&font(#6495ED){登録日}:2019/04/06 (土) 23:06:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &big(){&big(){&big(){■}}&bold(){概要}} ここでは『[[乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…]]』に出てくる[[魔法省]]について解説する。 本編では魔法学園卒業後の文庫版6巻以降はここ魔法省が舞台となる。 というのもこの魔法省は作中[[ゲーム]]『FORTUNE・LOVER II』~魔法省での恋~での舞台でもあったからである。 ●『FORTUNE・LOVER II』において: ~魔法省での恋~の[[サブタイトル]]通り、17歳で魔法学園を卒業して入省した主人公[[マリア・キャンベル]]の新たな恋が始まる舞台である。 [[ライバルキャラ>乙女ゲームにおける女性サブキャラ]]で国外追放された悪役令嬢[[カタリナ・クラエス]]にとっては復讐の舞台となる場所で、魔法省職員の身分を手に入れてその機会を虎視眈々と窺っている。 前作の『FORTUNE・LOVER』で登場した攻略対象とライバルキャラは全員続投し、新たに追加された攻略対象の内3人は魔法省職員として彼女達に関わることとなる。 ●本作において: 様々なトラブルに見舞われたカタリナも魔法学園を無事卒業し、魔法省の幹部であるラーナ・スミスの推薦を受けて正式な職員として入省している。 [[キース・クラエス]]誘拐事件で闇の使い魔を有してしまったという裏事情込みの特例だが、ラーナのごり押しがあったとも語られているので相当無理があったらしく、 また女性の雇用に積極的な同省でもクラエス公爵家の一人娘という高位の貴族令嬢かつ第三王子婚約者の肩書がある女性を勤務させるのは異例なことだったため((ラーナも第一王子婚約者の侯爵家次女という立場だったが、上層部の一部を除いて秘匿されているので大部の職員は知らない。))、 様々な憶測が流れた末に「&bold(){我儘な令嬢が親や婚約者に強請って、結婚までの暇潰しに遊びがてらやってくる}」という噂が事実であるかのように伝わってしまい、 彼女の前評判や印象はあまり良いものではなく、入省から半年経過しても噂は絶えていない。 巷では「&bold(){第三王子と公爵令嬢の婚約はあくまで契約的なもの}」「&bold(){王子との婚約解消のために魔法省へ所属した}」という話も流れている。 カタリナの後輩にあたる生徒会メンバーの内、[[ニコル>ニコル・アスカルト]]のお見合い相手となったフレイやジンジャーが魔法省の就職を志望している。 &big(){&big(){&big(){■}}&bold(){基本設定}} 魔法省は国内最大の最高機関で、王に次ぐ権力を持っている。 その歴史は長く、ソルシエ王国の始まりと同時期だといわれている。 ここ数年は規模を拡張していて、部署も増加している。 就職先としては優秀で、入職希望者には崇高な志を持つ者が多い。 上級職員に推薦された者を除いて、国で最難関とされる一般試験に合格した数少ない者だけが入省できるエリートの巣窟である。 一般試験の合格には魔力以外にも様々な分野の知識が要求されるため、独学では血の滲むような努力が必要である。 カタリナも参加した入省式では、支部配属も含めて約50人近くと見られる新人が入職している。 各地に支所があり、人員もそれなり確保していることから、仰々しい仕事ばかりではなく、雑用係じみた依頼も多い。 新人を対象に実施される部署決め試験では、そうした依頼の中から簡単そうな任務が選ばれて実施されている。 職員には魔力の高い者が多いが、頭脳の要求される研究職ではむしろ少数派で、デューイのように魔力を全く持たない者もいる。 公にされていないが、魔法省の身分を隠して一般人に扮し、情報収集や事件解決などの活動に携わる職員も存在している。 禁忌とされる『&color(white,black){闇}』の魔力については一部の者を除いて秘匿されており、職員の間でも口外は禁じられている。 敷地面積は魔法学園と共有するだけあってかなりの広さで、端の方では庭園の跡や何者かが無断で築き上げた畑が存在している。 職員用の寮も用意されているが、王族や高位の貴族階級出身者の入居は想定されておらず、カタリナは例外的に馬車で通勤している。 寮では食事などのサービスが提供されて暮らし易いが、人出不足の際は呼び出される面倒もあるせいか、城下で住居を借りる職員もいる。 魔法省内には場所や規模が異なる食堂が存在し、大人数対応の社員食堂風、弁当類や軽食を扱うテイクアウト主体、お洒落なカフェ風など、 提供されている物も異なり、カタリナは食費が節約できて同僚を誘いやすい社員食堂風の食堂を利用している。 魔法省の勤務体制はシフト制らしく、職員の休暇は一斉では無く順番に取るシステムとなっている。 &big(){&big(){&big(){■}}&bold(){各部署とサブキャラクター}} &big(){&big(){&big(){□}}&bold(){図書館(図書館管理部)}} |~役職・担当|~キャラクター| |&bold(){部署長}|&color(blue){ダウランド}| |&bold(){副部署長}|不明| 国内最大の規模を誇る図書館で、ありとあらゆる魔法の蔵書が揃っている。 図書館の地下には開かずの書庫があり、書棚は歴代の図書館管理部部署長が集めた[[エロ本]]で占められている。[[BL>やおい]]もあるよ。 開かずの書庫は隠し階段を下りた先にあり、広さはカタリナの前世が生まれ育った田舎町の図書館と同じ位で、[[図書室]]程度らしい。 同管理部は、魔法省内でも特に現実主義者が多い部署とされている。 ・&bold(){&color(blue){ダウランド}} 真っ黒な髪を七三に分けて黒縁の眼鏡を掛けている図書館管理部の部署長で、ひょろりとした姿をしている。 余り裕福ではない子爵家出身で、ラーナ曰く真面目なだけが取り柄の小心者。潔癖な妻を持つ既婚者だが、若い司書とこっそり食事に行く浮気者である。 前任者から管理を託された開かずの書庫の実在について白を切ろうとしていたが、カマかけにあっさりと引っ掛かって出入りを許してしまう。 &big(){&big(){&big(){□}}&bold(){生物研究室}} |~役職・担当|~キャラクター| |&bold(){部署長}|&color(blue){ヘクター・デーリアス}| |&bold(){副部署長}|不明| |&bold(){他構成員}|&color(red){アリス}&br()etc.| 魔法植物や魔法動物の研究をしている部署で、新人が配属されたくない部署ナンバー2でもある。 [[ユニコーン>ユニコーン(伝承)]]、ペガサス、スクヴェイダー、ヒッポカンポス、マンドレイクなどの希少種や幻想生物が集められている。 同部署の職員は皆、極度の生き物[[オタク]]である部署長やエリザベスと名付けられた脱走癖のある猿に振り回されている。 なお副部署長には女性職員が就いているが、名前は不明である。 ・&bold(){&color(blue){ヘクター・デーリアス}} 長い髪を後ろで括って大きな丸い眼鏡を掛けた生物研究室の部署長。同研究室で飼育している猿のエリザベスをしばしば逃がしてしまう。 マイペースなオタク気質の研究者で、珍しい生き物には特に目が無く、変わった生物のことになると我を忘れる傾向があり、時々暴走している。 カタリナへ懐いた闇の使い魔にも強い関心を抱いていて、彼女の上司であるラーナに一年ないし半年間に及ぶ研究の協力を募っていたが断られている。 新人の部署決め試験中に二班を襲撃した生き物について意見照会された際は、ドラゴンだと回答して小一時間熱く語っている。 しかし[[ドラゴン>ドラゴン(西洋の神話)]]はFORTUNE・LOVER世界でも幻の生き物とされているため、闇の使い魔として作成された物以外は実在しない。 ・&bold(){&color(red){アリス}} ローラの知り合いである女性職員。可愛らしいお人形のような女の子で、幼い少女のような顔と背の高さをしている。 頭には大きな[[リボン]]、制服には小さなリボンを着けていて、可愛いネイルや愛されメイクも施した服装違反スレスレのオシャレをしている。 魔法省内でも有名な不思議話(怪談)好きで、たとえ彼女がつまらないと感じた内容でも話の出元である職員全員へ確認する程に情熱をかけている。 蒐集した話を人に聞かせるのを至高の楽しみとしている人物で、魔法省へ入職した新人の多くは彼女に捕まって聞かされてしまうらしい。 『契約の書』を捜索しているカタリナらに、開かずの書庫について情報提供を行っている。 &big(){&big(){&big(){□}}&bold(){魔力・魔法研究室}} |~役職・担当|~キャラクター| |&bold(){部署長}|&color(blue){サイラス・ランチャスター}| |&bold(){副部署長}|不明| |&bold(){他構成員}|&color(red){マリア・キャンベル}&br()&color(blue){デューイ・パーシー}&br()etc.| 魔法省の花形部署で、優秀な人材が集められている。 本来のヒロインであるマリアが配属されるまでは、男性職員と年配者の女性職員で構成されていた模様である。 人手不足に陥っているものの他の部署とは異なり、魔法道具研究室に雑用を依頼する機会は少ない。 庭園跡で発見された失われた魔法の件で、魔法道具研究室と合同調査を行うことになる。 &big(){&big(){&big(){□}}&bold(){魔法道具研究室(魔法道具研究所・魔法道具研究部)}} |~役職・担当|~キャラクター| |&bold(){部署長}|&color(red){ラーナ・スミス}(&color(red){スザンナ・ランドール})| |&bold(){副部署長}|&color(blue){ラファエル・ウォルト}| |&bold(){教育係}|&color(blue){ガイ・アンダースン}(&color(blue){ローラ})&br()&color(blue){ネイサン・ハート}| |&bold(){他構成員}|&color(red){リサ・ノーマン}&br()&color(blue){ニックス・コーニッシュ}&br()&color(red){カタリナ・クラエス}&br()&color(blue){ソラ・スミス}(※孤児なので、本来は姓名が無い)&br()etc.| 魔法道具の研究・開発を担当している部署で、新人が配属されたくない部署ナンバー1である。 白衣を着て煙の出ているビーカーを愛しそうに持っていたり笑顔で混ぜ合わせているマッドサイエンティストみたいな人物や タンクトップ姿で片手にダンベルを持って上下させながら仕事している人物など、規則を守らない風変わりな職員が多く、陰で『変人の巣窟』と呼ばれている。 ラファエル、ソラ、カタリナのように『&color(white,black){闇}』の魔力絡みなどで、省内におけて扱いが難しい人物も引き取っている。 地方の魔法省支所から送られる報告書の確認、書類整理、必要物品の配布、建物の修理、清掃、など他部署から押し付けられたり依頼された雑用に追われていて、 雑用部署と蔑まれることもある一方で、部署長が開発した雑用向きの魔法道具と彼女の下で集められた職員が優秀であるため、仕事ができると信頼もされている。 生物研究室とは部署の距離が近く、飼育動物の餌の運搬を請け負っているため、それなりに親交がある。 魔法道具は魔力が無い者でも魔法の恩恵に与れるよう製作されたが、比較的最近に開発された代物ばかりで文献なども少なく、他の部署よりも文献の研究が少ない。 後述する通り、中には特定の魔力保持者や優れた魔力保持者しか扱えない魔法道具も存在する。 雑用に忙殺されているので、魔法道具の研究はその合間にしか行えない。 魔法道具研究室の倉庫には、試作品・失敗作の魔法道具や図書館で廃棄処分の対象となった古書も保管されている。 魔法道具については[[こちらを参照>魔法(乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…)]]。 ・&bold(){&color(blue){ガイ・アンダースン}} ローラと自称している男性職員で、一般試験で入省している。 炎の魔女の異名を持つ実力者で、トップクラスの魔力と高い身体能力を持つ。魔力はおそらく『&color(white,crimson){火}』。 青髭を薄っすらと生やした筋肉質のオネエマッチョで、フリルとリボンに覆われた制服や派手なメイクで[[女装]]している大男。心と仕草は乙女のつもりでいる。 可愛い衣装や化粧品を取り扱う販売店の新規開拓に余念がなく、化粧品の知識に疎いカタリナにも色々な店をお勧めしてくれる。 同僚のネイサン・[[ハート]]とペアを組んでおり、新人の部署決め試験ではカタリナ、マリア、ソラ、デューイで構成された二班の試験監督を担当していた。 試験終了後は、ラーナからカタリナとソラの教育係に任命されている。 ・&bold(){&color(blue){ネイサン・ハート}} 背は高めで前髪が長い男性職員で、部署内では珍しく普通の制服を着ている。 大きく分厚い眼鏡をしていて、外すとすぐに思い出せなくなるほど特徴が無い素顔をしている。トップクラスの頭脳と高い処理能力を持つ。 [[存在感が無く傍に居ても他者から認識されにくい人物>空気]]、かつ方向音痴の病的な迷子体質でもあるため、魔法省内で数日間行方不明になった過去がある。 省内での勤務中は、三秒でも目を離すと迷子になってしまう彼のために開発された軽くて丈夫な特殊金属製の鎖を足に着けているという。 国を巡る行商育ちで当時から優秀だったものの、迷子体質のせいで移動の無い職場に転職することになり、一般試験を受けて入省した経緯がある。 新人の部署決め試験では二班の試験監督を担当し、試験中は足を引っ張っていたが、事件解決後の事務処理や後始末の面では有能な仕事振りを見せている。 試験終了後は、ラーナからカタリナとソラの教育係に任命されている。 なお本人は「魔力が無い」と申告しているが、対人捜索能力を持つ魔法道具のアレクサンダーが機能する程度の魔力は宿している。 ・&bold(){&color(blue){ニックス・コーニッシュ}} 新人を対象にしたオリエンテーションで、カタリナ、マリア、ソラ、デューイらの案内役となった男性職員。 ひらひらキラキラで胸元が異様に開いた派手な改造制服を着用していて、いつも何かしらの問題を起こしているという。 魔力面で推薦されて魔法省へ入省した経緯を持つが、学力が壊滅的だったらしく魔法学園に在学していた頃はリサから突っ切りきりで勉強を見て貰っていた。 それなりに整った顔をしているナルシスト……とされていたが、ぬいぐるみ(を改造した魔法道具)が無いと喋れないリサが周囲から奇異な目で見られて引き籠もってしまったため、 再び外ヘ出られるようにすべく、隣に立って自分の変人振りをアピールすることで彼女は大したことが無いと認識させる、という作戦で採用した演技の名残だったことが判明している。 ・&bold(){&color(red){リサ・ノーマン}} ニックスとともに4人の案内役となった女性職員。 母親が親戚同士だったニックスは同い年の幼馴染みかつ[[腐れ縁]]で、物心が付く前から家族ぐるみの付き合いがあった。 常に無表情で、[[アライグマ]]に似たぬいぐるみ人形を用いた腹話術で遣り取りしていて、普通に会話しようとしない…… とされていたが、幼い頃に大きな傷跡を残す程の事故に遭って喋ることが出来なくなり、ぬいぐるみを改造した魔法道具に頼っていた。 魔法道具の小型化でぬいぐるみを通す必要は無くなったものの手放せず、ニックスのナルシスト演技に付き合うという口実で現在も使用している。 魔法学園の卒業生で、魔力のみならず学力面でも推薦を受けて入省した経緯がある。 &big(){&big(){&big(){□}}&bold(){地位・配属部署不詳}} ・&bold(){&color(blue){モリス・ハイド}} 魔法省に籍を残す関係者で、以前は貴族の子弟などを相手に家庭教師もしていた。 珍しい魔法や失われた魔法を必死に追いかけていて、珍しい文献や資料を蒐集しつつ趣味で研究している。 学者として有名だが、気難しい性格の持ち主であることも知られており、邸宅まで訪ねても簡単には会えないという。 幼い頃のラーナに魔力の蔵書を贈った彼女の知人が彼の友人でもあり、その伝手で彼女は彼と昔から付き合いがあったため、 ラーナら魔法道具研究室の3名が失われた魔法の調査で赴いた際もすぐに仕事部屋兼客室へ通し、『契約の書』絡みの情報提供に応じている。 ・&bold(){&color(red){レジーナ}} ラーナと同期の魔法省職員で、年齢は彼女よりも少し上である。ラーナと並ぶであろう魔法省きっての問題児。 茶色の瞳と腰のあたりまで伸ばして無造作に後ろで括った同色の長髪を持つ二十代後半くらいの女性で、取り立てて美人では無いもののだいぶ色っぽく、男にモテる。 魔力も腕っぷしもかなり強い『&color(white,green){風}』の魔力保持者で、同魔力で遠くの音を拾って聞き取るという盗聴じみた手段で情報収集に当たっている。 普段はソルシエ王国とエテェネル王国の貿易港オセアンで『港のレストラン』の女店主として一般市民を装って活動する情報通で、 男爵令嬢誘拐事件を巡って同地へ潜入捜査に赴いたラーナ・カタリナ・マリア・ソラの四名に協力することになる。 ちなみに味覚音痴の[[料理下手]]であるため、店で提供されるメニューは全て他所から調達していた。 追記・修正は魔力や魔法に興味を持ってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ハリポタの方は腐敗っぷりが凄かったけどこっちはどうなんだろうか? -- 名無しさん (2021-09-16 11:15:48) #comment #areaedit(end) }