&font(#6495ED){登録日}:2020/09/29 Tue 00:19:10 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 三国志大戦に登場する武将カード。もしくは&bold(){大将軍カード}である。 *【性能】 ・大戦2→3 ◇姓名:張勲 ◇字:なし ◇所属:袁紹軍→群雄勢力 ◇生年:不明 ◇没年:不明 ◇属性:なし→地 ◇兵種:騎兵 ◇武力:5 ◇知力:2 ◇特技:募兵 ◇コスト:1.5 ◇計略:大量生産 必要士気:4 効果時間:知力時間 撤退中の味方の攻城兵を全て復活させる。さらに復活した部隊の移動速度を上げる。 ◇Illustration:ファントム 袁術配下の大将軍。 自分の息子と呂布の娘との縁談を破談にされた事に激高した袁術が、呂布に戦をしかけた際、張勲は20万の大軍を袁術にまかされた。 しかし陳珪の計略にはまった仲間の裏切り行為にあい、呂布軍に大敗。 袁術の死後、曹操に帰順した。 #center(){&color(purple){「大将軍である私に意見するなぞ十年早いわい!」}} *【解説】 [[三国志大戦]]といえば、[[ゲーム]]自体も楽しいが[[ゲーム]]終了後に排出されるカードもまた楽しみである。 勝敗に思うことあれど、とりあえずプレイ終了時に排出されるカードを確認。 プレイヤーはかっこよく強いレアカード、もしくは可愛い女性カード等を期待しながらピローを開けるだろう。 こうして出てきた武将カードは、紫の鎧によくわからない黄色い飾りをつけた髭面のなんか偉そうなおっさん。 引いたプレイヤーのほとんどが「なんだこいつ…」と思わせる、ある意味味のあるイラストだ。 名前も[[三国志]]的にもドマイナーな武将。コーエー辺りの[[三国志]][[ゲーム]]をやってたら「ああ、いたなぁ」とかろうじて思い出すくらいの存在だろう。裏のフレーバーテキストもなんか残念。 スペックも武力はそこそこだが妙に低い知力に、特技は動き回る騎兵には噛み合わない募兵…。 そして何よりもその計略は攻城兵専門の復活計略。士気4で復活というのは破格の効果だが、それが扱いの難しい攻城兵では割にあわない。 我慢して使ってみても「大将軍登場!!」と威勢だけは良いものの撤退したら「だいしょーぐんてったーい」と気の抜けたボイスでプレイヤーを笑わせてくれる。と言っても苦笑もしくは嘲笑の類だが。 そして誰もが思うだろう「これ、&bold(){外れカードだ}」と…。 しかし頼みの綱の計略がなかなか強い。 確かに効果は攻城兵だけなのだが速度上昇は比較的長く、なんとこれ邪魔が入らなければ攻城エリア寸前まで速度2倍でたどり着くことが可能である。 攻城兵は他の兵種と違って武力によるダメージは低いが、受けるダメージも低いという特殊な兵種となっており、またその名の通り一度攻城すればアホみたいに城を削ることができる。 つまり大将軍と攻城兵だけでデッキを組み「大量生産」を繰り返せば相手に消耗戦を仕掛けることができ、機動力の低いデッキでは常に優勢に立つことが可能である。 割と馬鹿にならないデッキであり、その強烈なキャラと相まって愛好家が結構いたりする。 実際頂上決戦のリプレイに何度か載ったこともある。 ちなみに弱点は&bold(){張勲本人}。彼が落ちるとデッキが機能不全に陥る可能性が高い。 先程は噛み合わないといった募兵と、移動速度の高い騎兵の為意外としぶとく立ち回れるのだが&bold(){知力2が邪魔をする}。 要するに本人が伏兵を踏んだり、計略を封印されたり、ダメージ計略で撤退したらオジャン。 そうでなくても本人の武力はたったの5。しかも一騎打ちするし…。 攻城兵自体の武力上昇も見込めない為、相手の号令や超絶強化に片っ端から自分ごとすり潰され、大量生産も間に合わずに落城するというのがパターンである。 勿論計略を使う時以外は引きこもらせるのも手であるが、コスト1.5を遊ばせることになる上城内に攻撃する計略もあるのでやっぱりダメである。 またせっかくの攻城兵も速度上昇した騎馬や麻痺矢で各個撃破されやすい。 [[というわけ]]で見た目も中身もやっぱりネタカードなのだった。 「だいしょーぐんてったーいー」 ちなみにフレーバーテキストの「曹操に帰順した。」のは実は誤りである。理由は後述。 *【三国志大戦(新版)】 ◇姓名:張勲 ◇字:なし ◇所属:群雄勢力 ◇生年:不明 ◇没年:不明 ◇兵種:&bold(){攻城兵} ◇武力:6 ◇知力:4 ◇征圧力:0 ◇特技:無し ◇将器 攻撃力上昇 兵力上昇 城門特攻 ◇コスト:1.5 ◇計略:大将軍の大号令 必要士気:4 効果時間:知力時間 味方の攻城兵の武力と移動速度が上がる。 ◇Illustration:池田宗隆 袁術配下の大将軍。皇帝を僭称した袁術に従い、大群を率いて数多の群雄と戦った。 しかし呂布との戦いでは味方に裏切られて大敗、曹操と劉備に攻められた際は、張勲以外の兵がすべて討ち取られるなど敗北続きであった。 #center(){&color(purple){「ワシは大将軍!大将軍よぉおおお!」}} *【解説】 そしてリブート後も登場。なんと自分が攻城兵になった。 しかもスペックもコスト比ほぼ最高武力。知力もまぁまぁである。 そして何よりその台詞、メチャクチャ高いテンションで大将軍であることをアピールしてくれる。 更に計略だが攻城兵限定ながら士気4で武力上昇+5、9C、速度は槍兵より少し早いくらいになる…と書いてること&bold(){だけ}なら強い。 コスパの良さを活かした士気差作りでプレッシャーを与えるのが主な役目。 端側から強化された攻城兵の集団に張り付かれると一発は覚悟しないとならないため、撃って来たなら返す手で計略を放ち凌ぎたいと考えてしまうのが人情。 だが士気4で同等以上の効果の計略というとなかなかないため、まんまと嵌った相手に対して牽制しながら被害を留めて帰りスカしてやることで簡単に士気差が生まれる。 更にコモンかつ士気4で使えるため群雄伝等でカード掘りや双子星チャレンジの為に落城を繰り返す際は非常に使える。 問題は攻城兵は征圧力が大体0の為内乱が起こりやすいのと、どの勢力にも満遍なく高スペック騎馬がいることである。 なので攻城兵を使うのならばわざわざ彼を採用しなくとも、必要士気が+1されて自城も削れるが高い武力となる暴虐デッキなどに攻城兵、特にコスト2の&bold(){天地大将軍}区星を1枚指す方が効率的である。 [[というわけ]]で縁の肥やしになるかデッキケースの片隅で眠るだけかとなる運命を辿るだろう。 なおリブート稼働当初は低レアリティ攻城兵ということもあり始めたばかりのプレイヤーのカード掘りに使われたが、現在は排出停止なのでその役目すら訪れないだろう。 使用、登用は可能だがわざわざするかと言われれば悩みどころだが…。 「大将軍なのにぃー↑!!」 *【さらなる飛躍!】 しかしセガは彼を休ませない。 なんと第4弾でファントム氏の張勲が復活することとなった。 ◇姓名:張勲 ◇字:なし ◇二つ名:&bold(){偉大なる大将軍} ◇所属:群雄勢力 ◇生年:不明 ◇没年:不明 ◇兵種:騎兵 ◇武力:5 ◇知力:3 ◇征圧力:&bold(){2} ◇特技:&bold(){攻城} ◇将器 地の利 城門特攻 募兵 ◇コスト:1.5 ◇計略:大将軍の大驀進 必要士気:5 効果時間:知力時間 味方の武力が上がる。攻城兵であればさらに移動速度が上がる ◇Illustration:ファントム 袁術配下の大将軍。 自分の子と呂布の娘との縁談を破談にされた事に激高した袁術が、呂布に戦をしかけた際、張勲は20万の大軍を任された。 しかし仲間の裏切りに遭い、呂布軍に大敗。 袁術の死後は曹操に帰順した。((旧大戦と全く同じテキストなのは復刻カードのお約束であり、決してコピペミスではない)) #center(){&color(purple){「大将軍であるワシに従えば大勝利は確実よ!」}} *【解説】 僕らの「紫の鎧によくわからない黄色い飾りをつけた、髭面のなんか偉そうなおっさん」が帰って&s(){きてしまっ}た! しかも絵師のファントム氏がリブート後初めて手掛けたのはこのカードである。後によくわからないおっさんもデザインした。 更にスペックはかつてより知力が+1された&s(){からなんだってんだと言うのは禁句}。 しかし群雄の騎馬で征圧力が2なのは割と貴重。&s(){まあスペック目当てならもっと知力高い奴もいるけど} 肝心の計略の効果の程は味方の武力が+4とまぁまぁだが、更に対象が攻城兵であれば移動速度が2倍近くになる。 攻城兵がいなくともサブ計略としてそれなりという、まさしく縁の下の力持ち!大将軍なのに…。 とまぁなんというか当初のインパクトに比べて&bold(){コンパクトなところにまで}収まってしまった大将軍。これも時代の流れなのだろうか。 ただ、&bold(){群雄1.5コスト騎兵は意外じゃ済まない程需要がひっくい}。例外は魅力と白馬陣持ってる公孫瓚の嫁くらい。 &s(){そもそも今まで5人もエラッタ出してる枠だし} これは別に1.5コスト騎兵が弱すぎると言うわけではなくて&bold(){2コスト以上の騎兵が多すぎて枠が苦しいから}。&s(){大体公孫瓚一族と涼州軍閥のせい} 特に張勲は前述の通り無難&bold(){すぎる}性能なので、専用デッキでもない限りなかなかお呼ばれされないのが現状…。 「大将軍…てったぁぁぁい!」 *【原作「三国志」では】 前述の通り「袁術の死後、曹操に帰順した」部分は間違いであるが、それ以外は概ね当たり。 …つまり、負けまくりなのである。 尤も[[袁術]]軍自体が敗北の連続であるので、彼1人でどうにかなるものではない。 [[三国志大戦]]では「大将軍に選ばれたのを良い気になってそれを笠に着て威張り散らす」ギャグキャラのように扱われているが、実際の彼は(袁術軍の中では)実力者だったと思われる。 袁術が死んだ後の遺児は彼に託されているため、最も信頼されたと言っても過言ではないだろう。 …と言いたいがまた、袁術が後事を託したのは張勲ではなく従弟の袁胤というのが定説である上に、その託された遺児も劉勲という者にさらわれてしまい、以後本人は行方不明というオチがつくわけだが…。 ちなみに劉勲は張勲を含む袁術勢力を吸収して一瞬巨大化したが、劉勲の力量では彼らを食わせることもできず、動揺。 しかもそこを孫策に見透かされ、「略奪してきたら?」と唆され出兵したところ、その孫策に本拠地を襲われて勢力は東呉へ吸収され、劉勲は身一つで曹操のもとに落ち延びた。 「張勲が曹操に帰順した」というのは、ここの「劉勲が曹操に帰順した」のを「勲」という名前繋がりで間違えたからというのが定説。 この時、張勲が劉勲とともに出兵していたなら曹操のもとに落ち延びたろうが、拠点に残っていたなら孫策のもとに降伏したのだろう。 要するに「曹操に帰順した。」は誤りではあるが、あながち嘘とも言い切れなかったりする。&s(){シュレディンガーの大将軍。} とはいえ袁術の遺族を生き永らえさせたのは事実である。 特にその中の1人である「袁姫」(袁夫人)はその後[[孫権]]の側室となり、子は産まなかったものの二宮の変も生き延びる大往生を遂げる事となった。 …が、三国志演義ではその遺児達も&bold(){皆殺しにあった}設定になっている。とことん恵まれない大将軍である。 ダメダメだらけの彼であるが悪いことばかりではなく「まだ若い孫策を高く評価した」と、人物を見る眼は確かだったという一文もある。 その割には&s(){三国志屈指のダメ君主}袁術についてたせいでひどい目にあったのは秘密。 *【余談】 -張勲という名前は、あの元[[プロ野球]]選手「張本 勲」氏の本名でもある。計略の大量生産の元ネタはそれ。 -史実では散々だったのだが、恋姫†夢想シリーズでは何故かメイン登場人物に抜擢された。&br()恐らくこのゲームのお陰で知名度が上がった為であろう。&s(){紀霊は泣いていい。}((袁術軍屈指の名将。大抵の作品で愚かな主君に忠義を尽くした悲劇の将として書かれている)) -2~3の絵師で張勲を始め多数のイラストを手掛け活躍した「ファントム」氏は、現在はエロ漫画家「タカスギコウ」として活躍している。&br()張勲リメイク時は普通にTwitterで公開していたが、その際のイラストレーター名は旧名の「ファントム」。&br()名義が違うのは過去作プレイヤーへのファンサービス、もしくはタカスギの名前で検索した場合エッチな絵ばかり出てくるからそれを防ぐ配慮だと思われる。&br()なおファントム氏は前述の通りエロ漫画家ということでむちむちな女性が得意なのだが&bold(){なぜかこのゲームではおっさんばかり手掛けている}。第6弾でもおっさんのカード。 一応旧Verでは女性カードも数枚書いていたが…。&br()ちなみに続編の「英傑大戦」ではタカスギ名義となっているためやはりファンサービスということか。 -ある意味では大戦シリーズの名物キャラであるが2024年5月現在、英傑大戦の方には登場していない。向こうのシステム的に攻城兵がない為に仕方がないのだろう。 -中国史にはもう一人張勲という名の人物がいる。&br()時代は三国志から一気に下って清朝末期から民国時代、[[袁世凱]]に退位させられた宣統帝・愛新覚羅溥儀を復位させようとしたが、計画が杜撰すぎてあっさり失敗した。 -こいつのせいで残念な響きとなった「大将軍」であるが、三国志時代では普遍的な称号であった。&br()有名どころでは[[姜維]]や司馬師、司馬昭なんかも勤めている。 &br()張勲がネタ扱いされているのは大層な肩書の割に働きが残念なことからだろう。 -袁術軍にはもう1人「橋蕤(きょうずい)」という大将軍がいる。史実での活躍は似たりよったり。&br()三国志大戦でも遅れて登場し、計略はなんと&bold(){攻城兵のみ}&bold(){兵力全回復!}。ちなみに張勲が効果範囲にいると計略台詞が変わる。&br()なお彼は大将軍の重圧に緊張しているというキャラ付けである。 -ちなみに三国志大戦では劉勲もカード化している&br()…のだが、エピソードを忠実に再現してしまった結果ハラペコ大魔神に…。&br()しかも計略は&bold(){城95%と引き換えに武力+98}と言う無茶苦茶な物を持たされてしまっている。 大追記、編集~ #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 光栄三國志でもシリーズによってまあまあ使えたり、てんで使えなかったり、降り幅の激しい人、 -- 名無しさん (2020-09-30 00:03:04) #comment(striction) #areaedit(end) }