ティガレックス

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ティガレックス - (2021/03/17 (水) 12:13:38) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2009/10/20(火) 18:44:48
更新日:2023/10/26 Thu 22:01:00
所要時間:約 12 分で読めます




こ っ ち く ん な



\ガオー/
(*1)



モンスターハンターシリーズに登場するモンスター。
初登場は『モンスターハンターポータブル 2nd』(MHP2)。


 種族:飛竜種
 別名:轟竜
 戦闘曲:牙を剥く轟竜

《概要》

恐竜のような頭部と、橙色の体に青のストライプ模様が特徴の飛竜種。

名前の由来は虎を意味する「tiger」+ラテン語で「王」を意味し、ティラノサウルスの学名でもある「rex」から。


MHP2の顔とも言えるモンスターでパッケージを飾った他、OPのラストに登場したり、ゲーム冒頭のムービーでプレーヤーに怪我を負わせる等の活躍の場は多い。


それまでの飛竜とは違い翼がそのまま前足になったような発達した四肢を持ち、他の飛竜には無い走行力を誇る。

一方で飛行はあまり得意ではなく、飛行というより高所からの滑空により移動する。
なのでゲーム内でのエリア移動も翼の羽ばたきでなく垂直にジャンプするように行う。

飛竜の始祖(ワイバーンレックス)に近い体の構造を持つ原始的な種の飛竜らしい。

普段の生息地は砂漠で自身の耐寒能力もあまり高く無いが、大好物のポポを捕食するために雪山によく姿を表す。

ポポは家畜としても扱われている為、人間の生活を脅かす。

怒り時のティガレックスはベテランハンターでも手を焼き、新米ハンターがよく犠牲になっている。
村にいるハンターを引退させたのもコイツ。

クエストではMHP2の村☆1「忍び寄る気配」で倒さなくても良いお邪魔キャラクターとして初めて登場。

普通のポポノタン納品クエストなのだが、何故か今回に限って普段いる所にポポがいない。
やむなく頂上に向かうはいいがエリア6に出た瞬間…マジで死ぬ思いをしたハンターは多いだろう。
更にクエストの内容をあまり理解していない初心者が彼を倒そうと躍起になる場合もある。倒さなくてイインダヨ。このクエスト、制限時間20分だし。一番腹立たしいのは依頼人のおばさんが「楽な依頼だから気軽に頼むよ!」などと抜かしている事か。

その後は村☆4の緊急クエストに討伐対象としては初めて登場。
そのスピードと攻撃力、尋常じゃない攻撃判定は初心者ハンターにとってフルフルに次ぐ第二の試練。
彼で挫折しかけたハンターは数知れず。

その後も度々緊急クエストに出現しプレーヤーの頭を悩ませる存在。
クエストによってはティガレックスを二匹同時に討伐しなければならない。地獄だ…勘弁してくれ…

MHP3でも登場。
更に火山に生息する黒い身体の亜種も追加されている。

MH4にも登場。OPでハンターを追い回すも、ゴマちゃんに首をゴキャッとやられた。
亜種に加え、『大轟竜』こと希少種も追加された。

MHXにも続投。二つ名個体『荒鉤爪ティガレックス』が追加された。
OPムービーで新メインモンスターでボッケ村に因縁のあるガムートと対峙する。
勝利こそしてないが善戦しており、絶対強者の大迫力の激戦が拝める。


《主な攻撃》

・突撃
全身に攻撃判定が長時間持続するため非常に危険。怒り時は更にスピードが上がり更に厄介。もはや暴走状態。
最初の左腕の一歩目には攻撃判定が無いので常に左側に陣取りたい。
途中で方向転換する場合もあり怒り時は二回方向転換し最大三回突進する場合もあり、緊急回避でかわしたと思ったら方向転換で再び向かってきてくらう事も。しかし3rdの疲労状態では転倒してしまいそのまま攻撃チャンスに…

終了時はそのまま倒れ込むか噛みつきに移行する。
この攻撃を特定の場所の壁に誘導すれば牙が刺さって動けなくなるので攻撃のチャンス。

  • 噛みつき
前方に体を突き出して噛みつく。
予備動作が早く前方にいると避け難い。
二回連続で噛みつく場合もあり思った以上に射程が長いので注意。


  • 回転尻尾
体を大きく捻り一回転させて周りを攻撃する。同時に風圧【大】も発生
至近距離だと確実に当たるので予備動作が見えたらすぐに離れよう。
回避後は頭を攻撃するチャンス。
尻尾を切断すると目に見えて範囲が狭くなる。

  • 威嚇
その場で威嚇する。
攻撃チャンスだが頭の噛みつきにはダメージがある。

  • 飛びかかり
大きくジャンプして突撃してくる。
着地地点には風圧大が発生する。
威力が高いので確実に避けたい。
怒り時にこの攻撃を二回連続で使うと次に高確率で威嚇をするので攻撃チャンス。

  • 岩(雪玉)飛ばし
腕で地面を抉り砂漠なら岩、雪山なら雪玉を三方向に飛ばして遠距離の敵を攻撃する。
通称「ジャガイモ飛ばし」
何故かこれも龍属性。ただし3rdでは地形によって属性やられがつく。
右手付近でガードすると岩+腕でこちらのスタミナがほぼなくなるので注意。
中距離と遠距離の場合がある。

  • バックステップ
後方にバックステップする。壁際でなければ当たることはないだろう。
この後突進やとびかかり、岩飛ばしをすることが多い。

  • バインドボイス
頭を高く上げ、周りにバインドボイス【大】を発生させる。
さらに至近距離では衝撃破による攻撃判定が発生する(高級耳栓でも防げない)。
見た目より範囲が狭く、怒り移行時には一旦バックジャンプで離れてから使用するため近づかなければ当たらない。


  • 振り向き
厳密には攻撃では無いが、方向転換時の足と尻尾にも少量ながらダメージ判定がある。
ティガレックスは前足が大きいので引っ掛かりやすく、地味に厄介。
これで逃げるタイミングが遅れたり、いつの間にダメージが蓄積して不意に死ぬ場合もある。

  • スライドスピン
MHP3で追加。フロンティアのデュラガウアから教わった、回転しながら前進する攻撃。位置関係上、ガンナーだと喰らいやすいのでこっちを向いたら急いで横に移動すること。
幸い判定はかなり弱い。

  • 大咆哮
亜種限定。
通常の咆哮よりも更に強力な咆哮を行う。
判定がティガ前方に集中しているため後方に回り込めば安全。
突進をキャンセルして行うパターンとゆっくり超ホーミング突進をしながら行うパターンがある。
後者の場合は下手に距離を離すよりも頭の下をくぐって後方に回り込むとかわしやすい。

なお、バインドボイスを除く全ての攻撃に龍属性が付いているので防具の耐性には注意。

《破壊部位・弱点・攻略》


弱点は頭。
部位破壊は頭、両前脚の爪、尻尾。
弱点属性は雷>>龍。
亜種は水も弱点。
希少種は水と氷が弱点だが、雷と龍は弱点ではなくなっている。

前脚を破壊した後に翼(青い部分)を破壊できることは意外に知られてないが、破壊すると転倒する(報酬は出ない)。3rdでは一段階破壊になった。
尻尾の耐久値が他のモンスターより若干高く、二回耐久値を無くさないと切れないため少し手間がかかる。

全体的に肉質は柔らかい(ただし弾属性には硬い)

怒り時は腕等の血管が赤くなって目が充血し、バックジャンプした後咆哮する。
更に攻撃力とスピードが大幅に上がり手が付けられなくなるが肉質は更に柔らかくなる。

ティガレックスから見て左側の攻撃判定が手薄なので、逆時計回りの立ち回りが基本。

弱点である頭を狙っていきたいが、真正面に立つ事になるので闇雲に狙うのは危険。
岩飛ばしや回転攻撃後等の隙を的確に狙っていこう。
また全身攻撃判定の塊なので、片手剣や太刀等で張り付くのは危険。徹底的なヒット&アウェイを心がけよう。


閃光玉が有効で威嚇等の特定攻撃しかしなくなるので調合分も含めて持ち込みたい。一回の怒りにつき2回使えば完封できる。

壁の噛みつきもフルに活用してやろう。

一般的に大剣やランスガンスが戦いやすい武器とされている。
また肉質こそ硬いがガンナー全般も立ち回り的には楽。

どの一撃もガード時のスタミナ減少値が高い傾向にあり、ガード武器を使用する場合はガード性能+系のスキル、または強走薬が欲しいところ。

スピードや攻撃力こそ高いものの、動きそのものは直線的かつ素直で飛んだり潜ったり等の変則的な動きも少ないため、実は慣れると楽に対処出来る。

小細工無しで純粋にパワーで攻めてくるある意味非常に潔いモンスターで、その姿勢から良モンスター扱いされる事も多い。流石看板モンスター。

実は他のモンスターと違って戦闘中にも設置された肉を食べる。
ただしババコンガ程頻度は高くないので、そう何度も使う意味は薄い。

恐らくMHP3のスタミナ要素導入の影響を一番受けたモンスター。
全体的に疲れやすく疲れ状態では見てる側が可哀想なぐらい弱体化する…

《希少種》

別名『大轟竜』が表す通り、とんでもなくでかい。サイズ的にはイビルジョーより少し小さいレベル。
そしてかなり強い。一時期はこれを狩るために多くの上位、達人ハンターが仲間を集っていた。

通常時は大きさからか動作が遅く、当たり判定が身体の関係上大きいので多少厄介程度。四肢から頻繁に出る爆破やられを付与する赤霧も地味にうっとうしいが。
むしろ通常時は原種の方が強いとさえ言える。……そう、通常時は。

この希少種が本当の恐ろしさを見せるのは怒り状態。

怒ると緩慢だったスピードが原種並のものになるが、ここにきて身体の大きさが凶器と化す。
攻撃力の高さもあって、突進だけでかなりのダメージを受けるのだが、当たりやすいせいで気を抜くとすぐにネコタクのお世話になる。
回転攻撃も突進ほどダメージはないが、範囲が広いために引っかかりやすい。大咆哮も同様のことが言える。

そして、それらをさらに脅威にさせるのが『爆破やられ付与』。
やられ状態で攻撃を受けると爆発が起きて追加ダメージを受ける『爆破やられ』と、とにかく引っかかりやすい各種攻撃のコンボで体力をごっそり持っていかれる。

また、ティガレックスと言えばターンを繰り返しつつの連続突進が怖いモンスターだが、なんとこの希少種…

5 回 ほ ど 連 続 で 突 っ 込 ん で く る 。

うかつな緊急回避はもちろん、うかつなガードもスタミナの関係上、残り体力と防御力にもよるがネコタク直通チケットと化す。初見殺しってもんじゃねーぞ!
よしんばネコタク行きを免れても、4回目の突進を受けたとかでもない限り、残り少ない体力でまたティガレックスに襲いかかられる羽目に。

ある程度行動パターンが解析されたことで発売当初よりもクエスト成功率は上がっているが、それでもなおこの希少種討伐クエストは初心者お断りレベルの難易度と言える。
ある意味改造で装備だけ強いチーターやら、寄生で装備だけ作ったふんたーさんに痛い目を見せられるクエストとも言えるかもしれない。

《荒鉤爪ティガレックス》

青みがかった体色異常に発達した前脚が特徴のティガレックス。
基本攻撃の突進が超強化されており、軽く当たっただけですごく吹っ飛ぶ。
また、岩飛ばしの岩ビックサイズになったほか、亜種、希少種の大咆哮も使う。

だがMHXの二つ名個体、これだけではすまない。

咆哮しながら駆けずり回る。これは亜種、希少種にもみられたが震動が追加されたほか、フィニッシュに大きく派生して咆哮・岩飛ばし・回転攻撃・急停止そして…

左脚を大きく振りかぶり、地面に突き刺したあと地面が噴火のごとく炸裂する
度肝を抜く必殺技であり、被弾すればほぼ命はないだろう。

非常に怒りやすく、そのたび大技を繰り出すので厄介極まりない。
ただし怒り時は前脚が柔らかくなるのでチャンス。でも爪自体は硬いままなので注意。

既存のティガレックスからハンパないテコ入れされており、従来の感覚で行くとすぐにやられるだろう。
だが理不尽な要素はなく、それでいて緊張感のある戦いが楽しめる。

MHXXのG級個体では咆哮歩きや怒りやすさに修正が入った。
これだけなら戦いやすくなっただけだが、無論追加技がある。

振り向きざまに片腕を上げ、そして地面に叩きつける。そして衝撃波が一直線に地面をかちあげる
無論ダメージも桁違いなので予備動作が現れたら正面から離れ、後隙を狙おう。

ちなみに前作の地面が噴火するようなモーションは水蒸気爆発のようなモーションになった。
通称温泉掘り。

超特殊許可クエストでは禁足地で戦闘。おぞましい猛攻をかいくぐり、勝利を掴もう。


《武器・防具》

王道に沿ったデザインの武器が多いがいくつかエキセントリックな見た目のものも存在する。
例えば大剣はティガレックスの上顎そのものだったり、ヘビィボウガンは頭を丸ごと使っている。
そしてライトボウガンは何故か戦車

性能ついては会心率マイナスが気になるが、非常に高い攻撃力とスキル補強が無くても最高クラスの斬れ味を持つ無属性武器となっている。
遠距離武器だとボウガンはブレありで扱える弾種に乏しいが通常弾特化の性能、弓は大抵強撃ビンくらいしか使えないが溜め3で高レベルの連射矢が撃てるという脳筋性能となっている。
後に登場したナルガクルガの武器と似通っている点・対照的な点が多い。
その性質上攻撃力重視に加えて抜刀術で会心率をほぼ帳消しにできる大剣(ティガノアギト系統)はシリーズ通して強武器になりやすい。

亜種武器はさらに攻撃力が上がるが会心率が悪化、斬れ味も何故か劣化するので総合的には通常種のものに劣る。
希少種武器は会心率がプラスに転じ、覚醒で爆破属性を得る。斬れ味が通常種に劣るのは相変わらずであり全体的に使い辛いが、何故か唯一斬れ味がよく砲撃レベルも高いガンランス、どこぞの覇弓よろしく攻撃力と溜めレベルがおかしい弓等バランスブレイカーもいくつか輩出している。

二つ名武器も会心がプラスだが攻撃力が下がっている。
抜きん出た性能を持たず、MHXXの紫ゲージ弱体化もあって意外と地味である。
変わりと言ってはなんだが、MHXXの究極強化の武器名がすごくなっている。
「荒鉤爪大剣REX」「荒鉤爪双刃URGE」「荒鉤爪鼓GONG」「荒鉤爪弓ROAR」
まさかティガ武器にアルファベットが使われると誰が思っただろうか。
武器名にアルファベットが使われるのはゴアofマガラ武器Theシャガルマガラ武器ガムート武器の究極強化ッMAX程度である。
ここにもガムートの因縁が…


防具は聴覚保護や早食い、自動マーキング等の使いやすいスキルを持つ。
あと女性用脚装備がすごくエロイ
荒鉤爪の防具は抜刀術【技】と破壊王。強化すると現れる「荒鉤爪の塊」にお馴染みの早食いと高級耳栓がある。
見ての通り大剣で使いやすい。お守りで集中が欲しいが。MHXXでさらに強化するとSP時間延長が付く。因みに荒鉤爪だと女性用は今度は胴装備がエロイ


《余談》 

開発スタッフお気に入りのモンスターらしく、そのフォルムは後にナルガクルガベリオロスパリアプリアギギネブラデュラガウアに用いられている。

なんとメタルギアソリッドピースウォーカーへの参戦を果たした。
ちなみに、突進の後もなぜか尻尾に判定があったり、岩飛ばしなどで方向修正したりして、ティガの常識である反時計回りの立ち回りがあまり通用しなくなっている。
Sランククリアすると、ローリングで転倒させられるティガレックス迷彩が手に入るが、SWATのスキルもその効果を含んでいるので微妙……。
倒すと轟竜の重牙を入手できることがあり、人間パチン虎。の支柱の開発に用いる。だがこちらでも物欲センサーに引っ掛かる人がたえない。

ちなみにMH3Gではまさかの『リストラ
ナルガやらジンオウガやら他に看板モンスターは続投したのに…

しかしMH4のPVにて元気にハンターを追い回してる姿が確認された。
恐らくMH4で大暴れするために休暇を貰っているのであろう。期待である。

そして当然のごとく参戦決定。
…だが、やけに公式で新看板のゴア・マガラに虐められている姿が目立つ。
前述のPVでも空の王者が徹底的にハンターを追い詰めているのに対し、ティガだけ反撃を食らっているなど微妙に扱いが悪い。MHP3での弱体化や、MH3Gで休暇中に後輩が希少種になったこと等と合わせて、とうとうネタにされることの多いキャラとなってきてしまっている。どうしてこうなった。

しかし希少種はかなりの強さを誇り、一時期は全国クエスト成功率30%以下という数字を叩き出した。初見でトラウマになったハンターは数え切れない…



追記修正お願いします。

(*1)モンスターハンタークロス公式サイトhttp://www.capcom.co.jp/monsterhunter/X/ 、2017年7月12日公開、©CAPCOM CO., LTD. 2015 ALL RIGHTS RESERVED



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