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真・女神転生

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真・女神転生 - (2019/04/06 (土) 23:54:07) の編集履歴(バックアップ)

登録日：2011/09/19 (月) 21:39:51
更新日：2024/03/30 Sat 21:14:36
所要時間：約 4 分で読めます


真・女神転生とは1992年にアトラスから発売されたRPGである。
FC時代の『デジタルデビル物語』では販売をnamcoに委託していたが、本作から開発元でもあるATLUSの自社タイトルとなり、よりオリジナル性を増すと共に同社の看板タイトルとなった。
当時のバーチャルバーチャル言われてた世相や技術の進歩を反映してか、2D画面が非常に抽象的なのも特徴で、こうした無機質さに魅力を感じたファンも多い。
それゆえか移植が繰り返され、2010年代でも新規にプレイすることは容易。

概要


199X年 東京・吉祥寺――
不思議な夢を見た主人公は近所の公園で殺人事件が起きた事を知る。街を歩いてみると、そこには伝説や神話に出てくる悪魔が闊歩していた。

その後、主人公はパソコン通信によりSTEAVENという人物から悪魔召喚プログラムをインストールする。
彼は、自分が世界を動かす事になるとはまだ知らない――


特徴的なシステム


  • 「敢えて神を悪魔と呼ぶ」
悪魔と聞いて何を思い浮かべるだろうか?
ベルゼブブ?ニャルラトホテプ?
まあそういうのも悪魔というのだが、このゲームでは神や天使も悪魔と呼ばれる。
なぜならば、神も天使も決して人を護り恵みを齎し、救いを与えてくれる訳ではない。
聖書において最も人を殺したのは神であるし、自分とは違うというだけで排除するようなものを果たして善と言えるだろうか？
これは決してセム派の宗教だけに限らず、世界中の神話・宗教に言える事である。
場所によって時代によって、人々の価値観によって善と悪はコインの裏表の様に裏返り、また曖昧になってゆく。
日本では御霊信仰により「悪魔をあえて神と呼ぶ」という思想があるが、本作においては全く逆の解釈を行っている。
すなわち、善悪の価値観と思い込みを排除する為「神をあえて悪魔と呼ぶ」のだ。


現実の宗教に基づいた素晴らしいシステム！…だがそう考えると
世界中のあらゆる宗教に喧嘩売ってるとも言える。


属性

もう一つ特徴的なシステムとして属性がある。主人公達や悪魔には属性があり、それらは直交座標形式で表される。

法と秩序を重んじるLAW
自由と混沌を重んじるCHAOS
そのどちらにも属さないNEUTRAL
が「思想」を象徴する横軸、

建設的で前向きなLIGHT
邪悪で破滅的なDARK
中庸なNEUTRAL
が「性格」を象徴する縦軸となる。


え?直交座標形式って何かって?
洋ゲーとかの照準を思ってくれれば大体合ってる。

もし主人公の属性がCHAOSな場合、LAWは仲魔にならないというわけだ。

またLAWを崇拝するメシア教、CHAOSを崇拝するガイア教という集団もあるが、これもストーリーに大きく関わってくる。


魅力的な登場人物

とても多いので要人だけ。

ヒーロー

我らがバカ主人公。魔法の類は一切覚えないので知恵や魔力のパラメータを上げる必要がない。
(悪魔との会話や魔法への抵抗を考慮すると上げておくべきなのだが…)
因みにこの主人公、イラストでは剣を背負っている。…東京ですよね?
ファンからは「フツオ」と呼ばれる方が多いかも。


ヒロイン

磔にされたり監禁されたり捕まるのがとにかくお好きな人。能力UP系は全てこの人に注ぎ込もう。
このゲームの良心、ジオ系の術を覚えてくれる。


ロウヒーロー

ヒロインと同じ名前の主人公の幼なじみの恋人。
分かりにくいだろうが本当の事だから仕方ない。ヒロインが居ない間回復系の術を覚えてくれる。
温厚・誠実な性格で、傷ついた友人を慰めるタイプ。
ヒーローと同様に「ヨシオ」と呼ばれることもある。


カオスヒーロー

ある不良達によっていじめられていた人。因みにその時銃を所持していた。
後にサムライになる(見た目的な意味で)
粗暴なようでいて優しく、傷ついた友人をそっとしておくタイプ。
ヒーローと同様に「ワルオ」と呼ばれることもある。三人合わせてヨシオ・ワルオ・フツオ。古いTV番組のネタである


ケルベロス

シリーズお馴染みの魔獣。今作ではペット。 状況次第では見知らぬ番犬で終わってしまうが。


オザワ

不良グループ『TURTLE-HEAD』のリーダー。
どういう経緯か悪魔召喚プログラムを入手し大破壊を生き延び、後に新宿を支配する。
後の作品とGBA版では一気に小物と化した。というか、本作でもあるアイテムを持って面会した場合「絶対負けるから」（意訳）と追い返される時点で、ねえ？


ゴトウ一等陸佐

我らがフンドシ。その素晴らしい演説に共感したり、その魅力的な肉体に思わずホイホイついていったりして多くの人がCHAOSに染まって…？
漢字表記は基本的に『五島』。自衛隊駐屯地で立て籠もる・フンドシの男といえば、モデルは想像に難くあるまい。


トールマン

我らがフンドシと比べるとえらく地味な存在。後に大変なものをプレゼントしてくれる。
モデルは実在した大統領トルーマン。と、思われがちだがスタッフいわくどうも言い訳くさいが北欧神話のトールから取ったとの事。
実際のところ正体は魔神トール本人である上、大変なプレゼントについても「我がハンマー」（＝ミョルニル）と称しているのだが。


ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル、ヴィシュヌ
LAWを代表する天使の方々。一応のトップはミカエルだが、物理反射属性のガブリエルの方が強いともっぱらの噂。
そのガブリエル、後のシリーズとは違い完全に男性寄りのデザインで乳が無い。


アスラ王、アリオク、アスタロト、スルト、ラーヴァナ、インドラジット

CHAOSを代表する魔族の方々。因みにトップはアスラ王だが、これは同盟を結んでいるルシファー閣下が前線には立っていないためで、彼とインド系のボスの種族は天魔(他は魔王)となっている。
これはLight-ChaosとDark-Chaosの違いがあり、本作では聖なる者と邪悪な者という立場以上にLawとChaosのスタンスの対立が重要視されてることの証明……かもしれない。Dark-Lawの邪神がChaos側なあたり細かい部分は気にする必要ないかもしれないが。


エキドナ

この人(?)に従えばCHAOSとなるのだが…実は邪神なのでコイツの属性はLAW。
以降のシリーズにも度々ある事なのだが、種族としてのLAW・CHAOSと思想・立場としてのLAW・CHAOSは必ずしも一致しないという例である。


ルイ・サイファー

この名前を聞けば9割の方が誰か想像できるだろう。今作より次作で活躍して下さる閣下。
名前からして、某小説を読んだのだろうか。


ゆりこ

頭の中で主人公と既成事実を築き、執拗につけ回す痛い奴。
しかし夢や幻の中でも確固たる姿で出現し、またその遭遇を確信的に口にする謎の人物。果たしてその正体は……
この神話的世界で『百合』と言われて出て来る女は相当絞られるわけだが


赤伯爵・黒男爵・アリス

六本木に平和に住まうひとびと。何故か単独項目があるのでそちらを参照していただきたい。


マーラ様

すごく…大きいです…
同類にミシャグジ様もいるでよ!
実際には仲魔専用なので後のシリーズに比べると目立たないポジションなのだが、余りにも余りなデザインから多くのメガテニストが合体に挑んだ。


ツイキ・シュウセイ、コンゴトモヨロシク…

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