&font(#6495ED){登録日}:2018/04/26(木) 15:32:05 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &sizex(5){&bold(){&color(green){&ruby(・・・){めくる}}&color(darkgreen){めく【森羅】の森へ、ご招待……}}} } &bold(){&ruby(しんら){森羅}}とは「レガシー・オブ・ザ・ヴァリアント」で登場した[[遊戯王OCG>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]のカテゴリの1つ。 属するモンスターは全て[[植物族>植物族(遊戯王OCG)]]で構成されており、[[Xモンスター>エクシーズ召喚(遊戯王OCG)]]以外は次の共通効果を持つ。 #blockquote(){(特定の条件で)自分のデッキの上からカードを(決められた枚数)めくる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 (固有の効果)。} ここからわかるように、戦術の基本はデッキトップ操作。 目当てのカードをサーチするのでもただ墓地に送るのでもなく、「&bold(){デッキの上からめくって確認して落とす}」ことによって回転する珍しいタイプのカテゴリである。 前半の効果で森羅をめくって墓地に落とし、それぞれの固有効果で展開していく、というのが基本の流れとなる。 **森羅のモンスターたち ***下級モンスター ・森羅の&ruby(おんみつ){隠&color(yellowgreen){蜜}} スナッフ #blockquote(){効果モンスター 星1/闇属性/植物族/攻 900/守 400 手札・フィールド上のこのカードが墓地へ送られた場合、 自分のデッキの一番上のカードをめくる事ができる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 自分のデッキの一番上のカードをめくる事ができる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。} 森羅のニンジャ。 めくる効果のトリガーは手札・フィールドから墓地に落ちた場合。 効果が両方ともデッキトップをめくるものであり、森羅においてはエンジンというより[[アクセル]]として機能する。 とはいえ狙って使うのなら、後述の《森羅の霊峰》とのコンボがほぼ唯一の存在意義。 各種コストとしてもめくる効果はタイミングを逃さず使えるので、森羅をめくったらラッキーと思うべきだろう。 ・森羅の&ruby(かげほうし){影&color(yellowgreen){胞子}} ストール #blockquote(){効果モンスター 星2/炎属性/植物族/攻 100/守2000 このカードがリバースした時、 自分のデッキの上からカードを5枚までめくる事ができる。 めくったカードの中に植物族モンスターがあった場合、それらのモンスターを全て墓地へ送る。 残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊できる。} 森羅の影。 めくる効果のトリガーはリバース時。 固有効果は《[[サイクロン>サイクロン(遊戯王OCG)]]》であり、ボード・アドバンテージを稼げる。 リバースを要するとはいえ一度に5枚めくれるのは森羅では大きい上、守備力が結構高いので壁としても役立つ。 3枚投入しても良いだろう。 ちなみにこのカードは《[[フォッシル・ダイナ パキケファロ>フォッシル・ダイナ パキケファロ(遊戯王OCG)]]》などと同じ、「リバースした時の効果があるがリバースモンスターではない」カードである。なので一部リバースメタをすり抜けるという地味な利点も。 ・森羅の&ruby(しんめ){神&color(yellowgreen){芽}} スプラウト #blockquote(){効果モンスター 星1/光属性/植物族/攻 100/守 100 このカードが特殊召喚に成功した時、 自分のデッキの上からカードを2枚までめくる事ができる。 めくったカードの中に植物族モンスターがあった場合、 それらのモンスターを全て墓地へ送る。 残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 デッキから植物族・レベル1モンスター1体を特殊召喚できる。 「森羅の神芽 スプラウト」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。} 恐らく生まれたばかりらしき森羅。 めくる効果のトリガーは特殊召喚成功時。 枚数は2枚だが、何らかの方法で特殊召喚する必要がある。低ステータスゆえに対応する蘇生カードは多く、墓地蘇生が一番良いだろう。 本命は固有効果で、デッキからレベル1の植物をリクルートできる。もちろん同名カードをリクルートしても良いが、イチオシは《イービル・ソーン》か《コピー・プラント》。 前者ならば効果を使うことでダメージを与えつつ《森羅の姫芽宮》のオーバーレイに繋げられ、後者なら他に植物がいればさまざまなランクのエクシーズを狙える。 ・森羅の&ruby(ひめぎみ){姫&color(yellowgreen){芽}君} スプラウト #blockquote(){効果モンスター 星1/光属性/植物族/攻 100/守 100 「森羅の姫芽君 スプラウト」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードをリリースして発動できる。 自分のデッキの一番上のカードをめくって墓地へ送る。 その後、自分の墓地の「スプラウト」モンスター1体を選んで 自分のデッキの一番上に置く事ができる。 (2):デッキのこのカードが効果でめくられて墓地へ送られた場合、 1~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。 このカードを墓地から特殊召喚し、 このカードのレベルは宣言したレベルになる。} 海外先行の森羅の姫様。恐らく《森羅の神芽 スプラウト》が成長した姿。 めくる効果のトリガーは自己リリースによる起動効果。さらに墓地のスプラウトをトップに戻す任意効果が付随している。 これのおかげで「スプラウト」のカテゴリが存在しているが、対応しているのは現状このカード自体と《森羅の神芽 スプラウト》のみ。 固有効果はレベルを変更しての蘇生。 《森羅の神芽 スプラウト》とは相互にシナジーがあるため、以下の流れへと繋げられる。 +デッキトップに《森羅の神芽 スプラウト》を置く +前半の効果を発動して《森羅の神芽 スプラウト》をめくって墓地へ送り、《森羅の姫芽君 スプラウト》をトップに移動 +《森羅の神芽 スプラウト》の効果で2枚目の《森羅の神芽 スプラウト》をリクルートし、その効果で《森羅の姫芽君 スプラウト》をめくる +《森羅の姫芽君 スプラウト》を自己再生 他に高レベルの神羅がいればそのままエクシーズ可能。 ・森羅の&ruby(はなきし){&color(yellowgreen){花卉}士} ナルサス #blockquote(){効果モンスター 星4/地属性/植物族/攻1800/守1000 このカードが召喚に成功した時、 自分のデッキの一番上のカードをめくる事ができる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 デッキから「森羅」と名のついたカード1枚を選んでデッキの一番上に置く事ができる。} 森羅の騎士。「&ruby(かき){花卉}」とは、観賞用の植物を指す。 めくる効果のトリガーは召喚成功時。 固有効果は森羅をデッキトップに戻す効果だが、すぐにめくる手段がなければドローロックになってしまうので注意。 攻撃力は森羅の下級では《森羅の葉心棒 ブレイド》についで高く、アタッカーとしての起用が基本となるか。 ・森羅の&ruby(みかんこ){&color(yellowgreen){蜜柑}子} シトラ #blockquote(){効果モンスター 星3/水属性/植物族/攻 400/守1100 (1):フィールドのこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。 自分のデッキの一番上のカードをめくり、 そのカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。 (2):デッキのこのカードが効果でめくられて墓地へ送られた場合に発動する。 自分フィールドの全ての植物族モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。} 森羅の巫女。「巫女」の別称である「&ruby(みかんこ){御神子}」に引っ掛けたネーミング。 めくる効果のトリガーは相手によって破壊され墓地に落ちた時。 固有効果は植物の全体強化。どちらもあって困る効果ではないが、後述の《森羅の水先 リーフ》があらゆる面で上回っているのが難点。 [[水属性>水属性(遊戯王OCG)]]なので、《[[デブリ・ドラゴン]]》で蘇生すればグングニールが出せる。 ・森羅の&ruby(みずさき){水先} リーフ #blockquote(){効果モンスター 星3/水属性/植物族/攻1500/守1200 このカードが召喚に成功した時、 自分のデッキの上からカードを2枚までめくる事ができる。 めくったカードの中に植物族モンスターがあった場合、 それらのモンスターを全て墓地へ送る。 残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 フィールド上のモンスター1体を選択して破壊できる。} 森羅の案内人。「&bold(){水先}案内人」と「スイセン」をかけたネーミングか。 めくる効果のトリガーは召喚成功時。 固有効果は単体破壊で、森羅では貴重なモンスター除去手段。中盤以降に真価を発揮するため、大型が出て来るまでは温存したいところ。 ステータスそのものはリクルータークラスなので、召喚権は他の森羅に使いたいところ。 ・森羅の&ruby(みは){&color(yellowgreen){実}張}り ピース #blockquote(){効果モンスター 星1/風属性/植物族/攻 400/守 100 このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 自分のデッキの一番上のカードをめくる事ができる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 自分の墓地からレベル4以下の植物族モンスター1体を選択して特殊召喚できる。 「森羅の実張り ピース」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。} 森羅の見張り番。 めくる効果のトリガーは召喚・特殊召喚成功時。下級の森羅では唯一両方に対応しているのが強み。 固有効果は下級植物の蘇生。このカード自体も蘇生できるほか、《ローンファイア・ブロッサム》を蘇生できれば大型を呼ぶことも出来る。 ・森羅の&ruby(ようじんぼう){&color(yellowgreen){葉芯}棒} ブレイド #blockquote(){効果モンスター 星4/地属性/植物族/攻1900/守 700 (1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。 自分のデッキの一番上のカードをめくり、 そのカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。 (2):デッキのこのカードが効果でめくられて墓地へ送られた場合に発動できる。 墓地のこのカードを手札に加える。} 森羅の[[用心棒]]。 めくる効果のトリガーは戦闘破壊成功時、固有効果は自己サルベージ。 ステータスでは《森羅の花卉士 ナルサス》より上だが効果の汎用性があまり高くないため、優先すべきカードとは言えない。 もっとも、森羅においては植物族が多ければ多いほどデッキが強くなるため、そういう意味ではあって損はしない。 どっちかというとサイド向けのカードか。 ***上級モンスター 上級以上の森羅は、デッキをめくる効果が全て起動効果となっている。 ・森羅の番人 オーク #blockquote(){効果モンスター 星6/地属性/植物族/攻2400/守1500 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。 自分のデッキの上からカードを3枚までめくる。 めくったカードの中に植物族モンスターがあった場合、それらのカードを全て墓地へ送る。 残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 自分の墓地からこのカード以外の植物族モンスター1体を選択してデッキの一番上に戻す事ができる。} 森羅の門番。植物のオークで出来た獣の[[オーク]]。 帝レベルの攻撃力と、固有効果として自身以外の植物をデッキトップに戻す効果を持つ。 制限カードとなった《ローンファイア・ブロッサム》を使い回すもよし、森羅を戻して確実に効果を使うもよし。 ・森羅の渡し守 ロータス #blockquote(){効果モンスター 星5/水属性/植物族/攻2300/守1000 1ターンに1度、相手フィールド上のカードの数だけ、 自分のデッキの上からカードをめくる事ができる。 めくったカードの中に植物族モンスターがあった場合、 それらのモンスターを全て墓地へ送る。 残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 「森羅の渡し守 ロータス」以外の自分の墓地の 「森羅」と名のついたカードを5枚まで選択し、 好きな順番でデッキの下に戻す事ができる。} 森羅の船守。「ロータス」は英語で「ハス」「スイレン」のこと。TCG繋がりなら[[コレ>Black Lotus(Magic the Gathering)]]とかでなじみがあるのでは。イラストには両方が反映されている。 めくる効果は起動効果だが、参照するのが相手フィールドのカード数。大量にめくれる状況は劣勢を意味しており、固有効果は墓地の森羅のデッキ回収だが、デッキボトムに戻してしまうので再利用が難しい。 森羅の名を冠しながら効果のミスマッチが痛い一枚で、優先度は低い。下級だったらまだ何とかなったのだが。 ***最上級モンスター ・森羅の&ruby(けんじゅ){賢&color(yellowgreen){樹}} シャーマン #blockquote(){効果モンスター 星7/風属性/植物族/攻2600/守2100 「森羅」と名のついたモンスターが墓地へ送られた時、 このカードを手札から特殊召喚できる。 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。 自分のデッキの一番上のカードをめくる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、 そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 自分の墓地の「森羅」と名のついた魔法・罠カード1枚を選択して手札に加える事ができる。} 森羅の教授。 固有効果は森羅の魔法・罠のサルベージ。対応するカードは4枚しかないので、《森羅の施し》を回収するべきだろう。 攻撃力も高いため、呼び出せればアタッカーとして機能する。 《森羅の鎮神 オレイア》のX召喚を狙うなら最低でも2枚は積みたい。 ちなみにイラストの左上ではその《森羅の鎮神 オレイア》が飛んでいる。 ・森羅の&ruby(せんじゅ){仙&color(yellowgreen){樹}} レギア #blockquote(){効果モンスター 星8/炎属性/植物族/攻2700/守1800 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。 自分のデッキの一番上のカードをめくる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、 そのモンスターを墓地へ送り、デッキからカードを1枚ドローする。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。 また、デッキのこのカードがカードの効果によってめくられて墓地へ送られた場合、 自分のデッキの上からカードを3枚まで確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。} 森羅の長老。 固有効果はデッキトップ操作。めくる効果はやはり起動効果だが、植物をめくった場合ドローのおまけつき。 高い攻撃力とハンド・アドバンテージの確保能力のため、文句なしに主軸となる。 最上級モンスターではあるが、蘇生に長けた植物族ならば呼び出すのは難しいことではない。 変わったところでは炎属性なので、《ローンファイア・ブロッサム》や《森羅の影胞子 ストール》と合わせて《炎王炎環》を使うのも面白い。 ***エクシーズモンスター ・森羅の&ruby(しずがみ){鎮神} オレイア #blockquote(){エクシーズ・効果モンスター ランク7/闇属性/植物族/攻2800/守2500 レベル7モンスター×2 1ターンに1度、自分の手札・フィールド上の植物族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。 そのレベル分だけデッキの上からカードを確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。 また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。 自分のデッキの上からカードを3枚までめくる。 その中に植物族モンスターがあった場合、 それらのモンスターを全て墓地へ送り、 その数までこのカード以外のフィールド上のカードを選んで手札に戻す。 残りのカードは好きな順番でデッキの下に戻す。} どう見ても鳥にしか見えない森羅の神その1。 効果は手札・フィールドの植物をコストとしてのデッキトップ操作と、素材を切ってのデッキ確認+バウンス。 二つの効果が強力にシナジーを持っており、手札で腐っている上級森羅をコストにすればほぼ確実にバウンスに繋げられる。 ただし両方とも起動効果なので、《デモンズ・チェーン》や《[[禁じられた聖杯>禁じられた(遊戯王OCG)]]》などの妨害に注意。 出し方については、《森羅の賢樹 シャーマン》+《コピー・プラント》や《ローズ・ソーサラー》が簡単なルート。 ・森羅の&ruby(もりがみ){守神} アルセイ #blockquote(){エクシーズ・効果モンスター ランク8/光属性/植物族/攻2300/守3200 レベル8モンスター×2 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):1ターンに1度、カード名を1つ宣言して発動できる。 自分のデッキの一番上のカードをめくり、 宣言したカードだった場合、そのカードを手札に加える。 違った場合、めくったカードを墓地へ送る。 (2):自分のデッキのカードが効果で墓地へ送られた場合、 このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを持ち主のデッキの一番上または一番下に戻す。} 森羅の神その2。 デッキトップを宣言して手札に加えるか墓地に送る効果、効果によってデッキからカードが落ちた時に素材を切ってデッキバウンスする効果を持つ。 ランク8の大型にもかかわらず攻撃力が2300しかないため、戦闘要員としては不安が残る。この辺りは素材側のレベル8で補い、メインフェイズ2で呼ぶのがベスト。 後半の効果はめくる必要はないため、《[[おろかな埋葬>おろかな埋葬(遊戯王OCG)]]》や[[ライトロード>ライトロード(遊戯王)]]でも、それこそこのカードの効果でも良い。 このカードの真価は、効果にも素材にも森羅・植物族の縛りがない汎用ランク8であること。攻撃力の高い《[[神竜騎士フェルグラント]]》とは絶妙な差別化がなされており、両方投入するのも手。 ・森羅の&ruby(ひめみや){姫&color(yellowgreen){芽}宮} #blockquote(){エクシーズ・効果モンスター ランク1/光属性/植物族/攻1800/守 100 レベル1モンスター×2 「森羅の姫芽宮」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。 自分のデッキの一番上のカードをめくる。 めくったカードが魔法・罠カードだった場合、そのカードを手札に加える。 違った場合、そのカードを墓地へ送る。 (2):手札及びこのカード以外の自分フィールドの表側表示モンスターの中から、 植物族モンスター1体を墓地へ送り、 自分の墓地の「森羅」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。} さらに成長したスプラウト。 レベル1は植物族なら容易く並べられるため、エクシーズは難しくない。ランク1の中では単独最大の打点を持ち、アタッカーとなる。 前半のめくる効果は素材が必要だが、魔法・罠なら手札に加え、モンスターなら墓地に送るため、どちらでも損はしない。 後半の蘇生効果は植物族のコストが必要だが、コストを払ってから対象を取るため捨て蘇生が楽。この時のコストに《森羅の隠蜜 スナッフ》を使えばさらにデッキをめくることも可能で、さらに素材がいらないためこのカードを蘇生してからでも使えるのが利点。 ちなみに環境では《SPYRAL-ジーニアス》全盛期の【[[SPYRAL>SPYRAL(遊戯王OCG)]]】に投入されていたこともある。 ***リンクモンスター ・森羅の&ruby(ぶとうこ){&color(yellowgreen){舞踏}娘} ピオネ #blockquote(){リンク・効果モンスター リンク2/風属性/植物族/攻1200 【リンクマーカー:左下/右下】 植物族モンスター2体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚までめくる。その中に植物族モンスターがあった場合、その内の2体までを選んで特殊召喚できる。残りのカードは墓地へ送る。この効果で特殊召喚したモンスターはリンク素材にできない。 (2):自分の墓地の植物族モンスター1体を対象として発動できる。このカードのリンク先のモンスターのレベルはターン終了時まで、対象のモンスターと同じになる。} 森羅の踊り子。「舞踏」と「葡萄」をかけたネーミング。 リンク召喚時に3枚めくり、その中の植物族を2体まで特殊召喚する強力な展開効果を持つ。 トップ操作がしやすく墓地に送られた時に発動する効果を持つ森羅ではかなり融通がきくため使いやすく、それ以外のデッキでも植物族テーマなら強力な展開補助となる。 この効果で出したモンスターはL素材にできないが、効果も無効にならず、それ以外の素材に使う分にはなんも問題もない。 更にリンク先のモンスターのレベルを墓地の植物族1体のレベルに統一する効果もあり、S召喚やX召喚のレベル調整もできる。地味にこちらの効果はリンク先のモンスターの種族は問わないのもポイント。 **森羅に属するカード ***魔法カード ・森羅の施し #blockquote(){通常魔法 デッキからカードを3枚ドローする。 その後、「森羅」と名のついたカード1枚を含む手札のカード2枚を相手に見せ、 好きな順番でデッキの上に戻す。 手札に「森羅」と名のついたカードが無い場合、 手札を全て相手に見せ、好きな順番でデッキの上に戻す。 「森羅の施し」は1ターンに1枚しか発動できない。} 森羅版《[[天使の施し>天使の施し(遊戯王OCG)]]》。森羅のモンスターは手札に来ると処理に困るカードが多く、それを解消しつつ手札を整理できるこのカードは貴重な潤滑油となる。 ただし、森羅がないと手札が全部なくなる上にドローロックがかかってしまうので、最悪でも他に森羅を1枚確保してから使いたい。 トップに戻したカードは森羅モンスターの効果でめくり、さらなるアドバンテージに繋げたいところ。 ・森羅の霊峰 #blockquote(){フィールド魔法 自分のメインフェイズ時に手札または自分フィールド上に表側表示で存在する、 植物族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。 デッキから「森羅」と名のついたカード1枚を選んでデッキの一番上に置く。 「森羅の霊峰」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。 また、相手のエンドフェイズ時に1度だけ、 自分のデッキの一番上のカードをめくる事ができる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのカードを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番上または一番下に戻す。} 専用フィールド魔法。 植物をコストに森羅をデッキトップに持ってくる効果と、相手のエンドフェイズにデッキをめくる効果を持つ。 《森羅の隠蜜 スナッフ》との相性が良好で、あちらをコストにデッキトップ操作を行えば狙った森羅の効果を確実に使用できる。ただしチェーンサイクには注意。 ・繁華の花笑み #blockquote(){通常魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):自分の墓地の「繁華の花笑み」の数+3枚を自分のデッキの上からめくる。 その中に3種類(モンスター・魔法・罠)のカードがあった場合、 その内の1枚を選んで手札に加え、残りのカードを墓地へ送る。 無かった場合、めくったカードを全てデッキに戻す。} 厳密には森羅カードではないが一応記載。 《ゴブリンのやりくり上手》と《[[強欲で謙虚な壺>強欲で謙虚な壺(遊戯王OCG)]]》を合わせたようなカードで、イラストは《森羅の姫芽宮》が他の森羅たちと楽しげに笑っている。 めくったカードの中に3種類全てそろっていないと1枚のディスアドになるだけなので、デッキトップ操作に長けた森羅で使うことが前提の設計となっている。 また、往年のやりくりターボ同様に《非常食》などで発動中のこのカードを墓地に送ればめくる枚数が増える。 ***罠カード ・森羅の滝滑り #blockquote(){永続罠 相手モンスターが直接攻撃宣言する度に、このカードの効果を発動できる。 自分のデッキの一番上のカードをめくる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。 また、このカードがフィールド上に存在する限り、 自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、 自分のデッキの一番上のカードをめくる。 めくったカードが植物族モンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送る。 違った場合、そのカードを手札に加える。} 直接攻撃宣言時にデッキをめくる効果、ドローの代わりにデッキをめくる効果を持つ。 森羅との相性は悪くない(カテゴリカードだからある種当然)が、問題なのは後半のドローフェイズの効果。 この手の「通常のドローの代わりに別の処理をする」効果と違い強制発動なので、このカードがある限り通常のドローが出来ない。 情報アドを損する上に、《森羅の霊峰》はノーコストで似たような効果が使えるので、存在価値が薄い。 ・森羅の恵み #blockquote(){通常罠 手札を1枚選んで持ち主のデッキの一番上または一番下に戻し、 自分の手札・墓地から「森羅」と名のついたモンスター1体を選んで特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、 このカード以外のカードの効果を受けず、 エンドフェイズ時に持ち主のデッキの一番上または一番下に戻す。} 手札1枚をデッキに戻して森羅を特殊召喚する罠カード。 この手の他のカードと違い、完全耐性が付与されるため月の書や転送装置でデメリットを踏み倒す方法が使えない。代わりに各種素材にも攻撃にも効果にも制限がかからないため、効果を使ったら殴るなり素材にするなりで処理してしまおう。 手札を戻す先、森羅の呼び出し先、森羅の戻る先、とカードの行き先がそれぞれ2つずつあるため、取りうる選択肢が多い。 発動した時点で最低でも1枚はトップが固定されるため、スプラウトや上級森羅などを呼び出し、コストとして戻したカードをすぐにめくってコンボに繋ぐのがベスト。 **相性の良いカード ・ダーク・ドリアード 召喚時に地・水・炎・風属性のモンスターをトップに持ってくる効果を持つ。 森羅は種族こそ植物のみだが属性がバラバラなので、デッキ構成にも負担をかけることはない。トップに《森羅の水先 リーフ》をおけば、ほぼ確実に2枚の森羅の効果が使える。 ・魔導雑貨商人 言わずと知れた[[ライトロード>ライトロード(遊戯王)]]のおとも。「めくって確認して墓地に送る」ため、森羅との相性が非常に良い。 ・コピー・プラント 植物のレベルをコピーする。《ワン・フォー・ワン》や《森羅の神芽 スプラウト》の効果でリクルートが容易であるため、《森羅の賢樹 シャーマン》や《森羅の仙樹 レギア》と並べて高ランクエクシーズを狙いたい。 また、チューナーなのでS召喚を組み込めるのも利点。 ・イービル・ソーン こちらも同様の理由で採用圏内。効果を使えばそのまま《森羅の姫芽宮》のX召喚に繋がる。 ・&ruby(ローズ・パラディン){薔薇の聖騎士} 《森羅の賢樹 シャーマン》をサーチして来られる。 植物族ではなく戦士族なので一部の効果を不発させるのに注意。 ・&ruby(バラ・ラヴァー){薔薇恋人} 墓地から除外することで手札の植物族を特殊召喚できる。 手札にきていた最上級森羅を場に出せるので事故回避につながるし、植物族のため、めくって出てきたらそのまま墓地に送られるので便利。 ・ローンファイア・ブロッサム 植物族最強のエンジン。《森羅の姫芽宮》の効果と合わせて上級森羅を並べてやると良い。 ・狂植物の氾濫 植物版《[[リミッター解除]]》。森羅は墓地にモンスターがたまりやすいため、ゲーム中盤以降は爆発的な打点強化が見込める。 ・増草剤 植物族を蘇生させる永続魔法。 ターンをまたげば複数蘇生できる可能性がある代わりに、蘇生させたモンスターが破壊されたら自壊するデメリットがあるので、X素材にすることで回避したい。 《森羅の鎮神 オレイア》のバウンス効果は自分の場の魔法もバウンスできるため使い回しができてさらに相性がいい。 ・[[RUM-七皇の剣]] デッキトップ操作の鬼であるこのカテゴリでは、手札に引いてしまっても《森羅の施し》などで戻すことが出来、さらにトップに持ってくることも楽であるため発動が容易い。 汎用性の高い《[[CNo.101 S・H・Dark Knight]]》も良いが、《森羅の守神 アルセイ》を採用しているならば《[[CNo.107 超銀河眼の時空龍]]》も候補に入る。 ・貪欲な壺 デッキの中の森羅が高速でなくなるため、デッキ回復は必須。手札も稼げるこのカードが筆頭候補となる。 ・ポリノシス 植物専用の万能カウンタートラップ。下級の森羅は出したターンで仕事が終わるため、こいつのコストにして墓地に待機させるのがベター。 ・超栄養太陽 最下級植物をコストとしてのリクルート魔法。 《森羅の実張り ピース》と《森羅の神芽 スプラウト》の効果のトリガーを引けるほか、手札に来てしまったそれらを処理できる。 ・[[天変地異>天変地異(遊戯王OCG)]] デッキのカードを裏返しにする永続魔法。このカードの影響下ではデッキをめくることが出来ないが、森羅の場合類例のような「めくれない状態なので効果は使えない」ではなく「&bold(){めくる部分だけ省略して普通に処理する}」になる。 つまり、この状況下では「めくって確認する」の代わりに「デッキトップを確認する」処理になるだけで、墓地に落ちても&bold(){「めくって墓地に送られた」扱いになる。}デーモンの宣告を投入して【天変地異コントロール】のギミックを仕込むのも一興か。 ・[[一撃必殺!居合いドロー]] コレクターズパック2018に収録された、GX出身のスーパーロマン砲。 相手の場のカードの数だけデッキから落としてドローし、同名カードだったら全破壊+バーンだが、森羅で役立つのは後半のデメリット。 同名カードでなかった場合、落とした枚数と同じだけ墓地のカードを選んで戻すので、回るとデッキが枯渇しがちな森羅では有り難い効果となる。 また、お得意のデッキトップ操作をからめて一撃必殺を狙うのも手。 追記・修正はデッキをめくってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - リンクスでは大暴れしてるな、森羅ガチャ -- 名無しさん (2018-04-26 18:18:23) - 森羅の記事できたんだ、ありがとう! -- 名無しさん (2018-04-26 19:02:49) - ところでスポーアとか薔薇恋人とかダンディライオンとかは書かないの? -- 名無しさん (2018-04-26 19:04:46) - リンクスだと最低デッキ枚数が20枚だから強いわ -- 名無しさん (2018-04-26 19:51:19) - ↑2 気力が続きませんでした……(汗 追記・修正お願いします。 -- 建て主 (2018-04-26 19:53:21) - 森羅はまわすと往々にしてソリティアになっちゃうんだよなあw -- 名無しさん (2018-04-27 09:48:57) - 考えて組めばフルモンでも戦えるのが強い。 -- 名無しさん (2018-04-27 11:31:47) - スプラウトの成長過程の誰おま感好き -- 名無しさん (2018-04-27 19:06:24) - リンクスでは上位になるとこいつばっか -- 名無しさん (2018-05-02 11:55:22) - レベル8、6、4を軸とする植物テーマ・六花の登場でアルセイが出しやすくなった。ついでに高騰した。個人的にはひとひらとヘレボラスが蘇生効果で相性いいかな? -- 名無しさん (2020-04-14 21:05:55) - 「凶戦士の魂」は入らないのか…現役時代にぶちこんだけど、効果は最大まで発動しやすいしピースが落ちればブレイド追撃でライフが100でも減ってればワンキルも行けたんだけどなぁ… -- 名無しのゴースト (2025-01-01 01:46:02) #comment #areaedit(end) }