&font(#6495ED){登録日}:2017/06/23 (金) 17:23:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &color(brown){‥‥吾輩は‥‥} &color(brown){大日本帝国より派遣されたる留学生。その名も‥‥} &color(brown){&b(){夏 目 漱 石 ッ !}} &color(brown){‥‥と申します。}} 『[[大逆転裁判シリーズ]]』の登場人物。 実在する文豪をモデルにした人物だが、ここでは『大逆転裁判』に登場する「夏目漱石」について解説する。 大日本帝国政府から&b(){「英語ヲ研究セヨ」}との命を受け、英国・倫敦へ派遣された留学生。初登場時の年齢は33歳。ちなみに「夏目漱石」は雅号(わかりやすく言えばペンネーム)である。 史実と同じく口髭を生やしているが、前髪が少し縮れている。英国に滞在しているので一応スーツを着用し蝶ネクタイもつけているが、足には靴ではなく下駄を履いている。後、猫背気味。 下宿先では「ワガハイ」という猫を飼っている。この猫は彼が唯一心を許せる友人でもある。&font(l){自身の一人称も「吾輩」なので呼ぶ時がものすごくややこしい} 英文学が専門分野だが、趣味として俳句も嗜んでいる。 専用曲は&b(){「吾輩は無実である」}。&font(l){どことなく切ない気分にさせられる曲名である。} 神経質かつ落ち着きがない性格。 そしてなぜか亡霊の影に怯えており、ガクガク震えては亡霊の気配を感じて後ろを振り返っている。[[某刑事さん>トバイアス・グレグソン(大逆転裁判)]]曰く&b(){「なかなか笑える」}。 基本は何かに怯えてガクガク震えている事が多いが、喜怒哀楽はかなり激しい。ある時には歯茎をむき出しにして怒りを露にしたり、またある時には涙を滝のように流して感激したりしている。 [[四字熟語]]を叫びながら、一文字ずつで奇妙なポーズをするのが癖。しかもやたらキレのある動きをする。そのポーズの中には、あの「夏目漱石の肖像写真」とよく似たものも混じっている。 彼の様子がここまでおかしくなってしまったのは、1年前に大英帝国に来て、それから1週間ほど経った頃の事。 (当然だが)周りには英国人しかいなかったため、皆が自分を見て笑っているのではないかと思うようになり、その被害妄想に囚われて下宿の部屋に引きこもるようになったらしい。 ちなみに周囲からは、普段の彼の行動が挙動不審すぎるため、その身なりも相まって“&b(){怪しい人}”扱いされている。 下宿先の部屋の窓は、当時の英国の税金事情によって全て塞がれており、[[暗い部屋]]の中には彼が集めた様々な本が幾重にも積み重ねられている。 未来の文豪なだけあって本を選ぶセンスは一流で、滅多に人を誉めない[[シャーロック・ホームズ>シャーロック・ホームズ(大逆転裁判)]]をも唸らせた。 論戦をするのが好きであり、よく同じ下宿に住む男性(素性は『大逆2』にて判明)と「[[マクベス]]と[[ハムレット]]どっちが強い?」などの論戦を繰り広げている。 なお、この下宿はなぜかとんでもなく安い値段で貸し出されていた。その理由は、部屋がとてもボロいからではないようだが‥‥? ちなみにこの部屋で寝泊りするようになってから、毎晩のように首を絞められる悪夢にうなされて目覚めるようになったという。部屋の家賃が安い理由と何か関係があるのだろうか? 日本にいた頃に大日本帝国政府から&b(){「英語ヲ研究セヨ」}と命を受ける。 かねてから大英帝国に興味があった事もあり、一大決心をしてそれを引き受けて、はるばる大英帝国の倫敦までやって来た。 しかし、政府からの「英語ヲ研究セヨ」との命があまりに漠然としていたため、大英帝国まで来たものの何をすれば分からず途方に暮れる。 そして、初年度の成果報告では何の成果も挙げられなかったので、白紙のまま成果報告を提出したらしい。 **作中での活躍 &color(red){※ネタバレ注意} ・&bold(){『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』} 第4話「我輩と霧の夜の冒險」に登場。 [[ガリデブ家>ガリデブ夫妻(大逆転裁判)]]に下宿するようになって1週間が経った頃、下宿近くの道を歩いていた時に英国婦人刺傷事件に巻き込まれる。 刺されて倒れた女性を心配して声をかけるも、その女性は死んだようにピクリとも動かなかったので、怖くなった彼はその場から逃げ出し部屋に籠ってしまう。 しかし翌朝、倫敦警視庁に捜査協力を依頼されたホームズの鋭すぎる推理によって住処を突き止められ、部屋に大勢の警官が押し寄せてくる。 その際に頭が真っ白になってしまい、とにかく質問に答えようと「イエス アイ ドゥー」と「アイム ファイン」をひたすら連呼した結果、傷害事件の犯人として逮捕され、裁判にかけられる事となってしまった。 そのためホームズにはいい印象を持っておらず、有罪判決を受けた暁には末代まで彼を呪おうとしていた。ちなみに彼の名前を&b(){「&color(red){アノ}シャーロック・ホームズ」}と間違えて覚えている(どうしてこうなったかは、ホームズの項目を参照)。 見た目が「猫背の怪しい日本人」で、担当検事が死神の異名で知られる[[バロック・バンジークス]]検事であった事もあり、彼の弁護を引き受ける弁護士は誰一人いなかったが、そこに同じ留学生である[[成歩堂龍ノ介]]が現れる。 しかし、この頃の龍ノ介は前回の裁判で“何を信じて戦えばいいか”が分からなくなってしまっており、すぐには漱石の弁護を引き受けようとはしなかった。 漱石も龍ノ介の意思を尊重し、「無理にとは言いますまい」と彼の判断に任せる。しかし2回目の面会の時には&b(){「たった一人でもいいから、吾輩を心の底から信じてくれる輩はいないものか‥‥」}と本心を漏らしていた。 その思いを聞いた龍ノ介は彼を見捨てる事が出来なくなり、ホームズの&bold(){「誰かを信じるという事は自分自身を信じるという事」}との言葉を受けて、彼の無実を信じ再び法廷に立つ事を決意した。 法廷では陪審員の評決によって何度も有罪の危機にさらされるも、龍ノ介が自分の無実を信じて弁護を行った事で見事無罪判決が下される事になる。 ただし、その状況は「&bold(){重くもない先端の欠けたナイフが10m程度の高さから自由落下して、厚い脂肪を貫いて意識不明にした}」というもので、実は「パニクった漱石がナイフを押し込んだ」などと主張されたらかなり怪しかった。 判決を受ける前には、留学生として自分の行いで両国の信頼関係に深刻な打撃を与えてしまった事を詫び、両国の文化の橋渡しとなるべく学究に励む事を誓う。 そして裁判長から「二度とその席(被告席)に立つ事がないように」と言われるのだが‥‥? 裁判が終了した後は、&font(l){死神の呪いから逃げるために}日本へと帰国。飼っていた猫「ワガハイ」は[[アイリス・ワトソン]]が引き取り世話をする事となった。 ただし、別れが惜しかったのかワガハイの子供と思われる子猫を船に持ち込んで船員に取っ捕まっていた。 また、自分のために弁護を行ってくれた龍ノ介の勇姿を見ているうちに、今までの憂鬱な気分が全て吹き飛んだらしく、弁護を引き受けてくれた龍ノ介にもかなり感謝していた。 しかし、物語が進んでいくうちに龍ノ介の呼び方が「ナルホドー留学生代理→留学生代理」と昇華されていき、最終的に「代理」と呼ぶようになっていたが。 DLCでは、同じ頃に独逸に留学していた森鴎外の話題になった時に、自分と違って楽しく留学生活を送っていた鴎外の事をとてもうらやましがっていた。 ・&bold(){『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』} 第1話「弁護少女の覚醒と冒險」と第2話「吾輩と霧の夜の回想」に登場。 第1話では事件の目撃証人として登場。「吾輩は猫である」を絶賛連載中であり、[[記者>豆籾平太]]から密着取材を受けている。また以前より少し態度が大きくなった。 海水浴場にいたためか、ほんのり日に焼けている。 第2話では漱石が留学中の時に遡る。1の第4話で無罪判決を受けた翌日再び下宿で起こった事件に巻き込まれ、無罪判決から僅か&bold(){二日後}に被告席に立つことに。 また、この二つ目の事件はホームズにより公表を禁じられていたが、漱石は「あの探偵の命令を聞く義理などない」とし、レポートとして大学に報告。 結果、その報告を読んだ[[御琴羽悠仁]]教授が仮病を使い、寿沙都は日本に連れ戻されることになった。 **余談 史実の夏目漱石も、1900年に文部省から英語研究のために英国留学するよう命じられ、大英帝国へと渡っている。 また、性格も本作と同様に神経質だったらしく、被害妄想性の神経症も患っていたようである。 そして嘘みたいな話だが、史実の夏目漱石も、留学中の文部省への報告書を白紙のままで送った事があるという。 「ホームズと漱石が出会う」という題材は、実は今作発売以前、古くは1950年代から日本の[[ミステリー]]界などでは度々使用されている。((ホームズが「活躍」した時期と漱石の留学時期が重なることや、漱石の最後の下宿とホームズの「世界一有名な住所」ベイカー街221Bが近いため)) アニヲタ的には、1985年のアニメ[[「名探偵ホームズ」>名探偵ホームズ(アニメ)]]にも漱石をモデルにした「夏目金之助」が登場している。 『[[逆転検事2]]』の第2話「獄中の逆転」では、ある場面で「ワガハイ」という猫が登場する。 しかし、ただ名前が同じだけだと思われるので、漱石の飼っていた「ワガハイ」との関係は多分ない。 前髪が少し縮れたデザインになっているのは、実は''医学者の野口英世と間違えた''という裏話がある。実際に髪型は史実の漱石よりも野口英世の方に近い。 巧舟いわく「1000円札の漱石先生と英世先生のイメージがゴッチャになって…なんだかあんな髪型になった」ということ。 &color(brown){ソーセキ「そこにいたかッ!吾輩の項目を狙う亡霊めッ!」} #center(){&color(brown){&b(){「追 記 修 正 ッ!」}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,9) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 一応、史実に忠実なんだね。2でも出るようだけどどうなるのかな… -- 名無しさん (2017-06-23 17:40:57) - 現実の夏目漱石もこれほどじゃないけど返事だったのかな?元ネタがいて、しかも歴史の人物だから気になってしまう -- 名無しさん (2017-06-23 21:21:06) - 実際の夏目漱石は大学時代の脱糞おもらしをわざわざ文章に残したり抜いた鼻毛を原稿に延々とくっ付けたり、別次元な意味で変人なんだよなあ・・・ -- 名無しさん (2017-09-04 17:21:41) - ↑それは「変人」という「変態」の域だな -- 名無しさん (2017-09-04 17:25:16) - 続編でも巻き込まれ体質っぷりを発揮してしまうのであった -- 名無しさん (2017-09-04 19:45:03) - この人が被告の裁判は今のところ被害者が死亡していない。(関連する事件は除く) -- 名無しさん (2017-09-04 20:00:22) - 因みに引越しを繰り返していたり、留学費が安くて貧乏生活をしてたのも史実だったりする -- 名無しさん (2018-02-22 23:11:51) - 割と被告人の中で一番不幸体質で悪運持ちやな…2の1話は下手したら… -- 名無しさん (2021-02-20 11:50:28) - 白紙の報告書を送り付けたところ本国では「夏目が壊れた!連れ戻せ!」とちょっとした騒ぎになったとか。 -- 名無しさん (2021-06-26 09:53:43) - モーションが長いのはあれだけど手がブルブル震えてるモーションが面白いのと、彼が主役エピソードの一つ2-2が逆転裁判全シリーズ個人的1位2位を争う神回だからモブキャラの中ではペテンシーと同列で一番好き -- 名無しさん (2023-10-11 16:41:08) - 可哀想なんだけど、キャラとしては最高クラスに面白い。 -- 名無しさん (2024-04-16 17:28:10) - たまに猫のポーズをするあざといおじさん -- 名無しさん (2025-06-13 20:28:50) #comment #areaedit(end) }