サイクロン(遊戯王OCG)

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サイクロン(遊戯王OCG) - (2017/02/05 (日) 19:35:20) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/06/07(木) 10:49:08
更新日:2024/04/23 Tue 21:22:17
所要時間:約 4 分で読めます





《サイクロン》
速攻魔法
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。


遊戯王OCGのカード。

魔法・罠除去カードは数多くあれど、
  • 魔法カードでも罠カードでも問わない
  • セット状態でも永続の表側表示でも問わない
  • 速攻魔法故にフリーチェーン
  • ペンデュラムゾーンのペンデュラムモンスターを破壊できる。

という点で、最も汎用性が高いと言えるであろう魔法・罠除去カード。


特にフリーチェーンなのが強力。
このカードに対する相手の魔法・罠除去を無駄打ちさせつつ発動できる。
サイクロン打ったら相手もサイクロン打ってきたというのはよくある話。

永続魔法、永続罠、フィールド魔法にチェーンすることで、効果を発動させずに破壊できる。
このカードの存在から、これらのカードをキーカードとするデッキは、常に除去の危険性に晒されることになる。
逆にフィールド魔法使いなら、相手のフィールド魔法の上書きによる破壊を防ぐこともできる。
まぁ、マスタールール3になった今、この戦術はできなくなったが。


また、エンドフェイズにこのカードを打つことで、
相手がそのターンに伏せたフリーチェーンカードをチェーン発動させることなく破壊することができる「エンドサイク」というプレイングもある。
速攻魔法・罠カードは、自分が伏せたターンには発動できないというルールがあるのだが、
伏せたターンのエンドフェイズにこのカードを打つことで、本来チェーン発動させることのできるカードも、発動を許さず破壊できるのである。

また破壊対象がそのターンに伏せたカードでなかったにしても、
伏せられた他のカウンター罠の発動などを防ぐ、効果がエンドフェイズまでしかないカードを実質無力化させる、といった利点がある。

ちなみにこの使い方はサイクロン以外にも、他のフリーチェーン除去カードでも使えるテクニックで、
サンダー・ブレイク、鳳翼の爆風、ゴッドバードアタックなどで使える。
エンドサイクをする場合は後述の「砂塵の大竜巻」のほうが役に立つことも多いが。

他には、普通ならメリットにはなり得ないが、自分フィールド上のカードを破壊することもできる。

破壊されることによって効果を発動する歯車街などを破壊する、自分フィールド上にも影響を及ぼすロックカードを取り除く、
自分のスターダスト・ドラゴンが破壊以外の効果で除去されそうになった時に、
このカードの破壊にチェーンさせてサクリファイス・エスケープするなどの用途がある(トリシュ? アキラメロン)。

また、相手モンスターの直接攻撃時に自分フィールド上のカードを破壊することで、
相手が予期しないタイミングで冥府の使者ゴーズを特殊召喚することができる。

この時に、破壊するカードは腐ってしまっているカードを選べばディスアドバンテージが少なくなる。


ちなみに、永続カード以外の発動に対してサイクロンを打ったところで、
破壊はできてもそのカードの発動と効果は無効化できないので意味はない。
初心者がこのカード1枚でなんでも無効にしようとするのはよくあるが、優しく諭してあげよう。


初めて収録されたのは2000年4月20日に発売されたパックである、「Magic Rular ―魔法の支配者―」
速攻魔法の概念が登場してから初めてのパックであり、速攻魔法の代表格である。
必須級カードであることから現在まで再録回数は30回を越え、現在最も再録回数が多いカードである。
ただしGX終盤~ZEXAL中盤辺りはなかなか再録されず、この時期に準制限に降格したりしたので地味に集めるのは大変だった。
最近はまた再録頻度が増え、「デュエリストエントリーデッキVS」ではサイクロン 4枚入り というサイクロンマニアの大満足の仕様だったので大分流通量と価格は落ち着いている。

2004年9月1日から制限カードになり、長くその座にいたが、6年もの歳月が流れた2010年9月に準制限カードに緩和、
さらにそれから1年後の2011年9月には無制限カードとなった。現在では羽箒が制限復帰しているあたり、環境の変化が現れている。
また無制限になったことで「今まではとりあえず一枚入れたけど、今は逆に枚数に悩む」という声も上がってきている。


なお、類似する魔法・罠除去カードは多数あり、ここまでで述べてきた戦略は、共通する点があればそれらでも同じように活用できる。
しかし、適当に使うとこのカードの下位互換になってしまうカードもあるので、採用理由はよく考えたい。


亜種
○砂塵の大竜巻
サイクロンの後に登場した通常罠。
手札から発動できず、自分の場のカードは破壊できないと除去効果だけなら下位互換である。
サイクロンの制限時代には代用としてよく投入されていた。

しかし、このカードには「自分の手札から魔法・罠を1枚セットできる」という効果があり、
マインドクラッシュに指名された魔法・罠を退避させたり、歯車街など破壊を条件とする任意効果をタイミングを逃させるなど、サイクロンには出来ない独自の動きができる。

エンドサイクならぬエンド砂塵する場合はこちらのほうが強力。
なぜなら「罠カードは伏せたターンに発動できない」「それ故に破壊されやすい」というデメリットを
このカードは相手ターンのエンドフェイズに行うことでそれを回避できるのである。
仮に相手にエンドサイクされた場合でも被害がこのカードだけで済む点も魅力。

なお、TFで味方にサイクロンを持たせると変なタイミングで暴発させる危険性があるので
「相手のカードしか」対象に取れないこちらをあえて投入するという攻略法がある。

○ダブル・サイクロン
相手の場の魔法・罠に加え自分の場の魔法・罠も破壊する速攻魔法。
歯車街やゴブリンのやりくり上手、アーティファクトなど自ら破壊することに意味のあるカードとのコンボが強力。
それらを戦術に含める場合はサイクロンよりも重要となるだろう。

○ナイト・ショット
相手の魔法・罠を一枚破壊できる通常魔法。
対象になったカードをチェーン発動させない点で勝ってるが、表側になった永続カードを破壊できない・相手ターンに発動できないという欠点がある。
それでもフリーチェーンが多い環境やそれらが大量投入される【HERO】等に滅法強く、環境でもたまに顔を覗かせている。

○ギャラクシー・サイクロン
(1)の効果のみだとセットカードを破壊できるがチェーン発動される可能性があるというナイトショットの下位互換の通常魔法。
だが、墓地に行った後除外すれば表側表示のカードを破壊できるという(2)の効果を持つ。
つまり一枚で二枚分の働きをすることが約束されているという一見高性能のカード。
……なのだが、相手が永続カードを使わなければ(2)の意味は無く、
最近の環境では相手にターンを渡したらこちらのターンが来る前にワンショットキルされることも少なくない。
なので投入する場合は墓地肥やしと相性がいいことを生かし、構築上魔法が積みにくかったライロ等に投入するといい。
ちなみに名前のおかげで兄さんのデッキのサポートが地味に受けられたりする。

○コズミック・サイクロン
1000LP払う必要があるが魔法・罠カードを除外できる。
破壊した時に効果を発動するカードを封じると同時に、近年増えている墓地から除外して使える魔法・罠へのメタになる。
ただ意外と1000ポイントのライフが勝敗を分ける場合もあり、ピンチの時に引くとただの紙同然になるので必ずしも上位互換とは言い切れない。

○ツインツイスター
手札を一枚捨てる必要があるがフィールドの魔法・罠を二枚まで破壊できる。

もっとも手札一枚というのは状況にもよるがライフよりも重い場合が多々あり、
「捨てる」を利用できるデッキでない場合軽く投入するのは考えた方がいい。(現環境のトップデッキは利用できるデッキの方が多いがな!)
しかし大量破壊メタの大革命返しに引っかかってしまう場合が多く、こうなると2:2交換どころか2:1交換となりやるだけアド損となるので散々な目にあう。
登場当初はついにサイクロンもお役御免かと言われたもののなんだかんだでこいつも相互互換と言えるだろう。


この他にも、サイクロンと名の付くカードには魔法・罠の除去能力を持つものが多い。 


追記修正は、エンドサイクでサイクロンを破壊してからお願いします。

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