劇場版 マジンガーZ / INFINITY

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劇場版 マジンガーZ / INFINITY - (2025/10/26 (日) 10:25:38) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2018/02/04 Sun 13:15:11
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 31 分で読めます

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#center{&sizex(6){&bold(){その力は、神にも悪魔にもなれる――――}}}



#center{&bold(){&color(gold){「この世は、存在に値しますか?」}}}



『&bold(){&font(#808080){劇場版 マジンガーZ} / &font(red){INFINITY}}』とはマジンガーシリーズの劇場作品。
永井豪画業50周年の記念作と言うべき映画作品でTVアニメシリーズ『[[マジンガーZ>マジンガーZ(アニメ)]]』の正統続編。
企画は2009年から始まり、2017年1月に発表された。

世界同時期展開ということでマジンガーシリーズが人気なイタリア・フランスで、
2017年秋から冬にかけて公開された(さすがの人気でこの時点で制作費分以上は稼いだらしい)後、2018年1月13日に満を持して日本で劇場公開された。
前日譚の漫画作品として『マジンガーZ インターバルピース』が存在する((同じく映画とのタイアップで展開された漫画には他にも『マジンガーZ アルターイグニッション』があるが、こちらはTVシリーズの前日談とマジンガーZの初陣を新解釈で描いた作品となっており、映画との(内容的な)繋がりはほぼ無い。))。

本作は永井豪氏も言っているようにかなり久々の[[東映アニメーション]]によるマジンガーシリーズ作品となる。
よってキャストが一新された『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』とも違ったキャスティングがなされている。
またテレビアニメ版で[[兜甲児]]を演じた[[石丸博也]]氏と弓さやかを演じた1人である松島みのり氏もゲスト出演している。

監督は志水淳児、脚本は小沢高広(うめ)。
音楽は父・渡辺宙明から受け継いだとも言える渡辺俊幸氏が担当している。


本作の世界観は『[[グレートマジンガー>グレートマジンガー(アニメ)]]』から10年後が舞台となる。
よって仮に『マジンガーZ』の時代を放送当時と同じとすれば1980年代だが((イチナナ式等、2017年を意識したものもあるが。))、光子力による発展でかなり技術は進歩している。
と同時に商店街等の古い形のものも残っており、それが混在するよう描かれている。服装も1980年代と見れば違和感の薄いものも多い。

本作は前知識なしな初心者でも楽しめるようにはなっているが、
本作の脚本担当小沢高広(うめ)氏のアシスタントであるマジンガーシリーズ初心者のたきりょうこ氏が言うように、
『マジンガーZ』第一話(と『グレートマジンガー』第一話)は見ておいた方が良い。後述したOP的にも。
どちらもYouTubeで無料配信中なので予習・復習は容易である。


なお、『[[UFOロボ グレンダイザー>UFOロボ グレンダイザー(アニメ)]]』に関しては語られることはない。
一応、『インターバルピース』はともかく、本編描写だけならグレンダイザーの物語があってもそこまで矛盾する描写はないが、
あくまでマジンガーZの続編作品という方向性に舵を切った作品となっている((あえてグレンダイザーを切り離した理由を挙げるとするのであれば、「マリアという恋愛面での存在」「ベガ星連合軍という地球以外の外宇宙の侵略者の存在」「光子力をテーマにした作品に対して光量子という別の超エネルギーが登場する」「グレンダイザーまでが参加してしまってはバランス的に強過ぎる」点などが挙げられるだろうか。一応「グレンダイザーはフリード星復興のため不在」で大体片付く話であり、「外宇宙の侵略者の否定」についてもギルギルガンやピクドロンが映っているため、映画本編では破綻してしまってはいる。))。
&font(l){こういう時、グレンダイザーが真っ先に割を食うのは今も昔も変わらない。まぁ今回グレートも割を食っているのだが。}

一応OPのフィルムにドラゴノザウルスが映ったり、『[[UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー]]』の出来事が活かされてる場面がある((『インターバルピース』ではDr.ヘルがバードスの杖でマジンガーZに干渉したことからと思われる描写がある。))。
&font(l){あれ?じゃあ[[ゲッターロボ>ゲッターロボG(機体)]]もいることにならないか?}

公式書籍『魔神伝説の書』によると、スタッフ的には『INFINITY』の世界におけるグレンダイザーの存在を決して否定するつもりはなく、
「作中で存在を示唆したら『映画に出るのか?』と無駄に期待させてしまう」という理由であえて映画作中で語らなかったとのこと。
『インターバルピース』での描写もその面が強調されているとみれば問題はないと思われる。

#openclose(show=真相?(信憑性不明の話題なので注意)){
助監督のなかの☆陽氏は、『INFINITY』にてグレンダイザーの話題に一切触れなかった理由として、
自身のSNSにて&bold(){そもそもグレンダイザーを出してはいけない}という指示が上からあった事を言及している。
なかの氏としてはダイザーを出せなかった事が無念だったらしく「(グレンダイザーは)&bold(){いますよ。いないはずがない}」「グレンダイザー要素を映画に出してはいけない理由は自分には全く理解できませんでした(笑)」と語っており、次回作がもしあるならその問題は解消する旨を表明している。

とはいえ、そもそも上の人間がそういう指示を出した理由を、先の書籍でも述べられた「視聴者を無駄に期待させないため」と解釈する事は十分成り立つため、実際の事情は不明瞭と言える。
}


脚本を務めた小沢高広氏による小説版も存在。
こちらはプロット段階でカットされた脚本や、脚本完成後にコンテ段階で加えられたシーンなどを含めて再構成されており、
『インターバルピース』の描写も挿入されるなど、映画本編の補完的な内容としても見どころが多い。
用語が若干TVシリーズや映画本編と違う部分もあるが、物語を楽しむ上では気にならなければ問題ない程度である。


映像ソフトは2018年8月8日にBlu-ray並びにDVDがリリースされた。
Blu-rayは通常版のほか初回限定生産盤があり、数々の豪華特典に加え、
小沢高広氏による兜シローを主役とした描き下ろし小説『汝は、汝の道を歩め。世人をして語るにまかせよ』がブックレットに収録されている。



#openclose(show=●目次){
#contents()
}


*あらすじ
かつて世界征服を目論む悪の天才科学者Dr.ヘルや復活した[[ミケーネ帝国]]&font(l){、宇宙からやってきたベガ星連合軍}の侵略によって滅亡の危機に瀕した人類。

しかし「マジンガーZ」を操る兜甲児、「グレートマジンガー」を操る剣鉄也、&font(l){「グレンダイザー」を操るデューク・フリード、}
そしてその仲間の活躍により、平和な時を取り戻していた。

そして世紀の戦いから10年――――

パイロットを離れ科学者となっていた兜甲児はある日、
[[富士山]]地中に埋まった超巨大遺跡にして第三の魔神インフィニティと、そこから現れた謎の生命体リサに遭遇する。

そして、時を同じくして謎の復活を遂げたDr.ヘルは無限の可能性を秘めるインフィニティで、かつての野望を完遂しようとしていた。

インターバルピースを経て絶体絶命の状況の中、伝説のパイロットがマジンガーZと共に再び立ち上がる。


*登場人物
&bold(){[[兜甲児]]}
CV:[[森久保祥太郎]]
ご存知、『[[マジンガーZ>マジンガーZ(アニメ)]]』の主人公。
本作では『グレートマジンガー』から10年後なので28歳となっており、父や祖父の後を継ぎ研究者となっている。

『インターバルピース』の一件後、長らく実戦には出ていないが、マジンガーで世界を救った英雄として名前は知れ渡っている。
しかし、魂に宿るその正義感と闘志&font(l){あとスケベっぷり}はいまだ健在であり、復活したDr.ヘルの脅威に対抗するために前線に復帰する。
前線から退いたもののイチナナ式で出撃した際はなんなく機械獣を撃破し友軍支援をする等、腕は全く衰えていない。

担当声優の森久保氏は、TV版兜甲児の役を務めた石丸博也氏の雰囲気で演じられるキャスティングとして抜擢された。
近年の[[ジャッキー・チェン]]や『[[マジンカイザー>マジンカイザー(OVA)]]』での兜甲児の声ではなく、『マジンガーZ』当時の石丸博也氏の雰囲気が求められたとのこと。
また、この縁で後に2022年の舞台『立て!マジンガーZ!!』の千秋楽にも出演している。


&bold(){弓さやか}
CV:[[茅野愛衣]]
甲児のガールフレンド。
かつては甲児と同じく、パイロットとして活躍しており、甲児とともに一時アメリカへ留学していた。
その後、父の弦之助の意思を継ぎ新光子力研究所所長を務めることになる。&font(l){ミニスカワンピース戦闘服を着こなすアラサー所長。}
甲児との仲は周囲公認になっているのだが、あまり発展しておらずヤキモキしている。

政界に入った父との立場の差から来る軋轢、甲児への思慕と裏腹に距離が詰まる事無く過ぎていく時間への焦り、
甲児とマジンガーをお飾りとして祭り上げようとする人々への嫌悪などが重なってなにかと眉間に皺が寄りがち。
一度は甲児と別れることも考えていたほどだったが、甲児が決意を決めたらそれを「惚れた弱み」と全力で支える彼女はやはりシリーズのヒロインであった。
決意を固めた甲児から[[「戦いが終わったら話したい事がある」>死亡フラグ]]と告げられるが……&font(l){即座にその[[死亡フラグ]]をへし折りにかかろうとする。}

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){なお、隣接次元で甲児が見た可能性ではジュンの出産以前に甲児と結婚し、リサが甲児とさやかの娘になっていた。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){…なのだが、隣接次元での時系列が本編の次元と同じだった場合、&bold(){リサが本編次元と大差ない外見で学生服を着ていた}ことから、&bold(){せめて『マジンガーZ』時点でさやかはリサを生んでいないと噛み合わなくなる}。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){それでも外見年齢的に厳しいことや、甲児・さやか共に相当マズい事をやらかしていたことになるので、多分ジュンの出産が本編の次元から大幅に遅れていたのだろう。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){本編次元でも決戦の後、鉄也夫婦やシロー、ボス達のいる前で甲児から&bold(){「子供を作ろう」}という時間とエチケットを考えないプロポーズを受け、ぼかされてはいるが無事甲児と結婚し、リサが生まれたものと思われる。}}

担当声優の茅野氏は、TVシリーズには縛られず「今回のさやか」を演じられるキャスティングとして採用されている。


&bold(){リサ}
CV:[[上坂すみれ]]
本作[[オリジナルキャラクター]]。
謎の巨大遺跡インフィニティから出現した人型アンドロイド。
最初に起動させた兜甲児をマスターと設定したため、彼を「&font(l){主人}ご主人様」と呼ぶ。
ちなみに初登場時は&font(#f09199){全裸}。小説版では、出現した際に甲児の手が、暖かく柔らかい彼女の胸部に触れてしまった。
名前は、のっそり博士とせわし博士が「&font(b,red){L}ARGE &font(b,red){I}NTELLIGENCE &font(b,red){S}YSTEM &font(b,red){A}GENTS」の頭文字から取って名付けたもの。

アンドロイドではあるが全身の91%が生体パーツでできており、食事も可能で感情豊か。[[ロボット]]だしマシーンだが涙も流すし言葉も喋る。
アンドロイドというよりサイボーグにイメージは近いが、「自分は少女らしい心を持っている」「そういうプログラムが私にはある」と自覚している、
感情は激しいのに出てくる言葉は理路整然としたものになってしまうなどアンドロイドらしさも存在している。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){甲児との関係はほぼ父娘。誰もがさやかに対する今回のライバル的立ち位置と思った(実際序盤はそれらしき場面もある)だろうが、むしろ甲児とさやかの関係を心配して涙するめっちゃいい子。}}

なお、格闘性能も高く、ブロッケン伯爵には「ガミアQのコピーか」と言われたが、オリジナルだと返している((実はパンフレットでも明記されているようにガミアQはTVシリーズには諸事情で未登場なのだが、団龍彦の小説『スーパーロボット大戦』などTVシリーズの世界観でも登場をしていたとする作品は多いため、本作世界観でもガミアQは存在していたのだろう。もしくは平行世界のDr.ヘル説が正しければ、ブロッケン伯爵も平行世界の人物であり、そちらではガミアQが登場していた…ともとることができる。))。
ニンジャムービーで学んだ畳返し(鉄の床を踏み抜いて盾代わりにする)をしたり、手のひらの通信コネクタを利用した目眩ましを使用する。

ブロッケン伯爵から手を突き出す姿勢を[[ロケットパンチ]]と勘違いされるが、
本人は「機械じゃないんですから、腕が飛んだりしたら危ないじゃないですか!」と返している。
&font(l){目眩ましを受けたブロッケン伯爵「今のままでも十分危ないだろ!」}

インフィニティに関わる重要なカギを握っているようだが……。

終盤では複座となったホバーパイルダーに搭乗する。&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){小説版ではこれは後述するDr.ヘルからの干渉をリサが防ぐためとされる。}}
劇場版では私服そのままだったが、小説版では甲児のパイロットスーツと色違いの青を基調としたスーツを着用する。
ちなみに、グレンダイザー作中内でTFOやグレートマジンガーを操縦する際に着用していた甲児のパイロットスーツの色も青色である。

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){終盤、マジンガーZを光子力の力を使ってアシストするが、インフィニティの心臓部であった事に加え膨大なエネルギー変換による無理がたたって消滅してしまう。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){最終的には隣接次元で甲児が見た可能性のように、甲児とさやかの娘として転生したことが示唆されており、}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){両親に連れられた幼い彼女の『マジンガーZ』の鼻歌で物語は幕を閉じる。}}

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){エピローグで結婚式場の屋根に腰掛けてる姿が一瞬映るので見落とした人はもう一度観てみよう。}}

なお、中の人は[[原作版デビルマン>デビルマン(漫画)]]にハマってマジンガーZの漫画版を購入した事もあるらしく、本作でマジンガーZに乗れた事が嬉しかったとのこと。
そして&bold(){『グレンダイザーU』ではまさかの弓さやか役に大抜擢された}。


&bold(){[[剣鉄也]]}
CV:[[関俊彦]]
ご存知、[[戦闘のプロ]]。
ミケーネ(及びおそらくドラゴノザウルス)との戦いの後は統合軍にグレートマジンガーパイロットとして転属し、地球の平和を守っている。
『グレートマジンガー』の最終決戦ではボロボロになり再起すら危ぶまれていた状態だったので、無事の復帰に喜んだファンも多かった。
なお小説版でさらっと描写されたところによると階級は&b(){大佐}((『スーパーロボット大戦T』及び『スーパーロボット大戦30』では宇宙世紀ガンダムシリーズにおける地球連邦軍の設定との兼ね合いか、前者では「大尉」、後者では「中尉」となっている。))。すげえ。
本作での甲児との呼び名は「甲児」「鉄也」と呼び捨て。経緯は『インターバルピース』にて。

体が資本なのに昼食がきつねうどんとおにぎりで満足(甲児はライス特盛りの定食。きんぴらもマシマシ)、
白髪を見つけて落ち込むなど順調におっさん化が進んでいる模様。&font(l){[[小学生にオッサンと呼ばれて落ち込む鉄也>スーパーロボット大戦MX]]を思い出した視聴者もいたかもしれない。}
ちなみに『インターバルピース』では喫煙者。
ジュンと結婚後、&b(){「昔ながらの商店街があって、近くに顔なじみがたくさんできて、家族で平和に暮らしたい」}という本人の希望で下町のアパートで暮らしている。
冒頭、テキサスでの交戦任務中にグレートマジンガーごと失踪したと言われているが……。

余談だが、関氏はマジンガーシリーズでは&font(l){黒歴史の}CDドラマ『マジンカイザー傳』の柴田荘司役以来の参加となる。
また、『[[スーパーロボット大戦V]]』で真マジンガーの[[剣鉄也]]が登場した際に、
オリジナルの戦闘台詞で「チリ一つ残らず消滅させてやる!」とどこぞの[[冥王>木原マサキ]]のような台詞(実はこちらもスパロボオリジナル)を言っていたが、
上述したように今作では実際にその冥王と同じ声になっていたため、一部で話題となった。


&bold(){炎ジュン}
CV:[[小清水亜美]]
鉄也と共にパイロットとして英才教育を受けて育った元孤児。
先の戦いでは愛機ビューナスAを操り、数々の戦果を収めた。現在は統合軍の[[テストパイロット]]で中尉。
戦いの後鉄也と結ばれ、現在は彼との子をその体に宿している。

長らく戦場の人だった彼女も一線を引き、最近L○NEを覚えた模様。
誤送信・誤変換てんこもりの履歴はおかん味に溢れている。

剣鉄也の危機に切羽詰まってビューナスAに無断搭乗して戦おうとするが……
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){お腹がつかえてフットペダルが踏めず、断念。お腹の子がジュンを護ったのだ、とはさやかの談。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){甲児が最後の出撃に出たタイミングで出産を迎え、決着後に無事子供が生まれていた。隣接次元では鉄也はジュンの出産にギリギリ間に合ったとのことだが、こっちでは鉄也が間に合ったのかは不明。}}

「子供」という概念をリサに深く刻み込んだ陰の功労者。


&bold(){兜シロー}
CV:[[花江夏樹]]
兜甲児の実の弟。
やんちゃな性格で人類存亡を賭けた10年前の戦いではまだ幼かったが、
グレートでのロボットJr.への搭乗経験もあってか、現在は統合軍三番隊の小隊長を務めるまでに成長、その操縦技術は兄たちに劣らない。メットも特注で&b(){「参」}の筆文字風ペイントが施されている。
見た目も芋くさかった幼少の面影を感じさせない[[イケメン]]になっているがやんちゃな部分は健在で見え隠れしている。
唯一の肉親である甲児、共に戦った兄貴分の鉄也を心底慕い、その背中を追い続けている。

Blu-rayの特典小説『汝は、汝の道を歩め。世人をして語るにまかせよ』では彼にスポットが当てられ、
甲児や鉄也の後姿を追いながらも「自分のマジンガー」を求めて統合軍に参加するまでに至った経緯が描かれた。
ここで描かれたイチナナ式に対する思い入れは、後述する外部出演作の『スパロボ30』でも要素が拾われている。

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){最終決戦時は甲児がマジンガーZで出撃したことに驚いていたが、その後Zと地獄大元帥が戦闘している間にイチナナ式でインフィニティの頭部まで駆けつけ、鉄也を救出する。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){さらっと流されているが、甲児はインフィニティの攻撃を受けないように死角を掻い潜ってインフィニティの頭部に辿り着いている事を考えると}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){そのまま空から駆けつけたであろうシローは甲児がヘルを引き付けていたとはいえ相当綱渡りな事をしていたことになる。}}


&bold(){ボス}
CV:[[高木渉>高木渉(声優)]]
兜甲児の旧友にして元ボスボロットメインパイロット。
現在は「ぼすらーめん」という[[ラーメン]]屋を営む。
本作でもボスボロットとともに大活躍する。
社会に出て10年という時を経た彼は生来の侠気と愛嬌に思慮深さが加わり、頼れる男としての面がより表面に出てきている。

彼も当然(『インターバルピース』等で何度か操縦はしているとはいえ)10年のブランクがある筈だが、
マジンガーファミリーの一員として躊躇いなく機械獣の大軍団に立ち向かう姿はコメディリリーフという枠に留まらない魅力がある。

監督の志水淳児氏曰く、キャスティングは最初から高木氏にオファーする考えだったとのこと((オーディション自体は行われたようで、[[杉田智和]]氏がボス役のオーディションを受けた事を明言している。なお、その杉田氏は「どうせ高木さん辺りがやるよ」とズバリ的中させていたそうな。))。
ボスは体格は良いが太ったキャラではないため、彼に合わせた声質が求められたそうだ。


&bold(){ムチャ}
CV:[[山口勝平]]
&bold(){ヌケ}
CV:菊池正美
元ボスボロット・コパイロット。現在は「ぼすらーめん」で従業員をしている。

『インターバルピース』ではボスと別れて就職していたが、
そこは&b(){パワハラ上等、ピンハネ上等、安全管理体制皆無の超絶ブラック企業}だったこともあり、なんやかんやで元鞘に戻った。
デザイン段階でヌケはイケメンになる可能性もあったが、&b(){骨格自体変わってたので}あえなく没。
ちなみにムチャの方はだいぶイケメンになっている。

実は山口勝平氏は『CBキャラ 永井豪ワールド』にて兜甲児役だったため、
本作では『真マジンガー』の赤羽根健治氏(と『マジンガーZIP!』の光嶋誠氏)以外の兜甲児声優がちゃっかり揃っていることになる。


&bold(){弓弦之助}
CV:森田順平
元・光子力研究所所長で弓さやかの実父。
『インターバルピース』で「政治の世界で戦うため」政界に進出、本作では日本国首相を務める。
ちなみに漫画版や真マジンガーでは「弓&b(){弥}之助」だったが、本作はアニメ準拠の「&b(){弦}之助」。


&bold(){のっそり博士}
CV:[[島田敏]]
&bold(){せわし博士}
CV:[[塩屋浩三]]
ご存知三博士。もりもり博士は遺影で登場。
本作でもその脅威の技術力を発揮して、ボスたちとともに甲児をサポートする。
極秘裏のマジンガーZ&光子力研究所の再稼働プロジェクトに際し「&bold(){全世界公開前提のお上品な研究なんぞつまらん}(意訳)」と
喜々として語るあたりは流石のダイナミック科学者である。


&bold(){マジンガールズ}
CV:[[田所あずさ]](オレンジ)、[[伊藤美来]](グリーン)、ゆいP(ピンク)、オカリナ(ブルー)
またの名を豪ちゃんガールズ(大嘘)。どことなくキューティーハニーっぽいかも。&font(l){まさか実はサイボーグやアンドロイド?}
永井豪作品おなじみ趣味全開のぼんきゅっぼんな見た目の統合軍が誇る戦うアイドル4人組グループ。
その美貌で甲児のみならずボスたちやのっそり博士やせわし博士など[[日本国]]中をメロメロにする比類なき魅力の持ち主。

しかし見た目とはウラハラに愛機であるビューナスAを乗りこなす名パイロットチームでもある。
ビューナスAに弱い印象がある人はその性能を見直すのではないだろうか。

なお、ゆいPとオカリナはお笑いコンビ「おかずクラブ」。
演技に問題はなく、むしろ非常に色っぽいのだが……知らない人は検索しない方がある意味幸せかもしれない。


&bold(){みさと}
CV:[[植田佳奈]]
&bold(){みさとの娘}
CV:[[本渡楓]]
TVシリーズで登場したボスの遠縁。ボス曰く「父親の祖父の祖母のおじの[[いとこ]]」。
かつては兜家に家政婦として雇われていたが、現在は子供と2人暮らしだそう。ボスの言うようにいろいろあったらしい。

小説版では「ぼすらーめん」に訪れてたのは彼女達親子ではなく一般の客となっており、みさと本人は別の場面で登場する。
&font(l){無事に家庭を築いている彼女の姿を見て胸を撫で下ろした[[桜多吾作版グレート>グレートマジンガー(桜多吾作版)]]の読者も多いだろう。}

みさと役の植田氏は、『[[鋼鉄神ジーグ]]』のヒロイン・珠城つばき役以来にダイナミック作品の参加を果たしている。
本編のクライマックスでは、みさとの家でボスボロットのおもちゃだけでなく[[とある女性型ロボット>ダイアナンA]]のぬいぐるみも置かれているのでそちらもチェックされたし。


&bold(){光子力研究所及び科学要塞研究所職員}
TVアニメシリーズ『マジンガーZ』や『グレートマジンガー』でお馴染みの職員達。
インフィニティの調査をしてるシーン等で登場しており、興味があれば探してみると良いだろう。
小説版では戦いを終えた後、心にぽっかりと穴が開いた面々が多かったらしく、旧光子力研究所のメンバーのほとんどはすでに引退していたそう。


&bold(){Dr.ヘル}
CV:[[石塚運昇]]
ご存知、悪の天才科学者。
『グレートマジンガー』最終決戦時に無敵要塞デモニカと共に爆死したはずだが、謎の復活を遂げる。
小説版では若き日に「ゴラーゴン」について論文を書いており、当時の学会では異端視されたものの、
せわし博士に勧められて読んだ甲児は「紛れもなく天才」と&b(){ヘルのものだと知った上で大絶賛していた}。

本作では&font(l){今や[[この人たちみたいな目的がない限り>メガトロン/ガルバトロン(G1)]]どこにメリットがあるかわからない}世界征服の真の目的が明かされる。
&font(l){原作世界観の彼なのでさすがに「漢ならば世界征服こそ夢!」ではなかった}

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){今回Dr.ヘルらが復活した理由について明確な答えは出されていないが、}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){作中では仮説の一つとして「光子力の集中的な利用により次元が歪み、その影響で復活したのではないか」という意見が出ている。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){それを受けてか、スーパーロボット大戦シリーズのプロデューサーとして知られる[[&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){寺田貴信}}>寺田貴信]]氏は、}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){本作プロデューサーの金丸裕氏との対談の中で「&bold(){並行世界からやって来た「別のDr.ヘル」なんじゃないか}」と解釈したとコメントしている。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){スパロボ30ではこの説を踏襲して、マジンガーとの最終決戦を挑まなかった世界のDr.ヘルということになっている。}}

石塚運昇氏が2018年に急逝したこともあり、スパロボでの声優は谷昌樹氏が代役を務めている。
なお、谷氏はDr.ヘル以外にも[[過去に石塚氏が担当したキャラ>カイム(デビルマン)]]の代役を担当している。


&bold(){[[あしゅら男爵]]}
CV:宮迫博之(男)、[[朴璐美]](女)
ご存知、マジンガーシリーズの敵役にして名物キャラなDr.ヘル一派の幹部。
TVシリーズでマジンガーZに敗れ、死亡したはずの[[あしゅら男爵]]本人であり、突如としてDr.ヘル、ブロッケン伯爵共々復活を遂げる。
今回の乗機はジェットファイヤーP1と機械獣あしゅら男爵の2つをモチーフにした新機械獣「アシュラーP1」。

展開が展開だったので、非常に残念ながら「お許し下さいDr.ヘル!」のセリフはない。
だが誰よりも先にDr.ヘルの真意に気づいていた。

言うまでもなく宮迫氏は本業声優ではないが、『スパロボT』ではオリジナルキャストで出演している。
……が、色々あったため次作『スパロボ30』では[[竹内良太]]氏に変更された。


&bold(){ブロッケン伯爵}
CV:[[藤原啓治]](アニメーション映画では今作が復帰作)
同じく突如復活した&font(l){[[ラグビーしようぜ!お前ボールな!>やりすぎのウォークライ]]}元ドイツ軍の鬼将校なサイボーグ。
本作でも頭の扱いは雑。ちなみにモノクルではなく義眼なのは作画班への負担を考えた配慮。
中の人の復帰作の一つなのもあってかもの凄いテンションが高い。


&bold(){山岸}
CV:田中亮一
&bold(){袋小路}
CV:尾形雅宏
「ぼすらーめん」の常連らしき二人組。永井豪ファンならおなじみ『ハレンチ学園』の二人である。
山岸は&font(l){中の人が[[デビルマン>デビルマン(テレビアニメ版)]]なのもあってか}兜甲児の目の前で彼の事を「役立たず」「過去の人」と批判を繰り広げた。&font(l){さすがに[[「俺が兜甲児ならDr.ヘルを空から攻めるね」>マジンガーZ対デビルマン(映画)]]とは言わなかったが}

ちなみに田中亮一氏は映画『[[マジンガーZ対暗黒大将軍>マジンガーZ対暗黒大将軍(映画)]]』での剣鉄也役でもある(TVシリーズでは野田圭一氏になったのは周知の通り)。


&bold(){統合軍司令}
CV:[[石丸博也]]
ゲスト枠その1。
Dr.ヘルの侵攻に際して統合軍の艦隊を率いる司令官で、実直な人物。
かつて人類を滅亡の淵から救い出した兜甲児を尊敬している。
小説版によれば本名は&bold(){アキラ・キャンベル}。&font(l){声は兜甲児なのに、名前は不動明}

担当声優はご存知、TVシリーズや『[[マジンカイザー>マジンカイザー(OVA)]]』で甲児役を務めた石丸博也氏で出番も多い。
キャラクターデザイン上でも「石丸氏が演じるかもしれない(デザイン時はまだ決定ではなかったそう)ので格好良くデザインした」とコメントされている。


&bold(){列車内アナウンス}
CV:松島みのり
ゲスト枠その2。
松島みのり氏はTVシリーズの弓さやか役。同役の声優としては3人いるうちの二代目だが、
[[スパロボシリーズ>スーパーロボット大戦シリーズ]]では彼女を起用しているため、彼女の声=弓さやかという人も少なくないだろう。


&bold(){作者}
CV:なし
デフォルメキャラの永井先生もオープニングにワンカットだけ出演。
後述する『思い出のK君』仕様のマジンガーZを駆って公道をかっ飛ばしていた。


*用語
&bold(){[[光子力>光子力エネルギー]]}
ジャパニウム鉱石を超合金Zに精錬する際に抽出されるエネルギー。
本作では完全無公害で驚異的なエネルギーを誇るこのエネルギーによって、復興を成し遂げている。
現在、全世界に光子力プラントが造られて、全エネルギーの半分以上を光子力が賄っている。

小説版では、プラント内での光子力兵器の使用は光子力の連鎖反応による誘爆の可能性があるとされ、法律で禁じられている。
例えばテキサスプラントでの戦闘は、サンダーブレークとブレストバーンの使用許可が下りず、
グレートやイチナナ式は光子力兵器よりも低威力な物理兵器のみでの戦闘を行うことになった。


&bold(){光子力ネットワーク}
[[光子力エネルギー]]をプラントから各地に送受信するための機構。
これによって世界中が光子力で繋がっているのが本作の世界で、クライマックスのキーとなる。


&bold(){[[ミケーネ帝国]]}
[[ミケーネ帝国]]の皆さんはOPに一枚絵で登場するのみ((劇場版シリーズに登場したギルギルガン、ピクドロン、ドラゴノザウルスもこの一枚絵に描かれており、前述した『グレンダイザー』の名残を彷彿とさせる。))。
今回の遺跡はミケーネ帝国のものだということが判明しており、リサもミケーネ帝国の産物である。


&bold(){ゴラーゴン}
世界を作り変えるとも言われる究極兵器。
Dr.ヘルはこれを使うことを目論んでいる。


&bold(){隣接次元}
「TV版マジンガーZ」から連なる本作の世界では無い、「別の可能性の世界」を指す言葉。
平行世界というより様々なIFが詰まった可能性と言う感じで、[[世界線>世界線(STEINS;GATE)]]とかの方がニュアンスが近いかもしれない。
&font(l){シロー「さっぱりわからん!」}
&font(l){[[ZERO様>マジンガーZERO(機体)]]「呼んだ?」}帰ってください。
リサによってビジュアル化された際には「喜」「明」など漢字が書かれたキューブが浮かぶオレンジ色の空間となっていた。
なお、漢字なのはメタ的には日本を感じさせるほか外国人受け狙いだそう。


&bold(){新光子力研究所}
新たに設立された光子力研究所。
非常に未来的で大規模なものとなっており、全高は1km以上もある。&font(l){鉄也「こんだけ広くて喫煙所1つしか無いっておかしいだろ」}
ジャパニウム採掘のために[[富士山をえぐり取ってプラントを建造>コードギアス 反逆のルルーシュ]]しており、周辺住民からは反発も根強い。
なおパリンと割れる[[バリア]]は健在。列車の駅も最寄り駅が存在する。


&bold(){旧光子力研究所}
TVシリーズでの光子力研究所。
取り壊しが決定しているようだが……。
なお『決戦!大海獣』で語られた「新科学要塞研究所」は登場しない。


&bold(){マジンガーミュージアム}
『グレートマジンガー』の[[最終回]]で存在を語られ『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』で登場したロボット博物館が、
グレートマジンガー強奪によって破壊されてしまった事で新たに新設したと思われる博物館(上述したように『インターバルピース』では別の描写となっている)。
グレートマジンガーは現役復帰にした事により展示されていないが、役目を終えたマジンガーZやビューナスA、最新鋭機のイチナナ式が展示されている。
ロボット博物館と同じく旧光子力研究所の近くに存在する。


&bold(){ぼすらーめん}
ボスが営むラーメン屋。富士吉田市にある。
店の建物は妙に傾いているが、ラーメンは極上の麺と[[スープ]]でかなり美味しいらしく、リサも絶賛し、
『インターバルピース』で甲児が宣伝したこともあり、評判はいいそうな。ちなみに甲児はその宣伝文によれば週に3回は通っている様子。
&font(l){[[とある作品>スーパーロボット大戦W]]でボスが取った[[ある行動>美味しんぼ]]から「ボス…ラーメン…うっ、頭が」となった視聴者もいたとか。}

メニュー表や『インターバルピース』を見る限り、ラーメン以外にも餃子や炒飯などいろいろあるようだが、
本編では機械獣の被害もあり、材料の問題からラーメンのみの提供となっていた。

後ろ姿しか見えないが、黒鷲のドンや紋次親分などの歴代永井作品キャラがカウンターに座っている姿が確認できる。

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){実は地下にはボスが偶然見つけたらしい旧光子力研究所への通路が繋がっており、非常事態のため電力をボスボロットの動力から&font(l){補給装置で}拝借して使用していた。後半はここから旧光子力研究所へ資材を運んでいる。}}


*登場ロボット
本作では戦闘シーンでは基本的には3DCGとなっているが、
機械獣やボスボロットでは手書きの作画パートもあり、ダブルマジンガーも写真では作画となっている。
3DCGはマジンガーZやグレートマジンガー等ではディティールアップされているが、これはモデルを動かすうえでのスムーズな動きのためだとか((また劇場作品の3DCGがシンプルだと画面サイズの都合上、エフェクトをかけてもチャチくなりやすいという意見もあるので、それも考慮しているのかもしれない。))。
あくまで3D映えの為に追加された要素であるためか、極一部の手描きされたシーンでは旧東映版を思わせるシンプルなデザインになっている。

&bold(){[[マジンガーZ>マジンガーZ(機体)]]}
ご存知、空にそびえ山を砕く「鉄の城」。
『グレートマジンガー』で改修されたもののため、超合金ニューZ製。全高も25mとなっている。
マジンガーミュージアムに飾られていたが、覚醒したインフィニティのブレストファイヤーで稼働することなく溶かされてしまう。
だが、甲児にはまだ秘策があったようで……?
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){実は溶かされたのはレプリカでオリジナル機は旧光子力研究所に眠っていた。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){なんでZだけレプリカがあったのかは不明だが、『インターバルピース』を見る限りではZのブレストファイヤーが(おそらくDr.ヘルの干渉で)暴発しかけたため、マジンガーミュージアムの売り上げも考慮しつつ本物を展示する代わりにレプリカを配置したのかもしれない。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){小説版では過程が明言されており、予備装甲で作ったレプリカが飾られていたとのこと。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){或いは[[&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){あの世界}}>スーパーロボット大戦(小説)]]のような事件があったのだろうか。}}

本作のテーマの一つでもあるため、機械獣相手には無双状態。
ほとんどの技を使用しているためファンは必見だろう。
「ブレストファイヤー」「光子力ビーム」などはもちろんのこと、「ドリルミサイル」「サザンクロスナイフ」などのどちらかといえばマイナーより武器の活躍も光る。

また腹部からの[[ミサイル]]パンチは「それだけの消耗火器をどうやって機体に詰め込んでるの?」という疑問が昔からあり、撃つ度に生成しているという設定があったが
本作では腹部内蔵の超高速3Dプリンターで光子力を材料にミサイルを逐次精製しているという新解釈でアンサーが出されている。
当時も内部に工場があるという設定があったが、まさに漫画に現実が追いついたのだ。
&font(l){しかし光子力3Dプリンターはせわし&のっそり博士の発明であるため、発明以前はどうしていたのかという謎は残った。}

ちなみに本作では法規制や機材スペースの問題などの理由でジェットパイルダーが使用困難だったのもあり、甲児たちは複座型に改造したホバーパイルダーに搭乗。
ジェットは未修復の状態で旧光子力研究所にあり、ホバーパイルダー発進シーンの背景にのみ登場する。
……メタ的にはなかの☆陽助監督が参加した時点で&bold(){何故かCGがホバーパイルダーになっていた}ため、相談の上で何とかジェットパイルダーを出したのだとか。

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){インフィニティとの最終決戦ではリサが光子力を集中させることでインフィニティと同じサイズのマジンガーZに巨大化。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){更にネットワークを通じて世界中の光子力を受け取り、渾身のロケットパンチでヘルとインフィニティを宇宙まで吹き飛ばして撃破した。}}


&bold(){[[グレートマジンガー>グレートマジンガー(機体)]]}
ご存知、涙を流さないし言葉もしゃべらないが、燃える友情と正義の心はわかる「偉大な勇者」。
マジンガーZが主役ということもあり、本作の立ち位置的には『[[マジンガーZ対暗黒大将軍>マジンガーZ対暗黒大将軍(映画)]]』でのマジンガーZといったところ。&font(l){ある意味ヒロイン。}
とはいえ、冒頭から活躍を見せてくれるため『グレートマジンガー』ファンも楽しめるだろう。

『インターバルピース』の一件以降は軍属となり統合軍所属のため、技の使用は[[承認制>ガオガイガー]]。
とはいえタイムラグはあまりないため、音声認識と操作の段階で許可か非許可かを送信している様子。

なお、グレートブースターは光子力プラントへの被害の大きさから使用許可が下りなかった。&font(l){使用許可が下りた場合、どこから飛んでくるんだろう。}
上述したように小説版では更にサンダーブレークとブレストバーンすらも使用不可となっている。

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){インフィニティに囚われていたが甲児とシローに救出され、ブレストファイヤー&ブレストバーンの同時撃ちとイチナナ式シロー機を介したサンダーブレークで地獄大元帥を倒す。}}


&bold(){インフィニティ}
全高:推定600m
富士山中に突如として現れた古代ミケーネの超巨大遺跡。リサはこの魔神から出現した。
まったく計り知れない無限の魔神を、第三の魔神にちなんで「マジンガーインフィニティ」と名付けられる。&font(l){リサはかっこいいからという理由で「イマジンガー」を推していた。}
兜甲児からは「さながらマジンガーが乗るマジンガー」とも言われた。&font(l){[[ダイナミックサーガ>スーパーロボット烈伝]]}

ミケーネ産というだけあって基礎構造解析だけでも今の科学を100年は進化させるほどのテクノロジーが詰め込まれている。
自身も次元を跳躍した攻撃が可能である。

それ以外にも全身から放つ誘導ミサイル、地形ごと街を一つ消し飛ばすブレストファイヤー等強力な武装を持つが、
その真価は隣接次元と現行の次元を入れ替える超兵器ゴラーゴンの起動キーになる事。
言ってみれば自衛のできる[[もしもボックス]]である。

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){地獄大元帥が乗り込む形でマジンガーZに襲いかかり、巨大化したZ相手とも互角に殴り合うが、最後はロケットパンチを顔面に直撃させられ、宇宙空間まで吹き飛ばされて粉砕・大爆発した。}}
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){4DX上映版ではマジンガーをジャイアントスイングで振り回すついでに映画館のシートまで振り回し、視聴者の三半規管にダメージを与えてきた邪悪な魔神でもある。}}


&bold(){[[ボスボロット>ボスボロット(機体)]]}
ご存知、マジンガー皆勤賞のロボット。&font(l){マジンカイザー傳にはいなかったって? 何のことだわさ~?}
本作でももちろん活躍する。

実は電球がLEDにアップグレードされているらしい?

『インターバルピース』では『グレートマジンガー』の時に示唆されたようにマジンガーミュージアムに飾られる予定だったそうだが、現在は旧光子力研究所に置かれている。

&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){やっぱり光子力兵器や光子力エンジンはデフォで積んでいないので、クライマックスの全世界光子力集中シーンで一人だけ出番が無い。せめて光子力ミサイルを持ってきておけば……}}


&bold(){イチナナ式}
統合軍が使うマジンガーの[[量産機]]。
ベースは(小説版にて背中の翼がグレートブースターと命名されていることから)おそらく統合軍所属のグレートマジンガー。
シローが乗るタイプと甲児も乗った一般機カラーがある。
劇中では出撃する際にポッドに収納され射出されるが、&bold(){無防備のまま}で戦場に向かうため運が悪ければ敵にそのまま撃ち落とされる、言うなれば&bold(){飛ぶ棺桶}状態。

さすがに本家本元のマジンガー達と比べるとスペックは低いが、優秀な機体ではあり、
作中では単体で機械獣を撃破する場面があったり、グレートから借りたマジンガーブレードを通してサンダーブレークを放ったり等の活躍を見せていた。
小説版ではシロー機がアシュラーP1とブロッケーンT9に止めを刺す活躍も見せている。

基本的にはマシンガン等の携帯武器で戦うが、グレートタイフーンらしき武装を披露するシーンも。放熱プレート状の胸部パーツからはチャフを放出しミサイルを回避する。
内蔵火器としてはブレストファイヤーが搭載されている他、小説版ではマジンガーブレードもデフォルトで装備されている設定。

10年間操縦桿を握っていない甲児が(小説版では一応出撃前に訓練プログラムを受けていたとはいえ)滞りなく戦闘を行えるあたり、操作系統もグレートやマジンガーZと共通の模様。
小説版によれば補助AIもあるようだがオートマっぽいという理由でパイロットには不評だそう。シローもまた、劇場版本編で「口うるさいアレか」と評するほど。

小説版では「コード616」という自爆機能を内蔵しており、
テキサスプラントでアシュラーP1に捕獲された鉄也の部下が自爆しようとしたが、起爆スイッチを押す直前にコクピットユニットのある頭部を握りつぶされる。
ベースがグレートである事に加えて自爆装置の存在も考えると、元ネタは[[桜多吾作の漫画版>グレートマジンガー(桜多吾作版)]]に登場した量産型グレートなのかもしれない。

戦闘用だけでなく、作業用の機体もある。小説版では作業用機体は「&bold(){イチサン式}」という設定。
Blu-ray特典小説『汝は、汝の道を歩め。世人をして語るにまかせよ』では一世代前の機体である「&bold(){イチロク式}」も登場している。

スパロボでは初登場となった『T』でこそ&bold(){武装が「格闘」「マシンガン」のみ、能力も極めて低水準}というあんまりにも程のある性能でファンを泣かせたが、
次作『30』では武装にマジンガーブレードとブレストファイヤーが追加され、能力も大幅に底上げされるなど扱いが改善された。


&bold(){ビューナスA}
かつて炎ジュンが使用していた機体。
マジンガーミュージアムに飾られているものとマジンガールズが搭乗する色違いの4基のビューナスA軍団が登場。
セクシーアイドル部隊の機体ということもあって&b(){ビューナスもお色気シーンがある}。
性能の高さも相変わらずで、ボスの窮地に駆けつけ連携で機械獣軍団をなぎ払っている。
必殺武装はやはり「[[おっぱいミサイル]]」。地味に技名を叫ばれたのは今回が初。&font(l){というかおっぱいミサイルを叫ぶのはアイドルのキャラ付けとしていいのだろうか}
各自単独で飛行しており、かつてのようにビューナススクランダーがあるかは不明。
また、コクピットがある状態で格納庫に待機している所を見るとクインスターとの合体機能はオミットされた可能性がある。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){マジンガールズ隊見参シーンのアクションがけっこう仮面のおっぴろげ大車輪ではないかと一部で指摘されている}}


&bold(){重戦車Z改(多脚砲台)}
統合軍でも引き続き使用されている重戦車Zを四足歩行に改造したもの。
足はイチナナ式のものとなっている。
ボスボロットとハイタッチするなど今回のコミカル枠でもある。

超合金光積層造型器を内蔵しており、3Dプリンターのように武装を作り出す。
造型器の運用にマンパワーがかかるのか、せわし&のっそり博士の他に研究所スタッフ2~3名が搭乗。
マジンガーシリーズでは屈指の大人数乗りである。

なお小説版では、本機体の超合金光積層造型器を使い数年間放置され経年劣化していたマジンガーZのフレームや装甲など、各部パーツの生産が行われたとされている((プロジェクトは極秘のものであった上、猶予期間も短かった。そのため、材料たるジャパニウム合金等の入手がまず難しく、また入手出来たとしても今度は超合金ニューZ製のパーツとして加工することが困難だったと思われる。この点は小説版でも言及されている。))。
文字通りマジンガーZの再稼働プロジェクトにおける最重要機体でもあった。


&bold(){地獄大元帥}
かつて死後改造されたDr.ヘルの戦闘獣をモデルとした機体。
今回は戦闘機械獣というDr.ヘルの搭乗型ロボットとなっている。&font(l){それって戦闘獣じゃ}
マジンガーZと対決した際、光子力ビームを放った事から光子力で動いていると思われる。

その特殊武装で超合金ニューZ製のマジンガーZを苦しめる。獣魔将軍同様にアイアンカッターを当たる前に粉砕した猛者。
映像作品では地獄大元帥としての闘いはなかったこともあり、今回の決戦には喜んだファンも多い。
主な武装は目からの光子力ビーム、口から放つ突風地獄トルネード、超合金ニューZすら溶かす溶解弾、右手のかぎ爪から放つ光波など。


&bold(){アシュラーP1}
ジェットファイヤーP1と機械獣あしゅら男爵の2つをモチーフにした超機械獣。
左右に分離して挟み込み攻撃を仕掛けることが可能。
グレートを苦しめ終盤の決戦ではブロッケン伯爵共々マジンガーZを迎え撃つ。


&bold(){ブロッケーンT9}
ブロッケン伯爵が搭乗者の頭部分離型の超機械獣。
本作完全オリジナルデザインの機械獣である。
ブロッケン伯爵そのまんまの頭部は兎も角、胴体はどこぞのMSめいた大変シャープに洗練されたデザイン。
胴体が奮う巨大なランスと頭部から放つ怪光線・毒ガスが武器。


&bold(){機械獣軍団}
かつてDr.ヘルがミケーネの遺産から作り上げた戦闘マシーン。
今作ではTVシリーズ並びに劇場作品『[[マジンガーZ対デビルマン>マジンガーZ対デビルマン(映画)]]』のほとんどの機械獣(+新規)が一堂に参戦し((スタッフの共通認識として「バイコング09、ミネルバX、ラインX1、妖機械獣は出さない」という取り決めもあったとのこと。))、統合軍相手に無双する。

出力大幅アップ&超合金ニューZ製ということもあってかマジンガーには無双され返されるが、本作で改めて機械獣の恐ろしさを感じたという意見も多かった様子。

ちなみに新規勢は複数のパーツを組み替えて複数パターンの機体を作成している。
完全にやられ役なので下記のメイン勢より(デザイン&CG作成)労力を減らしてかつバリエーションを増やす工夫となっている。
こちらは後述するスパロボ参戦時にガラダK7の胴体をベースとした機体が「&bold(){ガラセクトV2}」の名義で大量に湧く雑魚枠として登場している。
設定上は頭部・腕部が換装式との事だが、ゲーム中では諸々の都合で一種類しか登場しない上に使用技は斧から放つ「アックスビーム」&bold(){のみ}。
近接で斧を使わないどころか盾持ちなのにシールド防御もできない、哀愁漂う雑魚である。

主な機械獣
-&bold(){ガラダK7}・&bold(){ダブラスM2}:派生作品で扱いが良いことに定評のある第一話チーム。冒頭のテキサスプラント襲撃~富士プラント奪還作戦でそれぞれダブルマジンガーと激突する。
-&bold(){ジャイアンF3}:名前通り巨大な体躯を誇る機械獣。ボスボロットらの陽動部隊を襲撃しボロットを討ち取ったが助っ人に現れた統合軍に撃破される。インフィニティ用光子力プラントの建設シーンが印象的と評判。
-&bold(){ジェイサーJ1}:巨大な三つ首の亀という怪物めいた容姿の機械獣。富士プラント周辺都市を襲撃し、多くの市民の命を奪った。地味に初手のロケットパンチを自身の装甲で弾いている。
-&bold(){ジェノサイダーF9}:ジェットスクランダー初陣の相手となった、全身にミサイルを搭載し自身も爆発物の塊という空飛ぶ機械獣。冒頭でテキサスプラントに自爆特攻を仕掛けていたため、マジンガーと交戦したのは同型の二号機と思われる。
-&bold(){タイターンG9}:ギリシャの彫像のような巨人の姿を持つ機械獣。インフィニティの元へ急ぐマジンガーを襲撃し、機械獣軍団総攻撃の口火を切った。実はアイアンカッター初登場回の相手でもある。
-&bold(){ダムダムL2}:両側に車輪がついた車軸に顔がついた異形の機械獣。地底潜行能力があり、ジェノサイダーF9とのコンビでテキサスプラントを破壊した。どういうわけか作中の機械獣で唯一甲児に「ダムダムめぇ…!」とその名を呼ばれている。本編やマジンカイザーでもそこまで目立つ活躍ではなかったはずなのだが。
-&bold(){デスクロスV9}:十字手裏剣と竹とんぼの合いの子のような&font(l){マジンガーZの携帯武器}機械獣。ジェノサイダーF9ともども空戦能力を活かしマジンガーZを翻弄する…が、やっぱり振り回されて同士討ちに使われる。


*統合軍の兵器
イチナナ式以外にも数多くの軍用艦艇や戦闘機などが登場する。艦名や機体番号は小説版から。

&bold(){ピースメーカー}
統合軍第三艦隊所属の強襲揚陸艦。
フジプラント奪還作戦「タゴノウラ作戦」の旗艦を務めた。
本編の2年前に運用され始めたばかりの艦艇で乗員は3500名。
武装は少ないが、通常の戦闘機や戦闘ヘリコプター以外にもイチナナ式を艦載している。
小説版では、甲児の作戦参加が決定したため、マジンガーZカラーのイチナナ式が用意された。

&bold(){イージス艦}
第3艦隊所属の艦艇でピースメーカーの随伴艦を務める。「カボス」「ブルータス」と呼ばれる艦が小説終盤に登場。
映画の設定資料集では改ズムウォルト級と呼称されている。

&bold(){空母}
「ハテルマ」「イースター」がピースメーカーの両翼を固める。

&bold(){F-37}
統合軍のステルス戦闘機。対艦ミサイルを装備している。

&bold(){戦闘ヘリコプター}
ユーロコプターのティーガーヘリに類似したヘリコプター。対戦車誘導弾、ロケット弾、機関砲を装備している。



*主題歌
[[オープニングテーマ]]
&bold(){「マジンガーZ」(INFINITY version)}
編曲:渡辺俊幸
歌:[[水木一郎]]
本作のためにアニキこと水木氏によって新規録音されたバージョン。
収録の際にはライブバージョンともTV当時とも違う新鮮な息吹が感じられるよう初めて出会った曲のように新鮮な気持ちで臨んだとのこと。
また収録のために大好きなお酒を断ち、食事にも気を使ったそう。

オープニング映像はマジンガーZからグレートマジンガーまでのダイジェストと言った感じのもので、短編漫画『思い出のK君』のマジンガーZも登場する。

[[エンディングテーマ]]
&bold(){「The Last Letter」}
歌:吉川晃司
本作のために書き下ろされたバラードソングで、「兜甲児とマジンガーZが“再会”したらこんな話をするのではないか」がテーマとのこと。



*外部出演
**[[スーパーロボット大戦シリーズ]]
-&bold(){スーパーロボット大戦X-Ω}
[[ソーシャルゲーム]]媒体である本作にて、2018年1月度の期間限定参戦枠としてスパロボシリーズ初参戦。
&bold(){日本公開の3日前}という、歴代登場作品の中でも最速のスパロボ参戦を果たした((本作以前の最速参戦記録を保持していたのは初代『[[スーパーロボット大戦>スーパーロボット大戦(初代)]]』に劇場公開一ヶ月で参戦を果たした『[[機動戦士ガンダムF91]]』。))。
『INFINITY』設定の甲児はTV&OVA版並びに『[[真マジンガーZEROvs暗黒大将軍]]』版とは平行世界の同一人物扱いになっているようで、
同じ扱いの弓さやか共々、同一人物との共闘が可能となっていた。

マジンガーZの[[必殺技]]は映画本編でも使用した「一斉発射」。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){流石に巨大化からのロケットパンチは未実装。}}

期間限定イベント「平和を創った戦士たちへ…」は映画本編の前日談的な内容で、
ゲッターロボ、[[コン・バトラーV>超電磁ロボ コン・バトラーV]]、[[ボルテスV>超電磁マシーン ボルテスV]]、[[ダイモス>闘将ダイモス]]、[[ダルタニアス>未来ロボ ダルタニアス]]、[[ゴッドシグマ>宇宙大帝ゴッドシグマ]]、アルベガスもかつてともに戦ったことになっており、
[[マジンカイザーSKL>マジンカイザーSKL(OVA)]]が新世代の戦士として登場。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){もし映画本編の世界に[[&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){あの}}>海動剣(マジンカイザーSKL)]][[&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){2人}}>真上遼(マジンカイザーSKL)]]がいたら終盤の甲児とヘルの問答は完全に茶番で終わるところであった。2人「戦いたいから戦い!潰したいから潰す!俺達に大義名分などないのさ!」ヘル「」}}

[[ゲッターチーム]]は10年後ということを再現するため[[チェンゲ版>真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日]]、
超電磁組他は外宇宙で活動していたためあまり変わっていないという、漫画『ゴッドバード』を連想させる設定でそのままのデザインで登場した。
なお、『グレンダイザー』は本作にも参戦しているものの、このイベントの世界観では未登場のため、関係は不明。

-&bold(){[[スーパーロボット大戦T]]}
2019年発売の本作において遂に本家スパロボへの初参戦を果たす。
期間限定とはいえスパクロで参戦済みだったため、新作発表の際のトレーラーでは新規参戦作品扱いがされていない(これは『30』のスパクロ参戦組も同様)。
地味にソーシャルゲーム媒体で初参戦を果たした作品が、本家シリーズに登場するのはこれが初。スパクロを含めなくても劇場公開から1年2ヶ月しか経っていない凄まじい参戦の速さである。
また、&bold(){御三家[[始まりの>アムロ・レイ]][[3人>流竜馬]]が全員[[20代後半の>機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]][[ほぼ同い歳>真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日]]}ということに[[感慨を覚えるファン>十年越しの三人(スパロボ)]]もいたとか。
&font(l){なお、原作で承認が下りなかったばっかりに、&bold(){グレートブースターはスパロボでも承認が下りない}事が[[寺田P>寺田貴信]]の口から公表されてしまった。なんてこった}
地味に[[HDリメイク版の初代>スーパーロボット大戦(初代)]]を除いて久しぶりにグレートの[[BGM]]が「マジンガーZ」になる可能性もあったが、限定版で無事原曲版「おれはグレートマジンガー」が収録された。
…げに恐ろしきは原作では全く使われてないのに「ダッシュ!ダッシュ!ダンダンダダン!」と現れるグレートに違和感が全くない事だろう。
「出撃」(TVシリーズの挿入歌「Zのテーマ」のアレンジ)もあるよ!

ちなみに、明確な固有名詞などはボカされているものの、作中でかつて甲児達が『グレンダイザー』の物語を経過したと思われる示唆が所々に挟まれている。
甲児自身の口から&bold(){「地球は以前から異星人と接触していたが、その事は一般には公開されていない」}とも説明されており、原作で『グレンダイザー』関連の用語に触れていない事への説明も付けている。
&font(l){Dr.ヘルの活動は作中世界で超有名なのに、完全に隠蔽できてしまっているベガ星連合軍の侵略ェ…}

-&bold(){[[スーパーロボット大戦30]]}
2021年発売の本作でもマジンガー枠として続投。
今回は『マジンカイザーINFINITISM』名義で、INFINITISM版の&bold(){[[マジンカイザー>マジンカイザー(機体)]]}も登場する。
そして遂に、玩具展開の方で立体化されていた&bold(){グレートブースターの承認が下りる}事となった。もちろん今回も限定版で原曲版「おれはグレートマジンガー」が収録されている。

シナリオ面では『T』以上にキャラクターの深掘りがなされており、「聡明な歴戦の戦士かつ科学者である兄貴分」としての側面がフィーチャーされた甲児に、
特典小説でも描かれた「自分のマジンガー」への想いを持つシロー、「Dr.ヘルがもたらした恐怖の象徴」として世間一般に存在が認知されているあしゅら男爵など、見どころが多い。
また、旧シリーズやαシリーズでは同年代でかつ熱血バカ的役割でよく絡んでいた『[[コン・バトラーV>超電磁ロボ コン・バトラーV]』の葵豹馬や『[[ダンクーガ>超獣機神ダンクーガ]]』の[[藤原忍>藤原忍(超獣機神ダンクーガ)]]が、今作では甲児に対して歳上で目上の人として接するという、古くからのファンから見ると斬新にも思えるシーンもちらほらある。


*余談
評判を受けてか『[[真マジンガーZERO]]』シリーズ作者の余湖裕輝氏による&b(){ホクホク笑顔の[[マジンガーZERO>マジンガーZERO(機体) ]]}のイラストがTwitterで公開された。

&blankimg(守りたいこの笑顔().jpg,width=200,height=283)
#right(){&sizex(2){出典:Twitter https://twitter.com/YOGOYUKI/status/952573177095323649 2018/02/05}}

&bold(){え? 禍々しい笑顔にしか見えない?}



#center{&sizex(6){&bold(){世界消滅の時、魔神 現る。}}}



#center{&sizex(7){&bold(){&font(#ff0000){見届けよ、最後の出撃}}}}





追記・修正は「やっぱり[[ピグマン子爵>ピグマン子爵(マジンガーZ)]]は出なかったか((実はOPのフィルムの中でミケーネ帝国&劇場版の敵キャラの皆様と一緒にいたりする。))」「グレンダイザーェ…」と思った方がお願いします。


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