&font(#6495ED){登録日}:2010/12/22 Wed 10:09:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ \Morning!/ 本項目は人により[[トラウマ]]とか[[黒歴史]]とかあまり思い出したくない要素を含むかもしれないです。 転んでも泣きませんか? [[はい]]/[[いいえ]] &font(#0000ff){-覚悟はいいか?-} &font(#0000ff){-俺は出来てる-} } #include(テンプレ3) #center(){\&font(#ffb74c){修}&font(#008000){学}&font(#afdfe4){旅}&font(#ff0000){行}&font(#800080){!}/} 修学旅行(Max extension)とは、一時的に生徒の高揚感を最大まで引き上げる集団洗脳の一種である。 *【概要】 概ね3~5日に渡って行われ、主に小中高に対し用いられる。 マンガだろうがアニメだろうがラノベだろうが[[ゲーム]]だろうが、学園モノであればジャンルを問わず広く用いられる手法である事から効果の即効性、認知度の程がうかがえる。 近年、洗脳という体質から修学旅行の存在意義や安全性を疑問視する保護者が増えており、存在が危ぶまれてきているようだ。 もちろん嘘である。 *【詳細】 学生時代の思い出と言えば何ですか? と問えば、多くのお友達が部活動、[[文化祭]]、体育祭に次いで『修学旅行!』と答えるだろう。 リア充曰く『祭典』、非リア充曰く『葬儀』であると温度差著しいが学生生活において大きな意味を持つ&font(#ff0000){一大イベント}である。 お約束の旅行先は[[京都>京都府]]・[[奈良>奈良県]]、[[北海道]]、[[東京>東京都]]、[[沖縄>沖縄県]]、[[広島>広島県]]など。 いずれも歴史的、学術的な施設や、&font(#0000ff){夢の国}や、水族館などの観光施設が豊富な都市である事が望ましいとされる。ただし某[[夢の国>東京ディズニーランド]]に関しては「過去に先輩が&bold(){ネズミーマウス}(仮名)を水中に放り投げたから出禁になった」とか「家族旅行とか友達同士でいつでも行ける」という理由で禁止される場合もある。前者に関しては[[都市伝説]]だが。 社会科の歴史科目と絡めるために修学旅行の実施時期を春から秋にずらした学校も。 私立高校を中心に諸外国まで足を伸ばす学校もあるとか無いとか。 私立ェ……。(一応フォローしておくと、公立校でも修学旅行で海外に連れて行ってくれるところはある。しかしその理由の多くは「地元の空港を発着する国際線の平均搭乗率確保」というきな臭いものだが。) 修学旅行中最大の特徴は皆一様にテンションが高いということ。 いくら先生が『遊びじゃないぞ!』だの『授業の一環だぞ!』だの言っても学生にとって形はどうあれ&font(#ffb74c){旅行}であり&font(#ff0000){授業ではない}のである。 (まぁ、『修学』旅行なので勉強しにはとりあえず行けよ。形はどうあれ) その証拠として皆一様に 『楽しかった!』 『ずっと1人で回ってた!』 『また行きたい!!』 『回る友達がいなかった!』 『いい思い出になった!』 『まるで公開処刑だった!』 といった感想を述べている通り、概ね楽しい時間を過ごす様だ(?)。 *【移動手段】 学校から目的地までの移動手段は貸切バスと新幹線か飛行機の組み合わせがセオリー。 新幹線を使う場合、大都市圏の学校を中心に教育委員会単位で列車を1本丸ごと貸切にすることもある。 シーズンになると駅の発車標に「修学旅行」とか「〇〇学校御一行様」などと書かれるのが定番。 新幹線が開通する前は在来線に修学旅行専用の臨時列車が走っていた。タグにある「ひので/きぼう号」がその一つ。 しかも国鉄では専用車両(155系・159系・167系・キハ58 800番台)というのも用意しており、製造費は教育委員会から調達している。 外観含めた基本設計は同時期の急行形車両に準じているが、定員確保のために乗降ドアの幅が狭かったり、車内に冷水機が設置されていたり、荷物棚の配置が独特だったりと専用のカスタマイズがされており、塗装も黄1号・朱色3号を組み合わせた専用色を纏っていた。 これらの形式はシーズンオフや年末年始に臨時列車などにも使われ、一般客も利用可能だった。 現在鉄道博物館のエントランスに167系のモックアップが置かれているが、前述した特徴もすべて再現され、当時の雰囲気を残す貴重な存在なのでぜひとも見ていただきたい。 修学旅行列車の乗客は当然のことだが子供が主体であり、途中駅でドアを開けずに停車することも多かったことから、運転の現場からは&bold(){ジャリ電}という名前で呼ばれることもあった。子供を意味する「ジャリ」と「電車」を組み合わせてジャリ電である。 主な列車名と主な運転区間は以下の通り -ひので号・わかくさ号:品川~京都 -きぼう号・わかば号:明石~品川←東京 -こまどり号:大垣~品川 -わかあゆ号:東海地区~広島・下関 -おもいで号:東北各地~上野 -とびうめ号:九州北部~京都 -わこうど号:東京~下関 -友情号:下関~京都 -なかよし号:下関~広島 長距離修学旅行列車は多くが片道は夜行列車で運転されていた。これは当時の国の規定で「[[車中泊]]は一泊に限る」と決められていたことと、限られた予算で現地滞在時間の確保などが関係した。 一連の列車は新幹線の発達や[[高速道路]]の整備に伴って次第に姿を消し(167系以外の車両は国鉄時代に全廃)、1994年のこまどり号運転終了に伴いその役割を終えた。 現在も[[JR東日本]]の首都圏エリアではシーズンに修学旅行専用列車が多数運行されており、前述の167系を筆頭に183系・185系・E257系と歴代の波動用編成が使用され、かつての専用形式を彷彿させるスタイルを今に伝えている。 私鉄では京都・奈良に路線網を持つ近鉄が専用車両「あおぞら」を保有している。 初代「あおぞら」の20100系は内装こそ前述した国鉄の車両に準じているが、先頭車が当時の看板列車・ビスタカーに準じた2階建て構造が大きな特徴(ただしビスタカーと異なり冷房は無かった)。 現在も一般特急車両を改装した「あおぞらⅡ」が使用される。&s(){実は3度世代交代しており実質「あおぞらⅣ」だったりするが} 2社以外では日光に向かう[[東武鉄道]]も修学旅行専用列車を運行しており、かつては車両に「たびじ」のヘッドマークが取り付けられていた。こちらは主に特急・快速車両が使用されるが、運が悪い時には8000系を筆頭としたロングシート車が用いられることもあった。 バスで目的地を目指すことも多い。バスであれば1台から運行可能で、学校ごとに柔軟な旅程を組みやすく、目的地までドア・ツー・ドアの移動が可能。 今では道路事情が大幅に改善されたのと、サスペンション制御の技術向上などにより昔ほど車酔いするようなシチュエーションは減ったが、それでも車酔いする人は出てしまう。一応出発前に前の方の席に座らせるなどの措置で対処していることもあるが、車酔いで途中リタイアする児童が多発したために修学旅行の行先を近場に変更した兵庫県姫路市の例もある。 またバスの際はカラオケ大会がよく行われる。歌が苦手、歌いたくないという場合は寝たふりが安定だろう。 北海道、九州、沖縄が修学旅行の行先となっている学校も多いが、この場合十中八九飛行機が使われる。外国の場合は100%飛行機。 飛行機が苦手な人は出発前に自分が信じる宗教に応じて[[般若心経]]、祝詞、聖書、コーランなどを丸覚えしてずっと唱え続けるか、[[メーデー!>メーデー!:航空機事故の真実と真相]]を視聴しておこう。 *【活動内容】 修学、というだけあって主に有名所の観光に時間が割かれがちである。観光はクラス単位でバスに乗ったりゾロゾロと並んで見学したりなどの集団パターンと、小分けした班でテーマに沿ったスポットを周るパターンがある。 後者の場合、希望と合わないと軽くトラブルや[[トラウマ]]になる生徒もいるので、「多数決は絶対ではない」という勉強になることも(?)。 最近だと英語教育の一環として、目的地を観光している外国人に&bold(){英語で話しかける}事が課題として組み込まれている。何度も話しかけられる外国人もいい迷惑である(我ら日本人の立場に置き換えれば、日本語が通じない中高生に拙い日本語で何度も話しかけられるようなものである。先生が見ているかもしれない手前、全速力ダッシュで逃げるわけにもいかないので、ストレスにしかならない)。 ……だがそんなことはどうでもいい。 修学旅行の醍醐味は夜にある。 そこで、&font(#800080){夜}を楽しむにあたって必要になる各種事項を紹介しよう。 #center(){&font(#800080){――『夜』それ即ち戦場である――}} #center(){&font(#800080){――民明書房『修学旅行のしおり』第三章八項より抜粋――}} &font(#0000ef){そう、夜とは &ruby(デンジャラスゾーン){戦場} なのだ。} ここでは油断した者、躊躇した者から離脱してゆく。 むろん、さっさと寝てしまった軟弱者の額に肉と書く(([[バカボンのパパ]]風や瞼に目などのアレンジも確認されている))のはお約束である(本人が希望していなかった場合はいじめとして問題になることがあるのでやめなさい)が、これは今回の本筋とは違うため割愛させていただく。 本項では各種スキルと見回りの先生の行動パターンを記述する。 修学旅行をよりよい思い出にする為、是非×100 熟読されたし。 **【見回りの先生行動パターン】 彼らの活動時間は基本的には『開戦の狼煙(ショー=トー=ジカン)』以後2~3時間に限定される。 但し、開戦の狼煙前にしこたま寝ておき、それこそ真夜中から早朝近くまで行動する猛者もいる。 基本的に隠密行動を得意とする傀儡なのだが、中にはシャドウ・ウォーカー(後述)の使い手や、戦闘に優れ、絶対的権力を持つ『セイト=シドウブ』も存在する。 その為、ところにより最終奥義『退学処分(オワ=ター)』を発動されかねない。 こうなると修学旅行どころの騒ぎでは無くなるので、接触は避けるのが基本スタンスとなる。 ・先生の主な使用スキル ・『摺り足移動(シャドウ・ウォーカー)』 その名の通り、無音で移動する歩行術。詳細は後述。 ・『教育的指導(ヒトバンジュー=セイザ)』 個体、場合により全体技。 捕まったが最後、長時間にわたる捕縛の身となる。 また近距離で捕捉された場合回避不可。 更に脚部に麻痺を伴うため逃走も不可能となる。 ・『徘徊(ナイト=ストーキング)』 最も使用頻度が高い。 『開戦の狼煙』が終了するまでの間、おおよそ15分感覚で自動発動する迎撃術式。 廊下で見掛けたら、まず発動を疑っていい。 **【必要スキル】 『完全沈黙(タ=ヌキ=ネイリー)』 よんで字の如く、先生が見回りにきたら完全に沈黙し、寝たふりをするスキル。またこのスキルは[[合体技]]なので、一糸乱れぬ連携が求められる。 『摺り足移動(シャドウ・ウォーカー)』 無音移動。 先生がこれを使用して我々を震撼させるのだから、こちらもそれを体得すればいいだけである。 夜間は僅かな物音でも響く為、移動する際は細心の注意が必要。 『先生、頭が痛いです(ケ=ビョウ)』 タ=ヌキ=ネイリーの発動が間に合わぬ場合の緊急回避技。 腹は常套手段なので頭。また、腹はさすれば治ると言ってさすってくる先生がいるため、それを封じるためにも頭痛を装うことが最適解。学校判断で投薬はできないのを逆手に取った技とも言える。 病気は心配を誘発するので「一旦は寝ます。朝起きても治っていなかったら報告します」などとはぐらかしておこう。対応力やコミュ力など柔軟性も要するのだ。 スポーツドリンクを購入したら即座に戻るなど、謙虚さも兼ね合わせる必要があるが、実用性はある。 これはどの位置からでも察知、発動できるので全員習得推奨。 また、単体でも使用可能な為重宝する。 『とんぼ返り(ヤ・ヴァイ!)』 シャドウ・ウォーカーで別の部屋に移動中、突然見回りの先生が来た場合使う最終奥義。 この直後、タ・ヌキ=ネイリーに移行しなければならない為、SP(Shinya Point)はなるべく温存しておきたい。 たまーに移動や部活の大会で疲れたからと先に寝る人もいる。ホテルがオートロックである場合、『締め出し(ハイレ=ナーイ)』を食らうため注意。 この4大スキルさえ習得しておけば、修学旅行の八割は成功すると言えるだろう。 是非身につけて貰いたいものだ。 だが、上記の4大スキルを上回る最強スキルが存在する。 EXスキル 『懐柔(マアマア=センセイモ=イッパイドーゾ)』 酒宴状態にて発動する超高ランクスキル。 場合によっては、先生方の裏話(弱み?)も聞ける秘奥義。 ただ、話が通じない先生には無効。相手が酒に強くても全くもって無力のスキルと化す。やはり、基本的には捕まったらジ・エンドな以上、捕まらないように行動するほかないのだ。 *【懸念事項】 とまあこんなふうに長々と書き綴ったものを読んでお察しの通り、修学旅行とはその性質上[[夜のテンション]]を併発しやすい。 せっかくの楽しい修学旅行なのだから、思い出は綺麗に、かつ素晴らしいものを残したいものである。 加えて、余りに度が過ぎる、王様を池や海に落とす、王様をリンチする、王様を困らせる、王様を貶める、SPを使い果たしてしまう、等すると、あなたの在学している学校から修学旅行そのものが一時的、あるいは半永久的に&font(#ff0000){抹消して}しまうのだ。 あなた個人だけで無く、貴方の後輩、後輩の後輩までもが被害を被ってしまい、悲しみの連鎖を招いてしまう。後輩に恨まれて後ろからグサリというのも無きにしもあらず。 テンションが上がるのは大いに共感できる。だからこそ、行動は慎重に。 かつて情報通信網が発達していなかった時代には、地方局では修学旅行の安否情報CMが放送されていた。 現在も[[秋田県]]の民放テレビ局では夕方のニュース内で放送されており、秋田県あるあるとして一定の知名度を誇る。 間違っても修学旅行1週前にバスケやサッカーで腕足を骨折して、そのまま参加なんてヘマ犯すんじゃないぞ。風邪なんて引くのは論外。体調管理も怠るまじ。 *【修学旅行事件簿】 -風呂場に下着を忘れ食事中公開処刑・修学旅行終了後ホテルから電話 -集合時間を失念してバスに置いていかれる -女風呂を覗いたのがバレて大目玉 -乗っていた観光バスが動けなくなり、その日の後の行程が全部パーに -宿泊先のホテルで集団食中毒発生 -新幹線の車販のパーサーをカッターナイフで脅して服を脱がせ鉄道公安官出動→修学旅行中止 -飛行機のCAのスカートの中を盗撮 -船が衝突して沈没 -観光バスを手配し忘れた旅行会社の社員が生徒を装って脅迫 -修学旅行から帰ってきた女子生徒の25%がその身に新しい命を宿していた -朝食を抜け出して女子部屋に行き下着を盗む 上の内容は大体本当の話。不慮の事故はともかく、人為的なものは防ごうと思えれば防げる。 あくまで学校行事の一環である。決してハメを外しすぎないように。 よりよい未来のため、追記・修正よろしくお願いいたします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,20) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }