私の推しは悪役令嬢。

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私の推しは悪役令嬢。 - (2024/09/16 (月) 14:57:55) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2023/11/30 Thu 19:33:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約9分で読めます

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#center(){&size(48){&bold(){攻略対象は}&ruby(あなた){&color(#F54738)&bold(){&color(#3B4EF0){悪役令嬢}}}&bold(){だけ}}}


#center(){&size(32){&color(red,gold){推し一筋の異世界ガールズラブコメディ}}}

『&bold(){私の推しは悪役令嬢。}』は、いのり。によるライトノベル作品である。

「[[小説家になろう]]」にて2018年1月から2021年2月までに連載されたものを、GL文庫によって電子書籍版が発売された。
2021年には電子書籍版を基に加筆修正された「私の推しは悪役令嬢。-Revolution-」が一迅社ノベルスによって紙媒体として発売された。

略称は「&bold(){わたおし。}」、「&bold(){わた推し}」等々。

イラストは花ヶ田。
GL文庫版は全5巻
一迅社版は既存3巻。

*【概要】

&color(blue,yellowgreen){過労死した社畜のOLが転生した先は、前世で好き好んでプレイしていた乙女ゲーの世界で、その主人公になってしまった。}
このくだりを聞くと、割とテンプレ感もあるのだが、主人公が恋するのは&color(#3B4EF0){&bold(){悪役令嬢}}である。

なろう系作品の中では、ある程度地位を占めるようになった悪役令嬢ものであるが、&u(){恋愛対象、とりわけ百合の対象}に持ってきたところに本作のポイントがある。

悪役令嬢のクレアは悪役令嬢というカテゴリーで考えると王道な性格であるのだが、その内面の掘り下げもしっかりとなされており、一ヒロインとして見ても面白いと言えよう。
&s(){(ちなみに転生した誰かが憑依するとか、何かの拍子に真人間になるとかそういう展開は用意されてはいない)}

また、本作の見どころとして&bold(){同性愛、兄妹愛}といった性的マイノリティに対しても掘り下げているところにある。主人公のレイは勿論、クレアのメイドであるレーネなどもそうした性的マイノリティの者が持つ悩みを持っており、これらに対して正面から描かれているところに独自性があると言えよう。
&u(){各登場人物の設定を考えると重たい人間関係・恋愛価値観が込められているところも見逃せない。}
勿論重くなり過ぎないようにギャグやコメディ描写で緩和しているところもある。

&color(hotpink){このことから本作は単なるほのぼのとした異世界ファンタジーとは異なり、ファンタジックな空想の世界の設定を活用し、その中で同性愛の在り方を描いた恋愛ストーリーと捉えることもできよう。}

一迅社出版の紙媒体版が「好きラノ2021下」で総合10位。新作1位。
漫画版が「次に来るマンガ大賞2021」のコミックス部門で17位。2022年では同賞で8位を受賞。
韓国版や英語版でも人気を得ている模様。

**(メディアミックス)

&bold(){①コミカライズ版}
青乃下による漫画版が『コミック百合姫』から発売されている。
&bold(){②スピンオフ作品}
・『私の推しは悪役令嬢。[[メイド]]キッチン』tsukeによる公式[[スピンオフ]]漫画。
・『平民のくせに生意気な』tukeによる[[スピンオフ]]小説。
&bold(){③テレビアニメ版}
2023年10月より放送中。

*【あらすじ】


社畜OL・大橋零は、前世でプレイしていた[[乙女ゲーム]]『Revolution』の
ヒロイン・レイ=テイラーとして転生し、異世界での生活がスタート。
王立学院を舞台に[[イケメン]]王子たちを攻略する、夢のような[[乙女ゲーム]]の世界。
しかし彼女の”推し”は、悪役令嬢・クレア=フランソワだった!

#size(28){&color(hotpink,gold){「私はクレア様が大好きです!!」}}

クレアのワガママも嫌がらせも、彼女にとってはむしろご褒美。
前世で[[ゲーム]]をやり込んでいたレイは、
その知識と愛でクレアとお近づきになれるのか?

#size(20){&color(#3B4EF0){推し一筋の異世界ガールズラブコメディ、開幕!}}
#right(){(アニメ公式HPより引用)}

*【キャラクター】


**(主人公とヒロイン)

#size(16){&color(red,paleturquoise){&bold(){レイ=テイラー}}}
CV:[[芹澤優]]
#size(16){&color(red,paleturquoise){&bold()}}
[[乙女ゲーム]]『Revolution』の主人公。
[[ゲーム]]上の性格に関しては物怖じしない性格。
平民出身だが、魔法の適性と成績の優秀さにより、王立学院に主席で入学。
魔法力が非常に高く、「地」「水」の二属性を持つ。
こうした特質的な特徴より王子たちにも興味を持たれ、様々な王子とのロマンスに発展するわけなのだが・・・。

というのが[[ゲーム]]上での設定。
本篇における彼女の前世は&bold(){ゲームが趣味の社畜OL・大橋零}で、前世の時にプレイしたキャラクターの中で&color(coral){&bold(){クレアが最推し}}となっている。
クレア絡みの事に関しては,どんなことがあってもへこたれない&bold(){超ポジティブ思考}。
クレアから様々な虐めや嫌がらせを受けても、それは自分に向けられた愛情であると解釈するなど、いろいろと歪んでいるところがある。
ここまでクレアを推しているのは前世でプレイした際、彼女の凛々しさに感銘を受け、これを前世で生きる上でのモチベーションにつなげていたからである。クレアのための[[同人誌]]執筆のために公式の設定資料集を隅から隅まで読み漁っていることから、この[[ゲーム]]に関する世界観に関してはある種製作スタッフよりも詳しいともいわれる。

実は&bold(){同性愛志向の持ち主}。前世ではそれに関する恋愛で苦い経験も味わっている模様。

なお、前世の知識を利用してお菓子や[[マヨネーズ]]といった料理のレシピも提供している。特にお菓子に関してはクレアも舌鼓を打つほどに好評である。

#size(16){&color(red,gold){&bold(){クレア=フランソワ}}}
CV:奈波果林
[[乙女ゲーム]]「Revolution」に出てくる悪役令嬢。
元々は平民出身のレイを虐める立場の悪役令嬢であるが、本作の場合、&color(#F54738){そのレイが愛しているのがクレアであることから}、筋書き通りにはいかない。
レイを様々な機会に乗じて虐めを繰り返していたが、&color(#F54738){虐めを嬉々として受け止めてくる}レイに辟易としている。
レイに決闘を挑んでも敗北し、何をしても彼女にしてやられる毎日なため、半ばあきらめている模様。
レイが専属[[メイド]]として面接に来た時は必死に抵抗したが、父親に諭されたため受け入れざるを得なかった。

塩対応ぶりが目立つところではあるが、徐々に彼女の良さに気づき受け入れようとしている節は見られる。

&bold(){プライドの高い性格であるが、4歳の頃に母親を亡くしており、傍にいてくれる存在を大事}にしている。とりわけ他者から自身のお付きを侮辱されることを嫌う。そこには彼女なりの不器用な優しさも込められている。

本来ならストレートヘアだが、故人である母親を偲び、縦ロールにしてもらっている。

**(主要人物)

&bold(){&color(#F54738){ミシャ=ユール}}
CV:愛美
王立学院に通う平民で、レイのルームメイト。
現在は没落したが元貴族のため、上流階級のマナーや貴族の情報に詳しい。
レイのルームメイトで何かと暴走しがちなレイを諫めようと説得することもある。
本作における常識人の1人。
第三王子のユーとは[[幼なじみ]]で昔から親しい仲。

&bold(){&color(#F54738){レーネ=オルソー}}
CV:長谷川育美
クレアが幼い頃からフランソワ家に務める[[メイド]]。
国内でも有数の豪商・オルソー商会の長女。
出会った当初は平民出身に対してあたりの厳しいクレアの態度を目の当たりにしても、顔色変えずに切り返す胆力を有している。
それ以降はクレアの姉のような存在であり、[[メイド]]として従事してきた。

#region(ネタバレ)
実は&color(green,gold){兄のランバートとは兄妹でありながら恋人同士であった。}
しかし、禁断の愛である事情を利用され、兄の学園でのテロ行為に協力することになってしまう。
アニメだと2話で初登場、8話で裏切りが発覚するため伏線があるとはいえ初見組にとっては割と衝撃かもしれない。

その後レイとクレアの連携でテロは失敗。一時は国家反逆罪として死罪に処される方向だったが、レイとクレアの嘆願により国外追放処分に減刑された。最後は2人に見送られる形でランバートと共に国を去ることになった。

&bold(){兄妹愛の苦悩に苛まれた存在}であり、本作の性的マイノリティに関する描写の一端を背負っている1人である。
#endregion

[[スピンオフ]]漫画『私の推しは悪役令嬢。[[メイド]]キッチン』の主人公。

&color(#3B4EF0){&bold(){ロッド=バウアー}}
CV:[[KENN]]
バウアー王国第一王子。
面白いことや人物を好む、&bold(){好奇心旺盛なオレ様系王子様}。
ゲーム版ではレイの攻略対象の1人とされている。(もちろん本作においてはレイの眼中にはない)
「火」属性の魔法に長け、並外れた魔力容量を持つ。

魔法試験の最中、レイがわざと手元を調整して成績を落とした行為を取ったのをみたことから、彼女に興味を持つ。このことからもオレ様気質を持ちながらも、相手の行動を紐解く洞察力を有していることが見て取れる。
しかしレイに興味を抱いている一方で、当のレイはクレア一筋であることから、彼女からはあしらわれているという憂き目にあっている。

&bold(){&color(#3B4EF0){セイン=バウアー}}
CV:[[浪川大輔]]
バウアー王国第二王子。
あまり人を寄せ付けようとしない、&bold(){ミステリアスでクールな美男子。}
風属性魔法を得意としている。
&color(blue,yellow){クレアの想い人}であるが、毎回レイがクレアに茶々を入れるせいでなかなか想いが届かない。あげくクレアのツンデレ属性のおかげで「&bold(){別に好きでない}」と発言してしまい、一層距離が遠のく結果を作ってしまった。

レイとしてはクレアの幸せを願っていることから、セインとクレアをくっつけようと場をとりなそうとしているところもあるが、やはりクレアの[[ツンデレ]]な性格のせいでなかなかうまく行かない。

ランバートによる学園テロ事件の際には、身を挺してクレアを守るが自身は毒に冒され負傷してしまう。後にレイの[[回復魔法]]で一命をとりとめる。
こうした経緯もあって、ランバートとレーネの減刑をクレアと共に国王に懇願した。

&bold(){&color(#3B4EF0){ユー=バウアー}}
CV:[[日笠陽子]]
バウアー王国第三王子。
兄二人と異なり、前王妃の死後、国王と結婚した現王妃の子である。
&bold(){甘いルックスの持ち主}で柔和な性格だが、計算高く腹黒い一面もある。
[[水属性]]の魔法を得意とする。
ミシャとは幼馴染で彼女が貴族だった頃から親しくしていた。

母親である現王妃は精霊教の出身だが、この影響か「&color(#3B4EF0){神の前では皆平等}」という教えが、平民運動を起こす平民にも注目を浴びてしまう。こうした危うさから学園内の騒動やテロのきっかけを作ってしまうなど、危うい一面がある。

&bold(){&color(#F54738){ロレッタ=クグレッド}}
CV:松本沙羅
クレアの取り巻きその①
武門の名家であるクグレット家の令嬢。
何かとクレアに絡んでくるレイを快く思っていないが、当のレイからは取り巻きとしか思われていないため、眼中になし。

&bold(){&color(#F54738){ピピ=バルリエ}}
CV:栗坂南美
クレアの取り巻きその②。
財界に太いパイプを持つバルリエ家の令嬢。
クレアを尊敬し、学院でも常に行動を共にしている。
ロレッタ同様、こちらもレイからは単なる取り巻きとしか思えてもらえず、眼中にない。

&bold(){&color(#F54738){マナリア=スース}}
CV:[[水樹奈々]]
隣国・スース王国の王女。
クレアが幼い頃に出会った憧れの人で、&color(blue,gold){「お姉さま」}と呼び慕っている。
とある事情で王立学院へ留学をしてくる。
レイからすれば[[ライバル]]ポジションとされる女性。
クレアと親しくすることでレイを挑発する。
すべての魔法属性に適性がある「四属性持ち<クアッドキャスター>」。

**(学園関係者)

&bold(){ランバート=オルソー}
CV:宮瀬尚也
レーネの兄。
学院内で使用している[[魔道具]]の整備を行っている。

#region(ネタバレ)
&color(green,gold){兄妹でありながら、レーネとは恋人同士}であり、この状況を取引材料として利用され、学園内のテロ活動の黒幕として暗躍していた。
魔物を呼ぶ笛でキマイラを召喚するが、レイとクレアの連携によって破れてしまう。

後に逮捕され、レーネ共々、国家反逆罪が適用され、死刑の可能性もあったが、クレアとレイの嘆願により減刑となり死刑を回避された
その後は国外追放処分となり、レーネと国を出ることになる。
#endregion

&bold(){ローレック=クグレット}
CV:室元気
ロレッタの兄。学園騎士団長。
貴族や平民でも分け隔てなく接する器の大きい人物である。

&bold(){ディード}
CV:吉野貴大
ユーの取り巻きである。
ランバートにより細工された魔法の杖でマットに大けがを負わせてしまう。これが学園内で貴族と平民の対立を一層深刻化させ、騒動へと発展してしまう。

&bold(){マット}
CV:安田陸矢
平民出身の生徒。
平民運動を学園内で展開しようと考え、ユーにもその声かけを行った。これが結果的に、ユーの取り巻きであるディードと喧嘩になり、その際、ディードの放った魔法が想定以上の威力を有したことで全身大やけどという重傷を負ってしまう。これが結果的に貴族と平民の身分差に対する不満を爆発させるきっかけを生み、テロにまで発展することになった。

ただ、彼の貴族に対する発言にも問題があり、双方にも問題があったと言える。

**(登場人物の親族)

&bold(){ミリア=フランソワ}
CV:[[豊口めぐみ]]
クレアの母で現時点では故人。
公務で忙しく、幼少のクレアにかまうことが出来ていなかった。
寂しい思いをさせているという自覚があった中で、公務からの帰りの途中、乗っていた馬車が事故に巻き込まれて命を落とす。
彼女の死によって、クレアは自分に近い人物を失うことを恐れてしまったとされる。

&bold(){ドル=フランソワ}
CV:三上哲
クレアの父。
財務大臣をしている。
クレアの[[メイド]]を募集した際、応募したレイに対してクレアの気持ちを汲んで、追い払おうとした際、レイの設定から得た知識のいくつかを耳打ちされ、何を思ったか表情を一転。クレアを説得し、彼女を[[メイド]]として迎え入れた。

**(その他)

&color(blue,paleturquoise){&bold(){レレア}}
CV:栗坂南美
レイが従魔にしているウォータースライムの幼体。
属性魔法の授業の中で母親[[スライム]]が生徒たちに襲い掛かってきた騒動の際に、レイが拾い従魔契約を結ぶ。

ちなみにこの騒動は母親が生徒たちのコントロールを失った魔法から子どもを守るために襲い掛かってしまったという裏事情がある。
当初はミシャやクレアからドン引きされていたが、一緒に暮らしていくうちに2人も自然と接するようになっている。

*【スピンオフ漫画】

#size(16){&color(blue,gold){&bold(){『私の推しは悪役令嬢。メイドキッチン』}}}

tsukeによる本作の[[スピンオフ]]漫画。
レイだけでなく、[[メイド]]のレーネも主役に添えて、主人であるクレアをいかに喜ばせようかと様々なお菓子作りに挑戦するグルメ漫画である。

*【テレビアニメ版】

2023年10月~12月にかけてTOKYO MXなどで放送されている。

**(スタッフ)

監督:大庭秀昭
シリーズ構成:久尾歩
キャラクターデザイン:佐藤陽子
総作画監督:佐藤陽子・小林利充
音楽:朝倉紀行・兎と馬
アニメーション制作:プラチナビジョン

**(主題歌)

&bold(){OP:「レイジョアハンズ!!~Raise Y/Our Hands!!~」}
レイ(CV:芹澤優)とクレア(CV:奈波果林)による[[オープニングテーマ]]
二人の対照的な性格が歌詞にも表れている。
&bold(){ED:「O.C.~Optimum Combination~」}
レイとクレアによる[[エンディングテーマ]]。
レイバージョンとクレアバージョンが存在しており、話数に応じて交互に歌われる。
場合によっては2人で相互のパターンもある。

追記・修正は推しである悪役令嬢の幸せを願った時にお願いします。

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