爆笑オンエアバトル

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爆笑オンエアバトル - (2025/08/21 (木) 09:40:58) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/07/19(月) 10:51:53
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&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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爆笑オンエアバトルとは、1999年から2010年まで[[NHK総合テレビ>日本放送協会(NHK)]]で放送されていたお笑い番組である。
略称は「オンバト」や「爆オン」。

番組内では「&bold(){史上最もシビアなお笑い番組}」とも呼ばれていた。


*【概要】
10組の芸人が五分の持ち時間でコントや漫才をした後に、観客の審査員100名が面白いと思った上位5組(同着5位が2組の場合6組)だけオンエアする。
なお、一時期はBSでオフエア含めた完全版が放送されたこともあった。

開始当初はボキャブラ時代も終焉をむかえた頃で、全国ネットで若手芸人が出る番組は皆無に近く、若手にとっては全国に名を知れ渡らせる唯一のチャンスかつ登竜門でもあった。
現在では2年後に始まった「[[M-1グランプリ]]」とともに21世紀のお笑いブームの火付け役と呼ばれている。
[[スピンオフ]]番組としてインディーズバンドをはじめとするプロアマ問わず自己制作の楽曲を披露し競い合う場として「熱唱オンエアバトル」があり、その曲がOP・EDになった事もある。

観客は異常なまでにノリがよく、観客にギャグを呼び掛け「誰もやらねーよ」的なツッコミをしようとすると失敗するほど。
[[パッション屋良]]のつかみにちゃんと「プロテイン!」と答えるほど。

番組の人気から全国各地のNHKで収録が行われたほか、後期には「熱唱」と「爆笑」の一日同時収録が行われることもあった。
2010年にオンバト+としてリニューアルされ、2014年まで続いた。
2019年3月には一夜限りで復活版も放送された。


*【番組の流れ】
審査方法は面白いと思ったら審査員はネタ後に目の前のレーンにボールを一つ転がし、終着地のバケツに入れるというもので、このバケツの重さがそのまま点数になる。
満点は545KB(KB=キロバトル)、ボール一個4KBなので単純に計算すればバケツは145KBだが、実際は4進法で計測するため89KB。
要は「&bold(){面白ければ放送、つまらなければ放送しない}」というもの。
このシステムは『爆笑BOOING』(関西テレビ)や『[[笑点]]』の若手向け演芸コーナー「笑点虎の穴」という前例があったが、この番組で全国的になった。
特徴的なこのシステムが2002年と2003年の[[NHK紅白歌合戦]]に流用された事もある。
オフエアしても、審査員の感想を書いた「ジャッジペーパー」が渡され、それを教訓に次回に生かす(理不尽過ぎるものも中にはあるけどね)。
ジャッジペーパーの一部は番組でも公開された。

年に一回はチャンピオン大会が行われた。
チャンピオン大会は時期によって細部は異なるが、基本はその年度のオンエアが4回以上で、
4回のKBの合計上位20位(5回以上オンエアされた場合は得点の高い4回分の合計)までの芸人が10組ずつにわかれセミファイナルA・Bで戦い、残った10組に昨年チャンピオンを加えた11組で争うファイナルでチャンピオンが決まる。

*【番組に対する評価】
前述の通り21世紀初頭のお笑いブームを牽引した番組であるため、番組に深い思い入れがある芸人も多く、オンバトをネタにしたり、ベテラン芸人が時間があるならまた出たいと公言する程。
また後発の『[[エンタの神様]]』がキャラネタ・インパクト重視だったのに対し、シンプルにネタ力を試される要素が大きかったためキャラ系から実力派までバリエーションに富んでいた。
一方で「客受けが良くないとオンエアされない」システムのため、後の有名組でもカンニング等はオフエアに沈み、[[サンドウィッチマン>サンドウィッチマン(芸人)]]((当人曰く金髪のコワモテという見た目がNHK側からNGを出されたという。))や南海キャンディーズ、後に紅白に出演したオリエンタルラジオ等なぜかこの番組に挑戦せず『エンタの神様』を主戦場にしていた芸人もいた。((但し、南海キャンディーズに関しては山里は足軽エンペラー時代、しずちゃんは西中サーキット時代にそれぞれ出場経験有り。))
また、この番組のファンである芸能人も多く、立川談志が「これほど若手にチャンスがある番組はこれしかない、素晴らしい番組だ!」と絶賛していた。

一方で、この番組に否定的な意見も少なくなく、オール巨人は「オンバトは気楽な番組」と評したほか、チュートリアル徳井は「お客さんが変な『エセお笑い評論家』みたいな感じになってきて鬱陶しかった」とも語っている。
素人が判定するという事に抵抗がある人、また地方戦で評価に大きく差が出る等がある。
特に地方戦は、その地方の芸人が高得点になったり、高得点でもオフエアになる事から[[賛否両論]]が激しい。
[[タイムマシーン3号]]はしくじり先生などで客受けするネタを作ることもさることながら、「礼儀正しくする」「若いお兄ちゃんが頑張ってる感じを出す」なども高得点の秘訣だったと語っており、純粋な笑いでのみの評価ではなかった、と参加している側も感じていたようだ。

素人の判定という点では審査員がガチ判定する「M-1グランプリ」とは真逆のコンセプトだが、この両番組が長く共存した点が今日のお笑いブームを築き上げたのは間違いないだろう。


*【おもな出演者】 
2004年からは「プラチナバトラー」「ゴールドバトラー」という新たな称号が出来た。
ただし、どちらも現在も活動している事が大前提。

〇プラチナバトラー
チャンピオン大会で優勝―つまりチャンピオンになった芸人に与えられる称号。

・DonDokoDon
・ルート33
・ハリガネロック
・アンジャッシュ(DVD発売 番組初回で初オフエア組に)
・アンタッチャブル(DVD発売)
・タカアンドトシ(DVD発売)
・NON STYLE(DVD発売)
・トータルテンボス(DVD発売 V3達成)


〇ゴールドバトラー
◆挑戦回数が15回以上でオンエア率が7割5分以上
◆オンエア回数が20回以上
の二つの条件のどちらかを満たしている事に加え、活動休止・解散をしておらず、今もなお同じグループで活動している芸人に与えられる称号。

勝率10割(未だ負けなし)
・ますだおかだ(DVD発売 初の545KB達成者)
・アメリカザリガニ(DVD発売)
・陣内智則
・タカアンドトシ
・流れ星(20連勝達成者)

勝率9割以上
・アンタッチャブル
・[[超新塾]](DVD発売。出演者では珍しい5人組)
・タイムマシーン3号(545KB・20連勝達成者)
・イワイガワ
 
勝率8割以上
・江戸むらさき(DVD発売)
・ホーム・チーム(DVD発売)
・いつもここから
・テツandトモ(DVD発売)
・アンジャッシュ
・ダイノジ
・ドランクドラゴン(DVD発売)
・$10
・三拍子
・ハマカーン
・トータルテンボス
・佐久間一行
・パンクブーブー(DVD発売 「オーバー500」KB最多達成記録保持)
・[[東京03]](DVD発売)
・U字工事
・我が家(DVD発売)
・ハイキングウォーキング
・エレファントジョン
・プラスマイナス

勝率7割5分以上
・田上よしえ
・[[ラーメンズ]](DVD発売 番組初回で初の「オーバー500」KB)
・博多華丸・大吉
・スピードワゴン(DVD発売。DVD版ではコントタイトルに全て「井戸田潤」が付いた)
・はなわ(弟のコンビ「ナイツ」も後に出演。一回だけネタ忘れをし自らオフエアを選んだことがある)
・キャン×キャン
・ユリオカ超特Q
・飛石連休
・磁石
・カンカラ
・オジンオズボーン
・Bコース
・ラバーガール
・THE GEESE
・上々軍団(545KB達成者)

数値は満たしたけどゴールドバトラーではない。
・アルファルファ
東京03結成のため。
・プラスドライバー
解散のため(その後、角田は人力舎に移籍し、アルファルファに加入する形で東京03を結成)。


*【逸話】
芸人ごとに本番組でのネタをまとめたDVDが発売され、一部オフエアネタなどが追加収録されている。
また上で記した面々の他に「おぎやはぎ」・「[[ダンディ坂野]]」&footnote(挑戦数の割にオンエア頻度が少なかったためDVD版は「~right」として発売。)・「エレキコミック」・「長井秀和」・「[[パペットマペット]]」・「キングオブコメディ」&footnote(2007年にコンビの片方が一回目の不祥事を起こし活動を一時自粛したため、ラスト出演回はオンエア基準を満たしながらオフエアお蔵入りとなりDVD版にのみ収録された。)編が存在する。

2008年4月17日放送のネタに、ハマカーンの漫才中に勝手に終了させた事件がある。
これにはスタッフも謝罪し、戦歴にはノーカウントとなっている。

鼻エンジンというコンビが三回目に挑んだ回の放送前に、ツッコミの村田渚(元フォークダンスDE成子坂)がくも膜下出血で逝去。敗者コメント時にご冥福をお祈りしますとテロップが流れた。

最高KBや連勝数など様々な番組記録データが残されている。
その中に「ユニットデビューからオンエアまでの最短日数:四日 東京03」があるが、
彼らは結成前それぞれアルファルファ(豊本・飯塚)、プラスドライバー(角田)として十回以上挑戦し、チャンピオン大会にも出場するほどの常連だったため、
初オンエア時「本当に初挑戦扱いでいいの?」といったコメントがされた。
 
本番組の流れを汲む番組として、NHKEテレでは子供向けお笑い番組『わらたまドッカ~ン』が2017年4月から放送されている(2016年10月に3回のパイロット版を放送)。
「2組の芸人のうち面白かった方を選ぶ形式」「観客が全員小学生」という違いがあるものの、観客による審査とボールを使った投票、勝利数による称号、敗者に対する観客コメントなどオンバトの要素も多数含まれており、こちらにもアメリカザリガニ、タイムマシーン3号、テツandトモ、トータルテンボスなどのかつて当番組のゴールドバトラーだった芸人の出場実績がある。



追記・修正するのは、情熱を燃やし続ける挑戦者と、客席の皆さん。
そして、画面の前の……


#center(){あ な た た ち で す!!}

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,7)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- パンクブーブーはM-1優勝よりも、オンバトに出始めの頃の方が面白かった。  -- 名無しさん  (2014-06-06 22:36:17)
- それはナイツやノンスタ、ハマカーンにも言えることかもしれない。  -- 名無しさん  (2015-08-12 20:45:59)
- 素人判定の問題点は満点を取ったタイムマシーン3号が自ら暴露してたな。高得点を狙って審査員が不快になりそうな要素を削って媚びた結果、さっぱり面白くない漫才で満点をとってしまったとか…。  --    (2015-12-12 23:18:57)
- 南海キャンディーズは別コンビ時代に出てた。(山ちゃんは足軽エンペラー、しずちゃんは西中サーキット)。ちなみにサンドウィッチマンはオンバトに出たがっていたが、NHKから「方向性が違う」と断られていた。  -- 名無しさん  (2018-07-16 22:19:43)
- ↑続き 出してもらえなかった事について、「柄の悪い風貌やネタなんでNHKが出演させない」とサンドウィッチマンのお二人さんは自己分析していたが、同じく柄の悪い風貌であるえんにちや超新塾、東京ダイナマイトは出場経験がある為、不鮮明な点が多かった。  -- 名無しさん  (2018-07-16 22:22:15)
- 初代チャンピオンのドンドコは事実上解散していたのか。2人のコンビ仲の話で後輩のトータルテンボスが「本当に触れられないやつ」と青ざめてたから相当コンビ仲が最悪なんだなと思った。  -- 名無しさん  (2020-04-24 22:15:19)
- 年に1,2回ぐらいのペースで2~3時間ぐらいの枠組んでやって欲しい。レギュレーションをレジェンドと新人に分けて  -- 名無しさん  (2020-05-04 00:22:30)
- 「井上さんと言ったらー?」「イキリー!!!」  -- 名無しさん  (2021-12-23 20:24:26)
- わらたまは元チャイルドマシーンの樅野が構成作家やってるんだよな。番組内でもオンバトが話題になることあるし実質後継みたいなものなのかも。  -- 名無しさん  (2022-11-03 15:08:53)
- ↑7世界中に公募とアンケートを取って「世界で一番笑えるジョーク」を調査した研究チームが「世界で一番笑えるジョークって意外と笑えないんだな、と思ったね」とか「これはひどいよ。我々が発見したのは、おそらく世界で一番クリーンで、当たり障りがなくて、世界中で受け入れられるジョークだったんだと思う」とか言ってるって話に似てるね  -- 名無しさん  (2023-01-01 18:57:27)
- わらたまは玉入れのところも似てる。。  -- 名無しさん  (2023-04-01 01:36:06)
- 商売柄、大衆受けや目の前にいるお客にウケるのが大事だし正義だしだけど、それだけだと何かを見失ったり失速するというお笑いの難しさを象徴していたかもしれない。事実、売れてる人は両立できてるし。  -- 名無しさん  (2025-01-09 16:38:00)
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