キン肉マン/キン肉スグル

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キン肉マン/キン肉スグル - (2025/07/20 (日) 17:26:38) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/04/29 Fri 02:09:19
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:&bold(){&color(#F54738){約 29 分で読めるんじゃ}}

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#center(){
&bold(){&sizex(6){&font(#ff0000){へのつっぱりはいらんですよ!}}}


&bold(){&sizex(5){諸君!}}

&bold(){&sizex(5){かつてわたしが、『ドジ超人』と言われていたことは知っているな?}}
&s(){「今だってそうだろ」は禁句}

&bold(){&sizex(5){しかし!}}
&bold(){&sizex(5){ドジなことをするのも、これでなかなか難しいのだ}}

&bold(){&sizex(5){バカではできないこと!}}

&bold(){&sizex(5){そう、わたしはみんなを楽しませることにかけては}}
&bold(){&sizex(5){天才的なエンタティナーなのだ!!}}
}



*【プロフィール】
[[CV>声優(職業)]]:
[[神谷明]](TVシリーズ第1期、2期、映画キン肉マンⅡ世、GCゲーム「キン肉マンⅡ世 新世代超人VS伝説超人」、PSPゲーム「キン肉マン マッスルジェネレーションズ」、「キン肉マン マッスルグランプリ」シリーズ等)
[[古川登志夫]](キン肉マンⅡ世TVシリーズ及びⅡ世関連の一部ゲーム、PS2ゲーム「キン肉マンジェネレーションズ」)
岡野浩介(ゲーム「戦国大戦」)
[[宮野真守]](完璧超人始祖編)

所属:[[正義超人]]
出身:キン肉星
年齢:20→26歳(初代及び究極の超人タッグ編)/27→28歳(新章)/54→56歳(Ⅱ世)
身長:185cm
体重:90kg
[[超人強度]]:95万パワー(基本)〜7000万パワー以上(火事場のクソ力発動時。事実上測定不能。)
好物:[[牛丼>牛丼【再作成】]]、[[ニンニク>ニンニク/大蒜]]、[[ココア]]、ポテロング
苦手:歌([[殺人級の音痴>ジャイアンリサイタル]])、料理([[殺人級に下手>ジャイアンシチュー]])、牛乳((ニンニクの匂いが消される為。ただしケーキやシチューなどの乳製品を使った食べ物は普通に食べれるので、精神的なものでアレルギーでは無い。))、ラッキョウ(アニメ版)
趣味:落語・お笑い番組鑑賞、カラオケ((十八番は松坂慶子の「愛の水中花」らしい。ただしヘタ。))、バカな入場
尊敬する人:師匠の[[プリンス・カメハメ]]、兄の[[キン肉アタル]]、[[アントニオ猪木]]、[[ジャイアント馬場]]、[[ウルトラマン]]((読み切り時代は実の弟という設定だったが、現在では「息子に[[あやかった名前>キン肉万太郎]]を付けるほどの大ファン」と言う事になった。))
好きな芸能人:太田裕美、アグネス・ラム、榊原郁恵、薬師丸ひろ子、叶姉妹 &s(){スグル「…古いか?」}
特技:[[屁]]、牛丼の早食い、ダンス(特にディスコ・ダンスが大得意)

テーマ曲
奇跡の逆転ファイター(歌:神谷明)
燃えるチャンピオンキン肉マン(歌:神谷明)
Amazing Muscle(完璧超人始祖編、コーラス:Ronnie Romero)

*【概要】
言わずと知れた『[[キン肉マン>キン肉マン(漫画)]]』の主人公。第58代キン肉星の王子で本名はキン肉スグル。
父はキン肉真弓、母はキン肉小百合。係累にはほかに出奔した兄・アタルがいる。
名前の由来は元プロ野球選手の江川卓。
一人称は基本的に「私」だが、調子に乗っているときは「わし」、怖気づいたときは「ぼく」、憤慨した時は「俺」など統一感に欠ける。
アニメ版の第2OP『炎のキン肉マン』や次回予告では「俺」を多用していた。

当初はギャグ漫画という作風に合わせて、&font(#ff0000){アホで馬鹿で豚面で弱くてヘタレでスケベで臭い}という主人公にあるまじき設定と作中の扱いであったが、
作風がトンでもプロレスバトル漫画になっていくにつれどんどん強くなっていった。
性格も臆病者で調子がよく、猜疑心が強くて意地っ張りと酷い部分もあるが、根っこは友情に厚く優しく正義感が強い。
とはいえ原作も佳境どころか新章に入ってもションベンタレが治っておらず、新章では大王に即位したにもかかわらず戦いの前に夜逃げを敢行しようとしていた。
こうした情けない描写は、作者が&bold(){「キン肉マンは完全無欠なのではなく、心の中でとても弱い部分を抱えているが、それを知ってなお戦う男だから」}と答えており、後述の生育環境が影響されていると思われる。ただし毎回このような繰り返しかつ話のテンポも悪くなるや成長してないように見えるという批判意見も多いため近年では
速攻で踏みとどまるようにしている。
実際、このようなヘタレぶりを余すところなく受け継いでいる万太郎は(21世紀ではスグルがあまりに神格化されていたのもあって)、
そうした弱虫だった頃のスグルの逸話を知り、戦いから逃げ出そうとするのを踏みとどまったこともある。

後にホルモン族の娘ビビンバとの間に息子の[[キン肉万太郎]]を設ける。
(アニメ版ではビビンバではなく初期のヒロインである二階堂マリと結婚している。Ⅱ世アニメは原作の続編なのでこの設定は無い)

落語は[[100万ホーンでも聞き取れる>ステカセキング(キン肉マン)]]ほどのお笑い好きで、『超人77の謎』でも好きな番組はコメディだと即答している。
超人オリンピック辺りまでと『究極の超人タッグ編』ではハデでバカバカしい入場を繰り返しているが、
これは「入場の時は笑いを取るべし」というキン肉王家の鉄則を護っているだけらしく、父・真弓も全力で応援していた。
%%そんなんだからネメシスやアタルが離反するんだよ%%
話が悪魔超人や完璧超人とのシリアスなバトルに移るにつれてこうしたおバカ入場は減っていくが、バカ息子・万太郎はいつまで経ってもやっていた。

ちなみにあの特徴的な顔は&bold(){マスクであり}、本来の顔は一度も明かされていない(マスクが破けて一部分だけ見えたり、フェイスフラッシュの際にチラッと見えたりはしている)。
実はかなりの美形であり、髪もちゃんと生えていることが作中描写にて示唆されていたりもする。
顎の赤い部分は実はフェイスガードであり、展開時に伸びて顔の下半分を保護する事が出来る。
&bold(){このフェイスガード展開時はめちゃくちゃカッコいい}ので、「普段からもしてればいいじゃん」という声もしばしば。((そういった声もあってか、近年ではフィニッシュ・ホールド炸裂時にフェイスガードを展開するという演出がなされている。))

普段が普段の為か、たまに“贅肉マン”等と揶揄されたりもするが“キン肉マン”の通り名は伊達ではなく、
生まれついての強靭で柔軟な筋肉を備えており、その肉体故に、&bold(){他の超人なら死ぬような、どんな殺人技を受けても生き残ることが可能}。
勿論、&bold(){&color(red){火事場のクソ力}や&color(red){仲間達の声援}や&color(red){運}との相乗効果もあるが、この生命力の高さこそがキン肉マンの強さの根幹である}。
[[主人公補正]]と言ってしまえば身も蓋もないが、どんなにボロボロになっても相手の技を受けきった上でも尚、立ち上がり、
やがては相手の力を上回るのがキン肉マンの戦い方であり、対戦相手を畏怖させる最大の脅威なのである。
例えれば『夢の超人タッグ編』の決勝において、&bold(){テリーマンをも一撃で一度死に至らしめたソードボードで三連続刺された(しかも三度目は無数のソードボードによる&color(red){メッタ刺し})際も&s(){ヘタな歌を披露しながらも}平気な顔で生き延びた。}
この光景には[[ネプチューンマン]]や完璧超人のボスであったネプチューン・キングも&color(red){&bold(){恐怖のあまり完全にドン引きしていた。}}
悪行超人側からしたら、&bold(){こんな化け物とは絶対戦いたくないだろう。}

&bold(){185cm90kg}という体格も普通の人間なら充分に恵まれているが、超人としては小柄な部類((スグルに限った話ではなくキン肉族の身体的な特徴のひとつ。兄のアタル、息子の万太郎もスグルと大差はない))であり、それでも先述の能力によって自分より遥かに大きくパワーも強い超人達と渡り合っている。

なお、空もちゃんと飛べるが、何故か飛びながらオナラを漏らしてしまうという変な癖がある。

リングコスチュームは、前期は白いショートタイツにブーツというかつての山本小鉄を彷彿とさせる、ストロングスタイルのTHE・プロレスラーというべきオーソドックスな物。
後期は読者公募で選ばれたグレコローマンスタイルを踏襲したような赤い「KIN」の文字が大きくあしらわれた黒(または青)のコスチュームに変更している。
なお、[[アントニオ猪木]]氏ご本人から黒のショートタイツを(サイン付きで)貰った事がある。
アニメ版ではこの頃のアニメ作品での配慮らしく、可視性が高く印象に残りやすいよう赤のショートタイツになっている他、
キン肉王家の戦闘服である青いアーマー状のコスチューム、赤いマントを着用したバリエーションもある。

余談だが、&bold(){たらこ唇で素顔を覆面で隠し決して人に明かさない食いしん坊で音痴のお調子者、かつ幼い頃故郷から日本に投げ出され育ち、成長後親と再会した異種族の若者}という特徴から、
スグルに往年のギャグ漫画『オバケのQ太郎』の主人公&bold(){Q太郎}(こっちは地球の空中に住む「オバケ族」)を重ねる声も多く、テリーマンのモチーフにもオバQのアメリカオバケ「ドロンパ」があったりする。


*【経歴】
1960年4月1日、キン肉星の王子として生まれたキン肉スグル。だが彼は決して裕福な生活をしていた訳ではなかった。
なぜなら彼は赤ん坊(後に幼稚園児の頃に設定変更)の時、両親と共に宇宙旅行をしている最中に
宇宙船内に忍び込んだ&font(#ff0000){ブタと間違えられ宇宙に捨てられてしまったのだ。}
ちなみに、この時の不届き者なブタが後のキング・トーンである。

そして地球上の日本という場所に落ちて来たスグルは人々から

&font(#ff0000){「アホ〜! 豚面! 弱虫〜!」}

などと罵られながら、幼少期から青年期までを日本で過ごした。……ひっでえ。
一見こうした描写は%%ガキどものセリフが言っていけないことにしろ正しいため%%ギャグにしか見えないが、
本人としてはとてつもなく辛かった19年間(いや14年間か)であったことは疑いようもなく、前述のヘタレな一面…もとい自己評価の低さが形成されるのも致し方無い点もあり、むしろそれだけで済んだのが幸いと言えよう。
豚面だからというだけで蔑まれ、いじめられ、挙句の果てには裏切られ…。
&font(#ff0000){&bold(){ほんの僅かに運命がズレていたら、地球人への復讐に生きる究極の悪行超人になっていてもおかしくなかったのだから…!}}

その為、父である真弓からわざとではないとは言え(いや、わざとだったか?)自分を捨てておいて星に戻ってこいとミートから伝えられた際にも乗り気ではなく
母親はともかく父親への対応は当然ながら割りと悪いこともあった。
特にアニメでは「親は無くとも牛丼で育つ」で言ったことも。
しかし、生来の優しさかノリが似ているからか楽しくバカしたりするなど親子仲は悪くはない。

『王位争奪戦』や『究極の超人タッグ編』ではこの時期のことを想いだしただけで涙を流しており、
後述するモアイドン戦では「パパがせっかく選んでくれたマスクだけど、地球ではブタだとバカにされていて本当はかっこいいマスクに憧れていた」と語っている。
(実際、短編『奇跡の救世主伝説』でも「盗まれたんなら仕方がないからこの際もっとカッコいい覆面に買い替えよう」とか言ってたし)

と地球人たちには基本、バカにされたりするが、マリさんやナツコさんに慕われたり、牛丼愛好会の会長となって会員たちと楽しくやったり、ディスコに行った時にはダンスに誘われディスコの王になったりと、
なんやかんやで地球人たちともうまくやっていたのも事実。
いやむしろ、&bold(){こういう人達がいたからこそ、スグルは悪行超人にならずに済んだのかもしれない。}
そんな不人気超人であったスグルだったが、強くなった今となっては&bold(){「リングの上と普段のギャップがかわいい」}とリアルの女性人気もそこそこある。
時代が追いついたと言うべきか。

ちなみに成人するまで生活費などをどうやって稼いでいたのかは不明。((作品初期はキャバレーの呼び込みや玩具屋で警備員のバイトをしたりしていた。なお後者は損害を出したことで逆に金を払う羽目に))ミートくんによって見つけ出されてからは真弓から生活費として仕送りをもらっていた模様(だが牛丼をバカ食いしてしまって早く使い果たしてしまう為常に金欠)。

あと&font(#ff0000){ヒマすぎて&bold(){紙テープでメビウスの帯を作ってゴキブリを這わせる}という汚らしい遊びをしていた}らしい。真弓は反省すべきである。


1979年、お目付け役の[[ミート>アレキサンドリア・ミート]]と出会い、キン肉星の王位を簒奪した&bold(){レスリングが強いだけのただのブタ}であるキング・トーンと対決。
当時は乗り気でなかった上に、力の源であるニンニクを忘れてきたため負ける。((なおキング・トーンは長年追いかけてきたトンカツ屋の主人から逃げ王位を放棄し、真弓が大王に復位した。ちなみに、超人の神達からは「品格に欠ける」として無視されたとの事である。そりゃそうだ。))
この敗戦はスグルにとって色んな意味で多大なトラウマになっているようで、後に&bold(){「思い出したくもない」}とコメントしている。
翌年に怪獣と戦い(初期の本作は巨大化した超人が悪の大怪獣と戦う漫画だったのだ)続ける中、
後に無二の親友となるアメリカのエリート超人「[[テリーマン>ザ・テリーマン]]」と出会う。
最初は反目していたが、良きライバルとして怪獣を次々倒していくテリーマンに感化されたのか、
次第にスグルは怪獣相手に勝てるようになってゆき、テリーマン、ミートと友情を育むこととなった。



**【超人オリンピック編】
そんなダメ超人のスグルにもある日転機が訪れた。
超人オリンピックの日本代表としての出場が許されたのだ!

この第20回超人オリンピックで後に仲間として共に戦っていく[[ロビンマスク]]や[[ラーメンマン]]としのぎを削り、実力をつけていく。


必死の頑張りと様々な偶然が重なり超人オリンピックのチャンピオンになってしまったスグル。
だがチャンピオンとして遠征したハワイでベテラン超人の[[プリンス・カメハメ]]に&font(#ff0000){たった7秒}で負けてしまう。
しかし、彼の中に眠る無限の可能性を見つけたカメハメに鍛えられ《48の殺人技》を修得したスグルは脅威の成長を遂げ、ハワイチャンピオンの[[ジェシー・メイビア]]を撃破。
アメリカ圏内の強豪超人を次々と撃破していく。この時テリーとタッグを組んで「ザ・マシンガンズ」を結成した。
 
だが、日本の平和を守るために超人協会の規約を破ってしまい、失格負けでチャンピオンベルトを剥奪されてしまった……
(アニメではロビンが殺害された際の場外乱闘が原因で剥奪されている)。


ベルトを賭けてもう一度行われた第21回超人オリンピックでも、[[ウルフマン>ウルフマン/リキシマン]]や[[ウォーズマン]]などの強豪超人を&bold(){今度はまぐれでは無い実力で破り、}
彼は&font(#ffdc00){史上初のV2チャンピオン}となる。



**【悪魔超人との戦い】
その後、束の間の平和を満喫していたスグルであったが、そこに七人の悪魔超人が現れミートの体を7分割して持ち去ってしまう。
ミートを奪い返すために彼は悪魔超人を[[2人>ステカセキング(キン肉マン)]][[まで>ブラックホール(キン肉マン)]]破るが、既に肉体の疲労は限界にまで達していた。
しかし、傷ついたスグルの代わりにテリーマンを始めとするアイドル超人達が立ち上がり、
自分と同じ正義超人達の協力を得た彼は悪魔超人軍を破り、ミートの奪還に成功する。


勝利の余韻に浸る間もなく、今度は[[悪魔六騎士]]と名乗る集団が正義超人達の前に現れた。
彼らは正義超人のエネルギーを生み出す2つのアイテムの内の1つ&font(#ffdc00){《黄金のマスク》}を奪い、正義超人に戦いを挑む。
 
全ての悪魔騎士を倒した正義超人軍。だが、黄金のマスクは戻って来なかった。
何故なら全ての元凶は黄金のマスク自身であり、悪魔六騎士は大魔王サタンに魂を売った黄金のマスクが手に入れた眷属だった。
そして彼は[[悪魔将軍]]と名を変えスグルを襲う。

全ての正義超人達のために圧倒的な力を誇る悪魔将軍に挑む彼は、新しく仲間になった七人の悪魔超人のリーダー・[[バッファローマン]]を始めとする
正義超人達の助力もあり、新必殺技・キン肉ドライバーで悪魔将軍を撃破し正義超人界の平和を守りぬいた。



**【宇宙超人タッグトーナメント編】
全宇宙最強の二人を決める宇宙超人タッグトーナメント。
だが、悪魔超人の陰謀でスグルのタッグパートナーであるはずのテリーは[[ジェロニモ>ジェロニモ(キン肉マン)]]と組んでしまい、
頼みの綱の[[モンゴルマン]]もバッファローマンと組み孤立してしまう。

そんな時、師匠のプリンス・カメハメが覆面超人・[[キン肉マングレート]]としてタッグを組んでくれることになり、彼はトーナメントに無事出場する。


1回戦では[[ペンタゴン>ペンタゴン(キン肉マン)]]と[[ブラックホール>ブラックホール(キン肉マン)]]の《四次元殺法コンビ》と戦い、苦戦しながらもマッスルドッキングで撃破。
 
しかし準決勝の前にカメハメは、テリー達を助けるために[[サンシャイン>サンシャイン(キン肉マン)]]の《呪いのローラー》に巻き込まれて死んでしまう。


2回戦では、カメハメに見込まれグレートマスクをかぶり変装したテリーマンと共に、因縁の悪魔超人タッグを撃破してアシュラマンとサンシャインを改心させる。
だが今度は、2000万パワーズをかばってミッショネルズの必殺技に割って入り、自身の左腕を犠牲にしてしまった。

その後、緊急手術によってバッファローマンのロングホーンを骨に加工して左腕に埋め込み、前よりもパワーアップして復活する。


決勝戦では完璧超人の首魁コンビ《ヘル・ミッショネルズ》と3本勝負で戦うが、様々なゴタゴタもあって1本目は負けてしまう。

しかし、正体を明かしたテリーと仲直りして《ザ・マシンガンズ》として挑んだ2本目では、
ミッショネルズのマグネットパワーの正体を暴き、&bold(){&color(red){それまであからさまに完璧超人を贔屓していた地球の心をも動かし}}、マグネットパワーをゆで理論で封印。
マッスル・ドッキングを炸裂させ、3本目に移行することなく彼らを完全K.O.して見事優勝する。

そこにはもう、かつてのダメ超人はどこにもいなかった。
後に開かれた優勝パレードでも、万雷の拍手の中でマスクを返されたモブ超人達からも

#center(){
&bold(){&sizex(5){「あなたはもうダメ超人なんかじゃない!」}}
&bold(){&sizex(5){「我々正義超人のリーダー、救世主だ!!」}}
}

と讃えられたのだった。


**【キン肉星王位争奪編】
完璧超人を破り、名実共に正義超人のトップに立ったスグルに、父の真弓は自分の王位を彼に継承させる事を決意する。
その頃天界では、スグルの成長を危惧した五人の邪悪の神達が、スグルが王位に就くのを妨害しようと画策。
スグルの出生当時に病院で火災が発生していたことに着目し、この時の混乱で子供の取り違えがあった可能性を根拠に、彼と同日に生まれた5人のキン肉星人(超人)を継承者候補に仕立て上げた。


王位継承式の日、善の神達には認められたスグルであったが、邪悪の神達はスグルの王位の正統性に異を唱え、彼を含む6人の王子達による、

#center(){&font(#ff0000){王位継承サバイバルマッチ}}

を提案。
自分が王位継承者ではないかもしれないことを知ったショックで、スグルはその場を去ってしまう。

すっかりやさぐれたスグルは後を追ってきたミート((アニメではナチグロンもいる))に対し、「そろそろキン肉星の王子としての生活にも飽きてきた頃だった」と吐露し、馬場や猪木の専属プロレスラーになることを宣言。「もうキン肉族じゃないから素顔をさらしたって死ななくてもいい」とマスクに手をかけるが、その素顔から放たれた光・&font(#ffdc00){フェイスフラッシュ}が、&bold(){ドブ川を魚の泳ぐ美しい清流へと浄化。}

それを「KINマークにも勝る継承者の証」とミートに評されたことで、邪悪の神達の提案を受け入れることに。


一回戦の相手は[[キン肉マン マリポーサ]]率いる[[飛翔チーム>飛翔チーム(キン肉マン)]]。5人による団体戦にもかかわらずスグルチームは彼とミートのたった二人。
途中で火事場のクソ力も[[ミキサー大帝]]と邪神達に封印されてしまい絶体絶命のスグル達。
しかしテリーとロビンの参戦もあり、ロビンがマリポーサを撃破する。


二回戦の相手は[[キン肉マン ゼブラ]]率いる[[技巧チーム>技巧チーム(キン肉マン)]]。
マリポーサ達との戦いで疲労困憊のスグル達であったが、ウォーズマンとラーメンマンが参戦。
未完成ながらもキン肉族三大奥義の一つ「マッスル・スパーク」でゼブラを倒す。

ゼブラを倒した後、[[フェニックス>キン肉マン スーパー・フェニックス]]とソルジャーの試合を観戦していたスグルであったが、
偽の王子であるはずのソルジャーに奇妙な親しみを感じる。 
実は[[本物のキン肉マンソルジャー>真・キン肉マン ソルジャー]]は試合開始前に既に再起不能にされており、今のソルジャーはスグルが生まれる前に家出してしまった&font(#ff0000){兄の[[キン肉アタル]]であったのだ!!}

衝撃の事実を試合中に知り兄を応援するスグルだったが、彼は[[知性チーム>知性チーム(キン肉マン)]]の卑怯な策略によってこの世から消滅してしまう……


そしてキン肉星の王を決める決勝戦。

相手は&font(#0000ff){知性}と&font(#ff0000){パワー}を兼ね備えた、最強最悪の知性チーム。
スグルは一番手として[[サタンクロス]]を相手に“完璧”マッスル・スパークを決めて勝利する。

その後、ラーメンマンが2番手の[[プリズマン>プリズマン(キン肉マン)]]を倒すがウォーズマンは試合前に[[マンモスマン]]に闇討ちされ、
ウォーズに代わって来たジェロニモも[[オメガマン>ジ・オメガマン]]に負けてしまい2対3の不利な状況に追い込まれてしまう。
だが、途中で加入してきたネプチューンマンと盟友ロビンマスクのおかげもあり、マンモスマンを倒すことに成功。

続くオメガマンは&font(#ff0000){スグルの師匠のプリンス・カメハメをこの世に呼んでしまう}という大失策を犯し、
52の関節技を覚えてより完璧になったスグルにマッスル・スパークで倒された。
 

大将のフェニックス相手に死力を尽くして戦うが、スグルは彼に心臓を止められてしまう…
…しかし、天上界で死んだ正義超人達が封印されたスグルの火事場のクソ力を解放する事に成功。
クソ力を取り戻して蘇った彼はフェニックスに&font(#ff0000){7000万パワーマッスル・スパーク}をかけて勝利。
悪行超人の殲滅と王位の継承を同時に成し遂げる。

そしてフェイスフラッシュで死んでいった仲間達とフェニックス((アニメでは敵味方を問わず犠牲となった全ての超人))を生き返らせ、
最後にテリーマンと戦って(結果はドロー)キン肉星へと帰還した。

全ての戦いが終わって半年後、キン肉マンに王位継承とビビンバとの結婚の日が迫る。
花の結婚式に出席しようともしないアイドル超人たちを「キン肉ハウスを売る」との偽計で集合させたキン肉マンは、
仲間たちから「最高のプレゼント」を貰うのだった。

こうしてキン肉スグルは、第58代キン肉大王として即位する…。

即位後はキン肉族の習わしで超人レスラーを引退するつもりであったが、引退式で起きたロビンの反発、そして彼の気持ちを汲み取った後は「自分の引退は超人委員会ではなく、ロビンマスクに委ねる事にする」と引退状をロビンに託し、引退を撤回した。


**【[[キン肉マンⅡ世]]】
現国王となって早28年。
長年の激闘が祟り、膝の靭帯は断裂、腰椎椎間板ヘルニアを患い、他にも老眼、痔持ち、胃潰瘍etc…とすっかり体はヨボヨボ。
好物の牛丼もジューサーなしでは咀嚼も叶わぬ、見るも無惨な姿に……((しかし超人オリンピック ザ・レザレクション編ではそのままの牛丼を普通に食べている。まぁゆでだし。リハビリで胃や顎の力も回復してきたのかもしれない。))

ビビンバとの間に[[万太郎>キン肉万太郎]]をもうけているが、歳をとってから出来た一人息子だったため、一度も叱ったことがないと言われるほど甘やかしてしまい、すっかりヨボヨボジジイ扱いされている。
この辺は[[息子>ケビンマスク]]に厳しく当たり過ぎたロビンとは対照的。
王位継承サバイバルマッチ後、『自分の戦いは記録されるためにあるのではない』と自身の戦いが収められたビデオ、写真を全て焼却したため、万太郎を始めとする新世代正義&悪行超人は彼の功績、偉大さを全く知らない。
&s(){え?「全国中継されてるんだから、視聴者の誰かがビデオ録画ぐらいはしてるだろ」って?こまけぇこたぁいいんだよ!!}

しかし大王としての風格は衰えておらず、内面は格段に成長。
新世代超人軍として戦う息子とその仲間たちの活躍を見守っている。&s(){基本的にバカキャラなのは相変わらずだけど}
キン肉バスターとかの派手な大技は使えなくなった((実際、卒業試験で万太郎に仕掛けた時もすぐ外された。))が、ヘラクレス・ファクトリーの卒業試験として行われた万太郎との試合では力がそれほどいらない関節技で苦しめるというベテランの姿を見せ、父親としても一皮向けた。
長くはもたないが、腹の脂肪を上半身にせり上げることで当時の肉体に戻ることが可能。
その後は悲惨な事になっていた肉体も少しずつ回復している様子で、
超人オリンピック ザ・レザレクション編や悪魔の種子編ではⅡ世スタート時よりもかなり元気になっている。



**【究極の超人タッグ編】
宇宙超人タッグトーナメント直後の時間軸なので現役バリバリの姿で登場する。マッスル・スパークは使えないけど。
しかし猜疑心の深い性格が災いして時空を超えて現れた万太郎たちに徹底的に懐疑的な目を向け、辛辣な態度をとる。
さらにバッファローマンに角を返還し、片腕の骨が無い状態で戦ったり(火事場のクソ力と加圧トレーニングの理屈で試合中に再生したが)、
[[時間超人>世界五大厄(キン肉マンⅡ世)]]たちに呼び寄せられた[[サタン>大魔王サタン(キン肉マン)]]の呪いの力で最悪のコンディションで万太郎たちと戦う羽目になったりと、
これでもかと言わんばかりに厳しい戦いを強いられる。

そして今までギャグ描写でやってきた&font(#ff0000){試合中の(色んな意味で)汚い戦い方を、さも計算して真面目にやっていたかのように言い出し}、
正義超人に憧れるカオスは酷くショックを受け、読者は呆れた。
また、時間超人に正義超人が数人再起不能にされた[[過去改変]]の影響がここにも出たのか、幼い万太郎に稽古をつけていたことになっている。
最終的には万太郎たちを認めて若い正義超人たちにベテランとして導くような戦いをするも、上述の呪いの影響もあり敗れ去った。
その後、試合前に自分で言いだしたマスク剥ぎのルールが災いし自分も万太郎も窮地に追いやられるが、
スグルを死なせたくない人々の想いで救われた。

本エピソードでは新世代との確執や、かつての思い人である二階堂マリとの決着、テリーマンら仲間たちとの友情など性格の正負の面が極端にでる。
特に[[モアイドン>カーペット・ボミングス]]の虚言の口(真実を言うと閉まる)に挟まれ「お前はキン肉万太郎が最も憎い~! イエスかノーか~!」と問われ、
「もちろんイエスだ~!!」と答えたにもかかわらず&font(#ff0000){口が閉じなかった}シーンは本エピソード屈指の名場面である。
そのため前述の醜態に「こんなスグルは見たくなかった」という読者が多い一方、「これもまたスグルという男の一面である」と評する者もいる。



**【完璧超人始祖編】
「王位争奪編」から1年半後、王位に就いたことで多忙な日々を送っていた((新婚生活も気になる所だが、新シリーズは全肉作品イチ女っ気が無く漢臭い作風なので、ビビンバやママさえまともな出番がない。ただし夫婦ゲンカはスグルの全戦全敗らしい…))。
が、地球に突如として「&bold(){&ruby(パーフェクト・ラージナンバーズ){[[完璧・無量大数軍]]}}」が現れ、正義・悪魔・完璧の三属性間で結ばれた和平を反故にして襲撃。
これを受けてキン肉マンは地球に向かい、彼らと戦うべく孤軍奮闘のテリーのもとに駆け付けた。
そのまま「正義・悪魔超人軍」に加わり、団体戦・第一戦から戦線に復帰。
両国国技館で、【完恐】[[ピークア・ブー>ピークア・ブー(キン肉マン)]]との戦いに挑んだ。

1年以上実戦から遠ざかっていたブランクもあってか、スローペースな試合の経過とともにキン肉マンの技を学習していき、
急成長するピークに苦戦するが、ピークが強力な大技ばかり学習し、基本を忘れたことに気付き形勢逆転。
48の殺人技No.3「風林火山」でピークをマットに沈め復帰戦を飾る。
その後、自害を図ろうとするピークを「お前はまだまだ強くなれる」と諭し、心の強さを教える事で友情を結び、再戦を約束する。
また、今までは新シリーズ初めは疑り深くなるきらいがあったが、今シリーズではバッファローマンが悪魔超人と宣言した中継を見て
「バッファローマンのやつ裏切りおった~」と呻いたものの、ピークとの試合を終えて合流する頃には
「決裂したものはまた結びなおせば良い」と三人の手を取り合あわせている。

しかし、そこへ謎のキン肉族である[[ネメシス>ネメシス(キン肉マン)]]と残りの完璧超人が乱入。
粛清されそうになったピークをテリーと共にかばい、大きなダメージを受けてしまう。
このため、団体戦・第二戦には参加できなかった。

ちなみに、第二戦の会場、鳥取砂丘への移動中に[[ブロッケンJr.]]に海に落とされた様子。


仲間達と共に観客席から声援を送るキン肉マンであったが、ロビンマスクを抹殺したネメシスから今回の襲撃に関する驚愕の真実を突きつけられる。
彼らが超人達を襲った真の目的――それは&font(b,#ff0000){キン肉マンら「火事場のクソ力」を宿す全超人の粛清}。
ネメシス曰く&font(#ff0000){これまで直接、或いは間接的な形でもキン肉マンに関わった全ての超人は、敵味方を問わず急激に力を増すのだという。}
&font(#ff0000){そう、火事場のクソ力はキン肉マン一人の強さを上げるだけではなく、「友情パワー」という形で広まっていく事により、超人界全体にムチャクチャな強さのインフレを引き起こしていた事が発覚したのである。}


程なくして悪魔将軍率いる六騎士と「&bold(){&ruby(パーフェクト・オリジン){[[完璧超人始祖>完璧超人始祖(キン肉マン)]]}}」達の抗争が始まり、一人一人が将軍クラスである始祖達の強大な実力に圧倒される。
続いて国立競技場に現出した「許されざる世界樹」上の団体戦も終わり、
正義超人の開祖・[[シルバーマン>シルバーマン(キン肉マン)]]にキン肉族の未来を託された彼は因縁のネメシスとの試合を翌日に控えることとなった。

…が、相手は一日でロビンマスクを葬り去り、ラーメンマンを死の淵まで追いやったネメシス。
底知れぬ殺意を実力を目の当たりにしたキン肉マンはすっかり怖気づいてしまい、&font(b){仲間に黙って夜逃げを図ろうとした。}
そんな彼の前にピークとネプチューンマンが立ち塞がり、「明日は必ずネメシスと戦え」と檄を飛ばされても、「自分が今まで勝てたのは全てマグレ」などと余計己を卑下し、すっかり自信を喪失。

#center(){

やつが勝ったのは&bold(){実力}だ

私が勝ったのはみんな&bold(){まぐれ}だ

&bold(){運が良かった…良すぎたんだ!}

それを&bold(){私の実力みたいにみんな思って…}

&bold(){&font(#ff0000){みんな私に騙されている!}}

&bold(){&sizex(6){&font(#ff0000){私はこの宇宙で一番の}}}

&bold(){&sizex(6){&font(#ff0000){サギ師みたいなもんなんじゃああああーーーっ!}}}
}

しかし、実際に戦ったネプチューンマンもピークも、そんなキン肉マンの言葉に頷く者は誰もいなかった。
ネプチューンマンに半ば喝を入れられる形で己の闘志を再確認させられ、ネメシスに挑む勇気を取り戻す。

当日、遂に始まったネメシスとの決戦では桁違いな地力の差に終始苦しめられる。
試合の最中、駆けつけた真弓がネメシス――大叔父&font(b){キン肉サダハル}と肉のカーテンの真実を明かし、
ネメシスからは完璧超人入りの道を提示される等の出来事もあったが、キン肉マンは己の正義を曲げずに奮闘。
やがて互いの信念をかけた大技の応酬に突入し、一度は完璧超人の奥義アロガント・スパークをまともに受けてしまうも奇跡的に生還。
最後は満身創痍のネメシスに対し、キン肉族最大限の礼儀として正義超人の奥義マッスル・スパークでK.O。
作中時間60分以上もの死闘を制したのであった。


その後、&font(l){グロロ}エアーズ・ロックで行われた悪魔将軍と[[超人閻魔ことザ・マン>ストロング・ザ・武道]]の決戦試合にも赴き、シルバーマンの実質代理として観戦。
両陣営の首領同士が繰り広げる壮絶な力と信念のぶつかり合いを目撃した彼は、次第に二人が無意識に&font(b){正義超人と同じ「分かりあうための戦い」を体現していることに気付く}。

そして決着後、ザ・マンを殺して自分も消えると宣言した悪魔将軍を止めるべくリングに上がり、
彼らを説得して思いとどまらせるために一世一代の大演説をぶちかます。

#center(){

&bold(){&font(#ff0000){あんたたちは何億年もの確執を超えて 今確かに再びわかりあった!&br()なのになぜ…そんな哀しいことをしなきゃならない?&br()しかも死ぬのは武道だけじゃない&br()武道を殺してしまえば将軍よ あんたも殉じて死ぬつもりなんだろう!?}}

&bold(){&font(#ff0000){そんな哀しい話があるか!?&br()じゃあ[[サイコマン>グリムリパー(キン肉マン)]]はなんのためにあんたたちの身代わりになったんだ!&br()間違っている!&br()だから私は止めに入った それだけだ―――っ!!}}
}


その気になれば一戦交えてでも止めんとする、彼の魂を込めた説得に心変わりした悪魔将軍は、介錯の手を止めてリングを去った。

最後には今まで敵対していたネメシスと硬い握手を交わし、ようやく正義と完璧の分かりあう時が来たのであった。


完璧超人始祖編ではⅡ世の反省点も兼ねてか、キン肉マン以外の正義超人や悪魔超人を中心にスポットライトが当てられた事に加え、
試合内外で受けた大ダメージ、及び命を狙われているといった事情から庇われていた為、1シリーズ内での試合回数は驚くほど少ない。…というか旧作が(時代相応の主人公として)働き過ぎていたのだが。
しかし、仲間を思いやるドジで親しみやすい描写は健在であり、王位編を踏まえた威厳ある姿もしっかりと描かれている。
特に前述の大演説はかなり熱く、新シリーズ屈指の名シーンに挙げられることも。
旧作がスグルの物語なら、本作は超人たちの物語と言えよう。



**【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】
マッスルガム宮殿にアイドル超人が集まり、前シリーズの表彰が行われている最中、サタンが放った結界により宮殿は閉じ込められる。
同時にサグラダ・ファミリアに[[オメガ・ケンタウリの六鎗客]]が来襲する中、キン肉マンはミートと共に宇宙船に乗り遅れて地球にいた。
%%今更ながら王の扱いが雑すぎる%%

モニター越しに委員長から事態を聞き、[[突然現れたトンネル>裁きの神ジャスティス(キン肉マン)]]を走り続けて[[カレクック]]が絶体絶命のところに到着。
カレクックと[[ウルフマン>ウルフマン/リキシマン]]の試合が終わったところで次に戦おうとするが、その間に四王子が割り込む。
スーパー・フェニックスには嘗て要職への就任を要請していたが断られていたことを語りつつ、事情を聞くが、
フェニックスもゼブラも[[ビッグボディ>キン肉マン ビッグボディ]]もキン肉マンを戦わせたくないというばかり。
マリポーサが話し出したことで、六鎗客の概要だけは知ることとなる。

ワームホールを通した綱引きで、[[パイレートマン>パイレートマン(キン肉マン)]]との対戦が決まり、[[カナディアンマン>ビッグ・ボンバーズ]]を倒した強敵に怯みながらも更に詳しい事情を聞き出す。
彼らの星が死に瀕しており、彼らが地球に来た理由が星の救済のためにマグネットパワーと火事場のクソ力を求めていると聞くと、何故真っ先にその理由を語らなかったのかと言い、星の蘇生のために火事場のクソ力が必要なのなら闘う必要は無く、火事場のクソ力を習得するためなら幾らでも協力は惜しまないとクソ力の提供を申し出るが、
パイレートマンは更に、オメガの民は過去の経緯により始祖及び神への復讐を求めていること、
それがキン肉マンの意に反することも分かっているために、キン肉マンの善意には頼れないと告げる。
キン肉マンは今の始祖やザ・マンは話せる相手だと説得するが、オメガの民の恨みの深さを知るとわかりあうために戦うことを選ぶ。
だが超人強度8000万の持ち主であるパイレートマンはあまりにも強く、先の戦いで散って行った仲間たちの為にと発動したクソ力での渾身の一撃でさえも受け止められてしまう。
これにはパイレートマン自身もこの程度の力では星が救えないとショックを受けてしまい、嘗てキン肉マン自身も吐露した「宇宙を股にかけた詐欺師」などと暴言を吐き始める。
しかし始祖編で自らへの疑いを振り切ったキン肉マンは飲まれることなくその裏にある悲しみを感じ取り、彼を救うために更なる力を見せる。

パイレートマンの必殺技であるセントエルモスファイヤーでリング上に持ち上げトドメを刺されるも、火事場のクソ力を発動させパイレートマンにこれまでのクソ力とは次元が違うと言わしめた火事場のクソ力によるマッスル・スパークでKOされたパイレートマンより、キン肉マン自身も気づいていなかったクソ力の原理を聞かされた。
火事場のクソ力には三段階の力があり、第一段階の自分のための力と第二段階の仲間のための力はオメガの民も持っており、自身らのオメガの民を助けたい思いは、キン肉マン達にも匹敵すると言う。
故にパイレートマンを倒したキン肉マンにあってオメガの民になかったのは、三段階目の敵を救うための力。
始祖への憎しみがもはや中核をなしているというオメガの民がその境地に達するのは困難だが、未来のためには必要なことだと語るパイレートマンを励ます。
そして恨みを捨てられないまま第二段階のクソ力でフェニックスに勝ってしまった[[オメガマン・アリステラ]]に対しモニター越しに次は自分が戦うことを宣言し、
勿論アリステラも受けて立とうとするが、超人墓場に通じる抜け穴よりアタルが出現。

アリステラは、スグル&アタルVSアリステラ&[[マリキータマン]]のタッグマッチを提案し、キン肉マンもアタルの出現に喜んで応じようとするが、
パイレートマン戦での試合による負傷によって、スグルが万全の状態で試合が出来ないと言う理由にアタルが却下。アタルが自身のパートナーに選んだのはブロッケンJr.であり、残虐の神の協力により結界から出す。
アリステラとマリキータの地力の強さと、メタモルフォーゼにより業火のクソ力を手にしようとするアリステラに苦しい戦いを強いられるフルメタルジャケッツ。
パイレートマンと共に観戦していたキン肉マンもアリステラの当主としての責任感の強さと、それゆえに歴代の先祖達から受け継がれているザ・マンへの憎しみと恨みの考えを変えることが難しいことを知る。
復讐に囚われて父の教えを歪めそうになった過去のあるブロッケンの奮闘と、メタモルフォーゼで手にしたクソ力がクソ力とは最も相性の悪い恨みの心であったことで、クソ力が消えてしまったことで勝負が付き、
その後乱入して来た[[サタン>大魔王サタン(キン肉マン)]]を成敗したジャスティスに導かれて、アリステラやアタルらと共にザ・マンと会談する。そこで太古の粛清の真相と謝罪、そして更なる脅威について聞かされ、禁断の石臼の提供を受けて星の蘇生に帰るアリステラに、クソ力を伝授するのだった。


**【超人強度95万パワー】
上述の通りスグルの基本の超人強度は95万パワー。
この数値は作品的にも特別な価値があるようで、キン肉マンと同じ超人強度を与えられた超人は作品的に重要な立ち位置であったりスグルと強い繋がりがあったり何らかの対比がなされていることが多い。

[[テリーマン>ザ・テリーマン]]:スグルの親友でありタッグパートナー。
[[ロビンマスク]]:前チャンピオンであり正義超人界での最大のライバルとも言える存在。ただしこれはアニメ版や学研の図鑑の数値であり、初期設定も含め96万パワーと設定されていることが多い。
[[プリンス・カメハメ]]:スグルを一流超人へと鍛え上げた偉大な師匠。身長・体重も同じ。
シシカバ・ブー:チャンピオンとなったスグルに黒星を付けた強者。初期型キン肉マンから流用されたキャラで、こちらも身長・体重とも同じ。
[[フェニックスマン>キン肉マン スーパー・フェニックス]](知性の神の憑依前):スグルと王位を争った運命の王子の一人で旧シリーズの[[ラスボス]]。
[[オメガマン・アリステラ]](幼少期):オメガの民の希望でアタル曰くスグルに匹敵し得る逸材。
[[ザ☆農村マン]]:他の超人に比べて意図が分かりづらいが、スグルのように高みに至ろうとするハングリー精神の持ち主という表現か。


*【戦国大戦への客演】
セガのATCG、「戦国大戦」に戦国数寄(漫画家などとのコラボカード)に栄えある第1号として参上。
名義は織田信長。
若いころはうつけと呼ばれていた信長と初期はダメ超人と蔑まれていたキン肉マンに何か繋がるところがあったらしい。
3.5コストの槍足軽、というかなり重いコストにも拘わらず武力は9で統率力も2。
これは逆から読めば2と9で「肉」になるため明らかに狙っているスペック。
計略は勿論というか、「火事場のクソ力」。
残り兵力が少ないほど武力が上がるという計略で、これも最大まで29(にく)まで上がるようデザインされている。

&font(#ff0000){このカード最大の特徴といえば、数百枚排出されたカードの中で唯一、このカードだけが持つ特技、}
&font(#ff0000){そしてこのカードの為だけに追加された特技「肉」だろう。}

これは受けた兵力のダメージを少しずつ回復するというもので、同種の特技「気合」の完全上位互換と言える。
そのため数字よりかなりしぶとい粘り強さを見せるが、弓の攻撃を受けていると回復しない弱点は気合と同じ。
なので相手に弓足軽がいると途端にただのコストの重い槍足軽に成り下がる。

これ以後、バージョンアップにより[[秋山信友>バッファローマン]]、[[風魔小太郎>ザ・ニンジャ]]、[[柴田勝家>ネプチューンマン]]、[[丹羽長秀>ザ・テリーマン]]と、続々とライバル兼親友達が駆けつけている。
特にテリーマンの追加で念願のキン肉マンオンリーデッキ(通称肉ケニア)が組めるようになった。

*【余談】
キン肉マンにとって今や重要な設定であるマスクだが、アメリカ遠征編までは一切考えていなかったという。
ある日、ゆでたまご両氏が新日本プロレスに取材に行った際に、山本小鉄氏が

&font(#ff0000){&bold(){「キン肉マンって、マスクマンなの?」}}

と、何気なく尋ねたのがきっかけだった。

もちろんゆでたまご氏らは当初はそのつもりは全然なかったが、山本氏との話が盛り上がっていくうちに
&bold(){「これは面白くなりそうだ」}と考え、そのアイディアを採り入れる事を決めたという。

この「マスクマン」というアイディアにより、『キン肉マン』というキャラに深みが増し、人気も爆上がりになった。
そして数多くの設定が誕生し、作品における重大な転機となった事は確かである。
もしも万が一このアイディアがなかったら、「キン肉マン」も早期に打ち切りとなって((アメリカ遠征編中盤辺りでは読者アンケート結果があまり振るわず、打ち切りの危機にあったらしい。))、今も続くキン肉マン・サーガはなかったかもしれないと思うと、感慨深いものがあるだろう。



得意技に関しては、[[キン肉マンの技一覧]]を参照。


#center(){人を楽しませ

明日に明るい希望を抱かせる者なら

リングでみじめに負けるわけにはいかない!

わたしの勝利の影に

いつも血と汗と涙が隠されているのを

諸君は知っているか?

奇跡の逆転勝ちを呼ぶのは

それこそ、真の実力!

その実力を支えているのは

血と汗と涙に裏打ちされた

&font(red,b){不撓不屈の精神力}なのだ!!}


「というわけで王子、追記・修正もきちんとやってくださいね」
「へのつっぱりはいらんですよ!」
「おお、ことばの意味はわからんがとにかくすごい自信だ」

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