怪盗X(魔人探偵脳噛ネウロ)

登録日:2012/01/16(月) 11:49:31
更新日:2020/05/12 Tue 01:02:13
所要時間:約 8 分で読めます




怪盗X(サイ)は漫画『魔人探偵脳噛ネウロ』に登場するキャラクター。
初登場は3巻。
CV:朴ロ美斎賀みつき


世界的犯罪者で、白髪の幼い少年のような姿をしており、主人公であり探偵のネウロ弥子組の対となるような怪盗というキャラクター設定である。


だが推理物で有りながら単純娯楽漫画である今作で『怪盗』の立ち位置に居るキャラクターが、従来のイメージ通りの扱いをされる訳もなく、
一癖も二癖ある個性的な人物像となっている。



X――【じんぶつ】

少年のような見た目と裏腹に性格は無邪気で残酷、人を殺す事に何の躊躇いもない。初登場シーンでは人を一人、生きたまま後述する〝箱〟にしてみせた。

作中でも用いられた『怪盗X(サイ)』という呼び名は日本での略称であり、
正式名称は物(monster)強(robber)それに未知を表す『X』と不可視(invisible)を表す『I』を合わせた怪物強盗X・Iそれを縮めて『怪盗X』である。
海外メディアによる率直な表現が元で名付けられている。

人間の突然変異ともいうべき存在で、全身の細胞が常に変化し続けており、その変化の方向を操作することで形式問わず様々な人物に成り代わる事が出来る。
(サイ曰く 癌のようなもの)

しかし、その過程で脳細胞も変化し続けており、記憶が常に失われ、このせいで自分の年齢や性別、名前なども含めた自分の中身が自分でも解らず、
趣味趣向も安定しない。

今の姿も俺の正体でないと言い、便宜上無理矢理落ち着かせているだけらしい。
怪盗としての活動をしているのもこれが原因であり、『作った奴の中身が全部詰まった』美術品を盗んだり、
その過程で出会った人間を〝箱〟に加工して観察することで、自分が何者なのかの答えを出そうとしている。

魔人であるネウロに深い興味を持っており、人間でないネウロの中身を観察することで、
自分自身の正体を知ることが出来るかもしれないという可能性を理由として、ネウロを殺す事に執着している。

また人間を遥かに越えた肉体も持っており、人を一撃で叩き潰す怪力や、銃撃をものともしない体力などからその異常性が見て取れる。

だが、弱点が無い訳ではなく『関節を壊す』『高圧電流などで細胞を焼き切る』等の手段を用いれば、動きを止める事が出来る。
(自己治癒するので、あくまで一時的)
なお、物語が進むにつれ細胞の変異が急速に進んでおり、元々、老若男女問わず成り代わる事が出来たのを、番犬に化けたり、
脳の一部を作り替えスパコンの回路を再現する事で電子プログラムを取り込んだり、
最終的には4足4手(足は二股、腕の二本は背中から生えている)の化物然とした姿にまで変身する事が可能となった。
因みに作中で弥子に3度変身している。
一度目は普段の弥子の姿で近づいた為、制服姿のXを見ることが出来た。可愛い。


箱――【てぐち】

怪盗Xを怪盗Xと至らしめるその手口は犯行現場から最低一人以上誘拐し、後日、犯行現場に赤黒い何かが入ったガラス製のを送り届けるというもの。
は、ガラスの重量を除いた重さが、さらわれた人間の体重とほぼ一致する。質量保存の法則である。なお誘拐された人数と同じだけ届けられる
サイ自身に他意は無く、自分の中身を知るために、観察しやすくなるように加工しているだけなのだが…
この行動はサイの目的を知らない者に(知っていても恐ろしい事に変わりは無いが)この上ない恐怖を抱かせる事となる。


余談だが、中身を観察するという目的上、塊が残ってたり、気泡が入ってたり、箱の繋ぎ目を接着剤で止めていたりするのは減点対象らしい。
随分とハードルの高い工作の授業である。


更に余談だが、作中で確認出来る最大の被害は『最後の自分像』を狙った時の犯行予告である。
その犯行予告とは子供達の平和への祈りや、大人達の欲望渦巻く平和の壁を自身の予告状を貼付けた40個もの箱にすり替えるという常識はずれっぷり。





ネタバレ





















正体は「シックス」のクローンに改造を施した実験生物。
実験名は『験体11』。
出生は17年前。性別は雌。つまりJK。
母親も居たのだが出産後に「シックス」によって即処分されており、サイ自身も生後5年間を強化ガラスの中で実験されながら過ごしている。

家庭などあるはずもなく、知人などいるはずもない。
探す自分などもともと存在するはずなかったのだ。
培養を終えた後、社会勉強の為に世間に放たれたが、その際に「飛行機落しのイミナ」こと相棒アイと出会い状況が一変。
5、6年で回収する手筈であったのが、アイの手腕によっておよそ10年もの間「新しい血族」の情報網をかい潜り、痕跡すら掴ませなかった。

『彷徨える怪物』はアイという頭脳を得て『怪盗』へと変貌を遂げだのだ。

その後、「シックス」に捕まった怪盗X(サイ)は「シックス」による念入りな調教の結果XI(イレブン)として生まれ変わり、ネウロ最大の敵となる。


このイレブンは女の姿であり、過去にXは一度この姿に変身している。
ちなみにドラマCD版でも可愛いメイドさんに化けていた。

ちなみにこの名前はイレブンが「シックス」の合わせ鏡であることを示しており、Ⅵ(シックス)を上下対称に組み合わせるとⅩⅠ(イレブン)になる。



更にネタバレ




























『俺は人間だ。相棒と2人で1人の犯罪者 怪盗〝X〟だ。「新しい血族」なんて…あんた1人でやってろよ』


物語終盤、ネウロの策によりXIとして弥子と対峙した際、弥子の記憶の中にある怪盗Xとしての記憶、相棒でもあったアイの情報から、
怪盗Xとしての自分を取り戻す。

その後、「シックス」をペテンに掛けその心臓を盗む事に成功。その際に「シックス」に言い放ったのが上記の台詞である。
だが直後、教育の過程で仕掛けられていた心臓の爆弾が爆発。それに加えて「シックス」からの攻撃を受け、瀕死の状態に。

Xの攻撃によって致命傷を負った「シックス」をネウロが追って行った後、その場にいた弥子にアイが自身にとって掛け替えのない存在だった事を吐露した。

物語のラストに「ネウロとの約束だから、もうメソメソ泣かない」と笑う弥子を泣かせる為、ネウロに負けない為に、
最後の攻撃と称しXIの頃に観察した記憶から正真正銘の笹塚へと変身、彼の姿、彼の言葉を使い笹塚として弥子に語りかけ、
笹塚自身の、そして怪盗X自身の「ありがとう」を伝え弥子を泣かせる事に成功した。


 ざまぁ… 見ろ…

 泣かせて… …やったぜ

 最後の… 変身…

 最後の… …顔…

 …これが…




が…

「俺」  だ…








奇しくも変身のとけた彼の最後の姿は長年生きてきた『怪盗X』としての顔であった。






















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怪盗〝Ⅹ〟

本名 怪盗〝X〟
生年月日 自在
身長 体重 自在
本当の顔:現在の顔
本当の自分:現在の自分
好きなもの:怪盗〝X〟が好きなもの
嫌いなもの:怪盗〝X〟が嫌いなもの

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