悪役令嬢転生おじさん

「悪役令嬢転生おじさん」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

悪役令嬢転生おじさん - (2025/05/01 (木) 10:51:52) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2020/12/24 Thu 00:10:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----


#center(){&font(b,20){&color(white,red){&color(yellow){52歳}の公務員→&color(yellow){悪役美少女}!?}}}




#center(){&blankimg(悪役令嬢おじさん1.jpg,width=400,height=580)}
#right(){出典:TVアニメ『悪役令嬢転生おじさん』公式サイト、https://tensei-ojisan.com/、&br()2025年1月26日に閲覧。©上山道郎・少年画報社/悪役令嬢転生おじさん製作委員会・MBS}


#openclose(show=●目次){
#contents()
}

*&sizex(5){■概要}
『悪役令嬢転生おじさん』とは、少年画報社の「月刊ヤングキングアワーズGH」にて2020年5月号から連載中の漫画作品。
単行本は2025年1月時点で、既刊7巻。
作者は『[[機獣新世紀ZOIDS]]』『[[ツマヌダ格闘街]]』などを手掛けた上山道郎。

本作は現実世界の人間が[[乙女ゲーム]]の世界……それも悪役令嬢に転生するという「[[悪役令嬢もの>異世界モノ#id_f94e12cd]]」。
しかし、普遍的な作品だと転生するのは[[オタク]]女性なのだが(でないと[[ゲーム]]知識無双できない)((ただし男性向けの悪役令嬢作品では、例外的にTS転生が多い。))、
本作の場合&bold(){50代のオタクおじさん}が乙女ゲームの世界に転生してしまうのだ。
悪役らしく振舞おうとして親目線で接してしまったり、おじさんあるあるネタを披露したりする主人公が見所の一つ。
元々ネット上で話題の作品だったが、第1巻が発売前に予約段階で完売、すぐに重版が決まるほど人気になる。

2021年[[12月24日]]に『DLsite』にてボイスコミックが発売。

著者の上山道郎氏と言えば、本作の連載開始時点で30年も少年・青年漫画で活躍してきたベテラン作家である。
それが何故「悪役令嬢もの」という女性向けジャンルに手を出すことになったのか、経緯が単行本第1巻の[[あとがき]]に書かれている。
それによると近年連載した作品(同じ「月刊ヤングキングアワーズGH」の『オニヒメ』『エイジ'87』か)が2本続けて[[打ち切り>打ち切り(漫画)]]となり「このままではまずい!」と思ったことがきっかけとのこと。
ゆえに現在の漫画界のトレンドを学ぶべく今隆盛を極めている「異世界もの」の漫画を片っ端から読み漁ってみると、&bold(){「悪役令嬢もの」にめちゃくちゃハマってしまう。}
そこで自分が読みたい悪役令嬢ものを漫画にしてTwitter(現X)と[[pixiv]]に上げたらバズってしまい、あれよこれよという間に商業連載が決まったとの事。
ちなみに上記は2019年の話で、『[[ゾイド -ZOIDS-]]』の主要登場人物と名前の一部が被っていた[[ツンリゼ>ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん]]のコミカライズに触れたのがきっかけで((余談だが、悪役令嬢転生おじさんの第1巻発売時に、ツンリゼのコミカライズ担当が購入記念イラストを上げている。))、
[[はめふら>乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…]]のアニメ公式Twitterには自身の作品とコラボした応援イラストを送っている。

2024年1月4日にテレビアニメ化が発表された。2025年冬にTBSテレビ系列で放送。
なお、EDテーマは2004年に一世を風靡した『&bold(){[[マツケンサンバII]]}』のカバーである。
#region(エンドカード担当一覧)
|~話数|~担当|~代表作|h
|1話|殆ど死んでいる(作画)&br()Tomatika(彩色)|[[異世界おじさん]]|
|2話|不二涼介|[[シャングリラ・フロンティア>シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~]]|
|3話|Boichi|[[Dr.STONE]]|
|4話|ひだかなみ|[[はめふら>乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…]]|
|5話|加藤雄一|やんちゃギャルの安城さん|
|6話|石黒正数|[[それでも町は廻っている]]|
|7話|やじま|ねこに転生したおじさん|
|8話|宮原るり|[[僕らはみんな河合荘]]|
|9話|椎名優|[[本好きの下剋上]]|
|10話|塩野干支郎次|ユーベルブラット|
|11話|水上悟志|[[惑星のさみだれ]]|
|12話|上山道郎|悪役令嬢転生おじさん|
|~|白梅ナズナ|[[悪役令嬢の中の人>悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~]]|
//代表作の項目は公式Xにてハッシュタグ付きで紹介された作品名を記載
//紹介された作品が複数ある場合個別ページがあるものを優先
#endregion()

プロデューサーである青井宏之氏はTwitter掲載時に本作を読み気に入ったらしく、商業連載が決まったと知ると同時にアニメ化の話を持ち込んだという。
とはいえ企画が動き出したのは1巻発売後だったらしい。
作者は過去作品ではZOIDSがアニメ化しているので2作目のアニメ化となるが、そもそもZOIDSは先にアニメと漫画のタイアップが決まっていた作品。
企画が決まった後に上山先生に話が来たという経緯のため、作品そのものの評価だけでアニメ化まで至った作品としては本作が初めてとなる。

*&sizex(5){■あらすじ}
52歳の真面目な公務員・屯田林憲三郎は交通事故に遭う。
気が付いたらそこは学園舞台の乙女ゲームのような世界……しかも校内一高飛車なオーヴェルヌ公爵家の令嬢グレイスに転生してしまい!?

次マン((次にくるマンガ大賞))2020コミック部門4位の期待の新作!
(公式より引用)


*&sizex(5){■主な登場人物}
**&sizex(4){◆現実世界}
・屯田林憲三郎
CV:[[井上和彦]](アニメ)、小林範雄(ボイスコミック)
本作の主人公。バーコード頭にメガネをかけたおじさん。52歳、[[妻沼田>ツマヌダ格闘街]]市役所に勤務する公務員。
オタクな妻と娘を持ち、自分も根っからのオタク。
出張先でカプセルトイを手に入れたり、外回りの待ち時間にゲーセンで格闘ゲームをしたり、[[スキンヘッド=宇宙船の艦長>ジャン・リュック・ピカード]]という認識だったりと範囲が広いタイプのオタクである。
ボールを取りにトラックの前に飛び出した少年を助けようとして轢かれてしまい、乙女ゲームの世界に転生。
流石に乙女ゲームの知識までは持っていなかったが、転生先『マジカル学園ラブ&ビースト』に関しては娘のプレイを見た事があるので、その知識を活かそうとする。
昭和を生きた身である故、[[ライバル]]お嬢様については少女漫画で言うところの『[[ガ○スの仮面>ガラスの仮面]]』の姫○亜弓と『エー○をねらえ!』のお蝶○人(竜崎○香)、
所謂「悪役令嬢」に該当する例として&font(#ff0000,u){&font(#ffffff){アニメ版の声の人の初期出演作にしてその縁で作画担当と最初の結婚をした}}『キャ○ディ・キャンディ』のイラ○ザ的なものだと理解している。

悪役令嬢ものでは珍しく[[悪役令嬢になっている以上、その世界での役割を果たすべきだろうという考えを持っていた。>歴史に残る悪女になるぞ]]
なので主人公のアンナなどにもキツイ事を言おうとするのだが&bold(){親目線で話してしまい}好感度を上げてしまうことが多い。
それどころか自然とアンナの攻略手順を考えたりするので&bold(){「これって悪役令嬢の役目じゃ無くない?」}と自らツッコんでいる。
そして&bold(){「今更かぁ!」}と自覚したことで悪役令嬢はできる範囲でやればよかろうと思うことになった。

本人は知る由もないのだが現実世界では憲三郎の肉体は意識不明ながら生きている。
なので厳密にはゲーム世界に[[転生ではなく、憑依>妻、小学生になる。]][[が正しい状態のようだ。>降霊術]]

ちなみに名前の由来は作者の実父で憲一郎であり、父が長男だった事からたぶん憲三郎は三男であるとのこと。

・屯田林日菜子
CV:[[黒沢ともよ]]
憲三郎の娘。20歳。
オタクな両親の影響を強く受けた結果、自宅のリビングで堂々と乙女ゲームを嗜むオタクに成長した。
プレイ中の『マジカル学園ラブ&ビースト』に父の意識が取り込まれた事に気付き、母と共に父の行動を見守っている。
『マジカル学園ラブ&ビースト』そのものに関しては「ゴリゴリの攻略派ではない」と謙遜してはいるが、周回プレイで解禁される高難度コンテンツも把握しているほどの有識者。
ゲームプレイヤーとしての知識から、ビーストのオリオンを通じて限定的ながら父に助力をする事もあるほか、
グレイスの行動がゲーム画面に(殆どオート進行のノベルとして)表示され、憲三郎が忘れてしまうような状況も把握できるため「攻略」においても重要な立ち位置にいる。
アニメ版で追加されたシーンにてヴィルジールが描かれたマグカップを愛用しており、彼が推しであることが明確に描写された。

・屯田林美津子
CV:本田貴子
憲三郎の妻。前述の通り夫同様にオタク。
かつては憲三郎のサークル活動に協力してコスプレ売り子もしていた模様。
中学生の時に読んだ「[[はてしない物語]]」をはじめ「王◯の紋章」「[[魔◯英雄伝ワ◯ル>魔神英雄伝ワタル]]」「[[ラ◯ネ&4〇>NG騎士ラムネ&40]]」「[[レ〇アー〇>魔法騎士レイアース]]」「[[ふ〇ぎ〇戯>ふしぎ遊戯]]」
「十二〇記」「[[聖〇士ダ〇バイン>聖戦士ダンバイン]]」「[[幻夢戦〇レ〇>幻夢戦記レダ]]」「ナル〇ア国物〇」といった異世界ものをリアタイしてきた世代であり、娘から夫の現状を聞いて即座に適応した。((中の人である本田氏も世代ドンピシャであり、これらをリアルタイムで鑑賞されていた様子。正直羨ましい))
事態を把握してからはおやつの用意や考察という形で娘を積極的にサポートしている。

**&sizex(4){◆乙女ゲーの人々}
・[[グレイス・オーヴェルヌ]]
CV:[[M・A・O>市道真央(M・A・O)]](アニメ)、瀬戸千晴(ボイスコミック)
本作のもう一人の主人公にして『マジカル学園ラブ&ビースト』の悪役令嬢。
オーヴェルヌ公爵家は王家に次ぐ権力を持つと言われ、グレイスは入学初日のアンナに身分の違いについて説教をするなどキツイ性格。
憲三郎が憑依してからグレイス本人の意識は感知できなくなっており、その知識と記憶が憲三郎に引き継がれている形となる。
詳しくは個別項目へ。

・アンナ・ドール
CV:関根明良
乙女ゲーム『マジカル学園ラブ&ビースト』の主人公にして本作のヒロイン。
平民でありながら魔法の才能があり、熱心に勉強をした事から王立魔法学園に首席で入学した。

入学初日にグレイスから身分の違いを指摘されたうえに親まで侮辱され、その悔しさをバネに躍進する……というのが本来の筋書き。
だが、グレイス=憲三郎が「年頃の娘の親目線」を発揮してしまい、アンナは自分に優しく接するばかりか親まで褒めてくれたグレイスに感激し、逆に深く慕うようになる。
またグレイスと仲良くなったことで、グレイス=憲三郎から貴族知識とおじさんの経験則を伝授され、本来とは違う形でメキメキと能力を伸ばすこととなる。

攻略対象よりもグレイスへの好感度が高くなりすぎたため、夏休みに本来なら「寮生活」「実家生活」のどちらかしか選べないはずなのに、
第三の「オーヴェルヌ家へお泊り会」というゲームではありえない独自のルートに進みだす。

またアンナの母親は町人なのに、貴族や魔法に精通していることからゲームでの重要キャラのようだ。

ビーストは、「風」属性を有するペガサスのシリウス。
ペガサスは性格が素直で、主人の能力を反映しやすいとのこと。

・ヴィルジール・ヴィエルジ
CV:[[石川界人]]
主人公達がいる国の第一王子にして王太子。2年生で[[生徒会長]]も務める。
王になるため幼い頃から英才教育を受けてきた結果、
他人を国の益になるかどうか値踏みする癖があるため、彼を攻略するにはまず生徒会に入って優秀さをアピールする必要がある。
グレイスの婚約者ではあるが、国のための政略結婚なのでそこに恋愛感情はない……はずが、
憲三郎が入った後のグレイスが優秀さと謙虚さに目覚めたため、かつてない胸の高鳴りを覚えている。
ビーストは、「風属性」を有するグリフォンのスピカ。
高度な風魔法を操れるらしく、空気の道を作って遠くの声を聞き取る芸当も可能。

ヴィエルジは仏語で「乙女座」を意味し、彼以外の攻略対象たちも原則として十二星座の仏語表記が名字の由来になっている。

・オーギュスト・リオン
CV:鈴木崚汰
2年生。生徒会の保安部長を務める。野生的な[[イケメン]]。
肉体を強化する魔法が得意な「守護騎士」。
ビーストは、「火」属性を有するガルーダのレグルス。
身体能力向上・防御力向上・火属性付与の能力を持ち、グレイスが魔法陣に書き込んだ呪文によって盾にも変化することが可能になった。

・リシャール・ヴェルソー
CV:梅原裕一郎
2年生。生徒会副会長をしている長髪の無口イケメン。剣の腕前もすごい。
実はむしろ多弁であるが、事あるごとにしょうもないオヤジギャグを言うため周りから口を開かないよう釘を刺されているのが実態。またかなりの音痴でもある。
だがグレイス=憲三郎の年季の入ったオヤジギャグには敵わず、敗北を認めている。
ビーストは、「水」属性を有するシーサーペントのサダルメリク。
[[水属性]]付与の能力を持ち、グレイスが魔法陣に書き込んだ呪文によって剣にも変化することが可能になった。

・ピエール・ジェモー
CV:永塚拓馬
2年生。生徒会書記。黒髪真面目イケメン。
王子の身の回りの世話やスケジュールの管理などを完璧にこなす有能な侍従だが、
融通の利かないところや堅苦しい面もあり、息苦しさを感じた王子はたまに彼の前から姿をくらましてしまう。
ビーストは、「水」属性を有するガーゴイルのポルックス。

・ランベール・バランス
CV:山下誠一郎
1年生。眼鏡をかけたツンデレイケメン。
頭脳明晰、成績優秀な人で生徒会の仕事もすぐに覚えた。
しかし入試の際にはアンナに負けて首席の座を取られた事でライバル視している。
というのもランベールは元々辺境の没落貴族の三男坊……実質平民だったのだが、
優秀な頭脳と魔法の才能があったため、名門バランス家の養子となり、魔法学園にも入学できた。
つまりアンナと似た境遇だったため、彼女をライバル視しているのである。
ビーストは、「土」属性を有するスフィンクスの[[ズベン・エル・ゲヌビ>ズベン・L・ゲヌビ]]。

・リュカ・ヴィエルジ
CV:古賀葵
ヴィルジールの弟。第二王子。元気で明るい性格。1年生。
グレイスとアンナの会話がかみ合っていなことに気付きながらも、「面白いから」という理由で教えない小悪魔系。
何を考えているか分からない事から、グレイスにはアンナの婿候補にしたくないと思われている。
ビーストに関しては学園ダンジョン編で妖精らしき何かを召喚している描写しかなく、単行本7巻の時点でも詳細は不明。&color(#FEFEFE){ただ、実はこれと似た存在が4巻時点で登場している……?}

・ジョゼット
CV:篠原侑
公爵家で働くメイド見習いの獣人族(耳と尻尾の形状からおそらくネコ型)の少女。11歳。
幼い故にミスも多く、元のグレイスからは厳しく当たられていたが、憲三郎が憑依してからは優しくされる事が増えた為、逆に怯えている。
「~なのです」といった口調や[[八重歯]]などが特徴。
小さな身体に見合わぬ怪力の持ち主で、旅行カバンや衣装タンスなどの荷物運びを得意とする。

・フランセット・メルキュール
CV:桑原由気
1年生。演劇部所属。通称フラン。
『マジカル学園ラブ&ビースト』の本来のシナリオではアンナの親友として攻略情報を教えるポジションだった。
生徒会箱推しのオタクであり、最新魔道具「カメラ」を持ち歩いている。
演劇の知識に関しては学園内随一で、校内に保管された脚本は入学半年ほどで全読破している。
服飾デザイナーとしての才能も有しており、ハロウィンの仮装用コスチュームは彼女がデザインしたものを採用している。
ビーストは、「土」属性を有する&ruby(マーチヘア){三月兎}のアルネブ。

・ヴァルツ
CV:[[一条和矢]]
公爵家お抱えのドワーフの鍛冶師。[[ゴーグル]]と帽子がトレードマーク。
典型的な「職人肌の親方」であり、壊れたポット程度なら30分足らずで継ぎ目が分からない程の状態に直せる。
グレイス=憲三郎愛用のソロバンや&ruby(ファン){扇}の骨と&ruby(マジックワンド){魔法杖}を一体化させた&ruby(マジックファンド){魔法杖扇}も彼の作。

・レオポルド・オーヴェルヌ
CV:[[大塚明夫]]
グレイスの父親。45歳。
田舎貴族の次男坊だったが、能力を買われて公爵家に婿入りした経緯があり、コンプレックスを抱いている。
財務大臣の地位を得ていて貴族としては優秀だが、父親としてはポンコツ。
ヴァルツとは以前から親しい間柄だった。
アンナの母親とは面識がある模様。

・ジャクリーヌ・オーヴェルヌ
CV:[[井上喜久子]]
グレイスの母親。オーヴェルヌ公爵家の嫡流は彼女の方。
本邸を離れて静養中のためほとんど登場しないが、物語のカギを握ると目される人物。

CVの井上喜久子は本作のナレーション、および「マジビー」のシステムボイスも担当しており、またマチルダの回想シーンに存在した台詞がすべてカットされていたことからも、彼女がCV担当であると予想した視聴者も多かった。

・学園長
CV:[[大塚芳忠]]
魔法学園の学園長。年齢不詳。
長い白髭にローブ、とんがり帽子と丸眼鏡が特徴のいかにもな外見の老人。本名はグレイスがど忘れしているため現状では不明。
ビーストや学園地下のダンジョン等について、生徒目線ではわからない情報を色々持っている模様。

・アドリアン・オーヴェルヌ
グレイスの兄。グレイスから見て2学年上、ヴィルジールの前の生徒会長。
外国へ留学中だが、物語が進むと登場する。
マジビーのDLC追加キャラ(作中の現実世界では未公開)なので、思わぬ形でフラゲ情報を手にした日菜子が悶絶した。
魔法研究にかけては天才的で、亜空間に自前の研究室を構築したり、他の場所との往来に利用できる。
反面、研究家気質が行き過ぎて他の物事は残念なイケメン。従者のパスカルに小言を言われるのは日常だが、めげずに研究に勤しんでいる。


*&sizex(5){■用語}
・マジカル学園ラブ&ビースト
憲三郎が転生したグレイスらが登場する、所謂「乙女ゲーム作品」。
世界観は中世ヨーロッパ風ながらも食事の質や清潔さは現代日本と遜色無いレベルであり、憲三郎はこの世界があくまで異世界である事を認識している。
略称は公式では「ラブビー」が推奨されているが、語感の良い「マジビー」で呼ぶユーザーも居るらしい&footnote(上山先生曰く連載当初呼び方が定まっておらず、実際に作中でも表記揺れが見られたが、アニメ版で先述の設定が付けられた)。少なくとも発売されたばかりのゲームである事は間違いなく、DLCでの攻略キャラの追加が予定されている。
しかし作中の時間軸では&bold(){DLCの情報が正式発表される前に追加キャラが登場してしまっており}、明らかに現実の作品展開を追い越している。
日菜子は観測するうちに「ゲーム世界ではなく、実際にどこかに存在する異世界そのものなのではないか」と推測している。
ただし特殊な形で日菜子がメッセージを記した手紙を託した際にはすぐに手紙は崩れ去ってしまった。
時間経過も現実世界よりかなり早いようで、原作8巻において「マジビー」世界で8ヶ月過ぎたにも関わらず、現実世界では憲三郎が事故に遭って3日目であると言う描写がある。

・魔法
魔法杖を使って魔法陣を空中に表示し、その中に古代文字で命令を書く事で発動する。
わざわざ古代文字を使うのは、通常の文字だと一般人にも文字が読めてしまい、すると魔力を持たない人の思念まで魔法に入り、空中で分散してしまう。
では「独自文字を使えばいいのでは?」という発想になるが、魔法陣に文字を書くのは、言葉に秘められた言霊の力を使うためであり、言葉に言霊を宿すには何世代も使われたという歴史が必要となる。
なので魔術師は一般人が読めず、かつ歴史のある古代文字を魔法に使うのが基本。
グレイス=憲三郎は[[日本語]](漢字)を使う事で、わざわざ古代文字を覚えるという労なく魔法を使用できる。
なお、字を正確に書く必要はなく、元の文章が読み取れる範囲であれば多少崩しても問題なく発動する。

・従魔
乙女ゲームのタイトルにある「ビースト」、使い魔のこと。
魔法学園の入学時に卵と契約を交わすことで、契約者から供給された魔力を受けて成長し、1ヶ月後に行われる召喚の儀式で孵る。
ビーストを相棒にすると使える魔法の種類が増加し、またビーストの魔力が残っている間は主人にダメージがほとんど通らなくなる。
魔法と同様に「火」「水」「土」「風」のいずれかに属し、通常は一つの属性しか持たない。


・機械獣士ワイバーン
作中作その2。須黒野エイジ作のマンガ。アニメ化され、屯田林父子が視聴していた。
日菜子が名付けたオリオンはここに由来する。
モチーフはもちろん『ゾイド -ZOIDS-』、というより漫画版の『機獣新世紀ZOIDS』のほうが正確か。((本作のアニメオリジナルシーンで登場する同作のポスターに描かれているフィーネをモチーフにしたキャラが、アニメ版の金髪ではなく漫画版の緑髪であるため))
作者「須黒野エイジ」は上山先生の過去作『エイジ'87』の主人公である同名のマンガ家。実のところ「機械獣士ワイバーン」のタイトル自体はこちらが初出である。

・大江戸タクティクス
作中作その3。27年前に発売され、憲三郎がハマったゲーム。
マジビーとは縁も所縁もないと思われていたが、登場キャラの鬼の姫とロボット侍が学園に現れ――。
元ネタは上山先生のデビュー作『怪奇警察サイポリス』とその続編『オニヒメ』。



追記・修正はおじさんなのに悪役令嬢に転生した方がお願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\&ruby(エレガント チート){優雅変換}/
#vote3(time=600,14)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 「コミックス1巻の発売前に」次マン2020コミック部門4位に至ったという、実際面白いのもそうだが話題性が特に1話目から凄まじかった印象  -- 名無しさん  (2020-12-24 00:48:36)
- ベテランだけあって構成が上手い 非常に読みやすい  -- 名無しさん  (2020-12-24 01:07:13)
- 一話目でメッチャクチャ親目線のおじさん令嬢とそれに惚れるアンナに爆笑した覚えがあるw  -- 名無しさん  (2020-12-24 05:43:45)
- 他の悪役令嬢モノと違うところは、主人公が自身の破滅を回避しようとせずに、むしろ悪役令嬢としての役目を全うしようとしているところ。  -- 名無しさん  (2020-12-24 07:44:55)
- 性別を越えた憑依モノでやりがちな女体への興味的な描写がないのも、「まあ娘を育て上げたおじさんだし」で納得できるの、ほんと上手い設定だと思う  -- 名無しさん  (2020-12-24 08:52:14)
- まさかこれの記事ができてるとはwさらっと描いてるように見えるけど、構成もギャグのセンスもほんまぴか一だよなあ  -- 名無しさん  (2020-12-24 09:51:26)
- しかしこれ見ると異世界ものって本当に作りやすいんだなあって思わされる。テンプレをちょっと変えるだけで幾らでも話が作れるって凄い強み  -- 名無しさん  (2020-12-24 10:03:39)
- トレーズ閣下ばりの加護とかチートだなおい。  -- 名無しさん  (2020-12-24 10:06:13)
- pixivのばすてきTheMOVIEで知った人がゾイドの人だったことに驚いたなぁ  -- 名無しさん  (2020-12-26 02:51:43)
- ピースじゃなくビーストでは?  -- 名無しさん  (2020-12-26 10:18:44)
- ↑せやな、誰が何で間違えてたのか(今日やっと買えて確認)  -- 名無しさん  (2020-12-26 14:51:29)
- これ人気の悪役令嬢物をよく研究して描かれてる。主人公がメソメソしてれば助けてもらえるタイプではなくいい人だが行動力が振り切れてるバカではなく常識があり、ヒロインもお花畑で貴族社会舐めてるタイプではなく節度のある良識的ないい子。加えて攻略対象もヘイト対象になるアッパラパータイプではなく極めて冷静かついい人揃いという。これ逆のタイプの量産型がゴロゴロして顰蹙買ってるからね。  -- 名無しさん  (2020-12-27 10:05:05)
- 「男が乙女ゲーをプレイすると『娘を嫁に出す父親』の心境になる」というのを思い出す  -- 名無しさん  (2020-12-27 12:32:25)
- これってゾイドの人だったんだ。こういうベテランの人が現在の流行を研究しようって思えるのはすごいことだと思うわ。  -- 名無しさん  (2021-01-02 20:05:57)
- 「憲三郎が憑依してからグレイス本人の意識は消えてしまっており」って、よく考えたら間接的な殺人じゃ…  -- 名無しさん  (2021-03-01 08:27:43)
- 2020年5月連載開始なのに、2019年12月コミック発売になってる  -- 名無しさん  (2021-05-09 19:47:56)
- ↑2 異世界転生or憑依ものではよくある事だし、消失じゃなくて封印の可能性もあるから…  -- 名無しさん  (2021-06-17 17:14:03)
- ↑6まあそれがベテランってとこだろうな。構成力の高さは他のなろう系作家とは比べ物にならんよ  -- 名無しさん  (2021-07-20 09:54:02)
- ↑2 よくあるのが体の自由はないが第三者視点で何が起こっているのか見ていることは可能。令嬢の方も自分の何が悪いのか、どうして孤独だったのか理解していくってのがある。そのパターンかも。  -- 名無しさん  (2021-08-03 07:20:40)
- 憑依設定に「転生じゃないの?」と思ってたけど、残り続けても王子と結婚する羽目になるから、この主人公に限っては最終的に元の世界に戻る方が良いんだろうな  -- 名無しさん  (2021-08-03 08:23:28)
- ヒーローのシルエットはマシンマンかなこれ  -- 名無しさん  (2021-08-04 06:06:41)
- 8月に2巻発売。アンナとモブで場がギスりそうになった時に「説明のつたない私のせいです」と頭を下げて禍根を残さない手段をとるあたりが人生経験豊富なベテラン公務員らしくてカッコイイ。  -- 名無しさん  (2021-09-04 12:18:20)
- 奥さんと娘さんとの家族集合のコマがサンバルカンなのha,  -- 名無しさん  (2022-03-01 04:55:47)
- アンナとリュカとくっつけたくないって思考が完全に父親目線で好き  -- 名無しさん  (2022-11-29 11:43:43)
- 本来のゲームでグレイスがどういう結末を迎えたか気になるな 元から王子たちと交流があって「性格はきついが悪いやつではない」って評価だったみたいだし追放とか幽閉はないだろうけど…  -- 名無しさん  (2023-01-04 19:06:07)
- 末路はわからないけど憲三郎が淑女教育を経て悪役令嬢のグレイスの形が出来上がったけど本来の性質は違うんじゃないかって想像してたから、初期設定では悪役令嬢じゃなかったんじゃないかなと予想してる。初期設定ではアンナの貴族における初めての友達とかそんな感じの設定だったのが悪役令嬢に変更されたんじゃないかな  -- 名無しさん  (2023-07-21 11:02:48)
- アニメ化までこぎつけたのは流石やなって  -- 名無しさん  (2024-01-04 01:47:44)
- 行き当たりばったり感がなくて少しずつ謎が明かされたり読者に対してヒントをちりばめたりとエンディングに向けて進んでる感じが好きだな。構成がすごく上手だと思う。  -- 名無しさん  (2024-01-07 05:03:01)
- これ、若い女性の体になったってあれやこれやしちゃうような男だったら家族にそれ見られてるんだよな…  -- 名無しさん  (2024-01-25 13:04:46)
- 本来のグレイスは鳥籠みたいなやつに閉じ込められていて、生きてるんだよなぁ。グレイスの母親とかコミックスでしか読んでないから伏線回収が気になりすぎている  -- 名無しさん  (2024-06-10 22:33:08)
- 外(憲三郎)の様子(活躍とかやらかしとか)見えてるのかな本物グレイス  -- 名無しさん  (2024-06-10 22:44:54)
- イライザに言及するアンソニー(の中の人)を楽しみにしようw  -- 名無しさん  (2024-08-08 17:45:53)
- 金髪縦ロールの声M・A・Oってクレア・ハーヴェイ?  -- 名無しさん  (2024-09-11 12:50:17)
- 多分元のゲームのラブ&ビーストの設定も細かく決めてあると思われる。攻略対象の幅が広く(年上からショタ、貴族以外もいる)、グレイスが敵対するのは悪霊に憑依されたから。王子も生徒会役員も短絡的な人物でない等実際にありそうな設定かつ流れになっている。  -- 名無しさん  (2024-09-17 20:36:43)
- まさかのマツケンサンバ。直前番組で濁してるとは思ったが…  -- 名無しさん  (2025-01-10 07:06:13)
- ネロがバージルを演じるという巡り合わせw(石川界人氏はDMCのネロ役。ヴィルジールは仏語読みで英語に直すとバージル)  -- 名無しさん  (2025-01-10 15:19:03)
- なろうかと思ってたけど普通にプロ(しかも結構なベテラン)が描いてる作品なんだな  -- 名無しさん  (2025-01-11 02:59:23)
- アニメ1話のエンドカードからつっぱしってて草。  -- 名無しさん  (2025-01-11 08:45:12)
- グレイスの父とアンナの母、何か繋がりがありそうな描写あったよな。もしかしてきょうだいで、グレイスとアンナが従姉妹とかいうオチだったりして  -- 名無しさん  (2025-01-13 20:57:43)
- 『レオポルド・オールヴェルヌ』となってるけど、父親だけファミリーネームが微妙に違うの? 原作は未読なので、念のため。  -- 名無しさん  (2025-01-14 01:10:05)
- ↑「オーヴェルヌ」が正しい。  -- 名無しさん  (2025-01-14 01:42:30)
- ↑ 修正、ありがとうございます。 …、と書いてたら、優雅変換が発動したらどうなるのか気になっちゃった。  -- 名無しさん  (2025-01-14 02:47:23)
- 学園長の名前ど忘れしてるの何か伏線ぽいな。思い出したら話が急激に転がる感じの。  -- 名無しさん  (2025-01-19 15:40:42)
- アンナのグレイスに対する好感度が上がり過ぎて「リュカ様と結婚すればグレイス様と義姉妹になれる!」とか言い出してルート確定しそう  -- 名無しさん  (2025-01-19 15:43:12)
- アニオリパートで作者の過去作ネタ使ったりそもそもスタッフにもアニメ版ゾイド関係者が居るから、はっちゃけてるはずなのに安心して見れるわ  -- 名無しさん  (2025-01-19 15:55:02)
- ヴィルガストって何  -- 名無しさん  (2025-01-20 15:20:47)
- 元のグレイスも「悪い奴じゃない(んだが性格がキツイ)」とか「言葉は厳しいが間違った事は言わなかった」とか「”自”他共に厳しい」とか、決して悪人じゃないんだよな。  -- 名無しさん  (2025-01-21 10:10:35)
- なろうっぽい設定でキャリア30年の本物のプロ漫画家が漫画描くとか、子供達が三角ベースやってたらプロ野球選手が参戦したみたいな感じよね。で、やっぱレベル違うし。…でもそう言う界隈を見下さずしっかり真面目に作品に仕上げてる山上先生ってマジでプロだなぁ  -- 名無しさん  (2025-01-21 10:15:32)
- 憲三郎以前の人物像からしてもマジビーが現実にあったらグレイス推しだったかもしれない、と思えるキャラ付けだから アニメOP映像も含めて考えるといつか本当のグレイス自身の事も憲三郎が救ってくれるハッピーエンドが楽しみになる。檻の中で孤独なお嬢様に異世界のお父さんからの愛を届けてあげてくれ!  -- 名無しさん  (2025-01-28 19:38:01)
- 第一話のOPで『原作 上山道郎』を見た時点からなのだが、飯喰らいながら観るべきじゃねーな(精一杯の誉め言葉)。まさか口あんぐりからの咥えてた魚ポロリを、この身で体験するハメになるなんて。  -- 名無しさん  (2025-01-31 01:09:22)
- ↑3打ち切り食らったベテランがこのままじゃマズいって最近のジャンルを研究し始める時点でどんな界隈でも見下さずにリスペクト出来る人なんだなと感じた。  -- 名無しさん  (2025-02-02 02:03:05)
- 所々にゾ●ドらしき絵が出てきてるけどまるで作者がゾイ●を描き慣れてるようだ…(すっとぼけ)  -- 名無しさん  (2025-02-14 02:15:49)
- 属性関係がわからなくなったとき、火を風で強化(空気があるとよく燃える)、風を水で強化(濡れてるともっと寒い)、水を土で強化(土石流)  -- 名無しさん  (2025-03-07 12:35:28)
- 途中で送ってしまった、、、土を火で強化(レンガみたいに焼き固める)、火⇔水、風⇔土が打ち消し合う。  -- 名無しさん  (2025-03-07 12:37:40)
- グレイス・オーヴェルヌを分割作成しようと思います。反対がなければ一週間後に実行いたします  -- 名無しさん  (2025-03-25 10:32:38)
- 劇の内容ってもしかしてグレイスとアンナの実話じゃないの。母親が会わなかったのも会ってしまえば魔法が解けるからとか。って思ったけどそんな内容なら日菜子が知ってるか  -- 名無しさん  (2025-03-31 18:39:27)
- 反対がないようでしたので、グレイス・オーヴェルヌを分割作成しました。  -- 名無しさん  (2025-04-01 00:52:14)
- アンナがグレイスに一生捧げる覚悟完了してるけど仮にそうなったとしても学園に入る前の目的である良い仕事について家族に裕福な暮らしをしてもらうが完全に叶うから本人的には何も問題ないよなぁ。さらに言えば自分まで幸せになれるわけだしそりゃ躊躇う理由ないわ  -- 名無しさん  (2025-04-01 17:21:44)
- 悪役令嬢として嫌がらせするどころか、作中屈指の名家のお嬢様が後ろ盾になってる状態なので、他貴族のアンナへの嫌がらせも牽制してるんだよね。最近はアンナ自身の努力と人柄で人望あるから問題ないけど。  -- 名無しさん  (2025-05-01 10:51:52)
#comment(striction)
#areaedit(end)
}