イリエス魔人族(星獣戦隊ギンガマン)

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イリエス魔人族(星獣戦隊ギンガマン) - (2025/06/13 (金) 04:36:08) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/05/08 Tue 04:01:05
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めるわ

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#center(){&b(){&font(#ffdc00,#954C93){……ところで船長、ダイタニクスを復活させたら、例の賞金ちゃーんといただけるんでしょうねぇ?}}}



「イリエス魔人族」とは『[[星獣戦隊ギンガマン]]』に登場する敵組織「[[宇宙海賊バルバン]]」の幹部の一人にして3番目の行動隊長、「妖帝イリエス」が率いる怪人の集団である。 
魔人族の紋章は目玉を模している。 

#openclose(show=●目次){
#contents()
}

*【概要】
前任の行動隊長の「[[剣将ブドー>ブドー魔人衆(星獣戦隊ギンガマン)]]」をイリエス自らの奸計で失脚させて魔獣ダイタニクス復活作戦の主導権を握る。
切り札として目を付けていた「ギンガの光」をギンガマンに奪われたため、イリエスは魔力を用いて数多くの人間(あるいは心)を生贄に捧げ、ダイタニクスを復活させる方法を採る。
ちなみにバルバン四軍団で唯一、女性の魔人を有している。

作戦の都合上水面下で活動することが多く、堂々と市街地に繰り出して暴れていた他の軍団に比べると、長であるイリエスの性格も合わさってかなり卑劣な印象を受ける。
このためギンガマンによる発覚が遅れ、気付いた頃には作戦成功まであと一歩のところまで事態が進行していた……という回も珍しくない。
また他の軍団と異なり軍団内に血縁者が多く所属するなど、他の軍団と比べて血の繫がりが濃いのが特徴。

イリエスが誇示しているだけのことはあり、その魔力は高く、戦闘力もギンガマンを度々苦戦させるなど軍団全体の能力は非常に高いのだが、
イリエスが強欲であるため、ゼイハブからの信頼はサンバッシュ魔人団より低く、最低という声もある。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){ゼイハブからの信頼が低いのはイリエスがブドーを陥れたことをゼイハブに見破られているためでもあった}}
これとイリエス自身の性格が後々彼女を破滅に追いやる事になる。

バルバエキスの容器は民族調の革袋風。
魔人ごとに言い回しは異なるが、巨大化の際は&b(){&font(purple){「イリエス魔人族はしぶとい」}}という旨の台詞を叫ぶのがお約束。


*💎怪人概要
軍団全体のモチーフは神話や伝承に伝わる怪物であり、民族衣装に身を包み、各々仮面を被っているのが共通点。
名前は伝承に関連する単語の三文字を繰り返す形式で統一されている(イリエスの弟であるデスフィアスは例外)。
イリエスの気性を反映してか、所属する魔人も(バルキバルキ以外は)人間の精神に付け入るやり口を得意とする周到で狡猾な面子が揃っている。 
戦闘能力も全体的に高めで、ギンガマンにバレて直接対決になっても有利に立ち回れる事が多い。
作戦にて行う復活の儀式はダイタニクスの体が揺れ動いたことから効果は確かなものであったが、毎度儀式の途中でギンガマンに妨害されたためそれが却ってバルバンにとって予想外の事態を生むことに……

・&bold(){メドウメドウ}
#center(){&bold(){マザーイリエスの思うがまま。これでブドー軍団も終わりね。……ウフフフフ!ハハハハハ!}}

声:津野田なるみ
イリエス魔人族で最初に登場した魔人。
名前と外見は[[メドゥーサ>ゴルゴン(ギリシャ神話)]]が由来であり、髪が蛇になっており他者に変身する能力を持っている。戦闘時には緑色の[[鞭]]を使用。
第二章で顔見せをして以降はギンガマンの前には殆ど姿を見せず、第二十三章にてブドーを貶める為にイリエスの命令で暗躍。
計画通りブドーに無実の罪を着せる……が、調子に乗って真相を明かしてしまったためブドーの逆鱗に触れ、巨大化する間もなく「ギラサメ残酷剣」で斬り捨てられた。


・&bold(){[[ワンガワンガ]]}
#center(){&bold(){ソノ憎シミ……強イ!貰ウ!}}

声:辻村真人
実質的にギンガマンと最初に戦った魔人族。片言でしゃべる。
モチーフはバリ島に伝わる聖獣『バロン』。顔が胴体よりも大きくかなり不気味。
石化の封印を解く力を持つ呪槍&bold(){『憎しみの槍』}の原動力となる「憎しみの心」を集めるために人々を襲い、槍で刺し貫いて心を集めていた。
金剛山の火口から地球の中心にエネルギーを注いで地球ごとバルバンを葬ろうとしていた[[黒騎士ブルブラック>黒騎士ブルブラック/黒騎士ヒュウガ]]に対しては強烈な憎しみの感情を検知。
ブルブラックを憎しみを吸い取るついでに弱体化させた。

程なくギンガマンに倒されるが、巨大戦で[[超装光ギンガイオー>ギンガイオー]]の放った銀河大獣王斬りを受けた余波によって『憎しみの槍』が火口に落ち、その強いエネルギーによって&bold(){地球が爆発寸前になり}、[[ブルブラックが命と引き換えに事態を収束させる。>自己犠牲]]
結果的にブルブラックを倒したとも言える。
 

・&bold(){[[ゲルトゲルト]]}
#center(){&bold(){この魔方陣は、封印を解除する魔術の中でも最大の効力を発揮する。}
&bold(){39人の封印された人間を生贄に、ダイタニクス復活を祈れば……必ず封印は解ける!}}

声:八代駿
名前はスケルトンのもじり。&bold(){「ギーシギシギシ」}が口癖で、甲冑を着た骸骨騎士のような姿をしている。
盾に仕込んだ魔鏡に映した者を小さな鏡の中に封じ込める術&bold(){「鏡封じ」}を持つ他、死神風の人形兵士を使い魔として操る術を使う。
必殺技は剣先で長方形を描いて作り出した巨大な鏡の中に相手を閉じ込める&bold(){「鏡縛り」}。
術で鏡の中に封じ込めた39人の人間を生贄にダイタニクスの封印を解くために現れ、ハヤテ、ゴウキ、ヒカル、サヤの4人をも鏡に封じ込めるが、リョウマとヒュウガに儀式を妨害され生贄も解放される。
巨大戦では魔法の鏡に超装光ギンガイオーを封じ込めて苦しめるが、ブルブラックの魂から黒騎士を襲名したヒュウガが合身したブルタウラスに倒されてしまった。


・&bold(){[[モルグモルグ]]}
#center(){&bold(){乙女の若さ、もっと集める!}}

声:[[飯塚昭三]]
エジプトの[[ミイラ]]とファラオの棺がモチーフ。名はモルグ(死体置き場)が由来。
81人の女性から奪った若さを材料に作った秘薬でダイタニクスを蘇らせる作戦を行なった。
包帯を自在に操り、包帯を介して他者の若さを奪う能力や、肉体を包帯化させての攻撃回避、人間への憑依の術を会得している。
[[片言しゃべりやゴツい見た目>人造人間8号/ハッチャン]]に反して中々頭が切れるようで、襲った女の子に憑依してヒュウガに保護されつつ分身である包帯に若さを集めさせる策を取った(なぜか憑依中は普通に喋れていた)。

一度はヒュウガの暗殺も試みるがヒュウガにはとっくに見透かされており、油断してボロを出した隙に若さを貯める瓶を壊され、自らもその後の戦闘で倒されてしまう。
 

・&bold(){ヒエラヒエラ}
#center(){&bold(){おいでおいで……私の元へ……そして心を吸い尽くした矢を差し出すのよ。}}

声:篠原恵美
モチーフは天使とセイレーン、名前は「冷える」のもじり。
魔人族の女性魔人では唯一親類が登場しない。
吹雪を自在に発生させる能力を持つだけでなく、重傷を負っても全身を小さな氷の粒に分散・再結合させることで回復する能力を持つ。
射貫いた人間から優しさや愛情を奪う氷の矢を使って111人分の心を集めてダイタニクス復活に利用しようと企む。
イリエスも加わっての戦闘に発展したが、晴彦を助けるために奮闘した勇太に心を集めた結晶が破壊され儀式は失敗に終わった。
その後の巨大戦では自慢の能力を駆使するが、ブルタウラスの「野牛鋭断」と超装光ギンガイオーの「銀河大獣王斬り」の連続技の前では、さすがに能力が追いつかずに爆死した。


・&bold(){[[バルキバルキ]]}
#center(){&bold(){貴様等に渡す位なら……こうしてくれる!}}

声:岩崎征実
モチーフはビッグフット、名は馬力が由来。
イリエスから[[鋼星獣>鋼星獣(星獣戦隊ギンガマン)]]のコントローラーを預かり鋼星獣を暴れさせた。
狡猾で用意周到な性格の者が多い同軍団において、後の[[護星天使>天装戦隊ゴセイジャー]]と戦う[[ビッグフットの怪人>ビッグフットの筋グゴン]]と同様にかなり粗暴な脳筋。
コントローラーを奪われそうになると自分で破壊し、鋼星獣を制御不能にするも、最後は洗脳が解けた鋼星獣にフルボッコにされる。
イリエスがビズネラの評判を悪くするためにあえて向かわせたという説もある(イリエスもとばっちりを受ける結果になったが)。
 

・&bold(){[[ガーラガーラ]]}
#center(){&bold(){この手形の持ち主である、333人の人間共に魔獣ダイタニクスの封印を移し替えてやる。}
&bold(){人間共は石となり、ダイタニクスは復活する!}}

声:塩屋翼(人間体:千田義正)
モチーフはインド神話のカーリー。
腕が10本あり、戦闘ではこの腕を[[自在に伸縮させて>伸びる腕]]操ることが可能。爆発を起こしたり、電流を流す事も出来る。[[刀]]が武器。
人間に化けて占いの館を開き客として訪れた333人の人間の手形を収集。儀式により手形を取った人間にダイタニクスの石化を肩代わりさせる形で封印を解く作戦を決行した。
偶然とはいえハヤテと勇太にもダイタニクスの封印を押し付けて石化させることに成功している。
今回もハヤテとシェリンダの戦いに見所を持っていかれた感があるが、ガーラガーラ自身もギンガマン4人と黒騎士を単独で圧倒する強敵。
ギンガマン達は作戦こそ阻止できたものの、ハヤテが駆け付けなければ全滅させられていた可能性が高い。
[[19年後>宇宙戦隊キュウレンジャー]]には[[イカの刺客>イカーゲン(宇宙戦隊キュウレンジャー)]]に転生した。


・&bold(){[[メルダメルダ]]}
#center(){&bold(){貴様、人間のくせに何度も私に盾を突くとは…! 許さん!}}

声:山田美穂
モチーフはメドゥーサ。
モチーフが同じメドウメドウの妹だが、劇中では登場回の冒頭でブクラテスが言及した程度しか話題に上らなかった。紫色の鞭が武器。
恐怖心を抱いた22人の人間をペンダントに閉じ込めて生贄にしようとするが、妹を拐われたバイク屋の青年一郎に奮起されたギンガマンにペンダントを奪われる。
それに怒ったメルダメルダは専用バイク&bold(){『ゴルゴンディア』}を召喚し、ギンガマンに追い打ちをかけるも、新登場したガレオパルサーに敗れた。
巨大戦では幻術でギンガイオーを苦しめるが、集中力に優れたギガライノスの助太刀によって立ち直ったギンガイオーに止めを刺される。
なぜか巨大化する際にピースをしていた。
[[3年前>超力戦隊オーレンジャー]]は[[マシン帝国の皇妃>マルチーワ]]であり、[[後>救急戦隊ゴーゴーファイブ]]に[[大魔女>災魔一族]]に転生した。

▼&bold(){ゴルゴンディア}
[[コブラ>毒ヘビ]]を模したバイク。
機関銃で武装し、「銀河の戦光」を打ち破る耐久性を持つが、普通のバイクでも善戦できた辺り、走行性能は並程度だった疑いがある。


・&bold(){[[デスフィアス]]}
#center(){&bold(){ダイタニクス復活は目前! 貴様が3333人目だ!}}

声:乃村健次
モチーフはファラオやスフィンクスの被り物、名前はデス(死)+フィアー(恐怖)の造語。
イリエスの&bold(){実弟}かつブクラテスの甥にあたる魔人。
イリエスやブクラテスも太鼓判を押す自慢の切り札でもあった……が、その人選からシェリンダに&font(#F172A3,#E6E7E8,b){「身内を贔屓するのもいい加減にしろ!」}と激怒された。

被せた相手の悲しみを暴走させて「ゴウキのように」泣き続ける状態に変えてしまう&bold(){『嘆きの仮面』}を杖から放ち、人々の悲しみで地上を覆うことでダイタニクス復活を促す。
ただ泣かせるだけかと思いきや、術中に嵌ると&bold(){ひたすら泣くばかりで碌に行動すら出来なくなる}ためかなり厄介な魔術である。
目標人数は過去最大の3333人だが、あと1人分で目標を達成できるところで術を制御していた杖を破壊され作戦をパァにされた。

巨大戦では巨大な両刃剣を軽々振るって超装光ギンガイオーをも苦戦させる膂力を見せるなど、魔術を使わずともかなりの腕っぷしも有しており切り札の名は伊達では無かった。
しかしスピードに勝るギガフェニックスに翻弄され、態勢を整えたギンガマンに敗れた。

叔父のブクラテスさえも軽く見ているイリエスに比べるとそれなりに義理堅い性格をしている(身内限定かもしれないが)。
バルバエキスを飲む際に&bold(){「このままでは姉上に申し訳が…!」}と発言することから姉弟仲は良好。それ故かさすがのイリエスもデスフィアスの死を知った際には泣き崩れていた。
 


*&b(){&font(#ffdc00,#954C93){妖帝イリエス}}

#center(){&b(){&font(#ffdc00,#954C93){あーあ、もう褒美の金貨、何枚減っちゃったのかしら。早くなんとかしないと本当にただ働きよ。}}}

声:高島雅羅
&bold(){『イリエス魔人族』}を率いる女軍団長。ブクラテスの姪でもある。
エジプト風の妖術師をモチーフとした外見が特徴。名前の由来は「入江」から。
軍団員の魔人は妖術や呪術の類の使い手((しかしその中で唯一、バルキバルキは力押しの魔人である))であり、自身も&b(){&font(#ffdc00,#954C93){「宇宙で最強の魔術を極めた」}}と豪語する様々な呪術に精通した凄腕の魔術師。

しかしその本性はゼイハブでさえ&bold(){&font(#F15B40,#8f2e14){「始末に終えない」}と溜息混じりに呟く筋金入りの冷酷な守銭奴}((その具合は不仲とは言え、手柄と褒美の金貨が惜しくなり「他の幹部が行動隊長を任されている間は手を出さない」という船長が定めたルールを破って配下のメドウメドウをけしかけてブドーに裏切り者の汚名を着せた程である。))。
冷酷な上に強欲かつ陰湿な性格で、その性格から全員がお互いに仲の悪い軍団長でも特にブドーと折り合いが悪く、唯一親身になってくれていたブクラテスさえ内心では利用しているつもりだった。
が弟のデスフィアスは溺愛している。

実は己の魂をダイタニクス内の居室に隠した宝石に移し替えているため、&bold(){例え肉体が滅ぼされても魂を封じた宝石さえ無事なら何度でも再生・復活できる}不死の魔女である。

ブドーが指揮するギンガの光の作戦が頓挫した後、第二十五章にて配下の魔人・ワンガワンガによる石化解除の術を見せたことに感銘を受けたゼイハブより行動隊長に任命される。
以降は捕えた人間による生贄、女性の若さを吸い取って作られた秘薬、天使の矢で吸い取った人間の心などの魔術的な作戦を遂行していった。

**&bold(){&font(#ffdc00,#008cff){邪帝イリエス}}

#center(){&b(){&font(#ffdc00,#008cff){ギンガマン!命が惜しければそのままおとなしく引っ込んでることよ!!}}
&b(){&font(#ffdc00,#008cff){……ダイタニクスが復活するまでね。アハハハハ!}}}

イリエスの最終作戦実行時に見せた戦闘形態。
倒されたイリエス魔人族の魂を降霊して肉体に宿らせた姿で、全身の至る所にイリエス魔人族の顔が張り付いた不気味な姿となっている。
無数の魔人族の顔の口には宝玉が咥えられており、そこからその顔に対応した魔人族を再召喚し蘇生させることで戦わせられる他、バルバエキス無しで巨大化することも可能である。


*【末路】
だが第三十三章では&b(){&font(#ffdc00,#954C93){「切り札」}}と称した最愛の弟・デスフィアスによる嘆きの仮面作戦も失敗、デスフィアスも戦死し軍団員が全滅する事態となった。
作戦失敗より褒美の金貨が減ること((部下の失態で鋼星獣がギンガマンの戦力となった咎でダイタニクス復活が一日遅れる毎に一枚減ることとなった。))を憂うイリエスも弟の死には嘆き悲しんだ。第三十四章では金貨の倍増と引き換えに自らの出撃をゼイハブから提案され((弟は余程いとおしかったらしく、それまでのがめつさが嘘のようにその提案に喜んで気を取り直さなかった。))、遂に表舞台に出現。
&bold(){街中に放った使い魔のトカゲに人間の血を吸わせ、9000人分の血液を集めてダイタニクスを復活させる作戦}を決行。
そして自らも倒された配下の魔人の怨念を吸収し、&bold(){&font(#ffdc00,#008cff){「邪帝イリエス」}}としてパワーアップした。

しかしゼイハブが金貨の増額を提案したのには裏があった。
イリエスが立てた作戦は確かにどれも良い線を行っており、ギンガマンの介入さえ無ければダイタニクスをあと一歩で完全復活させられるという状況も数多くあった。
だが同時に封印が何度も中途半端に解けた影響で、&bold(){ダイタニクスの肉体が腐り始める}という予想外の事態にも見舞われており、その腐敗の防止は急務となっていた。
そしてゼイハブ自身も予てからイリエスの自分の仲間を陥れるほどの強欲と小狡さを疎ましく感じており、作戦が成功すればそれで良し、負けたとしてもその魂をダイタニクスの防腐剤として利用する算段であった。
勝とうが負けようが、もはやイリエスの切り捨ては確定事項となっていた。

そうとも知らないイリエスは生贄の血を集めつつ、弟の仇たるギンガマン抹殺に挑む。
再び街に出たギンガマン達を再生魔人軍団による妨害作戦で散り散りに追い込んだが、ギンガレッドによって魔法陣の塔を破壊されてトカゲも再生魔人も消滅。
自力で巨大化したイリエスはギンガイオーとブルタウラスを圧倒するも2体の鋼星獣の出現により劣勢に。体制を立て直した超装光ギンガイオーに敗れ去った。
そして宝石と化したイリエスはブクラテスが回収し、復活を試みたが…


#center(){&b(){&font(green){……せ、船長……ッ!}}

&b(){&font(#F15B40,#8f2e14){……先生。オレは大抵のことには目を瞑る… 例えテメェとイリエスがブドーを陥れたってな!}}
&b(){&font(#F15B40,#8f2e14){だが今度だけは別だ!!先生、長い付き合いだったが残念だぜ!!}}

&b(){&font(green){イリエス……イリエス……}}

&font(#800000,b){諦めな爺さん!コイツはダイタニクスのために使わせてもらうぜぇ?}

&b(){&font(green){イリエス……!イリエスゥゥゥゥゥ!!}}}


イリエスと結託してブドーを陥れていたことを見抜いていたゼイハブに後ろから切られた。宝石もバットバスの斧で砕かれてダイタニクスの防腐剤として使われるという無惨な最期を遂げた。
私欲のために同胞を陥れることも厭わなかったイリエスにとっては、因果応報、自業自得とも取れる末路なのかも知れない。


#center(){&b(){&font(#F15B40,#8f2e14){バットバス!!たった今からテメェが行動隊長だ!!}}

&font(#800000,b){任せときな船長!ダイタニクスは必ず復活させてやるぜぇ!}
&font(#800000,b){フハハハハハハハァ!!}}



……ちなみに、ブドーの作戦はギンガマンとの戦いで失敗続きだったが、最後の最後で怒涛武者がギンガの光を先んじて発見している。
そのままであればギンガの光によってダイタニクスが復活し、ギンガマンを倒して地球を宝石にできていたのだが、欲に目がくらんだイリエスがいらんことをしたばっかりに、ダイタニクスの復活のチャンスを棒に振る&ギンガマンの戦力アップ&ブドー戦死というトリプルパンチが炸裂。

結果論ではあるが、イリエスの強欲が『バルバンの足を引っ張る』という形で地球を救ったともいえる。

*余談
面やローブを被った外見は、同じ女幹部であるシェリンダとの差別化のため、
デザインはかなり難航したものの、最終的に「エジプト風の呪術師」的なイメージに落ち着き、そこから魔人族全体のコンセプトが固められて行った。


#center(){
&b(){&font(green){イリエスや、次の作戦は決まっておるのか?}}

&b(){&font(#ffdc00,#954C93){もちろん、もう次の魔人を街に放っておりますわ}}

&b(){&font(#F15B40,#8f2e14){今回こそはでぇじょぉぶなんだろうなぁ}}

&b(){&font(#ffdc00,#954C93){ええ、船長。魔人ウイキウイキが持つ呪いの槍が追記・修正を終えた77人のWiki篭り、そして冥殿のアナルを貫いた時……}}
&b(){&font(#ffdc00,#954C93){その時こそ魔獣ダイタニクスが目覚めますわ。これで金貨5箱は私のモノ、オ〜ホッホッホッホッホ!}}

&b(){&font(green){さっすがワシの姪っ子じゃ!}}

&bold(){ハッハッハッハッハッハ!!}

&b(){&font(#F15B40,#8f2e14){(どーせ今回もまた、ギンガマンのヤロウどもにいい線までいって邪魔されんだろぉなぁ…)}}}



#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\イリエス魔人はしぶといのよ/
#vote3(time=600,11)
}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- バルキバルキだけ毛色が違うwコイツ絶対余所者だろ  -- 名無しさん  (2014-05-07 19:40:22)
- いつも、生贄のノルマの数って、中途半端と思うのは気のせいだろうか  -- 名無しさん  (2014-07-06 17:52:51)
- ケイブンシャの大百科には、各幹部の首にかかった賞金が載っていたが、イリエスとサンバッシュは同額で、ブドーより安かった。  -- 名無しさん  (2014-07-06 18:05:56)
- そう言えば声優に大御所が多い集団だな  -- 名無しさん  (2014-07-06 18:40:25)
- ↑4 確かにあいつ脳筋だったけど、鋼星獣のコントローラー壊したのはむしろいい判断だと思うんだ(てれびくんには「後先考えずに~」って書かれたけどコントローラー奪われたらその時点で鋼星獣を敵に回すことになる)  -- 名無しさん  (2014-07-06 18:51:05)
- 歴代スーパー戦隊シリーズでは守銭奴系の悪役はいくつかいたけど、クルーを失脚に追い込む残忍さとゼイハブさえも頭を痛めるほどの貪欲さを兼ね備えた彼女の性格はほかの守銭奴系悪役にはまねができないレベルのものだな。  -- 名無しさん  (2014-07-24 12:31:43)
- 歴代でも相当ぎすぎすなバルバンならではだよね。曲りなりにも組織だろうに互いに全く仲間意識が無いって  -- 名無しさん  (2014-07-24 17:25:21)
- ヒエラヒエラの回なんだけど、今だったら苦情が殺到してたかも。ヒエラヒエラの矢が原因とはいえ、冒頭で抱っこした子供を地面に投げ落としてそのまま置き去りにした両親がひど過ぎ  -- 名無しさん  (2014-11-17 01:53:23)
- ↑悪役が悪い事しなくてどうするって感じだから、そうなったら過剰反応だと思うんだけどね。どうせ最後に倒されるし  -- 名無しさん  (2014-11-17 02:16:02)
- ↑ まあ、フィクションと言えばそれまでだけど、リアルタイムで観てた当時は精神的にキツイ場面だったし  -- 名無しさん  (2014-11-17 02:24:57)
- ヒエラヒエラだっつーに。  -- 名無しさん  (2014-12-08 20:33:03)
- ガーラガーラのモチーフは阿修羅ではなく、カーリーだが、実際のカーリーは女神、つまり女性である。  -- 名無しさん  (2014-12-08 21:05:07)
- コイツらに作戦任せたら絶対失敗しそう  -- 名無しさん  (2015-01-12 00:03:31)
- 金の亡者め  -- 名無しさん  (2015-01-21 01:50:49)
- 古代エジプトの王族は純血主義で近親間の結婚が多かったのは割と有名な話。エジプトモチーフのイリエスが弟のデスフィアスだけは溺愛していたのは姉弟である他に男女の関係でもあったからかも知れない…  -- 名無しさん  (2018-01-17 13:38:40)
- 邪帝イリエスの耐久力は異常(等身大戦では黒の一撃と銀河の閃光を食らっても立ち上がるし、巨大戦は銀河大獣王斬りを受けてもすぐに倒れなかった)。  -- 名無しさん  (2018-06-23 23:06:30)
- ↑6、7、8、9 リアルタイムでヒエラヒエラの回を見たが、地味にトラウマになった・・・  -- 名無しさん  (2018-08-03 23:00:41)
- 邪帝イリエスは後の平成ライダーにおける「てんこもりフォーム」の前身に当たる姿ですね。ちなメタルダーのバルスキー及びゴッドネロスの最終決戦時にはてんこもりフォームのルーツとも言うべき技が存在しています。  -- 名無しさん  (2019-04-08 21:26:12)
- 一種の黒十字軍の仮面怪人、サタラクラの仮面忍者と同様の仮面魔人ですね。因みにワンガワンガの名前の由来は不思議( wander )× 牙(ガ)じゃないかな?  -- 名無しさん  (2019-04-08 23:44:42)
- イリエスとブクラテスが余計なことをしなければ、バルバンは余裕でギンガマンに勝てたのにね。イリエスは一番の戦犯だし、地球魔獣もブクラテスのナイトアックスが無ければギンガマンは詰んでたかも。  -- 名無しさん  (2020-07-05 01:21:42)
- ワn  -- 名無しさん  (2020-09-26 08:36:37)
- ワンガワンガとモルグモルグの犠牲者の生死が気になる  -- 名無しさん  (2020-09-26 08:37:53)
- よくバットバスが一番手だったら・・・みたいな意見あるけど、むしろこいつらが一番手だったほうがバルバンにとってはベストだったと思う。バットバス魔人部隊はビズネラの頭脳があったからこその脅威だったし、イリエスなら最初にやられても不穏分子を早めに排除できるし  -- 名無しさん  (2021-07-03 20:25:47)
- ギンガマンに阻止されなければダイタニクス復活できた作戦多かったし、作戦成功が自分の利益に直結してるんだから、もうちょっと部下のリカバリーをすべきだったのでは  -- 名無しさん  (2021-07-14 08:20:50)
- ワンガワンガやモルグモルグはBREAKERZのDAIGOに似てるからスゲー嫌だ  -- 名無しさん  (2022-04-28 07:52:47)
- ワンガワンガを見てワールドヒーローズのマッドマン思い出した人いる?  -- 名無しさん  (2022-08-14 01:49:45)
- もしタイムレンジャーのロンダーズファミリーに居たら・・・何て考えたけどどう転ぶんだろ?金さえ与えればコントロール出来そうだけどある意味ギエンよりたち悪そうだからな  -- 名無しさん  (2022-08-24 22:11:23)
- イリエスの魂でダイダニクスの防腐剤からの心臓を再発 × 完全復活間近への鍵になるけど、そんな彼女の強欲で「 その腐食の部分が弱点・致命傷 」になる( 途中で地球魔獣への乗換えの機転となるけど )...バルバンにとっては「 災い転じて福 」だけど、ダイダニクスにとっては「 生き返ったのに乗り捨てられる元凶というか、 プラマイゼロ 」とさせたような....ちょっと違うかな?  -- 名無しさん  (2022-08-24 22:32:57)
- やってる作戦ことがオカルトすぎて、成功しても本当に効果があったのか気になる  -- 名無しさん  (2022-08-25 07:44:54)
- 個人的にイリエスは「ゼイハブ船長が名を聞いて即座に信用を示しているビズネラを疑い横柄な口を聞く」とかなんか小物臭かったけど、最後の邪帝イリエスとしての自身の実力の高さ・“しぶとさ”で「曲がりなりにも行動隊長任せられるだけの実力はあった」と最後の最後の奮闘ぶりで幹部格の株は保ったイメージ  -- 名無しさん  (2023-03-01 17:03:38)
- 魔術による搦め手は厄介だけど、フィジカル面での直接戦闘能力はガーラガーラやデスフィアスを除けばサンバッシュ軍と大差ない可能性も。  -- 名無しさん  (2025-03-07 13:15:43)
- デスフィアス「姉上」 コボルダ「兄上」 バラシタラ「オレ、父上」  -- 名無しさん  (2025-04-18 09:39:00)
- ↑2 RPGで言う所の『魔法使い』的な性能してるんだよね。イリエスも結界を破られたらアッサリ追い詰められてるし、搦め手以外では力を発揮出来ないのかも  -- 名無しさん  (2025-04-23 21:26:42)
- ゲルトゲルトの派遣した死神人形の一人が持ってた大鎌は、魔人 マンティガーの大鎌を黒くリペイントしている。  -- 名無しさん  (2025-04-26 01:36:36)
- 勇太って1話からずっと晴彦さんに辛辣気味なとこあったから、拒絶されてから心当たりが次々に脳裏を過ぎったりしたんかなぁってちょっと思った(今週ヒエラヒエラ回配信)  -- 名無しさん  (2025-05-02 11:02:59)
- モルグモルグどうも誰かに似てると思っていたら、あれだ 地獄大使だ  -- 名無しさん  (2025-05-03 12:47:37)
- モルグモルグは担当声優が「悪の大ボスといえばこの御方」なあの飯塚昭三さんとゲスト怪人枠にしてはやたら豪華だったのにニコニコ公式配信で見てて度肝抜かれた  -- 名無しさん  (2025-05-08 21:13:36)
- バルキバルキのとっさの判断自体はありだと思う ただ船長自ら大枚はたいて買ったものをあっという間にお釈迦にした以上首尾よく勝ったとしても上司共々無事でいられるかは怪しいところ  -- 名無しさん  (2025-05-16 02:36:26)
- イカーゲンの前世  -- 名無しさん  (2025-05-16 23:13:26)
- バットバスへの宥めが「お前の出番は来るから待ってろ」だった辺り遅くてもデスフィアスが失敗した時にはイリエス完全に見限ってるよねゼイハブ  -- 名無しさん  (2025-05-23 22:17:19)
- 邪帝イリエスとかいうコンプリートフォームの先輩  -- 名無しさん  (2025-05-24 20:06:35)
- イリエスマジングルマーwww  -- 名無しさん  (2025-06-01 22:11:13)
- ブクラテスが故郷の星をバルバンに滅ぼされていたらしいから、イリエスも実はバルバンの被害者だったという側面があったりするんだろうか。勿論、故郷のことよりも物欲の方が上回っているから同情の余地はないが。  -- 名無しさん  (2025-06-13 04:36:08)
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