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親子対決 - (2025/09/28 (日) 21:39:40) のソース
&font(#6495ED){登録日}:2019/11/14 Thu 22:13:00
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親子対決とは読んで字のごとく「親」と「子」で対決することである。
現実でも創作においても、果ては[[神話]]においてもよく描かれる。
#contents()
*概要
子にとって親が超えるべき最大の壁であるというのは創作でも現実でも同じであり、特に創作においては重要な転換期として描かれることが多い。
但し親が悪だったり父と母どちらかが片親の仇だったり等して凄惨な戦いになることもあり、親子喧嘩を通り越して殺し合いになるというパターンも存在する。
一方で「父」と「息子」という父子対決や「母」と「娘」の母娘対決は多くても、「母」と「息子」の母子対決や「父」と「娘」の父娘対決はどういうわけか神話はおろか、創作においてもあまり見られない傾向にある。
**対決する理由
-親が[[悪に堕ちて>闇堕ち]]しまう
親が敵に[[洗脳]]される、意に反する子の成長に[[絶望]]する等の理由で子と対立することになるケース。
前者はまだ救いがある展開になることもあるが、後者の場合血で血を洗うようなドロドロの展開になり、救いのない展開になることもザラ。
-子が悪に堕ちてしまう
偉大な親を持ったプレッシャーに耐えられずに禁断の力等に手を染めてしまった結果[[悪堕ち]]してしまい、それを親が止める等の理由で対決する。
大抵の場合子は救われるのだが中には親が返り討ちに遭ったり、もう救う手立てがないと親が悩んだ末にやむを得ず我が子を殺害してしまうという[[鬱展開]]も。
上記と比べてあまり見られないケースでもある。
-最初から親が悪だった
力に溺れる等して悪に堕ちたりするでもなく最初から悪であったというもっとも救いのないケース。
何らかの形で悪の親から隔離された子が宿敵と戦いを重ねる内に親だという事実を知って絶望するというお約束のような展開になることも。
-対決そのものが試練である
上記のような殺意を持った対決ではなく親を倒すことそのものが試練であるというもの。
あくまで打倒することが目的なので殺害に限定されず、血生臭い展開になることは稀。
格闘技を題材とした作品でもよく見られ、神話においてもそれなりに見られる。
また、親が悪だと知り戦ったら実は試練だったというパターンもある。
トーナメント形式のイベントでは準決勝で親子対決が繰り広げられることも多い。
-単なる親子喧嘩
親が頑なだったり子が未熟だったりで親子の間にすれ違いが発生し、対立からの衝突にまで発展するパターン。
明確な敵対関係になるわけではないため試練パターン以上に血生臭い展開にはなりにくいが、その分拗らせると容赦なく悪堕ちルートに突入してしまう事もしばしば。
*創作における主な例
**[[漫画]]・アニメ
-星一徹 VS 星飛雄馬([[巨人の星]])
飛雄馬にスパルタ教育を施し、[[巨人>読売ジャイアンツ/読売巨人軍]]入団後は陰ながら見守る方針に徹していたはずの一徹だが、突如として[[中日>中日ドラゴンズ]]のコーチ就任要請を引き受け、飛雄馬と敵対する立場となる。
アームストロング・オズマを鍛え上げ、[[大リーグボール]]1号を完膚なきまでに叩きのめした。
一徹によれば、飛雄馬の背番号「16」に対して自分は「84」を取得、二人合わせて完全なる「100」になる、そして自分を乗り越えさせるという試練を課したのであった。
こうして球界を巻き込んだ「史上最大の親子喧嘩」が始まる。
-[[百鬼丸>百鬼丸(どろろ)]] VS 醍醐景光([[どろろ>どろろ(漫画)]])
室町時代の武士・醍醐景光によって、生まれる前に48体の魔物への生贄として差し出され、身体の48箇所を失った状態で生まれ、捨てられた百鬼丸。
体を全て取り戻すために妖怪退治を続けていたが、弟・多宝丸と対決、これを切り捨てた事をきっかけに、父と敵対する事になる。
-[[範馬勇次郎]] VS [[範馬刃牙]]([[バキシリーズ]])
#center(){#bold(){俺思うんだけど。親子喧嘩って“権利”じゃないかって}}
#center(){#bold(){この世に存在する全ての息子は父親と対立する権利を持ってるんだ}}
#center(){#bold(){そして父親はそれを受ける義務がある}}
#center(){#bold(){当然のこと 受けなければならないッッ!!}}
作品を通してのテーマともなっていた親と子のぶつかり合いではあるが、シリーズ第三部『[[範馬刃牙]]』の最終章にて遂に激突。
力と力のぶつかり合いとなり、途中で勇一郎の霊が出現したりと混乱を極めたが、死闘の末にエア[[味噌汁]]を経て“一応”和解した。
当初の勇次郎は自身の殺傷衝動を制御できない粗暴で残虐な狂人に過ぎなかったが、
作者が歳を取り家庭を持つなど勇次郎に近い立場になっていくにつれて、主に精神面でフォローが入り始め、
刃牙との対決も単なる力比べというよりは、これまでずっと放置していた我が子と改めて向き合い、想いを交わすというコミュニケーションの一環的な雰囲気の強いイベントとなっている。
&del(){その様が「闘争において単に相手を破壊する以外の要素は全て不純物」なる初期の勇次郎の主張とは真っ向から相反するものであるというのは何たる皮肉…}
-[[キン肉スグル>キン肉マン/キン肉スグル]] VS [[キン肉万太郎]]([[キン肉マンⅡ世]])
悪行超人へ対抗すべく、次世代を担う[[正義超人]]の育成所「ヘラクレスファクトリー」、その最終試験として行われた1戦。
[[ラーメンマン]]や[[バッファローマン]]といったレジェンドと卒業試験を繰り広げた一期生、そして満を持して行われた万太郎の相手は
運命の悪戯か、実の父・キン肉星第58代大王キン肉スグルその人であった。
キン肉スグルの実力を知るレジェンド達や万太郎の同級生達は誰しも万太郎の敗北を予感していた。
だが、スグルの教育方針により父の偉大さ・強さを知らない万太郎は、逆に臆することなく立ち向かい、むしろ舐めた態度すらとっていた。
しかし、そのことで本気を出したスグルの多くの死闘で磨かれた老獪なテクニックレスリングが炸裂し、万太郎を追い詰めてゆく。
しかし、万太郎も「奇跡の逆転ファイター」の遺伝子を継ぐ者であった。奇策を使いスグルの集中を乱し辛くも勝利を収めることに成功する。
なお、万太郎は後の究極タッグ篇において全盛期の父と[[テリーマン>ザ・テリーマン]]のタッグ「ザ・マシンガンズ」と試合をし勝利しているが
こちらは場外で余計な干渉が入ったために本来のベストコンディションのキン肉マンと戦って勝利したとは必ずしも言いにくい内容となっている。
-[[高町なのは]] VS [[ヴィヴィオ/高町ヴィヴィオ>ヴィヴィオ(魔法少女リリカルなのは)]]([[魔法少女リリカルなのはStrikerS]]・[[Vivid>魔法少女リリカルなのはVivid]])
『StrikerS』ではゆりかごに囚われたヴィヴィオを救いに来たなのはと、洗脳され聖王として覚醒した(させられた)ヴィヴィオが戦うことに。
ヴィヴィオを洗脳下においていた黒幕を撃破したことでヴィヴィオは正気に戻るが、ゆりかごの防衛システムが作動し今度は正気を保ったままでの戦闘になる。
自分の産まれを自覚し救いを拒絶するヴィヴィオだったが、なのはの説得により遂に本音を打ち明ける。
そしてなのはの本気の[[スターライトブレイカー]]を受け、体内のレリックを破壊されたことでゆりかごから解放された。
『Vivid』では戦技披露会で組まれた試合に勝ったときのご褒美としてヴィヴィオが要望した。
ゆりかご事件のあと、格闘選手として再び闘いの舞台に身を投じたヴィヴィオは、「強い子になって、いつか母を守れるようになる」という強い思いを持っていた。そしてそんなヴィヴィオの一番身近にいるのが他ならぬエースオブエースなら当然ながら目標にしないはずがない。
こうして組まれた一戦は、ヴィヴィオが先述した試合で勝利したことで現実のものとなる。
かたや超一流の空戦魔導師、かたやまだまだ未熟な格闘家、フィールドで優劣は少なくなっているとはいえ誰がどう見ても不利な闘い。ヴィヴィオは押され気味で、遂には以前自分を救った[[星の輝き>スターライトブレイカー]]を再び目にすることになる。
しかしヴィヴィオは自らの総力を決し、ボロボロになりながらもこれを耐えきる。そして勝負は最後のクロスカウンターに。ヴィヴィオの攻撃が直撃しなのははダウンを取られるが、一方のヴィヴィオもなのはの攻撃が当たってダウンする。決着はどちらが先に立ち上がるかに委ねられた。
…………果たして勝者は!?
-[[海原雄山]] VS [[山岡士郎]]([[美味しんぼ]])
元々(士郎の思い込みとはいえ)いがみ合っていた親子であったが、究極のメニューVS至高のメニューという立場でたびたび対立することとなる。
しかし、話が進むごとに雄山が柔らかくなったのと士郎の精神的成長と家族の支え、母親への想いなどが重なり、遂に和解を果たすこととなった。
&del(){雄山の変化も、作者の心境に伴った『バキ』勇次郎の変化と似通ったところがあるというのは秘密だ}
-[[カロッゾ・ロナ>カロッゾ・ロナ(鉄仮面)]] VS [[セシリー・フェアチャイルド>セシリー・フェアチャイルド/ベラ・ロナ]]([[機動戦士ガンダムF91]])
#center(){#bold(){「つくづくお前は悪い子だ。大人のやることに疑いを持つのは良くないな」
&font(#ffb74c){「少しでも人間らしさを残しているならば今すぐこんなことはやめなさい」}
「人類の10分の9を抹殺しろと命令されればこうもなろう!」
&font(#ffb74c){「機械が喋ることか!」}
「私は機械ではない。任務遂行のためにエゴを強化したものだ」}}
一度は祖父と父の待つロナ家へ戻り、コスモ貴族主義を広めるための象徴として過ごしたベラことセシリーであったが
死んだと思っていたシーブックと再会、そのまま投降したことによりスペースアークのゲリラへと合流する。
その後、コロニーへのバグの注入が行われたことによる虐殺を目の当たりにし、父カロッゾと対峙することになるのだが…
カロッゾの操る巨大MAラフレシアの前には手も足も出ず、&font(l){触手プレイ}テンタクラーロッドにより機体を破壊される。
なお、カロッゾはいつもの格好のまま宇宙空間を遊泳し、素手で[[ビギナ・ギナ]]のコクピットハッチをこじ開けるシーンは下手なホラーより怖い。
機械じゃないとか言われても全く説得力がない…いや、むしろ機械だと言ってくれた方が納得がいくので怖くない。
-アノーア・マコーミック VS [[ジョナサン・グレーン]]([[ブレンパワード]])
#center(){#bold(){&font(#0000ff){「8歳と9歳と10歳と、12歳と13歳との時も、僕はずっと、待ってた!」}
「な…何を!?」
&font(#0000ff){「クリスマスプレゼントだろ!!カードもだ!ママンのクリスマス休暇だって待ってた!&br()あんたはクリスマスプレゼントの代わりに、そのピストルの弾を息子にくれるのか!?」}}}
上記のセリフは、ジョナサンとアノーアのやり取りの中でも最も印象に残る応酬の一つである。
詳細はジョナサンの項目を参照のこと。
-[[ルルーシュ>ルルーシュ・ランペルージ]] VS [[シャルル>シャルル・ジ・ブリタニア]]([[コードギアス 反逆のルルーシュ]])
神聖ブリタニア帝国の第11皇子と、その父である皇帝との対立。
陰謀で母を失い祖国に棄てられたルルーシュは皇帝とブリタニアを心底嫌っており、
妹の[[ナナリー>ナナリー・ランペルージ]]が幸せに暮らせる世界を作り、また母を殺した犯人を捜す&bold(){手段として}ブリタニアを打倒するため、[[黒の騎士団]]というレジスタンス組織を結成する。
その構図はさながら&bold(){世界を巻き込んだ壮大な親子喧嘩}の様相を呈している。
-[[ルビー>ルビー(ポケットモンスターSPECIAL)]] VS [[センリ>センリ(ポケモン)]]([[ポケットモンスターSPECIAL]])
トウカシティの[[ジムリーダー>ジムリーダー(ポケットモンスターSPECIAL)]]であるセンリと、その息子ルビーとの対立。
もともと[[原作>ポケットモンスター ルビー・サファイア]]の時点で[[主人公>主人公(ポケモン)]]とセンリは親子なのだが、そちらでは単に競技的に戦うに過ぎないのに対し、
[[ポケモンコンテスト]]という道を歩もうとする息子とそれに反対する厳粛な父親としての根深い対立が描かれている。
但しセンリには確かな父親としての情もあり、本来はルビーの進路を認めるつもりもあった。
しかしそれを示すよりも先にルビーが家出という形で反発を表してしまったためそれを咎めざるを得ず、対立。
天気研究所での対決を経て、ようやく和解する事となった。
-[[宮沢静虎]] vs [[宮沢熹一]]
-[[日下部覚吾]] vs 宮沢熹一([[タフ・シリーズ>タフシリーズ(猿渡哲也)]])
義父&font(l){という後付を超えた後付をされた}静虎と実の父&font(l){唐突なぽっと出キャラやけどなブヘヘ}の覚吾。
主人公が義父と実父とで二度も親子対決をしたという珍しいケース。静虎と熹一の戦いは灘神影流の[[師弟対決]]としての側面もある。
なお、静虎と覚吾も闘っており、いろいろと御託を重ねつつも結局闘わないと心が通わないという、灘の男達の不器用極まりない生き様が端的に現れている場面と考えられる。
第三部においては悪堕ちしてNEO坊化&font(l){実は演技だったっス}したのを止めに来た静虎と又しても対決した。
-[[鬼龍院皐月]]&[[纏流子]] VS 鬼龍院羅暁([[キルラキル]])
父の[[死]]を探るヤンキー娘とその秘密を知ると思しき[[生徒会長]]の対決は、
物語の後半に裏の事情――両者が実の姉妹であり、実母羅暁と生命戦維こそが元凶と明かされた。
直接的な支配に乗りだした羅暁と、皐月・流子姉妹との最終決戦の行方は如何に?
-[[ダイ>ダイ(ダイの大冒険)]] VS [[バラン>バラン(ダイの大冒険)]]([[ダイの大冒険>ドラゴンクエスト ダイの大冒険]])
妻のソアラを人間に殺されたことで人間に激しい憎悪を抱くバランだったが、
生き別れた息子・ディーノは勇者ダイとして人間の味方となって戦っていることを知る。
記憶を奪い自分の味方につけようとするが仲間の妨害もあって最終的に失敗。
ついにはダイから「お前なんか父さんじゃない!」とまで言われてしまい対立がエスカレートしていく。
激闘後、死してなお友を守るために戦ったポップの姿に心を打たれたバランは魔王軍を離脱。
そして…
-[[グレイ・フルバスター]] vs シルバー・フルバスター([[FAIRY TAIL]])
FT親子対決その1
背景はより複雑だが、幼少期に死に別れた父親が後に[[敵幹部>冥府の門〈タルタロス〉]]として[[復活]]したいえばだいたいあってる。
お互い[[氷属性>氷属性/冷気属性]]同士の戦い…だが、シルバーの方は氷耐性ほぼ完璧といったグレイにとって一方的に相性最悪といえる戦いである。
最終的に奇策と立ち回りによりグレイが勝利した。
-[[エルザ・スカーレット]] vs [[アイリーン・ベルセリオン]](FAIRY TAIL)
FT親子対決その2
この戦いはエルザが[[ウェンディ>ウェンディ・マーベル]]と共闘するため一対一ではない。
[[体入れ替え>人格の入れ替わり]]、[[竜>ドラゴン(西洋の神話)]]に変身、隕石落としともはや[[魔法]]の一言で済ましていいのかわからないアイリーン相手にエルザ・ウェンディ組は食らいつくが、最後はアイリーンの[[自害>自殺]]という勝敗がうやむやな結果になった。
-[[ラウ・ル・クルーゼ]] VS [[ムウ・ラ・フラガ>ムウ・ラ・フラガ/ネオ・ロアノーク]]([[機動戦士ガンダムSEED]])
純粋な親子対決とはいいがたいが、クルーゼがムウの父、アル・ダ・フラガのクローンであるため、遺伝子的には父と息子が対峙している格好となる。
当初はお互いの存在を何故か認識できる因縁の相手という存在だったが、廃棄コロニー・メンデルの戦いにおいて、クルーゼ自身の口から彼の出生の秘密とムウとの因縁、そしてクローン元であるアル・ダ・フラガを殺害したという事実を聞かされる。
その後もヤキン・ドゥーエで戦いを繰り広げるもムウの機体が損傷し、後退したところでアークエンジェルとドミニオンの砲撃戦に介入、
ムウはアークエンジェルをかばいローエングリンの砲撃に消え、クルーゼもキラに敗れ死亡したためついにクルーゼとムウの決着はつかず終いとなった。
-景浦安武 VS 景浦景虎([[あぶさん]])
代打屋から始まり球界を代表する&s(){老害超人}四番になった父・安武ことあぶさん。
その息子である投手の景虎は父と同じ[[福岡ソフトバンクホークス]]入りを熱望したが、ドラフトの結果[[大阪近鉄バファローズ]]に入団。
二人の初対決はあぶさんの四打数三安打一本塁打と結果だけ見れば圧勝だが、あぶさん以外の打者は全て抑えられ、あぶさんはというと安打の部分は景虎の豪速球に力負けし思ったほど飛ばず、最後のホームランもバットを短く持ち打ったもので完勝とは言い難い。
-[[切札ジョー]] VS [[切札勝太]](デュエル・マスターズ)
VSRF最終話で対決。
この時のジョーはまだデュエマを始めて間もなかったため[[オリカ>ジョリー・ザ・ジョニー Joe]]を混ぜたデッキで勝太に食らいつく。
勝負はどっちに転んでもおかしくなかったが、最後は主人公に必要な運命さえも引き寄せる努力と運によってジョーは負けてしまう。
-[[海馬瀬人]] VS 海馬剛三郎([[遊戯王]])
義理の親子ではあるが、瀬人にとって剛三郎は乗り越えるべき存在として終始描かれており、関係はまさしく負の面においてではあっても親子と言える。
[[海馬コーポレーション]]の後継ぎとして虐待に等しい英才教育を施された瀬人は、その復讐もかねて会社を剛三郎から乗っ取るが、
剛三郎は負けを認めてビルから身投げしてしまうため、瀬人にとって親を超えたという感覚は[[中途半端]]なまま終わってしまう。
そのため、名実ともに剛三郎を超えたという証を得るために剛三郎の残像を否定し続けて瀬人はあがき続けることになり、
遊戯とのライバル関係も視野を広げれば瀬人の剛三郎に対する戦いの一環であると言える。
アニメではこの関係が乃亜編などで更に掘り下げられており、遊戯も「海馬が憎むのももっともな男だ」と剛三郎を評するなど、
この親子関係の歪さと根深さが描写された。
更にアニメでは剛三郎は自殺しておらず、会社を乗っ取られた後に衰弱して死亡した設定に変わっている。
そのため会社を乗っ取られてから死ぬまでに時間があったためか、自らの人格をデータとして移植しており、バーチャル世界にて瀬人とデュエルすることになる。
-[[赤馬零児]] VS 赤馬零王([[遊戯王ARC-Ⅴ>遊戯王ARC-V]])
『遊☆戯☆王』の親父はどいつもこいつもロクでなしばかり、父は息子が超えるべき相手…なんて原作者のコメントもあった位で、[[遊戯王]]シリーズ全体を見ても親子関係が拗れていることは多い。
中でも本作の&ruby(親父){零王}は侵略軍団「アカデミア」を率いる悪の大首領で、&ruby(息子){零児}と&ruby(母親){日美香}を放置して世界を放浪している(&bold(){異世界的な意味で})クソ親父。
実はこの親父が一種の異世界転生者でもあり、かつて世界を[[ズァーク>覇王龍ズァーク]]から救おうとして逆に破滅・分裂させてしまった。
[[物語が展開される世界はすべてこの「分裂した」世界(次元)>世界観(遊戯王ARC-V)]]。
零王は分裂した世界を復元し、また元の世界での娘・レイと再開するために、現存する4つの世界に&bold(){[[デュエルで>遊戯王ではよくあること]]侵略戦争を仕掛け}、その住人達を生贄に捧げて(物理)得たエネルギーでの次元統一を目論んでいる。
これは分裂した世界で生まれ育った零児にとってももちろん看過できるものではなく、父の蛮行を止めるために「ランサーズ」を組織、「アカデミア」の侵略に&bold(){[[デュエルで>遊戯王ではよくあること]]対抗していく}。
しかし、零王の懸念していた「[[ズァークの暴走>覇王龍ズァーク]]」が&s(){どう見ても零王のせいで}発生し…
-天野河リュウセイ VS ビッグバン総帥(人造昆虫カブトボーグVxV)
リュウセイの父は悪の組織ビッグバン・オーガニゼーションのボスで、記念すべき1話を始め何度かボーグバトルを繰り広げている。
しかしリュウセイは父の正体を知っていて、父もそれに気づいているが、家庭では普通の親子のように接している。公私混同しないタイプだとか。
-アベル VS オルテガ([[ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説]])
アベルはバラモス軍の将軍・ジキドによって呪いの兜を被せられて操られた父・オルテガと戦う事になる。
戦闘の末にオルテガはアベルによって呪いの兜を割られて元に戻るも、その直後にジキドと戦って致命傷を負い、アベルに世界の平和を託して死亡する。
-藤原文太 VS 藤原拓海([[頭文字D]])
#center(){#bold(){「今までこの秋名で遭った中でも…こいつ、最強かも…!!」}}
父親である文太がインプレッサ試乗のついでに、秋名を下っている最中の拓海に対してちょっかいを掛けたのが唯一の親子対決。
秋名の下りでは無敗を誇った拓海も、さすがにインプレッサに乗る文太では相手が悪く、
奥の手である溝落としを同じ溝落としで返された上にぶっちぎられてしまい、戦意を喪失して[[アクセル]]を抜いてしまった。
後にそのインプレッサを目にして、追ってきたのが文太だと分かった時にはバトル時点で相手に気が付かなかったことを悔しがっていた。
&s(){電車版同人誌では阪急2000VS謎の覆面電車(正体は阪急1000系)対決に変わっているうえ、なぜか他チームとのバトルでもちょこちょこ登場している。}
-[[碇シンジ]] VS [[碇ゲンドウ]]([[シン・エヴァンゲリオン劇場版:||]])
シリーズを通して対立してきた親子だが、旧アニメ及び漫画版では、直接戦うような機会は無かった。
だが『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』にて、ついに[[エヴァンゲリオン初号機]]と[[エヴァンゲリオン第13号機]]を用いての親子直接対決が行われた。
ちなみにゲームでは『[[スーパーロボット大戦α]] for Dreamcast』『[[第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~]]』にて、前述の劇場版に先駆けて親子直接対決が行われている。
この場合、ゲンドウはもう一体の初号機を使用し、初号機同士の対決となる。
**特撮・実写映画
-[[ダース・ヴェイダー]] vs [[ルーク・スカイウォーカー]]([[STAR WARS>STAR WARSシリーズ(映画)]])
#center(){&font(red,b){「Obi-Wan never told you what happened to your father.(オビワンはお前に話してないんだろう、お前の父親のことを。)」}
&font(blue,b){「He told me enough.He told me you killed him.(十分に聞いたさ。お前が殺したって。)」}
&font(red,b){「No, I'm your father(違うな、私が……お前の父親だ)」}
&font(blue,b){「Nooooo――!!(嘘だぁーーっ!!)」}}
おそらく親が悪堕ちしたパターンとしては最も有名な組み合わせ。
世界どころではない&bold(){銀河を股に掛けた親子喧嘩}である。
詳しくは項目参照
-[[蛮野天十郎/ゴルドドライブ>蛮野天十郎]] vs [[詩島剛/仮面ライダーマッハ]]([[仮面ライダードライブ]])
#center(){#bold(){&font(green){《イッテイーヨ!!》}
&font(#afdfe4){『逝っていい』……ってさ}
&font(#f1c232,#000000){待ってくれ! 剛! 待て、待ってくれ! 落ち着けェ、やめろォ! やめろ、剛!}
&font(green){《フルスロットル!!》}}}
作中の多くの悲劇の元凶となったのが悪の科学者にして詩島姉弟の父・蛮野である。
長らくタブレットのAIとなって潜伏していた蛮野であったが物語が終盤になると遂に本性を現し、
前もって複製していたベルト「バンノドライバー」に自らの意識を移すことで復活を遂げる。
[[ロイミュード>ロイミュード(仮面ライダードライブ)]]は勿論のこと、家族すらも実験材料にすぎず、ゴルドドライブとなってからは
息子である剛を甚振った上で「もうお父さんとは呼ばないのか」と言い放つなど外道ぶりを発揮した。
最終決戦で[[仮面ライダー]]マッハとなった剛と親子の戦いを繰り広げ、死闘の末に蛮野はバンノドライバーに戻り、剛は変身が解けてしまう。
なおも足掻こうとする蛮野の前に、[[亡き友>チェイス/仮面ライダーチェイサー]]が残したシンゴウアックスを手に剛が立ちはだかった。
父親の見苦しいことこの上ない[[命乞い]]を一切聞き入れずに戦斧を振り下ろし、親子の因縁に終止符を打った。
-[[鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ]] vs [[千翼/仮面ライダーアマゾンネオ]]([[仮面ライダーアマゾンズ・シーズン2>仮面ライダーアマゾンズ]])
仁は恋人である[[泉七羽>泉七羽(仮面ライダーアマゾンズ)]]を[[襲ってしまい>UNDER WRAPS(仮面ライダーアマゾンズ)]]、彼女は妊娠する。そうして産まれたのが千翼である。
彼は人間を[[アマゾン>アマゾン(仮面ライダーアマゾンズ)]]に変える溶原性細胞のオリジナルであり、存在そのものが危険であるため、仁達に命を狙われることになる。
死闘の末、仁は千翼を殺害することに成功するが、愛する者も息子も手にかけた彼は死ぬことすら許されず、生き残っている溶原性細胞のアマゾンを狩るために彷徨うのであった……。
親が勝利する珍しいケースであるが、なんとも後味が悪い結末を迎える。
人を守るために子供を手にかけた仁と生を全うするために父と戦った千翼のどちらが正しかったのかはっきり答えが出せないところも何とも辛い。
なお作中では単独で千翼を追いかけ殺そうとしていた仁だが、最後の戦いだけは別ルートから千翼を追ってきた[[水澤悠>水澤悠/仮面ライダーアマゾンオメガ]]と共闘する形での戦闘になった。
-[[ウルトラマンベリアル]] vs [[ウルトラマンジード>ウルトラマンジード(登場キャラクター)]]([[ウルトラマンジード]])
#center(){&bold(){&color(lightgray,black){また邪魔をする気か、息子よ?}}}
#center(){&font(b,black,red){僕はジード……ウルトラマンジードだ!!}}
[[光の国>M78星雲・光の国]]始まって以来初めての「[[悪のウルトラマン>悪のウルトラマン一覧]]」・ベリアルの息子ということで放映前から話題となっていたジード。
作品中盤においてベリアルが復活の為に作った実質的なデザインベイビーであることが明らかとなり、ジード本人はその事実を知って絶望してしまう。
そんな彼も因縁を断ち切るべく、[[アトロシアス>ウルトラマンベリアル アトロシアス]]となった父親と激突。
ベリアル自身はジードを自分がパワーアップするための礎としか見ておらず、口では甘い事を囁きつつ彼の地球で培った思い出を影でせっせと捨てているなど、控えめに言って最低の男であったが、
同時に終始ジードを「息子」と呼んでおり、歪みきった形であったが愛情(執着?)のような思いは無くも無かった……という表現がされていた最終回におけるジードとベリアルのやり取りは涙腺崩壊必至である。
-[[フィリップ/仮面ライダーW>フィリップ(仮面ライダーW)]] VS [[園咲琉兵衛/テラー・ドーパント>園咲琉兵衛/テラー・ドーパント]]([[仮面ライダーW]])
2期平成ライダーの記念すべき第1弾となる『[[仮面ライダーW]]』の物語は、表向きは鳴海探偵事務所とミュージアムとの戦いを描いているが、その実態は親子や兄弟による対決の物語である。
風都一の大富豪にして考古学者である園咲琉兵衛は、不注意で実の息子の来人を失ってしまい、琉兵衛は家族を物として利用するしか無い性格へと豹変。同時に園咲家は幸せな家族から一転し、風都で暗躍する諸悪の根源であるミュージアムとなってしまった。
一方で来人は記憶こそ失ってしまったものの奇跡的に生還しており、数年後に「運命の子」として実験材料にされていたところを鳴海壮吉の弟子である[[左翔太郎]]に救出される。
その際に壮吉から「フィリップ」と名付けられ、翔太郎と共に鳴海探偵事務所に所属する「二人で一人」の名探偵にして仮面ライダーWとして、実の家族でもあるミュージアムとの戦いに臨んでいくのであった。
-イナズマン VS バラバンバラ([[イナズマン]])
イナズマンこと渡五郎が15年前に生き別れになった母・シノブは、新人類帝国の帝王バンバに洗脳され、ミュータント[[ロボット]]のバラバンバラに改造されていた。
バラバンバラは五郎を新人類帝国に引き込もうとするも、五郎は拒否し、戦う事になる。
戦いの末にシノブは人間の心を取り戻すが、五郎を庇ってバンバに殺されてしまった。
-スピルバン VS ドクターバイオ([[時空戦士スピルバン]])
スピルバンは父・ベン博士がワーラー帝国によってバイオ手術を施され、洗脳された存在であるドクターバイオと戦う事になる。
紆余曲折あってドクターバイオはベン博士に戻り、女王パンドラとの最終決戦にて命と引き換えに息子を救う。
だが最終決戦の後で…
-シグ/広瀬剛 VS ザジ/ジスプ([[ブルースワット]])
息子VS親という構図の多い特撮界隈では珍しい「親VS息子」というケース。
[[ブルースワット]]における最年長にしてメンバーを纏める役割の隊員であるシグ。
彼は脳死状態となり息子のザジへの臓器移植用としてコールドスリープされていた人間の広瀬剛の体にインヴェードした事により生き延びる。
だが、時を同じくして、広瀬の息子であるザジもスペースマフィアの幹部であるジスプに[[インヴェード>肉体の乗っ取り]]されてしまい、結果的に壮絶な親子喧嘩になってしまう事に…
-[[天火星 亮>リュウレンジャー/"天火星"亮]] VS 鉄面臂 張遼([[五星戦隊ダイレンジャー]])
幼い頃死んだと思われた亮と洋子の父。その正体はダイ族でありながらゴーマ族の[[大僧正リジュ>ノコギリ大僧正/大僧正リジュ]]に寝返った鉄面臂 張遼であった。
しかし、ゴーマの身分を隠し人間の女性と結ばれ、亮と洋子を授かったことから張遼は完全に悪に染まり切ってはいないことがうかがえる。
やがて親子は決闘に持ち込まれるが、最終的に張遼は息子の呼び声でリジュに刃を向けて…
-[[小>マジグリーン/小津蒔人]][[津>マジピンク/小津芳香]][[五>マジブルー/小津麗]][[兄>マジイエロー/小津翼]][[弟>マジレッド/小津魁]] vs [[ウルザード>魔導騎士ウルザード]]([[魔法戦隊マジレンジャー]])
小津兄弟の母親の[[深雪>マジマザー/小津深雪]]を殺害した[[インフェルシア>地底冥府インフェルシア]]の魔導騎士「ウルザード」の正体は、天空聖者「ブレイジェル」こと行方不明だった父親の勇であった。
[[魔法戦隊マジレンジャー]]こと小津五兄弟、特に末っ子の魁は亡き母の敵討ちとして彼と幾度となく激突していたのだが、
物語中盤で正体が最強の冥獣「ン・マ」により洗脳されインフェルシアへと寝返った父という事が判明する。
息子達との激闘の最中、魁の説得で洗脳が解除され、紆余曲折を経て最終的に「ウルザードファイヤー」という名の家族と共に闘う戦士となった。
-[[五色田介人>ゼンカイザー/五色田介人]] VS [[ハカイザー>ハカイザー(機界戦隊ゼンカイジャー)]]([[機界戦隊ゼンカイジャー]])
物語後半より登場した[[トジテンド>キカイトピア王朝トジテンド]]の傭兵にしてゼンカイザーのプロトタイプである「ハカイザー」の正体は洗脳・改造を施された介人の父である五色田功博士であった。
宿敵の正体が功博士であった事に気付いた介人はトジテンドから父を取り戻そうとするのだが、彼は[[ステイシー>ステイシーザー/ステイシー]]が長き戦いの末にようやく手に入れた、たった一人の「仲間」にして守るべき存在でもある。
そのような複雑な状況の中、ハカイザーは[[イジルデ>イジルデ(機界戦隊ゼンカイジャー)]]によって最強最悪の巨大怪獣兵器「ハカイジュウオー」への更なる改造と共に、冷酷無比な兵器へと洗脳を施されてしまう。
だが、ステイシーと[[ゾックス>ツーカイザー/ゾックス・ゴールドツイカー]]の協力による救出作戦が成功し、[[キカ>ゼンカイジュラン/ジュラン]][[イノ>ゼンカイガオーン/ガオーン]][[イド>ゼンカイマジーヌ/マジーヌ]][[4人>ゼンカイブルーン/ブルーン]]による決死の説得と介人との決戦の末、元の五色田博士に戻すことに成功した。
-ステイシー vs [[バラシタラ>バラシタラ(機界戦隊ゼンカイジャー)]](機界戦隊ゼンカイジャー)
母リセを身勝手に死に追いやり、息子の事も全く子供として見ない父を憎み、手柄を立てて父を超える事で復讐しようとしていたステイシー。
だが宿敵である五色田介人やヤツデらとの交流、上記のハカイザーの件といった様々な出来事を経て、これから生きる場所を守るためにトジテンドと戦う事を決意。
「他の兄弟達も片っ端から返り討ちにした」というバラシタラに、ツーカイザーと共に立ち向かって撃破し、最後の自爆から仲間を守る事にも成功して、ついに父を超えた。
-ボイスラッガーゴールド VS 帝王ゲンバー(ボイスラッガー)
宇宙征服のために惑星ツェドゥアに眠る悪魔獣ハーデスを復活させようと企む帝王ゲンバーと、それを阻止しようとするボイスラッガーゴールド。
最終話にてゴールドの口から、ゲンバーが彼の父である事が語られた後、ゲンバーによって復活させられたハーデスはゴールドの命と引き換えに封印され、ゲンバーはボイスラッガー4人によって倒された。
**ゲーム
-[[リョウ・サカザキ]] VS [[タクマ・サカザキ]]([[龍虎の拳]])
#center(){#bold(){「やめて、お兄ちゃん!その人は、その人は私たちの…」}}
初代『龍虎の拳』のラスボスMr.カラテの正体が10年前に失踪した極限流空手の創始者タクマ・サカザキであった。&font(l){(失踪当時リョウ11歳、[[ユリ>ユリ・サカザキ]]7歳という鬼畜親父である。)}
この間、リョウはストリートファイトで稼げる程に強くなり、ユリを立派に学校を通わせるまでになっていた。
文字通り、元々は心優しく格闘技には不向きであったリョウが自らの拳で家族の絆を取り戻す物語であった……訳だが、元に戻ったら反動で気が緩んだのか?という位に続編からはアットホームな家族になるのであった。
&font(l){リョウはこんだけ格闘スタイル似ているMr.カラテがタクマであることにちっとも気づいておらず、ユリが止めなかったら覇王翔吼拳でトドメ刺してたのはここだけの話である。}
尚、[[ゲーム]]上で描かれている訳ではないが、ロバートもガルシア財団の長である父アルバートとは対立、[[龍虎の拳]]当時は権力を得る途中である[[ギース・ハワード]]も、自分と母親を捨てた父ルドルフと、ルドルフが婿入りさせられたシュトロハイム伯爵家への復讐を企んでいる所であり、リョウとギースは共に父親に捨てられた者同士で家族の絆を守り続けた男と最後まで取り戻せなかった男の対比を描かれることがある。
-[[草薙京]] VS 草薙柴舟([[THE KING OF FIGHTERS '95>KOFシリーズ]])
前作『KOF’94』にて[[ルガール>ルガール・バーンシュタイン]]に敗北した上に[[自爆]]に巻き込まれて死亡したと思われた草薙柴舟。
しかし、密かにルガールの手で助け出されていた上に洗脳されてしまい、再び開催されたKOFに勝ち上がってきた息子京の前にルガールの忠実な部下として姿を現す。
父親の生還とルガールに洗脳されてしまった事に動揺しつつも京は柴舟を打ち倒し、正気に戻す事に成功した……
のだが、直後に柴舟はまた失踪した上に、伝承者の座を京に継がせているとはいえ、この後の[[三種の神器]]とオロチとの戦いに一切手を出さなかったために
京は散々振り回された挙句、[[ネスツ>ネスツ(KOF)]]に捕まってしまうという酷い目に遭う羽目に。
これには京も「親父に面倒な伝承者の座を押し付けられた」と物凄く根に持っている。
-[[三島平八]] VS [[三島一八]](鉄拳シリーズ)
作品のメインテーマが、シリーズを通じての主人公格、中心となる三島一族の親子喧嘩であり、
この二人の戦いをメインにして物語が形成されているようなもの。
そもそも、平八自身も父親である仁八を倒して当主の座を奪っていることを考えると三島家の宿命といえる。
まだ幼い実の息子を崖から突き落とすという荒行((一八の中に眠るデビル因子を確かめるためという[[言い訳]]がついたが…))を敢行した鬼畜親父の平八に対して、一八は憎悪と復讐心しか抱いておらず、
1作目の一八のEDではお返しと言わんばかりに父親を崖から捨てて満面の笑みを浮かべたが
2の平八のEDでは更にそのお返しとして何と火山に落とされてしまう。
が、デビル因子の影響で死ななかったので以降も親子喧嘩は世界規模の巻き添えを出しつつ続くことに…
なお、以降のタイトルで一八の息子である仁も加わって親子喧嘩は3世代にわたる形に拡張されるが、
3人それぞれが心底憎み合っており和解の可能性はゼロに等しい
血迷って肉親の情愛など見せたが最期、冷酷な仕打ちで潰されるのみである
-[[芳乃零二]] VS [[芳乃創世(オーディン)>オーディン(fortissimo)]](fortissimo)
創世の目的は彼の妻であり零二の母でもある桜の蘇生であり、
そのために必要な究極魔法を得るために13人の&ruby(マホウツカイ){召喚せし者}によるバトルロワイヤルを引き起こした。
母親を蘇らせ家族の平穏を取り戻すという目的だけならば零二とも利害の一致はあったが、
究極魔法のために零二の&ruby(マホウ){戦略破壊魔術兵器}である[[サクラ>サクラ(fortissimo)]]が犠牲になることが発覚。
サクラのため、そして何より勝者として敗退していった者達の尊厳のために、ロキはオーディンに戦いを挑む。
-[[ラインハルト・ハイドリヒ>ラインハルト・ハイドリヒ(Dies irae)]] VS [[メルクリウス>カール・クラフト=メルクリウス]] (Dies irae)
-[[藤井蓮]]VSラインハルト VS メルクリウス (〃)
作中世界はメルクリウスが法則を流出する[[第四神座>神座(神座万象シリーズ)]]:&ruby(オメガ・エイヴィヒカイト){[[永劫水銀回帰>未知の結末を見る(Dies irae)]]}であり、
神座より魂を流出する覇道神は万物の父とも称されるため、登場人物は実質的にメルクリウスの子供と言える。
特に蓮はメルクリウスが[[ある男>ロートス・ライヒハート(Dies irae)]]の魂の半身を自身の血で培養したホムンクルス、
ラインハルトはメルクリウスの自滅因子であるため、代行体や半身であると同時に直系の子も同然。
玲愛√終盤、自滅因子として覚醒したラインハルトとメルクリウスの『最初で最後の本気の勝負』が、
更にAmantes Amentes(CS版)では追加された[[マキナ>ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン]]の発破により奮起した蓮も加わり、
神座を賭けた並行宇宙規模の親子・兄弟喧嘩が幕を開く。
&del(){神座「やめてください死んでしまいます」}
-[[ジョシュア・ラドクリフ]]&[[クリアーナ・リムスカヤ]] VS [[フェリオ・ラドクリフ>ペルフェクティオ]]([[スーパーロボット大戦D]]、[[第2次スーパーロボット大戦OG]])
#center(){#bold(){&font(#0000ff){「親父…いま解放してやる。奪われたあんたの体、オレが消してやる!」}}}
南極に眠るファブラ・フォーレスを解放したことで「破滅の王」に身体に乗っ取られたフェリオ。
戦いの末にその事実へとたどり着いた息子であるジョッシュと義娘であるリムは既に父の魂はこの世にはなく
「破滅の王」を倒すことでしか父を解放する方法はないと知り最後の戦いへと向かう。
だが、スパロボ史上屈指の規格外の存在である「破滅の王」を打倒するには[[犠牲>トレーズ・クシュリナーダ]]を払うしかなく
そうまでして掴んだ勝利の果てに2人を待っていたのはあまりにも[[過酷な>グラキエース]][[現実>ウェントス]]であった……
厳密には親子対決というよりも、抜け殻となった父の肉体を乗っ取って悪さをしようとする敵を倒すので一種の仇討ちになるのかもしれない
-摩陀羅 VS 弥勒帝(魍魎戦記MADARA)
金剛国を圧政で支配する魔王・弥勒帝は、生まれながらに強大な霊力を持つ息子・摩陀羅を恐れ、彼の8つのチャクラを魔物である魍鬼八大将軍に捧げ、川に捨ててしまう。
捨てられた摩陀羅は汰々羅に拾われ、ギミックの体を与えられて育てられ、やがて自分の奪われた体を取り戻し、邪悪な父を倒すための旅に出る。
-[[クリストファー・ベルモンド]] VS ソレイユ・ベルモンド(ドラキュラ伝説Ⅱ)
#center(){#bold(){「あなたには ぼくをたおせませんよ… とうさん…」}}
前作「[[ドラキュラ伝説]]」でクリストファーに倒されたドラキュラ伯爵だが完全には滅ぼされておらず、人の姿すら保てなくなったものの逃げ伸びて虎視眈々と復活の機会をうかがっていた。
そして15年後、ベルモンド家でクリストファーの息子ソレイユの伝承の儀式が行われたのを見計らい、残っていた魔力全てで彼を洗脳して攫い、その聖なる力で自身を復活させることを目論む。
洗脳されたソレイユとは最終ボス手前で戦うが倒す事で解放され、クリストファーが今度こそドラキュラを滅ぼした後に改めてベルモンドの名を継ぐハンターとなった。
「子視点で父と戦うのではなく父視点で子と戦う」という結構珍しいパターン。
細かい設定の存在しなかった時代の作品だが、ヴァンパイアハンターの名を受け継ぐ、というのが一族の証である聖鞭・ヴァンパイアキラーの継承まで含んでいるとすると、その聖鞭すら敵の手に落ちていた事になる。
そんなかつてない危機的状況に対し老骨に鞭打ち立ち上がり、伝承者となった息子を戦いの中で呪縛から解き放ち、不完全な復活とは言え仕留め損ねた宿敵を今度こそ完全に滅ぼしたクリストファーの偉業は、まさしく父の愛の為せる業か。
-アルカード VS ドラキュラ([[悪魔城ドラキュラ]]シリーズ)
#center(){#bold(){&font(#999999){「在るべきところに還れ!これ以上母を苦しめるな!!」}}}
ワラキアに君臨し、暴虐の限りを尽くすドラキュラ伯爵を止めんと、息子のアルカード(本名:アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ)がベルモンド家の戦士と共に、父に挑む。
「悪魔城伝説」にて[[ラルフ・C・ベルモンド]]と共に一度は撃退し、そのまま人間社会から離れて眠りに就いていたが、[[リヒター・ベルモンド]]によるドラキュラ撃破から間もなくして復活した悪魔城に不穏なものを感じ、自ら乗り込む。
正気を取り戻したリヒターをマリアに任せ、悪魔城の最奥にて父と戦い、これを撃破。母の遺言を伝え、消えゆく父に別れを告げるも、その後は復活を予期して暗躍。
1999年に[[ユリウス・ベルモンド]]と共にドラキュラを完全撃破したあとは、有角幻也と名乗り日本政府の特殊機関に所属しながらドラキュラの魂や力の行方を見守っている。
-影丸 VS デュラル(バーチャファイターシリーズ)
-[[ロイド・アーヴィング]] VS [[クラトス・アウリオン]] ([[テイルズ オブ シンフォニア]])
#center(){#bold(){&font(#0000ff){「本気を出させてもらうぞ!」}}}
#center(){&font(red,b){「ああ…俺も本気であんたと戦う!」}}
恐らくシリーズで最も有名な親子対決と思われる。
世界再生の旅を始めた主人公「[[ロイド・アーヴィング]]」が偶然出会った旅の傭兵にして物語中盤以降は敵対する事になるクルシス四大天使「[[クラトス・アウリオン]]」。
彼はゲームが終盤に差し掛かると、レネゲードの指導者「ユアン」の口から、ロイド幼き日に死別したと思われていた実の父親という事実が告げられる。
その後ロイドは世界を一つに戻す事を提案するが、それを達成するには皮肉にも親子同士が戦わなければならなかった…
-[[フェリクス=ユーゴ=フラルダリウス]] VS ロドリグ=アシル=フラルダリウス([[ファイアーエムブレム 風花雪月]])
-[[アネット=ファンティーヌ=ドミニク]] VS ギルベルト=プロスニラフ(同上)
#center(){&font(red,b){「あんたのところに戻る気はない。無論、あの猪の元にもだ」}}
#center(){#bold(){&font(#0000ff){「……子の不始末は、親がつけねばな。フェリクス……今、ここで死んでもらおう!」}}}
#center(){#bold(){&font(#0000ff){「……アネット。いずれ、この日が来ると思っていた」}}}
#center(){&font(red,b){「うん……あたしもだよ、父さん。力ずくでも、どいてもらうから」}}
#center(){#bold(){&font(#0000ff){「ああ、そうか……。女神よ、これが私への罰だったのですね」}}}
スカウトによる所属の変化次第で級友・幼馴染同士での殺し合いが発生する事のある今作だが、それは親子関係においても例外ではなかった。
黒鷲の学級にて紅花の章に突入した場合、スカウトによってフェリクスおよびアネットが自学級にいると
必然的に帝国へとついた子と王国側にいる父との殺し合いが待っているのである。戦いを控えた章の散策パートでは、父との戦いに向けての心境を語る姿も。
ギルベルトとはEP12とEP18のニ回戦う機会があるが、後者の方がより悲痛な会話となっている。
なお、二人を交戦さえさせなければ一応親子対決は避けられる。またギルベルトは殺さずにストーリーを終える事も出来る(ストーリーに変化はないが)。
ちなみに、実の親子による対決はこの2件だけだが、フェリクスとアネットが当初在籍している『青獅子の学級』の生徒は、アッシュが義理の父との、[[イングリッド>イングリット=ブランドル=ガラテア]]は婚約者の父との殺し合いが発生する事がある。
さらに[[ディミトリ>ディミトリ=アレクサンドル=ブレーダッド]]は義理の姉、[[シルヴァン>シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ]]は異母兄弟、[[メルセデス>メルセデス=フォン=マルトリッツ]]は異父兄弟との殺し合いが発生するため、骨肉の争いと無縁でいられるのは既に家族が皆殺しにされている[[ドゥドゥー>ドゥドゥー=モリナロ]]のみという有様である。
&bold(){なんでそんなことするんですか?}
-ジャンゴ・サバタ VS ヘル([[ボクらの太陽>ボクらの太陽シリーズ]])
#center(){#bold(){&font(#9457A4){アイ?愛だと・・・?}
&font(#9457A4){クイィーーーンッ!!!!}
&font(#9457A4){ダークマターは憎しみの力!俺は憎むぞ!おまえを憎む!! 太陽銃ガン・デル・ソルと暗黒銃ガン・デル・ヘルッ!! 愛と憎しみのワイルドバンチ! 行くぞ、ジャンゴ!!}}}
ボクらの太陽の[[ラスボス]]であるクイーン・オブ・イモータル ヘルはサバタにとっては育ての親であり、またジャンゴ・サバタ兄弟の実母であるマーニをその身に取り込んだ状態での戦いとなっている。
ヘルはサバタを太陽の戦士に対するカウンターであると共にある種の実験体として見ていた様だが、サバタにとってのヘルが憎むべき存在でしかなかったのかは不明である。
-ジャンゴ・サバタ VS リンゴ([[続・ボクらの太陽 太陽少年ジャンゴ]])
#center(){#bold(){「イモータルの宿敵にしてキミたちの父親、紅のリンゴ・・・ヴァンパイアとなった彼の身体は実によくなじむよ!ハッハッハッ・・・!!」}}
#center(){#bold(){&font(#9457A4){「・・・外道が!!」}}}
続・ボクらの太陽のオープニングステージに登場し、遺跡にも登場する謎のヴァンパイアの正体はジャンゴ・サバタ兄弟の父 リンゴであった。
最初は記憶も理性も持たない状態であったが遺跡でのイベントで自分を取り戻す……が更にダーインによって身体を乗っ取られてしまい、螺旋の塔でのダーインとの戦いではダーインがリンゴの肉体を操っている状態で始まる事となる。
**小説
-城山恭介 vs 城山夏衣or城山畏愛orドクトルS([[未踏召喚://ブラッドサイン]])
主人公が母、妹、父と戦う事になった珍しいパターン。
・妹(城山畏愛):父親の手により兄妹とも虐待レベルの訓練を日常的に行われた後、最終試験において殺し合いをやらされる。死んだ後も霊魂が取り込まれた人外となって戦う事となった。
・父(ドクトルS):妹との殺し合いを経てブチ切れた恭介にボコられる。更に10年後に再戦し、もう一度ボコボコにされ特殊犯罪者用の刑務所に叩き込んだ。
・母(城山夏衣):父の手で殺されたと思いきや、別生物となって存在していた。家族を取り戻すために戦う事となる。
最終的には母と妹を何とか助け家族で日常生活を送る事ができたが、ド屑な父親とは当然のように絶縁。主人公も母も妹も一切気にしてない。
-クイン VS 魔王クワルナフ(黒白のアヴェスター)
舞台は[[第一神座>神座(神座万象シリーズ)]]:&ruby(アフラ・マズダ){善悪二元真我}の末期。
&ruby(ドルグワント){悪}の頂点である七大魔王の一角、『破滅工房』クワルナフは&ruby(アシャワン){善}の&ruby(ヤザタ){戦士}の殿堂&ruby(ワフマン・ヤシュト){聖王領}を滅ぼした時に、
「彼らは『祈りが集まり悪を討つ』と主張したが、『みんなの祈り』とはいったい何だ?」という疑問を抱いた。
理解してから喰らってこそ進歩であると考えた魔王は祈りを蒐集する自動人形を善側の存在として創造し、
「『みんなの祈り』を集めて示せ」という&ruby(オーダー){命令}を与え解き放った。
自動人形ことクインは善側の存在であるため、悪側であるお父様を討滅するために戦士として祈りを蒐集している。
設定上、この物語はクインの語りかけを受信した善側の存在が読み解く物語という形式を取っている。
なお、この世界は現在第七神座まで明らかになっている神座シリーズの第一神座の物語であり、
最終的にクインが見つけた[[悪を憎み、悪を滅ぼす悪となった男>無慙(神座万象シリーズ)]]によって
&bold(){善悪すべての生命が絶滅させられる}ことが確定している。
-[[三年梅組>武蔵アリアダスト教導院]]一部メンバー VS [[羽柴十本槍>十本槍(境界線上のホライゾン)]]中6人([[境界線上のホライゾン]])
末世を止めるため東奔西走する主役武蔵勢と、世界救済方針の是非から対峙する羽柴勢。その中に隠れていた&bold(){自分達が失敗し破滅を迎えた未来の可能性から抽出された子供達}は、&bold(){未来で親だった人を死なせない}(しかも中には親の死後その遺骸の一部から生まれた子もいた)ため彼らの敵となった。
「現在を生きる親」への感情はそれぞれで、大半は純粋に懐かしんでいるが、自分達を置いて逝ったことに憤りや悔しさを抱いたりはっきりと恨みを抱くものもいる。
ちなみに十本槍中未来組は8人なのだが、1人は後方支援組なため直接バトルはせず、もう1人はバトルになったが親子ではなく姉妹対決だった。
結果は第1戦ではギリギリ十本槍が競り勝ち武蔵勢を失墜させるも、第2戦では自らや子の事を見つめなおし再起した「親」達の意志と強さに敗れ、その後は他の羽柴勢を連れ和平・共同路線を選んでいる。
&font(l){ちなみにこの真実が判明した後、親達の実家等込みで認知・相続・進路・まだ若いのにいきなり孫や姪!…等各種実利的問題も発生したのは別の話}
**神話・伝承
-[[ウラノス>ウラノス(ギリシャ神話)]] VS [[クロノス>クロノス(ギリシャ神話)]](ギリシャ神話)
[[ガイア>ガイア(ギリシャ神話)]]との間に生まれた我が子の余りの醜さにタルタロスに幽閉してしまったウラノス。
これにガイアは怒り、クロノスも母親の言いつけにより、
ウラノスがガイアと寝ようとしたところを襲撃、男根を鎌で切断し去勢してしまう。
その後に関しては諸説あり、地の果てまで追放されたともバラバラにされて殺害されたとも言われている。
-クロノス VS [[ゼウス]](ギリシャ神話)
ウラノスを去勢したはいいものの、子供に権威を奪われると言われたクロノスはこれを恐れて我が子を飲み込むという暴挙に出る。
しかし唯一[[ゼウス]]だけはレアーによって身代わりの石を食わされたため無事であった。
クレタ島で秘かに育てられて成長したゼウスはクロノスに飲み込まれた兄弟達を吐き戻させるとそのまま打ち倒して封印した。
親の権威を奪った子が更にその子に権威を奪われるとは何とも皮肉である。
-ルシファー VS 神
かつて、天上においで最も美しい光輝く天使であったルシファーは、神が己の似姿として土塊から生み出した“人間”を拝むのを拒み反逆。
天使の3分の1とも、半分とも言われる数を率いて父たる神に挑んだが、破れて地に堕とされた。
地に落ちる間にルシファーの姿は醜く変化し、大地はルシファーを受け止めることを拒否して大穴が空き、そこに手勢の反逆天使達も閉じ込められ、其処が地獄になったと言われる。
こうして、闇の貴公子となったルシファーはサタンと呼ばれる神の世界の敵対者となり、神と神の王国たる世界への挑戦を開始したのであった。
一方、ルシファーが神に次ぐものであったという事実から、人間の信仰心を試すために送り込まれたとか、創造主を苦しみの世界を作り上げた偽りの神と断ずるグノーシスではルシファーこそを人類に智慧をもたらそうとする存在と見なしたりもする。
-ティアマト VS マルドゥク(メソポタミア神話)
古代シュメール~バビロニアのメソポタミア神話に於ける、原初の海の象徴たるティアマトと、若い世代の神々との戦い、次代の王たる主神き破れるまでの物語。
原初の淡水の象徴たるアプスーと交わり次世代の神々を生み出すが諍いが起こり、アプスーが殺害され、その報復の為に立ち上がったティアマトも討たれ、その死体から世界が生み出されるという創世神話である。
発生の古さから、様々な地域の神話の原型になったのではないか?とも考えられている。
バビロニアでは、元々は都市の守護神であったマルドゥクの名が挙げられているが、他のバージョンでは別の主神の名前が挙げられているものの、その主神達は共通してバアル(王)と呼ばれている。
-アーサー王 VS モードレッド(アーサー王伝説)
[[エクスカリバー]]の使い手にして円卓の騎士の指導者でもあるアーサー王とその息子であるモードレッド。
彼の謀反が円卓の騎士崩壊のきっかけとなり、尚且つアーサー王の死のきっかけにもなってしまう。
数多くの神話や伝承を取り入れた『[[Fate>Fate/stay night]]』シリーズにおいてもこの親子対決は再現されている。
-クー・フーリン VS コンラ(ケルト神話)
魔槍ゲイ・ボルグの使い手にしてケルト神話の英雄であるクーフーリン。
そんな彼はスカイ島での修行の最中スカサハの姉妹であるオイフェとの間に子供を作り、
3つのゲッシュを課すことや金の指輪を装着できる年齢になった時にアイルランドに来るように伝言を残し故郷に帰っていった。
それから年月が経ち、アイルランドを目指して船で上陸しようとしたものの、
ゲッシュに従い、少年は名を問われても素性を明かさない。
これに恐れをなしたアイルランド王は戦士達を送り込むも悉く返り討ちにし、遂に上陸する。
だがそこへ立ちはだかったのがクー・フーリンであったのが運の尽き。
得物戦、肉弾戦を交えた死闘の末にゲイ・ボルグでの不意打ちによって哀れ少年は討ち取られてしまう。
が、直後にコンラと名付けられた息子であることを知るとクー・フーリンは我が子を討ってしまったこと、
ここで死ななければ自分よりも優れた戦士になったかもしれないと酷く嘆くのであった。
-ロスタム VS ソホラーブ(王書物語)
イランの英雄ロスタムが、敵国トランの辺境サメンガンに迷い込み、その姫テヘミーネとの間に生まれた息子ソホラーブ。
トランとイランが戦争となった時、ソホラーブもトランの将軍として戦うが、自らの出生と危うい立場を知ると、
父と合流してイランもトランも乗っ取ってしまうことを密かに企てる。
しかし戦場でロスタムを探すもソホラーブの軍で唯一ロスタムの顔を知っていた叔父は二人が合う前に討ち死にし、
ソホラーブがロスタムの首を狙っていると思い込んだイランの兵士も頑として答えず、
ロスタム自身も衰えた自分の力ではこのかつてない強敵の手にかかってイラン全体の士気を落とす恐れがあると白を切る。
こうして二人は親子と分からぬまま戦い、致命傷を負ったソホラーブが父に自分の[[復讐]]を祈ったこととテヘミーネに渡したお守りの腕輪を見て息子と知ったロスタムは
治療のためイランの王へ霊薬を願うが、親子が揃った時の力を恐れた王に断られ、ソホラーブの死後は隠居してしまった。
*現実における実例
**歴史編
-伊達稙宗 VS 伊達晴宗(天文の乱、または洞の乱)
歴史上だと「隠居しても実権を離さない親と当主に就いた息子」のような権力争いを理由とした親子対決がしばしば起こり得たが、その中でも周辺諸国を巻き込んだ事例が戦国時代のこれ。
伊達稙宗は積極的な婚姻外交で奥州における伊達家の立場を強固にしたが、積極策が行き過ぎて稙宗の三男・時宗丸(後の伊達実元)を越後守護・上杉定実の養子に送り込もうとしたことと(稙宗に協力的な姿勢だった)相馬家に伊達領の一部を割譲しようとしたことに不満を持った晴宗が決起。
婚姻関係を持った諸国を巻き込んだ大規模な親子喧嘩に発展した。
最終的には将軍・足利義輝の仲裁で「稙宗の隠退」という形で決着。しかし、相馬家をはじめ伊達家との関係が悪化した家も少なくなく、この影響は稙宗の曾孫に当たる「独眼竜」こと[[伊達政宗>伊達政宗(戦国武将)]]の代まで尾を引くことになる。
なお、越後は越後で国内の守護代長尾家((この時期の長尾家当主は長尾晴景))と反長尾勢の対立も絡み、時宗丸の越後入りでも一悶着が起こってしまう。
結局時宗丸の養子入りは頓挫、定実は実子も養子もいないまま亡くなって越後守護上杉家は断絶。この時点で守護代だった長尾景虎が正式に越後の国主に収まるのであった。
追記・修正は親子喧嘩をしてからお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#lsd()
#comment_num2(num=30)
}