&font(#6495ED){登録日}:2020/03/05 (木曜日) 20:42:10 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 三段空母とは、[[宇宙戦艦ヤマト>宇宙戦艦ヤマト(作品)]]シリーズに登場する[[ガミラス帝国]]の宇宙用艦艇である。 史実における三段空母(当初の[[赤城>赤城(航空母艦)]]や[[加賀>加賀(航空母艦)]]等)がモデルと思われるが、当作品では単一甲板に改装される様な事もなく、三段甲板のまま運用されている。 #openclose(show=▽目次){ #contents() } *【概要】 正式名称は「ガミラス多層式空母級」。 ガミラス帝国における当時の最新の航空母艦であり、名前の通り三段に(本当は四段だけど)分かれた航空甲板から同時に多数の艦載機を発艦させることができる。 さらに船体側面に三連装フェザー砲塔を装備しており(『新たなる~』で使用場面有り)、戦闘艦としての運用も可能と思われる。 ちなみに第一作では、現実の航空母艦のように戦闘機・爆撃機・攻撃機をバランスよく搭載することはせずに、一隻につき戦闘機だけ、爆撃機だけと機種を絞ってそれだけを搭載している。 これは一見奇異だが、整備などの手間や予備要員の融通などを考えれば一概にはデメリットとはならない。 一隻を失えば戦法のバリエーションがなくなってしまうというデメリットも戦法の妙でリスクを減らしたが故にこのろうな大胆な運用をしたのだと考えられる。 ちなみにどの空母がどの機種を搭載しているかは船体の塗装で見分けることかできる(メタ的なことを言うと全艦同じ色だと画面映えがしないし、視聴者にわかりやすいようにとの配慮だろう) **活躍(旧シリーズ) ***宇宙戦艦ヤマト #center(){&bold(){ハイデルン「第一、第二、第三空母が仲良く並んでいるのは壮観な眺めだわい!」}} [[ヤマト>ヤマト(宇宙戦艦ヤマト)]]への決戦のために、[[ドメル将軍>ドメル将軍(宇宙戦艦ヤマト)]]の招集によって各戦線から[[戦斗空母>戦闘空母(宇宙戦艦ヤマト)]]とともに最精鋭の三隻が呼び集められる。 ・第一空母 ルビー戦線から召還された緑色の艦で、艦長はゲットー。 搭載しているのはDMF-3型高速戦闘機、通称ガミラスファイター。ヤマトの[[ブラックタイガー>ブラックタイガー(宇宙戦艦ヤマト)]]とも渡り合える高性能機である。 ・第二空母 サファイア戦線から呼び出された紫色の艦で、艦長はバーガー。 搭載しているのはDMB-87型急降下爆撃機。小型爆弾の雨でヤマトのレーダーを始めとする艦上構造物を破壊した。 ・第三空母 ダイヤ戦線からやってきた青色の空母で、艦長はクロイツ。 搭載機はDMT-97型雷撃機。巨大な[[ミサイル]]を腹に抱えており、急降下爆撃機の攻撃で弱ったヤマトに両舷から滅多打ちにして大破に追い込んだ。 劇中ではドメル艦隊の主力として七色星団の海戦に参加。 まずは第一空母がガミラスファイターを発進させ、ヤマトのブラックタイガー隊を誘い出して空戦に突入。 両陣営撃墜機が相次ぐ壮絶な空戦となる。 そして頃合いを見て第二空母が急降下爆撃機隊を発艦。ここからドメル戦法の本番が始まった。 瞬間物質移送機でヤマトの直上にワープした爆撃機隊はヤマトのレーダーを始めとする上部構造物に大きなダメージを与えた。 当然、慌てて引き返してきたブラックタイガー隊に追われて急降下爆撃機隊は逃走に入るが、これもドメルの作戦のうち。 さらに第三空母より雷撃機が出撃、空白となっていた宙域に出現した雷撃機隊はなんら妨害を受けることなくヤマトの大半の武器を使用不能にするほどの打撃を与えた。 これで通常攻撃によるダメージは十分と見たドメルは、いよいよ重爆撃機で[[ドリルミサイル>ドリルミサイル(宇宙戦艦ヤマト)]]をヤマトに打ち込んで作戦の仕上げに入る。 しかし、死に体のヤマトにダメ押しにと艦隊で接近したのがドメル艦隊の命取りとなった。 逆転されてきたドリルミサイルによって戦闘空母が爆沈。さらに第一第二第三空母も次々に衝突、誘爆を繰り返して一瞬のうちにドメル艦隊は全滅してしまった。 ***宇宙戦艦ヤマト2 この作品以降、登場艦は旧第一空母と同じ緑色に統一され、搭載機は統一されなくなっている。 ガミラス残存艦隊への合流は早かったが、実際にヤマトに攻撃をかけたのは終盤になってから。 雷撃機を発進させてコスモタイガー発進口を破壊し、ヤマトの艦載機を封じ込めた。 その後はヤマトがデスラー艦と絡み合ったため手出しができずに傍観。[[デスラー]]がヤマトへの戦意を無くすと脱出艇を収容して去っていった。 ***宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち ガミラス残存艦隊の一員として[[暗黒星団帝国]]の艦隊と交戦。 しかしプレアデスの奇襲に対しては艦載機を発進させることもできず、[[イスカンダル>イスカンダル(宇宙戦艦ヤマト)]]に不時着水するだけで精一杯だった。 ゴルバとの戦闘ではガミラス艦隊最後の一隻として急降下爆撃機を発艦させて攻撃するが、ゴルバの戦闘ヘリとミサイル砲の攻撃で艦載機は壊滅。最後の三段空母もミサイルの集中砲火を浴びて爆発しながら戦闘空母と衝突して轟沈した(小説版では生存)。 ***宇宙戦艦ヤマトⅢ [[回想シーン]]に2隻ちらっと登場。「新たなる」の後また残存艦を見つけてきたのだろうか。 本作では発展型の二連三段空母と設定だけ作られた後継艦の新三段空母が登場。二連三段空母には飛行甲板に瞬間物質移送機が装備され、より効率的な[[デスラー]]戦法をおこなえるようになった。 デスラーからガイデル提督へ与えられた新鋭空母艦隊が[[ダゴン]]将軍に預けられてヤマトと交戦。 不調のヤマトを苦戦させるものの、ダゴンの采配ミスで不用意にヤマトを包囲しに出て行った結果煙突ミサイルの連打で撃沈された。 後にデスラーのパレードにも登場。飛行甲板の構造が裏焼きになってしまっている。 *【ゲーム版】 [[PS>PlayStation]]版『遥かなる星イスカンダル』では原作の七色星団での登場以前にもそれぞれの出番が増えている。 紫の爆撃機搭載型はアルファケンタウリ宙域でヤマトをメギドの海(アステロイド帯)に進めると途中でイベント戦扱いで遭遇する。 この戦闘後には艦載機の防御力がアップするのだが、アステロイドの中を進むのに時間がかかるため、[[スルー]]されがち。 緑の戦闘機搭載型は暗黒宙域で[[駆逐型デストロイヤー艦]]とミサイル艦を伴って登場。 それ以降も度々出てくるが、いかんせん対艦武装のない戦闘機のみなので恐れる必要はない。 青の雷撃機搭載型はエルダーウッド宙域で登場。 雷撃機の雷撃が威力と誘導性に優れているため、かなりの強敵となる。 [[PS2>PlayStation2]]『イスカンダルへの追憶』では 戦闘機搭載型「ブリウド」 爆撃機搭載型「ガリウド」 雷撃機搭載型「レリウド」 の三種が登場。 特定ステージをランクAでクリアするとランダムで入手でき、ガミラス視点のステージにて味方として使用可能。(ただし一隻入手すると他のタイプがなぜか出現しなくなるのでドメル艦隊の再現ができない。) レリウドだけは対空砲が削られた代わりに砲戦火力が増強されている。(でもどっちかといえば対空火力の方が欲しいのだが) ちなみに入手していなくてもイスカンダル着水のムービーシーンでは必ず緑色の三段空母が登場する。 *リメイク版 「ガイペロン級多層式航宙母艦」という名称で登場。旧作の全長約200mから410mまでかなりスケールアップしている。 最新型だった旧作から一転、かなり古くから運用され続けている艦種という設定で、長い運用期間で改良を繰り返していったらしく形状にバリエーションが存在する。 ・バルグレイ 飛行甲板の前端が尖った形状の緑色の艦。ガイペロン級の中では最も新しい型で、索敵装備が増設されている。 艦長はモルド・ヴォック大佐。航空隊長はライル・ゲットー少佐。 搭載しているのはDWG-109デバッケ艦上戦闘機。 ・ランベア 旧作の形状に近い紫色の艦。この型で色違いのガイペロン級が何度か登場するので現在の一般的な型の模様。 艦長はルタン・ベスター大佐。航空隊長はフォムト・バーガー少佐。 搭載しているのはDMB-87スヌーカ艦上攻撃機。 ・シュデルグ 最上部の飛行甲板が直線型の青色の空母。ガイペロン級の中でも特に古い艦。 ドメル曰く「艦は古く、兵は幼い」 艦長はボラン・リッター大佐。航空隊長はカリス・クライツェ少佐。 搭載機はFWG97ドルシーラ雷撃機。特殊な大型魚雷「Fi.97」の運用のために開発されたが、機体の大型さゆえに機動性が悪く旧式になり辺境宙域に追いやられていた機体。 ・バルメス 『[[2205>宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち]]』に登場。艦体色は緑でシュデルグと同型の旧式艦。 外洋機動艦隊に所属していた。 **【活躍】(リメイク版) ***[[宇宙戦艦ヤマト2199]] 旧作と同じくドメル艦隊の主力として七色星団の海戦に参加。 バルグレイが単独で先行しデバッケを発進させ、ヤマトのコスモファルコン隊を誘い出して空戦に突入。 頃合いを見てランベアがスヌーカ隊を発艦。 物質転送システムでヤマトの直上にワープしたスヌーカ隊はレーダーやカタパルトを破壊したが、待機していた山本のコスモゼロの迎撃とユリーシャ奪取作戦のため致命傷にならない程度の打撃で引き揚げた。 [[ダロルド>戦闘空母(宇宙戦艦ヤマト)]]のガルント重爆が特殊削岩弾を波動砲口に打ち込むが、ユリーシャ奪取の時間確保のために時限起爆にしたのがあだとなり削岩弾の起爆回路を止められてしまう。 更に独航中のバルグレイがコスモファルコンに発見される。迎撃戦闘を行うも&bold(){正面から放たれたミサイルが腹部甲板を素通りして機関部を直撃}したことが致命傷となり撃沈されてしまう。 母艦を失ったことに動揺した一瞬の隙を突かれゲットー隊長も戦死し、補給も帰還もままならなくなったデバッケ隊は壊滅してしまった。 ダメ押しとしてシュデルグよりドルシーラ隊が出撃、ヤマトに大打撃を与えるが[[古代>古代進]]のコスモゼロの加勢とデバッケ隊を退け帰還してきたコスモファルコンに全滅させられ、あと一歩でとどめを刺すに至らなかった。 &color(green){&bold(){ドメル「天はこの手で直接ヤマトを沈めよと言うのか。ならば天命に従うまで」}} 砲撃戦に移行したドメラーズとダロルドを盾にする形でランベアとシュデルグも%%ノコノコ%%前進するが、ここで逆転してきた特殊削岩弾を目の前で撃ち抜かれ、発生した大爆発によってダロルドが轟沈、シュデルグも巻き添えを食って消し飛んでしまう。 更に巻き添えこそ免れたランベアだがドメラーズの陰から飛び出してしまったことで捕捉されヤマトの砲撃を受け大破。 再出撃を急がせるバーガーの言葉も空しく、待機していたスヌーカ隊を宇宙空間にまき散らしながら操艦不能のまま星間物質の海へ消えていき、かくて空母部隊は壊滅してしまった。 &color(#8e7cc3){&bold(){バーガー「こんな結末、認められるかよぉーッ!!」}} ***星巡る箱舟 劇場版「星巡る箱舟」でもランベアが登場。 辛うじて生き残ってガルントを回収していたものの、艦長のベスター大佐をはじめとする多くの乗員が戦死し通路には傷病兵があふれ、艦載機もほぼ失い最早戦う力もない姿であったが艦長代理となったバーガーはまだ戦いをあきらめておらず… 薄鈍色の異空間での決戦には負傷兵や少年兵を退避させるため参加せず、すべてが終わった後はバーガー達生き残った兵士や少年兵をガミラスへ連れて帰った。 ***[[宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち]] 『2202』では名称不明の同型艦3隻(CGモデルはランベアのそのまま使いまわし。%%手抜きか%%)が登場するが、旧作同様&bold(){本職の戦闘艦艇を差し置いて先陣を切って前線に突っ込んでいった結果、ガトランティス艦の体当たりを受け艦載機を碌に活かさず撃破されていた}。 ***[[宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち]] 続編『2205』にも新登場のバルメスの他にランベアが再登場。 なんと、第一甲板にビーム砲を搭載して戦闘空母と化した。 以前同様にバーガーの指揮下にあり &font(l){[[ノイ・バルグレイ>アンドロメダ(宇宙戦艦ヤマト)]]はしれっと捨てられたか?} 、ボラーやデザリアム相手に奮戦する。 追記・修正は艦載機を一斉に発艦させながらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 何故か今まで無かったんだ -- 名無しさん (2020-03-05 20:54:07) - 新たなる旅立ちでガミラス星での戦闘で側面の三連フェザー砲使ってたような気がする…今見れる環境ないから確認できないけど… -- 名無しさん (2020-03-06 20:35:07) - 2199ガミラスでは純粋な空母が旧式で傍流扱いだから「ガ軍は昔は空母が主力だったが戦略・戦術の変化でガイデロール級やデストリア級の砲雷撃戦が主力になり空母と艦載機は主力筆頭の座を追われた」っていう考察もあったり。ポルメリア級も対惑星メインで艦隊戦はあんま考えてないようだし -- 名無しさん (2020-03-07 16:47:18) - 短時間でワープを繰り返せてミサイルが発達したらそりゃワープできない艦載機は -- 名無しさん (2020-03-07 20:59:17) - ↑途中送信しちゃった…短時間でワープを繰り返せてミサイルの性能が発達したらそりゃワープできない艦載機は使いづらくなるけど、瞬間物質移送機の登場でまた空母と艦載機が返り咲きそうだよね -- 名無しさん (2020-03-07 21:01:15) - 2199から引き続き出ているネームドが、ヤマト以外に第二空母ことランベアだけになるとは思いもしまい… -- 名無しさん (2025-04-15 08:15:54) #comment #areaedit(end) }