右代宮夏妃

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右代宮夏妃 - (2025/05/24 (土) 08:57:05) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2016/05/23 (月) 22:56:50
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&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます

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『[[うみねこの&font(b,red){な}く頃に>うみねこのなく頃に]]』の登場人物。

CV:篠原恵美


蔵臼の妻で、右代宮朱志香の母。
序列は第10位。
非常に厳格でプライドが高く、高潔な態度を崩さない、昭和の貴族ドラマに出てきそうな貴婦人。
右代宮家次期当主である夫の妻として、恥じないように常に厳しく振る舞っている。
大の頭痛持ちで、常にしかめっ面で悩ましい。
そのためか、親族たちにフレンドリーな態度の[[戦人>右代宮戦人]]とはあまり接点がない。

しかし、「血」を第一に考える右代宮一族の中では「配偶者」という立場上、序列は子供たちよりも低いため、
下手に声が大きい分、他親族からは疎ましく思われている。
また、使用人にも人一倍厳しく、特に失敗の多い[[紗音>紗音(うみねこ)]]にはしょっちゅう怒鳴っている。
(そのため、彼女と親しい[[嘉音>嘉音(うみねこ)]]からは憎まれている)
一方で、料理の腕を見込んで採用した[[郷田>郷田俊朗(うみねこ)]]には尊敬されている。

特に夫の妹である[[絵羽>右代宮絵羽/エヴァ・ベアトリーチェ]]とは犬猿の仲で、顔を合わせる度に彼女から嫌味攻撃を食らわされている。
(そしてよく口喧嘩では負け、泣かされている)
これには、彼女が大嫌いだった蔵臼の妻であるに加えて、夏妃の性格が、絵羽がコンプレックスに思っていた「淑やかで自己主張しない女性像」そのものであることにも起因すると思われる。
(絵羽は幼少から、父や兄に女性らしくあれ、当主にはなれないと罵られてきた)

実家は神職で名門の家のお嬢様。
しかし、実家を[[金蔵>右代宮金蔵]]現役時代の右代宮家に没落させられ、自身を次期当主・蔵臼の結婚相手として無理矢理右代宮家に入籍する羽目になってしまう。
要するに典型的な政略結婚。
当初は右代宮家に軟禁状態の自身を憂いていたが、蔵臼の意外な優しさに触れていくうちに彼を愛し、金蔵も尊敬するようになり、
右代宮家への想いを深めて行った。

だが、夏妃の体か、あるいは蔵臼の体か、はたまた偶然かが原因で、長年にわたって子供を宿せない鬱屈した日々を送る。
そうこうしているうちに絵羽は秀吉と婿入り結婚、強引に右代宮家に籍を入れたまま、男子である[[譲治>右代宮譲治]]を出産。
金蔵に「跡継ぎの母親失格」とまで吹き込まれてしまう。
しかし結婚から12年、ようやく一人娘・朱志香を出産した。

朱志香に対しては夫の次の当主夫人として厳しく育てているが、彼女はその環境が原因で鬱屈した反抗心を抱くようになってしまった。
だが、心の底からは母を尊敬している。

蔵臼からはあまり関心がないように振る舞われ寂しさを感じているが、実は典型的な不器用な愛情の裏返し。
金蔵には心から尊敬心を見せているが、当の本人からは…?



以下、各EPの活躍

【[[Episode1>Legend of the golden witch(うみねこ)]]】
ヒロイン級の活躍。
銃を手に、第九の晩まで生き残った。
金蔵の書斎失踪をネタに絵羽と火花を散らし、逆上してあやうく彼女に発砲しかける。
娘をはじめとした子供たちを守ろうと、右代宮家の最後の代表として(使用人たちを追放したが)高潔な態度を崩さなかった。
朱志香からサソリのお守りをもらったお陰で、第一の晩の生贄を逃れ、部屋に血の手形をつけられただけで済んだ。
最後は[[ベアトリーチェ>ベアトリーチェ(うみねこ)]]の手紙に呼び出され、広間にて彼女と一対一の「決闘」を果たす。
…が、敗北し、眉間を撃たれ死亡する。彼女の銃からは煙が出ていた。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){後に、彼女の銃に弾は入っていなかったと判明。}}

【[[Episode2>Turn of the golden witch(うみねこ)]]】
出番は少なめ。
金蔵の愛人の存在に怒りを剥きだしにしていた。
第一の晩で、礼拝堂の密室で臓物を引きずり出され死亡。
死後、譲治たちが彼女の宝物の霊鏡を武器に使うために死体から自室の鍵を持ち出され、第四~六の晩の殺害現場として自室を使われた。
(その際、部屋は滅茶苦茶に荒らされ、化粧台では紗音が死亡していた)

【[[Episode3>Banquet of the golden witch(うみねこ)]]】
親族が第一の晩で生存したためか、比較的自己主張(ヒスっぷり)は少なめ。
他EPよりも、蔵臼を献身的に支える姿が見受けられる。
[[留弗夫>右代宮留弗夫]]の「カモメカモメカチンカチン」のギャグに赤面。何歳?
第八の晩にて、夫と共に、エヴァ・ベアトリーチェの魔法で絞殺。
東屋でサタンの杭が足に刺さった死体で発見される。

【[[Episode4>Alliance of the golden witch(うみねこ)]]】
霧江たちから、「金蔵は既に死亡しており、二人はそれを隠している」と指摘され明らかに動揺し、夫婦揃って追い詰められる。
その夜金蔵の面会の機会を得たが、蔵臼の当主相続取り止めを言い渡されてしまう。
そして第一の晩の生贄に選ばれ、[[シエスタ姉妹近衛兵]]の射撃で真っ先に死亡。
これに対し金蔵「どこまでも運のない女だ」お父様ェ…。




ちなみに、出題編の当初は彼女の犯人説がやや有力で、金蔵の「心には片翼が確かに芽生えている」の台詞は彼女のもう一つの人格が「ベアトリーチェ」ではないか
という説が浮上していた。
(もっとも、EP2以降で活躍が微妙だったためかすぐ立ち消えになったが)


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#center(){&font(red,b){以下、[[Episode5>End of the golden witch(うみねこ)]]以降、および物語の核心の致命的なネタバレ}}
























19年前。彼女は金蔵からあることを言い渡されていた。
彼女の不妊症に業を煮やした金蔵は、孤児院「福音の家」から預かった赤ん坊を次期当主として育てるよう命令。
「女として欠陥があるに違いない」と言い放たれる。


血も繋がっていない子供を、右代宮家の当主に。
「借り腹」として嫁いだ自分。そして女としてのプライド。
それらが全て否定された彼女は願った。



#center(){天使には「私の体に奇跡を」、そして悪魔には…}



#center(){&font(b,red){あの赤ん坊がいなくなってしまえばいいのにって!!}}




ある日。散歩に出かけた夏妃と赤ん坊を抱いた使用人の老女。崖に差し掛かり、使用人が柵にもたれかかる。
気付いたら夏妃は、&bold(){赤ん坊を抱いた使用人を崖下へと突き落としていた。}
その後彼女は怖くなって逃げ帰り、二人の死が事故死として処理され、自分もまた赤ん坊の存在を無意識に忘却していった。
無論、その老使用人の夫には多額の金を渡し、墓前で彼ら夫婦に謝罪した。


だが彼女は知らなかった。その赤ん坊が生きていて、右代宮家に使用人として入ってきたことを。
やがてその使用人が魔女「ベアトリーチェ」として右代宮一族心中計画を実行するということを…。



その使用人「安田紗代」こそ、金蔵とベアトリーチェの娘のベアトリーチェとの間の子供であった。
そして、夏妃が彼女を崖へと突き落としたその瞬間、紗代の体は「&bold(){子供が産めない=恋が出来ない体}」になった。
明言は避けているが、おそらく性器が欠損したためと考えられる。

すなわち、(紗代が最初から女性だった場合)夏妃は何の罪のない子供に、自分と同じ「子供を産めない苦しみ」を一生味合わせたのだ。
事実、彼女はこれが原因で戦人や譲治との恋が絶対に実らないと嘆き、一族心中計画への決意を固めている。

…彼女の不妊に罪はないとはいえ、それが巡り巡って大きな因果となって右代宮家全体を絡めていったとは、まさに皮肉である。

この仕打ちが原因なのか、紗代の殺人計画で、夏妃はロクな目に遭ってなかったりする。
(「頭が弱いからすぐボロを出す」、「泣いて怯えた姿を楽しむのも一興」とのこと。小冊子では蔵臼夫妻が第九の晩まで生き残るボトルメールが登場)



【[[Episode5>End of the golden witch(うみねこ)]]】
上記の「19年前の赤ん坊」の復讐のターゲットにされる。
蔵臼の借金返済のために金蔵の死の隠蔽計画に着手し、幻想の右代宮家の守護者としてのベアトと手を組む。
しかし、探偵・[[ヱリカ>古戸ヱリカ]]の来島、戦人による黄金の発見…とイレギュラーが進み、しまいには19年前捨てた赤ん坊が復讐として殺人事件を起こす。
金蔵の死を隠しつつ追及を逃れながら、19年前の男の脅迫に乗るが、結果殺人事件の第一容疑者としてヱリカに告発。
夫と娘を殺された挙句、夫と息子を殺された絵羽に責められ、ベルン&ヱリカ主従に「金蔵と肉体関係にある」と出まかせを吹き込まれ、「自分を信頼している金蔵は都合のいい妄想」と心の支えまで奪われた。
まさにボロボロ。ベルン「あんたは本当にいじめ甲斐があるわ」
だが、真相に気付いた戦人に戦人犯人説をもって不倫疑惑を払われた。

【[[Episode6>Dawn of the golden witch(うみねこ)]]】
雛ベアトに恋の障害として狙われる。
宝物の霊鏡でベアトを封じようとしたが、ルシファーと戦人の助太刀で(幻想)死亡。
密室状態の自室で狂言死したが、ヱリカに首を斬られ本当に殺される。

【[[Episode7>Requiem of the golden witch(うみねこ)]]】
ベルンが探し出した257万8917分1の確率のカケラで、彼女が赤ん坊を受け入れた世界線が登場。
彼女が育てた赤ん坊は「右代宮理御」として育ち、蔵臼を通り越して次期当主として成長し、彼女も愛情を持って育てた様子。
しかし、理御が当主を継承するのは親族だけでなく蔵臼からも反対されているので、金蔵との板挟みになっている以上かなり苦しい立場なのは変わりない。

ベルンが提示した「真実の世界線」では、親族たちが碑文を解いた中彼女は何もできず、また黄金にがっつく親族たちに反発した。
そして、黄金を巡って絵羽と揉み合いになるうちに、彼女の持っていた銃が暴発し、右目を撃たれ呆気なく死亡する。
皮肉にも、Episode3の娘朱志香の顛末とよく似ていた。

【[[Episode8>Twilight of the golden witch(うみねこ)]]】
黄金郷補正のためか、すっかりヒスさ加減は落ち着き、絵羽とも関係は良好。
ベアトと対面し、彼女への仕打ちを心から謝罪し、ベアトからも「重い十字架を背負わせちまった」と労われ、和解した。
黄金郷では夫にヱリカから庇われていた。








【余談】
幻想勢とニンゲンたちとのバトルシーンが見どころの一つである本作だが、夏妃は幻想勢との戦闘シーンがない上に魔女にもなっていない。(Episode5では「使役」するのみ)
唯一活躍するEpisode1でも、「持っていた銃に弾が入ってなかった」というしょうもないオチがついている。
Episode8では、黄金郷で薙刀を振るっていた。実家が和風だからか。




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- 物語で和服でないのは金蔵が西洋かぶれだったからなのかな  -- 名無しさん  (2016-05-24 12:23:09)
- 彼女の何が不幸かというと社会的地位に相応しい振る舞いはしてるのに能力が絶望的なまでに伴わないところといえる。  -- 名無しさん  (2016-05-25 02:19:09)
- ↑右代宮家の奥様4人組の中ではスペックが一番低いよね…絵羽と霧江は頭いいし仕事もできる、楼座は母親としても社長としてもダメだけどそれなりに男にモテるからコミュ力はある(腕力は無双)けど夏妃はステレオタイプな昭和の女性で自立力が低いから…  -- 名無しさん  (2016-05-25 14:16:18)
- この人と言いうみねこの熟女達はどう見ても(見た目は)20代…!! だがそれがいい  -- 名無しさん  (2016-05-28 08:58:03)
- 見た目がどストライク過ぎるんですわ・・・この人なら40代でも余裕すぎる。あと同じ頭痛持ちとして親近感湧くw  -- 名無しさん  (2016-05-28 13:07:49)
- ベアトリーチェの没デザインのリサイクルだったり郷田と不倫してた初期設定があったり何かと没ネタに関係してる人  -- 名無しさん  (2021-12-10 15:55:38)
- EP5ではあそこまで追い込まれてるけど19年前の赤ん坊には「ごめんなさい」ではなく「許して」と言うだけで謝罪ではないんだよね。結局自分の罪を罪と認められない。ベルンの言う通り、自分の子じゃない子なんて肉塊と一緒、ってことなのかな。  -- 名無しさん  (2022-04-07 12:55:46)
- 楼座も30代社長できてるし少なくとも蔵臼よりは商才ある  -- 名無しさん  (2025-05-04 13:48:34)
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