&font(#6495ED){登録日}:2019/09/28 Sat 20:46:29 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 11 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){『JLA: Strength in Numbers』}は1998年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。 #region(作品情報) 『JLA』#16~#23 発売 1998年3月から 脚本 グラント・モリソン(#16~#17、#22~#23)、マーク・ウェイド(#18~#21) 作画 ハワード・ポーター(#16、#18~#19、#22~#23)、アーニー・ヨルゲンセン(#17、#20~#21) 『New Year's Evil: Prometheus』 発売 1998年2月 脚本 グラント・モリソン 作画 アーニー・ヨルゲンセン 『JLA Secret Files and Origins』#2 発売 1998年8月 脚本 クリストファー・プリースト、マーク・ミラー 作画 ヤニック・パケット、クリストファー・ジョーンズ #endregion 日本では未邦訳。 異才グラント・モリソンによる『ジャスティス・リーグ』・サーガ第3巻。 『Strength in Numbers』の名の通り初期メンバーから2倍に増員した『JLA』の活躍を描いている。 モリソンは『JLA』を[[ギリシャ神話]]の神々になぞらえたとされ、新メンバーもそれに準じて選ばれている。 メンバー全員が登場するエピソードはすぐには描かれなかったが、各エピソードで相応しい人員が登場している。 #16~#17と関連誌ではメンバー選定と正義を憎む狂人プロメテウスとの戦いが描かれ、 個々のキャラクターの特長と弱点が示された他、悪のバットマンとも言えるプロメテウスが人気を集めた。 #18~#19と#20~#21では当時のDCコミックスの中心人物でモリソンとも親交があるマーク・ウェイドが担当し、 モリソンとは一味違う方法で悪のルールに立ち向かう豪快な『JLA』の戦いが描かれた。 #22~#23では[[『JLA Secret Files and Origins』#1>JLA: New World Order#id_e44bdceb]]に登場したスターロが再び『JLA』に立ちふさがり、 ゲストとして『DCユニバース』とは距離を置いていた存在ドリームが登場する。 &link_anchor(『JLA Secret Files and Origins』#2、『New Year's Evil: Prometheus』、『JLA』#16~#17){『JLA Secret Files and Origins』#2、『New Year's Evil: Prometheus』、『JLA』#16~#17} &link_anchor(『JLA』#18~#19){『JLA』#18~#19} &link_anchor(『JLA』#20~#21){『JLA』#20~#21} &link_anchor(『JLA』#22~#23){『JLA』#22~#23} *&aname(『JLA Secret Files and Origins』#2、『New Year's Evil: Prometheus』、『JLA』#16~#17,option=nolink){『JLA Secret Files and Origins』#2、『New Year's Evil: Prometheus』、『JLA』#16~#17} **&font(#000000){【物語】} 『インジャスティス・ギャング』との戦いで離脱者を出しさらに新たな戦いの存在を知った『JLA』はチームを再編、 そして新たなチームの発表のために報道陣と一日メンバーに選ばれた青年Retroを月面基地に招待した。 しかしRetroの正体は正義を憎む悪人プロメテウスだった。正体を表したプロメテウスは『JLA』のメンバーを1人ずつ始末していく。 **&font(#000000){【登場人物】} ***&font(#000000){≪ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA≫} 世界を守るヒーローチーム。市民との交流のために報道陣を月面基地に招いたが、プロメテウスの襲撃で各個撃破されていく。 新メンバー候補にはナイトウィング、ブラックキャナリー、キャプテン・マーベル、ファイヤーストーム、アトム、 エロンゲイテッドマン、ザターナなどがおり、ウォリアーに至っては自己推薦したが断られた。 ・&font(b,15px){[[スーパーマン・ブルー>スーパーマン(人物)]](クラーク・ケント/カル=エル)} メトロポリスを守る鋼鉄の男。メンバー選定の中心人物の1人。スティールのこと強く押していた。 発表会では報道陣の相手をしていたが、異変に気づき報道陣の安全の確保に動き出す。 ・&font(b,15px){[[バットマン>バットマン(人物)]](ブルース・ウェイン)} ゴッサムを守る闇の騎士。メンバー選定の中心人物の1人。荒削りなハントレスに目をつけ仲間に誘った。 発表会ではRetroの存在に疑問を抱くも対応が後手に回り、ハントレスを倒したプロメテウスに挑むが、 自分を含めた様々な戦闘スキルを取り入れた攻撃を前に敗北した。 ・&font(b,15px){[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(人物)]](ヒッポリタ)} アマゾン族の女王でダイアナの母。娘の後を引き継ぎ新たなワンダーウーマンとして『JLA』に加入した。 スーパーマン・ブルーと共に報道陣の安全確保を担当する。 ・&font(b,15px){グリーンランタン(カイル・レイナー)、[[フラッシュ>フラッシュ/ウォリー・ウェスト]](ウォリー・ウェスト)} 意思を力に変える『パワーリング』を操るヒーローと超スピードを操るヒーロー。 バットマンを倒したプロメテウスに遭遇し、超スピードを察知する爆弾と脳の活動を妨害する攻撃で動きを封じられ敗北した。 ・&font(b,15px){アクアマン(アーサー・カリー/オリン)} 海底王国アトランティスの王。メンバー選定の中心人物の1人。ザウリエルに接触し仲間に引き入れた。 発表会ではスーパーマン・ブルーと共に報道陣の相手をしていたが、酸素発生施設で発生した火事を止めに向かう。 ・&font(b,15px){マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)} 様々な超能力や変身能力を持つ火星人。報道陣の前に立つスーパーマン・ブルーに代わってクラーク・ケントに変身する。 月面基地の情報を手に入れたプロメテウスを発見するも、炎と特殊な薬品で体を溶かされ敗北した。 ・&font(b,15px){スティール(ジョン・ヘンリー・アイアンズ)} 鋼鉄のアーマーとハンマーを武器とするヒーロー。『JLA』の新メンバー。家族や隣人を優先し一度は断るも、妹の説得で了承した。 プロメテウスをいち早く発見するも、アーマーをウイルスに侵され基地を破壊するよう仕向けられる。 ・&font(b,15px){オラクル(バーバラ・ゴードン)} かつてバットガールとして活躍した半身不随の情報解析の専門家。『JLA』の新メンバー。地上から『JLA』をサポートする。 ・&font(b,15px){ハントレス(ヘレナ・ベルティネリ)} ボウガンを武器とする過激なヴィジランテ。『JLA』の新メンバー。選ばれたことに疑問を持ち、度々不満や悩みを口にする。 ザウリエルと共にプロメテウスを発見するも、催眠攻撃で動きを封じられ敗北した。 ・&font(b,15px){プラスチックマン(イール・オブライエン)} 変幻自在の肉体を持ったヒーロー。『JLA』の新メンバー。チームのムードメーカーでよく冗談を口にする。 他のメンバーと共にプロメテウスを捜索する。 ・&font(b,15px){ザウリエル} 地球に降り立った天使。『JLA』の新メンバー。後にプラスチックマンと良くコンビを組む様になる。戦利品の管理を担当する。 ハントレスと共にプロメテウスを発見するも、『コズミック・キー』で特殊な空間に封じられてしまう。 ***&font(#000000){≪ヴィラン≫} ・&font(b,15px){プロメテウス} 正義を憎む狂人。犯罪者の両親を失ってから正義への復讐に全てを捧げ自らを鍛え上げた。バットマンの鏡像といえる存在。 高い知能と戦闘力を有し、データを脳に書き込むヘルメットでさらにパワーアップできる。 武器として警棒のような兵器を操る他、長い旅を経て入手した『コズミック・キー』で異次元に出入りできる。 『JLA』の一日メンバーに選ばれた青年Retroを殺し、彼に扮して月面基地に侵入し『JLA』を始末していく。 ***&font(#000000){≪その他≫} ・&font(b,15px){ロイス・レーン、キャット・グラント} メトロポリスを代表する記者。『JLA』の月面基地に招かれ事件に巻き込まれてしまう。 *&aname(『JLA』#18~#19,option=nolink){『JLA』#18~#19} **&font(#000000){【物語】} 同時に発生した様々な事件の対処に向かった『JLA』だったが、事件解決直後に一部のメンバーが消滅してしまう。 調査を開始してすぐのホワイトハウス襲撃で『JLA』は事件の元凶『Engine of Chance』を破壊したが……。 **&font(#000000){【登場人物】} ・&font(b,15px){[[スーパーマン・ブルー>スーパーマン(人物)]](クラーク・ケント/カル=エル)、[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(人物)]](ヒッポリタ)、グリーンランタン(カイル・レイナー)、[[フラッシュ>フラッシュ/ウォリー・ウェスト]](ウォリー・ウェスト)、マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)、オラクル(バーバラ・ゴードン)、プラスチックマン(イール・オブライエン)} 消滅を免れた『7』人の『JLA』メンバー。『Engine of Chance』が原因の事件を対処し、元凶を破壊したことで混乱は収まったかに見えた。 しかし状況は変わらずバットマンまで失い追い詰められる中、『Engine of Chance』を生み出したジュリアン・セプテンバーを捜索する。 過去の変化がアメリカ全土に及び情報が収集できずオラクルを頼ろうとしたが、彼女はある理由で迷いを抱いていた。 ・&font(b,15px){[[バットマン>バットマン(人物)]](ブルース・ウェイン)、アクアマン(アーサー・カリー/オリン)、スティール(ジョン・ヘンリー・アイアンズ)、ハントレス(ヘレナ・ベルティネリ)、ザウリエル、オライオン、ビッグ・バルダ} 姿を消した『JLA』メンバー。消滅したのではなく過去の変化によってヒーローだった事実が無くなり別の人生を歩んでいる。 バットマンは姿を消す直前、過去の変化に『7』という数字が関わっていると見抜きメンバーに伝えた。 ・&font(b,15px){ジュリアン・セプテンバー} 軍に所属する量子物理学者。不運な過去を変えるため偶然を操る『Engine of Chance』を生み出しより良い人生を歩んでいた。 しかし過去を変えた影響が自分以外にも広がり、『7』が関わる様々な偶発的事件や自然現象を引き起こした。 アメリカ大統領となるも『7』人のヴィランによる襲撃を受け、救出に現れた『JLA』に存在を気づかれてしまう。 偶然を操り抵抗するも『Engine of Chance』を破壊され敗北、そして自身も[[過去改変]]の影響で別の人生を歩むことになったが……。 *&aname(『JLA』#20~#21,option=nolink){『JLA』#20~#21} **&font(#000000){【物語】} 元の姿に戻ったスーパーマンを歓迎していた『JLA』だったが、一部のメンバーが突如ワープさせられてしまう。 ワープした先はアダム・ストレンジが活躍する惑星ランだったが、彼は荒廃した星を復活させるため住民に労働を強いていた。 その行為を非難し理由を探る『JLA』だったが、ストレンジは彼らを拘束し無理矢理協力させる。 **&font(#000000){【登場人物】} ・&font(b,15px){[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]](クラーク・ケント/カル=エル)、[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(人物)]](ヒッポリタ)、グリーンランタン(カイル・レイナー)、[[フラッシュ>フラッシュ/ウォリー・ウェスト]](ウォリー・ウェスト)、マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)、スティール(ジョン・ヘンリー・アイアンズ)、オライオン、ビッグ・バルダ} 惑星ランにワープさせられた『JLA』メンバー。スーパーマンは青いエネルギー体から本来の姿を取り戻している&footnote(1998年のクロスオーバーイベント『Behold! The Millennium Giants!』とワンショット『Superman Forever』での出来事。)。 友人であるアダム・ストレンジの暴挙に納得できなかったが、自由を奪われ街の再建に協力する。 途中プライドの高いオライオンが暴走仕掛けたが、『マザーボックス』とワンダーウーマンの説得で事なきを得た。 そしてその混乱を利用し超スピードで行動できるスーパーマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、マーシャン・マンハンターが、 アダム・ストレンジを説得しようとするも、彼の意識を読んでいたマーシャン・マンハンターの裏切りで失敗に終わった。 ・&font(b,15px){アダム・ストレンジ} 地球から遠く離れた惑星ランの英雄となった科学者。荒廃した惑星ランの復興を住民に強制し『JLA』も巻き込んだ。 このような行為に至った理由は娘の出産の際に命を落とした妻アランナが戻ってくるのを祝うため。 当然『JLA』は悲しみから現実逃避しているだけと思っていたが、アランナは実際に生存しEn'Taransの元にいた。 ・&font(b,15px){En'Tarans} アダム・ストレンジに協力する機械生命体。触手のような手足と容器に入った脳みそを持つ不気味な容姿をしている。 労働者の監視を行うなどアダム・ストレンジに従っているように見えたが、実際はアランナを人質に彼を操っていた。 *&aname(『JLA』#22~#23,option=nolink){『JLA』#22~#23} #23の最終ページはワンダーウーマン(ダイアナ)の復帰と1998年のイベント『[[DC One Million]]』の橋渡しが描かれる。 **&font(#000000){【物語】} 突如アメリカ全土で人々が眠りに落ち目覚めなくなる事態が発生した。難を逃れた『JLA』メンバーは調査を開始し、 月面基地に現れた夢と物語の王サンドマンから世界の命運を握る少年が夢の中で助けを求めていると知らされる。 ヒーローたちは夢の世界に向かう者と現実世界に残る者に分かれ、事件の元凶スターロに立ち向かう。 **&font(#000000){【登場人物】} ・&font(b,15px){[[スーパーマン>スーパーマン(人物)]](クラーク・ケント/カル=エル)、[[ワンダーウーマン>ワンダーウーマン(人物)]](ヒッポリタ)、グリーンランタン(カイル・レイナー)} 夢の世界に向かった『JLA』メンバー。特殊な環境で本来の力が封じられながら助けを待つ少年を捜索する。 ・&font(b,15px){[[バットマン>バットマン(人物)]](ブルース・ウェイン)、[[フラッシュ>フラッシュ/ウォリー・ウェスト]](ウォリー・ウェスト)、アクアマン(アーサー・カリー/オリン)、マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ/ジョン・ジョンズ)、ザウリエル} 現実世界に残った『JLA』メンバー。ザウリエルは眠らないため、他4人は以前スターロと戦っていたため無事だった。 バットマンはブルーバレーだけ影響がなかったため以前そこを攻撃したスターロの関与を疑い、保存していた個体から弱点を探る。 マーシャン・マンハンターは人命救助に奔走しながら高高度からの偵察を行い、ハドソン湾全域を覆うスターロを発見、 アクアマンとザウリエルがスターロの対処に臨み、フラッシュはそのスピードを活かして他のメンバーをサポートする。 ・&font(b,15px){サンドマン(ダニエル・ホール)} 夢と物語の王。スターロの支配する夢の中で少年がヒーローに助けを求めていると知り『JLA』に協力する。 本人は地球の危機に興味は薄く、スーパーマンたちを夢の中に導いてからは手を貸すことはなかった。 ・&font(b,15px){スターロ} 洗脳を得意とするヒトデ型の宇宙怪獣。何度か『JLA』と戦ってきたが、全ては調査のためで今回本格的な侵略を開始した。 今までと異なり催眠と夢を介して洗脳を行い、最終的には仲間を呼び寄せ地球全体を支配しようとしている。 欠点として催眠は一度洗脳したものには通じない他、眠ることがないザウリエルや地球外にいる存在にも通じない。 ・&font(b,15px){Michael Haney} スターロの夢の中で正気を保っていた少年。想像力に富んでいたためスターロが支配する夢のベースに選ばれるも、 その想像力と記憶から消されたはずのヒーローへの信頼でスターロの支配から逃れていた。 しばらく泳がされた後でスターロに狙われるが、サンドマンの協力でスーパーマンの名前を思い出し助けを求めた。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }