登録日：2012/03/20(火) 02:57:50
更新日：2024/01/06 Sat 18:15:06
所要時間：約 6 分で読めます
ポケモンと心を通わせたブショー達が
己の誇りと信念をかけてぶつかり合う
その戦いを制した者には
幻のポケモンが訪れる
人、それを……『イクサ』という！
『ポケモン＋ノブナガの野望』は、2012年3月17日に株式会社ポケモンとコーエーテクモゲームスが共同開発で発売したコラボゲームである。
まさかの異色コラボであり、その発表当初は双方のシリーズファンが唖然となった。
特に
ポケモン側からは本編BWのマイナーチェンジ版が期待されていだけに否定的な意見が多かった。
しかしいざ発売されると双方の良さを上手く活かした良作となっており、高い売り上げを見せている。
タイトルには信長の野望とあるが、登場武将のデザインは
戦国無双シリーズ準拠である。のぶやぼのリアルな顔グラの武将が出てきてもそれはそれで困るが。
3月16日よりニコニコ静画にて「～ランセ彩絵巻～」（作:七積ろんち）が連載開始。
●あらすじ
ランセ地方……17の国に分かれたこの地方では、ポケモンと心を通わせたブショー達が力を合わせて「イクサ」を繰り広げていた。
そんな中、ノブナガはランセの滅亡を目論み各地と覇権を争い始める。
主人公である君はパートナーの
イーブイとともに、ハジメの国のブショーリーダーとしてノブナガを始め各地のブショーリーダー達とイクサを繰り広げる。
その中で見え隠れする、ランセ創世の鍵を握る幻のポケモンとは？
そして、ランセの命運は――。
●ゲームシステム
▽イクサ
最大6対6での軍団バトル。
対戦相手とマス目上のフィールドで先攻後攻に分かれたターンバトルを繰り広げる。
各所で勝利条件が異なるものの大体は相手側のポケモンを倒し切れば勝利となる。
ポケモンによって移動力や攻撃範囲などのステータスは異なり、これをいかに使いこなすかが勝利の鍵となる。
ポケモンおなじみのタイプ相性も健在。
弱点タイプで攻撃すればより多くのダメージを与えられ、半減タイプで攻撃すれば与えるダメージも少なくなってしまう。
▽ブショーパワー
ポケモンのパートナーであるブショーは、1回のイクサ中一度だけ各ブショーに1つ定められたブショーパワーを使う事が出来る。
ポケモンの回復や移動力の増加、命中率の上昇など効果は様々。
早い話がスパロボの
精神コマンドである。
▽地形効果
フィールドを移動するという特性上、様々な障害物がありポケモンによっては得手不得手が存在する。
が、ひこうタイプを筆頭に浮いているポケモンはそれを無視して移動出来るため重宝する。
特にひこうタイプは攻撃の半減タイプがそれほど多くないため安定したダメージを期待できるので鳥無双となりやすい。
ただし、スイッチなどを押せないので注意。
▽リンクシステム
ポケモンとブショーが心を通わせていくシステム。
戦闘で勝利したりするとリンク値が上昇する。
今作ではレベルの概念はないものの、リンク値が高ければ高いほど能力が上がるので実質レベルのようなもの。
また、野生のポケモンにリンクコマンドを選ぶ事で心を通わせ、仲間にすることも出来る。
更にポケモンによってはリンク値が一定以上になったときに進化する事がある。
進化をすると能力が上がる上に、より強力な技を使えるようになる。
ちなみにBボタンキャンセルは効かない。
その代わり、進化の直前に選択できるようになっている。
今回は技が1つしか使えないため、使い勝手が大きく変わるのでキャンセルするのも手の一つ。
そして、とうとう人も進化するようになった。
●登場人物
ノブナガ
ゼクロムをパートナーに持つリュウの国の統治者。
ランセを滅ぼすために地方の統一を目論むがその真意は……
オイチ
ハジメの国に現れたプリンをパートナーに持つブショー。
仲間であり初心者である主人公を支えるパートナーになる。
ミツヒデ
ラプラスをパートナーに持つフブキの国のブショーリーダー。
ノブナガの部下だが……？
シンゲン
ダイチの国のブショーリーダー。
ケンシンと共にランセ地方の名ブショーと名高い。
飄々としたオッサンである。
パートナーはドサイドン。
ケンシン
ゲンムの国のブショーリーダー。
冷静かつ正々堂々とした性格。
パートナーはエルレイド。
etc...
●ランセの国一覧
ランセ地方
このゲームの舞台。様々な自然や文化が交わっている。17の国が今日もランセ統一のためにイクサを行っている。
名前の元ネタは恐らく「乱世」。
ハジメ
お兄さんではないよ
主人公が始めに統治する国。
フィールドには丸太が転がり進路を狂わす。
主にノーマルタイプが出現。
カエン
溶岩流れる火山国。
進路には溶岩や火柱があり、活性化した火山から落石もある。
アオバ
草木生い茂る自然の国。
肥沃な自然が作り出した数々のトラップが行く手を遮る。
イズミ
水が豊富な国。
流れる川が行く手を阻み、水門の開閉が勝機を分ける。
コブシ
闘技場のようなフィールド。
中央の四角いリングの四方にある旗を取り合う。
シデン
電気が流れるフィールド。
放電システムが行く手を阻む。
サナギ
庭園風の優雅なフィールド。
戦場にはマリが落ちており、攻撃を加えると転がる。
当たるとダメージを受けるため、マリにも気をつける必要がある。
ダイチ
砂漠のようなフィールド。
旗を取り合うが、突然砂嵐が起きたりと一筋縄ではいかない。
ゲンム
フィールドにはワープゾーンや動く石があり、上手く動く必要がある。
キガン
四方八方に巨大な岩があり、これに攻撃を加えると坂道を転がり大ダメージを与える。
ヤシャ
一定ターンでルーレットがスタート。
当たったポケモンを隠し部屋に送る。
ツバサ
戦場は浮き島なので浮遊ポケモン以外は動きにくい。
ジャンプ台を上手く使いこなしたい。
ドクガ
忍者屋敷のようなフィールドで汚い。
床下に抜け道があったり、猛毒の床がありそれを踏むと毒状態になるとか流石忍者汚い
フクツ
機械仕掛けのフィールド。
歯車に乗り動かすことで通路を切り開くこととなる面倒臭いフィールド。
フブキ
中央床が滑る為、こおりタイプや浮遊ポケモン以外は滑ってあらぬ方向に行ってしまいやすい。
ミタマ
鬼火が各所で現れるおどろおどろしいフィールド。
鬼火がポケモンに入り込むと様々なマイナス状態異常になってしまう。
また、動くムウマの石像が各所に存在する。
リュウ
波動拳は打たない。
フィールドは素直な一直線ではあるものの、等間隔に不思議な玉が存在。
毎ターン色が変化し、隣接するとその色に対応した変化が起きる。
赤:ほのおタイプのダメージ＋やけど
緑:くさタイプのダメージ
青:みずタイプのダメージ
黄:でんきタイプのダメージ＋マヒ
黒:HP回復＋状態異常回復
相対的な評価で言えば良作ではあるが、若干作りが甘い部分も散見される。
よく挙げられる問題点としては
- ソート機能の不親切さ
- 各城のギミックがスキップ出来ないため場所によってはテンポを殺ぎかねない。特にミタマ
- クリア後の各ブショーのエピソードクリアはかなり時間がかかるため賛否両論
- 一部ポケモンの微妙な性能
- 少々ヌルゲー気味
等々。やや惜しい作品とも言える。
また登場しないポケモンが多く（200/649）戦国無双シリーズのキャラをモチーフにしたブショーも一部がハブられている（合計7名）。
どうしても使いたいポケモンや武将がいる人は注意。
追記・修正はランセ地方を統一してからお願いします
