&font(#6495ED){登録日}:2019/8/30 (金曜日) 00:40:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- ダークエルフとは[[ファンタジー]]系の作品に登場する[[亜人種]]である。 名前の通り[[エルフ>エルフ(種族)]]と対を成す存在として扱われる。 *概要 北欧神話においてエルフの元となったとされるリョースアールヴに対して &bold(){デックアールヴ}という種族が登場するがその名こそ&bold(){闇のエルフ}と 言う意味合いではあったものの リョースアールヴに比べて醜いものでドヴェルグ(ドワーフ)とほぼ同一とされた上、 どちらかと言えば[[ゴブリン]]に近い姿とファンタジー作品に登場するような &bold(){ダークエルフとはかけ離れた姿}であった。 [[指輪物語]]にも「光のエルフ(Elves of Light)」「&bold(){闇のエルフ}(&bold(){Dark Elves})」という区分は存在するが、 神々の国『アマン』に行き二本の光る木の輝きを見たか否かの違いであり、&bold(){種族的な区分ではない}。 もっとも神々から直接教えを得られるため能力は光のエルフの方が圧倒的に高い。 そして作中舞台はアマンではなく中つ国なので、当然出てくるエルフのほとんどが闇のエルフである。一般的なエルフがダークエルフだったと言える。 また、[[指輪物語]]では[[オーク]]はエルフが拷問等により堕落して変化した存在とも言われている。 「邪悪なエルフ」とも呼べる存在ではあるが、見た目が大幅に醜悪になっている。 よって我々がよく知るようなダークエルフは元になったエルフと違って &bold(){伝承には登場しない存在}であり、エルフから着想を得て創作された種族である。 初出となった作品は諸説あるがTRPGにして後のファンタジー作品の礎ともなった&bold(){ダンジョンズ&ドラゴンズ}というのが有力。 その作品に登場する闇に落ちた邪悪なエルフであるドラウが由来になったとされているようだ。 同作におけるエルフには元々多くの亜種が存在し、単に暗い環境に適応しただけのシャドウエルフもおり、 D&Dの派生シリーズである[[ドラゴンランス>ドラゴンランス(小説)]]ではドラウが登場しない代わりに &bold(){エルフの一族から追放された存在}としてダークエルフが存在している。 そんなダークエルフという概念が日本で広く認知されるようになったきっかけは&bold(){[[ロードス島戦記]]}、特にOVAの影響だろう。 *外見 金髪に白い肌を持つエルフに対してこちらは銀髪に褐色の肌を持っており、 体型も細身で華奢な体型が多いエルフに対してダークエルフは筋肉質、 或いは肉感的な体型であることが多く、露出の多い服装も相まって文字通り性に奔放なイメージで作られていることが多い。 最近の作品で見られるようなエルフに比べてグラマーな体型というのは元になったドラウが登場したダンジョン&ドラゴンズの 時点では設定されておらず、単なる暗い肌の色をした悪のエルフに過ぎなかった。 今日のようにエルフよりもグラマーな体型として描かれることが多くなったのは[[ロードス島戦記]]に 登場したダークエルフの一人ピロテースからではないかとも言われているが 同作においても&bold(){エルフに比べてグラマーな体型や露出の多い服装という設定はなく}、 あくまで&bold(){彼女がそうした体型と姿}というだけだった。 とはいえ彼女の存在は後世の作品に計り知れない影響を与えたのも事実であり、 ダークエルフ=エルフよりも露出が多く、体型も豊満という設定のきっかけとなったのは間違いない。 しかし近年においては&bold(){褐色の肌が黒人等に対する人種差別につながりかねない}という事情からか 青白い肌や灰色の肌など現実ではありえない肌の色として描かれることが多い。 **性格 エルフと違って邪悪であり、犬猿の仲であるエルフは おろか人間に対しても悪意を持って襲い掛かる。 一方で気難しいエルフに比べて性に奔放な傾向があり、 尚且つ俗世的な価値観故に人間と分かり合いやすいとされることも。 *近年のファンタジー作品におけるダークエルフ かつてはエルフは勿論、人間に対しても敵対している邪悪な種族として扱われていたが 近年においてはその限りではなく、単なるエルフの亜種として登場することが多くなっており、 先述のように気難しい性格のエルフと違って&bold(){俗世的な価値観}を 持つために寧ろ人間と分かり合いやすいと設定された作品も存在する。 数は少なくメジャーではないがハーフエルフならぬ&bold(){ハーフダークエルフも存在している。} また、最近の人気ぶりからか登場当初は単なる亜人型モンスターに過ぎなかった彼らも プレイヤーが使用・選択できる種族としても登場するようになり、需要が高まっているという。 能力的な面で見ると、ロードス島戦記では暗黒神の神聖魔法が使えたり彼ら以外のエルフにとっては禁忌である炎の精霊魔法を使えたりで、単純な戦闘力ではエルフ・ハイエルフの上位互換といった趣が強い。&footnote(ハイエルフの方は文字通り出たら入れない「帰らずの森」を形成するなど、他の能力で言えば単純に上位下位とは言えなさそうだが) 容赦ない性格であり、エルフ特有の身軽さと精霊魔法による姿消しで暗殺者としても優れる。 以後の作品のフォロワー的ダークエルフたちは、エルフから魔法的能力を引いて物理的能力を足したような、[[軽業>スピードキャラ]]と[[魔法戦士]]寄りの[[バランス型>バランス型(ゲーム)]]のパラメーターをしている場合が多い。 *エロ要員としてのダークエルフ エルフと違い、近年のファンタジー系作品で創作された比較的歴史の浅い種族だが、 &font(l){白い液体が暗色の肌に映えるからか}エロ要員としての扱いはよい。 ファンタジー系のアダルト作品でもそれなりの確率で見ることができるが、 ほぼ雄である[[オーク]]やゴブリンとは逆に高確率で女性である。 エルフに比べてグラマーな恵体を持つ彼女たちは&bold(){性に奔放}かつ&bold(){強い性欲持ち}であり、 その豊満な体を生かして自分たちよりも華奢な人間やエルフの男共を襲っては性的な意味で[[食べてしまう>逆レイプ]]超肉食系女子となることが多い。 性欲の強さからかガチレズ・[[バイセクシャル>両性愛]]と設定されることもあり、時には元から生えてたり生やしたりする自慢の[[ご立派様>ふたなり]]で女性を犯すことも。 エルフや人間が男女ともに体格や能力で勝る彼女たちに力づくでねじ伏せられ、 一方的に搾り取られる様は亜人種姦スキーにとってはたまらない光景となることは間違いないだろう。 以上のように「異質な肌色をした異常性欲の異種女性キャラ」ということで、女[[悪魔]]や[[サキュバス]]とは混同されるからか、彼女らと共演することは稀。 闇っぽいキャラクター性から疎まれるケースも多いので、反動からか上述の淫奔さとは逆にピロテースのイメージを踏襲したような意地っ張りで誇り高い性格になる場合も多い。 そういうダークエルフたちが[[女騎士]]として人間社会で立身出世を目指したり悪と戦おうものならお約束のくっ殺一直線間違いなし。 上記では犯してくるダークエルフはサキュバスとかとは共演しないとあるが、この系統の場合はこれまたお約束として向こうに(性的に)喰われてしまうこともある。 (稀有なほうだと思われるが)作品によっては肌が白いほうのエルフが「&font(b,#008000){自然の摂理なんだし弱肉強食}だから優秀な種は無理にでも&color(hotpink){イタダイちゃうネ♪}」派だったりするので、 そうなると余計にいやもうちょっとそういうことには慎みと気持ちを大事にしようよ……と他人の振りを見て純情なダークエルフが生まれたりもする。 またピロテースや[[BASTARD!!>BASTARD!!-暗黒の破壊神-]]のアーシェス・ネイあたりの影響で、ただでさえ露出の多いR-18の戦うヒロインの中でも他の種族より更に(暗色の)肌色が目立つキャラが多い。 お堅い性格とエロ衣装、凌辱作品の王道的な組み合わせが内面外面ともに種族単位で似合う、それこそが真面目系ダークエルフという存在と言えよう。 男のダークエルフも登場することも割とあるが、その場合はまず間違いなくロードス島戦記から引き継がれたイメージまんまの陰険な悪役である((とは言え、ロードス島戦記の名前ありのダークエルフの第一号であるピロテースの兄アスタールは其れ迄の仲間の裏切りで殺されかけた主人公の好敵手アシュラムの命を救って以来、彼とは強い信頼関係で結ばれ、アシュラムが秘宝を取りに行く間の時間稼ぎとして圧倒的な不利な戦況の中で最期の瞬間まで徹底抗戦を貫き、アシュラムも彼の戦死に酷い負い目を感じるなど勇気と誠意に満ちた人物であった。))。 ただしエルフ≒細面の美形という刷り込みが強いからか、直接的に犯すのは配下の魔物や人間の悪党に任せ、自身は陰謀を企んだり普通に戦ったりでストーリーを動かす役目に専念ということも結構ある。 悪役ではあるが竿役になるかは五分五分といったところ。 いずれにせよ男のエルフが恋人妻姉妹母娘を奪われる[[寝取られ]]要員だったり、子供だったら可愛らしい外見から[[男の娘]]だったり[[おねショタ]]をやらされたり、徹底的に受けなのとは正反対である。 *登場作品 ダンジョンズ&ドラゴンズとロードス島戦記が与えた影響力は大きく、 エルフが登場する作品においてはかなりの高確率で登場する。 何度も述べた通り初期の作品でこそ人間とエルフの共通の敵としての登場が多かったが 近年においてはその扱いもよくなっており、味方として登場したり プレイヤーが種族を選べるゲームでは選択可能な種族として設定されていることすらある。 **ゲーム -&bold(){ダンジョンズ&ドラゴンズ}:先程述べたようにダークエルフの原型となったドラウが登場。こちらでは暗い肌をしたエルフに過ぎず、必ずしも露出の多い服装や豊満な体型をしているわけではない。邪神ロルスを信奉する悪の種族として描かれることが基本だが、『フォーゴトン・レルム』の世界観ではロルス信者の名家に生まれながらロルスに反目した英雄ドリッズト・ドゥアーデンの登場以来、ロルス信者から離反した善のドラウも登場するようになっている。 -&bold(){[[ロードス島戦記]]}:日本におけるダークエルフの祖であろうピロテースが登場。この作品でも種族として豊満な体型と露出の多い服装と言う設定は存在しないのだが先程述べた通り後のファンタジー作品で描かれるようなエルフに比べて豊満な体型に露出の多い服という外見はピロテースが由来かと思われる。 --正確に言うと、ピロテースはOVA版ロードス島戦記でデザインされた[[アニメオリジナルキャラ>オリジナルキャラクター]]だった。これを原作者の水野良が気に入って原作小説にもレギュラーキャラとして取り入れた。いわゆる[[逆輸入>逆輸入(創作)]]の好例である。&br() -&bold(){TESシリーズ}:プレイヤーも選択可能な種族の一つとして登場し、シリーズのエルフ種族の呼称例に倣って「ダンマー」とも呼ばれ、主にタムリエル大陸北東部の地モロウウィンドを故郷とする。&br()&bold(){灰色の肌に&font(#ff0000){血とも炎とも取れる真紅の目}}が種族共通の特徴という%%男女ともにエロ要素の欠片もない%%容姿だが、これはかつて黄金の肌を持つ「チャイマー」と呼ばれるダークエルフの祖先がデイドラロードの一人、アズラの怒りを買って呪われた末にこの姿に変えられたからだと言われている。&br()そんな経緯もあってか他種族に対しては排他的であり、初見だと捻くれ者揃いだと思いがちだが内面は義理人情にとても厚く、信頼に値すると心を開いた相手には助力を惜しまないという情け深さを持った種族である。&br()種族特性としては炎属性に対する耐性の高さと、先人の霊魂の力を借りて短時間だがその憤怒の炎を纏い、近付く敵を焼き払う「先人の憤怒」という特殊能力が使えると、見た目に反して文字通り「熱い」戦いを得意とする。 -&bold(){ユニコーンオーバーロード}:舞台となるフェブリス大陸の国家のひとつ・エルヘイムに住まう種族として登場。肌が褐色な事以外は外見的には通常のエルフとの差異は無い。巫女と鳥占官として統治を行っているエルトリンデとロザリンデは双子の姉妹だが、それぞれエルフとダークエルフに種族が分かれている。軍事においても主戦力を担い、エルフは弓に長じる種族とされるが、ダークエルフはどちらかというと剣技と魔力に優れる者が多く、剣兵として登用される比率が多い。((自軍に加入するネームドのエルフフェンサーは全員ダークエルフである))ロザリンデの専用クラス・エルフアウグルも物理・魔法両面で優れたアタッカーで、部隊のエースとなれる優秀なユニット。作中では古代に北方のバストリアスからエルヘイムへ流れ着いた獣人達がダークエルフのルーツなのではないかと言及されている。 -&bold(){対魔忍RPG}:「門」でこちら側の世界各所とつながる異世界「魔界」の種族の1つ。&br()肌が褐色で戦闘派や魔術に長けるキャラクターがいる、王族貴族が存在するなど、和製ファンタジーでは至ってオーソドックスなデザインのダークエルフで、プレイアブルユニットも早期から登場している。…だが、珍しくも&bold(){普通のエルフの方が運営開始以来ろくに姿を見せない}のでエルフ系キャラはダークエルフしかいない。&br()それだけでひと物語作れそうな状況だが、理由は謎。一説には(あくまで憶測レベルで)主力絵師の筆の趣味からダークエルフキャラが描かれるようになっただけで、そもそもエルフの存在意義自体が作られていない世界だからとも…。 **TCG -&bold(){[[遊戯王>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]}:普通のエルフこと《ホーリーエルフ》は攻撃力800守備力2000だが、《ダークエルフ》はその逆の攻撃力2000守備力800である。これは当時の下級モンスターの中でも破格の攻撃力だが攻撃する度にライフを1000支払わなければならない所謂[[デメリットアタッカー>デメリットアタッカー(遊戯王OCG)]]である。現在は魔のデッキ破壊ウイルスなどの属性・種族サポートを生かさない限り出番はないだろう。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,7) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 誰かさんのせいで変なイメージが付いた -- コンギョ (2019-08-30 01:13:08) - 世界的に有名なダークエルフはドリッズトかな? -- 名無しさん (2019-08-30 01:23:24) - ドリッズトは邪悪じゃないダークエルフを広めたキャラの筆頭だと思ってる。 -- 名無しさん (2019-08-30 02:25:52) - 白貌の伝道師が真っ先に出るのは俺くらいか。 -- 名無しさん (2019-08-30 02:39:54) - ガンガン初期の漫画「レニフィルの冒険」で知ってファンタジー好きになりました -- 名無しさん (2019-08-30 09:33:14) - ソードワールドのスイフリーだな。 -- 名無しさん (2019-08-30 11:17:45) - 確か、パワープレイでは、肌の黒いエルフという意味でのダークエルフは存在していなくて、人々に先入観を持たせてそれに乗じて悪さするために『ダークエルフは肌が黒い』と広めているとかじゃなかったっけ -- 名無しさん (2019-08-30 12:31:33) - 個人的にはダークエルフといったら刻の大地や幻想大陸のジェンド。 -- 名無しさん (2019-08-30 16:00:07) - ↑3 絵師が黒くなりかけな挿絵を描いてたねえw -- 名無しさん (2019-08-30 17:18:40) - 自分で追記したけど、褐色肌に白い液体はやっぱり映えると思う -- 名無しさん (2019-08-30 17:33:00) - ヤンデレ化したら通常エルフよりもヤバくなりそう -- 名無しさん (2019-08-30 17:46:15) - ルーツを辿るとドワーフだったりゴブリンだったり普通のエルフだったりオークだったり面白いな -- 名無しさん (2019-08-30 18:02:00) - ラゼィル様が居らん -- 名無しさん (2019-08-30 19:02:44) - ピロテースは同じダークエルフ仲間からも何あの乳キモい扱いの豊満な身体だからなぁ -- 名無しさん (2019-08-31 03:20:23) - ラジアータストーリーではダークエルフの方がラテン肌の陽気な妖精でライトの方は気難しくてでかいフェアリーってな感じだったね -- 名無しさん (2019-08-31 16:18:29) - 同じD&Dでもエベロンだと夜の精霊をその身に縛り付け(られ)たのがダークエルフの祖という話で善悪関係なかったり -- 名無しさん (2019-08-31 22:04:01) - たまたまコメントのとなりの広告がガールズクリーチャーズというダークエルフがナニされる感じでちょっとクスリときた。 -- 名無しさん (2019-09-02 19:11:24) - ケリンの記事はまだか… -- 名無しさん (2019-10-15 14:51:11) - 青肌とかのあり得ない色が趣味じゃないから言うけどさ、ダークエルフを黒くするのが黒人差別なら、ライトエルフと言われることもある通常エルフやハイエルフを白くするのも白人至上主義の表れであり間接的に黒人差別に繋がるから駄目じゃねえのか。 -- 名無しさん (2021-10-01 02:11:42) - 拷問と殺戮が大好きなウォーハンマー40kのデュカーリもダークエルフだっけか -- 名無しさん (2021-10-01 06:47:57) - 青肌ダークエルフ大好きだからこのコメント欄では不評なのは驚いた -- 名無しさん (2021-11-06 13:52:13) - FF4のダークエルフはしっかりゴブリン -- 名無しさん (2022-09-21 18:44:10) - 4のと言うか、1のダークエルフのアストスのつかいまわしよな -- 名無しさん (2023-04-12 12:07:50) #comment #areaedit(end) }