&font(#6495ED){登録日}:2024/01/08 Mon 00:25:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(b,227%,red){こんなもの返すわ! どこかに消えて!}} #openclose(show=▽目次){ #contents() } *【概要】 ---- [[小説家になろう]]と[[カクヨム]]に掲載されている徳川レモン氏によって創作された作品で、2023年3月23日に本編終了後の後日談の[[最終回]]が投稿されたことにより物語が完結して連載終了した。 書籍版は全六巻。挿絵はイラストレーターのriritto氏が担当しているがこちらは本編終了後の後日談は収録されていない。 漫画家の奏ヨシキ氏が作画担当を務めるコミカライズ版も現在連載中で、各Web漫画サイトや漫画アプリにて連載されており、単行本も5巻まで発売されている。 後述の理由で汚物に嫌悪感がある方は閲覧をお勧めできない。 *【あらすじ】 ---- パーティーでお荷物扱いされていたトールは、とうとう勇者にクビを宣告されてしまう。最愛の恋人も寝取られ、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人喪失感を抱いたまま街を出ることにした。だが、実は彼は世界を揺るがす超レアスキル【[[経験値]]貯蓄】の所有者だったのだ。勇者も超える力を手に入れたトールは、傷心の旅も兼ねてのんびり世界を回ることにした。 一方、追放した勇者達はなぜか次々と活躍の機会を奪われ、次第にどん底へと追い詰められていく。(以上、[[小説家になろう]]の作品ページの[[あらすじ]]より抜粋) *【登場人物】 **漫遊旅団(まんゆうりょだん) 後述のトールとカエデが結成した冒険者パーティー。 トールを中心としてあちこちで功績を挙げ、それにより本作における勇者パーティーに相当するS冒険者パーティー『白ノ牙』を差し置いて、&bold(){『本物の勇者(パーティー)』}と称されるまでに、(トールと白ノ牙の祖国であるバルセイユ国を除いて)国を問わず圧倒的な支持を得るようになる。 -&bold(){トール・エイバン} 本作の主人公である25歳の戦士の男で大剣を得物とする。 プロローグにて同郷の幼馴染達と結成したSランク冒険者パーティー『白ノ牙』の一員として、自分はレベルが最も低い((トールがレベル20なのに対して、後述のリサ、ネイ、ソアラがレベル40であり、リーダーのセインに至ってはレベル60))という負い目を自覚しながらも、必死に頑張ってきたのだが、プロローグにてそれを口実とした戦力外通告をリーダーのセインから受け、更に&bold(){最愛の恋人にして婚約者であるリサを親友であるセインに寝取られた}という不幸のダブルパンチを受け、更にそのリサから拒絶の言葉と自分の渡した婚約指輪を投げつけられるという追い打ちをかけられ、街を出て草原にて絶望に打ちひしがれていたが、そんな自分に襲い掛かってきたモンスターを憂さ晴らしも兼ねて返り討ちにしたところ、自分が所有するも一切不明だったスキル『経験値貯蓄』が効果を発揮し、規格外のレベルアップを果たす。それによりトールはこの能力を持って傷心旅行に出ることを決意する。 #region(『経験値貯蓄』とは……) その効果は『スキル所有者が獲得する経験値の大半((具体的な割合は小説版では不明たが、コミカライズ版では80%と説明されている))を強制的に奪って貯蓄し、貯蓄した経験値の総計が決まった数値に到達した時、&bold(){スキルが破損した後貯蓄した経験値を100倍にして払い戻しされ、それを獲得する、そして一定期間の修復を経て効果が発揮される総計値が前より高く再設定されて復活する}』というもの トールが白ノ牙の中で最もモンスターを倒して死線を潜り抜けて来たにも関わらず。レベルが一番低かったのはこのスキルが原因であった。 また、レベル20から300への規格外のレベルアップに肉体が耐えられないことから身体の再構成が行われ、種族もヒューマン(人間)から龍人へと変化した。 #endregion 『一度決めたことは必ずやり遂げる』を信条としているため、理不尽や困難に直面しても諦めず最後まで立ち向かいやり遂げる意志の強さを持っている。 そして『目立つことが嫌い』というこだわりをもち、戦果を挙げて国や歴史に良い意味で名を残すチャンスが巡って来てもそれを好まず固辞し続ける節がある。 また、ネーミングセンスがお世辞にも良いとは言えず、後述の眷獣どころかコミカライズ版で初使用した攻撃魔法には[[どこぞの凡骨デュエリスト>城之内克也]]の如く&bold(){&color(red){トールファイヤー}}と命名している。もっとも『トール』は異世界もの作品向けの名前であるためか、[[別作品の勇者が編み出した必殺剣>アバンストラッシュ]]のように違和感がないのがせめてもの幸いか… -&bold(){カエデ・タマモ} 本作の[[メインヒロイン]]を務める、ビースト族(獣人に相当する)・狐部族の15歳の少女。 奴隷として売られていた所を、白ノ牙追放とリサを寝取られたことによるダブルパンチによる心の傷が癒えぬトールが心の安らぎを得るために購入した。 難病を患っていたが、&bold(){ドラゴンの心臓が材料として必要になる秘薬}を用意してもらい治してもらったことや、温かく接してくれたことからトールに不屈の忠誠と、一途な好意を寄せている。 初登場したころは幼い少女だったが、トールと二人で挑んだ[[ダンジョン]]攻略初日の翌日に、大人の女性の身体に急成長した。 前述の経歴や特徴から[[某作品>盾の勇者の成り上がり]]の[[メインヒロイン>ラフタリア]]を連想する読者も多く存在し、カエデが急成長したシーンではWeb版・コミカライズ版共に多くの読者からツッコまれたが、あちらとは違いカエデは『狐の獣人』『鉄扇の二刀流で戦う魔法使い』『大人の姿になってからは主人公からは異性として大きく意識される』といった正反対とも言える要素もある。 -&bold(){フラウ} 本作のもう一人のヒロインであるフェアリー族(妖精)の女性。 見た目は美少女だが、年齢は&bold(){28歳}と、元々は少女だったカエデどころか大人の男性のトールよりも年上で、漫遊旅団最年長。 だが、人格は大人びてるわけでもなく十代後半の少女と何ら変わりない。 ヒューマン族(人間に相当する)によって捕まり、オークションで出品され悪趣味な貴族に落札されそうなところを、同じくオークションに参加していたトールによって競り落とされた。 最初は落札されて主従契約を行った直後でも『ヒューマンは狡賢くて油断ならない』といった考えから警戒していたが、トールの種族が自分達フェアリー族が仕える龍人であると知ると態度を改め、カエデ同様トールの奴隷兼仲間となる。 攻撃手段は妖精らしく魔法……ではなく[[身の丈程の大きさのハンマーを振るって戦う。>デカヌチャン]] また、飛行スピードもとても素早く、フェアリー族自体が攻撃魔法に対しての耐性が高いため、エルフのような弓矢や攻撃魔法を主力とする者にとってはまさしく天敵と言える。 -&bold(){パン太} 太古の昔に『古代種』と呼ばれる存在によって創り出された人造生物である『眷獣』の一種。 後述のアイナークの領主が管理する遺跡の地下にある隠し部屋にて、卵の状態で化石の如き長い休眠状態だったところをトールによって目覚めさせられ、契約によってトールを主として従うようになった。 見た目は手短に説明するなら&bold(){[[某ゲームの雲のボスキャラ>クラッコ]]の棘無し版}といった感じであり、戦闘能力は皆無だが筋斗雲の如く人や物を乗せて飛ぶのを得意とする。 ちなみに、名前は『&bold(){パンみたいに白くてふわふわしてるから}』という見た目からトールが名付けたものである。 -&bold(){ロー助} こちらもパン太と共に隠し部屋にて卵の状態で休眠状態の所をトールに発見され、後にパン太と同じく目覚めてトールに仕える眷獣となった。 トールに名付けられた理由は『&bold(){ロープのように長い体をしているから}』というもの。 蛇のように細く長い体をしているが、身体はしなやかながらも金属のように硬くそれでいて伸縮自在であり、更には身体から棘や刃を展開する等攻撃に特化している。 **白ノ牙(ホワイトファング) 前述の通り、トールがかつて所属していたSランク冒険者パーティー。 いわゆる勇者パーティーに相当する集団であり魔王討伐を最終目標としているのだが、プロローグにてトールを追放してからは順風満帆が途切れてしまい、白ノ牙の魔王討伐の旅は難航してしまう…… -&bold(){セイン} Sランク冒険者パーティー『白ノ牙』のリーダーを務める&s(){無能な働き者}勇者の男。 トールの同郷の幼馴染にして親友だったが、プロローグにてトールに事実上の白ノ牙からのクビを告げると同時に、トールの婚約者であるリサと肉体関係を持っていたことを明かすと嘲笑してパーティーから追放した。 自分の祖国である『バルセイユ国』に所属する勇者なだけあって世界の平和を脅かす魔王の討伐を目標にしているが、それは『世界平和の為』といった王道的な理由ではなく、『&bold(){魔王討伐によって国から得られる名声と莫大な報酬金が目当てで、その手柄を元にして自国の貴族令嬢達や王女を(性的な意味で)食い散らし、更には自分が毒牙にかけた王女と結婚しバルセイユ国を支配するため}』という腐りきった野心の為である。 そういった野心から察しの通りかなりの好色家かつ女好きであり、中でも『自分以外の男に好意を寄せたり、恋人以上の関係にある女を奪って手籠めにすることが好き』という歪んだ性癖を持ち『&bold(){人の大切なものを奪い、それによって絶望の涙を流して泣き叫ぶ所を見るのは最高の快感}』と断言する正真正銘のド外道糞勇者である。 しかも女好きと言っても女性を大事に扱うフェミニストというわけではなく、&bold(){己の色欲の対象として認識しているだけ}に過ぎず、物事が上手くいかず苛立っていたら仲間の女性に暴力込みで当たり散らし、戦況が悪くなれば仲間の女性メンバーを蜥蜴の尻尾切りにして敵前逃亡するなど、女の敵そのものな悪漢で&s(){[[『伴侶持ちには手を出さない』『仲間の恋路は邪魔しない』など最低限の倫理観は持っていた同じ名前の女好きな男性キャラ>セイン(FE)]]とはえらい違いで}ある。 また、パーティーの女性メンバー達は本編開始前の時点ではトールの恋人兼婚約者であるリサを含め全員トールに好意を寄せていたのだが、プロローグの時点で全員セインに心変わりしてしまったという…… #region(その秘密はセインの持つスキルにあった) &bold(){&font(#800080){誘惑の魔眼}} 本編開始前の頃にセインが習得したレアスキルで、その名の通り相手を洗脳して虜にするという効果を持つが、以下のような条件ある。 >#center() >①:相手の眼を見て発動するのが絶対条件で、途中で遮られると効果が不完全となる。 >②:同性及びスキル所有者(この場合セイン)よりレベルが高い異性には効果が発揮されず、もしスキル所有者が対象が自分よりレベルが高い異性であることを知らずに使用すると《警告:魔眼所有者よりもレベルが上である為、効果を及ぼせません》という通知が使用者の視界に表示される((コミカライズ版ではそれに加えて、スキル所有者の目に激痛が走り、目から血が流れるデメリットが追加された))。 >③:誘惑の魔眼による洗脳効果は永続的なものではなく、時間経過で効果が弱まっていく(ただし洗脳対象に再度発動する事で弱まった効果時間はリセットされて元通りになる)。 >④:洗脳した異性に解呪薬が使われてしまうと効果がなくなり、その異性は二度と洗脳できなくなる。 こういった悪辣な内容に加えて、『過去にセインと同じく誘惑の魔眼のスキルを持つ者がやりたい放題していた』ということから、このスキルの所有者は重罪人及び討伐対象扱いされ、牢獄行きか処刑という末路が待っている((勿論、このスキルは当人の意志で習得できるものではないため『誘惑の魔眼を習得してしまった事を国に自己申告すれば死刑や牢獄入りにはならず、裏社会で生きていける程度には国が穏便を謀ってくれる』ということが作者の徳川レモン氏がカクヨムで掲載されている本作の32話のコメント返信にて明かしている))。 それに加えて、他のスキルと同じく『スキル封じのスクロール』というアイテムで完全に封印できることから、セインは誘惑の魔眼を所有していることがトールをはじめとする自分が女を寝取った男達((セインのモノローグによると、このスキルを修得してから本編が開始するまでの間、かなりの数やカップルや夫婦に対して誘惑の魔眼によって女を寝取って破局させるという悪事を行っていたようである))に知られて最優先にスキル封じを謀られることを恐れており、同じく所有している隠蔽((スキル所有者のステータス上の任意の情報を隠すことができる効果を持つ))のスキルで誘惑の魔眼を所有していることを隠し通している。 このスキルによる洗脳は上記の条件④で一応解くことができるのだが、呪いの状態異常に詳しい医者曰く『&bold(){洗脳から解放されて思考と感情を取り戻せば必ず反応があり、洗脳されていた時に行っていた行為が本来の意志から大きく異なっていた場合、精神に圧し掛かる負担も大きく、}&bold(){&font(#ff0000){場合によっては精神崩壊を引き起こす恐れもある}}』とのことで、もし仮に洗脳から解けて精神崩壊を乗り越えたとしても、洗脳された女性は一度押された焼印の如く決して消え失せることのない心の傷を抱えた状態で一生生き続けることになる。 #endregion #region(クソ勇者の顛末{下ネタ注意!}) その後新たな仲間たちとともに旅立ったトールに悉く踏破予定のダンジョンを先に攻略されレベル差はどんどん開いていき、更には勇者としての装備を得る機会もフイにしてしまい徐々に焦燥してゆく。 そしてとあるダンジョンでトールとは別の冒険者パーティーの戦利品を横取りしようとしたところ、彼らの逆襲に遭い文字通りの意味で&bold(){&font(#994c00){糞まみれ}}になってしまう((コミカライズ版では冒険者が投げつけたモノによって文字通りの糞喰らえを体現することにもなった))。 更にはノーザスタルの領地内にある神殿で聖剣を引き抜く際、郷土料理((メニューは油で揚げられた虫。鋭い牙を生やした川魚。三本指の何かの腕の丸焼き。赤いスープに浮いた目玉といったゲテモノで、コミカライズ版ではザ・昆虫食のフルコースとなっている))で腹を下したまま意地を張ってトイレに行かずに挑んだため、&s(){ネイが余計な助力をしたのが引き金となって}、どうにか聖剣を台座から引き抜いて手に入れたもののその場で脱糞してしまう。 しかしその程度では成果を上げることはかなわず、神殿の近くの町では襲撃してきた魔王軍の幹部である六将軍ダームに手柄を得るべく挑むもセインはレベル63に対して、ダームは&bold(){レベル150}という圧倒的なレベル差でフルボッコにされ、必死に防戦するネイを捨てて敵前逃亡し(その後ネイは駆け付けたトールがダームを撃破したことで助けられ謝罪し和解する)勇者としての権威が失墜。 更には薄々感づいていたソアラも奴隷商人に売り飛ばして別の六将軍であるデナスに挑んだところでとうとうトールと再会。今まで先を越されていたのがトールの活躍の所為だと悟ったセインは逆恨みをトールにぶつけようとするも、そこでリサが自分が魔王であり、セインを手駒にするため洗脳されたふりをしていたことをカミングアウト。 真実を突き付けられたセインはトールが憎いあまりにリサに付き従い、魔界に行ってしまったため勇者の地位をはく奪された。 その後はトールへの逆恨みを募らせ、時には脱糞しながらも魔装武具を整えたセインは故郷のバルセイユ王国を蹂躙し王を殺害し、その奴隷であったハイエルフも誘惑の魔眼で洗脳して散々に犯すと殺害((書籍版ではハイエルフは殺害されずにリサの魔王城で囚われの身になると末路が大きく変化した))。 更にはリサの野望のために穏健派の魔族の襲撃任務に就くが、その中の一人のムゲンにフルボッコにされ孫娘のピオーネを洗脳して攫おうとするも対策を講じられ自身の要である誘惑の魔眼を封じられてしまう。 更にこの失敗でリサの居城にトールたちを呼び込んでしまうという失態を犯したセインは、レベル差でトールに圧倒され腕を斬り落とされた途端、掌を反すように[[命乞い]]をするがそれまでの所業から赦してもらえるはずもなく、トールから自分が心身を弄び、深く傷つけたネイやソアラ、そして自分が殺害した人たちの痛みと無念が籠った怒りの鉄拳を受けて失神((書籍版では顔面が血濡れになるまで何発も殴られた挙句、トールの得物である大剣型の聖剣を太ももに叩きつけられ骨を圧し折られるとより過激な報復を受けることになっている))。 その後リサも討伐された後は『勇者の名を冠しながら魔王に魂を売りバルセイユ王国を蹂躙した裏切者』として捕縛連行され、自分がしでかした寝取り行為をはじめとする様々な所業を糾弾され、一週間(書籍版では数ヵ月)に渡って徹底的に拷問された挙句命乞いも聞き入れられず斬首刑に処されるという、まさに自業自得そのものであった。 追放モノでは主人公を追放した張本人は大抵は人生が転落しその報いを受けるものだが、彼の場合は汚い方面に筆に力が入りすぎているのが一線を画している。 #endregion -&bold(){リサ} 『白ノ牙』の一員である魔法使いの女性。 トールとは同郷の幼馴染にして、恋人及び将来を誓った婚約者でもあったのだが、前述のセインによるトールの白ノ牙からの追放に同調する形でトールから貰った婚約指輪を冒頭の台詞と共に投げつけて拒絶し、事実上の婚約破棄を行った。 #region(ネタバレ) &bold(){実は彼女こそが魔王である。} トールの両親を亡き者にした張本人。その理由についても&bold(){『セインが「何としても寝取って手籠めにしたい!」と思うような女になるためのプロセスに過ぎない』}という身勝手なものだった。 寝取られていたのも演技で、魔王を弱体化させる特殊能力を秘めた勇者のジョブを持つセインを堕落させ落ちぶれさせて自陣営に引き込むのが狙いであった。 その本性は目的の為ならば手段を選ばない冷酷無比な性格の持ち主であり、そのやり口や人間との共存を考える穏健派に属する魔族に対する仕打ちから、同じ魔族であるムゲン公爵からは忌み嫌われている。 一方で相手の予想外の反撃で追い込まれると命乞いをするという情けない一面も。 #endregion -&bold(){ネイ} セインやリサと同じく白ノ牙の一員である女格闘家にしてトールの同郷の幼馴染。 実は密かにトールに好意を寄せており、トールがリサと付き合ってからもそれは変わらなかったのだが、プロローグの頃には完全にセインに心変わりしてしまった…… -&bold(){ソアラ} こちらもネイと同様にトールの幼馴染である聖職者の女性。 彼女もトールに好意を寄せていたのだがネイ同様セインに心変わりしてしまった…… **その他 -&bold(){マリアンヌ} トールと白ノ牙の祖国である『バルセイユ国』の隣に位置する『アルマン国』…その領地の中にある『遺跡の街アイナーク』を治める領主であるロアーヌ伯爵の娘である貴族令嬢。 馬車で移動中の所を盗賊の群れに襲われてしまうが、トールとカエデがそれらを撃退したことにより助けられる。 その後、お礼も兼ねて二人の活躍により無事だった馬車に二人を乗せてアイナークまで招待し、更には街の案内も買って出るがそこで魔王軍の襲撃を受け、領民共々攫われてしまうがトールとカエデ、後述のウララの三人によって救出される。 特に二度も自分の危機を救ってくれた((二度目は自分達を攫った実行犯である魔王軍の幹部である六将軍の一人をトールが討伐した))ことからトールに大きく好意を寄せている。 -&bold(){ウララ} マリアンヌに仕える専属使用人である女性。 普段はマリアンヌの実家で働く[[メイド]]であるが、かつてはSランク冒険者のアサシンだったこともあり戦闘能力は十分(何なら前述の山賊の襲撃の時もトール達が助太刀しなくとも問題なく窮地を乗り切れたとトールが断言する程)。 アイナークにてマリアンヌが攫われた際はすぐさま救出に向かうも、トールとカエデが助っ人となってくれたことにより無事に成功する。 書籍版では挿絵に描かれていないため容姿が不明だったが、コミカライズ版にてその姿が描かれた。 ちなみに夫がいる人妻でもあり、魔王が討伐されてトール達が故郷に帰還した頃には『産休』に入ったとのことである。 -&bold(){アリューシャ} 作中に登場する一国『クリジット』の領地内にある森の中に存在するエルフの里の長の妹で、エルフの中でも希少とされる種族『ハイエルフ』でもある。 ちなみに異世界もののエルフでは珍しいことに髪色は黒である。 エルフにヒューマンに同族を奴隷目的で拐われる歴史があったのもあって人間嫌いであり、ヒューマン((前述の通りトールは龍人だが、外見はヒューマンと変わらないことやトール自身が明かさなかったのもあり気づかなかった))のトールがいる漫遊旅団を追い払おうとするが、実力で完敗したことやエルフの里の空かずの塔の門を開けてもらい、それにより水問題を解決してもらったことや、塔の中にあった大量のスクロールを見つけて貰ったことで里の防衛が大きく強化されたことから漫遊旅団を信頼するようになる。 -&bold(){ルーナ} 魔族が支配する暗黒領域に隣接するヒューマンが治める国『グレイフィールド』の国王の娘である第一王女。 お姫様という立場ながら性格はマリアンヌのようなお淑やかではなく、明るくフレンドリー。 そのマリアンヌとはペンフレンドな関係で、マリアンヌから手紙を介して色々と知ったのか、初対面のトールに対しても友好的かつ好意が高い。 ちなみに、&bold(){本作のヒロイン枠となる女性キャラ}の中では唯一の最後までセインとご対面しなかったキャラでもある。 -&bold(){ピオーネ} 魔族が支配する暗黒領域にある国々の一国『アスモデウ』の領地にある街『コーゲハイン』を治める侯爵の地位を持ち、穏健派の魔族の英雄であるムゲン公爵を祖父に持つ魔族の少女。 だが実家が跡継ぎ(となる男児)に恵まれなかったため男として育てられ男装の麗人として振る舞っている セインが反魔王派のムゲンのいるアスモデウを襲撃するも彼に翻弄され勝てないためせめて彼女だけでも手に入れようと誘惑の魔眼で手籠めにして連れ去られるところだったが、ムゲンもピオーネもトールからセイン(と誘惑の魔眼)のことは聞いて知っており、更に『スキル封じのスクロール』を託されていたため、封じることができ事なきを得た。 ちなみに書籍版二巻の後書きによると、徳川レモン氏が[[某作品の似たような境遇・特徴のヒロイン>シャルロット・デュノア]]にインスピレーションを受けて誕生したヒロインであることが明かされている。 追記・修正はパーティー追放と婚約者の[[寝取られ]]で心が深く傷ついた後に、規格外のレベルアップを果たした方にお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 最近なろう系の項目が妙に多く建てられてるな… -- 名無しさん (2024-01-08 02:23:39) - 外道勇者に追放されてその時判明したチートスキルで活躍の機会を奪い、奴隷の獣人を買うって一連の説明、ここに建てられるなろう系の概要読むたびに目にしてる気がする -- 名無しさん (2024-01-08 11:10:24) - 第一話は面白かったんだが、どんなさまざまな事情があって筆者がどんなに毎回工夫を凝らしていようとも、「女性キャラを自分のハーレムに入れる方法」が一人の例外もなく『(形式的にであっても)奴隷制度を利用すること』である事に嫌悪感が湧いたので読むのをやめた。一人目が「もう裏切られるのは怖いから奴隷を買う」のはわかるけど、いくら形式的なもので自分は対等に扱うからと言っても奴隷印がある以上世間はそうは思わないので、一人目を将来奴隷の地位から解放するどころか次々に奴隷としてキープしていくのでは… -- 名無しさん (2024-01-08 14:23:09) - セインはド外道さもそうだけど、作中で文字通り糞を食らわされたり脱糞したりと、そういう意味も含めて作品の内外で糞勇者とかウンコクズとか言われてたな。漫画版はセインへのざまぁ描写が容赦無かったし -- 名無しさん (2024-01-09 08:14:32) - 魔王の正体とか意外性があって良かったよ。漫画版も面白いし。 -- 名無しさん (2024-01-09 21:15:26) - 流れも展開も同じすぎて何かの社会実験でもしているのかと思ってしまう -- 名無しさん (2024-01-13 18:53:02) - 魔王討伐&勇者処刑までは面白かった。それ以降は正直グダグダでつまらない。 -- 名無しさん (2024-08-24 11:52:09) - タイトルの意味が項目を一読してもよくわからなかった -- 名無しさん (2024-08-24 15:32:24) - 既に書かれてるけどなんで隷属してハーレムにしてるのかそこが分からないな。カエデやフラウにネイやソアラなど、後にパーティーの仲間であり妻になる人達に対してそれはどうかと思ったよ。 -- 名無しさん (2024-08-26 17:51:19) - ↑分からないならWeb版でも書籍版でもいいから最後まで読んでくれ。 -- 名無しさん (2024-08-26 18:46:42) #comment #areaedit(end) }