勇気あるものより散れ

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勇気あるものより散れ - (2025/04/14 (月) 11:53:57) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2023/07/26 (水) 12:30:00
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&font(#6495ED){所要時間}:約 ? 分で読めます

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#blockquote(){#center(){&bold(){臆病者はその死を迎えるまでに幾度も死ぬが、}
&bold(){勇者はただの一度を除いては死を味わうことはない。}}

#right(){&italic(){───W.シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』}}}





#center(){&big(){&bold(){おれがこれまで生き永らえたのは この娘と出会う為だったのかもしれない}}}



*■概要
『勇気あるものより散れ』とは、ヤングアニマルで連載中の漫画作品である。
作者は『[[GUNSLINGER GIRL]]』、『1518!』の相田裕。


*■あらすじ
武士の世が終わりを迎えようとしていた明治七年(1874年)の東京府。死に場所を求めて大久保利通の暗殺計画に参加した元会津藩士の&bold(){鬼生田春安}は、ある人物に暗殺を阻まれたうえ、斬られてしまう。
その人物は不死の力を持つ少女&bold(){シノ}。
死を望む春安だったが、シノは彼に自らの血を与えて助け、己の眷属とする。
シノの目的は「不死の母を殺し、自分も死ぬ」こと。しかし、そんなふたりに、明治政府と不死の兄弟たちが立ちはだかる──。


*■主な登場人物
・&bold(){&ruby(おにうだ はるやす){鬼生田 春安}}
元会津藩士。嘉永3年(1850)生まれの24歳。前線の兵士の間では「&ruby(おにくろう){鬼九郎}」で名が通っていた。
鬼生田家の次男として生まれ、得意の剣術を活かして会津兵として各地を転戦していたが、戊辰戦争で父と兄弟は戦死、母と妹が自害したため天涯孤独の身となる。
武士の時代は終わったと口にしながらも「これしか知らねぇ」と自嘲する、時代に取り残された死に損ない。
暗殺を仕掛けた夜シノに返り討ちに遭い致命傷を負うが、シノに血を分け与えられたことで眷属として蘇生。彼女のために生きることを決意する。

・&bold(){&ruby(きゅうこう しの){九皐 シノ}}
不死の一族「&ruby(あだしののたみ){化野民}」を母に持つ「&ruby(はたかく){半隠}る&ruby(あだしののたみ){化野民}」の少女。
女学生のような容姿だが、実は天保(1830~1845)の生まれで実年齢はおよそ30歳前後。半隠る化野民としてはこれでも年少にあたる。
母の望まぬ生を終わらせるため化野民を殺すことのできる不死殺しの妖刀「殺生石」の情報を集めており、見初めた春安を自分の眷属として旅の道連れとした。

・&bold(){&ruby(せんば あやめ){千羽 菖蒲}}
旗本((将軍家直属の武士))の娘。父の千羽助左衛門は徳川家が江戸から駿府に移封される際に自害していると伝えられている。
春安とは戊辰戦争後からの付き合いで行動を共にしている。
千羽家が「懸想方」と知り、先祖の行いを償うためシノに協力を申し出た。

・&bold(){&ruby(はかり いちのじょう){葉狩 市之丞}}
元幕臣・懸想方。現新政府・図書掛。
菖蒲の父の元同僚であり、菖蒲に説得されて殺生石の一振り「華陽」が収められている皇城(旧江戸城)へとシノを手引きした。

・&bold(){&ruby(きゅうこう みちとせ){九皐 三千歳}}
化野民。シノの母。
齢15で化野民となり、年若い娘であったため不死の子(半隠る化野民)を作るために胎を利用され、数百年を生きて何百人の子を宿した。
その苦難の結果三千歳は精神に異常を来してしまい、自分の子供たちのことさえ正しく認識できなくなってしまっている。

・&bold(){&ruby(きゅうこう かい){九皐 隗}}
半隠る化野民の1人。
兄弟のリーダー格。シノのことを父親代わりに可愛がっていた。
皇城にて殺生石を持ち出そうとするシノ達を阻止しようとするが、殺生石を抜いた春安の手にかかり不治の深手を負う。

・&bold(){&ruby(いばはちろう ひでさと){伊庭八郎 秀穎}}
隗の眷属。
元幕臣、隻腕の剣士として知られる伊庭八郎その人。現実では函館で戦死しているが、この作品では生存している設定。
函館戦争における春安の上官であり、剣の師。家族を失った春安にとって兄のような存在だった。
皇城での戦いの際は隗から三千歳の護衛を命じられていたが、虫の知らせを聴いて主の元に駆けつけ窮地を救った。
隗の命と引き換えに殺生石の持ち出しを見逃し、皇城を後にした。

・&bold(){&ruby(やまのうち ありのり){山之内 有礼}}
元薩摩藩士。新政府・図書掛。
皇城では春安らに出し抜かれ殺生石を奪われるが、追っ手を出して包囲網を形成する。


*■用語
・&bold(){&ruby(あだしののたみ){化野民}}
不老不死の民。
何百年も昔のこと、とある山村の飢えた村人たちは&ruby(あだしの){化野}という神の土地を目指し、辿り着いた20人あまりの民は飢えから解放され不死者となったという。
人と化野民との間にもうけた子供は無事生まれ育てば強い力を宿した不死者となるが、大半は死産となってしまう。

・&bold(){&ruby(はたかく){半隠}}&bold(){る}&bold(){&ruby(あだしののたみ){化野民}}
化野民と人間との間に生まれた子。不死者。三千歳を母とする11人の兄弟が存在する。
血を流すことで髪が銀色になり、身体能力が大きく向上する特徴がある。
化野民と政府は徳川の時代から盟約を交わしており、化野民の保護と引き換えに要人の護衛や殺人といった仕事を任じられていた。

その血を口にした人間は眷属となり、その時点の負傷が完治する他、永続的に身体能力及び心身の気力を高まる効能がある。
ただし主である半隠る化野民と違い眷属の傷は自動で治らずその都度血を必要とし、また定期的に主の血を飲まなければ閉じた傷が再び現れて死ぬことになる。
血を与える負担が大きいため半隠る化野民が一度に持てる眷属は1人だけ。

・&bold(){&ruby(せっしょうせき){殺生石}}
化野民を殺すことのできる不死殺しの妖刀。
ことの始まりは平安時代、京の都に鳥羽上皇に寵愛された「&ruby(たまものまえ){玉藻前}」という女がいた。
その正体は強大な力を持つ妖狐であり、やがて2人の弓の名手に討伐され、妖狐の亡骸は近づく生物を死に至らしめる毒石となった。
それを刀として打ち鍛えたのが殺生石である。
ただし一度妖刀を抜けば、担い手は魂を吸われ命が無くなるまで敵を斬り続けた末に死に至る。
現在は政府が殺生石「華陽」「妲己」の二振りを保有していることが明らかになっている。

・&bold(){&ruby(けそうかた){懸想方}}/・&bold(){&ruby(としょかかり){図書掛}}
化野民に直接関わる旧幕府から新政府まで続く裏の役職。懸想方は旧幕府の頃の呼び方であり、図書掛はそれを引き継いだ新政府の役職である。
そのお役目は化野民が時の権力者に背いたとき、殺生石を用いて自らの命と引き換えにこれを討つこと。
そしてもう一つは&bold(){半隠る化野民を増やすため九皐三千歳と交わり子を作ること}である。
なお三千歳と交わった男は穢れとして、また異能者の父として権勢を振るわぬように切腹を申し受ける定めにある。
千羽家も秘密のお役目として懸想方に携わっており、菖蒲の父も同衾を命じられたことで掟通りに切腹し果てている。((家には自害したと伝えられた))

・&bold(){&ruby(ぼしんせんそう){戊辰戦争}}
1868年、徳川幕府が政権を朝廷に返還した後に新政府軍と旧幕府勢力との間に起こった内乱。
幕末、会津藩は京の治安を預かり尊王攘夷運動を取り締まる雄藩だった為、薩摩・長州などから成る新政府軍の攻撃目標となり大きな犠牲を出した。
春安の父と兄弟は鶴ヶ城(会津若松城)の籠城戦で戦死、母と妹は敵が城下に迫り自害した。
春安は会津藩の降伏後、旧幕臣と共に函館に渡り、新政府軍と戦っている。




#center(){
&big(){&bold(){シノさん、家族殺しの罪を一人で背負わないでくれ}}

&big(){&bold(){あの日川の畔で言ったではないか、共に修羅道を歩くと。半隠る化野民とその眷属は一蓮托生の関係であると}}

&big(){&bold(){&ruby(身命は大切なものであるが){但惜身命なり}、}}&big(){&bold(){&ruby(命を投げ出すことを惜しまない){不惜身命なり}}}&big(){&bold(){。命ある限り共に往きます}}


&big(){&bold(){&color(gray){……そうですね。よろしく頼みます。春安}}}
}




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- 菖蒲って巨乳だっけ  -- 名無しさん  (2023-07-26 21:23:29)
- きょぬーですね  -- 名無しさん  (2023-07-27 16:48:35)
- 作品自体の解説が無いのはどうなのかと思う。結果としてよくわからん記事になってる。  -- 名無しさん  (2023-07-27 20:17:38)
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