アニメがお仕事!

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アニメがお仕事! - (2023/10/07 (土) 23:45:41) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/09/28(水) 20:33:45
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&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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『アニメがお仕事!』とは、大張正巳の元妻で[[ジェイデッカー>勇者警察ジェイデッカー]]や[[レイアース>魔法騎士レイアース]]で知られるアニメーター・石田敦子による漫画。
ヤングキングアワーズにて連載。
単行本は全7巻。

さすが元業界人だけあって、原画の描き方や備品の扱い方、製作会社のシステムなど、[[アニメ>アニメーション/アニメ]]業界の実態が至る所まで詳細に解説されている。
だが、実際に取り沙汰される低賃金や過酷な労働条件、知りたくなかった裏話まで事細かに描写しており、一種の暴露本と言えるだろうか。

極めつけは、&font(#800080){とにかく作品全体の空気が重苦しく生々しい。}
石田敦子のほんわかした絵柄は健在だが、それに騙されてはいけない。
 
キャッチコピーは青春グラフティーだが、実際には「何が青春グラフティーだよ馬鹿馬鹿しい」と言わんばかりにダークで陰湿な展開が目白押しである。

精神的負担の大きい業種なので自殺や不倫といったケースは確かに多いらしいが、なんでアニメーターの話で[[レイプ]]や卵巣摘出までやらにゃいかんのだ。
また、主人公たちの所属する『めもちプロ』は当初こそ平凡なアニメ製作会社だったが、社長の不祥事や資金繰りに追われてとんでもないブラック会社になっていく辺りも妙にリアリティがある。

作中では人格的に問題のある面々が多々登場するが、どうもモデルがいるらしく……。
こういった暗黒面は主人公たちも例外ではなく、度々挫折しては心が折れ、ダークサイドへと堕ちている。


色んな意味でこれからアニメーターを目指そうと思っている人には是非一度読んで、熟考して頂きたい作品である。
 
なお、石田敦子自身&font(#ff0000){「女体を描くのが好き」}と公言しているので、作中要所要所で&font(#f09199){エロい}。



【[[あらすじ]]】
イチ乃と二太は[[広島県]]尾道出身の二卵性双生児。
これだけならよくある姉弟だが、なんと二人ともアニメーター。
勘当同然に上京した二太の後を追って、親の反対を押し切りアニメーターになる夢を叶えたイチ乃。
だが、夢の先には様々な困難や壁が待ち構えていた……。


【登場人物】
 
●福山イチ乃
主人公。
とても巨乳だが本人は&font(#ff0000){「胸のない人が羨ましい」}とのこと(素で女の敵になるタイプと評された)。
胸のデカさゆえか作中様々な男性にちょっかいを出されるが、彼女を誠実に愛したのはただ一人だけ。
他は[[ストーカー]]やら当てつけやらレイパーやら浮気者やら、ろくでもないのばかりだった。
普段まっすぐなだけに、病んだ時の反動が半端ない。

●福山二太
イチ乃とは深夜12時を跨いで生まれた双子の弟。
後先を考えない向こう見ずな熱血漢。[[ロボットアニメ]]好き。
年上の女性陣と[[フラグ]]を立てまくるが、正直女運はかなり悪く、こぞって地雷揃い。
その分、&font(#ff0000){あんな事}や&font(#ff0000){そんな事}をしていい思いをしているので十分元は取れているだろうか。
ただし、告白の返事を保留してる間に他の女と付き合うのは男として最低である。
 
●三鷹涼子
[[黒髪ロング]]な眼鏡の美女(登場当初は眼が描かれず地味な容姿)。
二太にとっては憧れの先輩であり、後に&font(#f09199){初めての相手}になる。
デパート売り場からアニメーターに転職したものの、様々な出来事が重なり引きこもっていた過去を持つ。
一見面倒見の良いマトモな人だが実はかなりアレな部分を秘め、狂気とエロスが同居した艶姿は必見。

●竹下典子
お下げ髪とソバカス眼鏡な通称「のんのさん」。さりげなく毒舌。
元々は100キロを越える肥満体だったが、決死の[[ダイエット]]で減量しスリムになった。
色々なスタジオを転々としたので、業界の触れてはならない裏事情に詳しい。
フリフリのコスプレじみた服装をこよなく愛し、ファッションにはうるさい。
イチ乃とは親友同士になり、二太に恋をする。

●湯田上学
途中からめもちプロに入社し、二太を煽る[[ライバル]]的存在。
斜めに構えた皮肉屋で挑発的な言動が多いが、実は&font(#ff0000){本作きっての良心。}
根は非常に良い奴で、誰よりもアニメーターとしての仕事に誇りと情熱を持ち、気配りも上手。
ある理由から無念の途中退場をしてしまうが、その存在は二太や三鷹にとって計り知れない救いとなった。

●光川
イチ乃たちの上司。
高圧的でイヤミ、とても社会人とは思えないほど言動が幼稚。
それでも「そういう人間」と割り切って周囲は受け流していた。
しかし、めもちプロの危機に際して&font(#0000ff){「俺は画家になりたかったのに騙されてアニメーターになった」}という発言は、普段クールな湯田の怒りを買うことに。
えばりちらしているが、肝心のアニメーターの腕前は大したことない模様。

●和田
ヒステリックで高慢な女性。
製作進行係と付き合っており、彼に引っ越しを手伝って貰ったイチ乃を「色目を使った」と一方的に思い込んで作画カットをリテイクさせるなど、公私混同も甚だしい。
光川の腰巾着として媚びへつらうが、利用されていただけでアニメーターとして可愛がって貰った訳ではなかった。
めもちプロ消滅後に、(仕事を貰う為)[[オタク]]っぽい別の製作進行係と結婚。
どんなテクニックを使って籠絡したのかは想像したくもない。

●秋葉
二太とは高校の同級生で、いち早く活躍しだしたアニメーター。
しかし、その性格は最低最悪で極悪下劣の一言。
高校時代からイチ乃に目を付け、さりげなくセクハラを行っていた。
終盤のこいつの行動は、&bold(){警察に訴えれば逮捕確実}なほど悪質極まりないものにエスカレートしている。
 


#center(){&font(#ff0000){「アニメを仕事にしたい」と思ったことのある人は追記修正お願いします。}}

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#openclose(show=▷ コメント欄){
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- 単純に面白いと言える作品とは言えなかったけれど目の離せない先の気になる漫画でした。  -- 名無しさん  (2014-08-14 21:21:47)
- 何かアニメ制作のアニメやってたがこれくらいブラックな話やらんかな  -- 名無しさん  (2014-10-10 01:15:37)
- アニメ制作の大変さより不倫やストーカー、嫌がらせやレ〇プの方が胸糞すぎて頭に残る作品だった。はっきり言ってめもち時代の話いらない。これが石田敦子氏の実体験に基づいた作品なら子供の頃楽しんでいたあのアニメやこのアニメもそういう環境下で作られていたのかと知ってげんなり。アニメを作るのって大変なんだな、というより、大変すぎていじめや不倫が横行するんだな、という印象しか与えなかった  -- 名無しさん  (2022-09-04 23:42:28)
- 秋葉は一見腕があるけど、その実やってることはオタクの過去のアニメのトレスで創造性は全くないってが印象的だったな。湯田上にその内描けなくなるって指摘されてたけど、ほんとのそのまんまの末路だった  -- 名無しさん  (2022-09-04 23:52:12)
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