一之瀬仁(仮面ライダー剣)

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一之瀬仁(仮面ライダー剣) - (2025/06/09 (月) 19:28:23) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2020/09/09 Wed 20:00:45
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&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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#center(){&bold(){ていうかさ、俺さこの店の常連客になっちゃうからさ、困ったことあったら何でも言って、ねっ、ねっ!}}


一之瀬仁とは特撮テレビドラマ『[[仮面ライダー剣]]』の登場人物。

演:藤間宇宙


*【概要】
著名な音楽プロデューサーである一之瀬優(芸名はユー・一之瀬)を父に持つストリートミュージシャンの青年。
チューリップ帽と眼鏡が特徴。

路上ライブでギターを弾きながら生計を建てており((レンタカーを借りれる程度には収入がある模様。))、少数ながらファンも存在する。((ちなみに劇中登場したファンの女の子二人は残念ながらジャガー[[アンデッド]]の犠牲となっている。仁本人がその事実を知る事はなかったが。))
自分の船で海上ライブを行うこと夢としている。


*【人物】
とても明るくフレンドリーな人物。
近づきがたい雰囲気を放つ[[相川始]]にも躊躇なく話しかけている。
一方で、初対面である栗原遥香に項目冒頭の台詞を言うなど馴れ馴れしい一面もあり、[[栗原天音]]からは終始怪訝な顔をされているほか、何かにつけて安請け合いしがちである。
かなりの味音痴でもあり、&bold(){明太子スパゲッティとたらこスパゲッティの区別がついていない。}


父親の優との折り合いはかなり悪く、ミュージシャンの夢を諦めさせ、自分の仕事を手伝わせようとする彼に反発して家出した模様。
また、若さゆえか精神的にはかなり未熟で、心のどこかで自立することを恐れており他人に頼って生きようとしている。


昔、兄を病気で亡くしており、ひょんな事から知り合った始に兄の面影を重ね、彼を「兄貴」と呼ぶようになる。


*【劇中での活躍】
**第9話
路上ライブで稼いだ金をヤクザ達に奪われそうになり商店街を逃げ回っていたところ、出くわした始に助けを求める。
始は当初は助けるつもりなどなかったが、ヤクザの1人に体を触れられた事に激昂し1人残らず叩きのめす。

その夜、始を自分の寝床に招くと自分のボディーガードをやってほしいと頼む。
その際、兄を病気で亡くした事を話すと始から&bold(){&color(#e9bc00,black){「家族を失うってどういう気持ちなんだ」}}と質問される。


#center(){
&bold(){&color(#e9bc00,black){辛いとか悲しいという感情。でもそれはどこか具体的に痛いものなのか。}}


&bold(){&color(#e9bc00,black){胸とか…目とか…。}} 
}


家族を失う辛さがよく分かっていない始に対し、仁は何も答えることができなかった。


**第10話
翌朝、寝床を出て行こうとする始に再びボディーガードをしてくれるように頼むと、「ハカランダ」へ行き遥香と天音の様子をうかがってくる事を条件に承諾される。

ハカランダに赴くと、たらこスパゲティ((先述したとおり、仁は明太子スパゲティと勘違いしていた。おまけに天音に「明太子スパゲッティ」というあだ名を付けられている。))を平らげる。
会計を済ませた後、近くに停めてあった車に乗り込むと中で待機していた始に2人の様子を伝える。
そこで、始と栗原親子の関係性について尋ねると、天音の父親の晋は始の戦いに巻き込まれて落命した事、その時晋から家族の写真を渡されたが、始は彼の気持ちが理解できなかった事を知らされる。

#center(){
&bold(){&color(#e9bc00,black){生ある者すべて息絶える時、口惜しさで胸が一杯になることがあるだろう…。}}

&bold(){&color(#e9bc00,black){なぜ他人のことを考える?}}
}


#center(){&bold(){そりゃあ考えるさ。娘に会いたい。妻に会いたいってさ。}}


そんな始に仁は家族の愛情について語るも、結局理解してもらえなかった。


**第11話
始と行動を共にしつつ路上ライブを続け始の方も仁に気を許し始めていたが、そんな時偶然[[仮面ライダーカリス]]と[[ジャガーアンデッド>ジャガーアンデッド(仮面ライダー剣)]]が戦うところを目撃する。ただし、この時は怯えて終始隠れ気味だったので、カリスの正体が始だと知るまでには至らなかった。
さらに、父親の一之瀬優が仁のもとを訪れる。
優は「仁にはミュージシャンの才能が無い」と断言すると、プロデューサーとして自分を手伝うように仁を連れ戻そうとする。


#center(){&bold(){兄貴が死んだから次は俺かよ。俺はあんたの玩具じゃない……!帰れ!!}}

「息子を2人も失いたくない」という優の言葉を聞き激昂した仁は、彼を追い返した。

その後、始に夢である船上ライブを話すと一緒に海に出ようと誘う。

#center(){
&bold(){兄貴言ってたよな、この世界をぶち壊したいって。それって居場所が無いって事だろ?}

&bold(){俺も同じだよ。俺じゃない奴らが創った世界なんかぶち壊して、俺の…俺たちだけの世界を創りたい。}}


そんな仁の夢に共感を覚えた始は、彼と共に船の整備をするのだった。


しかし、海面にはシェルアンデッドが潜んでおり……


**第12話
買い出し帰りにシェルアンデッドと[[仮面ライダーカリス]]の戦いを目撃し、そこで始がカリスであることを知る。
その後、始と優の会話を陰で立ち聞きすると、「仁は自分の才能の無さを知ることや自立することが怖い」と優の耳が痛くなる言葉に険しい表情を浮かべる。

始は優との会話を経て、&bold(){自分自身も「人間ではない」という事実…すなわち仁と同様に自分から逃げている}という事に気づいたのか、仁に人間ではないことを告白する。
だが、仁は冗談としか思っていないのか全く信じようとしないどころか、始が[[仮面ライダー]]であることは誰にも言わないと豪語する。

その後飾り付けを終え船の試運転をしようとしたところへ、再度現れたシェルアンデッドの放った十字手裏剣が船に直撃し火事になってしまう。
自分の夢である船を燃やされた事に激しく動揺した仁は、上着を扇いで鎮火しようとするも火は一向におさまらない。


#center(){
&bold(){確かに怖いよ!!甘ったれだよ俺は!!けど親父の言う通りだよ!!}

&bold(){けどな!だからこそ海に出たいんだよ!!自分を試してみたいんだよ!!!}}



自分の本心を叫びながら消火活動を続ける仁にシェルアンデッドが襲いかかるが、始に阻止されそのまま戦闘に突入する。

しかし、シェルアンデッドの攻撃でカリスが腕から流した血が&font(#008000){緑色}であることに気づき、&bold(){&font(#ff0000){始が人間ではないと知って恐怖を抱いてしまう。}}


そして、シェルアンデッドを封印し自分の元に戻ってきた始に対して

#center(){
&bold(){来るな……!}

&bold(){本当だったんだな……人間じゃないって……。}

&bold(){お前のせいで……船が……俺の夢が………}


&bold(){消えろ……!消えてくれ!!!}}



&bold(){&font(#ff0000){これまでの始に対する態度を一転して、彼を拒絶した。}}

それ以前にシェルアンデッドに襲われた親子を助けた際、彼女達に怖がられた事もあって((始はこの親子に遥香と天音の面影を重ねいた所為で、より深く傷ついてしまった。))、人間に対して完全に失望した始は仁に一言も声をかけず立ち去った。


そのやり取りを見ていた優は仁に「もう気が済んだろ」と声をかけ肩に手を置くが、


#center(){
&bold(){まだまだ……これからだ……!}

&bold(){一人になっても……!}}


仁は優の肩を払い除けると、燃えてしまった船やギターの修理に取りかかった。

始とのあまりにも空しい別れを経たが、自立する決心がついた仁にどこか満足げな笑みを浮かべた優は、彼を連れ戻すことなく帰っていった。


このやり取りを最後に仁は物語からフェードアウトしたため、以降の動向は不明である。

その後、40話では始がギターを披露するシーンがあるが、「見様見真似さ」と語っている。彼のことも少なからず意識したのだろうか。

*【総評】
以上の点から&bold(){「始を勝手に兄貴と慕っておきながら、正体を知るやいなや手のひらを返して船が燃えた責任を全て彼に押し付け、罵声を浴びせ拒絶する」}という非常に後味が悪い退場の仕方だったため、視聴者からの仁及び彼のエピソードの評価はあまり芳しくない。
『剣』本編の序盤が迷走気味だったことや、[[オンドゥル語]]などのネタ描写ばかり取り上げられていたのも低評価に拍車をかけているのかもしれない。

その一方で、
-仁はアンデッドについての予備知識が全く無く、仁にとって始は得体の知れない怪物であること
-シェルアンデッドは最初から同じアンデッドである始&bold(){のみ}を狙っており、仁はアンデッド同士の抗争に&bold(){一方的に巻き込まれただけである}
といった状況に置かれていた事にも注意する必要がある。
そもそも、&bold(){「自分の夢を叶えるための船や商売道具のギターを怪物に破壊され、兄貴と慕っていた人物が実は人間ではない異形な物だった」という非日常的な出来事に唐突に遭遇すれば、}&bold(){&font(#ff0000){「心が荒んでしまうのも無理はない」}}と仁を擁護する意見も少なからずある。また、彼だけでなく、橘や虎太郎も始のことを敵視していた為、彼だけが責められるのも酷である。

栗原親子を巻き込むまいとハカランダを去っておきながら、仁には人間でないと一言告げただけでそれを証明することも自ら去ることもしなかった始にも原因の一端はある。これは始の中に人を理解し人と共に生きようとする意識が芽生えたからこその行動ともいえるが、同時に人間ではないことを突き付けられたこともあり、始が他人を受け入れるようになるにはもうしばし時間がかかることになる。

そして、&bold(){この前振りがあったからこそ、のちの始と[[剣崎>剣崎一真/仮面ライダーブレイド]]との友情や[[ひょんなことから知り合った人々>三上了]]に今度は仮面ライダーとして声援を受け[[アンデッド>あずみ/サーペントアンデッド]]と戦う展開が輝く}とする声もある。

&bold(){もし、仁が始を拒絶しなかったら、彼にとって天音や遥香のように良い意味で特別な存在になっていたのかもしれない。}

*【余談】
・一之瀬優役の井上高志氏は『[[仮面ライダークウガ]]』にて[[五代雄介]]の恩師である神崎昭二を演じた。

・仁を追い回していたヤクザのうちの一人(始に真っ先に殴り掛かった男)は、「ミスター平成[[仮面ライダー]]」ことご存知[[高岩成二]]氏である。



#center(){&bold(){ていうかさ、俺さアニヲタWikiのメンバーになっちゃうからさ、追記・修正とか作成してほしい項目とかあったら何でも言って、ねっ、ねっ!}}


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