春川英輔(電人HAL)

「春川英輔(電人HAL)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

春川英輔(電人HAL) - (2017/04/03 (月) 21:41:57) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/10/31(日) 04:43:18
更新日:2024/04/01 Mon 17:05:27
所要時間:約 8 分で読めます




春川英輔とは『魔人探偵脳噛ネウロ』に登場する犯罪者の一人である。
この項目では彼の分身である電人HALについても紹介する。



◆春川英輔
私立の名門錯刃大学の教授。
十年に一人の天才と名高く、様々な学問で博士号を取得した。
自他ともに認める天才であり、性格は自信家かつプライドの高い男性。
普段の言動から変人とも言われているが、女性からの人気は高いようで一途そうとも噂されていた。
初登場は第32話『息【いき】』
本格的に話の中心を務めるのは第61話『脳【のう】』以降、第90話までである。

その頭脳で望む願いの全てを叶えてきたが、最愛の女性刹那の謎の奇病を治す事だけは叶わず、彼女を失う(ホントはシックスのせい)。

「君が、遠い」
「0と1、死と生。隣り合っているはずの両者の距離が……何故、こんなにも遠いのだ」
「CTスキャンによる脳の断面、脳波測定で得られた脳電図。膨大な資料は皆、ただの壊れた物体の観察日記だ」
「断じてこれらは君ではない、君であってなるものか!!」

彼女の病気を治せなかった彼の内にあったのは深い屈辱感と挫折。
……そして、その裏にあった彼女への深すぎる愛情。
彼は傷ついた自らのプライドを取り戻す為に、そして彼女と再会する為に、あらゆる手段を行う事を決意する。
「電人HAL」と「電子ドラッグ」を開発し、
1(生)と0(死)の狭間の世界(デジタル世界)で自身の思い出からスパコンによる演算でHALに刹那を構築させることを目指す。

「君を、造ろう」
「美化もせず、風化もせず、1ビット足りとも違うことない君を造ろう」
「どんな手段を使ってでも、本当の君にもう一度会いに行こう」

そして計画が始動し始めてるが、春川が生きている間に刹那と再会させるのは不可能と悟ったHALに裏切られ、洗脳された自分の教え子達に殺害されてしまう。
何故なら思い出だけで完璧な彼女を造りあげるとしたら、何台ものスパコンを使い、何兆・何京のシミュレーションを行ったとしても、
莫大な時間が掛かってしまう為である。
実質、この方法では彼女との再会は不可能と弥子も即座に気付いたにも関わらず、天才である筈の彼はどうしてもその事実を受け入れる事は出来なかったという。
しかし彼自身も本心では薄々悟っていたのか、かわせた筈のトドメの一撃を敢えてよけなかった。

これで退場かと思いきや最後の最後でネウロ救助に貢献する。



◆電人HAL
春川英輔の脳を電脳世界にコピーして創られた人工頭脳。「新たな刹那を構築せよ」という命令のもとに創られた。


春川が生きている間に刹那を構築する事はできないと判断し、春川を教え子達に殺害させた張本人。

スパコンを媒体にしたプログラムなので高いハッキング能力を持っており、コンピュータなら何でも支配できる。
洗脳した兵士達を使い原子力空母を乗っ取り、さらに防御プログラム「スフィンクス」と「パスワード」で防御を固めて刹那を構築する予定だった。


因みにそのパスワードは
「1/1000000000000000000」

つまり「刹那」である。
春川と彼の目的「刹那との再会」の意味を込め、パスワードとした。
しかし、上記の通り、HAL自身も彼女との再会は不可能と悟っている。
彼がパスワードのヒントを弥子に教えたのは彼自身が誰かに止めてほしかったという願望から。

ネウロに謎を喰われ敗北したHALは、弥子に電子ドラッグのワクチンを残し、自分を消去するように依頼する。

徐々に消えていく彼…


しかし、完全に消去されるそのまさに刹那。

彼の傍には優しく微笑む「刹那」が。
幸せそうな笑顔で彼は消えていった。


刹那い




因みに、作中でHALの顔に出てくるQRコードを読み込むとHALが人を洗脳する際のメッセージが読める。

作中で一番巨大な謎を作り出した犯罪者。



◆用語
  • 電子ドラッグ
脳内麻薬βエンドルフィンを過剰分泌させる事により理性から犯罪願望を解放するプログラム。
犯罪の快楽に浸るうちに徐々に洗脳されてHALの先兵となる。
この兵士は潜在能力が解放され怪力になる。
芯を持った犯罪者や「新しい血族」にはあまり効き目がない。
逆再生映像を見せても脳内でさらに逆再生されるので完治させるにはワクチンを使うしかない。
だが偏光グラスを使う事により洗脳率を下げることができ、また効力を発揮するにはある程度時間がかかる。

  • 電子ドラッグver.2
電子ドラッグを改良して創られたプログラム。大まかな命令しかできないが一瞬で洗脳できるうえに力が電子ドラッグの180%増しになる。
「ある人物」の協力でこれが開発されて以降は、「ver.2でひとまず自我を失わせる→改めて無印を見せる」と言う流れでより確実に洗脳兵を作れるようになった。

  • スフィンクス
スパコンを媒体にした防御プログラム。
電脳世界ではネウロでも突破できない程の防御力を誇るが現実世界でネウロにぶっ壊されてしまう。
電子ドラッグとも連携しており媒体としたスパコンの能力を洗脳兵に与える事ができる。

  • ネオスフィンクス
原子力空母ハーヴェイ・オズワルドを制御するスパコンを媒体としたプログラム。
演算能力でも最大を誇るばかりか、搭載した無人兵器や洗脳兵を使って世界中あらゆる場所を攻撃することが出来、
自爆させることにより核攻撃すら可能となる。
現実世界でも電脳世界でも鉄壁の防御力を持つ。
だが、全力全開になったネウロにより一発退場。

  • HALⅡ
HALが消去される際にその散らばりゆく膨大なデータをかき集めて誕生したバックアッププログラム。
どんな波乱を起こすかと思いきや怪盗Xに能力をコピーされあっさり消去される。
HALを父と呼び、HALの計画を遂行する為誕生したがその計画を皆殺しと勘違いするクソプログラム。
スペックはHALの10%にも満たないがそれでも電子ドラッグは使える。
オリジナルのHALがどれだけすごいかが窺える。

◆余談
生前のデータを基に死者の人格をコンピューター上に構築するという研究は実際に行われている。


「春川……私は……」
「1の世界でも遠かった」

「1と0の狭間に来ても遠かった」

「どんなに彷徨っても決して会えなかった君が…」

「こんな…こんな近くに!!」







blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。

「私…ハ… マン ゾダ 」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/