&font(#6495ED){登録日}:2012/09/13(木) 00:32:34 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#ff0000){「私は第5のエレメント、あなたを守る」}} #center(){&font(#ffb74c){THE}} #center(){&font(#ffb74c){FIFTH}} #center(){&font(#ffb74c){ELEMENT}} 『フィフス・エレメント(英題:The Fifth Element 仏題:Le Cinquieme element)』は1997年の米映画(Gaumont製作)。 ジャンルはSFアクション。監督・脚本はリュック・ベッソン。 ベッソンが十代の頃から温めていたイメージを米資本により日本円で100億円もの資金を掛けてロンドンにて8ヶ月を掛けて制作された。 曰く元々本作の資金集めとして撮影された前作『[[レオン>レオン(映画)]]』が映画史に残る傑作として大ヒットしたため、これだけの予算を注ぎ込むことができたという。 音楽担当のエリック・セラの他、ベッソン映画でお馴染みのスタッフやキャストも多く参加。 デザインをメビウス、衣装もジャン=ポール・ゴルチエが手掛ける等、企画自体はフランス人が中心となっている。 主演はアクション俳優として一時代を築いていたブルース・ウィリス。 また、ヒロイン役のミラ・ジョヴォヴィッチと、マシンガントークを操るカリスマDJを演じたクリス・タッカーは本作が出世作となった。 当時としても最先端のCGを駆使して描き出された、鮮烈ながらも何処か懐かしい本作の未来世界のビジュアルは、記念すべき第50回カンヌ国際映画祭のオープニングを飾ると共に、多くの喝采を受けたと云う。 【物語】 ――物語が幕を開けるのは、20世紀の始め。 エジプトの古い古い遺跡にて、今まさに宇宙最高の秘密が一人の考古学者によって解き明かされようとしていた。 ……代々“秘密”を守って来た司祭は、それを守る為に考古学者を殺そうとするが失敗。 ……どうするべきかと逡巡している内に、天を揺るがし“彼ら”宇宙の秩序を守るモンドシャワン人の船がやって来るのであった。 余りの事態に茫然自失に陥った面々の前でモンドシャワン人は語る。 「戦いが近い……危険な地球に第5の要素は置いてはおけない」……と。 ……それから300年後。 23世紀に地球連邦政府は“最大の危機”に直面していた。 あらゆる生命を消滅させようとする暗黒の星……邪悪な反生命体が予言通りに地球への接近を開始しようとしていたのだ。 この事態に立ち向かおうとしたモンドシャワン人だが、彼らは暗黒の星に従う者達の妨害に遭い、敢えなく撃退されてしまう。 ……この危機を救えるのは宇宙最高の女と、彼女を救う運命を持つ男だけ。 ……猶予は、残り48時間。 [[タクシー]]の残り点数に頭を悩める男は、悪夢から目覚めたばかりであった。 【登場人物】 ※吹替はDVD版。 ■コーベン・ダラス 演:ブルース・ウィリス/吹替:[[大塚芳忠]] 妻に逃げられたばかりのタクシー運転手。[[なかなか>ダイ・ハード(映画)]][[死なない>ダイ・ハード2(映画)]][[アイツも>ダイ・ハード3(映画)]][[妻に逃げられた>ダイ・ハード4.0(映画)]]がそれは別のお話。 妻の駆け落ち相手は自分が雇った弁護士だったらしい。 現在はN.Yのスラム暮らしだが、以前は統一宇宙連邦の特殊部隊で一番の腕利きであった。その時の物と思われる章や盾が無造作に飾られている。 ■リールー 演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/吹替:[[松本梨香]] 撃墜されたモンドシャワン人の宇宙船から発見された唯一の生存者で(と言っても腕だけの状態から再生された)赤毛の美女。 変な言葉(モンドシャワン語という古代言語)で喋る宇宙最高の女。 色々あってコーベンのタクシーの屋根に墜落。彼の残り少ない免許の点数を0にした。 本名は「リルミナイ・ダラビナベナチャイ・エバデセバド」と[[長くてややこしくて覚えてられない>寿限無]]。 なんでも地球人の5000倍のDNA情報を持つとのことで、知能面でもインプット・アウトプット共に優れており、地球の言語や格闘技術もすぐに覚えた。 インタビューによれば撮影期間前から最中まで、バレエや空手、エアロビの特訓を受けていたとの事で、現在のアクション映画でも多く主演を務める彼女の素養が本作で培われた事がうかがえる。 ちなみにミラ・ジョヴォヴィッチは一度オーディションに落ちているが、ベッソンの滞在先に直訴しに行った事でこの役を射止めている。その後2人は結婚したが、2年で離婚している。 ■コーネリアス神父 演:イアン・ホルム/吹替:大木民夫 モンドシャワン人との仲介役を代々務めて来た司祭の末裔。 予言に従い、邪悪と戦う為にやって来た“主”を迎えようとするが、目前で絶望を味合わされる事になる。 ……すっかりと意気消沈していた所に、気絶した女を抱えるタクシー運転手の訪問を受ける事に……。 ぶっちゃけ、いらんことしいのトラブルメーカージジイ。 中の人は『[[エイリアン>エイリアン(映画)]]』でのインパクトある役でも有名。 ■デビッド 演:チャーリー・クリード=マイルズ コーネリアス神父の愛弟子。 どことなく頼りなく、また実際に頼りにならかった青年。 ■マンロー将軍 演:ブライオン・ジェームズ/吹替:坂口芳貞 地球連邦政府の重鎮で、連邦軍のトップのお偉いさん……なのだが、本人はかなりお茶目な性格。 てゆーか肩書が立派なだけの平和ボケしたおっさんにしか見えない。 嘗て、特殊部隊で優秀な成績を収めたコーベンの腕を買っており、宇宙の危機を救う任務の為に直々に彼を使命する。 中の人は『[[ブレードランナー>ブレードランナー(映画)]]』のレプリカント役でも有名。 ■リンドバーグ大統領 演:ティニー・リスターJr./吹替:[[玄田哲章]] 地球連邦政府の代表。 即座に正しい判断を下せる人物らしいが、劇中では微妙に扱いが悪い。 的確なツッコミに注目(人にもGにも)。 ■ディーヴァ 演:マイウェン・ル・ベスコ/歌:インヴァ・ムラ 連邦宇宙系で人気、実力ともに最高峰を誇る美しい歌姫……との事だが、所謂地球外生命体。その姿は軟体動物+人間っぽく見える。 10年に一度だけリゾート星「フロストン・パラダイス」にてチャリティーコンサートを開いている。 宇宙の秩序を守る役目を担う一人。その美声は必聴モノ。 演じた女優さん(ちなみに監督の2番目の妻。ミラ・ジョヴォヴィッチは3番目)はミニ竹馬で立ち続ける特訓を積んだと云う。 ■モンドシャワン人 邪悪と戦い、宇宙の秩序を守る使命を持つ。第5の要素の創造者。 が、マンガロア人たちに襲撃されて哀れ宇宙の藻屑と化した。 撮影用の着ぐるみは2m30㎝、110㎏に及ぶ巨大な物で中に入った人間は15分毎の休憩が必要な上に、1人につき4人のスタッフの補助がついたとの事。 劇中でもすごく動き辛そうだし実際鈍重だが丸みのある背中は何かカワイイ。 ■マンガロア人 かつて統一宇宙連邦により滅ぼされた好戦的な種族で、今回は生き残りが復讐の為にゾーグの手駒となって働いた。 本来は獣の様な見た目だが、変身能力を持つ。 便利な能力持ってるくせに野蛮なのでろくに使わない。この設定必要だったのかな……? ■ルビー・ロッド 演:クリス・タッカー/吹替:バズーカ山寺 宇宙連邦系で最も注目を集める超人気DJ。マシンガントークが止まらない伊達男。 オネエだが異性愛者(ないし[[両性愛]]者?)で、劇中でも女性ファンをコマしている。なんというか[[どこぞの秘密結社>バロックワークス]]の[[エージェント>Mr.2ボン・クレー]]に似た雰囲気。 口癖は「最高(グリーン)よ!」。なんで緑で最高なのかはわからん。 「フロストン・パラダイス」への旅行が“当選”したコーベンを自分の番組に出演させるが……。 ■ゾーグ 演:ゲイリー・オールドマン/吹替:[[山寺宏一]](2役) 本名はジーン・パプチスト・エマニュエル・ゾーグ。長いよ。 宇宙連邦系最大の武器商人で、自らの欲望の為にミスター・シャドーの従者として働く悪党。 名優として名高い中の人は、本作でも凄みがありつつギャグ要員でもあると云う難しい役を見事にこなしている。 飼っている奇妙なペットの名前はピカソ。宇宙生物で「サウリマン・アクタバン」と云う種族らしい。 ■パッコリー教授 演:ジョン・ブルータル/吹替:峰恵研 1914年、ピラミッドの壁画を解読していた老教授。 解読してしまったことで司祭に毒殺されかけるがこれを運よく回避。しかしその後現れたモンドシャワン人によって眠るように倒された。生死は不明。 ■ビリー 演:ルーク・ペリー/吹替:伊藤栄次 パッコリー教授の助手。 突如現れたモンドシャワン人たちに恐れをなし、またパッコリー教授が殺されたと思い込んだことで完全にパニックを起こし、発砲。これが原因でモンドシャワン人の一人が閉じ込められてしまった。 演じているのは『ビバリーヒルズ青春白書』のディラン役の人。 ■司祭 演:ジョン・ベネット/吹替:稲葉実 1914年、秘密を解き明かしてしまったパッコリー教授とビリーを毒殺しようとした人物。 コーネリアス神父の先祖であり、彼も「神父様」と呼ばれている。 この頃から秘密を守るためなら手段を選ばないスタンスだったらしい。 閉じ込められたモンドシャワン人から鍵を譲り受け、子孫に残した。 ■ミスター・シャドー 声:ジャン・レノ ゾーグを手下として扱う黒幕。その正体は邪悪な意志を持つ惑星。目的はあらゆる生命を絶滅させること。はいそこ、[[ユニクロン>ユニクロン(トランスフォーマー)]]っぽいとか言わない。 軍のお偉いさん方がとりあえず[[ミサイル]]で攻撃したもんだからエネルギーを吸収してどんどん膨れ上がることに。 倒すにはフィフス・エレメントが必要。 【余談】 ※作品の原型になったのは前述の様にリュック・ベッソンが十代の時に思い描いていた物語だが、リールーは元々はフロストンの海岸にすむ、若く美しい姿だが実は2000歳を数える「砂女」になる筈だったと云う。 ※リールーの語る古代宇宙語は、ベッソン自らがラテン語やヘブライ語から考察し辞書まで作り上げられたとの事。 ※続編として『Mr.シャドー』なる作品の企画が挙げられた時期があったが、ベッソンやブルース・ウィリスが制作に乗り気では無く、結局は頓挫してしまったらしい。 ※[[ゲーム]]にもなっている。映画の補完的な内容らしい。ハードはPS。 追記修正は宇宙の危機を救ってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 2000年生きてる設定だと終盤食い違っちゃうな -- 名無しさん (2013-11-02 20:51:45) - HOT LIMITの衣装の元ネタになったことは有名 -- 名無しさん (2015-03-05 01:20:11) - 初めて見た映画でこれがなければ他の映画を見ようとは思わなかった -- 名無しさん (2016-08-08 02:20:31) - リールーの吹き替えがサトシ(中の人的な意味で)だと知ってビビったのは自分だけ? -- 名無しさん (2016-10-22 12:39:16) - 最後のダラスのオカンの電話に大統領が出るシーンが好き -- 名無しさん (2017-10-27 06:16:16) - ↑2 意外に洋画吹き替えだとヒロインとか多くなかったっけかな。 -- 名無しさん (2019-06-28 10:40:36) #comment #areaedit(end) }