敬称

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敬称 - (2024/06/06 (木) 22:43:42) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/04/07(木) 09:59:36
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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敬称とは、話者が相手や第三者に対して敬意、尊敬の念を込めて用いられる名前の後ろに付ける接尾語、またはその語自体で相手や第三者を表現する代名詞である。


#center(){一般的な敬称}

・&u(){[[&color(red){さん}>○○さん]]}
最も一般的な敬称。主に女子や年上の人、それほど親しくない人を呼ぶ時に使われる。
普段は呼び捨てや愛称で呼ぶ相手でも公の場では「さん」を付けるのが礼儀(逆に「[[お母さん]]」→「母」など謙譲語を使う場では「さん」を外す例もある)。
例
&font(#0000ff){「さくらさぁん」}
[[ちびまる子ちゃん]]より。先生が女子生徒を呼ぶ時に用いられた。最近では性差等の問題から「さん」「君」の呼び分けは減少している。

&font(#0000ff){「[[ビルギット>ビルギット・ピリヨ]]さん!」}
[[機動戦士ガンダムF91]]より。[[シーブック>シーブック・アノー]]が自分より年上のビルギットを呼ぶ時に使われた。

相手が要求をする、というパターンもある
&font(#0000ff){「ペコ」「『さん』くれろ」}
漫画「[[ピンポン]]」より。「敬え!」という意味よりは煽りに近いが。

&font(#0000ff){「金田ァ!」「さんをつけろよデコ助野郎!」}
上の元ネタはこちら「[[AKIRA>AKIRA(大友克洋)]]」からだろうか?[[超能力]]を得て調子をこいていた対等だった相手に敬称を要求する(決別を示す)、ファンには有名なシーン。

&font(#0000ff){「もし私がキラだったら死んでますよ?夜神総一郎さん」}
[[DEATH NOTE>DEATH NOTE(漫画)]]より。初対面でいきなり手帳を見せ本名を晒してしまった[[夜神>夜神総一郎]]達に[[L>L(DEATH NOTE)]]が喋った台詞。

&font(#0000ff){「死ね!ニンジャスレイヤー=サン!死ね! 」}
[[ネオサイタマ>ニンジャスレイヤー]]において「=サン」を付けないのは奥ゆかしくないのでムラハチされる。[[古事記]]にもそう書いてある。

また、悪い意味で使われる時もある。
例
&font(#ff0000){ミストさん}
[[スーパーロボット大戦K]]より。[[ミスト・レックス]]を呼ぶ時に用いられる。


・君
主に男子を表す。また、上司が部下に対して用いる。
例
&font(#0000ff){「圭一君、ここを開けて?レナとお話しようよ」}
[[ひぐらしのなく頃に]]より。[[竜宮レナ]]が[[前原圭一]]を呼ぶ時に用いられた。

&font(#0000ff){「田中君、今日もいいお尻だねぇ」}
上司が部下のお尻を触る時に放つ言葉。

ちなみに[[さかなクン]]の『クン』は芸名であり敬称ではない。
もし本人の目の前でさかなクンなどと軽々しく呼ぶと悲惨な事になりかねないので彼を呼ぶ時は&font(#ff0000){さかなクンさん}と呼ぼう。

…というネタ。なおさかなクン当人は「&bold(){敬称を付ける必要はなく、そのまま呼んで欲しい}」と言っている。
ある時NHKのツイッター担当の広報局員がこの指摘を本気にして深夜まで謝罪を行うハメになった事件もある。&font(#ff0000){ネタを知らない人に振るのはやめましょう。}


・&font(#ff0000){ちゃん}
主に子供、若年の女子、家族に対して呼びかける時に用いられる。
ただし男子や目上の者にも親しみをこめて呼ぶ際に使われる。
例
&font(#0000ff){「タラちゃ~ん」}
[[サザエさん]]より。とある一家が幼児を呼ぶ時に用いられる。

&font(#0000ff){「お兄ちゃん、なんで蛍すぐ死んでしまうん?」}
[[火垂るの墓]]より。僕らのトラウマブレイカー。

&font(#0000ff){「あとはおっちゃんを眠らせて…」}
[[名探偵コナン]]より。男子高校生が[[幼なじみ]]の父親に対して。ちなみにこれは心の中での呼び方で実際に呼びかけるときは「おじさん」と使い分けている。


・&font(#ff0000){たん}
「さん」「ちゃん」の&font(l){気持ち悪い}可愛らしいバリエーション。
例
&font(#0000ff){「ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!」}
[[有名なコピペの一部>ルイズたんのコピペ]]。実際には何種類か使い分けている。

&font(#0000ff){「[[ジェシー>ジェシー・コクラン]]おいたん!」}
[[フルハウス>フルハウス(海外ドラマ)]]より。上の発言者とは可愛さが[[月>ミシェル・タナー]]とスッポンである。

いかにもなアニヲタが使ってそうだが、最近は公式の名前で採用されるくらいで実際に使ってるやつは少ない。
例
[[ベイスたん]]、にゃーたんなど(えとたま)


・&font(#ff0000){きゅん}
「くん」の&font(l){気持ち悪い}可愛らしいバリエーション。
[[男の娘]]、ショタ、その他[[イケメン]]に対して使われる。
例
[[浅尾きゅん>浅尾拓也]]、[[アイチきゅん>先導アイチ]]


・&u(){[[&color(red){様}>○○様]]}
主に相手を尊敬する意味で使用される。個人あての郵便物の宛名にも用いられる。
従業員から客への呼び掛けにも用いられる。
かつては女性が憧れの[[美男子]]に対して使用する文化があった。
例
&font(#0000ff){「[[ハマーン様>ハマーン・カーン]]!ぶぁんざぁぁあぁい!!!」}
[[機動戦士ガンダムΖΖ]]より。[[マシュマー・セロ]]が死に際に放った一言。

&font(#0000ff){「[[お客様]]は神様です。」}

&font(#0000ff){「あーん!スト様が死んだ!」}
[[ジョジョの奇妙な冒険]]単行本巻末で紹介されたファンレターより。現在でいうところの「推し」の死に対する嘆きの悲鳴。


・&font(#ff0000){先生}
学校の教師・作家・医師・弁護士など、専門資格を持つ人物に用いられる。
弟子(教え子)が師匠を呼ぶ時にも使われる。
例
&font(#0000ff){「先生!バナナはおやつに含まれますか?」}
生徒が教師を呼ぶ時に使われる。ちなみに大人の本ならこの後にムフフな体験をできる。

&font(#0000ff){「[[スペランカー先生]]がまた死んだ」}
[[スペランカー]]より。僕らの人生の先生、[[スペランカー先生]]を呼ぶ時に用いられる。


・&font(#0000ff){先輩}
学校など組織のなかで自分より先に入った相手に用いられる。
例
&font(#0000ff){\先輩/}
[[チェインボルト>チェインボルト(ニンジャスレイヤー)]]先輩の頭部のカンジ・ホログラフィ。敬おう。

&font(#0000ff){「先輩最低です。」}
[[種田梨沙]]が、[[某ソシャゲ>Fate/Grand Order]]の公式生放送でエロ行為を行った[[島﨑信長]]に放った一言。なお、それぞれ[[後輩ヒロイン>マシュ・キリエライト]]の初代声優とドラマCD版の[[主人公>主人公(Fate/Grand Order)]]の声優である。

・軍隊の階級
正規の軍人であればその階級がそのまま敬称となる。
ジョン・ホワイトという軍人が大尉の階級だったら「ホワイト大尉」など。
もちろん階級を間違って呼ぶのはかなりの非礼。

・&font(#ff0000){隊長}
所属している部隊の指揮官を呼ぶ時に用いられる。
前述の階級と近いが、軍隊では隊長は「役職名」となる。
例
&font(#0000ff){「駄目です隊長…間に合いません!うわぁぁあぁ!!!!」}
[[超時空要塞マクロス]]より。[[柿崎速雄]]が隊長の[[一条輝]]に助けを求めた時に発した台詞。
 

・&font(#ff0000){氏}
一般的にはあまり使われない言葉。主に文章の地の文や報道で使われるが、稀に会話に使われる。
作家などで先生と呼ばれたくない人がこの呼び方を推奨していたりもする。
「夫人」の男性版(夫版)としても使われる。
例
&font(#0000ff){「デュフフwwアニヲタ氏もなかなかやるでござるなwwww」}

&font(#0000ff){「ケンイチ氏〜」}
これも「きょう」「けい」と同じで2種類あり、上は作家等の呼び方であれば「し」だが下の出典は忍者ハットリ君で「うじ」である。


・&font(#ff0000){女史}
こちらも一般的にはあまり使われない言葉。仕事をバリバリこなすある程度社会的地位が高い女性に対して用いられる。氏の女性版といえるか。


・&font(#ff0000){夫人}
他人の妻、特に貴人の妻に用いられる。


・&font(#ff0000){卿}
主に位が上の貴族を呼ぶ時に用いられる。
例
&font(#0000ff){「[[ジェレミア卿>ジェレミア・ゴットバルト]]まじオレンジ」}
[[コードギアス>コードギアス 反逆のルルーシュ]]より。とあるオレンジの敬称。

&font(#0000ff){「卿らはどう思うか」}
[[銀河英雄伝説]]などで貴族間の会議がある時などによく使われる。
この場合は「○○卿(きょう)はどう思うか」(例えば円卓の[[ガウェイン]]卿など)ではなく「けい」という読み方に変化する。


・&font(#ff0000){閣下}
自分より目上かつ将官以上の武官や大臣級の文官または下位貴族、[[元副大魔王>デーモン閣下]]などに用いる
例
&font(#0000ff){「[[閣下>キング・ブラッドレイ]]はボイン派ですか[[フトモモ派>ロイ・マスタング]]ですか」}


・&font(#ff0000){殿下}
皇族・王族のうち最高位でない方に用いる。
例
&font(#0000ff){ダリューン「殿下ァァァ!」}
[[アルスラーン戦記>アルスラーン戦記(荒川弘)]]ではよくあること。


・&font(#ff0000){陛下}
皇族・王族のうち最高位である方、最高位であられた方に用いる。
現在日本では今上天皇、皇后、皇太后、太皇太后、そして上皇、上皇后に用いられる。


・&font(#ff0000){猊下}
要するに宗教界の偉い人に用いる。
これの下に&font(#ff0000){座下}なども。


・&font(#ff0000){聖下}
[[キリスト教]]の世界で一番偉い人に用いる。


・&font(#ff0000){サンダー}
やはり一般的にはあまり使わない。これを付けないと怒られる。
例
&font(#ff0000){「おーい[[万丈目>万丈目準]]ー!」}
&font(#0000ff){「サンダーだ!!」}
 


#center(){アメリカンな敬称}

・&font(#ff0000){ミスター(Mr.)}
男性に対して広く用いられる。「氏」と和訳されることが多い。


・&font(#ff0000){ミズ(Ms.)}
既婚未婚を問わず女性に対して広く用いられる。
ミスに代わって現代ビジネスの場における女性への敬称として用いられている。


・&font(#ff0000){ミス(Miss)}
未婚女性に対して用いられる。「嬢」と和訳されることが多い。
Mr.やMrs.のようにピリオド(.)はつけない。


・&font(#ff0000){ミセス(Mrs.)}
既婚女性(離婚した女性も含む)や未亡人に対して用いられる。「夫人」と和訳されることが多い。


・&font(#ff0000){ドクター(Dr.)}
博士や医師などに用いられる。
例[[&font(#0000ff){ドクター真木ィ}>真木清人]]


・&font(#ff0000){プロフェッサー(Prof.)}
教授に用いられる。ドクターより高い地位。


・&font(#ff0000){ボーイ}
主に若い男性に対して用いられる。名前の語尾に使用するのが一般的。
例[[&font(#0000ff){「遊戯ボーイ」}>ペガサス・J・クロフォード]]


#center(){ブリティッシュな敬称}

・&font(#ff0000){ミスター(Mr)、ミセス(Mrs)、ミス(Miss)、ミズ(Ms)}
上記のアメリカン同名敬称と使用は同じ。ただし[[イギリス]]およびイギリス連邦諸国ではピリオド(.)をつけない。


・&font(#ff0000){ロード(Lord)、サー(Sir)}
思いっきり簡単に言えば「卿」「殿」「閣下」の英語版。
上位互換、または貴族でなくても偉いならば&font(#ff0000){「エクセレンシー」}がよい。
英米圏内なら&font(#ff0000){「ライトオナラブル」}もあり。
女性ならば&font(#ff0000){「レディ(Lady)」}
例[[「&font(#0000ff){口でクソたれる前と後に“Sir”と言え!}」>ハートマン軍曹]]
 [[「&font(#0000ff){イエス、マイロード}」>セバスチャン・ミカエリス]]


・&font(#ff0000){ハイネス}
思いっきり(ry「殿下」の英g(ry。呼びかけるときは「ユア」、三人称なら「ヒズ/ハー」をつけましょう。
例「イエス、ユアハイネス!」
ギアスではよくあること。


・&font(#ff0000){マジェスティ}
おも(ry「陛下」の(ry。以下同文。


・&font(#ff0000){エミネンス、バティチュード、エクセレンシー}
「座下」「猊下」の(ry
左のほうが強い


・&font(#ff0000){ホーリネス}
「聖下」(ry


・&font(#ff0000){ミックス、マックス(Mx)}
性別を特定しない敬称でミスター、ミズの代わりに用いる。
アニオタ的には[[性別不詳]]キャラや両性キャラ、無性キャラに対しても使える。&font(l){見たことないけど}


#center(){フレンチな敬称}

・&font(#ff0000){ムッシュ(M.)}
男性に対して広く用いられる。ミスターのフランス語版だが、ミスターと違いファーストネームの前にも付けることができる。


・&font(#ff0000){マダム(Mme)}
既婚女性や年長女性、公の場での女性全般に対して用いられる。ミセス、ミズのフランス語版。
既婚未婚問わず、成人女性にはこちらを使う方が良い。未成年の少女でも本人が大人っぽく見られたいのであればこちらで呼んであげるのも構わない。


・&font(#ff0000){マドモアゼル(Mlle)}
未婚女性に対して用いられる。ミスのフランス語版。





まだまだ敬称は沢山存在する。日本語って難しいですね、&font(#0000ff){アニヲタ殿}。

この&font(#ff0000){殿}は実は目下相手の敬称なので、実際はこういった用法は間違いである。
&font(#0000ff){アニヲタ様}が正しい。実際に殿様に使う等もってのほか。
ただ、平安時代は普通に目上用で、鎌倉時代に「&font(#ff0000){様}」が上位として用いられ始め、昭和時代辺りに目下用に変化した。
同じ言葉でも時代によって変わるのである。[[様を付けないと、無条件に首をコキャる紳士様>ディザイアン五聖刃]]もいたりする。



辞典を持ってる紳士方、追記・修正を心よりお待ちしております。

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- 貴様がない…とりあえず元々は普通に「あなた様」という上流言葉だったがなぜかののしり語に  -- 名無しさん  (2018-03-13 09:13:28)
- AKIRAのはむしろ、超能力を得て思い上がってるかつての子分に対する言葉だったような…  -- 名無しさん  (2018-03-13 10:04:18)
- 妖怪ウォッチのコマさんも「オラ、コマさんズラ」って言ってるから「さん」までが名前なのかね  -- 名無しさん  (2019-06-28 18:47:01)
- ↑2貴様は敬称というよりににんし二人称じゃない  -- 名無しさん  (2019-06-28 21:21:39)
- ミズって女性全般ではなく未婚女性への敬称じゃなかったっけ?  -- 名無しさん  (2019-08-11 09:16:40)
- ↑それはミス。ミズは既婚未婚問わない方  -- 名無しさん  (2019-12-27 04:37:42)
- 卿 のところにヴォルデモート卿入れろよww  -- 本の虫  (2024-06-06 22:43:42)
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