コンプリート(ゲーム用語)

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コンプリート(ゲーム用語) - (2025/04/18 (金) 10:35:17) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/10/23 Sun 13:47:29
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[[ゲーム]]におけるコンプリートとは、プレイデータの進行状態の一つであり、[[やり込み要素の一つ>やり込み(RPG)]]であり、プレイヤーが罹患する病気の一つでもある。
[[RPG>RPG(ロールプレイングゲーム)]]に多いが、[[実績>実績(ゲーム)]]システムが登場してからは、ジャンルに関係なく目標とするプレイヤーも増えていると思われる。

Complete――完全、完成の意味通り、ゲームの要素を余すことなく達成、完了している状態を示す。
アイテムコンプリート、技コンプリートなどカテゴリー別に○○コンプリートと言う場合が多い。

近年では攻略情報の充実とゲームのボリュームの増大によって、「簡単だけど時間がかかる」やり込みの一つとして認知されている。
アイテム図鑑やモンスター図鑑が搭載されたゲームも増え、自分がどれくらい達成しているかが分かりやすくなり、収集する楽しみも増えている。
 
だが一部にはゲーム本編よりも、コレクション要素の収集に心血を注ぐプレイヤーも存在する。
以前からコレクション要素集めに積極的なプレイヤーは多く存在したが、図鑑や攻略wikiによって、自分のデータの空白が目に見えるようになった昨今、より収集癖に拍車がかかる傾向にある。

彼らにとってコンプリートは単なるやり込みではなく、もはや&bold(){その作品をプレイする主目的の一つ}なのである。
 

■主なコンプリート要素


□アイテムコンプリート
そのゲームに登場する武器防具、消費アイテムからイベントアイテムまでを全て集めるもの。恐らく一番メジャーな収集要素。
アイテム図鑑を搭載したゲームも多く、コレクター達は図鑑を眺めてはニヤニヤしたり空きを探して難しい顔をしたりする。
重症になると使いもしないアイテムだろうと一つはアイテム欄に確保している状態になる。

店売りや[[宝箱]]から入手できるものはいいが、[[レアドロップなどはやや手間がかかる。>物欲センサー]]
調合や錬金などのシステムがあるゲームだと非常に時間がかかる。
それらが確率で失敗とかするゲームだと修羅の道。
ゲーム中確認できない数値が入手に関わっていたりと、最近のゲームではやや敷居が高い収集要素かもしれない。
ただし、[[ダウンロードコンテンツ]]限定のアイテムだと、配信が終了したらもう終わりである。

中には[[どちらか択一で選び、選ばれなかったアイテムは二度と手に入らない場合>択一式アイテム(ゲーム)]]もあり、プレイヤーはそこで悩ませることになる。
 

□技・スキルコンプリート
そのキャラクターが覚えられる技やスキルを全て覚えるやり込み。
レベルアップだけで達成できる場合は一部を除いてクリアまでに自然に達成している場合も少なくない。
ドラクエやFFのようにレベルや[[経験値]]とは別に、技に関する経験値があったり、転職システムがあるとかなり大変。
これを達成する頃には、もう技なんか使わなくても[[ラスボス]]を瞬殺できるようになっていることもしばしば。


□モンスターコンプリート
ほぼ図鑑が搭載されているゲームに限る。
ゲーム中に出現する全てのモンスターと出会うやり込み。
クリアする為に行く必要のないエリアに出現する敵もいるので世界中を回ることになる。
図鑑にドロップアイテム欄があり、更にレアドロップを持っている敵の場合は、大抵は一度遭遇するだけでは埋まらないので、ひたすら狩ることになる。
イベントをクリアすると二度と出現しなくなるモンスターも存在するため、漏れがないよう気をつけないといけない。
 

□イベントコンプリート
メインシナリオに関わらないミニイベントまで全てを見るやり込み。
中には有用なアイテムが手に入るイベントもあるので満足感以外にも得るものがある。
攻略情報なしで達成しようとすると、少しストーリーが進むごとに街の住人全てに話しかけ、行ける範囲全てを回る気合いが必要になる。
その途中でメインイベントが発生する地域に入ってリセットするのは誰もが通る道。


□テキストコンプリート
イベントコンプリートからさらに踏み込み、ゲーム内に登場するテキスト全てを読むやりこみ。
わざと指示を無視し続けたり、話しかける順序を変えたり、緊急事態に悠長な行動をとってみたりなど、単にイベントをコンプリートするより大変。
ストーリーの進行で説明文が変わるアイテムもあったりするのでそのチェックも欠かせない。
単なる総当たりだけではなく、「こうすれば何か起きるかも」という想像力も必要になる。
ボイス付きならそれも全て聴かないと気が済まなくなる。


□マップコンプリート
ウィザードリィや女神転生など一人称視点のRPGに多い。
[[ダンジョン]]の隅から隅まで歩き回るやり込み。他の収集要素に比べて得るものは少ない。
マップ踏破率が記録されるゲームもあるが、無ければ本当に何もメリットはない。
だがコレクターにとってそんなことは問題にもならない。
彼らは今日もマップを完成させるために袋小路に足を踏み入れ、
ダメージゾーンに突撃し、[[一方通行]]のドアを開け、[[落とし穴]]に飛び込んで行く。

[[メトロイド>スーパーメトロイド]]や[[近年の悪魔城ドラキュラ>キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲]]などの探索型ACTにもあり、ひたすら隠し通路や部屋を探したり、操作テクニックがないと行けない場所をどうにかして進めようとする。


□称号コンプリート
概要でも述べられた実績、[[トロフィー]]などのプレイ実績による称号要素がゲームにあればこれもコンプ対象となりえる。
他のコンプリート要素を達成することがコンプリートする上で必須なことが多い。
アイテム無しやノーコンティニューなどの[[縛りプレイ]]、早解きプレイ、特定の技でトドメなどのロールプレイなど、条件は様々。
ネット要素が絡むものは非常に取得条件が厳しいことが多く、コンプリートは至難の業となる。


□エンディングコンプリート
[[伝説のアレ>本当に、本当にありがとうございました(ドラッグオンドラグーン)]]の条件の1つ。
マルチエンディングゲームではみんな必ずやりたがる。
そして全部見るとだいたい[[ハッピーエンド]]を選んでいく。%%中にはおまけとして%%[[%%皆殺しエンド%%>皆殺しルート(ゲーム)]]%%もあるゲームも%%
 

□[[完全版>完全版商法]]
他プラットフォームに移植したり、追加シナリオを収録したり、フルボイス化したり、パッケージの変更、値下げをしたり、酷いときには完全版とつけただけで全く変化しない。
「パワーアップキット」とか、「フルボイスエディション」などと呼ばれることも。
特に最近の流行りの要素のひとつ。
 

#openclose(show=ソーシャルゲームにおけるコンプリート)
{
[[ソーシャルゲーム]]においてもコンプリートは存在する。
ゲームデザインがそもそも根本的にコンシューマゲームと異なり、実行するための資金・時間・労力は莫大なものとなりがち。
とにかく暇人であることが前提にあり、その上で石油王か豪運の持ち主でなければ達成はまず無理。
しかし達成が難しい≒その行為自体が希少価値を持つゆえ、コンプ者は畏敬の念を抱かれることも多い。

・キャラクター
コンシューマゲームと異なり、課金通貨(&bold(){いわゆる石})によるガチャで獲得することが多い。((課金通貨を配るゲームも多いが、コンプするには到底足りない))
ゆえに大抵の場合、キャラコンプリートは金持ちの道楽として扱われる。
「とにかく最高レアを一人狙う」と「最高レアをコンプリートする」には凄まじい隔たりがあるのだ。
また、期間限定のキャラや季節ごとのイベント仕様、果てはコラボキャラや仕様変更等で廃盤化したキャラまで含めると本当にキリがない。
日が経ってから常設ガチャに編入されることもあるが、すなわち母数が増えるので結局引き当てるのは至難の業となる。
課金に依らずコンプリートが可能なゲームも一部あるが、確率や入手時期の壁に阻まれ、達成が難しいことに変わりはない。

・アイテム
こちらもガチャで獲得するものがある場合はほぼコンプリート不可能と言ってよい。
またクエストクリア・ボス撃破などのレアドロップとして設定されているアイテムが多く存在するゲームも珍しくない。
いわゆるランキング報酬があるゲームではさらに難易度が上がる。

・ストーリー
期間限定のイベントがある場合はこれもコンプ要素。
復刻が常設されているゲームであればさほど難しくないので、他の要素よりはややハードルが下がる場合もある。
ただしその場合でも[[インテリア]]アイテム等は省かれることが多く、真のコンプリートとはならないのがネック。

・称号
これもほぼコンプリートするのは不可能。そもそも称号要素を持たないゲームもある。
過去のリアルイベントが絡んだ記念称号などがあった場合、後発のプレイヤーは取得できないためコンプ不可となる。

}








前述の通り、時間さえかければ達成可能なものがほとんどであるが、
逆に言えば達成するには時間がかかってしまうということでもある。
達成したところで得られるものはほぼ満足感のみ。誰かが褒めてくれるわけでも、金銭などの報酬が得られるわけでもない。
ましてやそれだけの時間と労力をかけたにもかかわらず、単なる「暇人」としか見られないことも少なくない。

それでもコレクターは今日も、これからも図鑑を[[埋める]]為に時間を費やしていくのだろう。

[[これも いきものの サガ か……。>魔界塔士Sa・Ga]]



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- 全ミニゲームオールSランクとかで地獄を見たっけなぁ(しみじみ)  -- 名無しさん  (2018-05-09 11:38:58)
- 古くて使い道の失われた武器もついつい取っておいてもう倉庫がパンパンや  -- 名無しさん  (2018-05-09 12:15:49)
- 追記修正できるやついるのかそれはw  -- 名無しさん  (2018-05-09 12:56:23)
- あまり多くはないが救済としてはNPCから1ついくらで購入、事前情報だと隠しとかの情報が欠けているマップや、ドロップの情報がないモンスター情報とかあったりする。コレについても結構色んなパターンが有る。  -- 名無しさん  (2018-05-09 13:22:58)
- こういう要素があるゲームは、特に意図せずともプレイヤー側が育成過剰になりがちなので、ラスボスの強さが強弱やたら極端なことに・・・  -- 名無しさん  (2018-10-23 09:10:44)
- ↑その点、ドラッグオンドラグーンってすげぇよな。最後の最後は音ゲーだもん……最初は本当に唖然とした。  -- 名無しさん  (2018-10-23 09:17:34)
- ロックマンゼロ2がなぁ…  -- 名無しさん  (2021-07-25 19:36:59)
- ↑仕様の都合上ランクSコンプリートとフォームコンプリート両立できないから選ぶしかないんだよなあ  -- 名無しさん  (2021-07-25 19:39:16)
- トロフィー機能が出来てからはよりコンプリートのやり方に幅が広がったね。ニーアのオートマタのはアカン(笑)  -- 名無しさん  (2023-03-05 13:23:46)
- コンプリートを目指しだすとオンラインゲームを発売日に買った人が羨ましくなる (期間限定のアイテムだけじゃなく現在より難しい難易度を体験したかったとかで)  -- 名無しさん  (2025-04-18 06:17:24)
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