&font(#6495ED){登録日}:2025/05/10 Sat 19:47:36 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:貴女と供に約 3 分で読める運命に ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &size(20){&bold(){それは小さな&color(deeppink){御伽噺}。}} &bold(){小さくはばたく&color(deeppink){羽}と。} &bold(){いとおしむ&color(deeppink){眼差し}が。} &bold(){&color(deeppink){赤い糸}を繋ぐだけの。} &size(20){&bold(){小さな小さな&color(deeppink){御伽噺}。}} } #right(){(単行本裏表紙より抜粋)} &bold(){&color(dimgray){ことのはの&color(royalblue,aliceblue){巫女}と}&color(deeppink){ことだまの&color(silver,black){魔女}と}}とは、藤枝雅による漫画作品。通称『みこまじょ』 *概要 2004年にてマガジン・マガジン社出版の百合専門漫画雑誌百合姉妹にて連載された漫画作品で、藤枝としては2ヶ月前に連載を開始し&s(){、いろいろあって打ち切りになった後、同人作品として再開し}た『[[ティンクルセイバーNOVA>ティンクルセイバーシリーズ]]』に続いて2作目となる連載作品である。 同年11月に百合姉妹の休刊に伴い、2005年7月にて一迅社が創刊した百合専門漫画雑誌コミック百合姫に移籍し、同誌の2006年4号まで連載され、連載終了後からはドラマCDも発売された。 タイトルは百合姉妹時代は『&bold(){&color(dimgray){鳥籠の&color(royalblue,aliceblue){巫女}と}&color(deeppink){気紛れな&color(silver,black){魔女}と}}』だったが、コミック百合姫への移籍連載の際に現在のタイトルに改題された。 *あらすじ #center(){ &bold(){&color(silver,black){「ふむ…?」「結界とは…ね」}} &bold(){&color(silver,black){「隠し神社…ってコトはあんまり関わんない方が良さそうだけど」}} &size(20){&bold(){&color(silver,black){…建築マニアとしては…そそられちゃう雰囲気よね…}}} } 古い建築物マニアの魔女・&bold(){&color(silver,black){グレーティア・ディートリヒ}}は、建築物漫遊の旅の最中に結界に閉ざされた神社を見つけ、興味にそそられて神社の中へと入り、その中で神社の巫女を務める少女・&bold(){&color(royalblue,aliceblue){&ruby(ときがみ){鴇神}&ruby(つむぎ){紬}}}と出会う。 社内で二人の細やかな談話をした後、紬は結界の為に自分から外に出ることはできないと語るが、レティはそんな彼女の言葉を&color(silver,black){「良くない『言霊』」}だとして、魔法で神社に張り巡らされた結界を破壊する。 最初はレティの行動に困惑する紬だったが、レティから「自分を縛る言い訳」だと言い聞かされ、結界を解かれた後の生き方の決断を促される。それに対し、紬は微笑んでレティにこう告げる。 #center(){ &size(20){&bold(){&color(royalblue,aliceblue){「&ruby(レティさん){貴女}と供に往く運命に」}}} } こうして、鳥籠から解き放たれた巫女と成り行きから共にすることとなった気紛れな魔女による二人の淡くて奇妙な珍道中が始まるのでした…。 *登場人物 -&bold(){&color(silver,black){グレーティア・ディートリヒ}} CV:[[生天目仁美]] 古い建築物を見て回るのが趣味な銀髪碧眼の眼鏡っ子の魔女。通称「レティ」。年齢は23歳。 たまたま訪れた結界が張られた神社に侵入し、そこで出会った紬との談話の下に結界を破壊して彼女を社の外へ連れ出す。紬と行動を共にしてからは、はぐれないよう魔法で生成した赤い糸で繋いでいる。 気紛れな性格だが、紬の世間知らずな言動にペースを乱されることも多々ある。 魔女という立場に違わず多彩な魔法を持っており、さらに結界耐性持ちで、結界を&bold(){テントの中に入る感覚で捲り上げて}内部に侵入したり、結界を&bold(){紬との&color(deeppink){接吻}を介して}破壊する魔法を有している。 #openclose(show=しかし、終盤では…){ 建築物巡りの最中、紬が幼少から抱えていた病症を発症、自身の前に現れた五十鈴の指示を受け、紬の療養を余儀なくされる。 しかし、紬の今立たされている状況下でなおもいつまでも自身の傍にいたいという想いを汲み、神社から山神を連れてくることを発案し、神社へ再訪。 山神を呼び出した後、紬の許に来るよう懇願するが、当の神は紬の自由を望んでいたためその懇願を拒否される。 だが、その代わりとして山神から神気を分け与えられ((その際、取り込むのに支障が出るため紬を繋ぐ赤い糸を一時的に切断した))、神気を得た自身が紬の傍にいることで症状を回復させる。 その結果、常に紬の傍にいなければならない身となるが、紬の想いを改めて受け取り、最終的に両想いとなった。 [[それから40年後>ティンクルセイバーシリーズ]]に自身の血筋を強く受け継いだ孫娘が学園生活を送っているが、それはまた別の話…。 } -&bold(){&color(royalblue,aliceblue){&ruby(ときがみ){鴇神}&ruby(つむぎ){紬}}} CV:[[能登麻美子]] レティが神社で出会った巫女。年齢は22歳。 代々山神を祀る役目を務める鴇神家の娘で、6歳の頃より結界の中の神社で巫女としての生涯を送っていたが、神社に訪れたレティと出会い、彼女がその結界を破壊したのを機にレティから促される形で社外から出ることを決心し、&s(){結界が破壊されたことを知った本家が来る前に}レティと行動を共にする。 長らく結界内で過ごしてきたことから大変世間知らず、かつおっとりとした性分の天然箱入り娘で、自身の天然発言でレティを振り回しつつも自身を外に連れ出してくれた彼女を純粋に慕っている。 #openclose(show=結界の外から出られなかった理由){ #center(){ &bold(){&color(royalblue,aliceblue){『そう…わたしは わかっていた』}} &bold(){&color(royalblue,aliceblue){『神域から離れ─神衣をとりはらうことで』}} &size(20){&bold(){&color(royalblue,aliceblue){『わたしが &color(red,black){こうなるということ}を』}}} } 鴇神家の巫女の中でも&bold(){特段神性が高い体質}であり、神域以外の外界は彼女にとってまさに&bold(){&color(mediumvioletred,black){有害な世界}}であり、神域外では&bold(){&color(red,black){立つことすらままならないほどの病魔に冒され、やがて死に至るという日常生活に大きく支障を来す過酷な運命}}を背負っており、その処置として山神が祀られた神社の中に入れられる。 社内に入れられた当初は一人にされたショックと寂しさから泣きじゃくっていたが、親が残していった書き置きと生来のおっとりさから日々が流れるうちにその運命を受け入れ、それと同時に症状が治まっていることに気づく。 それ以降からは鈴代家から影で見守られながらも、レティと出会うまでは16年間世間から隔絶された結界の中で暮らしていた。 レティによって結界を解かれ、外界へと連れ出されて巫女装束を脱いでからしばらくして症状が再発してしまうが、山神の神気を得たレティの尽力により回復、山神から16年間奉ってきたことへの感謝と巫女の役目を解任を言い渡され、改めてレティに二人で生涯を共にすることを誓った。 } #openclose(show=後半ネタバレ){ -&bold(){&ruby(すずしろ){鈴代}&ruby(いすず){五十鈴}} CV:渡辺明乃 代々鴇神家の御庭番として仕える一族・鈴代家の女性で紬のお目付け役。 常に厳かな表情を崩さない、生真面目で古風な口調が目立つ冷徹な女傑然とした性格の持ち主で、鴇神の者を守る「鈴」の役割を任されており、16年もの間紬を見守り続け彼女を心から案じていた。。 なお、鈴代家は十代ごとに名前を継承する襲名制であり、作中に登場した彼女は50代目に当たる。 紬が社から出たことを知り、彼女の動向を監視。終盤近くで紬の症状が再発したのを機にレティたちの姿を現し、レティに結界の生成を指示して彼女を保護する。紬を外に連れ出したことで症状を再発させた遠因を作ったレティを、最初は「&bold(){&color(darkmagenta){呪い}}」と糾弾して非難するが、同時に外界での思い出を作ってくれたことに関しては恩義を感じている。 騒動が落着した後は山神によって目付け役の任を解かれ、なぜ神が紬の姿をしているのかに困惑し状況が飲み込めないまま山神に強引に連れられる形でレティたちの許を去っていった。 連載終了後に語られた後日談では、山神様の豪気さに振り回される日々を送ってるとか。 それから40年が経った時代では鴇神の名を冠する子孫が現れているが、鈴代家はその時代でも現存しているかは不明。 #openclose(show=最終回ネタバレ){ #center(){ &size(20){&i(){&bold(){&color(silver,black){来たれ}}}} &i(){&bold(){&color(silver,black){神泉の露 霞と成り その姿 映したまえ}}} &i(){&bold(){&color(silver,black){おほそらの雲 雷を鳴らし その鼓動 刻みたまえ}}} &i(){&bold(){&color(silver,black){世の理 零と為り そのかたち 結びたまえ}}} &i(){&bold(){&color(silver,black){清らかなる健やかなるお山の息吹届かぬ処に今はあり}}} &i(){&bold(){&color(silver,black){霊山の御霊 その御許に住まうかんなぎのおとめ}}} &i(){&bold(){&color(silver,black){息吹絶えたゆたいしその生命のほのお}}} &i(){&bold(){&color(silver,black){ひかり絶やさんがための術を}}} &size(20){&i(){&bold(){&color(silver,black){御身わが言霊に顕し現せよ}}}} &bold(){「強引な奴じゃの」} &size(20){&bold(){「仮にも神を形取ろうとは…」}} } -山神 CV:能登麻美子 幼い頃より続く呪縛に苦しむ紬を救うべく神社に戻ったレティが手水用の湧水を依り代に召喚術によって顕現した山ノ神。 姿はレティの見知った人物で、なおかつ自身が一番見慣れた人間である紬の姿を借りている。 借用先の紬の姿ながら神々しさが溢れる荘厳な口調だが、その本質は「ホントに神様か?」って疑うぐらいかなり豪放でお茶目な性格で、紬に比べると結構世間慣れしている。 レティから紬の許に来るよう懇願されるが、本人は紬の抱える症状を理解しつつも彼女の自由を望んでおり、その懇願を拒む。しかしその代わりとしてレティに自身の神気を&bold(){&color(deeppink){接吻}で}分け与えた後、紬たちの許に訪れる。そして、16年間自身を奉ってきた紬に感謝を述べて巫女の役目を解き、&s(){困惑する五十鈴を連れて}二人の幸運を願いながら別れを告げた。 連載終了後に発売されたドラマCDでは今でもレティたちと交流を続けているようで、紬の姿で人前に現れる際は紬の姉・&bold(){&ruby(ときがみ){鴇神}&ruby(きぬ){絹}}と名乗っている模様。&s(){レティと紬の子孫が見たらどんな反応をするのだろうか…?} } } -犬飼芹穂、琴織さらさ 藤枝作品『[[飴色紅茶館歓談]]』からのカメオ出演。 -藍原まきの こちらも藤枝作品『AliceQuartet OBBLIGATO』からのカメオ出演。 *他作品との繋がり 上記で記述したように、作中では『[[飴色紅茶館歓談]]』の飴色紅茶館(2話)と『AliceQuartet OBBLIGATO』のAliceQuartet(3話)など、藤枝が手掛けた作品の建物及び登場人物が登場しており、それから40年後の世界を描く『[[ティンクルセイバーシリーズ]]』ではレティと紬の子孫が登場している。 特に前者は連載終了後に発売されたドラマCD『マドリガル・ハロウィン』でもゲスト出演している。 &bold(){&color(royalblue,aliceblue){&ruby(Wiki籠りさん){貴女}と供に追記・修正する運命に}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment() #areaedit(end) }