ジミ・ヘンドリックス

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ジミ・ヘンドリックス - (2025/09/15 (月) 10:39:09) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/09/18 Sat 23:52:45
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#center(){&color(darkviolet){&bold(){&sizex(6){Are you experienced?}}}}



&bold(){Jimi Hendrix}(1942年11月27日~1970年9月18日)は、[[アメリカ>アメリカ合衆国]]出身の黒人ロックギタリスト。


*【概要】
&bold(){歴史上最高のロックギタリスト}と称され、ロック並びに音楽の歴史に名を刻む天才中の天才。
アフロヘアーと、フェンダー・ストラトキャスターの演奏がトレードマークとなっている。
[[日本>日本国]]では「&bold(){ジミヘン}」と略されることが多い。

本名は James Marshall Hendrix。
後年愛用するアンプの名をミドルネームに付けられた時点((出生名はJohnny Allen Hendrix。よく知られる本名は1945年に父親と暮らし始めた頃に改名したもの。))で、彼の運命は決まっていたのかもしれない。

10代の頃の従軍中から様々なミュージシャンの下で下積みを重ね、60年代後半にチャス・チャンドラー(アニマルズのベーシスト)に見出され英国に渡り、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスとして彗星の如くデビュー。
ロックギターの演奏、パフォーマンスを根底から引っくり返した。

アンプから飛び出す未知の音、独特の弾き方から繰り出される未知のフレーズ、過激なパフォーマンス……その全てがギタリスト、ロックファンに衝撃を与えた。

作曲能力にも非常に長けており、エクスペリエンスとしてリリースした3枚のスタジオ盤はいずれもロック史に残る名盤である。
ライブでのダイナミックなインプロビゼーションにも定評があり、膨大な量のライブ音源のブートレグが出回っている。

基本的にギターボーカルとして弾き語りの形態をとっており、ファンからは歌声も好評であるが、本人は歌にはあまり自信が無かった模様。

60年代後半のサイケデリックブームのアイコン的な存在でもあり、彼自身もジャンキーとして有名。
バンダナの下にはLSDが貼り付けられていたとかなんとか。

また彼はインディアンの血を引く黒人である。
当時はロックが「白人による白人のための音楽」となりつつあった中で、彼のような白人のメンバーを引き連れ、白人のファンに愛された黒人ギタリストの活躍は珍しかった。
また活動当時は「公民権運動(Civil Rights Movement)((アフリカ系アメリカ人が「公民権の適用」と「人種差別の解消」を求めて行った大規模な社会運動。1964年に「公民権法」を制定させることに成功したが、差別感情までは解消できなかった。))」の真っ只中であったが、彼自身はあまり政治運動には積極的でなく、白人と手を組んで白人を相手に商売をしていたこともあり、&ruby(ブラックパンサー){黒豹党}((黒人の地位向上を目指す団体。共産主義を標榜しており、「革命による黒人解放」を提唱して武装蜂起を呼びかけるなど、政治的思想は真赤で、やたらと過激な言動が目立つ。なお1995年制作のアメリカ映画『パンサー』は、組織の創設から衰退までを描いたもの。))から圧力をかけられることも度々あったという。

モンタレーポップフェスティバルやウッドストックフェスティバル等伝説の名演を残すも、1970年9月18日、&bold(){&color(red){27歳}という若さで他界}。
死因はベッドで嘔吐物を喉に詰まらせての窒息死。しかし死の状況には不可解な点があり、生前彼が様々なトラブルを抱えていたこともあり、単なる事故死ではないとする説も根強い。
同時期に同じく27歳の若さでこの世を去ったジム・モリソン、[[ジャニス・ジョプリン]]、ブライアン・ジョーンズらと共に「27クラブ」として知られる。

彼の残した音は、亡くなって50年たつ現在でもギタリストに多大なる影響を与え続けている。

*【有名なパフォーマンス】
・歯ギター
[[文字通り>文字通り(日本語)]]歯でギターを弾く。
やってみたことがある人なら分かるが、&bold(){相当練習しないと&color(red){無理}}。
というか歯が欠けたり口を怪我する恐れがあるので注意。

・頭の後ろで弾く
これもやってみたことがある人なら分かるが、&bold(){相当練習しないと&color(red){無理}}。

・ギターを燃やす
モンタレーポップフェスティバルでジミはギターを叩き折ろうと思ってたが、
先にピート・タウンゼントがやっちゃったから、叩き折った後さらにライターで火をつけて膝をついて『あはーん』みたいな顔で仰いでみた。
(ピートもジミもギター破壊のパフォーマンス自体はモンタレーの前にもやっていたが、でかいライブだったため目立つチャンスだった)
もっとも&bold(){こういったパフォーマンスをしていたのは&color(red){キャリア前期のみ}}。
キャリア後半はアーティストとしてより深く音楽を探求するようになり、過激なパフォーマンスを求められることに辟易していた模様。

・アメリカ国歌
ウッドストックフェスティバルでやった伝説のプレイ。

*【特徴】
・演奏
エフェクターやフィードバック、アーミングを駆使し、それまで無かった音を作り出した。
とりわけアーミングには定評がある。シンクロナイズド・トレモロ・ユニットは本来ビブラートように開発されたものであり、彼のような大胆な使い方は開発者すら想定していなかったという。
アーミングを駆使する性質上演奏中にチューニングが狂うこともあるが、それが独特のサイケデリックなサウンドに一役買っていた。
インプロビゼーションに長けており、&bold(){ライブでのギターソロは&color(red){ほとんどアドリブだった}}。

・性格
ステージでの大胆不敵でセクシーなパフォーマンスとは裏腹に、&bold(){日常ではとてもシャイで礼儀正しい人間だった}という。
「彼は誰かと親しくなって、結局傷付いてしまうのを恐れて友達をつくれなかった」なんて言われるほどである。

・外見
アフロ、ド派手な衣装、頭に巻いたバンダナ、逆に持った[[ストラトキャスター]]等、&bold(){一度見たら次は見間違えるはずのない格好}。

*【参加バンド】
***Jimi Hendlix Experience
-Jimi Hendlix (Guitar / Vocal)
-Noel Redding (Bass / Vocal)
-Mitch Mitchell (Drums)
 ジミといえばこのバンド。活動期間の大半はこのバンドを率いており、代表曲もほとんどこの時代のもの。Noelとの確執と、米国の黒人団体の圧力により解散。
***Band Of Gypsies
-Jimi Hendlix (Guitar / Vocal)
-Billy Cox (Bass)
-Buddy Miles (Drums / Vocal)
 「黒人なら黒人だけのバンドを組むべきだ」との&s(){よくわからない}圧力を受け決済。ライヴアルバムを1枚出すも、主導権を握りたがるMilesと上手くいかず短命に終わった。
***Gypsy Sun and Rainbows
-Jimi Hendlix (Guitar / Vocal)
-Billy Cox (Bass)
-Mitch Mitchell (Drums)
-Larry Lee (Guitar)
-Juma Saltan (Percussion)
-Gerardo Velez (Percussion)
 ウッドストック出演時のバンド。CoxをそのままにMitchellを呼び戻し、二人目のギターとパーカッションを入れてサウンドの増強を目指したが追加3人の音はほとんど聞こえないというよくわからないバンド。この追加メンバーを除くトリオを第二期Experienceと呼ぶ場合もある。

*【代表的作品】
**アルバム
***&bold(){Are You Experienced?}
メジャーデビュー作。英国オリジナル盤は直前後のヒットシングル([[Purple Haze>パープル・ヘイズ]], Hey Joeなど)を含まない攻めた選曲だったが全英2位を獲得。
とはいえFoxy Lady, Manic Depression, Fireなどシングルヒットに匹敵する名曲を多数収めている。

***&bold(){Axis: Bold As Love}
サイケデリックなジャケが印象的なセカンドアルバム。
スタンダードにもなった名バラード、Little Wingはここに収録。

***&bold(){Electric Ladyland}
2枚組の大作となった3rdにしてExperienceとしてはラストアルバム。
大物ゲストが多数参加しているが、ドラッグでコントロールが効かなくなっていたジミはセッションを纏めきれず、スタジオはカオスな状況だったと言われる。
そんな状況でも名曲Voodoo Chile (Slight Return)やCrosstown Traffic、ボブ・ディランのカヴァー、All Along the Watchtowerなど、アルバムとしては奇跡的なバランスで名盤として成り立っている。

***&bold(){Band of Gypsys}
Experienceを解散したジミが黒人メンバーのみで結成した新トリオのライヴ・アルバム。
しかしジミとドラマーのバディ・マイルズの主導権争いもあり2ヶ月足らずで解散。
しかしベースのビリー・コックスはこの後もジミの死まで活動に参加していくことになる。

***&bold(){First Rays Of The New Rising Sun}
生前のジミが無くなる直前まで制作していた幻のアルバム。
このセッションの音源はジミの死後様々な形でリリースされていたが、1997年に可能な限り本来意図していた形に近く編集され、決定版として発表された。
しかし明らかに時期の違う録音も含まれるなど、疑問点も指摘されている。
また、タイトルも仮題の一つを採用したもの。死後のリリースにもかかわらず代表曲の一つとなったAngelや、ファンキーな名曲Freedomなども収録されている。

*【代表曲】
-Hey Joe(トラディショナルをもとにビリー・ロバーツが作曲した曲のカヴァー)
-[[Purple Haze>パープル・ヘイズ]]
-Foxy Lady
-Stone Free
-Little Wing
-Crosstown Traffic
-Voodoo Chile
-Angel
-Freedom
他多数

*【ローリングストーン誌が選ぶ最も偉大なギタリスト100人】
1 ジミ・ヘンドリックス 
2 デュエイン・オールマン(オールマン・ブラザーズ・バンド) 
3 B.B.キング 
4 エリック・クラプトン 
5 ロバート・ジョンソン 等

*【余談】
-『[[ぼっち・ざ・ろっく!]]』の[[主人公>後藤ひとり]]の飼い犬の名前が「ジミヘン」である。由来については言うに及ばないだろう。
-和田ラジヲの作品に「じみへん」という漫画があるが由来については(ry

 
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- 死因が反応に困る  -- 名無しさん  (2014-03-03 09:34:25)
- 1970年9月18日、27歳の若さで他界←天才薄命かあ 死因は寝ゲロが詰まっての呼吸困難←…  -- 名無しさん  (2016-07-30 00:29:52)
- いまだにどうやって出したか不明な音があり、ジェフ・ベックが演奏を聴いて廃業を考え、エリック・クラプトンが彼のようには弾けないと白旗を振り、ビートルズやローリングストーンズが挙ってライブを観に行き、辛口なフランク・ザッパが音量以外文句を言わなかった化物ギタリスト。こんなギタリスト、多分あと100年は出てこないわ  -- 名無しさん  (2021-02-15 04:10:00)
- ↑と後世に与えた影響与えた点で考えると彼に並べるのはエディヴァンヘイレンくらいなもんだよな。  -- 名無しさん  (2022-06-03 09:53:31)
- ↑×3×4 頭悪そうな反応  -- 名無しさん  (2025-02-27 16:57:22)
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