ワイヤー・ヘチマール

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ワイヤー・ヘチマール - (2025/10/20 (月) 10:29:18) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2022/06/16 Thu 09:04:50
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めちまうぜっ

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&bold(){&color(orange,green){ワイヤー・ヘチマール}}とは、[[ロックマンX2]]、[[ソウルイレイザー>ロックマンX2 ソウルイレイザー]]の登場キャラクター。

パワー:6400rp
スピード:4800rp
[[身長]]:188cm
体重:96kg
[[二つ名]]:緑林の小悪魔


*【概要】
「X2」のボスキャラの一体である、[[糸瓜>ヘチマ]]型レプリロイド。

ロックマンXシリーズ初となる、&font(#008000,b){植物型のレプリロイド}である。
通常の手足とは別に、第三の腕と呼ぶべき刃付き[[ワイヤー>糸(武器)]]を持ち、これを使った遠距離攻撃を得意とする。

生まれながらのイレギュラーと呼ぶべき出自で、[[シグマ>シグマ(ロックマンX)]]の秘密工場で極秘裏に生産された。
性格機能に問題を抱えた失敗作であり、子供の如き陽気さと無邪気さ、そしてそれに伴う残酷な性格の持ち主。
「X2」本編では気象コントロールセンターを乗っ取り、玩具感覚で滅茶苦茶な天候操作をして楽しんでいる。
直接破壊工作に従事させずオモチャを与えるという手段を取らせたあたり、シグマがこいつの扱いに苦心していたことが垣間見える。


*【ボスキャラクターとして】
8ボス固体間の強弱差が少ないと言われる「X2」においては「どちらかと言うと倒しやすい」という評価。
加えて(場所さえわかれば)簡単に強化アイテム2種を回収できることもあるので「最初に挑むステージ」として定石化している。

とはいえ前作の[[ペンギーゴ>アイシー・ペンギーゴ]]や次作の[[シュリンプァー>シザーズ・シュリンプァー]]と異なり、舐めて掛かると痛い目に遭う位の実力は持っている。
ご自慢の[[ワイヤーアクション>ワイヤー移動]]より、本体との接触ダメージが怖いので十分な間合いをキープしたいところ。

[[弱点]]武器は[[ソニック・オストリーグ]]の「ソニックスライサー」。
当てると怯む他にワイヤーの防御を中断させられ、更に2発飛ぶのでそのまま命中させられる。
また正式な弱点武器ではないが、植物モチーフだけに[[フレイム・スタッガー]]の「ラッシングバーナー」も怯みはしないもののチャージショットと同等のダメージを与えられるほか、ワイヤーを使った攻撃も一部避けやすくなる。ばら撒いた棘の破壊は残り火を活用したいところ。
通常版のソニックスライサーでヘチマールにトドメを刺すと&bold(){真っ二つになって爆発する}という特別な演出が挿入される。
後のボスキャラに標準装備された、俗にいう「パキーン」の先駆者。
アニバーサリーコレクションでも、真っ二つにできるとハンターメダル(実績)「&bold(){スパッ!}」が貰える。

RTA走者からは1番手として定着こそしているものの、クリアタイムを出すためには天井ぶら下がり攻撃を多用してもらい、発狂&落雷攻撃を出す前に決着させる必要があるため、[[アリゲイツ>ホイール・アリゲイツ]]、[[スタッガー>フレイム・スタッガー]]、[[ヒャクレッガー>マグネ・ヒャクレッガー]]と並んで強敵と認識されている。
単純に腕が問われるアリゲイツ、スタッガーと違って運ゲーを強いられ、最悪リセットになる…といった意味での厄介さを抱えている。

ソウルイレイザーでは、ゼロミッションで戦える4体のうちの一体として登場。
基本的な攻撃パターン自体は原作と同様だが、ストライクチェーンの速度が低下しているのを筆頭にゼロでも倒しやすいように調整されている。
弱点は原作のソニックスライサー(エックス)とダッシュ(ゼロ)に加えて、[[ナウマンダー>バーニン・ナウマンダー]]のファイヤーウェーブが新たに設定されている。
ステージ構成は中盤までは原作通りだが、終盤からはリフトの乗り継ぎ、2回目のエレベーターは即死のトゲを避けながら進まないといけないのでやや面倒。
ちなみに、原作同様に弱点武器で倒すと真っ二つに割れる演出が存在するのだが、ソニックスライサーではなくファイヤーウェーブで止めを刺すと真っ二つになる。どういうことなの…

*【技】
:・ぶら下がり|
天井にワイヤーでぶら下がり、種を飛ばして攻撃。
種は棘蔓になってプレイヤーの行動を邪魔してくるので、さっさと破壊したい。
地面に放置された棘が4つになるか天井まで登り切ると動作を終了する。
上手く動作を継続させるよう誘導しつつダッシュ撃ちを効率よく当てられれば、この攻撃の一連の動作の間に半分ほどの体力を奪うことも出来る。
また天井にぶら下がるため、ボスラッシュの再戦時は昇竜拳を会得していれば絶好の機会になる。

:・ストライクチェーン|
前方にチェーンを飛ばして攻撃。
ぐるぐるチェーンを回した後に単純な横向き攻撃なので避けやすい。
ただしぐるぐる中はプレイヤーの弾をはじいてしまう。
ソニックスライサーなら中断させられ、チャージ版もぐるぐるを飛び越えるので当てやすい。
ソウルイレイザーでは発射速度が低下していて、ゼロでもセイバーでの攻撃が当てやすくなっている。

:・ストライクチェーン→体当たり|
上記の攻撃の派生。
ジャンプでエックスと高さを合わせた後にワイヤーを飛ばし、壁に向かってチェーン伝いに超スピードで突撃する。
後述の落雷後は帯電して威力が上がっており、この一撃でプレイヤーの体力を半分奪う危険な技と化す。
ダッシュで潜り抜けるか、ダッシュジャンプで飛び越してやり過ごそう。

:・落雷|
HPを半分以下まで減らすと使用。
&bold(){「怒ったぞ!」}と言いたげな分かりやすいダンスと共に自身に[[雷>雷(自然現象)]]を落とし、その後エリア全体にも落雷させる。
全体落雷はヘチマールの真横が安全地帯だが、これ以降はヘチマールの攻撃力が倍加する。
また一連のモーション中は無敵状態になるので、RTA中は大幅なタイムロスとなってしまう。

:・ジャンプ|
もっさりとしたごく普通のジャンプ移動。
回避は難しくないが、やはり発狂・帯電後は接触自体が危険な技と化す。
ボスラッシュの再戦時には[[昇龍拳]]を会得していれば当てるのも難しくはない。
&br()ソウルイレイザーでは…
(ゼロミッション)動き自体は原作に近いが、落雷の安置が存在しない。遠距離で避けて反撃しよう。
(エクストリーム)原作同様に静止した状態で落雷を放ってくるが、落雷が必ずプレイヤーを狙ってくるので動き回って回避しよう。
ちなみに、エクストリームでの落雷のモーションは非常に長いので、短時間での攻略の際はストレス要因。だが、タイム計測があるボスアタックではゼロミッション仕様なのが救い。



*【入手武器】

:・ストライクチェーン|
ヘチマールを倒すと入手できる特殊武器。
前方に電磁力を帯びたチェーンを飛ばす攻撃技。
ダメージは低いものの、チェーン先端が触れたアイテムを電磁力で手元に引き寄せることが可能なほか、
壁に当てることでエックスを僅かながら壁に引き寄せたり出来る。
&br()チャージ版では鎖の先端に鉤爪が追加されて更に凶悪な見た目に。見た目だけでなく威力と射程も強化され、また壁に引き寄せるスピードもアップする。
これで倒した敵は例えボスであっても必ず何らかのアイテムを落とす。落としても無意味な状況ではちょっと物悲しい(特に[[ラスボス]])。
ちなみに通常版が「シュルルッ」と軽快な音だったのに対し、チャージ版は「ドドドドド!」と何とも表し難い重低音がする。
&br()アイテム回収に便利で、チャージ版も使い分けると実戦級の威力を発揮することもあり使い勝手は良好。
これもまた「最初にトライするステージ」と呼ばれる所以となる。
&br()また、[[ホイール・アリゲイツ]]とシグマ第2形態の弱点になる武器でもある。どちらも電撃に弱い模様。
エックスを壁に引き寄せるという特徴を利用すればホイール・アリゲイツステージにある、入手にフットパーツが必要と言われているアームパーツをフットパーツ無しでも手に入れることが出来る。
ボタンを押すタイミングがシビアだがそこまで難しくはなく、攻撃力を強化できるアームパーツが一番先に入手できるのは非常に心強いためチャレンジする価値は十分にある。
&br()ソウルイレイザーでは壁に引き寄せられる効果は削除され完全な攻撃用の武器になった。
弱点とするボスがヘチマールが弱点としている武器をしていたソニック・オストリーグに変更されている。%%本末転倒である%%
こちらは原作でクリスタルハンターを当てたのと同様に空中で固まるモーションを取る。
加えて、ボスアタックのみで出現する[[スパーク・マンドリラー]]の弱点にもなっている。%%電気系ボスなのに、弱点が電気なのはいかに…%%
逆にホイール・アリゲイツには原作では弱点だったが、ソウルイレイザーではあまり効かなくなっているので注意。


:・ライトニング|
ソウルイレイザーにて、ゼロでヘチマールを倒すとラーニング出来る技。
メニュー画面で選択すると、画面内に落雷でランダムに攻撃する。X5のチャージ版トライサンダーに似た性能。
威力こそ高いものの、画面内をランダムに攻撃する関係で中々当てづらい。
また、[[スクリュー・マサイダー]]ステージに存在する、アームパーツ入りのカプセルを塞ぐブロックを破壊する事が出来る。
すなわち、エックスでヘチマールを倒すとゼロのアームパーツがカプセルから入手出来なくなる仕様なので、その場合はアーマー開発でアームパーツを入手する事になる。
弱点としているボスはソニック・オストリーグとボスアタック限定で登場する[[スパーク・マンドリラー]]、そして電気攻撃に弱い[[アーマー・アルマージ]]。
だが、この技は当てづらいので、オストリーグやアルマージは通常のセイバーで、マンドリラーはもう一つの弱点武器の[[ドリル]]クラッシュで攻撃した方が良い。



*【[[漫画版>ロックマンX(漫画版)]]】
[[コミックボンボン]]にて連載されていた[[岩本氏>岩本佳浩(漫画家)]]の漫画版では、当初剽軽な性格のイレギュラーとして登場。
定石通りというか何というか、最初の敵として登場する。
気象コントロールセンターの制圧もシグマに唆されてのことであり、本人は遊びのつもりでコントロールルームでダンスをしたりして周辺の気候をメチャクチャに操作していた。このせいで都市は猛暑や洪水など大きな被害を受けており、エックスが施設奪還に動くこととなる。
戦闘に突入すると、本人に悪意は無いためか終始遊んでいるかのような態度・戦法でエックスを苛立たせるが、予期せぬ反撃で驚いたことで癇癪を起こし落雷攻撃を発動。
功を焦るエックスは即座に反撃に出ようとするものの、そこに駆けつけた[[Dr.ケイン]]に&font(l){背後から撃たれて}制止される。

ケインがエックスに見せたのは、先程とは打って変わって怖がり脅えているヘチマールの姿だった。
その姿を見て尚も憤りの収まらないエックスを、ケインが一喝する。

#center(){&bold(){&sizex(6){&color(silver){先の闘いでおぬしが学んだのは 殺すことだけなのか!!?}}}}

エックスが立ち尽くしている間にヘチマールを説得し、修理に取り掛かるケイン。
この時ストライクチェーンの武器チップも取り外されエックスの手に渡っている。

修理をする傍ら「怒りに呑まれて相手を倒すのはイレギュラーと変わらない」と諭されたことでエックスはヘチマールを許し、ヘチマール自身もケインの修理により正気に戻ったため、漫画版X2の8大ボス唯一の生存者となった。
また修理を終えたヘチマールが[[Dr.ケイン]]を「ケイン様」と呼んでいた辺りから、彼がレプリロイド達にとって特別な存在なのだとエックスにも読者にも伝わった。
尚、修理後は一人称は「僕」となっており、上述の剽軽な性格はどこへやらな大人しい性格になっている。
ちなみに原作での「シグマに作られた生まれながらのイレギュラー」という設定は反映されているのかは不明。

後にX4編において、エックスが同じようにシグマの口車に乗せられて無邪気に戦う[[スプリット・マシュラーム]]を見た際、ヘチマールのイメージを重ねている。


岩本版以外に、現在は入手困難だが当時発売していたロックマンのファンブックの描き下ろし漫画(著:池原しげと)においても登場しているが、こちらはソニックスライサーで倒されてる1コマだけの登場である。
こちらはマイマインから弱点順に回る都合上、3番手として登場。



*【余談】
:・植物モチーフのボス|
シリーズ初の植物ボスといったが、Xシリーズでは植物系のボスはバラモチーフのスパイク・ローズレッド、玉ねぎモチーフのトルネード・デポニオン、向日葵モチーフの[[オプティック・サンフラワード]]が存在する。&s(){最初ながら、この中では糸瓜が一番マイナーでは…?}

:・マシュラームとの共通点|
後に[[ロックマンX4]]に登場した[[スプリット・マシュラーム]]とは非動物モチーフ、無邪気で残酷、異名に「小悪魔」が付くと、いくらかの共通点を持つ。
&s(){ここまで共通点があるなら、[[Xチャレンジ>Xチャレンジ(ロックマンX)]]でタッグを組んでもよかったのではないか?両方とも登場しているし。}

:・ヘチマールが司るのは「晴天」|
彼のステージにいくつか置かれているガラス玉の様な装置は&bold(){気象システムの一部}という設定で、普通に破壊する以外に一部の特殊武器を当てることで&bold(){ステージ内の天気を一定時間変化させられる。}
[[バブルスプラッシュ>バブリー・クラブロス]]なら雨が降り、[[ラッシングバーナー>フレイム・スタッガー]]なら日照りになる。クリスタルハンターで固めると(氷ではないが)なんと霜が下りる。霜はこの方法でしか起こせない珍しい状態である。極めつけはヘチマール自身が持っていたストライクチェーンで、これを当てると……何故か&bold(){普通の天気}に戻る。&font(l){仮にヘチマールがこれを叩いて遊んでいたとしても、大した影響は無かったのでは……?}

:・そして数百年後…|
ロックマンZXAの[[ホモ野郎ステージ>ローズパーク・ザ・フラワロイド]]にて、ヘチマールと思しき物体が背景に描かれている。何百年も前の化石が何故原型をとどめて残っているのかは不明。


追記・修正は気象コントロールしながらお願いします。

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- 最近やけにXシリーズのが建てられてるけど、岩本先生の漫画版は?  -- 名無しさん  (2022-06-16 12:58:28)
- ↑岩本先生版Xの項目ならあると思う。項目立った直後はリンクつけてもらってない事多いけど。  -- 名無しさん  (2022-06-16 13:13:48)
- 特に苦労せずに強化アイテムが取れる上にボスもそれほど苦労しないステージだから、最初に選ばれる率100%じゃなかろうか  -- 名無しさん  (2022-06-16 16:29:13)
- 関係ないけど、Xシリーズでのパワーとスピードのrpという単位は何を表してるのか気になる  -- 名無しさん  (2022-06-16 16:51:32)
- なんでヘチマのレプリロイドを作ろうと思ったのか気になる  -- 名無しさん  (2022-06-16 20:45:51)
- 植物モチーフなら他に強そうなの幾らでもあっただろうに、何でシグマはヘチマをチョイスしたのか  -- 名無しさん  (2022-06-16 22:14:02)
- 芽が鬱陶しかったりムチで攻撃防がれたり落雷の弾速早かったりで、昔は苦手だったキャラだなあ。個人的にはスタッガーやオストリーグのが楽だった。  -- 名無しさん  (2022-06-16 22:50:33)
- 最初に倒せるくらい楽なボスだぞ!って聞いてたのに、体感X1のシグマまでのボスより手強くてびびった記憶が。なぜそんなに手強く感じたのかはわからん  -- 名無しさん  (2022-06-17 04:00:03)
- X2はボスの強さバラけてないから人によって最強最弱変わりそう。個人的にはヒャクレッガーが最弱  -- 名無しさん  (2022-06-17 10:18:21)
- もしボイスが付くなら諸星すみれさんにしてほしい(全体的なノリは後輩のキノコみたいな雰囲気で)  -- 名無しさん  (2022-06-19 13:38:16)
- イレギュラー状態では「おれ」だったけど修理後は「ぼく」になってる辺りがカワイイんだよね  -- 名無しさん  (2022-06-26 10:58:45)
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