「ドラえもん のび太のドラビアンナイト」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
&font(#6495ED){登録日}:2014/07/26 Sat 05:33:20
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます
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#center(){
&color(red){&bold(){&sizex(6){しずかちゃんが行方不明!}}}
&color(red){&bold(){&sizex(6){砂ばくの奥にある黄金の宮殿、}}}
&color(red){&bold(){&sizex(6){そこに住む者の正体は……!?}}}}
監督:芝山努
脚本:[[藤子・F・不二雄]]
主題歌:[[白鳥英美子]]「夢のゆくえ」
『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』とは、『映画[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]シリーズ』の第12作目及び『大長編ドラえもんシリーズ』第11作目のタイトルである。
1991年3月9日公開で上映時間は99分。
同時上映は『ドラミちゃん アララ♥少年山賊団!』。
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}
*【概要】
ご存知、千夜一夜物語ことアラビアン・ナイトを舞台にした大長編作品。タイトルは「ドラビアンナイト」と、多少シャレが効いている。
誰もが知るアラビアンナイトの世界を舞台とし、当時のアラビアの風俗等を活写した異国情緒溢れる作品である。
さらにアラビアンナイトの物語に登場するさまざまな[[魔法]]の数々を未来から来た時間旅行者の贈り物という形で再現するなど、[[SF]]的な趣向も凝らされている。
だが本編でなにより注目すべきはシンドバッド王の活躍だろう。
黄金宮殿で隠居生活をしていた王様が、ファンの子供の言葉を聞いて冒険の心を思い出す姿は、その後の活躍も含めて印象的。
老境にさしかかった男の魂の再生の物語として名高い。
&color(red){あれ、『ドラえもん』って少年漫画だよね?}
//なお、絵本入り込みぐつで入った絵本の世界と過去の現実のアラビア世界が一致していることへの疑問も呈されるが、
//そのためのラシード王であり、またシンドバッドのコレクションなのだろう。
//実際シンドバッドの冒険も、当時のインド洋を舞台にしたアラビア商人の活躍を元にしている。
//…まあ、&color(red){「タイムふろしき使えよ」}とか&color(yellow){「復元光線はどうした」}とか&color(blue){「タイム・マシンで二・三日前に戻ったらどうなのさ」}とかのツッコミは無しにしておこう。
主題歌「夢のゆくえ」は「[[楽しいムーミン一家]]」でも知られる、白鳥英美子による穏やかな歌唱が印象的な曲で、ドラえもん第一期映画シリーズ屈指の名曲である。
大人になってから聞くと、歌詞にしんみりさせられるのは間違いないだろう。
*【あらすじ】
[[夏休み]]のある日。
[[絵本入り込みぐつ]]を利用し、『[[シンドバッドのぼうけん>シンドバードの冒険]]』の絵本を楽しむ[[のび太>野比のび太]]たち。
しずかちゃんも誘ってやろうとするが、運悪くジャイアンとスネ夫にかぎつけられてしまう。
その後、キャンプの日程を勘違いしていたしずちゃんと合流するが、ジャイアンたちのいたずらでストーリーが乱れてしまい、幻滅したしずかちゃんは途中で帰る。
だが、帰る間際、空中で空飛ぶ絨毯と激突する事故に遭ってしまう。
翌日。しずかちゃんだけがまだ絵本から帰ってきていないことに気づいた[[ドラえもん>ドラえもん(キャラクター)]]たち。
しずかちゃんはキャンプを一日勘違いして家を出たため、家族に気づかれなかったのだ。しかも肝心の絵本を、散らかしたままになっていたのを怒った[[ママ>野比玉子]]に燃やされてしまう。
だが、ドラえもんは、アラビアンナイトの話を調べるうち、物語の中に実在の人物が2人登場していることを知る。
そして、その時代に物語との繋がりがあるとにらみ、時間旅行公社のガイド・ミクジンを雇ったドラえもん達は、タイム・マシンを利用して、過去のアラビアでの捜索に出発する…
*【登場キャラクター】
**【メインキャラクター】
・[[ドラえもん>ドラえもん(キャラクター)]]
みんな大好き、青い中古ロボット。
ミクジンのコスプレで、外国の貿易商になる。←「この顔人間にさえ見えないだろ!!」←バグダッドはいろんな国のいろんな人種がごったがえしているから大丈夫らしい
&color(blue){「ぼくはニッポンという国の商人アブドーラ。」}
だが盗賊カシムに騙されて国外逃亡の幇助をさせられた挙句、[[四次元ポケット]]まで奪われてしまう。
&color(red){「ポケットのないドラえもんなんてただの中古ロボットじゃんか!!」}
なお、心配しすぎる性格のため、頭にかみの毛が一本もない。
・[[のび太>野比のび太]]
物語の発端。秘書のアリ役。
夢で見た「しずちゃんが奴隷船で囚われる」シーン(「夢なんかアテになるか」と言われる)は、結局正夢だった。
砂漠での移動中、四人の中で一番体力がないため脱水症状で倒れてしまうなど、今回はあまりいいところなし。
だが、彼の言葉がシンドバッド王の奮起を促すことに…。
(&color(red){Warning!! 毎日暑いので皆さんも脱水症状には気をつけましょう!})
//ただ、彼がごちゃまぜの物語を面白がって1人残ろうなどとせず、しずちゃんと一緒に帰っていれば、彼女が事故に遭うことは無かったかもしれないし、最悪でも、絵本の世界に1人きりにしてしまうことは無かっただろう。しずちゃんの事件について、責任が全く無いとは言えまい。
・[[しずかちゃん>源静香]]
さらわれ役。
ピアノ教室の仲間とキャンプに行く予定だったが、実は日程を一日勘違いしていたため、のび太の絵本入りの誘いに乗る。
設定破綻した絵本の世界に愛想をつかして先に帰ろうとするが、上空でシンドバッドの空飛ぶ絨毯と激突、絵本入り込みぐつも落としてしまい、帰れなくなってしまう。
その後はのび太の夢の通りアブジルに捕まり、奴隷船に乗せられていた。船が難破した後も奴隷の中で1人だけ生き残り、シンドバッド王に売りつけるためアブジルに捕らわれていた。&s(){そしてムチで打たれそうになったり全裸でオアシスを泳ぐシーンで全国のお友達をイケナイ気分にさせた。}
シンドバッドの助力を得たのび太達に救出された後は現地の衣装に着替えるが、この時の姿は&color(red){物凄く可愛い}。
「アラブのお姫様みたい」という言葉がお世辞に聞こえないほど。
映画版ではシンドバッドとアブジルの決闘のさなか、カシムの手下に再び囚われるが、今度はその手に噛みついて自力で振りほどいた。
・[[ジャイアン>ジャイアン(剛田武)]]
召使その2、クマサン。
しずかちゃんが行方不明になってしまったことを知ってのび太たちを責めているが、
&bold(){そもそもしずかちゃんが怒って帰ろうとして事故に遭ったのは、こいつとスネ夫が勝手に絵本をごちゃ混ぜにしたせい}である。
それが無ければ、この事件は起こらず、彼女は普通にのび太とともに帰宅していた。
元凶の1人のくせして棚に上げて責めてるのだから質が悪い。
その一方で、友情に厚い[[漢]]の一面を見せてくれるのは相変わらず。
特に自分も暑さで参りそうになりながらも、倒れたのび太を担いで歩くシーンは感動的。
&color(red){「あんまりだいじょうぶでもないけど、ほったらかしにもできないだろ。」}
「いつもはらんぼうでいやなやつだけど…、ジャイアン!! きみの友情にはジンとくるぜ。」というスネ夫の言葉は、そのまま読者or観客の気持ちを代弁している。
さらに原作では、吸血コウモリに襲われシンドバッドが殿として時間を稼ごうとした際には、
「そりゃないでしょ。年よりひとりに戦わせて、にげるなんて」と皆と一緒に残る決意をした。
また映画版ではアブジルの手に渡った兵士のタネから柱の上に身を隠すシーンがあるが、しずちゃんが声を漏らしてしまい気付かれた瞬間、
誰よりも先に飛び降りて兵士のタネを蹴散らすという小学生とは思えない身体能力を披露した。
・[[スネ夫>骨川スネ夫]]
召使その1、ハッサン。
蜃気楼で湖を見間違えたため、見た物を周りに信頼されなくなる。
だが、海の中の火の玉(←実はミクジン)、オアシス(しかもしずかちゃんがいた)、空飛ぶ木馬(シンドバッド王の乗り物)は全て真実だった。
こいつも、ジャイアンとともに絵本をごちゃ混ぜにして今回の事件を引き起こした元凶の1人。
・[[のび太のママ>野比玉子]]
直接の元凶は面白半分に絵本をばらしてごちゃまぜにしたジャイアンたちだが、事情を知る由もないとはいえ、
(ジャイアン・スネ夫のせいもあるが)散らかされていたのび太の絵本に腹を立てて勝手に燃やしたため、事態を余計に悪くしてしまった。
**【ゲストキャラクター】
・ミクジン
CV:松島みのり
緑のオバケ。
時間旅行公社のガイド・ロボットで、ドラえもんが頼んだ専門家。
…が、最初に来る時間を間違える、次にアラビアの代わりに[[日本>日本国]]の[[京都>京都府]]へ行く、
くどい解説(「社会科の先生と旅行しているみたい」と言われてしまう)と散々な評価。
最後は空飛ぶ絨毯(実はじゅうたん屋の看板)を見て頭が混乱し、勝手に投げ出して未来へ帰ってしまった。
一応、無責任なことは大嫌いなタイプのようで、時々タイムテレビで様子を見ては一行のピンチに助け船を出していた。
だが、ランプの精をやっつけて一行を救出、王宮から脱出させたまではよかったが、タイムマシンの出入り口を王宮の中庭にしていたのに、外に出るまで言うのを忘れてしまっていたため、また「三流ガイド」呼ばわりされる。
ただ、彼の「カシム達が捨てた『うすぎたないふくろ』(四次元ポケット)を拾って持っていた」という超ファインプレーによって、事態は好転し始める。
最後はハッピーエンドだったため、「よかった!気に入ったよ」と評価された。&font(l){実際に同じガイドキャラである『[[夢幻三剣士>ドラえもん のび太と夢幻三剣士]]』のシルクよりずっと優秀である。}
よっぽどドラえもんに気に入られたのか、&bold(){何故か[[ドラミの卒業式に出席している>ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!?]]}。どんだけ仲良くなったんだ……
総じてドジッ子であり、その独特な外見も相まって&color(green){カワイイ}。
映画版では、ドラえもんの事はずっと「ドラざえもん」と間違えて呼んでいた。
また、頭が混乱することも無く、ドラえもん達とのケンカの末に飛び去ってしまう、という流れになっている(陰ながら手助けしていた点は同じ)。
・ハールーン・アル・ラシード王
CV:筈見純
イスラム帝国アッバース朝絶頂期の王(在位期間:786-809)で、シンドバッドの物語にも登場する名君。
ドラえもんが[[宇宙完全大百科]]で調べた、アラビアンナイト中の実在人物であり、そこから絵本の中のアラビアと現実のアラビアの接点を見出ししずか救出の希望を見出すことに繋がった。
作中ではドラえもんたちが砂漠で盗賊カシムに襲われた際に助けに現れる。
さらに人格者であり、助け出したのび太たちを王宮で歓待した上、通行手形まで発行してくれた。
日本のことを知らなかったらしく、「中国よりも東に国があるのか」と関心を寄せていた。
余談になるが、彼の死を境にアッバース朝は混乱と滅亡への道に足を踏み入れていくため、
ドラえもん達が訪れた時間軸はアッバース朝、ひいてはイスラム世界が絶頂を極めていた時期と言っても過言ではない。
ただし、彼の時勢はアッバース朝の内部反乱が頻発し始めた時期でもあり、後々の滅亡への兆候が現れ始めているという複雑な時代であった。
それらが顕現するのは、彼の死後すぐであり、ドラえもん達は時代的に最盛期のバグダッドを目にしたことになる。
なお、ドラえもんの調べで実在の人物とわかったもう1人、宰相ジャファルは、一切登場しない。
・[[シンドバッド>シンドバードの冒険]]
CV:阪脩
この物語の&bold(){真の主人公}。いや、本当に。
黄金宮殿の[[王様>王]]であり、「船のりシンドバッド」と呼ばれた男だが、実物は白ひげの愛想のいいおじいさん。
砂漠で見かけたのび太たちを助ける、しずちゃん救出を迷いなく手伝う、奴隷が普通だったあの時代にそれを悪だと見なす発言をする等、実に人のいい好々爺として描かれる。
その一方で、[[ライオン>ライオン(動物)]]のオバケに変身してのび太たちを驚かす、ひさしぶりの客に嬉しくてついコレクション自慢が長くなるなど、かなり子供っぽい性格。
また、人の話を最後まで聞かずに勝手に早合点して遮ってしまう悪い癖もある。
一時期アブジルたちに城を乗っ取られた際には、&del(){引きこもり生活が長かったせいで}愚痴っぽい駄々っ子みたいな性格になってしまうが、
のび太たちから自分の果たしてきた冒険がおとぎ話として後の世に語り継がれていることを聞き、昔を思い出して奮起する。
その後の活躍は&bold(){まさに漢であり、非常にカッコイイ。}
&color(blue){「いわれてみれば……。わしは心にまで年をとらせたらしい……。」}
[[砂漠]]の黄金宮殿や不思議なコレクションの数々は、七回目の冒険で彼が助けた未来の時間旅行者から贈られたものである(後述)。
上記のしずちゃんの項を見ればわかるが、&font(#ff0000){実はしずちゃんが今回酷い目に遭った元凶の1人。}ただし劇中では誰も気付いていない。
何かにぶつかった時、「そんなはずはない」と思わずに付近を捜索してしずちゃんを保護しておいてくれれば、少なくとも彼女がアブジルに捕まることは無かった。
とはいえ、彼が不思議な道具を得たのはあくまで未来人のおかげであり、彼の住む世界の人間は不思議な能力や道具など一切持たない、
現実のアラビアに住む現実世界の人間そのものなのである。
よって、自分以外の人間が空を飛んでいてそれに衝突するなどという事態は予想できなくても仕方ないだろう。
・アブジル
CV:加藤精三
本作の敵役で、[[ラスボス]]的存在。
奴隷商人で、黄金宮殿を付け狙う悪党。
かつてシンドバッドに助けられたが、忘れ薬を飲まされた際には飲んだフリをして吐き出していた。
そのため、黄金宮の秘密を知り尽くしている厄介な相手。
しずかちゃんを捕まえて[[奴隷]]とし、シンドバッド王に売り飛ばそうとしていたが、シンドバッドの助力を得たドラえもん達に奪還された挙句、シンドバッドに「人間を売り買いするとはとんでもないやつだ!!」と叱責され、さらに最低限の水と食料だけ残されて置いてけぼりにされたことで、逆恨み。
以降、しずかちゃんのことは諦めたが、今度はシンドバッドたちが留守の間にコレクションを奪い、王宮を乗っ取る。
悪党仲間では名が売れているらしく、素手では(子供とはいえ)ドラえもんたち四人がかりでも敵わない((前述した通り本作のジャイアンは槍と鎧で武装している兵士のタネを複数名まとめて蹴散らして窮地を脱する活躍を見せており、そんなジャイアン含めた四人をあっという間にボコボコにしてることを考えると信じられない強さの持ち主である))。ラストのシンドバッド王との一騎打ちは必見。
・カシム
CV:加藤治
[[盗賊]]「サソリ団」の首領。[[某スペシャリスト>相良宗介]]は全く関係ない。
最初、砂漠でドラえもんたちを襲うが、ラシード王により逆に追い詰められる。
その後は[[変装]]してドラえもんを騙して国外逃亡の手助けをさせ、ドラえもんのポケットまで奪った上、四人を海に投げ込む。
その後は乗っていた船が難破して2人の子分と共に砂漠に漂着。貴重な水を独り占めする等、子分達からはあまり信用されていない。
当然ながら、奪ったポケットの道具は子分共々使いこなせず、砂漠に捨てていったが、これをあとでミクジンが拾い、ドラえもんの手に戻ることに…。
アブジルの古い友人であり、彼もまた黄金宮を狙っていた。
砂漠で再会した後は(渋々ながら)アブジルの子分になる。
終盤では勝手に城の財宝を盗み出そうとしていた。
映画版ではシンドバッドとアブジルとの決闘の際、手下とともにしずちゃんを人質に取り、ドラえもん達に降参を迫るが、彼女には自力で逃げられてしまい、結局手下ともども捕まえられてしまった。
・Q太郎
CV:鈴木みえ(現:一龍斎貞友)
『オバケのQ太郎』からのゲスト出演。
何故か『舌切り雀』のオバケのつづらに入っていたが、『アラジンと魔法のランプ』のランプの魔人を「オバケ怖いよ~!」と怖がって逃げた。
無論、ランプの魔人には「&bold(){オバケはそっちだろうに}」と突っ込まれている。
ちなみに、声優は第3作で演じた天地総子ではない。鈴木は後に[[ドラリーニョ>ザ☆ドラえもんズ]]役を務めている。
*【用語】
・バグダッド
本作の舞台。年代は西暦794年。現在の[[イラク]]の首都。
絵本の物語自体が現実に存在する地域を舞台にしているためか、現実世界と絵本の世界がリンクしている。
*【ひみつ道具】
・[[絵本入り込みぐつ]]
項目参照。なぜ過去の実在のアラビア世界と絵本の世界がつながっていたのかは謎。
・おりこうターバンくん
ポケットをなくしたドラえもんが、唯一身に着けていたひみつ道具。
ミクジンのくれたターバンのサイズがあわず、これだけは自前だった。&del(){さすがデカ頭。}羽根が笛になっており、どんな形にも伸びる。
のび太たちには呆れられたが、高いところに登って遠くを見渡す、マユのような形になって砂嵐を避ける、しずかちゃんに振り上げられたアブジルのムチを奪い取るなど、地味に活躍する。
・空とぶふろしき
「空とぶじゅうたん」は品切れだったため、代わりに出した道具。空を飛ぶには飛ぶが、ふろしきだけに搭乗者を乗せるのではなく包む。
物が物だけに、見た目はかなりアレで、皆に嫌がられた挙句、アブジルたちには大爆笑された。
しかも[[バリヤー>バリア]]が不完全だったため、攻撃してきたタネの兵士の矢がちょっぴりおしりに刺さってしまった。
・ネットロケット。
小型ロケット付きネットを飛ばして相手を捕まえる。
シンドバッドに負けて転落したアブジルを救うために使用した。
&s(){これが「ドラえもん」でなかったら、転落死寸前のラスボスを助けようなんて、誰も思わなかっただろうに。}
原作では吸血コウモリを一網打尽にする際にも使用している。
*【シンドバッド王のコレクション】
シンドバッド王が七回目の航海の時に助けたタイム・&del(){ベラベラ}トラベラーからプレゼントされた未来のひみつ道具の一種。((ドラえもんがひみつ道具と気づかないあたり、22世紀より未来のものか、特注品なのかもしれない。))
伝説の怪物や魔法のアイテムを見たいという王様の夢を叶えるために贈られた不思議なコレクション。その由来どおり、アラビアンナイトの伝説をモチーフとしている。
・黄金宮
砂漠の奥深くに存在する光り輝く黄金の宮殿で、シンドバッド王の居城。
「空飛ぶ宮殿」の仕掛けで、ジェット噴出装置のようなものによる飛行能力を有する。
つまり、王宮そのものがコレクションの1つだった。
・空とぶ木馬
その名の通り空を飛ぶ一人乗り用の木馬。夜の砂漠の散歩に使い、その際にのび太たちを見つける。
終盤は王様の騎馬として活躍した。
・ビンの魔神
CV:[[郷里大輔]]
ビンの中から出ると巨大な魔神になる。
フタをあけた人の命令に従うが、強すぎて使いこなすのが難しい。
初登場時は王様の指示でドラえもんたちを黄金宮へと運ぶ。
敵の手に渡った際には強大な敵となったが、[[スモールライト]]で小さくされ、&color(red){可愛くなった。} アブジルの声を演じた加藤氏とほ数多くの特撮でも共演しており、郷里氏は2010年1月17日に亡くなったが、加藤氏は郷里が亡くなった4年後の2014年1月17日に亡くなっている。
・ランプの精
CV:鈴木みえ(現:一龍斎貞友)
ランプをこすると出てくるが、&bold(){真昼間から居眠りする}、&bold(){用事も聞かずに飛び出すそそっかしい性格}、&bold(){イヤミな態度}など、やたら人間くさい。
だが砂漠を飛び回っている際、しずちゃんを発見するという、好プレーを見せた。
敵の手に渡った際にはドラえもん達を閉じ込めた牢屋番をしていたが、ミクジンにやっつけられた。
その後は逆襲に戻って来たドラえもん達を、タネの兵士達と共に探していたが、そのそそっかしさが災いして…
・ダンシング・ドール
スネ夫が女の子を探しに来たと言った際に勘違いして出したもの。
複数存在している宴会用のロボット((ベリーダンスが元ネタだろうか?))。
しょっちゅうネジをまかねばならんのがめんどくさい。
映画版では名称不明。
・兵士のタネ
箱に詰められたタネ。地面に撒くと一粒一粒が兵士になる。警邏等の主力となっている。
戦闘力は一般人より遥かに高いが、ビンの魔神には歯が立たない。
それを蹴散らしてしまうジャイアンの戦闘力とはいったい…((しかも、彼を含む一行の4人がかりでも敵わなかったアブジルは一発でノックアウトされていたため、このジャイアンの活躍は、矛盾もしている。))
・空とぶじゅうたん
説明無用。五人も乗れば定員オーバーになる。
シンドバッドが空中散歩の際、絵本入りこみぐつを履いていたしずちゃんと衝突してしまった。
・千里眼の池
黄金宮の庭に備え付けられた池。遠くの景色を移して見る事ができるが、経年劣化で、このところ調子が悪い。
ひっぱたくとときどき映る。のび太曰く「うちのテレビみたい」
アブジルの動きを探るため使用したが、途中で完全に壊れる。
・「ひらけゴマ」の大岩
黄金宮の周囲に存在する生きては通れないという難所、「地獄のナベ底」を横断するための移動手段。超空間を利用しており、[[どこでもドア]]のようなもの。アブジルたちが黄金宮を襲う際に利用。
さらにシンドバッドたちが砂漠へ脱出する際にも利用された。
&del(){セキュリティ対策のためにこまめなパスワード変更をすべきだということを教えられる}
・砂舟
砂漠を駆け巡る船。これに乗っていると、若いころを思い出すらしい。
・砂イルカ・砂クジラ
その名の通り、砂の中を水のように泳ぎ回れる[[イルカ>イルカ(動物)]]とクジラ。王様が放し飼いにしている。
・胸さわぎのブローチ
不吉なことがおきると、さわいで知らせるブローチ。
・吸血コウモリ
「よってたかってからだじゅうの血を、吸いつくすまではなれないという、おそるべき相手。」なんでこんなものまで持ってるんだろ…。
「中にはくだらないコレクションもある」らしいが。
砂漠で襲われた際、ちょうどドラえもんのポケットが戻ったため、「ネットロケット」で一網打尽された。
映画版には登場しない。
・忘れ薬
シンドバッドが、黄金宮の秘密を守るため、客人を帰す際に飲ませていたもの。
かつて助けたアブジルにも飲ませたはずだったが、彼は飲んだフリをして吐き出していた。
映画版では今回の事件の後、シンドバッドは「今度こそ飲ませて町に帰す」と話している((原作では「心を入れ替えたら(つまり更生したら)帰す」と話していた))。
本来ならドラえもん達も飲まされるはずだったが、最終的には免除されている。
*【余談】
[[PCエンジン]]でゲーム化もされたが、発売日は本作公開から約9ヵ月後とかなり遅れている。ゲームとしては普通の出来だそう。
本作の主な舞台であるバグダッドは前述の通り現在の[[イラク]]だが,映画公開の約2ヶ月前にイラクが隣国クウェートに侵攻したことが発端となる[[湾岸戦争]]が勃発。バグダッドも空爆などを受けるなど戦火に包まれた。停戦したのは映画公開2週間前のことだった。
前作:[[ドラえもん のび太とアニマル惑星]]
#right(){次作:[[ドラえもん のび太と雲の王国]]}
追記・修正は絵本入り込みぐつで「のび太のドラビアンナイト」のコミックスに入った人だけがお願いします。
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