名探偵コナン ハロウィンの花嫁

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名探偵コナン ハロウィンの花嫁 - (2025/08/06 (水) 13:43:52) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2022/04/25 Mon 16:04:28
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 48 分で読めます

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#center(){&bold(){&sizex(7){&color(purple){真実を守り抜け―}}}}
 
#center(){&bold(){&sizex(7){&color(purple){火が灯された運命のスクランブル!!}}}}


『&bold(){名探偵コナン ハロウィンの花嫁}』とは、劇場版『[[名探偵コナン]]』シリーズの第25作目のタイトルである。
2022年4月15日公開で上映時間は111分。
最終興行収入成績は699万人動員の97.4億円。

監督:満仲勧
脚本:大倉崇裕
主題歌:[[BUMP OF CHICKEN]]『クロノスタシス』((曲名の「クロノスタシス」とは、心理学用語の一つ。長時間にわたって[[時計]]の秒針等一定のものを見続けると、脳と視覚の差異が生じて自身が体感する時間が長く感じる、という[[脳]]の錯覚現象を指す。ちなみにこの現象は視覚のみならず聴覚で発生することもある。))

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}
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//【事件の真相】パートは、著作権保護のため削りました。

*【概要】
本作では、もはやお馴染み高木渉・佐藤美和子の警察カップルだけでなく、「&bold(){警察学校組}」こと降谷零(安室透)と4人の同期(松田陣平・萩原研二・諸伏景光・伊達航)をメインに据えた作品((ただ、劇場版におけるキーパーソンは、通常冒頭のキャラクター紹介で顔と名前と概要が紹介されるところ、降谷の亡き同期4人は「(降谷には)やんちゃな仲間があと4人いたらしいんだけど……」と存在だけが仄めかされるに留まっている。))。
高木・佐藤の恋愛模様は、これまで本編中でも『本庁の刑事恋物語』シリーズなどで数多く描かれてきたが、劇場版作品で彼らがフィーチャーされるのは初めて((また、これまで大倉氏が脚本した2作の劇場版の舞台は警視庁の管轄外だったので、今回登場した警視庁メンバー全員が大倉氏脚本の劇場版に初登場を果たしたこととなった。))。

本作のテーマは、「&bold(){故人を想う事}」。
ゲストも含めて&bold(){親しい誰かを喪った経験}を持つキャラクターが多数登場しており、彼らが今は亡き大事な誰かに思いを馳せながら自分の目的のために動く姿が描かれる。
「あなたを喪った世界で自分はどう生きるか」という内容の主題歌と共に、「ハロウィン」という&bold(){"故人が帰ってくる祭り"}が舞台である本作にふさわしいテーマとなっている。
加えて回想や終盤の展開から、「&bold(){仲間との協力}」ももう一つのテーマと言えるかもしれない。

突如として逃走した爆弾犯が自らも爆弾の犠牲となったことをきっかけに、東京都各所で発生する&bold(){連続爆破事件}を主軸に物語が進む。
実は同様の事件が3年前にも発生しており、コナンや[[日本警察]]が動き出す中、とある目的のもと活動するロシア系民間武装組織の思惑により捜査は難航することとなる。
コナンは過去と現在が複雑に絡み合う事件の真相を突き止めていき、終盤では渋谷のハロウィンが&bold(){狂乱の夜行}と化していく……!

監督は初登板の満仲勧氏。((絵コンテ・演出・原画スタッフも兼任。))。
脚本の大倉崇裕氏は前々作『[[紺青の拳>名探偵コナン 紺青の拳]]』以来3作ぶり通算3度目となる。
大倉氏によると、当初は高木と佐藤の活躍を中心にする予定だったが、後に[[青山先生>青山剛昌]]をはじめとしたスタッフの打ち合わせの中で「降谷と警察学校同期4人も登場させてほしい」と連絡があったため修正した結果、高木・佐藤に加えて『警察学校編』の5人にもスポットが当たることとなった。
なお、脚本修正の段階ではまだ同作が誌面掲載前だったため、[[漫画]]のネームを大倉氏宛に送付し、そこから各々の性格や背景を想像するという作業があったとか。
映画の制作も前作『[[緋色の弾丸>名探偵コナン 緋色の弾丸]]』の大幅延期が決まる以前から始まっており、従来よりも制作期間が長めとなった。
また&bold(){音楽は長年務めていた大野克夫氏から菅野祐悟氏に交代}しており、以後の劇場版作品でも引き続き担当する事になる。((大野氏も[[メイン・テーマ>名探偵コナン メイン・テーマ]]の編曲にアドバイスを出すなど、制作の一部には引き続き関与している。))


*【特徴】
前作終了後の予告は、満開の桜と警視庁庁舎が映し出されたところに、松田の「&bold(){お前ら、出番だってよ!}」との声が聞こえ、それに降谷、諸伏、伊達、萩原が「&bold(){おう!}」と応えるというものだった。

原作エピソード『揺れる警視庁 1200万人の人質』の後日譚でもあり、同エピソードで印象深い活躍をした松田がどのような人物だったのか、彼が捜査一課に配属されてから殉職するまでどのような足取りを辿ったのか、そして命日となる日の前日における&bold(){空白の数時間}に何があったのかが詳細に描かれている。
それに伴い、松田は『[[純黒の悪夢>名探偵コナン 純黒の悪夢]]』で初登場してから6作ぶりの登場となったうえ、本作で初めて台詞が設定されている。同時に、彼の戦友である萩原・諸伏・伊達が初めて登場した作品ともなっている。
降谷は『[[ゼロの執行人>名探偵コナン ゼロの執行人]]』以来3作ぶりにカムバック。人気キャラクターかつ高木・佐藤と同じくキーパーソンであるため活躍の機会が特に多いが、前出の2人の活躍を食わない程度に抑えられている。
加えて、メインではないが[[千葉和伸]]の恋人となった婦警・三池苗子にも本作で初めて台詞が設定されている((厳密には『[[ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE]]』が初めての台詞あり作品だが、『コナン』の劇場版としては本作が初。『コナン』劇場版への登場自体なら『緋色の弾丸』で既に果たしている。))。

本作の主な舞台は&bold(){[[東京都]]渋谷区}。
渋谷ヒカリエや渋谷マークシティ、MIYASHITA PARKをはじめとした数多くの実在の建物や渋谷スクランブル交差点などで一大スペクタクルが繰り広げられる。
渋谷区および同区にある数多くの企業が本作に協力しており、鮮やかかつリアルな街並みが描かれていることにも注目したい。
その他、本作の季節は&bold(){[[ハロウィン]]}ということで10月。秋の季節の映画は『[[から紅の恋歌>名探偵コナン から紅の恋歌]]』以来5作ぶり2作目となっている。

何より特筆すべき事項として、&bold(){本編中で逮捕された犯人が劇中で殺害されるという、史上初にして異例のシーンが描かれている}点が挙げられる。
発売前から「爆弾魔の脱獄」等のキャッチコピーが喧伝され大いに話題となっていたが、前述の通り何者かの手にかかり&s(){アバンであっさりと}殺害されたことにより物語は大きく動き始める。
また主要登場人物の多くがロシア人で、ロシア語での会話が非常に多いのも特徴。それに伴い、『[[ガールズ&パンツァー 劇場版]]』でもロシア語監修をしたジェーニャ氏(([[モブキャラ]]の声も担当している。))を始めとした3人のロシア語監修スタッフが起用されているほか、声優についても1人を除いてロシア人キャラクターはロシア語のネイティブスピーカーが担当。もちろん[[日本語]]の字幕が付けられる為、理解に支障は無いが。
ちなみにロシア人やロシア語が登場するのは『[[世紀末の魔術師>名探偵コナン 世紀末の魔術師]]』以来だが、ロシア語の会話があるのは本作が初。

近年の劇場版では原作との連動が意識されているが、本作は原作に合わせた描写もあれば((特別編集版含めて原作に準拠する形で松田たちの殉職日が11月7日に変更されている。))意図的に無視したと思われる改変要素もあってか((過去回想でも原作で描写された旧式の[[携帯電話]]ではなく[[スマートフォン]]が使用されているなど。))原作との整合性は曖昧にされており、
-原作の描写では爆弾魔の男は11月7日に逮捕されているのに対し、本作では後述の通り9月に逮捕されていることが風見の口から言及されている。
-『揺れる警視庁』で描かれた東都タワーでの爆弾解体などコナンが活躍した出来事には劇中で一切触れられていない。
--『ハロ嫁』と同じく『揺れる警視庁』の後日譚である『風の女神・萩原千速』(雑誌掲載が公開の約1年前・アニメ版は23年9月放送)とは矛盾する。こちらではコナンの活躍が報道されており、萩原研二の姉である千速も報道を通じてコナンの存在を認知している。
以上の相違点から、本作を原作とは繋がらない[[パラレルワールド]]と解釈する視聴者もいる模様((劇場版ルートだと、萩原の無念を晴らしたのがコナンではなくプラーミャになる。))。
&s(){そのため、公開の1ヵ月前に4回に分けて放送された『揺れる警視庁』を見なくてもさほど影響は無い。}

本作の公開前である3月19日〜4月9日の4回に分けて、前日譚である『揺れる警視庁 1200万人の人質』がデジタルリマスター版で放送された。
映画の中でも同エピソードのシーンが新規制作の回想として多数描かれているが、視聴していなくても物語を楽しむことができる。&s(){携帯電話や無線機がスマホに変更されている点を気にしてはいけない。}

公開日には、高木や佐藤に関するエピソードをまとめた特別編集版『本庁の刑事恋物語~結婚前夜~』が[[金曜ロードショー]]枠で放送。
キャラクターの声が新規収録されているほか、番組の最後には劇場版の冒頭につながる新規映像もある。
更に公開翌日の2022年4月16日には、プレストーリーである[[アニメオリジナルエピソード]]『空飛ぶハロウィンカボチャ』が放送。
今回の劇場版には登場しない[[榎本梓]]が登場している。



&font(red,b){※以下ネタバレが含まれますので、未鑑賞の方はご注意ください。}



*【ストーリー】

#center(){
&font(red,b){高木渉さん。}
&font(red,b){あなたは生涯をかけて美和子さんを守り続け、笑顔を絶やさず、幸せにすることを誓いますか?}

&font(blue,b){はい、誓います!!}
}

ハロウィンを間近に控えた、雨が降りしきるある日。渋谷ヒカリエのチャペルにて、高木渉と佐藤美和子の[[結婚式]]が挙行されており、コナン達も式に参列していた。
しかし、誓いの言葉を交わしていたところへ突如として暴漢達が乱入。いつも通りキック力増強シューズとどこでもボール射出ベルトで応戦しようとするコナンだが、フォーマルな場ということでシューズを身に着けていなかったためかなわず、&bold(){佐藤を守ろうとした高木が胸を撃たれてしまった!}
……と思いきや、実は今日のこの式は、後日行われる予定の村中努元警視正の結婚式に脅迫状が来ているので、その警備のための&bold(){訓練}と発覚。コナン達は驚きつつも胸をなでおろす。
高木が被弾したのはペイント弾だったので当然無事だったが、撃たれた彼を見た佐藤は、かつての[[死神]]をまた思い浮かべて動揺してしまう……。

一方。同時刻、とある立体駐車場で張り込みを行う[[安室透]]こと降谷零と[[風見裕也]]。
彼らは「ある爆弾事件の犯人が脱獄し、今日ここに来る」という匿名のタレコミ情報をもとに待機していたのだ。そしてその犯人とは、安室の戦友である[[萩原研二]]と[[松田陣平]]を葬った因縁の相手でもあった。
情報通りに男が姿を現し、安室達は取り押さえようとする。だが、男には謎の首輪が付けられており、おまけに何故かひどく怯えているなどどうも様子がおかしい。
そして男が「助けてくれ!」と救いを求めた瞬間、&bold(){首輪が爆発して男は焼死。}爆風を至近距離で受けた安室もその衝撃でしばらく動けず、巻き込まれた風見は気絶し立体駐車場から転落しそうになってしまう。
風見を救出すべく奮闘する安室。そこへ黒いローブに身を包んだ謎の人物が接近((映画ではその人物は無言のままだが、ノベライズではこの場面で安室と短い会話を交わしている。))。
「&bold(){3年ぶりだな。やはりアンタだったか……!}」――その相手に安室は見覚えがあったのだ。

翌日、コナン達は阿笠邸でハロウィンの衣装を作った後、警視庁を訪れていた小五郎達と一緒に昼食をとるため合流した。
すると警視庁前ですれ違った外国人の男がメモを落とし、灰原が拾って彼に声を掛けると、男はロシア語で「ありがとう、拾ってくれて。ある人に伝えたいとても大事なメモなんだ」と話した。
しかし次の瞬間、&b(){男が持っていたタブレットが爆発し彼は死亡}。さらに&b(){巻き込まれ車道へ吹き飛ばされた灰原を救出しようとした小五郎が、トラックに轢かれて重傷を負ってしまう}。
そして爆発現場の実況見分で男の手荷物を調べると、既に殉職している&b(){松田陣平の名刺}が……!

この男の正体に松田が関わっていることから佐藤は目暮の指示のもと、3年前に殉職した松田の足取りを辿るべく、日報と自分の記憶を頼りに捜査を開始。
松田の名刺に記載された所属は捜査一課となっており、彼がこの課に転属してから殉職するまでの1週間のうちのいつかに渡されたものであることがはっきりしていたからだ。
彼女は実況見分を盗み聞きしていたコナンとともに記憶を辿りつつ、転属してきた松田に新しい所属の載った名刺を渡せたのは11月4日だったこと、彼が爆弾事件を調べるため庁内に1週間泊まり込んでいたこと、殉職前日の11月6日には、その日午前に起きた事件の聴取を3時まで別々に受けていたが、松田は何故か午後6時まで車に戻ってこなかったことなどを振り返った。加えて、その時&bold(){松田がポケットに数珠を入れていた}ことも思い出した。
コナンは佐藤に「7日は同期だった萩原研二の命日だが泊まり込んでいたなら当日に墓参りに行けないので、前日に行ったのでは」と推理を披露。彼女と高木は、萩原が眠る月参寺を訪ねて住職に聞き込みを行う。すると、「&bold(){フルヤ}」という松田の同期のメンバーたちが、彼と一緒に萩原の墓参りに来ていた事実が判明した。
一方警視庁に残ったコナンは、松田の6日の行動から「&bold(){墓参りのあとに戻ってくるまで、いくらなんでも時間がかかりすぎている。その数時間に何かあったのでは}」という可能性に思い当たる。

時は3年前の11月6日。佐藤と松田がコンビを組んで間もないときのこと。
午後6時過ぎ、[[米花町]]三丁目の殺人事件に関する聴取を佐藤が終えた時に松田が合流する。彼はやはり親友の萩原研二の墓参りに行っていたのだ。

本庁に戻り「フルヤ」なる人物を調べる佐藤と高木、千葉。だが、松田の同期であることが判っていて、警察を辞めていたとしてもデータは残るはずなのに警察学校の卒業者名簿には該当者がおらず、3人は訝る。
そんな折、[[公安部>公安警察]]の風見裕也が突如捜査一課に姿を見せた。「この爆弾事件の捜査は公安部が担当する、刑事部は中止して手を引け」との命令を伝えるために。
納得のできない命令に反抗する佐藤。&bold(){明らかに冷静さを欠いているこの行動には、松田の[[死]]が絡んでいる}……高木と白鳥はそう察した。

同じ頃。小五郎が搬送された日比谷救急病院で、今回結婚式を挙げようとしている村中努とクリスティーヌ・リシャールが、コナン達のもとに面会に現れる。病院内の[[喫茶店]]で夫妻と交流したコナン達は、次の日に少年探偵団らとともに式場見学に招いてもらえることになった。
そのあと、コナンは蘭に小五郎のそばにいるよう促し一人になる。自分を尾行していた公安捜査員らの気配に気付いていたからだ。
公安所有の地下シェルターに連れて行かれ、そこで安室と面会するコナン。安室は&bold(){爆弾を首に取り付けられ、身動きが取れなくなっていた}。
コナンはすでに「11月6日の午後の数時間に起きていたこと」を調べるだけでなく、その裏にある諸々の事情まで推理していたのだ。それを披露され読み通りだと答えたあと、「捜査一課の爆弾事件解決に協力してほしい」と言って&bold(){コナンに目線を合わせて頭を下げた}((この時後ろに控えるモブ公安捜査員が驚くかのようなリアクションを見せている。))安室は、コナンに訊かれるまま3年前の出来事を明かし始める……。

時は再び3年前の11月6日。同期と萩原の墓参りをした帰り道、降谷と松田は車で渋谷駅まで向かっている最中、雑居ビルの前にパトカーが停まっているのを発見する。
そのビル内で誰かが暴れていると通報があったらしく、2人は別行動を取っていた伊達と諸伏を応援に呼んだのちビル内へ足を踏み入れる。
すると中には一人の外国人の男が拘束されたまま失神していた。彼を起こした降谷は拘束を解いてやるとともに、男性が口走った言葉から相手をロシア人と判断。松田が話したが通じなかった内容をロシア語で説明し逃げるよう促す。また、その際に松田は&bold(){名刺}を件の男に渡してもいた。
そしてその直後、何やら物音が聞こえてくる隣の部屋に突入した2人は、&bold(){ペストマスクをつけた犯人らしき人物と[[爆弾]]}を発見。
拳銃を取り出すや発砲したのち、犯人は逃走を図る。降谷は犯人の追跡を、松田は爆弾の解体を行うが、犯人は爆弾を解体している松田を殺害するべくビル内へ戻る。危うく射殺されそうになる松田だったが、応援に駆けつけた伊達と諸伏によりその場を救われる。
緊張感が漂う攻防が続く中、犯人の投げた[[手榴弾]]により絶体絶命の危機に陥る降谷。しかし、諸伏の狙撃により犯人を撤退に追い込むことに成功した。
一方、爆弾解体中の松田。最後の最後で犯人の遠隔操作により爆破されそうになるが、&bold(){とっさにガムを爆弾の装置に押し込み窮地を脱する。かくして降谷が負傷したが全員生還した4人は、無事に地上で落ち合いハイタッチを交わしたのだった……}。
だが回収された爆弾は後に倉庫で爆発、犠牲者が出てしまう。
すべての真実を伝えた安室は、&bold(){コナンに件の爆弾や同期と写った写真などの資料、今回限定の風見の連絡先などを示し、一連の事件の解決を託す。}

翌日、コナンたちは蘭の引率で渋谷ヒカリエを訪れる。
ヘリコプターが近いとはしゃぐ歩美たちに、村中は「ヒカリエの屋上にはヘリポートがあり、披露宴のあとはチャーターしたヘリで東京上空を周回する」のだと話す。
そこへクリスティーヌの友達から彼女へ「プレゼントをどうしても渡したいので渋谷にいるなら来てほしい」と連絡が入ったが、打ち合わせのため赴けない本人に代わって少年探偵団が引き受ける。
しかし地図に従っていくと、シチュエーションには不釣り合いな、人気の無い古いビルに辿り着く。不審に思いながらも指定された階へ行くと、大きな布にかぶせられている「プレゼント」があった。
コナンが一人で部屋に入り確認すると、&bold(){なんとそれは前日に降谷に見せられた写真のものと酷似した爆弾だった}。さらにトラップが作動し、部屋に閉じ込められてしまうコナン。
灰原たち4人を外に脱出させ、コナンは液体火薬を採取し、布に包まれた電気ポットを落とす。探偵団は力を合わせて布を使い、コナンの救出に奮闘。崩落するパイプの上を走ったのち着地し、コナンは命からがら脱出に成功する。現場に駆け付けた風見に、採取した液体の解析を依頼するメッセージを送る――そしてその現場には、警視庁前にもいたあの外国人女性の姿が再びあった。

この爆発事件の聴取のため、コナンは目暮とともに渋谷中央警察署に戻る。村中とクリスティーヌも心配した面持ちで出迎えた。
一方、爆発事件の聞き込みをするために渋谷の裏路地にやってきていた千葉刑事と所轄の警官。&bold(){だが、ジャック・オ・ランタンの被り物をした謎の暴漢たちに突如襲われ、千葉は彼らに拘束・拉致されてしまう。}
そして佐藤の携帯に着信が入り、千葉の身柄を確保していること、そして彼と引き換えに&bold(){松田を連れてくるように}との要求が来る。
とはいえ松田は連れて行こうにも殉職しており、犯人たちに彼の死が知られると非常に厄介なことになる……そのため、高木を松田に変装させて敵の本拠地に乗り込む作戦が立案された。
松田の前例から、止めようとする佐藤。だが風見から捜査協力依頼が出たため、公安と共同で作戦が実行されることとなる。

公安の風見と捜査一課の情報交換を兼ねた作戦会議の中、一課の面々は、かつて松田と萩原を爆死させた連続爆弾魔が、降谷に付けられたものと同系統の爆弾によって死亡していたこと、また降谷も同じものを取り付けられ隔離されていること、そして、その爆弾を作成したのがロシアを拠点としつつ世界各国で暗躍する殺し屋「&bold(){プラーミャ}」であることを知らされる。
加えて、警視庁前で焼殺された男性は松田の協力を求めに来たのではないか、そして件の被害者は千葉を拉致した者達と何らかの繋がりがあるのではないか、とも推測された。

そんな折、犯人一味から連絡が来たため、高木は指示通りMIYASHITA PARKへ向かう。
だがそのエントランス内では突如謎のハロウィンのイベントが実施された。しかも、人ごみにまぎれて近づいてきた何者かに高木は通信機器を奪われ銃を突き付けられ、犯人たちのアジトである地下貯水槽まで連れて行かれる。そこには謎の一味が待ち構えており、その頭目らしきエレニカ・ラブレンチエワと名乗る外国人の女が「3年前に雑居ビルで解除した爆弾の構造を教えて欲しい」と要請する。
高木は「日本の警察に任せろ!!」と言いながらこれを拒否するが、その直後に目が覚めた千葉の失態により犯人たちに正体が露見してしまう。
そこに同じく麻酔銃を使い地下貯水槽に潜入に成功していたコナンの犯人追跡メガネからの発信によって居場所を伝えられた佐藤たちが駆け付けたことにより、一時その場を撤退するエレニカ達。その最中、彼女はコナンにロシア語でこう囁いた。

#center(){&bold(){&color(lightblue){……あなたを息子と同じようにはしたくない。}}}

一旦渋谷中央警察署へ戻るコナン達。[[結婚式]]を中止するよう目暮は進言する。
だが、そこへクリスティーヌ宛にプラーミャから[[脅迫状]]が届く。
「&bold(){結婚式は予定通りに実施すること。もし中止した場合、さらに多くの犠牲者が出るだろう}」と。
仕方なく要求をのむほかなくなるが、プラーミャを逮捕する意思は変わらない。

その後コナンは安室からの連絡を受け、エレニカたちが「&bold(){ナーダ・ウニチトージティ}」と名乗るロシア系民間武装組織の構成員であること、彼らがプラーミャの息の根を止めるために日本まで追跡していたことを知る。
しかし、警視庁前で一部が焼失したメモが何を意味するのかはいまだ判らないままだ。事実の確認を進めつつも、[[結婚式]]までに残された時間はわずか……そのことに次第に焦りが見え始めるコナン。
だがそんな彼を、亡き友の信条であるフレーズを引き合いに安室はあえて挑発する。

#center(){&font(red,b){焦りこそ最大のトラップ。この程度の危機、君なら何度も乗り越えてきたんだろう?}}

#center(){&font(red,b){健闘を祈る}}

その通話を終えた直後、風見が地下シェルターに戻って来た。何やら諸々の道具類を携えて……。

そしてとうとう10月31日。村中とクリスティーヌの[[結婚式]]が執り行われる日がやってきた。
[[結婚式]]は参列者も無く、結局二人だけで行われることになり、周囲には警備の人間が多数いる。不審物なども特に見当たらず、渋谷にはハロウィンを楽しむ人々が沢山いるのに、結婚式場は対照的に重苦しい雰囲気に包まれる……。
一方で、エレニカと側近たちはその目的を達成するために式場を見張っており、ナーダ・ウニチトージティの他の構成員らも渋谷の人混みに紛れて決行のときを窺っていた。

そんな折、コナンは蘭とともに小五郎が入院する渋谷中央病院にいたが、彼女が警視庁前で見たというメモを再現したものと、院内のとあるポスターを見て、事件の真相に辿り着く。

真犯人を止めるべく、[[ターボエンジン付きスケートボード]]でヒカリエへ向かうコナン――ハロウィンに彩られた渋谷の街は、狂乱の宴となってしまうのか!?コナン達の活躍が今描かれる。



*【事件関係者・ゲストキャラクター】
・村中努(むらなか つとむ)
CV:[[三宅健太]]
元警視庁捜査一課の警視正で、目暮の同期。41歳。
顎髭を蓄えたガタイの良い男性で、目暮いわく「同期の中でも出世頭だった」((実際目暮と同期ながら彼より2つ上の階級だったので確かに言えている。))というが、とある事情により右肩を怪我してしまったらしく、それが影響して警察を辞め隠居生活を送っていた。
現役時代には多くの犯罪者を逮捕しており、何者かからこの度村中に脅迫が届いたことから、彼が捕まえた者たちの怨恨によるものと考えた目暮が上層部に願い出て、夫妻の結婚式の警護を担当することとなったのが本作の発端。

かつては「&bold(){鬼の村中}」と恐れられるほど相当厳しい性格だったらしいが、クリスティーヌと出会ったこともあってかかなり丸くなっており、彼女には終始デレデレ。尤も、目暮がコナン達に見せた昔の写真では目暮の帽子を脱がそうとしてふざけていたり、少年探偵団や蘭達にも気さくに接したりしていたことから、本来はこちらが地に近いのかもしれない。またフィアンセともども小五郎の大ファンで、結婚式のスピーチを彼に依頼するつもりだった。
クリスティーヌとはお互いを想いあう良きパートナーで、プラーミャからクリスティーヌ宛に次々と脅迫のメッセージが届いた際は、心配のあまり結婚式を中止しようとしている。

・クリスティーヌ・リシャール
CV:[[山口由里子]]
村中の婚約者。ロシア出身だが両親ともにフランス人で、金髪の温和な美人。40歳。20歳の時から日本に住んでいるため、[[日本語]]についても非常に堪能。
村中とは病院で無くした診察券を探している時に知り合い、そこから結婚までに至った。結婚式はハロウィンの日に行われるので、&bold(){本作のサブタイトルである「ハロウィンの花嫁」はクリスティーヌを指している}ことになる。
とても優しい性格で、おしゃべりに夢中な村中の腕に付いた伝票を取ってあげるなど、早くも将来の良妻賢母ぶりを予想させる振る舞いを見せているほか、探偵団が爆弾事件に巻き込まれた時もとても心配していた。
しかしプラーミャから結婚式に対して脅迫状が来るようになり、そのことを不安視し始める。
また結婚式の直前に「プレゼントがある」と誰かからメッセージが届き、自分と村中は打ち合わせがあったため少年探偵団に代わりに行ってもらった結果、図らずも彼らが爆死しかねない状態に追い込んでしまった。そのことにショックを受け思わず泣き崩れたほか、その後も相次ぐ事件や脅迫文にかなり憔悴してしまい……。

・エレニカ・ラブレンチエワ
CV:白石麻衣
ロシア系民間武装組織「ナーダ・ウニチトージティ」リーダー。29歳。
銀髪の美人だが顔に火傷を負っており、目つきもかなり刺々しい。
ロシア語訛りがあるため少し辿々しい時も見られるものの、日本語についても概ね問題なく、ネイティブスピーカーと日本語で複雑な交渉事もこなせるほど。また、提げたペンダントを話すときに握りしめる癖がある。

本作開始前に、警察官だった夫に加え幼い息子(キリルという名前だったようだ)を、作中では兄をプラーミャに奪われており、その[[復讐]]に燃えている。
反面、妨害工作を仕掛けてきたコナンに対して「&bold(){あなたを息子と同じようにしたくない}」と告げていたり、子供には攻撃しないようにメンバーに命令していたりと、本質的には子供好きの優しい性格なのかもしれず、またコナンに亡き息子を重ねているかのような節も。なお、コナンはナーダ・ウニチトージティの誰にも名前を名乗っていないため、エレニカと側近達は彼のことを初対面時以降も一貫して「少年」「お前」とだけ呼んでいる。
非常に統率力があり、エレニカが言うことは組織の中でも絶対的な権力を持っている。そのため、彼女の命令に対してはメンバーは誰も逆らえない。
プラーミャの爆弾を解体した松田に関心を示しアジトまで誘導するが、正体が高木だったため交渉が決裂してしまう。
その後もプラーミャへの復讐のため日本に留まるが……。

エレニカを演じた白石麻衣氏は、乃木坂46の元メンバーで本作が声優初挑戦作である。&bold(){また、ロシア語パートも全て同氏が演じている。}

・オレグ・ラブレンチエフ
CV:ボルケーノ太田
民間武装組織「ナーダ・ウニチトージティ」メンバー。
顎ひげをたくわている大柄な男で、エレニカの兄。
日本語は話せないらしく、会話はロシア語で行う。
警視庁の前でメモを落としてしまい、灰原に渡してもらった。「ありがとう、拾ってくれて。ある人に伝えたいとても大事なメモなんだ」と彼女に告げた直後、持っていたタブレットが爆発し焼死してしまう。
この爆発したタブレットは、彼がプラーミャのアジトから盗み出したもので、以降仲間のもとへは戻らず単独行動を取り続けていた。また、手持ちの荷物の中には亡くなった松田の名刺が何故か入っていて……。
実は3年前にも来日しており、渋谷にあるビルでプラーミャに監禁され危うく爆殺されそうになっていたところを降谷と松田に助けられていた。彼の名刺はその時にもらったものだったことが判る。

・ドミトリー・ラザレフ
・グリゴーリー・ラザレフ
CV:ウラジーミル・ボグダーノフ(ドミトリー)、アレクセイ・ラフーボ(グリゴーリー)
民間武装組織「ナーダ・ウニチトージティ」メンバー。
兄弟で組織に入っており、エレニカと常に行動を共にしていることから彼女の最側近と見られる。揃って気性は荒いほうなのか、民間人の子供や外国の警察官にすら躊躇なく銃口を向けるほど。また、[[回想>回想シーン]]を見る限りエレニカとは組織を立ち上げる以前から親交があったようだ。
警察官を不意打ちとはいえパンチ一発で気絶せしめるあたり、腕っぷしはそれなりの様子。
オレグ同様日本語は話せない為、会話は常にロシア語である。

・爆弾魔の男
CV:[[中田譲治]]
『揺れる警視庁 1200万人の人質』の犯人。本作では9月ごろに逮捕された形だった((本作は10月中に発生した事件で、かつ彼のことを風見が佐藤達に「先月君達が逮捕した爆弾犯の男」と述べている為。))。
7年前((本編中だと7年前の時点では共犯者の帽子の男がいるが、本作において特に言及は無く、本編とは違って本作では単独犯の可能性もある。))と3年前に爆弾事件を起こしており、萩原と松田はその犠牲となってしまった。
本編より前の時間軸で東都タワーと帝丹高校に爆弾を仕掛けたものの、コナン達の活躍により爆弾は解除されこの爆弾魔も逮捕された((本作ではコナン達が東都タワーで爆弾を解体した事には言及が無いので、本編とは違って本作ではコナンが事件に絡まずに爆弾魔が逮捕された時間軸である可能性も考えられる。))。
しかし、この度何者かの手引きにより拘置所から脱走し、[[公安警察]]には匿名のタレコミが入っていた。降谷と風見は彼を捕まえるべく張り込んでいたが、その首には爆弾が取り付けられており、降谷達の目の前で[[命乞い]]をしている最中に爆死させられてしまう。

アニメ本放送から実に&bold(){19年ぶり}の登場となるが、引き続き中田譲治氏が担当。&font(l){出番がわずかのため中の人の無駄遣い感が否めないが……}((ただし、過去に『[[から紅の恋歌>名探偵コナン から紅の恋歌]]』における[[京極>京極真]]の台詞は本編の収録の際に合わせて収録されたことがあるので、こちらも恐らくは『本庁の刑事恋物語~結婚前夜~』で台詞を再収録した時にそのまま本作の台詞を収録したのかもしれない。))。
本編の犯人でありながら、再登場ばかりか映画出演まで果たしたというある意味幸せ者&font(l){だが、本編と違い死ぬという悲惨な末路を辿るのである意味不幸ものか?}
ちなみに、オープニングクレジットの表示中に聞こえてくる足音と荒い息遣いはこの爆弾魔のものである。

・住職
CV:鈴木琢磨
萩原の墓所がある月参寺の住職。フルネームは不明。眼鏡をかけた穏やかな印象の男性。
3年前の松田の足取りを辿るため聞き込みに訪れた高木と佐藤に応対し、萩原の同期たちが数年前までは4人で墓参に来ていたのに去年はとうとう1人だけになってしまったこと、そしてその人物が「&bold(){フルヤ}」と名乗っていたことなどを話す。

・セルゲイ
CV:マキシム・コレスニク
「ナーダ・ウニチトージティ」メンバー。ファミリーネームは不明。髭を蓄えた男性。
クライマックスでコナンやエレニカたちのピンチに駆け付け、彼女にある言葉をかける。

ちなみに『世紀末の魔術師』にも同名のロシア人男性が登場している。


・プラーミャ
ロシアを中心に世界各国で活動している殺し屋。プラーミャ(пламя)とはロシア語で「炎」の意味。
正体不明で、年齢・性別などの情報もアンノウン。犯行時には黒いローブを纏い、死神の面や赤いペストマスクを被って素顔を隠している。
顔かたちを変えてあらゆる場所に潜伏しており、また、正体を知ろうとした・知った者は誰であろうと消されるらしい……。
最大の特徴は&b(){凶器が自作の爆弾}であること。殺し屋であるのと同時に、連続爆弾魔なのである。
その他、犯行前に使っていたアジトを燃やして証拠を隠滅するのも特徴の一つで、オレグが持っていたタブレットは、日本で燃やされたアジトからくすねたものである。電源を入れると爆弾の設計図らしきものと、東京に関するものが映ったが、すぐに消えてしまいその後は全く反応しなくなったという。

3年前の渋谷区ビルガス漏れ事件でも暗躍しており、その中で降谷・松田・諸伏・伊達の4人と交戦している。
前述の爆弾制作能力に加え、驚異的な身体能力を発揮し、銃火器の扱いにも長けるなど、&bold(){能力は特殊部隊の精鋭隊員並}。
優秀な警察官4人を苦しめ、降谷をあわやのところまで追い詰めるも諸伏に右肩を狙撃され撤退。最後の悪あがきとばかりに、スマホの遠隔操作で爆弾を起爆させようとするもこれも松田に阻止され、忌々しげにスマホを叩き割ってその場をあとにした。

しかし3年後、突如として村中とクリスティーヌの結婚式を標的にする。
村中は結婚式を中止しようとしたが、プラーミャから「結婚式を中止すれば更なる犠牲者が出る」という脅迫がクリスティーヌに入ってしまい、やむなく式を挙行せざるを得なくなる……。

*【レギュラー陣】
・[[江戸川コナン]]/[[工藤新一]]
ご存知主人公。[[過去の事件の時にはロシア語に詳しくなかったはず>名探偵コナン 世紀末の魔術師]]なのに、&bold(){何故か今作では単語程度ならすぐ理解しているばかりか、ネイティブスピーカーともスムーズにやり取りができるレベルにまでなっているが、その理由についての説明は特に無い((前の事件は8月後半の出来事なので、本作の時系列を考えるとわずか2ヶ月弱でロシア語を日常会話レベルまでマスターしたという事になる。だが、実際にロシア語を日常会話レベルに話すまではかなり時間がかかるとも言われる為、(話の都合上とはいえ)劇場版史上かなり無茶苦茶な設定ともいえる。))((また、ラザレフ兄弟に「お前ロシア語が話せるのか!?」と驚かれてもスルーしており、機械翻訳などに頼っているわけでもない。))}。&font(l){最近帰国した[[親父>工藤優作]]から教わった?}

警視庁前での外国人焼死事件に居合わせたことを契機に、本格的に事件に介入し、降谷が爆弾を付けられて身動きが取れなくなっていることを知ってからは、彼から情報を得ながら捜査を行なっていく。
同時にその過程で、降谷の同期たちのこと、3年前の事件で彼らがとある雑居ビルのガス漏れ事件に関わっていたこと、そして松田がその日に名刺を渡していたことを知る。
ナーダ・ウニチトージティとの交渉作戦時には、地下のアジトまで尾行して潜り込み、高木たちの居場所を掴めずにいた佐藤らにその様子を伝送したほか、発信機をメンバーに取り付けることに成功。
その後、一連の事件の真実を突き止めて発信機をもとにエレニカらの前に現れ、人質に取られたフリをして渋谷ヒカリエに突入し……。
なお、降谷の同期の写真を示されながら諸伏景光を紹介されつつ当時の顔を見ても、&bold(){既に知り合いである[[その兄>諸伏高明]]の事は何故か全く思い出していない。}
一方、初対面のはずの萩原には何故か[[既視感]]を覚えていたが果たしてその理由は?

本作では新一としての出番は極めて少なく、彼本人の登場シーンは7年前の回想のみ。[[山口勝平]]氏が新一を演じたシーンもオープニングのみとごく僅かな扱いとなっている。


・[[高木渉>高木渉(名探偵コナン)]]
ご存知警視庁捜査一課のメンバー。今作のメインキャラの一人で、キービジュアルにも登場。
結婚式の警備訓練の最中に狙撃されてしまうものの、ただのペイント弾だったので無事に生還し訓練を終える。
相次ぐ爆発事件の捜査中、佐藤に対して想いを告げるが、彼女はすぐに出て行ってしまいその気持ちは聞けなかった。
その後、かつての事件のように松田に変装してナーダ・ウニチトージティと交渉する役目を担うこととなる。本人曰く「&bold(){マカデミー賞もの}」の演技で途中まではうまく行っていたものの、何も知らない千葉のミスによって正体が露見してしまった。
幸い大した怪我も無く村中の結婚式の警護にあたるが、プラーミャに銃撃された佐藤をかばい……。
ちなみに&bold(){化学・工学などの理系科目は苦手で、おまけに不器用でもある}らしく、佐藤には「それでよく松田君になろうだなんて……」と呆れられていた。


・[[佐藤美和子]]
ご存知警視庁捜査一課のアイドル。今作の事実上のヒロイン。キービジュアルにも登場。
結婚式の警備訓練時に高木が狙撃されたところを見て、かつての死神が再び重なり合うようになってしまう。
3年前には松田の教育係を1週間務めており、11月6日に18時過ぎまで彼が戻ってこなかったことから、名刺を渡したのはこの日だと推察し捜査を進める。また、事件の捜査中に高木に思いを告げられるもすぐに出て行ってしまい、答えをはぐらかしている。
生前の松田に淡く恋心を抱いておりその思いは払拭しているものの、危険な交渉に行く高木の姿を松田と重ねて心配な面持ちだった。そのため冷静さを欠いてしまい、公安の命令に反発したり、渋谷でナーダ・ウニチトージティに尾行を撒かれてしまい、風見から高木が身に付けていた発信器を見せられた際は感情的になり、&bold(){思わず引っ叩いてしまったりもした}。
その後は冷静さを取り戻し村中の[[結婚式]]の警護に当たっていたが、プラーミャに銃撃されてしまう。

ちなみに3年前の出来事を振り返るシーンでは、職業柄か、はたまた[[米花町]]の非日常的な日常にすっかり感覚がマヒしてしまっているのか、&bold(){「何か特別なことがあったって記憶は無いのよね、午前中は&u(){そんなもの}((11月6日の午前中だけでも強盗犯を確保し、暴走バスを停車させ、飛び降り志願者を制止した。更に午後には殺人犯の追跡もしている。))だったかな」と事もなげに言ってのけており}、これにはコナンも苦笑いしていた。
その他、面識の無いはずの萩原の墓所を何故か把握していたが、どういう経緯で知ったのかは不明。

・[[降谷零/安室透>安室透]]
ご存知警察庁警備局公安企画課「ゼロ」所属の公安警察官にして、ある時は[[黒の組織]]の探り屋「バーボン」、またある時は喫茶ポアロのアルバイトと探偵業をこなす「安室透」の顔を持つ「トリプルフェイスの男」。今作のメインキャラの一人。
今回は「安室」「バーボン」としての側面は少なく、終始公安警察官「降谷零」としての面がほとんど(以下、便宜上ここでは過去の活躍を「降谷」、現在の活躍を「安室」と記載する)。
冒頭、爆弾犯を捕らえようとした際に爆発に巻き込まれるが、プラーミャに首輪型爆弾を付けられ身動きが取れなくなってしまう。
その後は公安の秘密地下室に隔離((地下シェルターは徹底的に秘匿されており、コナンはここに連れて来られる間の移動中はもちろん、地下と地上を行き来するエレベーターに乗り降りするまで目隠しをされている。そのシェルターは非常に頑丈にできている上、安室はさらに特殊ガラスで囲まれた隔離室におり、ここでは電波も遮断されているため会話にはスマホではなく黒電話を、資料の閲覧もパソコンではなく紙の資料といったアナログ媒体を使用していた。曰く「仮にこの隔離室内で爆発が起きても、僕だけが犠牲となり周りに影響は無いし、地上の誰もそのことに気付きはしない」とのこと。なお、ノベライズ版の方が地上からの出入りの様子の描写が詳しい。))されており、コナンへの情報提供や部下達への指示出しは全てそこで行われている。
ちなみにそこで過ごす安室は布張りの&bold(){高級そうな椅子}((なお、布の色は安室がNGとしているはずの赤色である。))に腰かけているが、傍らにはテーブルに載ったボトルとコップ、外部との通信に使う黒電話しか見当たらない殺風景な部屋である。ドアらしきものも見えない。&font(l){数日の出来事とはいえガラスに囲まれた内部への出入りと飼い犬であるハロの世話とポアロのシフトと組織の任務と食事、何よりトイレをどうしていたのかは本作の謎の1つ。}
また、潜入捜査の都合上か、警視庁警察学校の卒業者名簿からは一切のデータが抹消されている模様であるうえ、一課の面々に顔を知られると潜入捜査がご破算になることや上述の経緯もあってコナンや風見を動かすことに。
ただ、萩原の墓参りの際には寺の住職に苗字だけだが本名を名乗っているため、捜査関係者以外にも状況に応じて必要最低限のパーソナルデータを明かす場合があるようだ((コナン達の前に現れるよりも昔のことなので、まだ安室透という偽名を名乗っていない時期だったのかもしれないが。))。

3年前の11月6日、萩原の墓参りの後にビルの爆弾事件に介入しており、そこでプラーミャと一戦交えている。
この時は、かつて伊達が『命を賭けた恋愛中継』で「(降谷は)自分の力を過信して無茶しやすい」と述べていたように、&bold(){彼の手を文字通り借りて}反対のビルの向こう岸に飛び移る、&bold(){自分目がけて投げられてきた手榴弾をキャッチしたのちまた宙へ放ってやり過ごそうとする}など、かなり無茶をしているが、最終的に撤退に追い込むことに成功している。
また、オレグを発見した際には、彼が口走った言葉を瞬時にロシア語だと理解し、ロシア語で話しかけてしかもちゃんと伝わっているシーンから(公安とはいえ外事課ではないと思われるが)ロシア語も堪能であることが窺える。加えて、終盤ではライセンスの取得難易度が高いはずの「あるもの」を操縦して決戦の地に駆け付けるなど、元からのハイスペックぶりに更に磨きがかかっている。
その他、二人称は大体の相手に「君」「あなた」「お前」、名前に「さん」付けのいずれかを用いる場面が多かったところ、本作では一度だけだが珍しく「アンタ」と言っている。
ちなみに予告では「安室じゃない……公安警察、降谷零だ」というセリフが流れたものの、本編での該当シーンは予告とは全く異なるセリフへと変更されている。&s(){つまり視聴者に向けたメタい自己紹介だったということ。}

・[[松田陣平]]
『揺れる警視庁 1200万人の人質』に登場した捜査一課強行犯三係の刑事。階級は巡査部長。今作のキーパーソンの一人。アニメ版では1月6日に殉職しているが、本作では原作に倣って11月7日に殉職したことになっている。
7年前は親友の萩原とともに警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属していたが、萩原の死後に3年前の11月1日付で捜査一課に異動となる。そこでは教育係となった佐藤と交流があったが、わずか1週間後に命を落としてしまう。
手先が器用でスマホの操作が早い。また、ガムなど何かを噛んでいると集中しやすいという((原作の松田は愛煙家だが、本作では[[大人の事情]]なのかタバコを吸うシーンは[[回想シーン]]でしか描かれていない。))。
言動は荒々しいものの、亡くなった萩原に対してメールを送り続けたり、「仇を取るって約束、まだ果たせてねぇんだからよ」と真摯な面持ちで話しているシーンもあったりと、義理堅い一面も垣間見える。
その性格については、佐藤曰く「&bold(){ワイルドだけど意外と優しくて、柴犬とドーベルマンを足して2で割った感じかな}((原作ではモノローグで「まるで、木枯らしみたいな奴だったなあ……」とも評している。))」とのこと(この為、松田に変装して交渉に臨んだ際の高木は内心で「柴犬とドーベルマン」と繰り返し自分に言い聞かせながら振る舞っていた)。

3年前の11月6日、萩原の墓参りの後に降谷達とともにビルの爆弾事件に介入しており、その最中、拘束されていたオレグに名刺を渡した後に爆弾の解体を行なっている。
その際プラーミャに射殺されそうになるが、諸伏と伊達が助太刀に入ったことで窮地を脱した。
時間内に時限式の起爆装置を停止させたものの、スマートフォンによる遠隔操作の起爆指令には対応しきれずピンチに陥る。しかし、&bold(){噛んでいたガムを咄嗟に装置に噛ませて起爆を阻止}しており、プラーミャの爆弾を見事に解除した。
ナーダ・ウニチトージティにはオレグを通じて&bold(){プラーミャの爆弾解体に成功した人物}として松田の名が知れ渡っており、連中からは「松田を引き渡せ」と言われている。
余談だが、米花町三丁目の殺人事件の連絡が来た際「&bold(){やっぱ普通じゃねえな、[[この街>米花町]]……}」とボヤいている。&font(l){ある意味[[メタ発言]]である。}加えて、佐藤の発言から当時は寮住まいだったことも判明した。

・[[萩原研二]]
『揺れる警視庁 1200万人の人質』に登場した松田の親友。今作のキーパーソンの一人。
萩原も松田同様、アニメ版では1月6日に殉職しているが、本作では原作に倣って11月7日に殉職したことになっている。
7年前、松田とともに警視庁警備部[[機動隊]]爆発物処理班に所属し爆弾解体に当たっていたが、突如としてタイマーが復活し避難が間に合わず殉職してしまう。
現在は渋谷の月参寺で眠っており、毎年降谷達は墓参りに行っていた。だが、その人数は段々と減っていき、&bold(){去年はとうとう降谷1人だけ}になってしまった……。
死亡したのが5人の中では最初だったこともあり、出番は他の同期と比較して控えめ。プラーミャとの対決シーンでも他の4人がそれぞれ活躍する中、萩原だけはすでに死亡しているためこのシーンでの直接的な出番は当然無い。
&bold(){だが生前彼が取ったとある行動は、数年前にはとある人物たちを、この時には親友の窮地を救い、そして更に数年後には本作終盤でのピンチを打開するカギとなった。}

・[[諸伏景光]]
警視庁公安部所属の公安警察官にして、「スコッチ」として黒の組織に潜入していた降谷の[[幼なじみ]]にして親友。今作のキーパーソンの一人。
松田が殉職した後、組織に[[スパイ]]であることが露見してしまい、自分のスマホもろとも拳銃で自決した。
3年前の11月6日、やはり萩原の墓参りの後に降谷達とともにビルの爆弾事件に介入している。
彼と伊達は中目黒に向かっていたため後から駆け付けており、プラーミャの右肩を狙撃。撤退に追い込む決定打となった。
ちなみに翌日の11月7日に松田が殉職した為、死亡した順番が「萩原→松田→諸伏→伊達」である事がアニメ版に先んじて判明することとなった。((既に『[[あつまれ どうぶつの森]]』で青山氏より「ヒロが死んだのは松田より後だよ。」と言及はあった。))
なお中盤の捜査会議中に景光の苗字が出た際、高木と佐藤は苗字を呟きながら顔を見合わせていたが、本作の時系列が『キッドvs高明 狙われた唇』の後で彼らが高明と既に面識を持っているからかどうかは不明。

・[[伊達航]]
警視庁刑事部捜査一課強行犯三係所属の警察官。今作のキーパーソンの一人。
高木の元教育係で、名前の読みが「わたる」と一緒だったため「ワタル・ブラザーズ」として名を馳せていた。しかし1年前に居眠り運転のトラックにはねられ、そのまま帰らぬ人となってしまう。
3年前の11月6日、まだ所轄署所属だった頃((劇場版公式サイトの人物相関図より。))に萩原の墓参りに行っている((彼が松田に「来月からよろしくな」と言っていることから、捜査一課には12月付で配属される予定だったことになる。))。
その後、一旦諸伏と別行動を取っていたが応援に呼ばれたため降谷達とともにビルの爆弾事件に介入しており、犯人がドアを落下させて壊した車の扉を[[盾]]代わりにして突入((このとき「奴のぶっ壊した車のドアを持って来て正解だったな」と言っているので、後から合流したが少なくともその場面は目撃していることが判る。))し松田のピンチを救っており、爆弾解体中には彼の手元を照らしたり、降谷が追跡のためビルを飛び移れるようにサポートしたりするなどの活躍を見せた。

・[[毛利蘭]]
ご存知蘭姉ちゃん。
村中夫妻と交流を深めており、子供達が爆弾事件に遭ったこと、その最中何かのメモがあったことを話したが、これ図らずもがコナン達のピンチの引き金になる事に……。
また、病院で小五郎の看病をしている合間、オレグが焼死した事件で植木への引火を防いだ際に見た&bold(){焼け焦げたメモの内容を記憶して書き留めており}、それをコナンが見たことがきっかけで事態は大きく動き出す。
&bold(){この時のメモの内容を思い出せていなければ犯人の正体は掴めず最後の事件も防げなかったかもしれない。本作での出番は少ないが、ある意味功労者の一人。}メモは植え込みに落ちるまで宙に舞っていたが、空手で鍛えた動体視力が活きたのだろうか?

・[[毛利小五郎]]
ご存知迷探偵。
登場シーンは少ないが、今作も迷探偵ぶりよりシリアスシーンが多め。
村中夫妻の[[結婚式]]の警備を任されており、このため冒頭の式が訓練だと事前に知っていたことからすぐに前に出られた((新婦入場の際にも周囲の様子を窺っている。))。また、[[結婚式]]のスピーチも依頼されていた。
だが警視庁前で爆発があった際、&bold(){巻き込まれた灰原を助けるべく身を挺して車道に乗り出す}。突然の爆発、吹き飛ばされた灰原。小五郎は植え込みを飛び越え灰原を抱きかかえ転がり、最初は車をよけられたものの、次にはトラックが。小五郎は灰原をその身で守る。彼女は無事だったものの、小五郎はトラックに轢かれて頭部から出血が伴うほどの重傷を負ったため入院を余儀なくされ戦線離脱し、スピーチもできなくなってしまった。このシーンは突発的な爆発でも小五郎はすぐに動けたこと植え込みを飛び越えたことですぐに灰原を庇うことが出来たこと(コナンも同時に動いたのだが彼は植え込みを飛び越えられず回り道をすることになり到着が遅れた)、灰原が無事だったことにより後の少年探偵団やコナンのピンチも乗り越えられた。
なお入院中、[[あまりに打たれ続けた影響か>腕時計型麻酔銃]]&bold(){麻酔に耐性ができているらしいことが発覚}。通常の使用量では効かずに痛みで暴れており、看護師には「もうそろそろ効くはずなのに、麻酔に耐性でもあるのかしら?」と訝しがられていた(笑)。
ちなみに夫が大怪我を負ったというのに[[妻>妃英理]]が見舞いに来ているシーンの描写が無い為、いくら別居中でもあんまりではないだろうか……((なお、小五郎は『ギスギスしたお茶会』で別居中の妻の見舞いに来た事がある。))。

・[[灰原哀]]
ご存知哀ちゃん。&bold(){彼女もロシア語が解ることが判明した}(本人曰く「少しだけ」とのことだが)。&font(l){ロシア語って『コナン』の世界ではそんなにメジャーなのか?組織で誰かに習った?}
警視庁前でオレグとすれ違った際、彼が落としたメモを拾い差し出してあげた。だが直後の爆発によって発生した爆風で車道まで吹き飛ばされ、トラックに轢かれそうになってしまうも、幸いその寸前で小五郎に助けられたため、九死に一生を得た。
メモの内容自体は見ていないものの、オレグが「そのメモはある人に渡したい大切なものなんだ」と言っているのは聞いている。ハロウィンパーティーの時には、最初にコスプレに誘われた際はタジタジとしていたものの、結局海賊帽をかぶってそれなりに楽しんでいた様子。
ちなみにオープニングでは[[赤ずきん]]((『謎めいた乗客』において[[ジョディ・スターリング]]に「赤ずきんちゃん」と呼ばれていたことのオマージュか?))の格好で「さっさといつものいっちゃいなさいよ」とメタ発言をする((「小さくなっても頭脳は同じ〜」のくだり。なお『[[紺青の拳>名探偵コナン 紺青の拳]]』のオープニングでは園子がほぼ同じことを言って急かした。))。
&s(){その他、クライマックスでは「&bold(){新しいベルトよ}」と、[[とあるパン型ヒーロー>それいけ!アンパンマン]]の[[仲間>バタコさん]]のようなことを言っている。}

・[[阿笠博士]]
ご存知天才発明家。出番は少なめだが彼もまた功労者の一人。
序盤ではどこでも[[ボール射出ベルト>阿笠博士の発明品]]の改良を行っており、「一瞬でバルーン大まで膨らむボール」ができるようにしていたが、その実験で&bold(){庭に大穴が空くほどの爆発}を引き起こしている&font(l){(しかし米花町の住人は慣れっこなのか、爆発音がしても誰一人様子を見に出て来ている描写が無い。[[隣に>沖矢昴]][[住んで>工藤優作]][[いる>工藤有希子]]人達はたまたま留守だったのか?)}。
お馴染みダジャレクイズも健在で、[[カボチャ]]の着ぐるみに身を包み張り切って出題(笑)。なお本作での出題タイミングは歴代でもかなり遅い方。
終盤ではコナンからのとある連絡を受け、車で子供達を渋谷へ送り届けている。

・[[吉田歩美]]
・[[小嶋元太]]
・[[円谷光彦]]
ご存知「最強の小学一年生」こと少年探偵団。コナンや博士共々高木と佐藤の[[結婚式]](の訓練)に参列していた。
事件を通じて村中やクリスティーヌと親しくなり、彼女に贈られた「プレゼント」を代わりに取りに行くためにビルに向かう。
しかしこれは罠でコナンや灰原とともに爆発事件に巻き込まれてしまい、危うく全員命を落とすところだった。
ハロウィンパーティー当日、歩美はデビル、光彦はドラキュラ、元太は[[オオカミ]]の仮装でテレビを見ており、渋谷に行けないことを残念がっていた。
その後、阿笠がコナンから連絡を受けたことを嗅ぎ付けて渋谷に連れて行ってもらうが、そこで&bold(){かつてないピンチ}に立ち向かうこととなる。

・[[鈴木園子]]
ご存知蘭の親友。本作での出番はアバンのみ((大倉氏が前回脚本を担当した『紺青の拳』ではメインキャラのひとりだったが、本作の場合は『紺青の拳』では出番がほとんどなかった探偵団と入れ変わる形となっている。))。&font(l){その為「園子居たっけ?」と忘れている視聴者や、出番が少ない為ただの皆勤賞要員((コナン(新一)、蘭、小五郎、阿笠、探偵団、園子は第1作から、灰原は第3作から劇場版に毎回登場している。))と思った視聴者も結構いる様子。}
佐藤のウェディングドレス姿にコナンが見惚れていた為、「蘭を嫁にしたいとか思ってるんじゃないのぉ?」と推理。&bold(){さすがは推理クイーン、当たっている。}コナンも内心で「&bold(){正解です……}」と認めていた。ただし蘭は「まさかぁ」と笑っていたが(笑)。
その他、暴漢が乱入してきたシーンでは、歩美に男達から離れるよう促しているらしき様子も見える(これは[[京極>京極真]]さんも惚れるわけだ)。

・[[目暮十三]]
ご存知警部殿。
同期の村中が脅迫されていることを知り、彼の[[結婚式]]の警備を担当したいと上層部に願い出た。なお、同期が登場するのは[[中森銀三]]、『殺人犯、[[工藤新一]]~本当に聞きたいコト』に登場した警部に続き3人目。
オレグの手荷物から松田の名刺が出てきたことを機に、佐藤に彼の足取りをたどるように命じる。
千葉がナーダ・ウニチトージティに拘束された時は誰よりも部下の身を案じており、公安とともに奪還作戦を実行するほか、終盤では白鳥とともに渋谷で避難指示に尽力。
ちなみに本作では冒頭とエピローグで2回コスプレ(というか変装)をしている。

・[[千葉和伸]]
ご存知千葉君。
「フルヤ」という人物が毎年萩原の墓参りをしていることを知ったため、警視庁の警察学校卒業者データベースと照合したが、該当人物は0件だった((公安の人員は表向きのデータベースから存在を抹消されているため。))。
その後、渋谷で爆弾を運び込んだ者の目撃情報を集めていたが、その最中にナーダ・ウニチトージティに襲われ拉致されてしまう。
その後は気を失った状態でアジトに拘束されていたが、高木が松田の振りをしてエレニカから情報を引き出している最中に目を覚ます。だが、死んだはずの松田の姿に「あれ!?俺、死んじゃった……!?」と口走り、交渉決裂の要因を作ってしまった((逆に言えばそう思わせるだけ高木が松田になりきっていた裏付けとも言えるが。))。
生還してからはエピローグまで登場しない。

・[[白鳥任三郎]]
ご存知御曹司警部。
かつて高木とは佐藤を巡って鞘当てを繰り広げた身だからこそ、彼女の中に占める松田への思いを理解していた。
そのことについて悩む高木に対し、「勝ち目が無いのは僕だけだった」「&bold(){君もずいぶん出世したもんだ。自ら命を賭して大勢の人を救った伝説の刑事に嫉妬しているんだから}」と発破をかける。
終盤では村中夫妻の挙式で神父に変装して警護に当たったほか、目暮とともに渋谷で避難指示に尽力していた。

・[[風見裕也]]
警視庁公安部所属の警部補で、降谷(安室)の右腕。
降谷とともに爆弾魔の男を追い詰めるが、爆発に巻き込まれ怪我を負ってしまう。
動けない降谷に代わり実働部隊として権力を振りかざす表向きの作業を任されており、やはり今回も周りから顰蹙を買う(&bold(){ついでに佐藤からは平手打ちをお見舞いされる})という損な役回りを受け持っている。
その後は降谷の指示のもと、コナンのサポートを行いつつ、捜査一課に対しても主導権を握り事件解決に臨む。

・[[宮本由美]]
佐藤の親友にして[[前作>名探偵コナン 緋色の弾丸]]ヒロイン。
序盤では[[結婚式]]の訓練時に動揺した佐藤を気遣っている。中盤では、解放された千葉を出迎える苗子に付き添っていた。

・[[三池苗子]]
交通部の婦警で千葉の幼馴染。[[ルパンとのコラボ映画>ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE]]を除けば、劇場版では今作で初めてセリフが付いたが、序盤の[[結婚式]]にも参列していたものの喋ったのは中盤の一場面のみ。
ナーダ・ウニチトージティによって拘束された千葉を心配しており、無事に帰って来た彼に衆人環視のもと抱きつき号泣していた。
なお、この時の苗子の表情は原作でも見せていないレアな表情で、出番は少なくても満足したファンもいたのではないだろうか。

・[[松本清長]]
元刑事部捜査一課管理官にして現在は警視正。
セリフは無いがアバンに一瞬だけ登場。ヴァージンロードを歩く佐藤の父親役を担っている。

・[[小林澄子]]
帝丹[[小学校]]1年B組担任。名前だけ登場。
序盤では花嫁衣装の話になった際、元太はコナンが小林先生を思い浮かべたものと思っていた。
中盤では白鳥に電話をしており、高木に発破をかけたばかりの白鳥はいそいそと電話に出るのだった(笑)。



*【事件の概要】
・3年前の渋谷区雑居ビルガス漏れ事件
3年前の11月6日に発生した事件。
表向きはビル内のガス漏れに伴う軽い騒ぎとされている……が、&bold(){実際にはプラーミャが仕掛けた爆弾による殺人未遂事件}。
この事件に降谷・松田・諸伏・伊達の4人が介入し、事件を収束へ導いたのち「公安的介入」によって事実がすり替えられた。
またビル内に拘束されていたオレグに松田が名刺を渡しており、それが本作の事件を動かす発端となっている。
この事件で回収された爆弾は倉庫に置かれていたものの、突如として爆発。作業員5名が死亡する事件にもなった。

実はこの事件の真相は、&bold(){ナーダ・ウニチトージティがプラーミャをおびき寄せるために起こしたもの。}
本来であればプラーミャをおびき寄せたのち、そのまま復讐を果たして彼らは[[逃げる]]算段だった。
だがプラーミャを取り逃したうえに爆弾の置き土産まで残される失態を演じており、降谷達はその後始末をさせられたに等しい((松田に化けた高木も交渉時に「オレたちはあんた達の尻拭いをさせられたってわけか?」と強い口調で述べている。))。

・爆弾犯爆殺事件
駐車場で発生した爆弾事件。
前述の通り、情報をもとに張り込みを行なっていた安室と風見は負傷、そして爆弾犯がこの事件の犠牲となった。
しかもその最中、負傷した風見を救出しようとしていた安室に首輪型爆弾が付けられ、彼は身動きが取れなくなる。
だが、雑居ビルガス漏れ事件の復讐を果たすのであれば、風見もろとも安室をこの事件で消せばよかったはず。&bold(){だというのに、犯人は彼に爆弾を付けたとはいえ生かして帰している。その意図は……?}
なお、爆弾犯の死亡は一切公にされていないばかりか、当初は公安部が同じ警察組織である刑事部にさえそのことを秘匿しており、安室が公安部の持つ情報の開示を許可して初めて佐藤らも知ることとなった。

・外国人男性爆殺事件
警視庁の目の前で発生した事件。
オレグの所持していたタブレットが突如爆発・炎上し死亡したほか、彼にメモを渡した灰原も巻き添えで吹き飛ばされた。
車道まで吹き飛ばされたことで命の危機に瀕するが、小五郎に救われるも、彼は頭部から出血を伴う程の重傷を負い病院に搬送された。
メモを渡した直後に爆発が発生しており、警察はメモの内容が爆発に関わったとして捜査を行なっているが、刑事部の&ruby(ヤマ){事件}だったはずが公安部の担当となった上、捜査の中止を風見から命じられたことに佐藤はひどく憤る。
また灰原はメモの内容を覚えていないらしいが、蘭がそのメモを見て内容を再現していたことが判り……!?

・少年探偵団爆死未遂事件
クリスティーヌ宛に友人から「贈り物がある」とメッセージが届き、彼女の代わりに少年探偵団がその場所に向かうこととなる。
だが、地図の先は使用されている様子が見られない古いビルだった。
不審に思いながらも中に入ると布をかけられた大きな物体があり、コナンが一人で部屋に入る。
&bold(){だがそれは時限式の爆弾で、さらに扉が閉められて絶体絶命の危機に陥る}も、コナンは扉の外にいた探偵団達に的確な指示を送りながら、排水管を伝い脱出を遂げたのだった。
また、この事件で液体火薬の一部を採取することに成功しており、それを風見に送り中和剤開発を急がせることとなる。
一方クリスティーヌに件のメッセージを送った友人は「そんな連絡をした覚えは無い」と否定しているといい……?


*【用語】
・ナーダ・ウニチトージティ
主にロシアの民間人により構成されている武装組織。組織の名はロシア語で「&bold(){息の根を止めねば}」という意味。
安室によれば「ロシアからヨーロッパにかけて独自のネットワークを持っている」とのことで、それなりの規模のグループのようだ。また&bold(){メンバー全員がプラーミャにより家族や大切な人を殺害されており、名前通りの目的のために強い意思をもって世界中どこへでも仇敵の後を追い現れているという。}&font(l){端的に言えば「プラーミャ被害者の会及びプラーミャ絶対殺すマン&ウーマンの会」。あと[[活動資金>お金]]はどこから出ているのだろうか。被害者の中に金持ちのスポンサーでもいるのだろうか。}
[[復讐]]のためなら窃盗や傷害、拉致監禁(所持している拳銃も恐らく密輸したものと思われる)等、黒いことに手を染めても平気な過激主義に染まった人間達が所属しており、&bold(){同情の余地はあるにせよかなり危険な組織}。ただ、あくまで元民間人の集まりに過ぎないため情報収集能力や技術面ではやや劣り、現に松田の顔写真などわずかな情報は得ていたものの、彼が殉職していたことについては高木との交渉が決裂するまで把握していなかった。
とはいえ、彼らの過激思想はプラーミャに対する各国の警察機関の煮え切らない対応((エレニカの過去や、安室の「上層部が重い腰を上げて(プラーミャの資料を用意した)」などのセリフからして、各国要人からの依頼もそれなりに受けてきたことを示唆しているなど黒い繋がりも否定できない。))に不信感を募らせた結果で、手段を選ばない私刑上等の活動にはさしものプラーミャも追い詰められつつあるらしく、&bold(){是非はともかく多少の成果を上げていることは確か}。
そしてこの度「プラーミャが引退する」という噂と「日本で犯行を企んでいる」という情報を掴んでおりその復讐を果たすため、加えて3年前の事件で松田がプラーミャの爆弾の解体に成功したことをオレグから知り、情報を求めてメンバー全員で来日。その過程で[[日本警察]]、そしてコナンと交戦することになった。
渋谷地下にある貯水槽をアジトとしており、渋谷の裏路地に聞き込みに来ていた千葉を拘束して松田を連れてくるように仕向けた。しかしやって来たのが松田に変装した高木だったため、交渉は決裂。一味は撤退したが日本当局から手配を受けることとなる。
だが、その後も一同は渋谷に残っており……。

・液体爆弾
プラーミャが作製・使用する爆弾。
&color(pink){ピンク色}と&color(cyan){水色}をした特殊な2種類の液体火薬で構成されており、この2つが接触・混交した瞬間に&color(purple){赤紫色}の爆炎を伴った爆発を引き起こす。
プラーミャはこの爆弾を首輪型にして標的につけたり、時限式装置に組み込むなど様々な形で使用している。劇中では首輪型爆弾によって爆弾魔の男が犠牲となり、同じものを付けられた安室も身動きが取れなくなっていた。
燃焼力も爆発力も非常に強く、&bold(){たとえ液体が少量でも成人男性を容易に焼死させたり、爆風に当てられただけでも男性警察官さえ軽く数メートル吹き飛ばすばかりか、しばらく動けなくなったり気絶したりするほどの衝撃をもたらす威力を誇る}代物。当然一般人の子供などひとたまりもなく、現に炸裂した時に灰原は歩道にいたのに、片側2車線の車道の中央あたりまで吹き飛ばされてしまっている。量が多ければ多いほど効力は増し、大量に使用すれば&bold(){大都市が壊滅的な被害を被る}と予測されている。
液体のため、容易に様々な場所に仕掛けることができるという強みがある。そのため、思いもよらないところに爆弾が設置されているようで……?
ただ、&bold(){2つの液体火薬が混ざらないと効果が発生しない}のが弱点で、松田は咄嗟に爆破装置の液体が混じり合う箇所にガムを噛ませて爆発を阻止している。また事件が発生して以降、公安警察側で火薬の中和剤の開発が進められている。

・渋谷でのハロウィンパーティー
10月31日のハロウィンの日、渋谷駅前のスクランブル交差点を中心に、道玄坂・文化村通り・神宮通り・明治通り・宮益坂を通行止めにして開催され、老若男女問わず仮装をした様々な人が行き交う。
また、パーティーの区域は&bold(){ジャック・オ・ランタンの形をした沢山のランタン}で彩られており、赤紫色に輝いている。

・オレグのメモ
オレグが松田に渡そうとしていたメモ。
爆発の際焼け焦げてしまい、事件当初は「¥」のような部分しか残っておらず内容の判別ができなかった。
だが蘭が中身を見ており、それには&bold(){「¥」の上の横線から伸びている記号}とともに下記の文字が記されていたらしい。

#center{&bold(){nynЯ  nne40}}

これらが意味するものとは一体……?


*【余談】
**作品余談
-これまでの劇場版のオープニングは、タイトルロゴの表示後にナレーションが始まるという順番で進んでいたが、その順序が逆になっているのは本作が初。
-爆弾魔との対決、&color(#F54738){赤色}と&color(#3B4EF0){青色}をしたものが関わるという点は『[[時計じかけの摩天楼>名探偵コナン 時計じかけの摩天楼]]』のオマージュといえる。
-目暮ら警視庁捜査一課が初めて大倉氏脚本の劇場版に登場した。
--これまでの大倉氏脚本の劇場版はいずれも警視庁管轄外での事件という事もあって登場しておらず、次に担当した『[[100万ドルの五稜星>名探偵コナン 100万ドルの五稜星]]』も警視庁管轄外での事件だった為、2024年時点で大倉氏脚本の劇場版で目暮らが登場した唯一の作品となっている。
-『紺青の拳』以降の作品では新一と蘭は恋仲になっている状態だが、本作でもオープニングのナレーションで彼女との関係性に触れる「同級生で幼馴染の毛利蘭と……」の部分が「恋人の毛利蘭と……」に変わることはなかった。
-本作の主題歌の長さは5分39秒あり、2025年現在歴代劇場の主題歌では最長。
-『キミがいれば』がボーカル入りで使用されたのは『[[探偵たちの鎮魂歌>名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌]]』以来15作ぶり。
-劇場版のタイトルは『~の○』という命名法則になっているが、「~」の部分に入る語がカタカナだけだったのは『ゼロの執行人』以来3作ぶり2作目で、いずれも安室が登場する作品である。
--また、「~」と「○」に入る語の頭文字が韻を踏んでいるのは『[[水平線上の陰謀>名探偵コナン 水平線上の陰謀]]』以来16作ぶり。
-当時コロナ禍のさなかにあった現実世界の状況の反映か、終盤の病院のシーンには「感染症対策のために」と銘打ったポスターが、エンディングでは東京都の「感染防止徹底宣言ステッカー」を彷彿とさせるデザインのステッカーが、それぞれ背景に見える。
-ハロウィンパーティーでコスプレをした群衆をよく見ると、&ruby(ナイトバロン){闇の男爵}に扮した人がいる。
--また、街の様子を中継している赤縁眼鏡の女性リポーターは『ゼロの執行人』のアバンにも登場していた同一人物の可能性がある。
-「月参寺」の元ネタは『ゲッサン』(『月刊少年サンデー』)と思われる。
-降谷達がプラーミャと交戦するシーンでは、彼の同期の死因に関係する物が全て登場している((萩原・松田→爆弾、諸伏→拳銃、伊達→車。))。
-本作に登場した一部のシーンは、『恐怖のトラヴァース殺人事件』『タイムリミットは15時!』『犯人との二日間』など、過去に放送されたアニメオリジナルエピソードでも同様のシーンがある。
-少年探偵団のコスプレはじめ、所々に警察学校組及び『警察学校編』のオマージュがある。
-オープニングでのキャラクター紹介の際は通常キャラクター名と担当声優名が同時に表示されるところ、今回元太だけは前者のみの表示だった。
--声優の高木渉氏が同名のメインキャラクターを兼任しているので、混乱を避ける為だと思われる。
-エンディングのアニメ映像パートでは、右隅の大ビジョンに一瞬だけだが仮面ヤイバーと[[沖野ヨーコ]]が映っている。
--また、実写映像パートではタワーレコード渋谷店に掲出されていた[[V6>V6(アイドルグループ)]]のラストアルバムの看板も見えることから、この映像の収録時期は同グループが解散した2021年11月前後と見られる。
-松田が液体を止めるのに使ったガムと終盤で散布された中和剤はいずれも&color(green){緑色}をしている。
-何かを大勢で引っ張って目的を達成するというクライマックスのシーンは、ロシア民話『おおきなかぶ』を連想させる展開といえる。
-今回初登場の警察学校組の演者のうち、萩原役の三木眞一郎氏は『[[銀翼の奇術師>名探偵コナン 銀翼の奇術師]]』、伊達役の東地宏樹氏は『[[11人目のストライカー>名探偵コナン 11人目のストライカー]]』、諸伏役の緑川光氏は『[[ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE]]』に出演している。
--また、松田役の神奈延年氏は『[[銀翼の奇術師>名探偵コナン 銀翼の奇術師]]』、『[[紺碧の棺>名探偵コナン 紺碧の棺]]』、『[[漆黒の追跡者>名探偵コナン 漆黒の追跡者]]』に続いて4作目の出演で、古谷徹氏も安室(降谷)役を演じる前に『[[探偵たちの鎮魂歌>名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌]]』に出演していた為、警察学校組のキャスト全員が過去の劇場版作品で別の人物を演じた経験があるということになった。
-&color(#FFFFFF){実はタイトルそのものが犯人のヒントとして機能するようになっており、ある意味ネタバレ題名とも言えなくもない。}

**外部余談
-本作を鑑賞する事を、結婚式になぞらえて「&bold(){参列}」という。鈴木園子役の[[松井菜桜子]]氏もTwitter上で言及している。
-&bold(){パンフレットのキャスト・スタッフ一覧のページにおいては、犯人の名前が思い切りネタバレされているので未視聴の方は閲覧に注意。}
-公開年のハロウィン当日、シリーズ歴代興行収入ナンバーワン(当時)((その後2023年公開の『黒鉄の魚影』が上回った。))を記録したことが発表された。また、同日には当時のコロナ禍もあって感染防止の観点から発声NGの条件付きながら応援上映がこの日限定で開催された。
-本作では首輪型爆弾が登場しているが、予告などでこれを聞いて映画『[[バトル・ロワイアル]]』を思い出したファンも多くいた。
--こちらにも本作と同じく首輪型爆弾が登場しており、爆発すれば対象者を確実に死亡させ((漫画版では首が切断され、下顎も粉砕されるほどの威力がある。))、機能としては高度な耐衝撃性・耐水性と軽量化を両立、GPS機能を受信して正確な位置情報を送信、盗聴機能も備えていて会話も筒抜けになるなど&bold(){本作よりも機能が圧倒的に優れている。}
-舞台である渋谷では本作とのコラボ企画が行われていた。また、4月28日には「&ruby(428){しぶや}の日」の語呂合わせにちなみ「サクラビジュアル」と題した新しいキービジュアルが公開された。
-2018年に期間限定で展開された「[[LINE]]で安室透と友達になろう」プロモーションの第二弾においては、「ハロウィン」とメッセージを送ると「海外でも報道される&u(){渋谷のハロウィン}…(中略)大勢の人が集まるイベントは、容易に&u(){テロの標的}に成り得る…」という&bold(){本作を予見したかのような}返信が返ってきていた。((劇場版のプロットは数年先の分まで制作しているということなので、2018年の時点でも本作の構想はできていたのかもしれない。))
-中盤に出てきたジャック・オ・ランタンの被り物をした群衆が、&bold(){『[[閃光のハサウェイ>機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』の[[偽マフティー>かぼちゃマスク(閃光のハサウェイ)]]にそっくり}だとネタにされている((ロシアが関わっている点も同じだが、こちらは反テロリストなので正反対。))。
--安室をはじめ、『コナン』の登場人物の名前やキャラ造形には『[[機動戦士ガンダム]]』シリーズ由来のあれこれが多いことからネタに昇華された節がある。&s(){プラーミャに反省を促すダンス。}
-首輪爆弾による事件は現実でも発生しており、2003年に[[アメリカ合衆国]]ペンシルベニア州で、ピザ配達員の男性が配達先で首輪爆弾をはめられて銀行強盗を強要され、警察に拘束されるも解除が間に合わず死亡。その後主犯格だった男女が逮捕されている(被害者とは共犯だったとする説もある)。
-青山先生は『[[週刊少年サンデー]]』の古谷徹氏との対談で「プラーミャは単独であれだけのことをしたのか」と訊かれ「&bold(){バイトでも雇ったんじゃない(笑)}」と返している。
-公開年に行われた、青山先生と『[[ONE PIECE]]』の作者である[[尾田栄一郎]]先生の対談で、尾田先生は本作に多くの知り合いの声優が出ていて驚いたとの事((本作には、[[麦わらの一味]]の声優が3人も出演するなど、『ONE PIECE』で何らかのキャラを演じた声優が多い。))。
-脚本担当の大倉氏がTwitter(現X)に投稿したところによれば、当時7才の息子さんは本作を鑑賞して「&bold(){『一番強いのは萩原だよね』とご機嫌だった}」との事(笑)。
--なお、大倉氏は「11月6日に松田と佐藤が解決した3つの事件は、順番は異なるものの『ダーティーハリー』から取っているとのツイートもしていた。
--ただし、長さの関係で説明だけになったが最初の予定ではそれぞれの事件の描写があったとか。
-Twitter(現X)にて行われたQ&A企画において「松田は庁内に泊まり込んでいた間に風呂に入ったのか」との問に作者は「入ってなさそう(笑)」と回答している。&s(){くさそう。}
-本作の公開日にスタートしたTBS系ドラマ『インビジブル』の第1話でも渋谷での爆発シーンがあった為、ドラマを見ていた視聴者の中には、本作を思い出した人もいたようだ((このドラマには、劇場版『コナン』にゲスト出演経験がある柴咲コウとDAIGOがレギュラーで出演している。))。
-大ヒットへの謝意を込めて、タイトルの“ハロウィン”にちなみ、作中の時間軸と同じ10月28日~11月7日には期間限定で「ハロウィン&ruby(リバイバル){再会}上映」「&bold(){これが最後の待ち合わせ}」と銘打ち、特典も配布されたほか、『コナン』劇場版では初となる追加カットのあるブラッシュアップ版が公開された。&br()そして公開最終日には、本作の舞台となる渋谷区にあるTOHOシネマズ渋谷において、高山氏と警察学校組の声優陣が登壇しての舞台挨拶、及びそのライブビューイングが全国の映画館にて行われた。ちなみに、この日は原作における&bold(){松田と萩原の命日}でもある。
-2023年4月7日に『金曜ロードショー』で地上波初放送。
--放送時の字幕の色は、コナンが黄色、安室(降谷)が水色、蘭が緑色となっている。&s(){蘭は出番的に少ないほうだが。}
--しかし、いくつかのシーン(特にエレニカ達の過去や行動の動機についての説明パートなど)及びエンディングはカットされていた。
#openclose(show=2024年には……※コミックス107巻収録・未アニメ化エピソードネタバレ注意){
本作終盤のコナンの回想で新一・蘭と降谷たちが遭遇した場面の続きが描かれた。
劇場版と明確に地続きである本編エピソードは史上初。}



Пожалуйста, добавьте・исправьте.(訳:追記・修正、お願いいたします。)


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