東急5000系(初代)

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東急5000系(初代) - (2023/09/19 (火) 20:23:52) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2009/11/12 (木) 19:13:02
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東急初代5000系とは、東急電鉄初の新型高性能電車である。
1954年から1959年までの間に105両が製造された。
通称は青ガエル。

現行各線で活躍する2代目5000系は、前面形状などに本形式の意匠を反映させているとされており、青ガエルのラッピング編成も登場している。

*【概要】
車体は普通鋼製で、飛行機の技術を反映させた超軽量モノコック車体を採用し、駆動方式では日本で初めて直角カルダン方式を採用するなど、コスト削減と軽量化を両立させた鉄道車両である。

外見は当時流行の正面2枚窓の湘南顔であったが、下ぶくれの車体と本形式から採用されたライトグリーンの塗装と会いまった前述の通り「青ガエル」の名称で親しまれた。

当初は[[東横線>東急東横線]]に配備され、後に[[新玉川線>東急田園都市線]]・[[池上線>東急池上線]]を除く各線で運用に就いた。

東横線で&font(#ff0000){急行}のサボを掲げて走ったのが記憶に残る方も多いだろう。
車内でAM[[ラジオ]]を流すという当時としては画期的なサービスも実施していた。

しかしその超軽量車体が災いし冷房改造が不可能なこともあり1977年から廃車が開始され、1986年に東急からは全車が引退した。

*【他社への譲渡】
しかし、その軽量車体と18.5mという適度なサイズから全国の地方私鉄から引っ張りだことなり、製造車両の半数以上となる64両が以下の事業者に譲渡された。

長野電鉄では赤とクリームの二色に塗られ、「赤ガエル」「りんごガエル」と呼ばれていた。
1994年から元日比谷線3000系に置き換えられた。

上田交通(現:上田電鉄)では架線電圧が600Vの時にもクハ290形として譲渡されている。
この時サハ車を改造したが、二枚窓にはせず平面顔だったので平面ガエルと呼ばれていた。
上田交通の名車丸窓電車とよく連結していたため、ファンからは嫌われていたそうだ。
尚、熊本電鉄も片側は平面ガエルとなっている。
その後、上田交通の1500V時代にも譲渡され5000系と活躍。この時トップナンバー5001も譲渡された。
冷房改造ができなかったため、元東急7200系により置き換えられた。
 
松本電鉄(現:アルピコ交通)では上高地線で活躍。
テレビドラマ「白線流し」でもおなじみだったが、冷房改造が(ry元京王3000系に置き換えられた。
1編成が緑色に戻されて新村駅に保存されていたが、その後有志団体に引き取られて[[群馬県]]で同じ東急のデハ3499とともに保存されている。

[[岳南鉄道]]では赤く塗られ([[岳南鉄道]]色)赤ガエルとして活躍。
冷房改(ry、元京王3000系に置き換えられた。

福島交通でも活躍。
雑多にいた旧型車を置き換えられるために導入されたが、
こちらは1500V昇圧に際して導入された元東急7000系により置き換えられた。

最後に残ったのは熊本電鉄。
一両編成に短縮されており、片側の顔は平面ガエルとなって活躍していた。
同社5000A型として再改造され上熊本~北熊本間を走っていたが老朽化には勝てず、01形(元[[銀座線>東京メトロ銀座線]]01系)との置き換えが始まった。
そして2016年2月14日、最後の営業運転が行われて惜しまれながら引退した。
今後は解体されず動態保存となる予定。

トップナンバーは引退後東急車両に保管されていたが、渋谷区長の要望により車体を2/3にカットされハチ公前にあった。その姿に全東急ファンが涙した。
さらに、渋谷駅前からも追い出されハチ公の故郷である[[秋田県]]の大舘駅前に移動された。

…と、まあ不遇な扱いだったのだが、2022年に長野電鉄引退後にとある場所で保存されていた5000系の[[総合車両製作所]]への里帰りが決定。今後整備を行い5200形とともに展示される予定。
 

*【模型】
・[[Nゲージ]]での東急5000系(初代)
組み立てキット
グリーンマックスからカスタムキットが発売されている。(#309)
基本的には先頭車2両分が出来るが、付属パーツで中間車2両分を組み立てられる。(要切り継ぎ)

但し、GM製動力を仕込むにはかなり動力装置のシャーシ側面を削る加工が必要。
また、各譲渡車両の改造ベースにも出来るが、切り継ぎや動力装置の加工などがあるために&font(#ff0000){上級者向け}のキットになっている。


完成品
マイクロエースから[[岳南鉄道]]仕様が、トミックスから東急仕様と熊本電鉄仕様が発売された。

しかし、トミックスのセットは限定販売だったために現在は入手困難。東急仕様オークションや中古屋では高値で取引されている。
熊本電鉄仕様はオリジナルに近い緑一色のセットと黄色、オレンジの帯を巻いたセットが発売され、緑一色のタイプはインレタで東急仕様に改造できる。



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