&font(#6495ED){登録日}:2020/03/10 Tue 00:51:25 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(darkslateblue){&bold(){&big(){お殿様を、お迎えにね。}}}} *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){概要}} 『墨村 守美子』とは『[[結界師]]』の登場人物。 CV:金野恵子 22代目(予定)である主人公・墨村良守の母親。 黒い長髪を後ろで縛り、おでこを出しているクールな美人。瞳の形は正守と同じ。 墨村家21代目当主の墨村繁守の娘ではあるが、正統継承者の証である方印が出なかったため、当主ではない。桁違いの才能があっても。 10年ほど前から各地の神佑地を調査する旅に出ており、数年前から帰ってこない。 家族構成は父親の繁守(母親は不明)、夫の修史、子供たちに長男の正守(21)、 次男の良守(14)、三男の利守(9)がいる。 底なしの才能を持った上に烏森に愛されていると評される良守すら足元にも及ばない最強の[[結界師]]。ぶっちゃけ作中最強の異能者。 そのあまりの実力は開祖の[[時守>間時守(結界師)]]をして「次元が違う」とまで言わしめている。 しかし「化け物」と呼ばれる力を持つ代わりに、人間として必要なものを幾つか欠けている。 昔から他者の心が分からず、知らず知らずのうち相手の機嫌を損ねたり、子供の好物すら分かりやすい反応しないと分からない。 さらに突拍子もないことをしでかすため、良守から何考えているのか分からないとも言われている。 さらに家事能力もなく、料理を作れば失敗。洗濯すれば満足に服すら畳めない。 こういう妻として母として女として欠落した自分を内心で嫌がっており、それが後々守美子の行動を左右する事になる。 修史との出会いは不明であり、作中一緒にいる場面がほぼないため仲の良さも不明だが、夫が怒って部屋を出るとトタトタ追いかけていく関係である。 また修史に「君は本当は傷付いている」と言われたら嬉しいと感じた事を覚えている事、 さらに修史と過ごす日々が幸せだったとも語っている他、なんだかんやで子を3人作っている事から、守美子が結構ベタ惚れしているのは確かだろう。 *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){本編}} 初登場は2巻と早いのだが、この時は[[回想シーン]]のみで顔は隠されている。 時音の父でおそらく守美子の[[幼なじみ]]であろう時雄が妖に瀕死にされ、雪村家に送り届けるのだが、 この時、時雄が「奴らに隙を見せるな」と言った事と守美子の怪しげな雰囲気から、 殺したのはお前じゃね?と読者から疑われていたが(実際、時音もちょっと疑っていた)、本人曰く「違う」らしい。 本編に出たのは16巻で烏森のストレス発散のために土地神クラスの龍を無理やり拉致って来て、烏森に放り投げた。 今回も顔は隠されており、良守とは会わずにまた旅だった。 本格的に登場したのは29巻から。しかしこちらは記憶と力が7割ほど再現した式神だが。 10年旅した結果、烏森――宙心丸の完全封印の仕方を見つけたらしく、それに必要な良守を修行させる。 その後裏会が内乱状態になったりしたが、その辺はあまり関わらず烏森の完全封印の準備をしていた。 宙心丸を封印するに相応しい神佑地に連れて行き、そこで良守が真界を使い宙心丸が住みやすい異界を作る。 しかし真界を用いた封印は内側から閉じないと完成しないと直前になって良守に伝えている。(つまり一人の[[結界師]]は現世と永遠の別れ) そして内側に残るのは守美子の方であると……。 *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){終盤のネタバレ}} #center(){&color(darkslateblue){&bold(){&big(){でも、私――&br()&br()こんな事くらいしか出来ないんだもの……。}}}} 何故守美子が犠牲になる事を分かってまで宙心丸の完全封印を目指していたのかというと、全て家族のためである。 良守は将来パティシエか建築家を目指しているため家督を継がないと言っているが、烏森がある以上それは叶わない。 正守も方印コンプレックスを持っていたり、墨村家自体、烏森という土地に捕らわれているのだ。 守美子の目的とは家族を烏森という呪縛から解き放つ事なのである。 10年ほど前、服の畳みに悪戦苦闘して気晴らしに良守と外食しに行くと良守から正守が甘い物が好きだと教えられる。 (正守は11くらいと思われ、こんなに大きくなるまで好物を把握していなかった) 家に帰って二人の子のためにケーキを作ろうとすると失敗し良守に慰められてしまう始末。 こうして自分が妻として母として失敗であり、子供に人として何も伝えられない存在であると痛感する。 それで自分でも人のために出来る事を探し、烏森の完全封印なら自分にできるのでは?と考え時守に接触。 準備のために各地を旅する事になったのである。 …だが、封印と称して宙心丸を偽物の世界に閉じ込めておくことにも抵抗を感じていた我が子が、 母親が犠牲になる結末を喜ぶわけもないことに、別れを告げるときまで気付いていなかった…… *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){余談}} 本編で良守が守美子と一緒にいるシーンでの守美子は全部式神なので、厳密には良守は母親と再会せずに永遠の別れをする事になった。(他の家族もだが) 守美子の方は修行疲れで寝ている良守に会っている。 29巻で出て来た守美子の式神は良守が無想を使えば見抜ける程度の精度であった。 しかし35巻で登場した式神は無想状態の良守でも見抜けなかった。 ようするにそれも見抜けない実力の良守では内側から封印を閉じるなんてことは出来ない、ということが嫌でも良守に伝わるのである。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,10) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 子を想う母は強し。作中で明言されていないがおそらく〝真の〟空間支配系能力者(呪力(MP)消費なしの『本人の存在だけ』で対象を支配下におけるヤベー奴ら。作中で明言されたのは三人だけ)。 -- 名無しさん (2020-03-10 01:31:31) - 欠落はしていたが人でなしではなかった -- 名無しさん (2020-03-10 07:49:58) - この人、美人で一番好きだった。 -- 名無しさん (2020-03-10 08:22:30) - 墨村パパとの関係が好き -- 名無しさん (2020-03-10 09:37:48) - 個々の気配りができないだけで実際はむしろ情が深い人物だろう。基本的に行動原理は家族のためだし -- 名無しさん (2020-03-10 09:49:53) - 良守が時音をおぶって行った時とこの人が時雄を運んできた時とで時子の反応が違うのなんかかなC -- 名無しさん (2020-03-11 01:15:29) - ↑うろ覚えだけど時雄を運んできたとき「なんで無茶したのか?」的な事言ってたからそれを侮辱ととられてしまったんだろう。 -- 名無しさん (2020-03-11 14:12:43)) - 結局、時音ちゃんの親父さんを死なせたのは墨村守美子じゃないなら、だれなんだろ?死なせた原因作ったヤツ不明のままだったし。 -- 名無しさん (2020-10-13 07:26:15) - 母親版五条悟。善性だけどチートクラスに強いわ非人間だわでやべー人。 -- 名無しさん (2021-04-16 10:25:52) - ↑その五条悟と墨村守美子どっち強いの? -- 名無しさん (2021-12-01 18:57:46) - 守美子のほうが圧倒的に格上。無限に空間創れても、結局それを全て支配できてしまうから意味がない。文字通り空間を統べる能力者。正直なんとはなしに真似すらできるかもしれない位の異能者 -- 名無しさん (2022-04-25 08:27:09) - 「あんた達のために、この化け物じみた力、振るわせて頂戴」 このセリフに家族への愛情とか自分の不器用さの劣等感とか詰まってて好き -- 名無しさん (2022-07-02 23:26:35) - 真の異能者って墨美子と七郎以外なら誰だっけ? -- 名無しさん (2022-08-27 18:31:47) - 恐らく鬼童院ぬらと夢路の肉体だったやつだろう。 -- 名無しさん (2022-09-02 20:53:13) - ↑2〝真の〟支配系と称された・疑われたのは 鬼童院ぬら=超自然(鬼)、扇七郎=自然(風)、夢路(肉体)=自然(植物) -- 名無しさん (2022-11-27 15:00:52) - そういや、何で時音のお父さんは何で彼女の事を「化け物」って呼んだの? -- 名無しさん (2023-01-01 22:28:28) - ↑明確には書かれてないけど、時代によっては殺し合いすらしてる家柄の同期がやべーくらい強くて人としてのナニカが欠落してるやべー奴ならそら化け物呼びするよ。実態が嫁のメシがまずいでも。 -- 名無しさん (2023-01-01 22:43:44) - ↑時代によっては殺し合いすらしてる家柄か…。後継者争いしている家柄じゃそうなるのかね…。 -- 名無しさん (2023-01-04 21:58:42) - 七郎もそうだけど、強くてもそれで幸せになれるわけじゃない作品よね ビターな終わり方だけど、なんやかんや好きな作品 -- 名無しさん (2023-02-20 15:37:40) - 息子三人とも母親のこと大好きなのよね 本人が思うより母親として立派に務めを果たしていた -- 名無しさん (2023-02-25 09:49:09) - この人結局、「親として子供にいいところを見せたい」「子供達には土地に囚われずに自由に生きて欲しい」って思いだけで自分がこの世から消えるって選択するくらいには無償の愛を持ってるのに、それを伝えるのが他の人間より苦手なせいで最期まで家族を泣かせたっていう、いい面も悪い面も表裏一体な人な上に、本人が自分の気質を嫌ってたから、自己評価低いのはしょうがない -- 名無しさん (2024-10-31 02:33:05) - 自分のために子どもを利用とする母親と比べられても嬉しくないだろうけど、 -- 名無しさん (2025-04-16 23:24:29) - 守美子さんは素晴らしい母親だよ。 -- 名無しさん (2025-04-16 23:25:38) #comment #areaedit(end) }