&font(#6495ED){登録日}:2020/08/02 Sun 21:07:04 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- *&sizex(5){概要} 心霊ホラーADV[[ゲーム]]『[[死印]]』に登場する人外の存在の総称。 妖怪…というよりは学校の怪談や[[都市伝説]]に登場するような怪物に近い。 メリイ曰く「怪異はただ生者を殺すだけではなく、死の淵に追い込み恐怖に染め上げるのを見て楽しむ」とのこと。 一方でその大多数が元人間であり、悲しい過去や止むを得ない事情があったりと、多少なりとも同情できる背景を持つのも特徴。 彼らは恐怖を振り撒きつつも救いを求めているのだ…。 そのため、怪異と対決する際には正しい手順で生前の無念に寄り添うことで、彼らを「救済」することも可能。 ただし救済とは異なる方法で怪異を「破壊」した場合は、彼らはその怨念を以て主人公の同行者を殺害する。 そのうえ本作では基本的に&bold(){特定の人物を同行させない限り}、救済や破壊以前にまず生還が不可能なので注意が必要。 誰を連れて行けばいいか(というより誰を連れて行っては駄目か)のヒントは探索中にそれとなく示唆されるので、対決前に落ち着いて正しい組み合わせを考えよう。 なお、本作のキーワードでもある「シルシ」は怪異たちの持つ呪いの力であり、怪異によってシルシを刻まれた印人は一定の時間経過で死に至るほか、 特に自分にシルシを刻んだ怪異と対する際には重度の意識・記憶障害を引き起こすが、後のシリーズ続編作品に登場する怪異はこの力を持っていない。 しかし元々いずれの怪異も危険度は非常に高く、シルシがあろうがなかろうが確実に人間を殺せるだけの力を持ってはいる。 ちなみに、一応ボイスはついているが、約一名を除きスタッフロールにクレジットされなかったため、[[声優>声優(職業)]]の演技なのか音声読み上げソフトを使ったのかは不明。 以下、[[ネタバレ]]と胸糞注意。 *&sizex(5){■花彦くん} 生前の名前:坂井花彦(前日譚小説及び[[ノベライズ]]版で判明) 対応する印人:九条サヤ、渡辺萌、吉田つかさ、真下悟 ・概要 第一章の怪異。廃校となったH小学校を根城にしているが、他の学校にも出現するらしい。 [[鏡]]の前で立っていると姿を現し、&font(#ff0000){「ぼく、きれい?」}と訊ねてくる。これに「いいえ」と答えると姿を消し、「はい」と答えると「じゃあ、&font(#ff0000){赤いの}ちょうだい?」と言い残して消える。 ただし大人が嫌いで、質問相手が大人だった場合は相手の血液を全て抜き取って殺害し、遺体のそばに血に染まったかのような真っ赤な薔薇を一輪残す。 薔薇を操り、蔓の鞭やトゲを飛ばすのが主な攻撃方法。 本編では山下大輔(と恐らく九条サヤ)を殺害する他、選択肢によっては萌かつかさを殺害する。 ・容姿 [[女装]]をした小学生ぐらいの少年。 足は無く宙に浮いており、両腕は人間のものではなく薔薇の蔓が絡まってできている。 頭部は左目部分が肥大化しており眼球が無く、右側は薔薇の蔓で覆われている。 口元には赤いシミがある。 ・背景 元々は母子家庭で育った女装癖持ちの少年。母親は彼の趣味に理解を持っていた。 しかし、当時H小学校の校長を勤めていた男に養子として引き取られたことで生活は一変。校長は彼の女装癖を悪癖と決めつけ虐待にも近い教育を行うようになる&footnote(ただし、校長はあくまでも愛の鞭のつもりだった。)。 少年は他の教師に助けを求めたが、[[世間では人格者として有名な上にあらゆる方面に顔が広い>ブライアン・アイアンズ]]校長に逆らえる者は誰もおらず、教師陣は見て見ぬふりをした。 こうして少年は衰弱死し、怪異『花彦くん』となったのである。 ノベライズ版・コミカライズ版では更にひどいことになり、校長から&bold(){女装を撮影され観察記録をつけられた挙げ句、薬物を投与されるという性的虐待}を受けた。主人公曰く&bold(){「悪趣味な児童ポルノ」}。 なお、上記の女装癖の関係か、花彦くんは目を付けた女性の衣服を脱がそうとする傾向にあり、本編で花彦くんの被害にあった女性は&font(b,#ff8080){全員あられもない姿を晒す羽目になってしまった。} %%萌ちゃん、着痩せしすぎじゃね?%% また、件の校長は現在も存命中。 H市に頻発する行方不明事件について自分のまわりをあれこれ嗅ぎ回っていた真下を、警察に圧力をかけてクビにした。 下記のずう先生の手記によると、&bold(){H小学校が廃校になる原因となった火事を引き起こしたのもこの校長らしい}ので、 もしかしたら行方不明事件を嗅ぎ回られることよりもそちらが明るみに出ることを嫌ったのかもしれない。 一方、ノベライズ版では校長は花彦くんによって既に殺害済みである。 *&sizex(5){■森のシミ男} 生前の名前:丸尾慎蔵 対応する印人:長嶋翔、真下悟&footnote(花彦くんのシルシから解放された後、シミ男に再びシルシをつけられた。) ・概要 第二章の怪異。H城樹海を根城とする。 樹海を歩く人間に&font(#ff0000){「ハチは好きかい?」}と訊ね、これに「はい」と答えると「なら飼ってみようよ。おまえの体の中でな」と相手を[[ドリル]]を使って殺害し、そのまま蜂の巣に改造する。 養蜂のエキスパートで蜂を自在に操る。 本編では木村正男を殺害する他、選択肢によっては真下か翔を殺害する。 ・容姿 本作のグッドデザイン賞。頭部が蜂の群れに覆われた肥満体の大男で、胴体・蜂の群れの向こうにある素顔共に、それの生理的嫌悪感を最大限に引き出したビジュアルの持ち主。 ゲームカタログ@Wikiでも取り上げられるぐらいに良い意味で気持ち悪い。 おまけに身体からは蜂蜜のようなベタベタした液体が流れている。 ・背景 生前の名前は丸尾慎蔵。H城樹海を拠点として活動するカルト集団&bold(){「蜜蜂家族」}の指導者。 とても敬虔な人物で、世の中の理不尽はすべてH神社の祟りだと考えていたが、一方で団員たちを家族と呼び、養蜂を行う傍らみんなで一緒に野球をするなど決して悪人ではなかった。 しかし、一向に『祟り』が収まらないことに焦りを覚え、徐々に精神が崩壊。裏切り者&footnote(潜入捜査に来ていた真下の先輩。)を殺害し、最後は団員と共に[[自殺]]を謀った。 だが何故か丸尾だけは自殺に失敗してしまい、しかも自殺に必要な"ある手順"まで忘れてしまう。 こうして孤独になった丸尾は"ある手順"を思い出して先に死んだ家族と再会するため、H城樹海をさ迷う内に怪異『森のシミ男』となった。 *&sizex(5){■くちゃら花嫁} 生前の名前:長谷川聖子 対応する印人:有村クリスティ、森宮すず、中松栄太 ・概要 第三章の怪異。H市内にある特定の三つの電話ボックスに出現する。[[VITA>PlayStation Vita]]版とPS4版のパッケージも飾る。 電話ボックスの中で待っていると突然電話が鳴り、受話器を取るとその向こうからクチャクチャという音と共に&font(#ff0000){「あなた見たの?」}と問いかけてくる。 これに「見てない」と答えると今度は「何が見たいの?」と問いかけてくるので、探し物を訊ねるとその場所を教えてくれる。 見られることを極端に嫌っており、「め・メ(目)」「アイ・愛(eye)」などの単語に過剰反応する。 手順さえ間違えなければ特に危険ではない類の怪異だったのだが、何故かシルシを刻む凶悪な存在になってしまった。 また、彼女のみ他の怪異と対決方法が異なり&footnote(アイテム選択ではなく、連続のデッドリーチョイスのみ。)、その影響で恐らく最も本作で破壊してしまいやすい怪異になっているため注意。 選択肢によってはクリスティかすずか栄太を殺害する。 ・容姿 頭部が異様に長い、ウエディングドレス姿の女性。全長は電話ボックスとほぼ同じサイズ。 ベールの下の素顔は真ん中で曲がった瓜のようになっており、両目がとても大きい。首には索状痕がある。 口の中には目玉があり、クチャクチャという音はこれを頬張っているから。 ・背景 &bold(){本作で一番不幸なキャラ。} 生前の名前は長谷川聖子といい、とある有名なミュージシャンとの結婚を控えていた幸せな女性だったが、 &bold(){結婚前夜に犬の散歩に出掛けていた際に誘拐され集団レイプされた挙げ句、&font(#ff0000){その光景をカメラに納められてしまう。}更に愛犬は逃げる犯人グループを追いかけた結果轢き殺されてしまった。} &bold(){後日、犯人グループはその写真をネタに婚約者であるミュージシャンを脅迫。大金を支払って示談には成功したが、&font(#ff0000){絶望した長谷川聖子はそのまま本来結婚式で着るはずだったウエディングドレス姿でH城樹海で首を吊って自殺}し、怪異『くちゃら花嫁』となった。} 彼女が登場する電話ボックスはそれぞれ攫われた場所、暴行された場所、そして自殺した場所である。 ちなみに、婚約者のミュージシャンもこの一件で精神を病んでしまい、犯人グループを皆殺しにした後にH城樹海で自殺している。 *&sizex(4){■長髪の犬(仮称)} 生前の名前:ゲンタ 対応する印人:無し ・概要 第三章の怪異。H城樹海とT尾団山地付近が縄張りの模様。 やたらと大人の男性を敵視しているが、首輪を求めたり堂々とした態度を取る相手には態度を改める等、誰かに飼われていた過去がある模様。 ・容姿 名前の通り、人間の女性のような長い頭髪を持つ、がっしりとした体格の[[犬]]。 ・背景 正体は長谷川聖子を集団[[レイプ]]した犯人グループによって轢き殺された、彼女の愛犬・ゲンタ。 死後も飼い主とその婚約者を案じて成仏できずにいた。 *&sizex(5){■ずう先生} 生前の名前:&ruby(ずがわ){頭川}&ruby(まなび){学} 対応する印人:柏木愛、安岡都和子 ・概要 第四章の怪異。H小学校を根城にしている。以前はK宮丁にあるマンホール通りにも出現した。香水と獣臭で体臭がすごい。 やたら間延びした口調で、"しゅら様"なる存在を狂信している。H小学校に調査に来た主人公に奇妙な[[テスト]]を受けさせるが…。 選択肢によっては愛を殺害する。 ・容姿 頭は豚、体は人間の女性、両腕は蛇、下半身はダチョウというキメラ。ちなみに服装は白衣だがその下は&font(#ff0000){赤いブラジャー}だけ。%%うれしくない。%% 他の怪異が『人間とそうでない部分が自然な感じで混ざりあったデザイン』のため、若干浮いている。 ・背景 本名は頭川学。かつてはH小学校に勤めていた教師の一人で、多くの実験動物を飼育し愛でるその姿を生徒たちから「ずう(=Zoo=動物園)先生」と呼ばれていた。 生まれつき人間が嫌いであり、自分が人間であることも嫌っていた。少女時代に人間の男性を好きになったこともあったが、&bold(){「動物臭いから」}という理由でフラれている。 この他、飼育していた動物たちを二度も火事で失うという悲劇にも見舞われている。 学校を退職した後は広尾と同じ製薬会社に勤めるが、人間への嫌悪を募らせた頭川学は第二次世界大戦中に日本陸軍が行っていたある実験に興味を持ち、 その関係者の子孫であった広尾から陸軍が実験に利用していたという地下壕の地図を強奪。 そして地下壕の調査を行っていた折に、下記の観音兵と遭遇。これを&bold(){愛染修羅の天啓}とし、&font(#ff0000){自らを怪異『ずう先生』へと変貌させるべく}行動を開始した。 なお、かつてH小学校に勤めていたずう先生が、大人を嫌う花彦くんと住み分けできていた理由は不明。考えられる理由としては、 ・「H小学校の校長に恨みを持っていた」「理解者に恵まれず孤独だった」という共通点からお互いシンパシーを感じた。 ・怪異になりたがっている彼女を殺しても喜ばせるだけと判断した。 ・ずう先生の方が花彦くんよりも強大な怪異であるため逆らえなかった。 ・ずう先生が女性の装飾品を花彦くんに交渉材料としてプレゼントした。 などが挙げられる。 何故かノベライズ版・コミカライズ版では非常に扱いが悪い。 *&sizex(5){■観音兵} 生前の名前:不明 対応する印人:広尾まどか、大門修治、バンシー伊東 ・概要 第五章の怪異。H市の地下壕内に巣食う謎の存在。 その正体は、第二次世界大戦中に追い詰められた日本陸軍が極秘の&bold(){「天仏計画」}によって開発したとされる狂気のオカルト兵器。%%創作でのナチスじゃないんだから…。%% お経を詠むことでそれを聞いた者を発狂させ、自身は半霊化によって物理攻撃を無効化するという、上記四体と比べても屈指の戦闘力を持つ怪異。 当然人の手に制御できる代物ではなく暴走したが、なんとか機能停止に追い込まれる。しかし五十年の時を経て謎の復活を遂げた。 選択肢によっては広尾を殺害する。 ・容姿 &bold(){修羅像の胴体に人間の女性の頭部を移植する}という、アンブレラも真っ青な方法で造られている。 …のだが、その姿には修羅像の面影も、女性の面影も無い。千手観音のごとく大量の腕を持ち、胸元には日の丸マークがある。 顔は口の端が目頭にまで裂けており、本来の目はそこに無く、額にある。 ・背景 上記の通り天仏計画の内容は非人道的なもので、本編ではその拷問じみた実験の様子を過去の記憶という形で垣間見ることができる。 そうして生み出された観音兵だったが、動き出すや否や計画関係者を次々と殺戮し、その生き残りにもシルシを刻んで皆殺しにしたという。 だが実際のところ実験は成功したわけではなく、その材料とされた女性に"ある存在"が与えた力が怪異『観音兵』を動かしていたに過ぎない。 どちらにせよ、観音兵も被害者であることにはかわりないが。 …観音兵の材料として集められたのは、素体となる仏像と人間の女性、そして霊的な力を持った呪物。 しかし主人公たちが実験場跡を調査した時には、計画の中心的役割でもあったはずの霊的呪物の痕跡だけが消えていた。 それが保管されていたと思しき場所に、&font(#ff0000){赤い西洋風のクッション}だけを残して……。 #openclose(show=ネタバレ1){ &br() &br() #center(){&sizex(4){&bold(){&font(#ff0000){「──おかえりなさいませ」}}}} #center(){&sizex(4){&bold(){&font(#ff0000){「また、会えましたね」}}}} *&sizex(5){■メリイ} 生前の名前:生まれながらの怪異であるため無し 対応する印人:主人公 CV:[[立花理香]] ・概要 本作の&bold(){ヒロイン兼&font(#ff0000){ラスボス。}}主人公をサポートしてくれるお助けキャラかと思いきや、 その正体は&bold(){「ただ生者を殺すだけではなく、死の淵に追い込み恐怖に染め上げるのを見て楽しむ」}という怪異の性質にひたすら従っている&font(#ff0000){&bold(){すべての黒幕}}である。 本作に登場する印人及び一章〜五章までの怪異は、全てメリイが主人公を恐怖させて楽しむために集めた彼女の被害者でしかなく、 彼女が助言した「印人は少人数で行動しなければならない」「印人は印人以外と関わってはいけない」というルールも、&bold(){全て主人公たちの恐怖を煽る為の嘘。} 物語の発端となった「シルシ」も本来はメリイの能力であり、怪異たちはメリイの影響でシルシを刻むようになったにすぎない。(=続編の怪異がシルシの力を持たない理由) おまけに呪いの力のみならず、生き物の首をあらぬ方向に捻じ曲げてしまうほどの腕力と、木っ端微塵になっても二ヶ月ほどで復活する再生能力を持つ。 ・容姿 黒のゴスロリ衣装を纏う、長い金髪の少女の姿をした等身大の人形。球体関節であり動くたびにキュッと軋んだ音がする。 かわいらしいとも不気味ともとれる秀逸なデザインだが、怪異としての本性を現すと&font(#ff0000){口が大きく裂け、全身から血のようなものを流す異形と化す。} ・背景 元からして界隈では有名な&bold(){「持ち主に不幸な死をもたらす呪われた人形」}だったのだが、その手の好事家であった当時の九条家当主によって引き取られた。 その後、天仏計画のために他の曰く付きの代物とともに陸軍に貸し出され、地下壕に渦巻く狂気と怨念に当てられた結果、意思を持つ&bold(){人形怪異}となる。 怪異となったメリイは実験材料にされた女性に力を与え、観音兵を通じて関係者たちにシルシを刻んで阿鼻叫喚の事態を招くが、 九条家当主によってH神社の御神体である「念持仏」を埋め込まれたことで封印され、五十年の間その力を抑え込まれることとなった。 しかし本編の五年前、九条家現当主の九条正宗によりメリイは発見される。時間経過により念持仏は穢れ、その封印は間も無く解けようかという状態であった。 このままでは五十年前と同じことが起きると判断した正宗は、メリイから一度念持仏を取り出し、H神社で穢れを祓おうとしたのだが…メリイはその隙に覚醒。 その際メリイの力によって誕生したのが、花彦くん、森のシミ男、くちゃら花嫁である。 そして本編の一月前、完全復活を果たしたメリイに伴うかのように観音兵も復活。それを目の当たりした頭川がずう先生へと変貌したのだった。 第三章ではメリイがH神社へと自分を連れ出すよう主人公に頼むが、その本当の目的は念持仏の破壊である。 特筆すべき点はやはり、本作の怪異で唯一、&bold(){&font(#ff0000){同情の余地など一切無い完全な加害者}}ということだろう。 しかし、ボイスドラマ版では…? } #openclose(show=ネタバレ2){ *&sizex(4){■黒いウサギ} 生前の名前:九条サヤ 対応する印人:無し ・概要 主人公の前に度々現れる謎の[[兎>ウサギ]]。メリイ曰く「何者かの想念が取り憑いている」。 行動でヒントを示す正真正銘のお助けキャラだが、第四章にてメリイの残骸と共に死骸となって発見される。 動物ということもあってずう先生との関連が示唆されていたが…。 ・容姿 名前の通り真っ黒な兎。少し痩せている。 ・背景 正体はストーリー序盤で死亡した&bold(){九条サヤその人。}更に、主人公だけに聞こえていた謎の声の主もサヤである。 そして彼女がそこまで主人公に入れ込む理由は、主人公こそが&bold(){メリイに刻まれたシルシによって記憶を失った九条正宗だから}である。 彼女はずっと兄を支えていたのだ…。誇張抜きでメリイ撃退における文句なしのMVP。 } #openclose(show=ネタバレ3){ *&sizex(5){■雨の赤ずきん} 生前の名前:S子&footnote(本名不明。『サ』から始まる模様。) 対応する印人:無し ・概要 第六章&footnote(移植版追加シナリオ。VITA版にもDLCとして配信されている)の怪異。ラブホ街にある廃ビル「マスカレード」を根城にしている。 雨の日に売り子のごとく街中に佇んでおり、声をかけてきた相手を[[ホテル>宿屋]]に連れていった後、発狂させ、最悪死に至らしめる。 本編では広尾と翔を操ったり、バンシーを蜘蛛の糸で拘束したりした。 何故か主人公のことを「先生」と呼ぶ。 ・容姿 普段はずぶ濡れの&font(#ff0000){赤いレインコート}を羽織った、制服姿の女子高生。帽子を目深まで被っており素顔は見えない。 これとは別にもう一つ姿があり、こちらは全身が鈍色で目が四つ。更に下半身が蜘蛛になっている。あと首が微妙に長い。 ・背景 元々はとある高校に通う真面目な性格のクラス委員長・S子で、担任のN村に仄かな恋心を抱いていた。なお主人公を「先生」と呼んでいたのは彼とN村の容姿が似ていたためである。 ある日、S子は他の生徒がマスカレードでバイトと称して援助交際を行っていることを知り、それをN村に告げ口して警察に通報しようとする。 しかしS子は知らなかった。マスカレードには反社会勢力と深い関わりがあり、顧客には大物政治家が名を連ね、拷問にも等しいアブノーマルなプレイも可能&footnote(さすがに『バイト』にはやらせていなかったようだが。)という危険地帯であることを。 そして&bold(){その顧客の中に、N村もいるということを。} N村の裏切りによってマスカレードの関係者に捕まったS子は、『絡新婦の刑』という[[拷問]]を受けることになる。 その内容は「&bold(){身動きを取れなくして目隠しをし、開口器で口をこじ開け、薬物によって感度を高めた状態で、&font(#ff0000){生きたままの巨大な蜘蛛を口の中に放り込まれる}}」というもの。 飲み込めば無罪、吐き出せば有罪となる。 その後、S子は赤いレインコート姿で街中をふらふらしている所を警察に発見・保護されたが、後日、病院の窓から身を投げ自殺。怪異『雨の赤ずきん』となった。 ちなみに、元凶であるN村も首を吊って自殺したという。 そして彼女は怪異ではあるが、メリイの力によって発生した存在ではない。 このことはメリイ以外にも怪異を生み出すものが存在する可能性を示しており、続編の『NG』にも繋がっていくこととなる。 } #openclose(show=ネタバレ4){ *&sizex(5){■カエラズさま} 生前の名前:菊乃 対応する印人:無し ・概要 第7章の怪異。なんと&bold(){『死印』の発売から7年経過してDLCで追加された。} A山に存在するH遊園地を根城とする。遊園地は既に5年前に閉鎖され廃墟となっているのだが、そこを訪れた者を神隠しにあわせているという。 行方不明となった者は観覧車にて首を吊っている状態で発見されることがあるのだが、両手足が酸で焼けただれ、[[顔のパーツがでたらめにくっついた姿>玉壺(鬼滅の刃)]]になってしまう。 配下として下記の&bold(){巨大バエ}と&bold(){ナメオトコ}を従えており、一人称が「わらわ」など古風な口調と性格の持ち主。怪異にしては妙に理性的な面も見せるが…? ・容姿 おかめの面のような頭頂部を持つカエル。 正面には人間の腕が4本生えており、それぞれ合掌していて数珠も2つ持っている。 特筆すべきはそのサイズ。ざっと見て&bold(){5m}はあり、言うまでもなくシリーズ最大である。 ・背景 本名は菊乃。戦国時代に産まれたお姫様だったのだが、戦火に敗れ逃げ延びるも、家臣に裏切られ乱暴された挙げ句、山の中に捨てられてしまう。 菊乃はそのまま息絶えることになるのだが、彼女の遺体を発見した近隣の住人は奇妙な光景を目にする。 それは「無数のカエルが姫の遺体を守るかのように囲う」というもので、神秘的なものを感じた近隣住民は菊乃を&bold(){ガマ姫}というA山の神として祀ることにした。 すなわち、カエラズさま=菊乃は厳密には怪異ではなく、&bold(){&color(red){八百万の神が一柱}}。 神となった菊乃は信仰に基づき土地を豊かにしていった。表向きは菅原道真を祀っていることにしていたが、それでも住民たちが真に信仰しているのはガマ姫であるため、当時は特に祟りをもたらしたりはしなかったようである。 しかし、時代の近代化に伴いガマ姫への信仰は忘れられ、ごく一部が知るのみとなっていった。更にH遊園地の建設によってガマ姫の祠が破壊されてしまう。 これを不服とした菊乃は生け贄を求めるようになり、H遊園地で神隠しを起こして廃園へと追い込み、更に廃墟へ訪れた者にも牙を向くようになったのである。 &font(l){でも萌ちゃんへの仕打ちは完全に異種姦もののエロゲですよ菊乃さま…。} 幸いなことに同じ山の神でも[[こいつら>山の神(夜廻シリーズ)]]と違って完全に落ちぶれたわけではない。上記の通り理性的なので&bold(){「いかに菊乃への信心を示すか」}が攻略の鍵となる。 *&sizex(4){■巨大バエ} 生前の名前:そもそも死者か不明 対応する印人:無し ・概要 第7章の怪異。カエラズさまの配下と目されるハエ。無数にいる。 ・容姿 名前の通り通常のハエよりもはるかに巨大で、額と同じぐらいの大きさがある。 ・背景 不明。誕生経緯などは特に描写されなかった。 *&sizex(4){■ナメオトコ} 生前の名前:そもそも死者か不明 対応する印人:無し ・概要 第7章の怪異。廃墟と化したH遊園地のジェットコースターに乗るとこうなってしまうと噂される。 だが実態はカエラズさまの配下と目されるナメクジであり、こちらも無数にいる。 ・容姿 上半身に&bold(){腕よりも太い巨大なナメクジ}が無数に絡み付いた男性。気持ち悪さだけならシミ男といい勝負である。 ・背景 その正体はカエラズさまの被害者となった男性たち。どうやらカエラズさまは人間を食べようとしたが、乱暴された過去からか男は無理だったようで、ナメオトコに変えて配下として扱っていた。 本編ではなんと先にH遊園地へ調査へやってきていた&bold(){真下がナメオトコにされており}、真下に同行していた主人公、萌と一緒に来て途中で行方不明になった翔もナメオトコにされた可能性が高い。 } 追記・修正は怪異を救済してシルシを消してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,32) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - NGの怪異もお願いします -- 名無しさん (2020-08-02 21:45:26) - 啓蒙とかDRCとか、ちょいちょい意味不明なんだけどこのゲームやったことないからただ書いてるやつが推敲してないだけなのかどうかがわからん… -- 名無しさん (2020-08-02 22:03:38) - 啓蒙とかDLCがわからないのは君の問題なんだよなあ -- 名無しさん (2021-04-10 03:29:39) - ↑2自分に知識がないのを作品のせいにしてて草。ゲーム内の専門用語でもなんでもないのに… -- 名無しさん (2021-07-19 20:25:16) - 花彦くん殺した校長は前日譚だと殺されてるんだよな。設定が変わったのか圧力をかけたのは後任の校長なのか -- 名無しさん (2021-08-16 23:18:49) - 校長は前日譚で死んでる。EXPの千頭さんもツイッターで言ってた。 -- 名無しさん (2021-08-25 14:34:01) - 同情の余地など一切無い、完全な加害者←メリイを構成する中に流行り病で生贄にされた少女(達?)や天仏計画に使われた女性や仏の恨み怒りがある可能性がゲ-ム中に示唆されているけど -- 名無しさん (2022-12-12 16:50:30) - 「自分を封印した九条家は憎い」「特に自分を封印した張本人である主人公が記憶を失って縋って来る様はとても滑稽だった」「しかしそれはそれとして、誰よりも甘美な恐怖を味わせくれる主人公は、他の怪異ではなく自分自身の手で殺したい」何この屈折具合 -- 名無しさん (2023-01-16 14:42:09) - 漫画版で校長の生存を確認。どっちが正しいんだ…。 -- 名無しさん (2023-01-29 15:44:55) - 今更だけど、S子が飛び降りたのってマスカレードじゃなくて病院じゃない?いや確かに怪異化後はマスカレードからなんだけど -- 名無しさん (2023-03-07 22:11:00) - メリイがさやに木端微塵にされてから復活までにかかった時間は1日じゃ……?二ヶ月もあれば夏越の祓が普通に間に合いそう -- 名無しさん (2024-06-23 19:41:08) - ↑4章でのダメージなら確かに1日で回復したが、ラストバトルで念持仏くらって木っ端微塵になった時は回復に2ヶ月かかったよ。 -- 名無しさん (2024-06-23 20:40:12) - カエラズの遊園地についても記事書いて欲しいです! -- まるも (2024-08-28 05:56:34) - くちゃら花嫁のデザインはかなり好き 浄化ルートだと謝罪の電話いれるあたり本当に善良な霊だったんだな(危険ではないとは言ってない) -- 名無しさん (2024-08-28 09:32:31) - 成仏した後に詫びいれてくるくちゃら姉貴すこ -- 名無しさん (2024-08-28 12:56:28) - ↑×4 ただの破壊なら1日、念持仏で特攻効いてても2ヶ月か。もう宇宙かマリアナ海溝に棄てるしかなさそう -- 名無しさん (2024-11-18 00:44:47) - >>修羅像の胴体に人間の女性の頭部を移植するという、アンブレラも真っ青な方法で造られている。アンブレラはもっとやばい実験もやってるから半分くらいはそんな方法もあるのかと感心してそう。 -- 名無しさん (2025-03-10 12:09:29) - しかし、そんな化学的な根拠のないオカルトと鼻で笑いそうではある -- 名無しさん (2025-03-10 15:26:19) #comment(striction) #areaedit(end) }