私と陛下の後宮生存戦略―不幸な妃は巻き戻れない―

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私と陛下の後宮生存戦略―不幸な妃は巻き戻れない― - (2025/01/06 (月) 12:51:15) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2023/06/29 (木) 05:17:55
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#center(){&color(hotpink){&bold(){&big(){不憫最強皇帝×すぐ死ぬ少女。&br()&br()『死に戻り禁止』の後宮攻略ストーリー開幕!!}}}}



*&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){概要}}
『私と陛下の後宮生存戦略―不幸な妃は巻き戻れない―』とは『[[小説家になろう]]』にて連載されていた作品。完結済み。
富士見L文庫より書籍化されている。既刊2巻。
著者はかざなみ。
イラストはゆき哉。

当初は『後宮という名の魔境をデスループで切り抜けてきたら、皇帝にブチ切れられました』という名で連載していた。

コミカライズ化されており、webサイト『ComicWalker』と『ニコニコ静画』にて連載していた。
作画担当はあるてぃ。全2巻。

本作はいわゆる後宮ループもの。
後宮に入れられた主人公が迫りくる死の運命を回避するために、死に戻りする事で明日を迎えるというもの。
しかし本作が他のループものと違うのが、話のメインになるのがループしている主人公……&bold(){ではなく}、
そのループに巻き込まれてしまったもう一人の主人公の不幸な境遇がメインとなるコメディである。


*&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){あらすじ}}
リィーリム皇国には皇帝の元へ50人の妃が嫁入りし、そこから正式な皇妃が選ばれるという伝統がある。
主人公・ソーニャは最下位の妃である『五十番目の妃』として後宮入りするが、陰謀うずめく魔境である後宮では&bold(){毎日のように死んでしまう}。
しかしソーニャは『死に戻り』というタイムリープ能力を持っていたので、それを切り抜けていく。

一方で妃選びをしている皇帝は苛立ちを募らせる。
実は彼は&bold(){他人の特殊能力の影響を受けない}という能力を持っており、ソーニャのループに&bold(){巻き込まれていた}のだ。
長年繰り返されるループに正気を失いかけていた皇帝だったが、ソーニャが死んだ瞬間ループが始まるのを見た事で、このループの原因を特定。


#center(){&color(blue){&bold(){&big(){……貴様か。貴様だったのか。&br()&br()毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度毎度!! 時間を巻き戻してばかりいた奴は……! &br()&br()何度巻き戻せば気が済む!? こちらは、頭がおかしくなりそうだったぞ!!}}}}


涙目でブチ切れた皇帝はソーニャを死に戻りさせないために、自らの皇妃に選ぶ――


*&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){主な登場人物}}
・ソーニャ・フォグラン
本作の主人公。16歳。
男爵家出身の令嬢で、身分の低さから『五十番目の妃』に選ばれる。
選ばれる可能性が0に近い『五十番目の妃』である事もあって皇妃になる気はなく、早く妃選びを終わらせてお金貰って実家に帰りたがっている。
こういう一面を宰相に「おもしれー女」と思われ妃候補に選ばれたのだが、本人には自覚がない。

『老衰や死病以外の死因で死亡した場合、その一日前まで時間が巻き戻る』という祝福と、『死に繋がる不幸を招き寄せる』という呪いを持つ。
この死に戻りの祝福は非常に強く、ソーニャの意識が過去に戻るのではなく実際に世界の時間が一日前に戻っている。
なお死んだ時間の丁度24時間前に戻るという能力なので、死に戻りした直後に死ぬことで何か月も前まで戻れる。

この祝福のせいで死ぬことに抵抗がなくなっているものの、
好き好んで死んでいる訳ではないので生きようとするが『死に繋がる不幸を招き寄せる』という呪いのせいで死ぬ運命から逃げられない。
この呪いで数日に一度は死ぬか、あるいは社会的な死で自殺しなくてはならないハメになっている。
身分が低いのに妃候補に選ばれたのも、後宮に入る事が死にやすいからという呪いのせいである。

もちろん、この祝福は自分にしか効かないので&bold(){他人を巻き込んでいても気付けない}。

・エルクウェッド・リィーリム
リィーリム皇国の皇帝。23歳。
『賢帝』と呼ばれ、大陸一の有能な人物として名を馳せている。
万物に秀でた多様な才能と、一言聞いただけで「まるで事前に聞いていた」かのように相手の話す内容を察する先読み能力を有している。
……本当のエルクウェッドは普通の天才というだけだったが、長年ループ地獄に巻き込まれた結果、このような皇帝へと成長した。
『殿下、ポールダンス無双事件』『殿下、IQ一億説』、『殿下、黒光りする害虫絶対駆除するマン』『ネオハイパーヤブドクター・殿下』など、数々の伝説や異名を持つ。

『どのような他者からの祝福や呪いであっても、その影響を受けにくくなる』という祝福と、『探し人を見つけにくくなる』という呪いを持つ。
この祝福のおかげで12歳の頃から始まったソーニャの死に戻りに巻き込まれてしまった。

このようなループ能力は「解決しなきゃいけない問題がある」「ループの発動と終了が任意、もしくは条件が分かる」という条件を満たすことで強力な力となる。
しかしエルクウェッドの場合、ループしなくちゃ解決できない問題がない。それどころか&bold(){ループするとせっかく終わらせた仕事がリセットされる。}
さらにエルクウェッドが巻き込まれたループの発動条件は「ソーニャの死」で、
終了条件は「ソーニャが生存する」事なのだが、赤の他人であるエルクウェッドにそれを気付けるはずがない。
またいつ発動するか、いつ終了するか分からないので、仕事をサボることすら不可能。何度も何度も同じ仕事を真面目にこなさなくてはならない。

これらの事情からエルクウェッドは素早く仕事を終わらせ、発狂する寸前のストレスを趣味にぶつける事で発散してきた。
ループのせいで不幸にも時間だけは有り余っていたので、趣味を増やしまくり技術を磨いた結果、万能の天才にまでなった。

妃選びでようやく諸悪の根源を発見し、ループの条件を知った事で、生涯をかけてソーニャを守る事を決めた。

・宰相
リィーリム皇国の宰相。
年の割には髪がフサフサで、前皇帝や現皇帝から「あいつハゲないかな」と思われている。
『初対面の異性に対しておもしれー女と言うと、異性に好感を持たれやすくなる』という祝福と、『初対面の異性に対しておもしれー女と言わないとハゲる』という呪いを持つ。
この祝福のせいかは不明ながら、素でおもしれー女が好きらしい。
あとハゲる気がないので「おもしれー女」と言いまくっており、周囲の女性からの好感度は高め。

・将軍
リィーリム皇国の将軍。仕事中は常に鎧姿。
『仕事帰りはお肌が通常よりもツヤツヤになる』という祝福と、『仕事中は常にずっとお肌がしわくちゃ』という呪いを持つ。
仕事中に彼の顔を見た人が気絶した事と、普段から鎧着込んでいる方がミステリアスで士気が上がりそうという妻の言葉から、仕事中は鎧を着こんでいる。

・一番目の妃
エルクウェッドの妃候補の一番目。
身分の高い貴族であり、皇帝の代わりに後宮の主的存在。
しかし実は皇妃になる意欲は薄く、祝福の研究機関に所属できるように皇帝に取り入る事が真の目的。
『常に微笑を浮かべていると、他者が何かこう良い感じに自分の言動を好解釈してくれやすくなる』という祝福と、
『常に微笑を浮かべていないと、年中そこそこ重い[[花粉症]]に悩まされる』という呪いを持つ。

*&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){用語}}
・祝福/呪い
リィーリム皇国人にのみ出現する神の祝福と祝い。強力な祝福ほど呪いも強力。
リィーリム人が5歳になった時に自動的に発動する(発動すると内容も頭に浮かぶ)。発動したら最後、自覚的に止められない。
基本的に祝福と呪いはセットであり、お互いが対となっている事がほとんど。
例えば『落とし物を見つけやすくなる』という祝福ならば『落とし物をしやすくなる』という呪いである。
エルクウェッドのように祝福と呪いがまったく関係のないのは極少数。
何故祝福が与えられるかは長年不明だが『神が自らの『祝福』と『呪い』を与えた者を見物して、面白がっているから』という説が主流。

・最愛
リィーリム皇国の正式な皇妃の通称。
妃選びで選ばれた50人の妃の中から、皇帝に選ばれた人が『最愛』と呼ばれる。
選ばれる候補は宰相が選んだ人材と、有力貴族の娘の二種。今回の場合有力貴族の権力が強いので半数以上が圧力枠となる。
なお現宰相がおもしれー女好きなので、今回の妃選びではおもしれー女枠と圧力枠の二種になっている。

選ばれた50人の妃と順番に一日デートを繰り返していって、気に入った妃を最愛にする。
大抵の皇帝はこの妃選びに数年かかる。
選ばれなかった49人は褒賞を貰って実家に帰る事になる。


追記・修正はループに巻き込まれて発狂してからお願いします。

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- 8割がたギャグで出来ているこの作品に対して逆の部分の説明が無いのはいかがなものだろうか?ここだけ読むと皇帝陛陛下かっこいいけど扱いはギャグキャラよ  -- 名無しさん  (2023-06-29 20:51:00)
- なろうで見たけどタイトル変わって出てたのか。  -- 名無しさん  (2023-06-30 04:48:59)
- なんでか知らんけど皇帝の外見と声がウッチャンで脳内再生されてたくらいのコメディだった  -- 名無しさん  (2023-08-05 15:23:18)
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