&font(#6495ED){登録日}:2014/04/07 Mon 11:12:23 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 2 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 三丁目の夕日(さんちょうめのゆうひ) ビッグコミックオリジナルで連載されている西岸良平の漫画で、後の「昭和ブーム」の先駆けとなった作品。 単行本は68巻まで刊行している。 過去に[[アニメ化]]されたほか、本作を実写映画化した作品「ALWAYS 三丁目の夕日」は大ヒットし、後の邦画界全般に少なくない影響をもたらすまでの成功を収めている。 1974年9月20日号より連載しているが、2013年4月20日号から作者の体力の衰え等で毎月1本の連載となる。 尚、単行本には『夕焼けの詩』というタイトルが付いているが、これは西岸の複数の作品が合わせて収録されているため。現在綴られているストーリーは3巻から始まっている。 あくまで「西岸の作品集の単行本」であるため、正式名称は「三丁目の夕日」で正しい。 中学国語の教科書に教材として掲載されたこともある。 内容は今は過ぎ去りし昭和30年台の世界を舞台にした話で基本は一話完結のオムニバス形式。 年配の人には懐かしさを感じさせるが、昭和の時代を知らない平成生まれの若い人にも、 「昔はこんな生活だったんだ」と昭和の雰囲気を味わえるため、老若男女楽しめる作品となっている。 子供向けの可愛い絵柄だが、掲載しているのが青年漫画雑誌なのでアダルトな表現も少なくなく、並行連載されている『[[鎌倉ものがたり]]』にも近い[[ファンタジー]]・SF回もちょいちょい存在する。 また、背景が暗いキャラも多く、初期に至ってはかなりブラックな話もあるため、軽い気持ちで読むとショックを受けるかも。 アニメ版は1990年秋から翌年3月にかけて放送。 制作はTBS系の毎日放送。 原作の雰囲気に非常に忠実だったためファンからは大変好評だった……が、何をトチ狂ったのか、 放送時間帯が金曜よる7時で[[勝てるはずのない裏番組>ドラえもん(作品)]]を敵に回してしまい、その為か僅か27話で終了してしまった。 ■&bold(){登場人物} 非常に数が多いため随時募集中。 ○鈴木家 ・鈴木一平 実質的な主人公。元気かつ利発な少年で、学校の成績は良くないが悪知恵が働き、悪戯が原因で何度も警察に厄介になったりした。 無駄にカリスマスキルがあったり、意外に女の子にモテたりする。 「三丁目のドラキュラ」では、唯一鏡に映ってなかったことでドラキュラの正体を見破るが案の定家族は信じてくれなかったこともある。 ・鈴木トモエ 鈴木オート副社長で一平の[[お母さん]]。 三丁目内一の美人で普段は優しいが怒る時はとても厳しい。一平を叱るのは基本この人。 たまに、叱り方の度が過ぎることもある。ただし、実写版ではこうした怒り方をする役割は夫の則文に回っている。 「三丁目のドラキュラ」で、ドラキュラに狙われそうになったが蚊取り線香のおかげで命拾いした。 ・鈴木則文 鈴木オート社長で一平のお父さん。 非常におおらかでお人好しな性格で、恐妻家気質なところも。 ただ影響されやすい面もあり、一平をスパルタ教育として体罰をかけたら数日引き摺る程のショックだった。 実写版では亭主関白かつ短気な頑固親父と化しており、キレると[[サイヤ人]]の如く髪の毛が逆立ち、ドアを吹き飛ばすなど、かなり豪快なキャラに変わっている。 16年後のとある[[実写映画>ザ・ファブル]]では、その頑固親父とは打って変わり、資産家の子供を狙う「ニワトリビジネス」を行い、さらに車椅子の秘書の両親を殺した豪快で狡猾な[[下衆野郎>宇津帆]]に……。 ・六さん(星野六郎) 鈴木オート唯一の従業員。田舎から集団就職でやってきた。 元は履歴書の間違いで(特技・自転車修理を自動車修理と書き間違えたことから。ただし映画版では則文が読み間違えた)鈴木オートに就職したが、現在は大手自動車会社から引き抜かれそうなほどに優秀な整備士になった。 当初は住み込みだったが、妹のさくらが上京してからは彼女と2人でアパートに住んでいる。 妹のさくら共々、鈴木夫妻からは実子同然に可愛がられており、一平からも兄のように慕われている。 彼の顔は使いやすいのか、「三丁目の夕日」シリーズが始まる前の1巻「プロフェッショナル列伝」にも同じ顔の青年が複数回登場している。 実写版では六子という女性にされていた。則文ほどではないが、かなりキャラが変わった人。 ・さくらちゃん(星野さくら) 六さんの妹。 六さんと同様に集団就職で上京し、六さんとふたり暮らし。昔は病弱だったが今は元気になったよう。 ▲茶川家 ・[[茶川竜之介]] 駄菓子屋店主兼冒険小説家で、人形砂吉というペンネームで官能小説家も務めている。 東京帝国大学卒業で知人友人に博士大臣を多く持つ。 芥川賞を目指して奮闘していたが29回連続で落選し、鬱憤晴らしにクジのスカを増やす嫌がらせをする等初期は捻じ曲がっていた。 しかし、淳之介を養子にしてから丸くなった。また芥川賞の夢はならなかったものの、執筆している冒険小説は単行本化されるまでの人気を得ており、作家の夢は叶えたと言える。 中年~初老の男性(ただし、淳之介を養子にしてからは若干若返っている)なのだが、実写版では吉岡秀隆が演じる壮年の男性となった。 ・古行淳之介 人気ストリッパーの母を持つが母親が公然わいせつで逮捕され、ヒロミを通して茶川家で預かることになる。 初めは懐かなかったが、竜之介の描く冒険小説のファンだったことからすっかり打ち解けるようになり、今では清書や駄菓子屋を手伝う。 学業成績はクラスでも一番で、特に国語が得意。 母親は嫌っていないが、今では茶川先生を父親のように慕っている。 ・古行和子 淳之介の母親。年をとるごとに男を変える毎に若返る謎スキルを持つ。 息子である淳之介を愛しているも、当の淳之介は母親を嫌ってこそないものの竜之介の方を慕っていて、 見切りを付けている節のある発言((子供が嫌いな男性と結婚して「これからは簡単には会えない」「でも度々会いましょう」と聞いた次の登場エピソードで「捨てられた」と、淡々と決着がついたかの様な表情で話している))をしており、最終的に自身は病でこの世を去ったため、結局息子と復縁をする事は最後まで無かった。 ・ヒロミ(石崎宏美) 竜之介の知り合いの水商売の神出鬼没のお姉さん。 男運が無いが、異様な人脈を持つ。 実は結構謎が多い人物。 ・お富 居酒屋『やまふじ』の女将。彼女も彼女で謎が多い。 ヒロミの母親に瓜二つらしい。 ○その他の子供達 ・大杉勝男 一平のクラスの悪ガキ。だが飲兵衛だった父が事故死した後弟妹の内2人が里子に出されており、自らも新聞配達で母を助けている。 ・大木戸ミチコ 父子家庭で家事を担うしっかり者。 ・北島三郎 一平のクラスメイトで親友。通称「サブちゃん」。常に帽子を被っており、運動神経はクラスで一番。 ・三浦雄一郎 一平や三郎と仲が良く、いつも3人で遊んでいる。トロいが心優しい性格。 だが、実はかつて「新一郎」という子供を亡くした三浦夫婦に引き取られた養子で、手放した子供に未練を持ち様子を見に来た母をそれとは知らぬまま「雪女」と思った記憶がある。 だが(亡くした息子とつい比較してしまう時を乗り越え雄一郎を可愛がる)養父母の意志によって「実母」の存在は彼には知らされず、「実母」が危篤の時お見舞いに行かされた時も、「親戚の女性」としか説明されなかった。 ○その他の大人達 ・日真田大造 探偵事務所を個人で経営している私立探偵。 推理力と変装技術を持つ一流の探偵だが、平和で有名な今作では仕事が入らない可哀想な人。 但し、[[ミステリー]]関係や事件では活躍する。 ・丸山さん 丸山精肉店の店主。名前は出ていない。 いつも夫婦喧嘩をしていて、妻には頭が上がらない様子。 店の前に出店して来た「松坂屋精肉流通センター」と、3ヶ月間に及ぶ安売り戦争を繰り広げるも、 相手の大胆な作戦に寝込み敗北……したかに思えたが、逆に相手が安くし過ぎたせいで大赤字になり倒産(全品五割引とかしていた)して勝利する。 ・大田キン タバコ屋を営むおばあちゃん。[[太平洋戦争]]で出征した一人息子を亡くしている。 本来なら76歳に死ぬはずが、死神の手違いで125歳まで生きることになった。 また、未来に過去の自分と出会うことが約束されている。 新単位に対応出来たり、家電製品にも順応したり、[[自転車]]にも乗れたりと行動的。 (元々は親しい子供に渡す筈が、遠くに引越したため捨てるのはもったいないと乗り始めた) 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - あまねこ(甘党の猫)が好きだった。映画には出てこないからなぁ。 -- 名無しさん (2014-04-07 12:44:43) - アニメ版のOPは結構切なくていい。 -- 名無しさん (2014-04-07 12:59:19) - 今アニメ放送したらPTAやわさドラアンチから支持されて長続きするんじゃね? -- 名無しさん (2014-04-07 13:06:33) - ↑いや、そうでもないと思うよ。内容的にあの時間帯で放送できるか怪しい話もあるし。 -- 名無しさん (2014-04-07 22:51:41) - たまに「鎌倉ものがたり」の猫王がゲストで出たりする。 -- 名無しさん (2014-04-08 11:13:36) - 初期の西岸先生の絵はマジで連載できたのが不思議なレベルだったな、話はうまいけど -- 名無しさん (2014-04-08 11:22:16) - 1巻はともかく2巻はタイトル無しで見せたら多分3丁目の夕日と分からない -- 名無しさん (2014-04-08 14:04:55) - 鬱展開中心の短編でも湿っぽ過ぎず終始ドライに進む。特にフォークソングバンドの空中分解エピソードの無常さが忘れられない。 -- 名無しさん (2014-04-08 16:38:16) - ちなみに似たようなタイトルの漫画に四丁目の夕日というものがある。内容は検索してはいけないくらいのグロくてきつい展開。 -- 名無しさん (2014-04-15 01:27:10) - 7巻のスターシステムでの短編集が好き -- 名無しさん (2014-04-15 02:10:11) - 見てはいないが、おかまちゃんの話「二丁目の朝日」と言う映画がある。 -- 茶沢山 (2014-04-19 14:35:19) - OPは女優・富田靖子の歌だったが、作曲の「入江剣」とはあの吉田拓郎のこと。よく聞けばそんな曲調だった -- 名無しさん (2014-06-01 06:25:19) - なぜか一平は大人姿が書かれてないという 主人公の大人姿は書いてはいけないという宿命? -- 名無しさん (2014-06-01 09:40:26) - たまにタヌキが人間に化けたり宇宙人が出てきたりするのが面白い。 -- 名無しさん (2014-06-01 09:43:15) - ↑×2 2巻(うろ覚え)に大人の一平出てなかったっけ? 病弱設定だし同名の別人かも知れんが -- 名無しさん (2014-06-01 09:59:45) - みんな顔の横に謎のでっぱりがあります -- 名無しさん (2014-10-26 21:46:41) - 三丁目の夕日で好きなキャラ 1位鈴木一平 2位コケ公 3位甘党の猫 4位岡部めぐみ 5位松本聖子 -- 名無しさん (2017-02-23 18:59:30) - 「おじいさんの旗」という話を読んでからは、一平のことは好きになれなくなったな。自分の悪戯が原因で、人を一人殺しちゃってるんだから… -- 名無しさん (2019-09-30 13:57:43) - 原作の一平君は「みっちゃんの歌」で令嬢ミチコをいじめていたが、実写映画版ではさすがにその歌は使われなかった… -- 名無しさん (2021-03-29 22:57:27) - この原作版の世界では21世紀に「夕日の三丁目」なる映画がヒットしているらしい。 -- 名無しさん (2021-03-29 22:59:53) - 原作の六さんは「転」の字の新字体を書き損ね、車偏に「力」と書いちゃったから則文社長の勘違いを誘発したし、そちらの流れの方がはるかに自然でギャク度も上のはずなのだが、映画では何故改悪されちゃったのだろうか?(単なる見間違えだなんて...) -- 名無しさん (2022-08-23 23:40:03) - 瀧さん逮捕後に放映された三部作、瀧さん出演シーンやエンドクレジットをカットするぐらいなら最初から放映するんじゃないよ… -- 名無しさん (2022-08-23 23:50:26) - アニメ版がソフト化されないのが長年不思議だったが、なんでも昭和歌謡曲がかかりまくっていて権利問題が煩雑なのが理由とのこと。 -- 名無しさん (2023-08-29 16:42:53) - 16年後にはニワトリビジネスを行う外道に堕ちた鈴木オートが見れます -- 名無しさん (2024-07-08 10:10:45) - 勝ちゃん一家には幸せになって欲しいもんだ…登場初期はいじめっ子でやさぐれていた勝っちゃんがどんどん大人びていく姿を見ると多分あの子は中学卒業してすぐ就職して妹や母親を楽にさせる道を選ぶんだろうな -- 名無しさん (2024-09-09 10:04:09) - 怪人Xも好きだなあ。割と新しい話で地球外と -- 名無しさん (2024-10-29 22:55:10) - (途中で送信しちゃった)交信してるぽいのが描かれてたのはちょっと寂しい気持ちになった。もっと謎のままでいてほしかったような。 -- 名無しさん (2024-10-29 22:57:02) #comment #areaedit(end) }