&color(silver){日本で言うと探偵か。}アルスを始めとする領主にとっては、いかに戦を有利に進めることが出来るかを考える上でもシャドーのような組織はとても重宝する。
*【テレビアニメ版】
2024年4月~6月、2024年10月~12月にかけて分割2クールで放送された。
1期はミレーユと出会うまで、2期からはバサマ―クとの戦争に挑むところを中心に描いている。
監督は加戸誉夫、シリーズ構成は中西やすひろ。
アニメーション制作はstudioMOTHER。
2期終了時に3期の制作決定が発表された。
**◆主題歌
[[OP>オープニングテーマ]]
&bold(){「ブルーデイズ」}:TRUEによるオープニングテーマ(1話~12話)
&bold(){「SKILLAWAKE」}:PassCodeによるオープニングテーマ(13話~25話)
[[ED>エンディングテーマ]]
&bold(){「Finally」}
リシアを演じた花澤香菜によるエンディングテーマ(1話~12話)
&bold(){「Familiar」}
田中有紀によるエンディングテーマ。(13話~25話)
追記・修正は鑑定スキルで有能な仲間を見つけた時にお願いします。
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#right(){この項目が面白かったなら……\鑑定/
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}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
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- アニメを字幕ありで見てると、モブにしか見えないのにも名前が設定されていて驚く -- 名無しさん (2024-12-14 01:12:22)
- 丁寧にアニメ化されていて素晴らしい。三期以降も作って欲しいな。 -- 名無しさん (2024-12-14 01:19:46)
- アルスと家臣達のやり取りが面白くて良い。Blu-ray買ったな -- 名無しさん (2024-12-14 02:24:06)
- 「主人公と崇拝者(信奉者)の面白おかしいリアクションを眺める」という、なろう系の本質の一端が抽出された作品だと思う。リーツ以外はベタベタの信者じゃない点が丁度いいなのかも。 -- 名無しさん (2024-12-14 07:48:30)
- 名前で敬遠するかもだけど普通に面白い、下手なドラマよりずっと政治描写しっかりしてる -- 名無しさん (2024-12-14 08:39:35)
- これもまたコミカライズに恵まれている。表情豊かでよく動く「マンガ」になってて素晴らしい -- 名無しさん (2024-12-14 09:24:58)
- アニメで観てるけどミレーユが死なないかと心配してる… -- 名無しさん (2024-12-14 13:25:23)
- リーツとシャーロットとロセルの家臣3人の兄妹の様な雰囲気とかも好きだな -- 名無しさん (2024-12-15 04:37:10)
- 野良の足利尊氏がいたらこの作品は間違いなく混沌と化していた -- 名無しさん (2024-12-16 17:53:15)
- 3期までやるとは、よほど人気なようだね -- 名無しさん (2024-12-22 23:57:00)
- シャーロットアルス、リーツアルス、ミレーユロセルが推しカップリング -- 名無しさん (2024-12-31 17:05:59)
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