登録日:2012/05/15(火) 11:27:34
更新日:2023/12/25 Mon 12:51:52
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なんだぁ……
リストだぁ……
遊戯王OCGには
禁止・制限リストというものがある。
公式・公認大会で一切使えない
禁止カード
や、1枚ないし2枚しか使えない制限・準制限カードをリストアップしたもので、半年ごとに更新される。
(余談だが、発表時期の2ちゃんねる遊戯王スレの進行速度は2ちゃんねる全板の中でもとんでもなく速い)
当時の遊戯王環境は2011年4月から新シリーズ
遊戯王ZEXALがスタートしたことに伴い、
エクシーズ召喚が登場。
環境ではシンクロデッキの集大成たる【
ジャンクドッペル】やエクシーズとシンクロを共存させた【TG代行天使】が幅を利かせていた。
ゲーム版においては、
STORM OF ROKUBUSHUまでを収録した
WCS2011は時代遅れになりつつあり、
デュエルトランサーは無かったことになり、最新カードを収録した
タッグフォース6の発売が待たれていた頃。
環境がどんどん変わっていくOCG界では、前年に発売された
タッグフォース5の存在は殆ど忘れ去られたかに思われていた――。
さてそんな2011年5月26日、定例の配信カードとともに、突如禁止・制限リストが配信される。
前述のとおり通常、遊戯王OCGの制限リストは毎年2・8月の下旬に発表され、3・9月の1日から適応される。
近年では2008年に海外で、当時のブッ壊れドローカードの闇の誘惑等が緊急的に制限リストに送られた程度で、リストの発表時期を外すことは殆ど無かった。
世界大会を行うWCSシリーズならば大会用制限リストという可能性もあったが、数々のアニメオリカのおかげでフリーダムなことに定評のあるタッグフォースシリーズは大会とは無関係であり、致命的バグが見つかったための禁止リストというのもこのシリーズでは前例は無かった。
そういう経緯もあり、首を傾げながらもダウンロードしたプレイヤー達は、その内容に驚愕・騒然とすることになる。
TF5から離れていたデュエリスト達すら呼び戻したそのリストの内容とは……!!
配信されたのは、まさかまさかの禁止・制限全解放という凄まじいものだった。
遊戯王10年の歴史で登場した幾多のクソゲーメーカーたる禁止カード達や、複数積むことで凶悪なコンボを発揮する制限・準制限カードも好きなだけ入れ放題。
(流石に4枚以上は入れられないが)
【サイエンカタパ】+【DDB】だとか【アンデットシンクロ】+【八汰カオス】といった夢の……いや 悪夢ですら自重していた饗宴すらも構築可能というまさしく無法地帯。
デュエリスト達は思うがままのデッキを組み上げ、時代遅れとなったはずのTF5は、瞬く間に再生を遂げたのである。
また、それからしばらくして、続編のTF6には、簡単に言うと5をやり込めばやり込むほど、資産を有利に引き継げるというシステムがあることも発表される。
そのためにプレイするプレイヤー的にも、このリストは重宝された。
ユーザーの需要を完璧に理解していることに定評のあるTFスタッフだからこそできたことだろう。
なお、このリストが適応されるのはプレイヤーだけで、タッグパートナーや対戦相手は初期制限のままとなる。
リストの切り替えは手動で行う形なので、通常のリストに変更し直すことも問題なく可能。
ちなみに何故禁止カードが1枚だけ設定されているかというと、
『禁止カードが無いと、プレイヤーが禁止カードを使った時にCPUが使う禁止無視デッキと戦えないから』
という理由のため。
使うつもりがなくとも禁止カードをサイドデッキに入れておけば、CPUのデッキが禁止無視デッキに切り替わるというわけである。
そのための禁止カードが、
ただの弱小バニラであるツンドラの大蠍な理由は……ただの
ネタ。
ツンドラの大蠍3積みは出来ないが、わざわざこのリストでそんなことをする必要は別に無いので
まったく問題ありません!
ちなみに、続編のTF6においても2012年5月31日に同様のリストが配信された。
追記・修正は
クロウのインチキデッキを真っ向粉砕してからお願いします。