&font(#6495ED){登録日}:2011/02/08(火) 20:32:09 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- さて、本題に入る前に一つ。 皆さんは、樹の枝を切り、そこに別の枝を充て固定するとどうなるかご存じだろうか? そう、切断面が癒合し一本の枝になる。「接ぎ木」である。 本来は貴重な樹の保存などに使われる技術で、有名なところではニュートンのリンゴの接ぎ木があり、日本にも存在している。 ところが、自然界でもこれに似た現象が起こることがある。 隣り合う樹々の枝が触れ合った状態で成長し、やがて結びつき二つの樹が一本の枝で繋がれることがある。 これを「連理の枝(れんりのえだ)」といい、樹そのものが近すぎて繋がった状態になったものを「連理木(れんりぼく)」と呼ぶ。 有名なものとはしては[[滋賀県]]、賀茂神社、[[福岡県]]の志賀神社、北海道乙部町の縁桂など割と色々なところに連理木がある。 古くから連理の枝は、異なる二者の強い繋がりを象徴し、特に恋人・夫婦の情愛が深いことの比喩として、 「天に在らば比翼の鳥、地に在らば連理の枝」などのように用いられる(比翼の鳥は、眼と翼を雌雄一対で分かち合う伝説上の鳥のこと)。 ちなみに類語に「[[偕老同穴]]」がある。 さてこの表現だが、何も身体の繋がりに限ったことではない。 比喩の大本である樹木は動くこともできず、枯れるまで二つで一つ。互いが互いを支え合って生きることとなる。 ほぼ不死といえる樹にとって、それはすなわち「永遠の契り」も同然である。 一時の快楽に身を委ね褥を共にするだけでなく、永の別離に到るまで髪の毛一本、魂の芯まで一つであることこそが、真なる「連理の枝」である。 生涯唯一人を愛し愛され、無償の愛情を注ぎ合う。そんな関係をこそ表す言葉なのである。 皆さんも[[おっぱい]]がどうの、エロがどうの言うだけでなく少し考えてみて欲しい。 真摯な想いを持って愛することができる。心も身体も魂も自分の全てを捧げられる、そんな人と出逢う喜びを。 ともすれば、青い鳥は身近にいるかもしれない。時には探す必要もあるかもしれない。 だが、自らが真摯に行動すれば、運命は必ずあなたにとっての隣木と巡り逢わせてくれるだろう。 このサイトにいる全ての住人がそうした人と出逢えることを、連理の枝を結べることを願って。 追記・修正は唯一人を愛している人のみどうぞよろしく #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 在天願作比翼鳥 在地願為連理枝 -- 名無しさん (2014-05-22 23:39:12) - あしゅら男爵? -- ビギナー (2014-11-29 17:32:22) - ぷよぷよの ぷよですね、わかります。ただし3個までに限る。 -- 名無しさん (2018-04-09 11:00:09) - 比翼の鳥はよく聞くけど連理の枝はあまり聞かない気がする。ダリフラの冒頭のとこが流れてきてふと思った -- 名無しさん (2018-04-09 12:00:45) - この言葉知ったのは…あるゲーム小説で「空にあっては比翼の鳥、地にあっては連理の枝…これぞまさに夫婦愛だねぇ」的な台詞だったな -- 名無しさん (2018-11-29 05:50:02) - 地元の神社の御神木は連理の枝…ではなく、名が絡み合った日本のクスノキです。 -- 名無しさん (2018-12-25 15:18:12) - 良くも悪くも互いに深く結びつきすぎて生命維持レベルで依存しきりあってる関係だから、そこかしこに代替品が転がってる現代社会では「ありえない」といっていいレベルの与太話よ… -- 名無しさん (2020-05-01 11:45:06) - 映画忍たま乱太郎の5年生の鉢屋くんの背景にこの言葉出てたな。相棒が宿題忘れたのに合わせて宿題放棄した!って力説する場面で。 -- 名無しさん (2022-03-10 09:13:41) - 現代人には無縁ね -- 名無しさん (2022-03-10 09:28:48) - お前には無縁なだけだろ -- 名無しさん (2024-04-19 13:31:21) #comment #areaedit(end) }