&font(#6495ED){登録日}:2009/11/12 (木) 19:13:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 東急初代5000系とは、東急電鉄初の新型高性能電車である。 1954年から1959年までの間に105両が製造された。 通称は青ガエル。 現行各線で活躍する2代目5000系は、前面形状などに本形式の意匠を反映させているとされており、青ガエルのラッピング編成も登場している。 *【概要】 車体は普通鋼製で、飛行機の技術を反映させた超軽量モノコック車体を採用し、駆動方式では日本で初めて直角カルダン方式を採用するなど、コスト削減と軽量化を両立させた鉄道車両である。 外見は当時流行の正面2枚窓の湘南顔であったが、下ぶくれの車体と本形式から採用されたライトグリーンの塗装と会いまった前述の通り「青ガエル」の名称で親しまれた。 当初は[[東横線>東急東横線]]に配備され、後に[[新玉川線>東急田園都市線]]・[[池上線>東急池上線]]を除く各線で運用に就いた。 東横線で&font(#ff0000){急行}のサボを掲げて走ったのが記憶に残る方も多いだろう。 車内でAM[[ラジオ]]を流すという当時としては画期的なサービスも実施していた。 しかしその超軽量車体が災いし冷房改造が不可能なこともあり1977年から廃車が開始され、1986年に東急からは全車が引退した。 *【他社への譲渡】 しかし、その軽量車体と18.5mという適度なサイズから全国の地方私鉄から引っ張りだことなり、製造車両の半数以上となる64両が以下の事業者に譲渡された。 長野電鉄では赤とクリームの二色に塗られ、「赤ガエル」「りんごガエル」と呼ばれていた。 1994年から元日比谷線3000系に置き換えられた。 上田交通(現:上田電鉄)では架線電圧が600Vの時にもクハ290形として譲渡されている。 この時サハ車を改造したが、二枚窓にはせず平面顔だったので平面ガエルと呼ばれていた。 上田交通の名車丸窓電車とよく連結していたため、ファンからは嫌われていたそうだ。 尚、熊本電鉄も片側は平面ガエルとなっている。 その後、上田交通の1500V時代にも譲渡され5000系と活躍。この時トップナンバー5001も譲渡された。 冷房改造ができなかったため、元東急7200系により置き換えられた。 松本電鉄(現:アルピコ交通)では上高地線で活躍。 テレビドラマ「白線流し」でもおなじみだったが、冷房改造が(ry元京王3000系に置き換えられた。 1編成が緑色に戻されて新村駅に保存されていたが、その後有志団体に引き取られて[[群馬県]]で同じ東急のデハ3499とともに保存されている。 [[岳南鉄道]]では赤く塗られ([[岳南鉄道]]色)赤ガエルとして活躍。 冷房改(ry、元京王3000系に置き換えられた。 福島交通でも活躍。 雑多にいた旧型車を置き換えられるために導入されたが、 こちらは1500V昇圧に際して導入された元東急7000系により置き換えられた。 最後に残ったのは熊本電鉄。 一両編成に短縮されており、片側の顔は平面ガエルとなって活躍していた。 同社5000A型として再改造され上熊本~北熊本間を走っていたが老朽化には勝てず、01形(元[[銀座線>東京メトロ銀座線]]01系)との置き換えが始まった。 そして2016年2月14日、最後の営業運転が行われて惜しまれながら引退した。 今後は解体されず動態保存となる予定。 トップナンバーは引退後東急車両に保管されていたが、渋谷区長の要望により車体を2/3にカットされハチ公前にあった。その姿に全東急ファンが涙した。 さらに、渋谷駅前からも追い出されハチ公の故郷である[[秋田県]]の大舘駅前に移動された。 …と、まあ不遇な扱いだったのだが、2022年に長野電鉄引退後にとある場所で保存されていた5000系の[[総合車両製作所]]への里帰りが決定。今後整備を行い5200形とともに展示される予定。 *【模型】 ・[[Nゲージ]]での東急5000系(初代) 組み立てキット グリーンマックスからカスタムキットが発売されている。(#309) 基本的には先頭車2両分が出来るが、付属パーツで中間車2両分を組み立てられる。(要切り継ぎ) 但し、GM製動力を仕込むにはかなり動力装置のシャーシ側面を削る加工が必要。 また、各譲渡車両の改造ベースにも出来るが、切り継ぎや動力装置の加工などがあるために&font(#ff0000){上級者向け}のキットになっている。 完成品 マイクロエースから[[岳南鉄道]]仕様が、トミックスから東急仕様と熊本電鉄仕様が発売された。 しかし、トミックスのセットは限定販売だったために現在は入手困難。東急仕様オークションや中古屋では高値で取引されている。 熊本電鉄仕様はオリジナルに近い緑一色のセットと黄色、オレンジの帯を巻いたセットが発売され、緑一色のタイプはインレタで東急仕様に改造できる。 追記、編集は自由にどうぞ #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #comment