過去作の再現・セルフオマージュ(ゲーム)

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過去作の再現・セルフオマージュ(ゲーム) - (2025/05/05 (月) 18:06:13) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2019/04/04 Thu 22:53:12
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&font(#6495ED){所要時間}:約 11 分で読めます

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*概要
シリーズが多く重なった作品や、同一世界で長い時間が経過しているゲーム作品では、
しばしば過去作にあったステージや演出が少し形を変えて、もしくはほぼそのまま再登場する事がある。
それは時間経過の演出、シリーズ古参プレイヤーへのファンサービスなど意図は様々であるが、
総じてプレイした者をニヤリとさせる小粋な演出として受け入れられている。

ファンサービス的な要素を含まないにしても、「ある地点の様子を同じ視点で描く」という演出は、
時間経過やそこで何が起きてどうなったかを分かりやすく示す技法として広く用いられており((ゲーム・過去作オマージュとは異なるが、例えば映画「[[サマーウォーズ]]」のラブマシーンとの決戦前、陣内邸の一室にスーパーコンピューターが運び込まれるシーンでは、『スパコンの梱包が解かれる』→『スパコンのセットアップが完了する』→『冷却用の氷が運び込まれ、スパコンが稼働する』といった流れが効果的に描かれている。))、
単一の作品として見ても十分に秀逸な演出と言える。

//また、ステージ・演出の他に、[[お約束]]とされる要素がシリーズ内に定着するのもよくある。
//これは&bold(){シリーズがそのシリーズたるフレーバー}に内包されるもので、分かりやすい例はDQにおけるメラ・ホイミといった呪文名、[[ぱふぱふ]]などが挙げられる。こちらはゲームシリーズの数だけ無限に存在すると言っても過言ではない。

*代表例
ここでは旧式ハードで発売されたソフトのリマスターやリメイクではなく、シリーズの新作としてリリースされた作品の描写のみを扱う。
また、過去作の舞台がそっくりそのまま連続登場しているだけのような、過去作との繋がり等を意識した演出として使われていない例((例:アーマード・コア4のメガリスとその周辺、ゴッドイーターのアナグラや贖罪の街などのマップ。これらは続編にも登場しているが、これらはストーリー中では特に「過去作との関わりの深い場所」としては扱われておらず、単純なマップの流用に近い。))、
完全にシリーズのお約束として定着したイベント等((例:エースコンバットシリーズに於ける最序盤ミッション。多くの作品は『友軍の拠点に迫る爆撃機の編隊の迎撃』という趣旨のミッションから始まる。))、原作付きゲームやお祭りゲーの類に於ける原作再現は含めない。
//50音順に並び替えるのはやめてください。


・[[ARMORED CORE 3]]
元々AC3という作品自体が初代ACのセルフオマージュ的な作品であるが、
その集大成とも言えるのが最終ミッションの『中枢侵入』である。
当ミッションは空中に浮かぶブロックを足場に長い竪穴を上り、その後下りる事で破壊目標である地下世界を統べる巨大コンピュータを破壊しに向かうのだが、
これは初代ACの最終ミッション『レイヴンズネスト』とほぼ同一の構図である。
また竪穴を下る際にもクレスト社の代表から、
「例え偽りであっても人間には秩序が必要である」「それを破壊する主人公は、その後の世界の行く末を見届ける義務がある」という旨のメッセージが届くが、
これも『レイヴンズネスト』でコンピュータ破壊後にAIが主人公に語り掛ける発言とほぼ同じものである。

全体的なストーリー、そして最終ミッションの流れこそ初代と似通っているが、
クリア後に陰惨なものが残る初代に対して、『3』は非常に爽やかなものとなっている。


・[[ARMORED CORE 3 SILENT LINE]]
上記AC3の直系の続編作。
初代に対するAC3ほど露骨ではないにせよ、こちらは初代シリーズ最終作である、
ARMORED CORE MASTER OF ARENAのオマージュ要素が各所で見られる。
本作ラストミッションである『未踏査地区最深部侵入』においては、
今まで謎めいた存在であったAI研究所の女性であるセレ・クロワールと、もう一つのレイヤードの管理者たるIBISの通信音声が重なったり、
ラスボスエリア直前に複数のゲートを只管潜り抜けていくといった構図や演出は、
やはり上記ACMOAのラストミッションと非常に似通ったものである。


・[[ARMORED CORE V]]
主人公らの宿敵となる主任とキャロル率いる「企業」やその正体、目的が初代ACのレイヴンズネストと似通っており、
またキャロルも初代ACで登場した台詞の改変版のような発言をしており、初代のオマージュと考えられる。
またこれを根拠に、『「企業」が後のレイヴンズネストであり、ACVの世界は後の初代に繋がる』と考える者も居る。
実際には諸々の設定の齟齬から多くのプレイヤーから懐疑的に見られているが。


・[[ARMORED CORE VERDICT DAY]]
上記ACVの約100年後が舞台である本作では、ACVに登場したステージのその後と見られるステージがいくつかある。
ほとんどが水没していたり経年劣化が進行していたりと、地形や一部の建造物に名残を残す程度だが、
見覚えのある地形が寂し気な姿になっている様は一種の感慨を覚えるだろう。
また「財団」も、最終ミッションにてこれまた初代でAIが語った内容と似た言葉を主人公に言い放つシーンがある。


・[[ACE COMBAT 04 shattered skies]]
本作の最終ミッション『メガリス』は、
『敵要塞の通路に戦闘機で突入し、[[ミサイル]]の発射口から脱出、爆炎に包まれる敵要塞を背に主人公は空目がけて脱出する』という%%メチャクチャな%%ものだが、この流れは『2』の最終ミッションとほぼ同一である。

//・ACE COMBAT INFINITY
//PS3でリリースされていたオンラインゲームである本作は、
//現実世界を舞台にそれまでのシリーズ作品を一つにまとめた一種のお祭り作品である。
//その関係で、リリースされたオフラインミッション8つは''その全てが過去作のセルフオマージュ''である。
//他にもストーリーに登場する用語・人名・部隊名・兵器・エンブレムその他諸々……''一々上げて行くとキリが無いほど''に過去作のオマージュで溢れている。
//しかもスカイキッドなど、エースコンバットどころか''旧ナムコのネタ''まで拾われており、
//もはやエースコンバットどころではない、ナムコのシューティングゲーの集大成とでもいうべき作品に仕上がった。

・[[ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN]]
リアル時間で12年振りのナンバリング新作にして、『04』以来となる作中経過時間で13年振りのユージア大陸が舞台となる作品。
『04』や[[『5』>ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR]]と密接な関係にあり、特に『04』と同一の地域が舞台という事で、どこかで見た地形や地名が多数登場する。
その最たる例がミッション12「ストーンヘンジ防衛」とミッション15「ファーバンティ攻略戦」である。

前者は『04』で主人公らが破壊した巨大地対空[[レールガン]]『ストーンヘンジ』を再起動し、敵の巨大航空機撃破に使用するというもので、
過去に主人公らの最大の脅威として立ちはだかり苦労の末に破壊した兵器を、[[今度は自軍の最後の希望として敵軍から守り抜く>魁!!男塾]]という、
いわゆるリバースミッションとなっている。
何の因果か、ストーンヘンジ撃破ミッションは''『04』でもミッション12だった。''

後者は、これまた『04』にて行われた敵国エルジアの首都ファーバンティを襲撃・制圧するというミッションと全く同一の構図である。
またこの作戦が実行されたのも、『04』と同じ9月19日である。
ハードの進歩により描画が非常に精密になった事に加え、小惑星落着の被害により水没していた地域の損傷がより激しくなっている、
『04』と全く同じ位置に同じ敵が配置されているなど、『04』のプレイヤーにはたまらない演出が盛り込まれている。

ストーリー終盤には、『5』にて主人公らを乗せた空母ケストレルのアンダーセン艦長が、意外極まる形で再登場する。

また、DLCミッションの重要人物が&bold(){『04』で主人公らが殲滅したエイギル艦隊旗艦艦長を務め、『04』主人公と交戦した過去を持つ}人物となっている。

総じて、これもまた過去のナンバリング作品からのゲスト出演てんこ盛り、ファンサービス山盛りの作品になっている。


・メタルギアソリッド2
本編となる『プラント編』は、そのストーリー展開や発生するイベント、施設の間取りなどがが尽く[[前作>METAL GEAR SOLID]]と酷似している。
しかしこれは単なるファンサービスなどではなく、[[大きな陰謀>愛国者達(MGS)]]が隠されており……。


・[[メタルギアソリッド4>METAL GEAR SOLID 4: GUNS OF THE PATRIOTS]]
[[ソリッド・スネーク]]の物語の完結編という事で、過去のMGSシリーズに登場した演出が多数存在する。
まず敵の4人のボスのコードネームが、MGS1のボスと同一である((オクトパス・ウルフ・マンティス・レイブン。戦法や外見はマンティス以外全く類似は無いが。))。
終盤にはMGS1の舞台となったシャドーモセス島に上陸、のっけから&bold(){MGS1冒頭のプレイ画面という形でスネークの回想が入る}。
島はMGS1のラストで放棄されたまま9年が経過した事で劣化した各種機材や地形、かつてスネークが破壊したままの兵器がそのまま残されていたり、
スネークが監視カメラの存在に気付くムービーが入った所に行くと、当時と同じアングルでそのカメラが壁から剥がれ落ちるムービーが入る、
ディスクの入れ替えが発生した場所で''ディスク交換を促される(そして今やそれが不要になった事で時代の進歩を感心される)''、
MGS1と全く同じ位置に同じアイテムが落ちていたりなど、時間の流れを感じさせる演出がこれでもかと投入されている。

また最終ステージで戦うボス、スクリーミングマンティスに対し、似た戦法を使うMGS1のボス、サイコマンティスと同じ対処法を使うと、
「まさかサイコマンティスの時と同じ対処法を使っているのではないか」と指摘される、
スクリーミングマンティス撃破後はサイコマンティスの幽霊が出現しMGS1と同じ「[[超能力]]」を使う、
''しかしハードがPS1からPS3に移った事、それに伴いメモカが無くなった事に困惑する''など、ネタに寄った演出も多数ある。

・[[Death Stranding]]
上記のメタルギアシリーズとは異なるが、コナミを退社した小島監督が立ち上げたゲーム。
ゲームが好きで、何かと物事をゲーム用語で表現するキャラクターが「ゲームオーバー」という例えを出すのだが、その時のロゴがMGS1のそれと同じである。
また、本作では世界中の他のプレイヤーがどんな場所を通ったかが分かる足跡を残せるシステムがあるのだが、そのシステムの説明時に&bold(){「お前が潜入捜査官だったら失格だが」}とわざわざ一言付けたり、
主人公が運送業者にも関わらず段ボールが存在しない世界観なのだが、敵陣に侵入して段ボールを見つけた主人公が&bold(){すごくノリノリで段ボールの中に入る}&s(){がその間に敵がやってきてステルス出来なくなる}など、
ところどころでメタルギアとの繋がりを見せる要素がある。


・ラチェット&クランク3
チュートリアルステージとなる惑星ベルディンは、初代ラチェット&クランクのチュートリアルステージと同一の惑星のほぼ同一地域である。
そのため、スタート位置や辿るルートこそ異なるが、そのゴール地点は初代で主人公が住んでいたガレージ(が破壊された跡地)となっており、
そこに至る道も初代で見た覚えるある懐かしいものとなっている。
因みによく見ると、初代でガレージに貼ってあった「キャプテン・クォーク」のポスターが同じ場所に残っているのが確認できる((このポスターは、クォークの正体・実態を知ったためか、初代のラストステージとして再度ベルディンに訪れた際には剥がされていた。貼り直したのだろうか?))。

また『3』の舞台は初代と同一の銀河系であるため、初代と同じ惑星の別地域も探索エリアとして登場する。
ただしこれらは名前こそ同一であるがステージ演出としては特に類似性が無いためここでは割愛する。


・ラチェット&クランク THE GAME
ラチェット&クランクシリーズのリブート作である本作は、初代のストーリーをなぞりつつ新要素を盛り込んだ作品である。
その性質上、ステージ構成がほぼそのまま再現されているものもあれば、
初代同様に惑星ケルバンのフィットネスコース前に設置されているクォークを模した[[ロボット]]"クォークボット"を攻撃すると、
初代ではクォークボットを破壊するとスキルポイント((シリーズ伝統の隠し要素の一つ。ゲーム中で特別な行動を取ると獲得できるポイントで、取得すると隠し要素が開放される。))が獲得できた事を受けてか&bold(){「壊してもスキルポイントあげないぞ!」}と言い返される、
仲間の一人がガラクチックレンジャー本部のトレーニングルームで&bold(){ラチェット&クランク3の惑星リルガールで遊んでいる}などのネタも用意されている。


・マリオシリーズ
[[スーパーマリオギャラクシー2]]では[[スーパーマリオ64]]の「[[バッタンキングのとりで]]」の再現ステージとして「なつかしの砦ギャラクシー」が登場。
『64』と同じ喋り方をする&Font(red){赤ボム}が登場したり、当時のショートカットがそのまま使えたりする。

#openclose(show=スーパーマリオ オデッセイでは){
ドット絵のマリオに変身して壁の中を移動するギミックの中で、&bold(){初代スーパーマリオブラザーズ}の再現ステージに入るシーンが。
ニュードンクシティでは話題の名作映画として扱われている。

また、クリア後に『64』のピーチ城をオマージュした「&Bold(){キノコ王国}」に行けるようになる。
このエリアに限ってパワームーンの見た目と取得時のSEが『64』のパワースターのそれになるほか、当時と同じ水準のポリゴンで作られた部屋も存在する。
}


・[[ドラゴンクエストシリーズ]]
//概要に書かれている[[ぱふぱふ]]はゲームのお約束として非常に知名度が高い。
//妖しげな台詞でプレイヤーの興奮を煽り、多くの場合ホイホイ付いていった主人公たちが様々な目に合う。
//ある時はただの台詞だったり、ある時は&bold(){肩透かし}だったり、またある時は&bold(){治療手段}だったりする。
[[ドラゴンクエストX]]では期間限定のイベントで[[DQ1>ドラゴンクエストⅠ]]や[[DQ3>ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…]]のラスダン・ラスボス戦を体験できるイベントが行われた。
[[ドラゴンクエストXI>ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて]](オリジナルPS4版を除く)では「時渡りの迷宮」を進むことで「冒険の書の祭壇」から過去のDQシリーズの場面場面で起こる怪事件を解決しに行くことができる。


//・[[FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア]]
//「FFのテーマパーク」をコンセプトにしているだけあって、過去作ネタが非常に多い。
//スタッフも過去に多くのスクエニ作品に関わってきた人が多いため、FF以外のスクエニ作品ネタも満載。
//エイプリルフールにスタッフが(というか主に前廣が)作る動画なども往年のファンにはたまらないだろう。
//全部挙げると膨大な量になるため、以下にほんの一部を挙げる。
//#region(セリフ)
//セリフ
//-蒼天編で仲間となる竜騎士エスティニアンが、竜の眼に魅入られて暴走したあと、[[「大丈夫、俺は正気だ」>カイン・ハイウインド]]と言う(FF4)
//-ボスの極王モグル・モグXII世の使ってくるモグルメテオ時のセリフ「もうひといきクポ! パワーをメテオに!」「いいですともクポ!」(FF4)
//-銀髪でエレゼンの%%謙虚な%%ナイトが救援に来てくれる場面で、NPCが[[「これで勝てる!」>ブロントさん]](FF11)
//#endregion
//#region(F.A.T.E.)
//F.A.T.E.
//-密猟者から亀を守るFATEの名前が「カメェェェッー!」(FF5)
//-野盗集団である「骸旅団」と関連FATE「スープに肉を入れるため」「骸の頭目『流転のミルウーダ』」(FFT)
//-アントリオンを討伐するFATE「アントリオンは大人しいんだ」(FF4、アントリオンのどうくつでのギルバートのセリフ)
//-逃げたコリブリを捕まえるFATEが「我々のコリブリ」、いやらしい……(FF11)
//#endregion
//#region(コンテンツ)
//コンテンツ
//-24人レイドは新生編がクリスタルタワー、紅蓮編がイヴァリースがテーマとなっており、それぞれFF3、FF12&FFTネタのオンパレード。紅蓮編のほうはシナリオも松野泰己本人が担当。
//-紅蓮編のレイドは「次元の狭間:オメガ」で、オメガが作り出した伝説上の存在と戦わされるのだが……
//--デルタ編が「アルテ・ロイテ」「カタストロフィー」「ハリカルナッソス」そして「エクスデス」(FF5)
//--シグマ編が「魔列車」「チャダルヌーク」「ガーディアン」そして「ケフカ」(FF6)
//--アルファ編はオリジナルのボスが中心だが最初のボスが「カオス」(FF1)
//--と過去作ボスラッシュとなっている。使ってくる技もそのまま。
//#endregion
//・世界樹の迷宮シリーズ
//シリーズを通して過去作オマージュな演出が多め。
//ストーリーのどこかで必ず主義主張の対立する人間のボス&bold(){(強敵)}と戦うのは伝統。
//迷宮では3×3の花畑で休んだら[[きれいなちょうちょ>毒吹きアゲハ]]が寄ってきたり、袋小路で[[リス>リス(世界樹の迷宮)]]に糸を持っていかれるシチュエーションが有名。
//NPCも&bold(){氷属性のボスを倒そうとして死亡する名前の覚えにくいキャラ}、&bold(){実力不相応の迷宮まで進んだ少女と少年の2人組ギルド}などがある。

・ファンタシースター 千年紀の終りに
ファンタシースターの第1シリーズ、いわゆる『アルゴル太陽系編』の完結作に当たる本作では、シリーズの総決算として、様々な過去作ネタが用意されているが、その中でも趣深いのが、中盤の[[ダンジョン]]『エアキャッスル』である。
&s(){中ボスとして}復活した初代の黒幕と戦うべく、2000年前の遺跡に陣取る敵に切り込んでいく、と言う展開の中で、ダンジョン終盤の地形が、初代のそれを再現している。

ここで特筆すべきは、初代はいわゆる『3DダンジョンRPG』式で、それ以降の作品は、ドラクエタイプのオーソドックスな見下ろし型のRPGであるという点。
つまり&bold(){3Dの構造を2Dに落とし込んだマップを、そのまま進んでいく}という形で、初代経験者にピンと来させる作りになっている。
城と言うに相応しい、描き込まれた広いフロアを進んできたところで、唐突に狭くて単純な小部屋を連続する形になり、通常のプレイヤーにはボス戦が近い事を仄めかすのみだが、シリーズファンには、同時に懐かしさを感じさせる、ハイセンスなセルフオマージュと言える。

・[[真・女神転生IV]]
登場人物の立ち位置などで『[[真・女神転生Ⅰ>真・女神転生]]』を彷彿とさせる要素が多い。
特にヨナタンとワルターは、「主人公が夢の中で出会う」という演出などロウヒーローとカオスヒーローを強く意識している感がある。
&s(){「フリン(主人公)、ヨナタン、ワルター」という名前も、真Ⅰの主人公、ロウヒーロー、カオスヒーローの俗称「フツオ、ヨシオ、ワルオ」から採ったという説も。}
その他、序盤のボスがミノタウロス→メデューサと続く流れは初代『[[デジタルデビル物語 女神転生]]』を思わせる。

・[[星のカービィシリーズ]]
過去作のキャラのイラストがちょろっと出てくる、過去作のボスに類似した技を繰り出すは熊崎が関わった作品のお家芸。
『ウルトラスーパーデラックス』の『大王の逆襲』のステージ2は初代フロートアイランズと酷似した構造になっている。
『ロボボプラネット』では[[ラスボスの存在そのもの>星の夢]]が[[過去作のとあるモノ>大彗星ノヴァ(星のカービィ スーパーデラックス)]]を再現し&Font(red){&s(){ようとして失敗し}}たとんでもない代物。また、『メタナイトの逆襲』のChapter7とBGMや強制スクロールまで同じエリアが存在する([[落とし穴]]はトゲに変更されている)。
『スターアライズ』はドリームフレンズという形で過去作マップの再現を行った。&s(){転がってくる岩は団子[[ワドルディ]]に置き換えられているが}
そして、主人公[[カービィ]]の[[ルーツも匂わせる演出が……>破神エンデ・ニル]]
[[星のカービィ64]]で初出、その強烈な難易度と不気味なBGMから多くのプレイヤーに恐れられた[[こうじょうけんがく]]も、
その[[BGM]]や即死トラップの数々と共に度々新作で再現されている。
また、スタアラのエクストラスターδの最終エリアは…


・[[リンダキューブ]]
遥かな時間軸の中で同世界を何周もしているため、セルフオマージュを多用している。


・[[ロビット・モン・ジャ]]
ステージ進行が過去作と大幅に異なる関係でタイトルも変更になったジャンピングフラッシュシリーズの3作目。
過去作が「ステージ上に散らばる特定のアイテムを集めながらゴールを目指す」という面クリア方式なのに対し、本作では「様々な依頼を受けて、依頼毎に用意されたステージの中でミッションをこなす」というミッションクリア方式なのだが、
その中には「過去作の時代を舞台にした映画を作る」という名目で過去作の面クリア方式を再現するステージが存在する。

#openclose(show=そして最終盤){
主人公は舞台となる星での業務を終えて帰還する事になるのだが、
この時のステージは映画の依頼と同様に過去作の面クリア方式を再現した物になっている。
}

・[[DARK SOULS Ⅲ>DARK SOULS III(ダークソウル3)]]
過去作のオマージュ、再現、キャラクターや建造物の行く末がこれでもかと詰め込まれたシリーズ最終作。
燃え尽き、寂れ、壊れた世界に残されたものを辿る道程は、かつての記憶を火種とし、没入感と寂寥感を増す見事な演出となっている。
火継ぎを放棄して友との約束を果たした常識ねえ奴が原因な気もするが、それはささいなことだろう。


・[[ロックマンエグゼシリーズ]]
ロボットではなく、自我を持つプログラム「ネットナビ」が活躍するシリーズ。以前に発売されていた「[[無印>ロックマン(ゲーム)]]」、「[[X>ロックマンX(ゲーム)]]」、「[[DASH>ロックマンDASH 鋼の冒険心]]」の各ロックマンシリーズから要素を引っ張り、再構成したような形になっている。割合としては無印シリーズが多め。
無印シリーズのロボットの多くがネットナビとして登場。原型を感じさせながらも大胆なアレンジで元を知っているプレイヤーを楽しませてくれる。また、人間キャラにも以前のシリーズを元にしたものがあり、主人公である[[光熱斗]](光=[[ライト>トーマス・ライト]])、コサック博士やシューなどなど。
メタ的な部分以外でも、無印ロックマンシリーズの「機械」を「インターネット」に置き換えたら?という構図になっている所があり((実際、元々ロボット工学とインターネット工学が競うように発展していたが、共倒れを防ぐためインターネット工学に一本化されたという設定がある。ここでロボット工学が選ばれていたら無印ロックマンに繋がっていたのかも知れない。))、以前のシリーズであまり見られなかった「人間」と「ロボット」の関係を(「ロボット」が「ネットナビ」になっているが)重点的に描写している点は興味深いと言える。









追記修正は過去に思いを馳せながらお願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,12)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- おおーっ、遂に記事が!!挫折した提案者さんも草葉の陰で喜んでいる事だろう……  -- 名無しさん  (2019-04-04 23:26:08)
- MGS2が入ってないのは意外  -- 名無しさん  (2019-04-05 00:11:48)
- お約束の展開・・・とはちょっと違うか。ここに載せるようなのとは違うかもしれないが、マリオあたりで一作目のステージ1を再現したのが出てきたりとかあるね  -- 名無しさん  (2019-04-05 00:27:44)
- カービィシリーズにもよくある手法。例としては夢の泉の最終ステージで前作(初代)の再現として白黒のステージにしたりとか  -- 名無しさん  (2019-04-05 02:51:10)
- 逆転裁判のハシゴとキャタツ  -- 名無しさん  (2019-04-05 08:13:24)
- ハウスオブザデッド4の後半、2の後半ステージが出てきたと思ったら台詞回しもオマージュされていたという。  -- 名無しさん  (2019-04-05 08:44:02)
- ダークソウル3は1,2の懐かしい場所や懐かしい人たちが出てきてみんな死んでる…  -- 名無しさん  (2019-04-05 08:57:15)
- マリオデはニュードンクシティで1-1の再現プレイができたり、64ポリゴン風のマリオになれる衣装があったり過去作再現ネタが非常に多い  -- 名無しさん  (2019-04-05 09:05:45)
- 行き過ぎると乱発したりまんまになって顰蹙買いかねないのでバランス感覚が大事な演出  -- 名無しさん  (2019-04-05 09:59:47)
- FF14なんかこればっかりだけどな  -- 名無しさん  (2019-04-05 10:18:35)
- DOOMとかもこれかなー。普段はきれいなグラフィックなんだけどシークレットエリアに入ると往年のなつかしグラフィックに。  -- 名無しさん  (2019-04-05 10:27:35)
- ポケモンだとXYで初代オマージュが結構あった気がする、橋の上で寝てるカビゴンとか"名無しの洞窟"にミュウツーがいるとか  -- 名無しさん  (2019-04-05 11:06:32)
- 過去作の遺物とか遺構って結構感慨深い気持ちになるよなぁ。ACVDでスピリットオブマザーウィル(faと同一機体ではないが)に遭遇したときなんか我知らず熱くなったもの  -- 名無しさん  (2019-04-05 11:12:31)
- これは追記していったらキリがない項目だな もう続編が無いゲームの方が珍しいし、過去作の要素をバッサリカットするゲームも珍しいし  -- 名無しさん  (2019-04-05 11:37:16)
- ↑たしかに。とっとこハム太郎2くらいしか浮かばん>過去作バッサリカット  -- 名無しさん  (2019-04-05 19:06:59)
- シリーズお約束の小ネタレベルのものはちょっと違う気がする  -- 名無しさん  (2019-04-06 01:42:19)
- 言っちゃなんだが、ACを書きたいがために無理やり作った記事って感じ  -- 名無しさん  (2019-04-06 02:27:57)
- ↑初稿辺りAC以外の例2つだけだしな  -- 名無しさん  (2019-04-06 05:32:24)
- あと注釈1のサマウォとかもちょっと違くね? セルフオマージュと単一作品内での演出は全くの別物だろ  -- 名無しさん  (2019-04-06 07:25:17)
- ACのくだりめっちゃ早口で言ってそう  -- 名無しさん  (2019-04-06 10:59:28)
- リンダキューブはセルフオマージュじゃなくてループもののような……  -- 名無しさん  (2019-04-06 11:02:55)
- DQ11はかなりこの項目に当てはまるぞ!多分・・・  -- 名無しさん  (2019-04-06 12:47:59)
- NEED FOR SPEEDシリーズはTHE RUN以降たまにやってるなぁ。過去作キャラをイメージした車使えたり、そのキャラがそのまま登場したり。  -- 名無しさん  (2019-04-06 14:01:23)
- MGS2は黒幕がある目的のために1の事件を状況・人物・展開等を意図的にオマージュして引き起こしたというどんでん返しだったよな。冒頭のソリトンレーダーの説明とか1の説明と全く一緒だったし。  -- 名無しさん  (2019-04-06 19:49:46)
- まんま再現したものだけに絞ったら?上の人も言ってたけどシリーズ物で過去作と関わりのない作品なんてほぼまったくないよ  -- 名無しさん  (2019-04-06 21:50:28)
- 例えばモンハンXXの村最終だったら高難度:天と地の怒りと高難度:モンスターハンターだけのように?  -- 名無しさん  (2019-04-06 22:33:41)
- ピクミンシリーズの遭難地点とのぞみの大地とか  -- 名無しさん  (2019-04-07 00:09:42)
- ACE COMBAT INFINITYの所だが、過去作集めたお祭り時空で過去作の機体や用語が出てきて当然じゃね? 例えるならスパロボOGでゲシュペンストやヒュッケバインが出てくるのをオマージュって言ってるようなもんだろ  -- 名無しさん  (2019-04-07 09:06:12)
- ミス。「お祭り時空で」じゃなく「お祭り作品なら」  -- 名無しさん  (2019-04-07 09:07:25)
- お約束も別にオマージュじゃないな、過去シリーズと同じザコ敵や装備が出てくるのまでオマージュと言われるとシリーズものは全部該当しちゃうし  -- 名無しさん  (2019-04-07 11:22:47)
- クロムとスミアの結婚(というか結婚しやすい仕様)はマルスとシーダのセルフオマージュか  -- 名無しさん  (2019-04-07 11:24:40)
- 項目内におけるセルフオマージュの定義がグダグダで例の内容がズレてる上に、それを取り繕おうとオマージュとは別物の定点観測アングルやシリーズ内のお約束(メラやホイミの呪文名をお約束と呼ぶのもおかしいが)まで持ち出してるから余計変になってるわ。オマージュっつーのは、例えば初代ガンダムに対するガンダムSEEDみたいなことだろ。賛否両論あるし監督違うからセルフではないが。  -- 名無しさん  (2019-04-07 12:13:44)
- 意識的に特定の過去作ネタとわかって使ってる奴以外は整理していいんじゃないか  -- 名無しさん  (2019-04-07 12:37:29)
- 上でもあるけど、お祭りゲー、番外編作品や原作再現をコンセプトとしてる作品も除外していいんじゃないかな。というか作成依頼した人も「原作再現は除いた」ってしっかり書いてあったし  -- 名無しさん  (2019-04-07 13:52:42)
- 寄せられた意見を基に修正しました。確かに依頼者も元々原作再現は含めないと言っていたのを考えるとお祭りゲーの過去作オマージュも一種の再現ですね  -- 名無しさん  (2019-04-07 14:00:50)
- お祭りゲーってスパロボとかそういうやつのこと?  -- 名無しさん  (2019-04-07 14:15:34)
- ACVDは同じ世界の未来が舞台ってだけだし別にオマージュじゃなくて続編とかと同じ枠じゃないか  -- 名無しさん  (2019-04-07 14:17:09)
- リンダキューブもそうだな。ループ物なんだからオマージュでもなんでもない。  -- 名無しさん  (2019-04-07 14:22:18)
- 逆にFF14はなぜか消されてるけどあれは過去作オマージュの塊じゃないの? MMOだから除外ってことかな  -- 名無しさん  (2019-04-07 15:37:58)
- ↑ ACEINFと同じお祭りゲーの類だったのかなと。MMOだからという訳ではないです。違ったなら私の誤解なので復元させます  -- 名無しさん  (2019-04-07 16:20:57)
- とりあえず、オマージュってのは原作ネタをやる事でもなければ続編で過去作の物を出す事でも無いと言いたい。例えばお祭り作品のディシディアFFで出展作品のネタやるのは原作再現。逆に「FFではない」ブレイブリーデフォルトでFFを彷彿とさせる場面や展開、キャラの関係性を見せるのがオマージュ。あくまで「彷彿とさせる」であって丸写しではなく、更に一捻り加えたり別のアンサーを出したりしてるとなお良し  -- 名無しさん  (2019-04-08 08:22:26)
- アマコアは過去のパーツや武器をリファインしているからね…  -- 名無しさん  (2019-04-18 22:04:22)
- ゼノブレイド2のがないな  -- 名無しさん  (2019-04-19 01:46:56)
- ジョジョ5部の「お前!死んだふりをしているな!」と「俺は上!お前は下だ!」は3部のオマージュでなかろうか  -- 名無しさん  (2019-06-09 03:50:03)
- スマブラSPのマスターハンドを操作できるのはDXのバグが元なんだよな  -- 名無しさん  (2020-03-20 07:31:02)
- リンダキューブはループものだけどシリアスなシーンで使われたセリフをギャグで再利用するのはセルフオマージュ扱いでいいと思う  -- 名無しさん  (2020-08-26 19:31:21)
- ゼルダの伝説シリーズは、マスターソードが置いてあるエリアに咲いている花の位置が全部同じ、とか聞いたことがあるなあ  -- 名無しさん  (2021-06-24 12:06:26)
- FFのお祭りゲームのディシディアではストーリーや必殺技の時にちょいちょい構図が歴代のパッケージに書かれてるポーズになってたな  -- 名無しさん  (2021-06-24 19:30:29)
- 変わったところでDDR(2014)なんてどうだろう。最終ステージのラスボスの前座が10年近く前の家庭用のボス曲(10年以上ゲーセンでは遊べなかった)。その上オプションやクリア条件が当時のを再現して、かつこれをクリアした後に待ってるラスボスがこの曲のアンサーソングって当時のファンへのファンサービスもある  -- 名無しさん  (2021-06-24 20:17:18)
- ゼノシリーズがないね  -- 名無しさん  (2021-06-24 21:19:46)
- クラッシュ4とんでもマルチバースは旧4や、過去作のオマージュやファンサービスが多くてファンとして嬉しかったなぁ  -- 名無しさん  (2022-04-14 18:41:06)
- 真・女神転生4は登場人物の役回りやストーリーの演出に真1を彷彿とさせるものがある。あと序盤のボスがミノタウロス→メデューサと続くのは旧約1要素もあるのかな  -- 名無しさん  (2022-06-26 00:40:53)
- ロックマンシリーズで言えばX5というエグゼよりも遥かに分かりやすいセルフオマージュ例がある  -- 名無しさん  (2024-01-31 02:21:04)
- リンバスカンパニーの2章の義体がつぶさされるのも一作目のパロ?  -- 名無しさん  (2024-02-15 19:12:09)
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