IS-2

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IS-2 - (2014/03/26 (水) 11:14:06) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/02/04 (金) 00:55:52
更新日:2024/04/01 Mon 21:46:27
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IS-2はソビエト連邦が開発した戦車である。
ISとは当時の独裁…(ry…書記長である「ヨシフ・スターリン」の略である為、ドイツやポーランドではJSと表記されるが、本項目ではISで統一する。
JSで女子小学生とか連想した諸君には偉大なる同志直々に話があるのでトラックに乗りたまえ。

■開発経緯
当時、大祖国戦争真っ最中であったソビエト連邦は、T-34中戦車やKV-1重戦車といった戦車を大量生産してドイツ軍に対抗していた。
ドイツ軍の主力はⅢ号戦車Ⅳ号戦車で、これらを相手する分には既存の戦車で十分で、むしろ優位であった。

しかし、1942年末期に少しばかり困った事が起きる。
この二つの戦車の登場である。
この二台は数こそ少ないものの、既存の戦車には大きな脅威であった。


ソ連軍は、対抗しうる新型重戦車の開発を決意した。



そうして開発されたのが、IS-1である。2じゃないよ。


このIS-1、装甲、機動性の良い優れた重戦車だったのだが、一つ問題があった。

火力である。

IS-1の砲は85mm砲。これ、中戦車のT-34と同じである。
「重戦車なのに中戦車と同じ砲ってどうなのよ。しかもタイガーの88mm砲より弱いし。」
と、言われてしまったソ連開発陣は、IS-1の生産開始から僅か15日で火力強化を決定した。
IS-1涙目。

と言うことで、85mm砲の代わりに122mm野砲を無理矢理乗せて、ようやくIS-2が完成したのである。




■実戦での活躍
無理矢理122mm砲を乗っけた為、砲塔は大変窮屈であった。弾自体も重く、装填手は泣かされたらしい。まぁ基本的にソビエトの戦車は乗り手に優しくないのだが…

しかし、それを補って有り余る程、122mm砲の威力は圧倒的であった。
タイガーだろうがパンターだろうが装甲をぶち破り、破れずとも爆発で装甲の内側を飛散させ、乗員を殺傷した。(これはドイツ側の失敗でもあるのだが。)
これらの活躍から虎と豹を狩ると言う意味でアニマルキラーと言われた。

尤も、IS-2は榴弾を生かした拠点突破など、対歩兵に最も活躍した。撃破されたIS-2の6割が、歩兵用の対戦車兵器、パンツァーファウストによる物だとか。



しかし、これほどIS-2が活躍できたのは、その数の多さであろう。
タイガーは1型、2型合わせて1850両が生産された。これに対しIS-2は後から現れたにも関わらず、生産量は3500両である。
更にT-34は50000両を軽く超えており…更に更にドイツはソ連だけで無く英米も相手しなくてはならず…

これ以上言う必要はあるまい…
実際には稼働率の問題でこの数の差はさらに広がったと思われる。

また、欧州戦終了後は満州侵攻などの対日戦でも使われた。
…対する日本軍の主力は97式中戦車なのだが…

■その後
戦後は東欧や中華人民共和国などの共産圏の国家に支給されたり、IS-2Mに改良されたりした。
実は戦争中に後継のIS-3が開発されており、余り長生きする事無く1950年代には全て退役していった。

追記・修正をお願いします。
大祖国と偉大なる同志の為に!

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  • T95「主砲が世界一大きい?ははっ御冗談を」 -- 名無しさん (2013-10-21 22:43:16)
  • 自走砲はお帰り下さい -- 名無しさん (2014-01-20 23:59:06)
  • KV-2はこいつより前に戦場デビューしてたけど152mm積んでたから「世界で一番大きな砲」ではない -- 名無しさん (2014-02-02 00:06:48)
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