図書館の大魔術師

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図書館の大魔術師 - (2025/06/26 (木) 17:05:07) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2022/11/17 Thu 09:27:58
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めます

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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){
&bold(){転生でもない、最初から勇者でもない、}

&size(25){&bold(){&font(#ffb74c){一から始まるファンタジー}}}
}



『図書館の大魔術師』とは、[[日本>日本国]]の[[漫画]]である。
&bold(){※タイトル及び作中の「としょかん」の文字は、くにがまえ(口)の中に書を入れた「圕」と表記されているが、フォントによっては収録されていない文字のためここでは「図書館」と表記する。}

#openclose(show=●目次){
#contents()
}

*【概要】
講談社の雑誌『good!アフタヌーン』で連載されている漫画。作者はコミカライズ版『[[あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。]]』の泉光。既刊9巻。(25年6月現在)
原作としてクレジットされている『風のカフナ』という作品は実在しない[[作中作]]。

主人公シオが幼いころに出会った&ruby(カフナ){司書}に憧れ、立派なカフナを目指す物語。
作中世界は魔術が存在するファンタジックな世界観だが、一方で民族差別・宗教戦争など現実にもある諸問題が発生しており、主人公もそれに立ち向かっていかなければならない。

*【あらすじ】
小さな村に本が大好きな一人の少年がいた。彼は珍しい見た目から、いじめられ、本さえ貸してもらえない。そんな彼のもとに現れたのは本を守る精鋭・&ruby(カフナ){司書}。この司書との出会いが、少年の運命を大きく変える――!!

#right(){公式の一巻あらすじより}

*【用語】
-&big(){&bold(){[[中央図書館>中央図書館(図書館の大魔術師)]]}}
あらゆる民族が共存する「本の都」アフツァックにある図書館。
大陸中からあらゆる[[書>書(図書館の大魔術師)]]を集めているほか、「図書館法」を制定し偽書や他者を誹謗中傷するような書物を取り締まっている。
職員は&ruby(カフナ){司書}と呼ばれる。

-&big(){&bold(){&ruby(マナ){司}}}
万物に宿る物質。魔術を使う上でのエネルギーになる。
マナには属性があり、一人一人どの属性のマナを扱えるかは異なる。使える属性によって体質や性格にも大まかな違いが出る。
通常は目に見えないが、マナ溜まりが長い年月を経て精霊化した「ハロア」と高密度に圧縮され光を放つ「イブ」は誰にでも見えるほか、一部の人間は中密度のマナ「カネ」を見ることができる。

-&big(){&bold(){司波}}
「カネ」の一種で、人の体内に流れるマナの波長。司道では「オーラ」、アシン教では「マトラ」、起教では「オズマ」と読む。
一部の者は思念のこもった司波を実在するモノ(動物など)に錯覚させる&bold(){&ruby(ジャドー){司影}}という現象を起こすことができる。この司影はマナが多い者だと見えない模様。

-&big(){&bold(){七大魔術師}}
ニガヨモギの使者を討伐するため、七つの民族から選出された偉大な魔術師達。
民族の垣根を越えて集まり共闘した戦友であるため、他民族への差別意識はなく、民族大戦に介入し停戦を結ばせるなど民族間の融和を進めている。
現在でもその影響力は強く、互いにギスっている各民族が表立った行動を起こさないのもこの人達の顔を立てているため。
しかし民族大戦から95年も経っているため、さすがに皆高齢で死んだ者や現役を引退した者も多く、作中で現役なのはコマコただ一人。

-&big(){&bold(){ニガヨモギの使者}}
遥か昔、突如大陸に出現し大暴れした謎の怪物。
七大魔術師によって討伐されたが、襲われた地は「灰白色の死」と呼ばれる霧に覆われてしまった。
「灰白色の死」の中には独自の生態系が生まれており、外部に住む者にはこの霧は有毒。
これにより人が住める土地が減ったことが、後の民族大戦につながった。

-&big(){&bold(){精霊}}
マナで出来た体を持つ生物。人語を話せるものとそうでない者がいる模様。
生物然とした姿の天然の精霊と、人がマナを固めて造りだした幾何学的な模様の人造精霊がいる。

-&big(){&bold(){魔術書}}
精霊の宿った本。現在では製造を禁止されている。
内部の精霊は本を棲家として気に入っている者もいれば、閉じ込められることを嫌っている者もいる。
発見されたら渉外室のカフナが回収に向かう。状態によっては修復室、守護室からもカフナが派遣される。

-&big(){&bold(){仙技}}
マナを用いた武術。

-&big(){&bold(){&ruby(カラクラヌイ){魔術学園}}}
魔術を学ぶ学校。上位三名のみが名乗れる&ruby(エコールノア){御三家}という称号がある。
様々な民族の者が在籍し、卒業生には戦争で名を上げた者も多い。
カフナにもここの出身者がいる。

-&big(){&bold(){&ruby(デネクティブアレマナカ){長期暦の次世代}}}
世界初の正確な暦「アレマナカ」が763年で途絶えていることから持ち上がった、763年に世界が終わるのではないかという終末論。ちなみに作中の年代は758年。
終わるのは現在の体制で、新たな体制が始まるという解釈もある。

-&big(){&bold(){&ruby(シトラルポル){無彩の放浪者}}}
様々な生物に存在する、生まれつき瞳が赤く体毛や皮膚が白い個体(ようするに[[アルビノ]])。
マナの許容量が生まれつき膨大で、民族によって災いを招く悪魔とも神秘の良薬ともいわれる。
動物の場合敵に見つかりやすいため群れを追い出されることが多い。

-&big(){&bold(){アトラトナン大陸}}
作中の舞台となる大陸。これは司道における呼び名で、アシン教では「&ruby(アタグフ){大世界}」、起教では「&ruby(べマ){全堂}」と呼ばれる。

-&big(){&bold(){友愛児}}
複数の民族の混血のこと。

*【民族】
作中には様々な民族が登場する。
中でも七大魔術師を輩出した七つの民族は「特領七民族」と呼ばれ、各々の自治区を与えられている。

-&big(){&bold(){&font(#008000){ヒューロン族}}}
「高貴なる民」という意味を持つ浅黒い肌と丸い耳が特徴のイスタユブ系民族の一つ。
カドー帝国で傭兵をしていたジャグワ族が帝国末期にカドー族の支配を離れ、ハイダ族の小国を侵略した結果両民族が混血して生まれた。
元々は内陸部の目立たない民族だったが、ニガヨモギの使者の被害が小さかったことで民族序列第1位に上り詰めた。あらゆる民族の集うアフツァックでも多数派を占めアフツァックの公用語もヒューロン語。
一夫多妻制(ただし財産などの制約が多い)。

-&big(){&bold(){&font(#0000ff){ラコタ族}}}
現実で言う中華系の文化を持つ民族。ツリ目と大きな耳たぶが特徴。
文化や科学技術は全民族でもトップクラスであり、絹の販売の為他の民族の自治区を訪れる商人もいる。また活版印刷機を開発し、「本」を作りだしたのもこの民族。
カドー帝国の政策によりサン族とムン族が&ruby(ラコタ){家族}となって生まれた民族で、後に反乱を起こしてカドー帝国を滅ぼした。
その後は大陸文明の先駆者として栄華を極めていたが、ある時奴隷の扱いをめぐりサン族の血が濃い海側ラコタ族とムン族の血が濃い陸側ラコタ族の間で海陸戦争が勃発。
海側が勝利したことにより海側優位の社会になるも、その後ニガヨモギの使者の襲来で海に近い土地が灰白色の死に覆われ住めなくなったため、海側が陸側を頼って内陸部に移住し関係が逆転した。
現在でも海側と陸側には軋轢がある。
何故か皆名字が色の名前かそれをもじったものになっている。

-&big(){&bold(){&font(#ff0000){カドー族}}}
山を故郷とし、鬼のような角が生えたオメカ系民族の一つ。黒髪と金色の瞳が特徴。
仮面を付ける風習があり、基本的に家族以外の前で仮面を取ることはなく人前で仮面を外すことは人前で裸になるようなものらしい。ただし、結婚や司書試験合格を機に仮面を外す者もそれなりにいる。
かつて最も多くの土地を支配した「カドー帝国」あるいは「仮面帝国」と呼ばれる[[帝国]]を造り繁栄していたが、「過度の徴税」と「信仰の強制」をやらかしてラコタ族の反乱を招き、帝国は滅亡した。
魔術に関する研究で抜きんでており、帝国では歴史上最凶の魔術書「大三幻」や精霊を操る「使役の輪」などが発明された。

-&big(){&bold(){&font(#ffb74c){クリーク族}}}
平原を故郷とし、獣のような耳があるカユーガ系民族の内、ラコタ族に奴隷にされていた民族の総称。
カユーガ系民族同士が奪い合っていた大陸北部グナーアンにて、ラコタ族と手を結んだロック族がラコタから提供された武器でグナーアンの覇権を握った際、見返りとしてラコタ族に引き渡された。ロック族からは一纏めに&ruby(クリーク){隣の奴}と呼ばれていたため、これが民族名となった。
海陸戦争で奴隷反対派の海側ラコタ族が勝利したことにより奴隷の身分から解放され、ニガヨモギの使者の襲来に際し大魔術師を輩出したことで特領七民族の一つとなるが、今度はラコタ族の下で最先端文化に触れてきたクリーク族が他のカユーガ系を野蛮人と見下すようになってしまった。
名字と敬語は概念自体存在しない。一夫多妻制。

-&big(){&bold(){&font(#ffdc00){ココパ族}}}
谷を故郷とし、妖精のような羽があるココパ系民族の一つ。この羽は宙マナの塊で出し入れ可能。
歴史の古い民族だが、歴史上に大きく名を残したことはないらしい。
一夫多妻制。

-&big(){&bold(){セラーノ族}}
[[ドラゴン>ドラゴン(西洋の神話)]]そのものというインパクトのある外見の民族。
他の民族とはそもそも生物として全くの別種らしく、人が生まれるよりはるか前からいるといわれている。
人に干渉することはほとんどなく、飛行能力を持つゆえに海を渡ることが出来るものの&bold(){「&ruby(・・・){これは}“&ruby(・){人}”&ruby(・・・・・・){の問題だから}」}という理由で人を乗せていくことはない。

-&big(){&bold(){ホピ族}}
森を故郷とし、白い肌と[[エルフ>エルフ(種族)]]のような長い耳が特徴の民族。
かつては歴史上最古の王国を造り繁栄していた。
民族大戦期にヒューロン族によって虐殺され、絶滅危惧種と呼ばれるほど数を減らしてしまった。
大戦から95年経った現在でもヒューロン族との間には消えない蟠りがある。
恥部・陰部といった概念が存在せず、&bold(){性器や乳房を丸出しにしている者もいる。}

この他にも様々な少数民族が存在しており、それらは特領七民族の自治区の一部を借り受け暮らしている。

*【[[宗教]]】
-&big(){&bold(){アシン教}}
ジャグワ族が開教し、その子孫であるヒューロン族に広く信仰されている宗教。
ヒューロン族を至高とし、他の民族をヒューロン族の下に置く“&ruby(せんろくしそう){占麓思想}”が特徴。
創造神ヴィラコチャを信仰する一神教で、占麓思想のもとでは他宗教を認めず、他宗教の信仰対象もヴィラコチャの被造物としている。
現在では他民族・他宗教との融和を図る多数派・穏健派の『フマ派』と、占麓思想を色濃く受け継いだ少数派・過激派の『アキニ派』の二つの宗派に分かれている。
主に都会に信者が多い。
-ドルグの紋
アシン教の風習。
双子((主に後継(=長男が2人発生した場合)を指す模様。))、私生児、血統違いなどの望まれず生まれた子供の額に×の印を付けて山に還すというもの。
この印を付けられた子供は触れると呪われるとされ、近付くことが忌避されている。
既にフマ派では廃れ極々一部のアキニ派特権階級にのみ行われている模様。
&u(){&color(snow){主人公・シオの額にある古傷はこれ。}}

-&big(){&bold(){&ruby(マナアクア){司道}}}
アシン教と並んで大陸でも信者が多い宗教。様々な民族に信仰されている。
精霊を信仰し、特に大地母精アトラトナンを神のように崇めている。
主に農村部に信者が多い。

-&big(){&bold(){起教}}
カドー族に信仰されている宗教。この宗教への信仰を他民族に強制しようとしたことが、カドー帝国滅亡の切っ掛けになった。

-&big(){&bold(){アロム教}}
ホピ族に信仰されている宗教。

*【登場人物】
中央図書館の関係者の詳細は[[中央図書館(図書館の大魔術師)]]や[[カフナ第86期生(図書館の大魔術師)]]を参照。
**◆主要人物
-&big(){&bold(){シオ=フミス}}
#center(){&bold(){「自分の手で頁をめくらないと 僕の物語が進まないんだ!」}}

主人公。ヒューロン族とホピ族の友愛児の少年。13歳。ヒューロン自治区のアムンの村で育った。
6歳の時に出会ったカフナのセドナに憧れ、カフナを志す。

-&big(){&bold(){セドナ=ブルゥ}}
#center(){
&bold(){「シオ‼主人公は君だ!」}
&bold(){「己の力で物語を動かし‼世界を変えろ!!!」}
}

カフナの一人で、現在は守護室の室長。ラコタ族。
大陸最強といわれる宙の魔術師。
言動はかっこつけているが本を愛する気持ちが強く、シオがカフナを志すきっかけを作った。
シオとの出会いに何らかの運命を感じ、自身が大切にしているある本を託した。

-&big(){&bold(){ウイラ}}
大陸南部に生息する、2つの尻尾を持つ[[ネズミ]]のような生き物“&ruby(フルア){双尾}”のシトラルポル。
希少なものを見せびらかすためだけに集めている強欲な骨董屋に買われて虐待されていたが、シオに救われペットになる。
名前の意味は「雷」で、シオが名前を考えていた時にどこからともなく聞こえてきた声を元に名付けた。
シオにはよくなついているが、他の人間、特に女とカドー族には敵意を見せる。

#openclose(show=ネタバレ){
#center(){&bold(){「下等精霊が… 我のシオに何をしてくれる‼」}}

正体はミリーアによってシトラルポルに封印された雷の精霊。
ミリーアのことは恨んでおりいずれ復讐することを目論んでいるが、今は力を取り戻すためシオにキスしてもらうことでマナを経口摂取し力を蓄えている。まだ全盛期には程遠いが、中級精霊程度なら一蹴できる。
大三幻や使役の輪について知っている描写があり、カドー帝国の頃から生きていると思われる。それが関係しているのかカドー族が嫌い。
シオのことは「王子様」と呼び慕っている。
}

**◆七大魔術師
-&big(){&bold(){“図書館の大魔術師”コマコ=カウリケ}}
#center(){
&bold(){「すっかり隠居する身分かと思ったが まだまだ消しちゃいけないよねぇ」&br()「目の奥に灯った 真っ赤な炎を」}
}

ヒューロン族のシトラルポル。土の魔術を極めた“煉丹術師”の称号を持ち、セドナの師でもある。
ニガヨモギの使者との戦いの後に起きた民族紛争、焚書に絶望し、書を守るために中央図書館を設立、そのトップである総代の地位に就いている。
七人の中では最年少であり、ニガヨモギの使者との戦いのときはまだ13歳だった。そのため七人の中でも唯一現役であり、その地位と権威をもって民族紛争の防止に注力している。

-&big(){&bold(){“暦の大魔術師”キン}}
ラコタ族の女性。ラコタ族の自治区長をしていたが、シオたちが司書試験を受けている頃に政界を引退した。

-&big(){&bold(){“傀儡の大魔術師”パーサー}}
ココパ族の男性。樹の魔術師。
操作魔術の第一人者と呼ばれており、ニガヨモギの使者との戦いでは大きな兵隊を操り戦ったという。
まだ存命であることを驚かれるレベルの高齢者。数年前から床に臥せっており、政治はリリリアやビレイに任せているが、いまだ影響力は健在。テイを二代目図書館の大魔術師候補に推薦した。

#openclose(show=ネタバレ){
実は作中の数年前に既に死亡しており、以後はビレイが死体を操りココパ族を裏から実質的に支配していた。
}

-&big(){&bold(){“鉱の大魔術師”}}
クリーク族。

-&big(){&bold(){“理の大魔術師”}}
ホピ族。宙の魔術師。七人の中で唯一、ニガヨモギの使者との戦いで戦死した。

**◆[[中央図書館>中央図書館(図書館の大魔術師)]]
-&big(){&bold(){トクシャ=クプル}}
総務室室長。ヒューロン族のクプル王家の姫君。
コマコをクソババア呼ばわりできる(おそらく)唯一の人物。

-&big(){&bold(){ハッサク=ガガービッツ}}
ハイダ族の男性。守護室の一番隊隊長で、前室長。

-&big(){&bold(){トギト=エルガムス}}
渉外室室長。ホピ族。セドナの兄弟子で、二代目図書館の大魔術師候補の一人。

-&big(){&bold(){イシュトア=セロス}}
司書室所属。86期生の主担任を務める。

**◆[[カフナ第86期生>カフナ第86期生(図書館の大魔術師)]]
シオと同期のカフナたち。作中ではまだ見習いであり、様々な課題をこなしてその結果をもとに各室に配属される。

-&big(){&bold(){アヤ=グンジョー}}
ラコタ族。とても優秀な少女で、同期の首席。

-&big(){&bold(){ダイナサス=ディ=オウガ}}
ヒューロン族とクリーク族の友愛児の少女。かなりの平和主義者。

-&big(){&bold(){アルフ=トラロケ}}
ヒューロン族の少年。かつては魔術学院に所属していた。
皮肉屋だが根は良い奴。

-&big(){&bold(){ソフィ=シュイム}}
同期最年長の35歳。子供っぽくて変わっている。
ベテラン司書に敬語を使われたり、夜な夜な何か書いていたりと謎の多い人物。

-&big(){&bold(){シンシア=ロウ=テイ}}
カドー族のシトラルポルの少女。二代目図書館の大魔術師候補の一人。

**◆&ruby(カラクラヌイ){魔術学園}
-&big(){&bold(){ミリーア=ダコ=タン}}
準教授。カドー族の[[ボクっ娘]]。
アルフの姉弟子。また、セドナとは[[幼なじみ]]で親友。
御三家の称号を最年少で取得した天才。
使う属性は不明だがその属性において大陸最強といわれており、砂漠の魔術師と呼ばれる。

-&big(){&bold(){サキカース}}
御三家の一人。レオウのセリフからすると樹マナ使いと思われる。

**◆ヒューロン自治区
-&big(){&bold(){自治区長}}
名前不明。褐色肌にひげ面の男性。

-&big(){&bold(){トテック}}
「本屋の町」イツァムナーにある古本屋グフマッツの店長。通称「ホンジイ」。
元司書室のカフナで、イシュトアの恩師。

***◇アムンの村
-&big(){&bold(){オセ=メネス}}
アムンの村の図書館長。優れた商人であり、自身の財力を誇示するために図書館を設立した。
当初はシオを迫害していたが、火災からシオに助けられたことで改心する。
かなりのお調子者。

-&big(){&bold(){ククオ}}
角の生えた[[狼>オオカミ]]のような生き物&ruby(フエリオナ){一角獣}。アムンの村を一望できる山に住む。
人には決して懐かないとされていたが、シオには懐いている。

-&big(){&bold(){サキヤ=メネス}}
オセの娘。カフナ達の来訪前からシオと親しくしていた数少ない人物で、よくシオの図書館への侵入を手引きしていた。
シオに恋心を抱く。

-&big(){&bold(){ケコ}}
サキヤのペットで猿みたいな生き物。知能が高く、恋愛まで理解している。

-&big(){&bold(){テイファ=スミス}}
シオの姉。ただし血のつながりはない。
一日中働き、その金でシオを学校に通わせていた。
村人からは異民族の子供を育てる変人という扱い。

-&big(){&bold(){ダテ=アルヴュレ}}
アムンの村の金持ち。倉庫の整理中に魔術書を発見し、中央図書館に連絡した。
このことがシオをカフナの道に引き込む遠因となる。

-&big(){&bold(){ガナン}}
シオがアムンの村で務めていた石工の親方。
かつて学者を志すがなれなかったため、シオには夢をかなえてほしいと考え勉強を教えていた。

**◆ココパ自治区
-&big(){&bold(){リリリア=パドリッティア}}
5代目自治区長。三百年に一人生まれる、羽を持たず大きい(といっても他の民族の子供ぐらいだが)特殊個体“精嵐”の女性。
精嵐は王の器と呼ばれココパ族を導く存在とされているため、彼女もまた生まれた時から族長となることが決まっていた。
族長としての責任感は強く努力しているが、不安も感じている。
自身と境遇の似ているテイを気にかけている。

-&big(){&bold(){ビレイ=ヴァンポイーズ}}
パーサーの側近。カドー自治区で困窮していたテイを保護し、中央図書館に連れてきた人物。
熱心な司道信者で、テイが前向きになるのに貢献したとはいえ一介の司書見習いに過ぎないシオに祈りをささげるいい人。

**◆ラコタ自治区
-&big(){&bold(){クラン=ブルゥ}}
ラコタ族の野党第一党“鮮革党”の序列大一席、すなわち現在のラコタ自治区長。
胸元を大きく開けた黒いワンピースを着て、笠をかぶった美女。
&ruby(デネクティブアレマナカ){長期暦の次世代}を利用して自治区体制への不満を煽り、選挙改革で大幅に増えた若年層の有権者から絶大な支持を得て、ラコタの政界のトップに躍り出た。
現在経済的に不況なラコタ族にかつての栄光を取り戻すというラコタ第一主義を掲げている。
セドナと同じ苗字を持つようだが…?

**◆カドー自治区
-&big(){&bold(){自治区長}}
名前不明。鬼のような角と牙を持つ仮面を付けている。

**◆クリーク自治区
-&big(){&bold(){自治区長}}
名前不明。額に傷があり、左目を眼帯で隠した男性。

**◆セラーノ自治区
-&big(){&bold(){自治区長}}
名前不明。

**◆ホピ自治区
-&big(){&bold(){自治区長}}
名前不明。顔の上半分を覆う被り物をしている。

**◆仮面の集団
作中で暗躍している謎の集団。メンバーは悪魔のような不気味な仮面を付けている。
作中では特に呼称はなく、ここでは便宜上仮面の集団と呼ぶ。
メンバーには表の立場がある者も多いようで、カフナの中にも多数の[[スパイ]]がいる。
一般にはその存在を知られていないが、中央図書館や魔術学院は存在を把握し警戒している。
いまだ全容は不明だが、作中の動向やメンバーの発言からするに現在の体制を崩壊させ、自分達の理想とする国を造ろうとしている模様。

-&big(){&bold(){レオウ}}
#center(){&bold(){「オレ達は倒さなきゃならねぇ体制がある‼超えなきゃならねぇ&ruby(くに){帝国}がある!!!」}}

集団のリーダーと思しきカドー族の男。優れた宙の魔術師で、怒ると[[ライオン>ライオン(動物)]]の司影を出す。

-&big(){&bold(){ゾーロ}}
#center(){&bold(){「&ruby(かれら){大衆}にはいずれ 正義を執行してもらわねばなりませんからね」}}

ココパ族。作中で起きた大体の事件の黒幕。
相手を操る魔術の使い手。
セドナがシオに託した本の内容を知っており、それを奪って公表することで人々に「正義」を為させることを目論んでいる。
また人々に抗議に慣れてもらうために、あらゆる政治団体に献金しデモを頻発させている。

-&big(){&bold(){アダラ}}
主要メンバーの一人。中央図書館に多くの部下を持っているらしい。

-&big(){&bold(){ブラデュポ}}
主要メンバーの一人。アダラに「図書館に配下を抱えていることだけが貴殿の強み」と言い放ったり、民族差別発言をしたりと口が悪い。

-&big(){&bold(){コアミ}}
シオが司書になる三年前に、偽書の発行と印刷機の不法所持で守護室に検挙された新興宗教・コアミ教の教祖。



追記・修正お願いします。


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}
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- おお!ついにこの漫画のページが!もっと評価されるべき作品だと思ってるので知名度が上がって欲しい  -- 名無しさん  (2022-11-17 10:29:31)
- メタ的な都合で女性キャラの割合が高い作品の多くは世界観の設定にちょっと無理を感じる事が多いが、この作品のカフナの女性比率が高い理由は凄く納得する。「他に選択肢がない」って過去の(一部は現在でも)現実世界でもあったしね  -- 名無しさん  (2022-11-17 10:41:10)
- セドナの性別が女性になってるけど、作者のツイッターによると『性別自由』とのこと。  -- 名無しさん  (2022-11-17 22:21:04)
- 背景というか描写の緻密さがやばい漫画  -- 名無しさん  (2022-11-17 22:56:02)
- 登場人物に不快感が無いのが良いよねこの漫画  -- 名無しさん  (2022-11-18 04:13:25)
- 因みに原作はソフィ=シュイムの風のカフナ……と言う架空の本、多分作中作になるのだろうか…  -- 名無しさん  (2022-11-18 17:08:49)
-  Magus of the Library / 図書館の大魔術師 (緑)(緑) クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard) (T):(◇)を加える。 (T):カードを1枚引く。あなたの手札にカードがちょうど7枚あるときにのみ起動できる。  1/1  -- 名無しさん  (2022-11-19 16:50:06)
- 緻密すぎるほど世界観と人物と絵。  -- 名無しさん  (2025-06-26 17:03:43)
- ↑だからなのかあえてなのか、9巻現在大きく物語が変化してる感じがないんだよな。ずっと助走つけてる感じ。  -- 名無しさん  (2025-06-26 17:05:07)
#comment(striction)
#areaedit(end)
}