女魔術師(MtG)

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女魔術師(MtG) - (2023/09/09 (土) 11:06:15) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2009/05/27 Wed 21:35:48
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「女魔術師/Enchantress」とは、TCG『[[Magic the Gathering]]』に登場するカードの中で、特にエンチャントと所縁の深いものの一部に付けられる名称、およびそれらのカード群を軸にしたデッキの総称。
元々は「エンチャントレス/Enchantress」として独自のクリーチャー・タイプを有していたが、その後の再編によってドルイドに統合されている。

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**<代表的な女魔術師>
「エンチャント・呪文を唱えるたびにドローする」能力を持つカードが多く、殆どが緑のクリーチャー。
ただし《女魔術師の存在》だけはエンチャントで、《メサの女魔術師》のみ白である。

#blockquote{&font(b,#008000){新緑の女魔術師 / Verduran Enchantress (1)(緑)(緑)}
クリーチャー ― 人間・ドルイド
あなたがエンチャント・呪文を唱えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
0/2}

第9版まで収録された元祖女魔術師であり、「エンチャントレス/Enchantress」であったうちの1体。
とはいえタフネス2と《ショック》ですら倒されるため、これのみだった頃は目立っていなかった。


#blockquote{&font(b,#008000){アルゴスの女魔術師 / Argothian Enchantress (1)(緑)}
クリーチャー ― 人間・ドルイド
被覆(このパーマネントは呪文や能力の対象にならない。) 
あなたがエンチャント・呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。
0/1}

タフネスが1下がった代わりに、1マナ軽くなり被覆を得た女魔術師。
場に維持することが大事なこの手のクリーチャーにとって被覆を得たのは大きく、新緑と合わせて【エンチャントレス】が成立するきっかけとなった。


#blockquote{&font(b,#008000){女魔術師の存在 / Enchantress's Presence (2)(緑)}
エンチャント
あなたがエンチャント・呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。}

自分がエンチャントになったことで、メインから除去されにくくなった亜種。
2枚目以降の自身でドローできる点も便利だが、オーラで強化することはできないため一長一短。


#blockquote{&font(b,#008000){ヤヴィマヤの女魔術師 / Yavimaya Enchantress (2)(緑)}
クリーチャー ― 人間・ドルイド
ヤヴィマヤの女魔術師は、戦場に出ているエンチャント1つにつき+1/+1の修整を受ける。
2/2}

ドロー能力は持たないが、代わりに場のエンチャントの数だけ強化される。
類似能力を持つオーラの《祖先の仮面》と共にアタッカーとして有力。


#blockquote{&font(b,#aa9999){メサの女魔術師 / Mesa Enchantress (1)(白)(白)}
クリーチャー ― 人間・ドルイド
あなたがエンチャント・呪文を唱えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
0/2}

タイムシフトで白になった同型再販で、以降は色の役割変更に伴い基本セットではこちらが再録されている。

***<広義の女魔術師>
また、上記の「エンチャント・呪文を唱えるたびにドローする」という特徴から転じて、類似した能力を持つカードもしばしば女魔術師と呼称される。

#blockquote{&font(b,#aa9999){コーの精霊の踊り手 / Kor Spiritdancer (1)(白)}
クリーチャー — コー・ウィザード
コーの精霊の踊り手は、これにつけられているオーラ1つにつき+2/+2の修整を受ける。
あなたがオーラ・呪文を唱えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
0/2}

「エルドラージ覚醒」で登場。ドローの条件がオーラ限定になった代わりに付けられたオーラの数だけ強化される能力を得た。
アドバンテージなどの問題から使いづらいとされるオーラだが、これの場合はオーラを複数付けることでドローしつつ高打点を出せるため、元々軽いカードが多いオーラと噛み合っている。
Jumpstartで[[MTGアリーナ]]にも輸入されており、ヒストリックのオーラデッキでは主力を務める。


#blockquote{&font(b,#008000){開花の幻霊/Eidolon of Blossoms (2)(緑)(緑)}
クリーチャー・エンチャント — スピリット
星座 ― 開花の幻霊か他のエンチャント1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
2/2}

ドローの条件が「唱えるたび」ではなく、「戦場に出るたび」になった亜種。このカードもエンチャントのため、最低でもキャントリップになる。
打ち消されると引けないが、《補充》のような唱えずに戦場に出す手段でもドローできるため、基本的には一長一短の関係。


#blockquote{&font(b){&font(#008000){サテュロスの結界師 /}&font(#aa9999){ Satyr Enchanter} (1)&font(#008000){(緑)}&font(#aa9999){(白)}}
クリーチャー — サテュロス・ドルイド
あなたがエンチャント・呪文1つを唱えるたび、カード1枚を引く。
2/2}

「基本セット2019」で登場した多色版のエンチャントレスで、パワーが2上がった。
とはいえ戦力として扱うには強化無しでは心もとなく、エンチャント推しのセットに恵まれなかったこともあってスタンダードでの存在感は微妙だった。


#blockquote{&font(b,#008000){セテッサの勇者 / Setessan Champion (2)(緑)}
クリーチャー — 人間・戦士
星座 ― エンチャントが1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、セテッサの勇者の上に+1/+1カウンターを1個置き、カードを1枚引く。
1/3}

「テーロス還魂記」で登場した《開花の幻霊》の亜種で、自身がエンチャントでなくなった分1マナ軽くなり強化能力が付いた。
フィニッシャーを兼ねられるため強力ではあるが、自身では引けない分《命の恵みのアルセイド》のような維持する手段を用意しておきたい。


#blockquote{&font(b){&font(#008000){収穫の手、サイシス /}&font(#aa9999){ Sythis, Harvest's Hand}&font(#008000){ (緑)}&font(#aa9999){(白)}}
伝説のクリーチャー・エンチャント — ニンフ
あなたがエンチャント・呪文1つを唱えるたび、あなたは1点のライフを得てカード1枚を引く。
1/2}

「モダンホライゾン2」でモダン向けに登場したエンチャントレスの直系。モダンでは使えない《アルゴスの女魔術師》のような場持ちは無いが、代わりにライフ回復が付随するようになり、最悪2枚目以降でドローすることが可能。
同時に《真の木立ち》や《独房監禁》もモダンで使用可能になっており、往年の【エンチャントレス】に近いデッキを組むことも可能となった。

 
**<デッキとしての特徴>
軽量エンチャントと女魔術師カードを軸に、ドローを重ねていくことが基本。
独特のテンポの良い動きと女魔術師カードのイラストの美しさから古くからの愛用者が多い。

普通は性質上、《怨恨》《繁茂》《踏査》などの緑の軽量エンチャントが使われる。
女魔術師が複数いれば手札はどんどん増えていくので、「マロー」系のクリーチャーとも相性がいいが使うのは他に相方がいない環境くらいであろう。

 
**<デッキの分類>
女魔術師を使ったデッキは以下の3パターンに分類出来る。

1.オーラ・ビートダウン型
[[怨恨>怨恨/Rancor(MtG)]]などの強力なオーラ呪文で強化を行い、女魔術師でその息切れを防ぐタイプ。現在では《コーの精霊の踊り手》なども採用候補か。
利点は、コンボデッキでありながら速攻型並みの展開ができる事。
 
2.コントロール型
《繁茂》や《楽園の拡散》の土地オーラによってマナ加速し、《独房監禁》や《エレファント・グラス》の防御エンチャントで序盤を守りきる。
充分なマナが溜まったら《[[エムラクール]]》でぶん殴るか、エンチャントが出る度に4/4飛行の天使[[トークン]]を出す《空位の玉座の印章》で押し切ってフィニッシュする。
《真の木立ち》からのエンチャントサーチによるシルバーバレット戦略などの柔軟な動きや、《[[補充>補充/Replenish(MTG)]]》による一発逆転等も狙える隙の無いデッキタイプ。
ビートダウンに鬼のように強いが、色の性質上手札からの妨害手段が少ないためコンボデッキに多少分が悪い。

3.コンボ型
あくまで女魔術師を補助パーツとし、《[[大地の知識>大地の知識/Earthcraft(MtG)]]》によるカニクラフトコンボなどを狙うタイプ。
また《気流の言葉》と組み合わせたロックコンボデッキ、【エターナルウィンド】などもこれに該当する。

 
**<デッキの変遷>
■黎明期〜ウルザブロック+マスクスブロック期
新緑の女魔術師は以前より存在していたが、デッキとして形を成したのはウルザブロックにてアルゴスの女魔術師が登場し、2種8枚体制が可能になってから。
同時期に場のエンチャントの数だけ+2/+2修正を行う「祖先の仮面」というエンチャントが登場し、これと上記女魔術師を組み合わせた「アデプトグリーン」というデッキが生まれた。(アデプトは「達人」という意味があるが、このデッキ名の場合は最初にデッキを生み出した店の名前が「アデプト」だった事による)

■マスクスブロック〜インベイジョンブロック期
当時のスタンダードでのウルザブロック落ち後のヤヴィマヤ型の場合、
1ターン:森→繁茂
2ターン:平地→ヤヴィマヤ→代用コストで鎖ナイフ
3ターン:アルマジロの外套or祖先の仮面

のように白を入れる選択肢もある。
が、ウルザ時代に白を合わせていた変人は項目作成者くらいだと思う。
 
■現在
スタンダードやモダン環境には主要なパーツが殆ど残っておらず、主な戦場は専らレガシー環境だった。のちに「モダンホライゾン2」で各種カードのモダン輸入や新規エンチャントサポートの収録が行われたことで、現在組むならモダンになるだろう。
上記デッキタイプ2が少数ながら有力なアーキタイプとして確立されている。
土地を除けば高額なカードが比較的少ないのも、愛好者が多い理由の一つかもしれない。


 
エンチャントレスに愛のある人、追記・修正あればよろしく

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- 普通にみんなエンチャントレスと呼んでるという。昔の味のある翻訳テンプレートだけど、基本ドルイドだし。  -- 名無しさん  (2014-09-21 00:00:16)
- ウルザの頃も白は普通に入ったよ。セラの聖域もあったし、オーランカーとかさ。  -- 名無しさん  (2014-09-21 00:05:53)
- 最近のエンチャントレス(女でも魔術師でもない)も追記するか  -- 名無しさん  (2020-01-30 17:30:54)
- エターナルウインドは衝撃だった。よくあんなカード見つけたもんだ(気流  -- 名無しさん  (2020-11-12 06:57:07)
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