空ろの箱と零のマリア

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空ろの箱と零のマリア - (2024/10/27 (日) 19:34:57) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/02/27 Sun 20:44:47
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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『空ろの箱と零のマリア』は電撃文庫から出版されている[[ライトノベル]]。
2010年6月10日に出された4巻以降、刊行が止まっていたが、2012年7月10日、2年越しとなる5巻が発売された。
作者・御影瑛路/絵・415、鉄雄(2巻から改名で変更)


&font(green){【ストーリー】}(一巻あらすじより)
 3月。中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢。そのあまりの美しさに息を呑む教室の中で、彼女は教壇に立ち、無愛想にただ自分の名前だけを告げた。教室全体が次の言葉を待っていた、その時――。


「星野一輝」


――呼んだのは、何故か僕の名前。


「私はお前を壊すために、ここにいる」


そして、突然の宣戦布告。ただ超然と、毅然として言い放ち、静かに微笑む彼女の真意は……!?


&font(green){【概要】}
ライトノベルにおいては珍しいサスペンスもの。
萌え要素はほぼ0で、恋愛描写はあるがシリアス99%。
"箱"と呼ばれる願いを願いを叶えるものを使い、起こされる非日常からもとの日常に戻ることが目的。

問題は知名度くらいで、話の構成が上手く、文章もよみやすく評価もかなり高い。
また、このシリーズを読むなら[[ネタバレ]]は厳禁。ネタバレなしで読むことをオススメする。


&font(green){【登場人物】}

・星野一輝
物語の主人公。
1年6組に所属している普通の少年で、好物は[[うまい棒]]。
文字通り『普通』の少年だが、非日常が嫌いで日常をとても大切にしていて、このことに関してはとても敏感。
その度合いだけは異常である。


・音無彩矢
物語のもう一人の主人公でヒロイン。
3月2日、転校するには中途半端な時期にやってきた転校生。
理知的な性格で、非常に冷静。
学力・体力共に高く、出来ないことは何もないほどに様々な経験を積んでいる。
美人。


・大嶺醍哉(おおみね だいや)
髪を真っ白に染め、[[ピアス]]を付けてはいるが、学級委員長。
頭の切れがとてつもなく、頭脳面では作中随一。
高圧的で不遜な一輝の友達。


・桐野心音(きりの ここね)
一輝のクラスメイトで、明るくて社交的、少しお節介焼きな少女。一輝の友達。
大嶺醍哉とは[[幼稚園]]からの幼馴染み。
 

・臼井陽明(うすい ひろあき)
お調子者で陽気な一輝の友達。
爽やかな野球少年。
一輝の友達では一番気が合うようで、重要な相談にものってくれる親友といってもいい存在。


・茂木霞
一輝が想いを寄せるクラスメイト。
華奢で物静かな美少女。
3月3日の朝に死亡する可能性が最も高い。


・0
箱を提供する謎の存在。性別不明。
箱をあげる目的には善意も悪意もなく、箱をあげた後の行動に興味があるため。
星野一輝の日常に対する異常な執着に興味を持ち始め、それまでは傍観に徹していたが、一輝が事件に巻き込まれるよう干渉し始めた。


&font(green){【用語】}
・"箱"
どんな願いも叶える存在。
どんな願いも叶えてくれるが、それは言葉通りその願いに関する思いの全ても叶えてしまう。
その中には『出来るわけがない』という思いも含まれるため、殆ど歪んだ願いになる。


また"箱"には二種類存在し、内側へ作用する"箱"と、外側へ作用する"箱"がある。

内側タイプは、現実世界では例え"箱"でも実現不可能だと所有者が思っている場合のもの。
本人は現実世界では実現不可能だと思っているので、実現できる空間そのものを作り出して、その空間に登場人物を詰め込む。

外側タイプは、逆に現実世界でも"箱"の力があれば実現可能だと所有者が思っている場合のもの。
現実世界そのものに影響をもたらす。

"箱"の強さにはレベルがあり(便宜上最高10)、基本的には外側レベルが高い方が現実に対して影響が大きくなる。
しかし、内側タイプでもレベル次第では十分驚異を感じるものである。

つまり、アニヲタ的にわかりやすく説明すると、&font(red){『二次元キャラと結婚したい』}という願いがあったなら、
[[ラブプラス]]で[[結婚式]]をあげちゃうレベルの人は外側タイプで、現実にキャラが現れて結婚。
可愛いとは思うけど、[[○○は俺の嫁]]とかは言わない人は内側タイプで、二次元キャラが問題なく存在出来る空間を作ることになる。

………内側の方がよくないか?

&font(green){【今まで出てきた"箱"】}(ネタバレなし)
・『拒絶する教室』
所謂ループもの。内側レベル9。
3月2日から3月3日朝までの日々を繰り返す"箱"。
所有者以外は記憶の持ち越しが出来ない。
3月3日の朝に誰かが死ぬ(高確率で茂木霞)。


・『泥の中の一週間』
外側レベル4。
所有者が一週間段々と星野一輝を侵食していき、それまでに"箱"を壊せなければ完全に乗っ取れるという箱。
乗っ取れる時間が徐々に増えていき、乗っ取られている間の記憶はないため、その間に何をされたかわからない。
 

・『怠惰なる遊戯』
「王降ろしの国」と呼ばれる殺人ゲームを行う。
参加者は『王』『王子』『魔法使い』などの役職を割り振られる。
役職にはジャンケンのように強弱関係がある。
この"箱"は特殊な空間に詰め込まれるのにこの[[ゲーム]]で死んだ人間は現実でも死ぬので、内側・外側両方のタイプである。



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#areaedit()
- 面白いし読みやすいし言うことなしなんだけど作者が何に影響を受けたのかモロに出てるのがちょっと……。特に3、4巻  -- 名無しさん  (2014-06-11 16:15:05)
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}