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バーチャルボーイ - (2025/10/20 (月) 10:36:04) のソース
&font(#ff0000,black){登録日}:2010/01/27 Wed 00:07:34
&font(#ff0000,black){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#ff0000,black){所要時間}:約 4 分で読めます
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#center(){&bold(){&font(#ff0000,black){TVゲームでは表現できない立体感を生み出した!}}}
&bold(){&font(#ff0000,black){バーチャルボーイ}}とは、1995年7月21日に発売された[[任天堂]]のゲーム機。
価格:15,000円。
発売したソフト:19(海外は22)
#openclose(show=CM){
#center(){&bold(){&font(#ff0000,#000000){世界で初めての、完全立体型映像ゲーム機}}}
#center(){&bold(){&font(#ff0000,30){バーチャルボーイ}}}
#center(){&bold(){&font(#ff0000,20){VIRTUAL BOY}}}
#center(){&bold(){&font(#ff0000,#000000){テレビゲームでは味わえない、立体感溢れるソフトが次々登場!}}}
#center(){&bold(){&font(#66cdaa){DUAL DISPLAY}}}
#center(){&bold(){&font(#ffffff,#000000){STEREO SOUND}}}
#center(){&bold(){&font(#66cdaa){GRIP CONTROLLER}}}
#center(){&bold(){&font(#ff0000,#000000,20){マリオズテニス}}}
#center(){&bold(){&font(#ff0000,#000000,20){ギャラクティック・ピンボール}}}
#center(){&bold(){&font(#ff0000,#000000,20){テレロボクサー}}}
#center(){&bold(){&font(#ff0000,#000000){…等が同時発売!!}}}
#center(){&bold(){&font(#ff0000,30){バーチャルボーイ}}}
#center(){&bold(){&font(#ffd700,20){VIRTUAL BOY}}}
#center(){|BGCOLOR(#000000):&font(#ff0000,b){&size(24){7月21日発売}&br()販売店体験キャンペーン実施中}|}
#center(){&bold(){&font(#ff0000,#000000){販売店などでぜひお試しください!!}}}
}
*&bold(){&font(#ff0000,black){概要}}
左と右で独立した映像をつくり、奥行きのある[[立体視]]を再現している。元々はリアリティあるゲームソフトを作る為に、このような構造になったのだろう。
外観は健康診断等に使う器械に見える。据え置き機にしてはテレビに繋ぐ必要がなく、携帯機にしては大掛かりなこの[[ゲーム]]を外でプレイしてたら明らかに不審者扱いされるだろう。
コントローラはグリップ型で、ボタンは十字ボタンと●ボタン2個を左右対称に配置。
モニタをのぞき込む構造上複数人プレイは無理だが、対戦・多人数プレイ用の通信ポートは存在した。
しかし結局、対応ソフトも通信ケーブルも発売されなかった(そのため海外版では通信ポートはなくなっている)。
画面は赤一色。
色数は単色・赤色LEDによる赤~黒の4階調と少ないが、画面の明るさを32段階で調整できる。画面の解像度は384×224。
赤一色の映像は決して見栄えが良いとは言えず、中には『レッドアラーム』や『バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝』などの良作も存在したのだが、
SFCやGB等の同時期機種でもだせる出来なのに何故バーチャルボーイにだしたのか疑問に思える作品が多かった。
即撤退によりバーチャルボーイの機能を生かしたソフトも少なく、DOOMやゴールデンアイ007&footnote(一応同タイトルの作品は開発予定だったのが、64版にも原作にもあまりにもかけ離れた内容だったらしく結局お蔵入りとなった)のようなFPSや女神転生のようなRPGも発売されなかった。
赤一色画面、ソフトのラインナップの問題さえ解決したら今からでも人気がでるかもしれない。
機体も、机の上に置いて固定プレイしないと画面が見辛い為、乾電池が使えるとはいえ携帯するには絶対に向かない。
だが、中には[[ガムテープで顔とバーチャルボーイ本体をくっつけてプレイする強者>The Angry Video Game Nerd]]も存在する。
頭にマウントするには大きすぎる躯体、交差法を用いた立体画像は予想以上に小ぶり、姿勢が制限されるため長時間プレイが辛い、等々、
ストレスばかり募る出来だった。
しかし発売したらこんなにも先見性のあるゲーム機になるとは……。
*&bold(){&font(#ff0000,black){評価}}
ハリウッド映画監督でもあったスティーヴン・スピルバーグは「すごいマシンだけども、カラーだったらもっと良い」と評価している。
また岩田聡からは「ゲームの映像がどんどんリッチになっていったあの時代においては、ちょっと分が悪かったですね」と言われている。
そのほか、宮本茂からは「商品自体が間違っているというよりも、商品の位置づけが間違ってたんじゃないか」と語られている。
曰く、「ぼくの中での位置づけは、あの機械は『おもしろいおもちゃ』」「ゲームのプラットフォームとして考えると失敗((ゲーム機としての方向性で売り出すにはバーチャルボーイは異色で、どちらかと言えばラブテスターやウルトラスコープのような任天堂玩具の路線であるため、まずはおもちゃから始まり、そこからゲームのハードとして自然に広がっていけば一番うれしい形だったとのこと。))」とのこと。
発案者は横井軍平。
のちに任天堂を退社し[[ワンダースワン]]を発案したが、その発売前に不慮の事故で帰らぬ人となった。
ちなみに彼の退社とバーチャルボーイの商業的失敗は特に関係はない。
また商業的失敗と言っても[[枯れた技術の水平思考]]の元造られたバーチャルボーイは低コストでの制作に成功しており、
国内外合わせて100万弱程度の販売台数だったが黒字だったため、任天堂の業績にはほとんど問題はなかった様子。
なお、不評の原因のひとつでもある『赤』い画面、
[[PTA]]や週刊誌を始めとして「目に悪影響与える」と批判を浴びたが、
実はむしろ目には非常に良いとされている(画面に奥行きがあるため目の焦点を頻繁に移動させる必要があるため、鍛えられる)。
15年以上を経て発売された後述のゲーム機にも同じような反響傾向がみられた。
任天堂は今まで僕たちにザッパーや[[スーパースコープ]]、ファミコンロボ、最近のゲームでいうと[[ニンテンドーDS]]や[[Wii]]など様々な先見性溢れるゲームを見せてくれた。
きっとこれからも、僕たちを驚かすようなゲームを発表してくれるだろう。
バーチャルボーイもその一つで、任天堂のゲーム機を振り返る上で欠かせない。
バーチャルボーイも色々な意味ですごいゲーム機なのでプレイ出来る機会があったのなら是非一度は遊んで欲しい。
&font(#ff0000){しかし やつらは あきらめなかった!}
ニンテンドーDSの後続機である、裸眼で3Dゲームが出来る「[[ニンテンドー3DS]]」が、バーチャルボーイから継続して開発されていた((ちなみにこの3Dチャレンジは岩田社長曰く、ゲームボーイアドバンスSPの頃からサンプルがあったという。またゲームキューブにも3D対応の回路が組み込まれている。))。
けっして&font(#ff0000){黒}歴史なんかじゃなかったぜ!
3DSも発売直後こそは震災の影響もあって苦戦したものの、強力なソフトラインナップを揃えてCSゲーム市場が低迷気味の中大きく普及に成功させる。
バーチャルボーイの立体視普及の願いは、長い時を経て達成された訳だ。やったぜ!
ちなみに赤カラーである『&font(#ff0000){フレアレッド}』も発売。益々バーチャルボーイらしさが際立つ。
余談だが、3DSの存在からバーチャルボーイのVC化実現を望む声は多く、任天堂の株主総会でも要求した株主がいた。
これに対する社長の回答から、バーチャルボーイのVC化の可能性は高いといわれたが結局は実現はしなかった。
その後、3DSは長く売れ続けていたものの、目玉機能の3Dは切られる事が多く、(特にコアユーザー)
後期には3D機能等を撤廃したの[[ニンテンドー2DS]]も登場し、3Dはあまり受け入れられなかった。
平成後期には同じような[[ゴーグル]]のVR(ヴァーチャル・リアリティー)も登場し、バーチャルボーイの名が出る事もあった。
SONYもPSVRを発売し、ゲーム業界にはバーチャルボーイの様なゴーグルが多々見られるようになった。
だが、任天堂はVR業界に参入する様子は無く、SONYとは違う道を行くのだろうか。
…と、思っていたら!?
[[Nintendo Switch]]は歴代任天堂ゲーム機の集大成。
やや遅れて「Nintendo Labo Toy-Con 04:VR Kit」の発売により、&bold(){Switch本体に段ボールキットを付けてVRゴーグルにする}という荒業で任天堂がVRに参入。バーチャルボーイの血筋もここで継ぐ形となった。
更にそのちょっと後に発売した「[[ルイージマンション3]]」では[[オヤ・マー博士]]との通信手段に「バーチャルブー」略して「VB」が登場。((「ブー」はテレサの英名「boo」から取っていると思われる))博士は「発売したら大ヒット間違いなし」と盛大な自虐ネタを飛ばしていた。それの画面を覗き込んでるという設定のメニュー画面も赤一色というこだわりっぷりである。
そして、バーチャルボーイは今も&font(#ff0000){任天堂公式サイトでちゃんと紹介されている}。
また、2024年にオープンしたニンテンドーミュージアムでも&font(#ff0000){バーチャルボーイのコントローラーを前面に出しつつちゃんと展示されている}。
*&bold(){&font(#ff0000,black){復活}}
2025年には[[Nintendo Classics]]にてバーチャルボーイの&color(#ff0000){初移植・配信}をすることが発表された。
[[Nintendo Switch Online]]の追加パック限定で遊ぶことができるが、遊ぶには本機体を模したアタッチメント(もしくは簡易版のペーパーモデル)を別途購入する必要がある。プレイする時はSwitchのディスプレイを差し込んで使う。このため、Switch Liteでは遊ぶことができない。
ソフトは何と&bold(){15本}収録…&bold(){発売された全作品の約68%を収録}するという太っ腹ぶり。&s(){もっともVBソフトは海外でのみ発売されたソフトを含めても22本しか出てないんですがね!}
そう…このハードは&font(#ff0000){&bold(){決して黒歴史ではない。}}
受け入れられなかったとはいえ、しかし後世に大きな影響を与えた、&bold(){&color(#F54738){偉大な任天堂ハードの一つ}}であるのだ…
#center(){
&bold(){&font(#ff0000,black){IMPORTANT:}}
&bold(){&font(#ff0000,black){Read ridomi and editing rules}}
&bold(){&font(#ff0000,black){before postscript correction}}
&bold(){&font(#ff0000,black){じゅうよう:}}
&bold(){&font(#ff0000,black){ついきしゅうせいを はじめるまえに りどみ および}}
&bold(){&font(#ff0000,black){へんしゅうじのルールを かならずよんでください}}
}
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- 幼稚園の頃に何故かホームセンターにあったのを試遊した記憶がある。確かソフトはワリオだったかな。 -- 名無しさん (2014-05-10 00:53:26)
- 幼い頃やりたかったけど親が買ってくれなく、試遊台も必ず誰かが占領していた。 気がついたら一回もやらずに終了してたな… -- 名無しさん (2014-05-10 01:03:25)
- つーかバーチャルボーイがネタなのは売れなかったからじゃなくて下手に売れて黒字化しちゃったってのもあるんじゃ そういう意味では「黒」歴史? ただせっかく3DSなんだしバーチャルボーイのバーチャルコンソール出てほしいね -- 名無しさん (2014-09-19 11:02:57)
- これを携帯ゲーム機扱いは流石にアホだろ任天堂 -- 名無しさん (2014-10-10 12:29:43)
- ↑ゲームギア「全くだ!」 -- 名無しさん (2014-10-10 12:36:58)
- 眼科の検診の機械っぽいと思ってたら実際目の運動にはなるという表記で笑ってしまった -- 名無しさん (2014-11-14 21:02:09)
- 実際側からこれプレーしてるの見るのは実にシュールだからね…しかし発想自体は決して悪くなかったと思うよ? -- 名無しさん (2014-11-14 21:07:25)
- つーか目に良い・悪い以前にイライラして来るんだよ、真っ赤な物だけ見てると。 -- 名無しさん (2014-11-14 21:10:28)
- マリオのテニスゲームも実はこっちが先だっけ。 -- 名無しさん (2014-11-14 21:24:11)
- サテラビューと並ぶ「時代を先取りし過ぎた何か」 ただ任天堂は業界のトップ争いに居続けたから技術が進んだ結果実用レベルに昇華させてリベンジを果たせたって感じ -- 名無しさん (2015-02-01 20:24:39)
- 近くの電気店で体験コーナーがあったなぁ。赤黒で斬新だなと子どもながらに思った。数日で撤去されたが… -- 名無しさん (2015-03-25 14:41:44)
- 目に良いかは兎も角長時間プレイすると目とその他節々が痛くなる素敵仕様 -- 名無しさん (2015-08-15 12:57:33)
- 「神のみぞ知るセカイ」や「オーバーロード」でも、これの類似品を主人公がつけてたな。そして2016年10月にはPS4専用のPSVRなるものが発売される予定で・・・。 -- 名無しさん (2016-03-17 03:25:15)
- ロックマンエグゼに対する電脳超人グリッドマンのようだw -- 名無しさん (2016-06-23 21:25:40)
- 赤い画面は目にいいとは書かれてるが、いい悪いは置いといても目がチカチカして疲れそうだ -- 名無しさん (2016-10-13 16:16:11)
- 立体視といい、HMDの様な形状といい、世に出てくるのが早すぎた -- 名無しさん (2016-10-13 17:04:07)
- 20年早かった -- 名無しさん (2016-12-22 14:41:13)
- 柴田亜美が『バーチャルボーイの漫画を描いてた過去がある』とネタにしてたなw -- 名無しさん (2018-01-19 11:51:52)
- 黒字だったのが意外 爆死というより血脈がつながらなかっただけだなコレ -- 名無しさん (2018-11-06 00:14:21)
- AVGNでR-Zoneとかいうパチモンを知った -- 名無しさん (2019-01-06 22:23:48)
- ハイパーキンはマジで互換機を作る気なんだろうか? -- 名無しさん (2019-06-24 11:40:24)
- ルイージマンション3にそれっぽいマシンが出たぞ! -- 名無しさん (2019-12-30 10:21:53)
- アワゾンの秘宝とかやりたいけどなあ -- 名無しさん (2020-12-13 12:09:56)
- この時代にたったの15000円でこんな物作れたのが横井軍平の天才性で、そして天才に誰も付いていけなかったというゲーム機の中でも特異な失敗作。 -- 名無しさん (2022-02-02 12:20:46)
- 売れなかったってだけでしっかり面白い作品には恵まれてるので一度は体験してほしい個人的名機。レッドアラーム辺りは酔うかもしれんが… あと結構硬派なゲームが多い印象。 -- 名無しさん (2022-09-16 19:06:55)
- リアルタイムで見たことがあるが、左右対称に十字キーが付いているそのコントローラーからしてあまりに独特すぎて、そのセンスについてこられなかった(どんな風に操作すべきなのか想像もつかないし…)。 -- 名無しさん (2023-07-13 14:50:04)
- まさか復活するとは…。 -- 名無しさん (2025-09-12 22:37:57)
- 遂に時代に追いついた…? -- 名無しさん (2025-09-12 22:38:30)
- まさかのクラシック化には笑った。しかも殆どのソフトで遊べるし。 -- 名無しさん (2025-09-12 22:42:34)
- 全19タイトル中15タイトル収録は笑う -- 名無しさん (2025-09-12 22:47:32)
- バーチャルボーイ…お前とうとう報われたなぁ -- 名無しさん (2025-09-12 23:42:08)
- ジャスコに置かれてたのを奪い合うように遊んだ記憶が蘇る -- 名無しさん (2025-09-13 02:31:02)
- まさか遊べる様になるとは…… -- 名無しさん (2025-09-13 07:17:12)
- 当時を思い出す専用筐体(Switch2本体を差す必要あるけど)が発表されるとは思いもよらなかったわ。当時の自分に言っても絶対信じないだろうし -- 名無しさん (2025-09-13 09:22:38)
- 今はメタクエスト3Sの128GBモデルとかswitch2より低価格になるぐらいだからVR市場の下地は整ってきているけど、switch2は本体性能は十分だが本体の画面そのままディスプレイにしちゃうと画質がきついだろうし、VRで遊べるゲームの魅力が出せないと意味はないから手を伸ばすのはきつそうかな? 任天堂内部には今もやりたい人はいっぱいいそうな気がするけど -- 名無しさん (2025-09-13 13:10:53)
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