未知の卵(遊戯王)

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未知の卵(遊戯王) - (2025/05/03 (土) 23:00:59) の1つ前との変更点

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&font(#6495ED){登録日}:2025/04/22 Tue 00:30:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(b,#71ade5){『未知の卵』だと?そんなカードは存在しない。俺はすべてのカードを知っている。海馬の知らないカードでも俺はすべて記録している} &font(b,#71ade5){そのカードが存在するわけがない!} &font(b,red){そう。俺も公式記録で見たことはない。だが、噂だけは聞いていた} } 『未知の卵』は小説『遊☆戯☆王』に登場したオリジナルのモンスターカード。 ⋯一応モンスターカード。 ОCG化はされておらず、今のところは小説のみの登場。 &font(b,red){この項目には小説遊戯王のネタバレが含まれています} *概要 小説オリジナルパートの序盤で双六の店でもらったパックから引き当てたカード。 小説の挿絵に載っている姿は上半分の割れた黒い(青?)卵で、中心に胎児のような生物が埋め込まれている。 &font(b,red){そして、遊戯王のカードの中でもトップクラスに複雑怪奇な効果を持ったカードのうちの一つである。} *性能 まず、このカードが収録されたパックから語らなければならない。 小説版は原作漫画に近い世界であり、カードゲームも「マジック&ウィザーズ」なわけだが、その最初期のパックからでてきたカードである。 「M&W」の元ネタであるマジック・ザ・ギャザリングを考えると初期パックにはすごい価値がありそうだが、そうではない。 「M&W」の初期パックは現実におけるOCGと同じで「&font(b){人気故にそこら辺で大量に入荷された上に、早々に強力なカードの入った次の弾が出たため、あっという間に廃れた}」という状態であった。 流通数が多すぎてコレクションアイテムとして微妙という悲しさ。 それを聞いた遊戯は半額と言われても買い渋り、見かねた双六にオマケでもらった1パックに入っていたのがこの幻のレアカード《未知の卵》なのである。 初期パックにしか収録されなかったらしく、以降は絶版となっているようで、その点でも幻である。 **ステータス 攻撃力0、守備力100。 レベルや属性は小説内では明言がなく、種族も小説の巻末コラムでは「???」となっている。 この手の低ステータスカードは何かしら厄介な効果を持っているものだが、このカードは群を抜いて珍妙な効果を持っている。 **効果 詳しいテキストは小説内では記載されなかったが、効果だけ上げてまとめると以下のようになる。 ①&font(b){モンスターに持たせることができる。所持したモンスターの破壊時に発動する。} 作中では《暗黒騎士ガイア》の背後に伏せカードとして伏せられており、ガイアの戦闘破壊によって発動している。 装備カードになると解釈すれば、原作・アニメDMでは海馬が使った「ユニオン」効果モンスターに近いだろうか。 この時点で初期のモンスターにしてはかなり変な処理をしていることがわかる。 ただ、原作でも攻守の表記がされた装備カード((インセクター羽蛾が使った《レーザー砲機甲鎧》))が登場しており、イメージはこっちの可能性もある。 ひょっとしたら通常召喚できたのかもしれないが、詳細不明。 ②&font(b){発動すると、攻撃力100守備力100のモンスターを生み出す。} このカード自体の攻撃力が上がるのか、モンスタートークンを生み出す効果なのかは不明。 ちなみに生まれたばかりのモンスターの見た目は胎児のような姿とのこと。 ③&font(b){生み出されたモンスターの攻撃力、守備力は1ターンごとに100ずつあがる。上限は後述のモンスター選択の際に選択したモンスターの攻撃力、守備力まで。} このカードが発動した次のターンに決着がついたため、自分のターンごとなのか、相手のターンにも成長するのかは不明。 ④&font(b){生まれたモンスターは墓地((作中では捨て札と呼んでいた))の&bold(){カード}を3体まで選択し、攻撃力、守備力、効果をそれぞれ別々に引き継げる。} 墓地のモンスターをコピーするカードは《[[ファントム・オブ・カオス>ファントム・オブ・カオス(遊戯王OCG)]]》などが存在するが、3つ別々に引き継げるのは前代未聞。 しかも、これモンスター効果だけではなく、魔法カードの効果もコピーできてしまう。作中では原作では魔法カードだった《時の魔術師》を選択していた。 OCGでは《時の魔術師》がモンスターカードのため、そっちに引っ張られてた可能性もなくはないのだが、この小説の雑誌掲載時期(1999年9月)と《時の魔術師》が初収録されたプレミアムパックの発売日(1999年8月((ゲーム「デュエルモンスターズ2」の大会の会場にて販売)))が近すぎるため、執筆期間を考えると可能性は低いし、地の文でもモンスターとは区別されて書かれている。 罠カードをコピーできるかは不明。というより、実はモンスターの効果をコピーできるのかははっきりしてないのだが、できる方が自然なのでここでは出来ると解釈したほうがいい。 OCGでも魔法カードの効果を使えるモンスター《D-HERO ダイヤモンドガイ》等が存在するが、モンスターか魔法の両方の効果をコピーというのはあまりにも特殊すぎる。 また、小説では攻撃力引き継ぎに《[[デーモンの召喚>デーモンの召喚(遊戯王)]]》を選択しているのだが、その攻撃はデーモンと同じ雷攻撃となっているため、攻撃力選択は攻撃属性なども引き継ぐ模様。 攻撃力と表記されてはいるが、どちらかというとモンスターの攻撃自体を習得するという扱いに近いのかもしれない。実際攻撃名自体もコピーしてたし。 逆に守備は選択されなかったので守備力以外は何を引き継ぐのかは不明。あえて、想像するなら属性への耐性などであろうか。 ⑤&font(b){このカードは半分破って発動する。このカードを発動してデュエルが終了した際にこのカードを完全に破る。} &font(b,red){このカードを変なカードたらしめる最大の要因。} 一応、マジック・ザ・ギャザリングにもBlacker Lotusといった破って発動するカードというものはあるが、Blacker Lotusはジョークカードなので平然と破ると書いてあるこのカードはやはり異常であろう。 作中ではゲームが闇のゲーム化していた影響か自然と裂けており、デュエル終了時にはいつの間にか破れていた。 まとめると、「モンスターの戦闘破壊に反応して、毎ターン成長するモンスターの胎児を生み出す。そのモンスターは墓地のカード3枚を組み合わせたキメラである」というもの。 *評価 弱点だらけのカードと言っていいだろう。 持たせたモンスターが戦闘破壊されないといけないので基本的に劣勢でしか使えない。 なのに出てくるのは弱小モンスターで成長を待たないといけない。こっちは劣勢なのに。 挙句の果てにはこのカード自体がレアカードなのに破らないと使えない一期一会にも程があるカード⋯と欠点ばかりが目立つ。 そのためか、作中でも幻のレアカードを通り越して、「&font(b){噂しか聞いたことがない}」、「&font(b){妖怪みたいなもの}」ともはや都市伝説に近い扱いだった。 というか、サイバー海馬や遊戯のセリフからして「&font(b){公式記録に記録されてない}」というもはやバグ扱いという無茶苦茶さ。 唯一の評価点と言えるコピー効果も恐らく初期のモンスターをコピーしたところで全く利点がなく、その点でも使えないカードだったのだろう。 遊戯王こと[[闇遊戯]]も「(かつては)使えないカードだった」とはっきり明言しているほど。 ただ、作中での指摘があるように新しいカードによって古いカードが蘇ることも多々あるのが遊戯王である。 このカードのコピー効果は3枚まで特性を引き継げるのだ。 巻末コラムでも「たった1枚でコンボが出せるカード」と紹介されており、カードプールが増えれば増えるほど、今後面白いコンボが使えるまさに未知の卵という名に恥じないカードと言えるだろう。 破る効果さえなければ⋯。 *活躍 [[海馬>海馬瀬人]]との再戦を前にビンゴルールによってエクゾディアを指定されてカードが5枚無駄になることを恐れた遊戯によってエクゾディアパーツの代わりに入れることとなった1枚。 再戦を挑んできた海馬が、本物を模したコンピュータ「[[サイバー海馬>サイバー海馬]]」であることがわかり、彼の切り札《[[機械仕掛けの巨人>機械仕掛けの巨人(遊戯王)]]》を破るために発動。 効果コピーで《[[時の魔術師>時の魔術師(遊戯王OCG)]]》を選択し、タイムマジックを発動することで巨人の装備魔法を弱体化させつつ、一気に成長する。 さらに攻撃コピーでビンゴルールで捨てさせられた《デーモンの召喚》を選択することで、2500の攻撃力と魔法攻撃でない純粋なエネルギー攻撃である雷属性を手に入れ《機械仕掛けの巨人》に攻撃。 デュエルに決着をつけた。 生まれたモンスターは一声吠えるとどこかに消えていったとのこと。 遊戯はこのカードとの別れを惜しみ、使用せずに仕舞ってしまう所持者の多さも幻のカードである理由と推察している。 *余談 何もかもヘンテコなカードだが、無理矢理OCG風に再現するとこうだろうか。 >未知の卵 >永続罠 >このカード名の、(1)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。 >(1):自分の場のモンスターが戦闘により破壊され墓地に送られたダメージステップ終了時に発動できる。このカードを以下の効果を持つ効果モンスター(?族・?属性・星?・攻100/守100)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしても扱う)。その後、この戦闘で墓地に送られたモンスター1体を装備魔法としてこのカードに装備する。 >(2):このカードを特殊召喚した時、自分の墓地のレベル6以下のモンスター3体を対象にし発動し、以下の効果を一つずつ適用する。 >●このカードの攻撃力は対象のモンスターの攻撃力分アップする。 >●このカードの守備力は対象のモンスターの守備力分アップする。 >●このカードは対象の効果モンスターと同じ効果を得る。 >(3):お互いのスタンバイフェイズに発動する。このカードの元々の攻撃力と守備力を100ポイントアップする。(このカードの効果で装備しているモンスターカードの攻撃力・守備力以上にはならない) 「この項目が存在しないかのように思われていた別の理由は追記・修正するのがあまりにも難しいからだ」 「明日には削除審議中にしてやるまでよ!」 「そうかな?[[Wiki篭り]]は新たな項目を作る。それがアニヲタWikiが今日まで続いた理由だ。」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 本当はОCG風のテキストとかも書きたかったけど余りに難しく断念…。だれかできる人いたらお願いします。 -- 名無しさん (2025-04-22 00:58:35) - テキストに書ききれない性能のカードとか原作・アニメだと割とあるから仕方ないね。ラーの翼神竜とかオレイカルコスの結界とか -- 名無しさん (2025-04-22 01:41:29) - モンスターが戦闘破壊される状況は別に劣勢に限らないんじゃないかな…… -- 名無しさん (2025-04-22 04:25:16) - さすがにカードがかわいそうだな…小説版だからこそ出せる効果って感じか -- 名無しさん (2025-04-22 05:38:06) - リアルで一度しか使えないカードとかDM2の儀式魔法かよ -- 名無しさん (2025-04-22 05:58:53) - デーモンの攻撃で決着ついたという話は聞いたことあったんだけど、このカードを挟んでのことだったのか・・・今OCG化されたら、無難に戦闘破壊をトリガーに特殊召喚される手札誘発モンスターか、罠モンスターだろうね。 -- 名無しさん (2025-04-22 08:50:34) - 逆に【デーモンの召喚】関連のカードとしてOCG化してくれないだろうか。ラッシュのデーモンの召喚カテゴリ強化に続く形でどうか…!! -- 名無しさん (2025-04-22 10:19:09) - 破るネタだとBlacker LotusもそうだけどChaos Orbを思い出すわね… -- 名無しさん (2025-04-22 11:57:32) - 懐かしいな、面白いカードなんだけど小説版って東映版の脚本やった人が書いてるし作中時期といい東映版の関連商品ぽさが漂う…… -- 名無しさん (2025-04-22 13:00:48) - 原作でのレアカードは1枚1枚がどうも現実以上に貴重な感じもあるから、そりゃ手に入れても使えないよねって。絶対使いたくないわせっかくのレアカードを。 -- 名無しさん (2025-04-22 13:26:06) - 破くをあえて再現するとしたら「条件を満たせない場合強制敗北」とかかなぁ… -- 名無しさん (2025-04-22 15:15:22) - ネプチューンを3枚ってことはまず効果無効&打点のチンゲだろ、壊獣対策の霧の王だろ、あと何コピーすりゃいいかな?戦闘で破壊されないドラゴキュートスやアーマードウイング? -- 名無しさん (2025-04-22 16:33:43) - 他のTCGではともかくOCGでは破るとかそういうジョークカードないもんな、仮にOCG化するなら裏側除外とかになるかな? -- 名無しさん (2025-04-22 16:37:29) - 処理の特殊さよりも一商品として問題があったと開発も認識したから絶版&公式記録からも抹消されたのかも知れない まさに幻のカード -- 名無しさん (2025-04-22 17:16:47) - アンティルールを採用してるバトルシティじゃ絶対性能関係無しに禁止カードになってるよねこれ。アンティ対象が破かれて紛失とか絶対余計なトラブルに発展しそう。 -- 名無しさん (2025-04-22 18:30:07) - 実は効果のコピー先はモンスターに限定されていない(原作の時の魔術師は魔法カードだし、) -- 名無しさん (2025-04-22 20:26:54) - 改めて小説版見直したけど、これモンスターカードじゃない可能性高い。ガイアと同じターンに出してるし、攻守の設定は本文中じゃなくて巻末のコラム(作者が書いてないと思われる)なのでコラム書いてる人が勘違いしてる可能性が高い。当時の集英社編集の遊戯王関連はあてにならないことも書くから本文を優先するなら今で言う罠モンスターに近い -- 名無しさん (2025-04-23 08:53:57) - 落とし所としては発動時にステータスと効果をコピーする罠モンスターでしょうね。フィールドか墓地にデーモンの召喚がいればセットしたターンに発動できる、フィールドから離れたら除外されるなら小説の雰囲気を再現できると思う。 -- 名無しさん (2025-04-23 18:27:31) - 半分破るのは孵化、全部破るのは巣立ちの表現だろうか -- 名無しさん (2025-04-23 18:52:21) - 初期の遊戯王が連載後半と違っておどろおどろしいアングラな印象の漫画だったように、作中の人気ゲームM&Wも初期はこういう迷走したようなカードを刷っていたって考えるとなんだかおもしろい。作者のイメージとしてはやっぱり記事にもあるMtGのジョークカードが念頭にあったんだろうか。 -- 名無しさん (2025-04-24 02:30:34) - 初期のGB版DMにあった儀式魔法が近いかな。誇張無しに一度きりしか使えず、激レアという点は。 -- 名無しさん (2025-04-25 07:33:52) - 遊戯王というよりMtGっぽさがあるな 最初の弾のカードという設定も良い -- 名無しさん (2025-04-26 01:17:08) - ↑5を書いたものだけど攻守の設定はちゃんと本文に書いてあったわ。勘違いして申し訳ない -- 名無しさん (2025-04-27 01:40:34) - OCGになっても公式大会では使えない系か破る効果は無くされてるかじゃないと使おうとは思わないカードだよな…… -- 名無しさん (2025-04-28 02:32:48) #comment() #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2025/04/22 Tue 00:30:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(b,#71ade5){『未知の卵』だと?そんなカードは存在しない。俺はすべてのカードを知っている。海馬の知らないカードでも俺はすべて記録している} &font(b,#71ade5){そのカードが存在するわけがない!} &font(b,red){そう。俺も公式記録で見たことはない。だが、噂だけは聞いていた} } 『未知の卵』は小説『遊☆戯☆王』に登場したオリジナルのモンスターカード。 ⋯一応モンスターカード。 ОCG化はされておらず、今のところは小説のみの登場。 &font(b,red){この項目には小説遊戯王のネタバレが含まれています} *概要 小説オリジナルパートの序盤で双六の店でもらったパックから引き当てたカード。 小説の挿絵に載っている姿は上半分の割れた黒い(青?)卵で、中心に胎児のような生物が埋め込まれている。 &font(b,red){そして、遊戯王のカードの中でもトップクラスに複雑怪奇な効果を持ったカードのうちの一つである。} *性能 まず、このカードが収録されたパックから語らなければならない。 小説版は原作漫画に近い世界であり、カードゲームも「マジック&ウィザーズ」なわけだが、その最初期のパックからでてきたカードである。 「M&W」の元ネタであるマジック・ザ・ギャザリングを考えると初期パックにはすごい価値がありそうだが、そうではない。 「M&W」の初期パックは現実におけるOCGと同じで「&font(b){人気故にそこら辺で大量に入荷された上に、早々に強力なカードの入った次の弾が出たため、あっという間に廃れた}」という状態であった。 流通数が多すぎてコレクションアイテムとして微妙という悲しさ。 それを聞いた遊戯は半額と言われても買い渋り、見かねた双六にオマケでもらった1パックに入っていたのがこの幻のレアカード《未知の卵》なのである。 初期パックにしか収録されなかったらしく、以降は絶版となっているようで、その点でも幻である。 **ステータス 攻撃力0、守備力100。 レベルや属性は小説内では明言がなく、種族も小説の巻末コラムでは「???」となっている。 この手の低ステータスカードは何かしら厄介な効果を持っているものだが、このカードは群を抜いて珍妙な効果を持っている。 **効果 詳しいテキストは小説内では記載されなかったが、効果だけ上げてまとめると以下のようになる。 ①&font(b){モンスターに持たせることができる。所持したモンスターの破壊時に発動する。} 作中では《暗黒騎士ガイア》の背後に伏せカードとして伏せられており、ガイアの戦闘破壊によって発動している。 装備カードになると解釈すれば、原作・アニメDMでは海馬が使った「ユニオン」効果モンスターに近いだろうか。 この時点で初期のモンスターにしてはかなり変な処理をしていることがわかる。 ただ、原作でも攻守の表記がされた装備カード((インセクター羽蛾が使った《レーザー砲機甲鎧》))が登場しており、イメージはこっちの可能性もある。 ひょっとしたら通常召喚できたのかもしれないが、詳細不明。 ②&font(b){発動すると、攻撃力100守備力100のモンスターを生み出す。} このカード自体の攻撃力が上がるのか、モンスタートークンを生み出す効果なのかは不明。 ちなみに生まれたばかりのモンスターの見た目は胎児のような姿とのこと。 ③&font(b){生み出されたモンスターの攻撃力、守備力は1ターンごとに100ずつあがる。上限は後述のモンスター選択の際に選択したモンスターの攻撃力、守備力まで。} このカードが発動した次のターンに決着がついたため、自分のターンごとなのか、相手のターンにも成長するのかは不明。 ④&font(b){生まれたモンスターは墓地((作中では捨て札と呼んでいた))の&bold(){カード}を3体まで選択し、攻撃力、守備力、効果をそれぞれ別々に引き継げる。} 墓地のモンスターをコピーするカードは《[[ファントム・オブ・カオス>ファントム・オブ・カオス(遊戯王OCG)]]》などが存在するが、3つ別々に引き継げるのは前代未聞。 しかも、これモンスター効果だけではなく、魔法カードの効果もコピーできてしまう。作中では原作では魔法カードだった《時の魔術師》を選択していた。 OCGでは《時の魔術師》がモンスターカードのため、そっちに引っ張られてた可能性もなくはないのだが、この小説の雑誌掲載時期(1999年9月)と《時の魔術師》が初収録されたプレミアムパックの発売日(1999年8月((ゲーム「デュエルモンスターズ2」の大会の会場にて販売)))が近すぎるため、執筆期間を考えると可能性は低いし、地の文でもモンスターとは区別されて書かれている。 罠カードをコピーできるかは不明。というより、実はモンスターの効果をコピーできるのかははっきりしてないのだが、できる方が自然なのでここでは出来ると解釈したほうがいい。 OCGでも魔法カードの効果を使えるモンスター《D-HERO ダイヤモンドガイ》等が存在するが、モンスターか魔法の両方の効果をコピーというのはあまりにも特殊すぎる。 また、小説では攻撃力引き継ぎに《[[デーモンの召喚>デーモンの召喚(遊戯王)]]》を選択しているのだが、その攻撃はデーモンと同じ雷攻撃となっているため、攻撃力選択は攻撃属性なども引き継ぐ模様。 攻撃力と表記されてはいるが、どちらかというとモンスターの攻撃自体を習得するという扱いに近いのかもしれない。実際攻撃名自体もコピーしてたし。 逆に守備は選択されなかったので守備力以外は何を引き継ぐのかは不明。あえて、想像するなら属性への耐性などであろうか。 ⑤&font(b){このカードは半分破って発動する。このカードを発動してデュエルが終了した際にこのカードを完全に破る。} &font(b,red){このカードを変なカードたらしめる最大の要因。} 一応、マジック・ザ・ギャザリングにもBlacker Lotusといった破って発動するカードというものはあるが、Blacker Lotusはジョークカードなので平然と破ると書いてあるこのカードはやはり異常であろう。 作中ではゲームが闇のゲーム化していた影響か自然と裂けており、デュエル終了時にはいつの間にか破れていた。 まとめると、「モンスターの戦闘破壊に反応して、毎ターン成長するモンスターの胎児を生み出す。そのモンスターは墓地のカード3枚を組み合わせたキメラである」というもの。 *評価 弱点だらけのカードと言っていいだろう。 持たせたモンスターが戦闘破壊されないといけないので基本的に劣勢でしか使えない。 なのに出てくるのは弱小モンスターで成長を待たないといけない。こっちは劣勢なのに。 挙句の果てにはこのカード自体がレアカードなのに破らないと使えない一期一会にも程があるカード⋯と欠点ばかりが目立つ。 そのためか、作中でも幻のレアカードを通り越して、「&font(b){噂しか聞いたことがない}」、「&font(b){妖怪みたいなもの}」ともはや都市伝説に近い扱いだった。 というか、サイバー海馬や遊戯のセリフからして「&font(b){公式記録に記録されてない}」というもはやバグ扱いという無茶苦茶さ。 唯一の評価点と言えるコピー効果も恐らく初期のモンスターをコピーしたところで全く利点がなく、その点でも使えないカードだったのだろう。 遊戯王こと[[闇遊戯]]も「(かつては)使えないカードだった」とはっきり明言しているほど。 ただ、作中での指摘があるように新しいカードによって古いカードが蘇ることも多々あるのが遊戯王である。 このカードのコピー効果は3枚まで特性を引き継げるのだ。 巻末コラムでも「たった1枚でコンボが出せるカード」と紹介されており、カードプールが増えれば増えるほど、今後面白いコンボが使えるまさに未知の卵という名に恥じないカードと言えるだろう。 破る効果さえなければ⋯。 *活躍 [[海馬>海馬瀬人]]との再戦を前にビンゴルールによってエクゾディアを指定されてカードが5枚無駄になることを恐れた遊戯によってエクゾディアパーツの代わりに入れることとなった1枚。 再戦を挑んできた海馬が、本物を模したコンピュータ「[[サイバー海馬>サイバー海馬]]」であることがわかり、彼の切り札《[[機械仕掛けの巨人>機械仕掛けの巨人(遊戯王)]]》を破るために発動。 効果コピーで《[[時の魔術師>時の魔術師(遊戯王OCG)]]》を選択し、タイムマジックを発動することで巨人の装備魔法を弱体化させつつ、一気に成長する。 さらに攻撃コピーでビンゴルールで捨てさせられた《デーモンの召喚》を選択することで、2500の攻撃力と魔法攻撃でない純粋なエネルギー攻撃である雷属性を手に入れ《機械仕掛けの巨人》に攻撃。 デュエルに決着をつけた。 生まれたモンスターは一声吠えるとどこかに消えていったとのこと。 遊戯はこのカードとの別れを惜しみ、使用せずに仕舞ってしまう所持者の多さも幻のカードである理由と推察している。 *余談 何もかもヘンテコなカードだが、無理矢理OCG風に再現するとこうだろうか。 >未知の卵 >永続罠 >このカード名の、(1)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。 >(1):自分の場のモンスターが戦闘により破壊され墓地に送られたダメージステップ終了時に発動できる。このカードを以下の効果を持つ効果モンスター(?族・?属性・星?・攻100/守100)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしても扱う)。その後、この戦闘で墓地に送られたモンスター1体を装備魔法としてこのカードに装備する。 >(2):このカードを特殊召喚した時、自分の墓地のレベル6以下のモンスター3体を対象にし発動し、以下の効果を一つずつ適用する。 >●このカードの攻撃力は対象のモンスターの攻撃力分アップする。 >●このカードの守備力は対象のモンスターの守備力分アップする。 >●このカードは対象の効果モンスターと同じ効果を得る。 >(3):お互いのスタンバイフェイズに発動する。このカードの元々の攻撃力と守備力を100ポイントアップする。(このカードの効果で装備しているモンスターカードの攻撃力・守備力以上にはならない) 「この項目が存在しないかのように思われていた別の理由は追記・修正するのがあまりにも難しいからだ」 「明日には削除審議中にしてやるまでよ!」 「そうかな?[[Wiki篭り]]は新たな項目を作る。それがアニヲタWikiが今日まで続いた理由だ。」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 本当はОCG風のテキストとかも書きたかったけど余りに難しく断念…。だれかできる人いたらお願いします。 -- 名無しさん (2025-04-22 00:58:35) - テキストに書ききれない性能のカードとか原作・アニメだと割とあるから仕方ないね。ラーの翼神竜とかオレイカルコスの結界とか -- 名無しさん (2025-04-22 01:41:29) - モンスターが戦闘破壊される状況は別に劣勢に限らないんじゃないかな…… -- 名無しさん (2025-04-22 04:25:16) - さすがにカードがかわいそうだな…小説版だからこそ出せる効果って感じか -- 名無しさん (2025-04-22 05:38:06) - リアルで一度しか使えないカードとかDM2の儀式魔法かよ -- 名無しさん (2025-04-22 05:58:53) - デーモンの攻撃で決着ついたという話は聞いたことあったんだけど、このカードを挟んでのことだったのか・・・今OCG化されたら、無難に戦闘破壊をトリガーに特殊召喚される手札誘発モンスターか、罠モンスターだろうね。 -- 名無しさん (2025-04-22 08:50:34) - 逆に【デーモンの召喚】関連のカードとしてOCG化してくれないだろうか。ラッシュのデーモンの召喚カテゴリ強化に続く形でどうか…!! -- 名無しさん (2025-04-22 10:19:09) - 破るネタだとBlacker LotusもそうだけどChaos Orbを思い出すわね… -- 名無しさん (2025-04-22 11:57:32) - 懐かしいな、面白いカードなんだけど小説版って東映版の脚本やった人が書いてるし作中時期といい東映版の関連商品ぽさが漂う…… -- 名無しさん (2025-04-22 13:00:48) - 原作でのレアカードは1枚1枚がどうも現実以上に貴重な感じもあるから、そりゃ手に入れても使えないよねって。絶対使いたくないわせっかくのレアカードを。 -- 名無しさん (2025-04-22 13:26:06) - 破くをあえて再現するとしたら「条件を満たせない場合強制敗北」とかかなぁ… -- 名無しさん (2025-04-22 15:15:22) - ネプチューンを3枚ってことはまず効果無効&打点のチンゲだろ、壊獣対策の霧の王だろ、あと何コピーすりゃいいかな?戦闘で破壊されないドラゴキュートスやアーマードウイング? -- 名無しさん (2025-04-22 16:33:43) - 他のTCGではともかくOCGでは破るとかそういうジョークカードないもんな、仮にOCG化するなら裏側除外とかになるかな? -- 名無しさん (2025-04-22 16:37:29) - 処理の特殊さよりも一商品として問題があったと開発も認識したから絶版&公式記録からも抹消されたのかも知れない まさに幻のカード -- 名無しさん (2025-04-22 17:16:47) - アンティルールを採用してるバトルシティじゃ絶対性能関係無しに禁止カードになってるよねこれ。アンティ対象が破かれて紛失とか絶対余計なトラブルに発展しそう。 -- 名無しさん (2025-04-22 18:30:07) - 実は効果のコピー先はモンスターに限定されていない(原作の時の魔術師は魔法カードだし、) -- 名無しさん (2025-04-22 20:26:54) - 改めて小説版見直したけど、これモンスターカードじゃない可能性高い。ガイアと同じターンに出してるし、攻守の設定は本文中じゃなくて巻末のコラム(作者が書いてないと思われる)なのでコラム書いてる人が勘違いしてる可能性が高い。当時の集英社編集の遊戯王関連はあてにならないことも書くから本文を優先するなら今で言う罠モンスターに近い -- 名無しさん (2025-04-23 08:53:57) - 落とし所としては発動時にステータスと効果をコピーする罠モンスターでしょうね。フィールドか墓地にデーモンの召喚がいればセットしたターンに発動できる、フィールドから離れたら除外されるなら小説の雰囲気を再現できると思う。 -- 名無しさん (2025-04-23 18:27:31) - 半分破るのは孵化、全部破るのは巣立ちの表現だろうか -- 名無しさん (2025-04-23 18:52:21) - 初期の遊戯王が連載後半と違っておどろおどろしいアングラな印象の漫画だったように、作中の人気ゲームM&Wも初期はこういう迷走したようなカードを刷っていたって考えるとなんだかおもしろい。作者のイメージとしてはやっぱり記事にもあるMtGのジョークカードが念頭にあったんだろうか。 -- 名無しさん (2025-04-24 02:30:34) - 初期のGB版DMにあった儀式魔法が近いかな。誇張無しに一度きりしか使えず、激レアという点は。 -- 名無しさん (2025-04-25 07:33:52) - 遊戯王というよりMtGっぽさがあるな 最初の弾のカードという設定も良い -- 名無しさん (2025-04-26 01:17:08) - ↑5を書いたものだけど攻守の設定はちゃんと本文に書いてあったわ。勘違いして申し訳ない -- 名無しさん (2025-04-27 01:40:34) - OCGになっても公式大会では使えない系か破る効果は無くされてるかじゃないと使おうとは思わないカードだよな…… -- 名無しさん (2025-04-28 02:32:48) - 作中描写と説明&巻末解説的には、タイムマジックで時間進めて攻守数値マックス出した感もあるカード -- 名無しさん (2025-05-03 23:00:59) #comment() #areaedit(end) }

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