&font(#6495ED){登録日}:2024/02/24 Mon 00:14:04 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){最弱から最強へ}} #center(){&bold(){全てを見切る神眼を授かり}} #center(){&size(25){&bold(){&color(#60EE3C,green){人生大逆転!}}}} 『&bold(){不遇職【鑑定士】が実は最強だった~奈落で鍛えた最強の【神眼】で無双する~}』は茨木野によるライトノベル作品である。 「[[小説家になろう]]」にて2019年から掲載され、2022年に完結された。書籍版は「Kラノベブックス」(講談社)から刊行されている。(既刊3巻) イラストはひたきゆう。 略称は「&bold(){ふぐ鑑}」「&bold(){鑑定士}」。 #openclose(show=●目次){ #contents() } *【概要】 [[小説家になろう]]に連載されている異世界ファンタジー作品である。 本作の特徴は、敵のステータスを「鑑定」する鑑定士にあるところである。 鑑定士というスキルや職業は、近年のなろう系作品でもいくつかスポットが当たる設定である。 本作はその「鑑定士」のスキルをさらに飛躍させ、&color(green){敵のステータスを見るだけでなく、敵の動きを先読みし、相手の弱点を見破り、さらに倒した敵の攻撃や魔法能力をコピーすること}が可能である。つまり戦った経験が多ければ多い程、それを吸収し、自分の能力にしていくことで力が強大化するチートな主人公に成長していくわけである。 この結果、なろう作品でよくあるような最強主人公に成り上がっていく様を描いていると言って良いだろう。 とは言え、最強主人公になるまでの主人公は強大な魔物との戦いに苦慮しなければならないし、何なら序盤はモンスターたちにより耳や目を潰されるというグロテスクな目に遭っていることから、決して物語序盤から優遇されていたわけではない。 また、最弱と言われたときに至っては、仲間たちからモンスターの囮役として捨てられてしまうという「&color(#F54738){追放系}」「&color(#F54738){追放系主人公}」の要素も持ち合わせている。 メディアミックスとしては、「マガジンポケット」にて藤モロホシによるコミカライズ版が連載されている。 また、2025年1月からはテレビアニメ版が放送されている。 *【あらすじ】 &color(green){【鑑定】することしかできない} &color(green){最弱職で不遇職の【鑑定士】アイン。} 仲間からは『&bold(){ゴミ拾い}』呼ばわりされ、ひどい扱いを受け、 そんな自分が好きになれず、卑屈な日々を送っていた。 そんなアインの運命は【世界樹】の精霊ユーリと その守り手で賢者であるウルスラと出会ったことで、 大きく変わっていく。 ユーリから【&bold(){精霊の義眼}】をもらい、 それを使いこなすためにウルスラから特訓を受け、 どんどん力をつけていくアインは、 「世界樹の他の姉妹達に会いたい」という ユーリの願いを叶えるために、旅を始めることになる。 &bold(){持ち前の優しさと、新たに加わった勇気を胸に} &bold(){様々な出来事を乗り越えていくのだった。} #center(){(TVアニメHPより引用)} *【キャラクター】 **(主人公) &bold(){・アイン} CV:戸谷菊之助 本作の主人公。 冒険者として大成すること夢みたが、本人が女神から授けられた職業は[[「&bold(){鑑定士}」というもの。非戦闘員向けのもので、代用が効くものであったことから、>転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~]]周囲からは「&color(#F54738){ゴミ拾い}」扱いされ、不遇の扱いを受けてきた。 極め付きはそんなアインを雇った剣士のゾイドや同じように雇われた魔法使いのジョリーンに裏切られ、ヘルハウンドたちの囮にされ重傷を負い((ジョリーンの「麻痺」の魔法で身体が言うことを聞かなくなり、ヘルハウンドたちに噛みちぎられてしまった))、追い詰められた後に奈落の底へ落とされた。 そこで彼は死んだと思われた。 しかし、アインは生きていた。彼の落ちた先は世界樹の精霊であるユーリのいる神殿だったのだ。彼女に助けられるも、&color(green){最初はユーリに感謝して、自力で脱出を試みるも、周囲には強力なSランクモンスターが跋扈しており、彼らに左目を潰されてしまう}。 その際、ユーリやウルスラに再び助けられることになり、潰された左目は世界樹から作られた「義眼」で回復することになった。 その後、ウルスラの地獄の訓練の甲斐もあり、世界樹の義眼(&color(#F54738){&bold(){「神眼」}})を使いこなすに至る。神眼の能力により敵の攻撃を見切り、倒した強敵の攻撃や魔法を「鑑定」により、自分の能力にするという強力な力を使いこなし、最強主人公へ成り上がっていくのである。 その後、自身を助けてくれたユーリに恩義を感じている。 そこで彼女の願いを叶えるべく、他の場所にもある世界樹に宿るユーリの「家族」を探すべく旅に出る。 なお、神眼にはユーリの精霊核を移植させており、彼女を目の中に宿らせることも可能。(これは後に仲間になる精霊達も同様に宿らせることが可能である)。 また、右目にはウルスラの「&bold(){賢者の石}」をリンクさせた結果、彼女の意識をリンクさせるようにしている。 **(主要人物) &bold(){・ユーリ} CV:遠野ひかる 本作のヒロイン。 奈落の底に堕ちたアインを救ってくれた世界樹の精霊。 過去に数人世界樹のある神殿に迷い込んだ冒険者達を救った経験があるのだが、それまでの者たちは彼女に感謝を言うどころか、世界樹という希少な木の価値に現を抜かし、その枝を折ってギルドに売りさばこうとする暴挙を受けた過去もある。 その結果、内気でおどおどしていることが多い。 しかし、その中で助けてくれたことに感謝を伝えたアインに恋心をいだき、彼がひとりで脱出を試みてモンスターに殺されそうになった時、ウルスラにアインを助けて欲しいと頼んだ。 治癒魔法が得意で優しい性格。 その容姿からまるで[[天使>ワンルーム、日当たり普通、天使つき。]]のようと評す声も。 しかし、他の精霊や女性がアインに言い寄って来ると必死に抵抗する等、嫉妬深いところも。 &bold(){・ウルスラ} CV:[[鈴代紗弓]] ユーリの守り手であり、世界最強の大賢者。 奈落の底に落ちてきたアインについて、最初は邪険にしていたが、ユーリの懇願もあり、彼を助け、後に彼が神眼を使いこなせるように、S級モンスターと戦わせ鍛え上げていった。しかし、その特訓の内実は、モンスターの攻撃を見切らせようと無理に戦わせ、負傷したらユーリから抽出した回復薬で回復させるという地獄といって良い物であった。 とは言え、それまで鍛えぬいて強くなったアインのことを認めており、時に精神的においこまれそうになった彼を励まし奮い立たせたこともある。 ユーリは彼女を母親のように慕っている。 普段は賢者の石によってユーリの右目を通じて意識を共有している。 &bold(){・ピナ} CV:[[芹澤優]] 世界樹の精霊でユーリの妹。 隠しダンジョンの中に幻術を駆使した罠を用意して冒険者たちを待ち構える。 なお、ギブアップしてしまった冒険者に対しては対象を外へ転移させて逃がしているようだ。 このことから、いたずら好きでアインやユーリをからかっているが、時に2人を気遣うなど優しい性格である。 &bold(){・黒姫} CV:[[津田美波]] ピナの守り手で母親的存在である。 初登場時は玄武という名の可愛らしい亀のような風貌で登場した。 物腰柔らかな性格で、結界術を行使することが可能である。 黒い和服でショートヘアな容姿が、[[某蜘蛛の女性>月が導く異世界道中]]を思わせるが関係ない。 なお、守り手にも序列があるようで、ウルスラは彼女に頭が上がらない。 &bold(){・アリス} CV:市ノ瀬加那 世界樹の精霊でユーリの姉。 【千里眼】のスキルを持ち、アインの戦いぶりも見ていた。 ダンジョンに関する情報が記載されている書物が多数存在している禁書庫の司書を務めている。 基本的にそこは王族関係者と彼女が認めた者でないと入れない。 (しかし、それにはからくりがあり、世界樹の力によりアリスの世界樹の空間(禁書庫)と王城がリンクするようになっているからである。ダンジョンから入って来ることもできるが、隠しダンジョン故に困難を極める。) 大人しい性格で、外の世界へ行く勇気がなく引きこもっている。 &bold(){・朱羽} CV:[[愛美>愛美(声優)]] アリスの守り手。 なかなか外の世界へ踏み出すことが出来ず、引きこもっているアリスを優しく見守りつつも心配している。 関西弁を話している。 **(その他) &bold(){・クラウディア} CV:花咲心優 魔獣に襲われていたところをアインに助けてもらった。 国王の娘。 助けたアインに一目ぼれして「勇者様」と慕っている。 結婚を申し出るもユーリに止められる。しかし王族にもかかわらず、重婚を認めるだけでなく自らは「お嫁さん2号」で良いと言ってのける大胆さがある。 &bold(){・ジャスパー} CV:大塚剛央 ギルド『銀鳳商会』のリーダーかつ凄腕商人。 兼ねてより精霊核に興味を持っており、それを神眼に移植しているアインに興味を持ち、結婚を申し出るほど。 &bold(){・ゾイド} CV:[[浪川大輔]] アインがE級の「ゴミ拾い役」だった頃に彼を雇った冒険者。 剣士でAランク。 モンスターに襲われたとき、&color(#F54738){&bold(){アインを囮にして見捨てた。}} あげく自身は「&color(#F54738){アインが身を挺して守ってくれた}」という嘘を周りの冒険者に吹聴して、自身は悲劇の冒険者を気取るなど救いようのない性根を見せつけていた。 しかし、アインが見違えるようになって成長し帰ってきた姿をみてコンプレックスを感じただけでなく、嘘が露呈し、冒険者たちから蔑まれ孤立してしまう。(何なら共犯のジョリーンにも見限られてしまう) そんな失意の中をエキドナに唆され、魔物化された。 その後、アインと戦うも敗北、浄化されたが身体は無事だった。身柄は拘束されることになる。 なろう作品でよくある「&color(#F54738){ざまあ}」枠を担ってしまったキャラ。 &bold(){・ジョリーン} CV:[[高垣彩陽]] ゾイドと共に、アインを陥れた魔法使い。 麻痺の魔法でアインの身体を麻痺させ、魔獣の囮にした後に逃げた。 しかし、アインが帰ってきた際、ゾイドがついた嘘をきっかけに旗色が悪くなると、「自分はゾイドに脅されて魔法をかけた」と責任転嫁をした。 &color(#F54738){こうした振舞がゾイドの恨みを買い、魔物化した彼に頭から租借され首を食いちぎられ絶命した。} なろう作品における「&color(#F54738){ざまあ}」枠を担ったキャラその②。 &bold(){・エキドナ} CV:[[花澤香菜]] ダークエルフみたいな容姿をしているキャラ。 ゾイドを唆し、魔物化させ、アインとの戦闘データを取っていた。 何かと暗躍している節がある。 *【用語】 &bold(){・職業(ジョブ)} 光の女神から与えられる加護。その人の先天的な才能を見抜き、ぴったりの職業を与えてくれる。 &bold(){・技能(スキル)} 闇の女神様より与えられる。その人が後天的に身につけられる。 &bold(){・鑑定士} 物体に秘められた情報を「鑑定」する職業。 非戦闘系の能力であり、何なら「真実の目」と呼ばれるアイテムが存在することで代替が効くとされる。 故にタイトル通り「不遇職」と呼ばれる。 &bold(){・世界樹} この世に9つあるとされる。世界樹が一生をまっとうできるようにそれぞれにウルスラをはじめとする「守り手」がいるとされる。 &bold(){・精霊の義眼} 世界樹の力の一部を加工して作った義眼。モンスターにより左目を負傷したアインに移植された。これにより、対象を鑑定するだけでなく、その対象の動きを先読みすることが可能になる。 加えて倒した対象の攻撃や魔法を鑑定することにより、それらをコピーすることがかのうになる。 &bold(){・[[賢者の石]]} ウルスラと意識を共有するために使用されるアイテム。 基本はアインの右目に内包されている。 よく錬金術関連の作品でよく出てくるアイテムであるが、 他作品との関わりは特にない。 &bold(){・銀鳳商会} ジャスパーが頭目の商業ギルド。商品は各地で売り買いされていることから大手の商業ギルドであることが伺える。 *【テレビアニメ版】 2025年1月よりテレビアニメが放映されている。 ほぼ原作通りの進行で、ラブコメファンタジー要素がある反面、序盤の展開をはじめ、原作にあるようなグロテスクな表現も時折取り入れられている。 例:「眼を潰されるアイン」「魔物化したゾイドがジョリーンを始めとする人間を頭から咀嚼するシーン」など 監督は大西健太。シリーズ構成は待田堂子。 アニメーション制作はオクルトノボル。 &bold(){OP:「Crescendo」}ロックバンドASTERISMによるOP &bold(){ED:「ロックは死なない」}22/7((秋元康プロデュースの2.5次元女性声優アイドルグループ。同グループを題材とするTVアニメが作られる程だったが…))によるED 追記・修正は奈落の底に落ちても生き延びることが出来たらお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\鑑定/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 『不遇職の【鑑定士】には大器晩成要素が隠されていて、最強になれる可能性を秘めている』系の作品かと思いきや、実際は『【鑑定士】の主人公が主人公補正系の幸運で最強に近づくチャンスを掴んだ』→『主人公以外の【鑑定士】は最強になれる可能性すら皆無である』ということで、完全なタイトル詐欺なんだよねこの作品…… -- 名無しさん (2025-02-24 00:40:03) - 最強義眼なら何を組み合わせても強い…! -- 名無しさん (2025-02-24 03:00:12) - 日之影ソラとすかいふぁーむと本作の作者の茨木野って、多くの作品を出してるけどそれができるくらいの速筆なの? -- 名無しさん (2025-02-24 07:02:14) - あらすじだけでやたらと見覚えのある展開だ -- 名無しさん (2025-02-24 08:27:01) - あらすじ読んだだけだけど、これ鑑定スキルじゃなくて貰った神眼が強いだけでは? -- 名無しさん (2025-02-24 09:04:23) - 不遇と最強って言葉のついたなろうが氾濫しすぎて見る前からあんまり見る気しなくなるんだけど、この手ので破綻してない作品ってあるんだろうか? -- 名無しさん (2025-02-24 12:56:51) - タイトルだけでオロロロロロってなるわ -- 名無しさん (2025-02-24 14:26:43) - 男性主人公異世界ものの「不遇」「追放」「最強(凶)」「大丈夫?」は女性主人公異世界ものの「溺愛」「悪役令嬢」くらい定番のアレだし… -- 名無しさん (2025-02-24 15:33:45) - 鑑定ってなろうではチートスキルとして認識されてるから今さら不遇と言われてもなって -- 名無し (2025-02-24 16:34:13) - キーパーソンキャラ...ミクトラン....コミカライズ版の方でその人物像は知ったけど....はてはて?? -- 名無しさん (2025-02-24 17:50:50) - この手の不遇職系の中でも割と酷い部類 -- 名無しさん (2025-02-25 10:58:20) - 神眼なんて便利なもん持ってる時点で鑑定士だろうがなんだろうがそりゃ無双できるわなアホくさ -- 名無しさん (2025-02-25 14:54:53) - タイトルが不動産鑑定士に見えて、何やら斬新な異世界転生ものなのかと思いきやありきたりなあらすじでちょっとガッカリ。 -- 名無しさん (2025-02-25 16:34:19) - 追放モノとしてみても同じクールの教え子達~の方がまだ面白い -- 名無しさん (2025-02-25 17:13:14) - 酷評されてるのにアニメ化してるのはそれだけの価値があったという事だろうがそれは一体何だ? -- 名無しさん (2025-02-26 13:00:49) - ↑この作品みたいに『タイトル詐欺等の要素が理由で評判が悪いのにTVアニメ化した作品』もあれば、『人気も需要もあるのに何故かTVアニメ化してない作品』もあるから、『TVアニメ化するorしないの決まり手となる要素』があるのならこっちが知りたいくらいです。 -- 名無しさん (2025-02-27 15:01:30) - 最強なのは精霊から貰った力で鑑定士は雑魚のまま -- 名無しさん (2025-03-09 14:57:14) - 『不遇職【鑑定士】の俺は仲間に裏切られて奈落に落とされたけど、【神眼】を得たのでそれで無双します』みたいなタイトルだったら幾分マシだったろうに…… -- 名無しさん (2025-03-09 17:14:38) - ( エキドナの力で魔物化したゾイドとの闘いらへんで )アインも「無双なのは神眼であって実力じゃない・それが無ければ何も出来ない」で苦悩してなかったっけ? -- 名無しさん (2025-03-09 17:36:54) - この作品も所謂『はいはい強い強い』…と思ってたが、少し見る感じ死に覚えで鍛錬して攻略していくようにも見えるから反応に困る… -- 名無しさん (2025-03-09 20:21:00) - ずっと気になってたんだけど「はいはい強い強い」とかをジャンルとして使ってるのを↑の人以外で見たことがないんだけど…ジャンルと言い張って合法的に煽ろうとしてるの? -- 名無しさん (2025-03-11 10:44:23) - 「鑑定」要素でダンジョン攻略やボス戦勝利に寄与できれば話は別なんだが -- 名無しさん (2025-03-26 16:02:48) - 最終回掃除しただけで終わり -- 名無しさん (2025-04-02 16:29:02) - ↑3 これ報告したほうがいいかな -- 名無しさん (2025-05-10 15:04:32) #comment #areaedit(end) }